2018年08月16日更新

ほしのあかりを

  • 難易度:★★★|
  • 人数:3人~5人|
  • プレイ時間:5~6時間(ボイスセッション)

▼夜。大学構内に残っていた探索者達は、不思議な出来事に遭遇し閉じ込められてしまった。探索者達は、脱出を試みる。

そして、ある人物が残した「謎」に触れていくことになった。

▼クローズドシナリオです。
SAN値が削れる部分が多めですが、初心者が長めのシナリオをしたい場合によいと思います。

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ストック

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コメント

【概要】

場所:現代日本の大学構内。
推奨技能:目星、(医学・聞き耳等)
推奨職業:学生
キャラ設定:学生の方が動かしやすいが、場所が大学なのでどんな職業でも侵入は可能。
時間設定:夜の出来事。
精神値:削られる可能性大。
ロスト:可能性あり。
クローズドシナリオとなっております。が、改変で風呂敷を広げることも可能です。

【背景】

発端は大学で宗教(オカルトを含む)を研究、教鞭をとっている土御門 明(つちみかど あきら)50歳男性。
土御門が研究対象として『輝くトラペゾヘドロン』を手にしたことからはじまる。

『輝くトラペゾヘドロン』の入った金属製の箱を開け、石を観察してしまった土御門は、ニャルラトホテプの化身『闇をさまようもの』と接触。恐ろしくなった土御門は大学にあった池の中に金属製の箱ごと石を捨てる。しかし、最終的に取りつかれてしまった。
だが身体を乗っ取られる前に、土御門は『闇をさまようもの』を退ける方法を考案し、大学構内に隠した。隠したのはニャルラトホテプを欺こうとした結果である。

見知らぬ誰かが自分を、這いよる混沌から助けてくれると期待して────。

・土御門の研究は宗教学。仏教や、西洋宗教、オカルト、陰陽道などにも精通していた。
(五芒星とエルダーサインが出てきます。エルダーサインで旧支配者のニャルラトホテプを退散させることは出来ないので注意。今回は五芒星とエルダーサインは別物と考えてください)

・『闇をさまようもの』は光を嫌っており、強力な光があれば『闇さまようもの』を「退散」させることができるのではないかと考えた。

・本来はこんな回りくどいことをしなくても、箱の蓋さえ閉じてしまえばいいだけの話だが、それに気づく前に土御門は池に投げ込んでしまった。後の祭りである。

・土御門が用意したのは「鏡」「明かり」「お札」である。

・お札は乗っ取られた人間に貼ると、『闇をさまようもの』をはがすことができる(オリジナル設定です)

・札をつけた者が闇を掴みかかることもできるが、その代わりに身体が焼き解けて死んでいくだろう。
(基本ニャル様の『闇をさまようもの』ではありますが、強すぎるのと倒すのではなく、退散させるだけであるため、ご都合主義です。KPによってはお札の代わりに水晶+呪文で宿主からの引きはがし。でもいいと思います。)

身体を乗っ取られた土御門は、探索者達に襲い掛かるだろう。
千切れ焼き爛れの目立つ腕だけだったり、足、はたまた頭のみで動き探索者達を恐怖に陥れる。
また、面白がっているニャルラトホテプが、配下を構内に召喚させているだろう(KP次第)

土御門の身体から「『闇をさまようもの』を引きはがし、退けることができるか」が鍵となっている。

【導入】

探索者は夜の大学に偶然残っていた。
(KP情報:理由は大学の部室で寝落ちてた学生だったり、散歩目当てで入っていたり、教授と話し込んでいたなど、PLごとに理由付けするとよいです。楽しくRPさせてください。探索者同士知り合いだという設定は特になくて大丈夫です)

すると探索者たちの視界が、暗転。
浮遊感に襲われた後、景色が場所が変わったことに気づく。
探索者たちは突然の出来事に混乱するだろう。≪SANC 0/1≫

(KP情報:移動させられた理由はニャルラトホテプの仕業。気づいた探索者にはSANCを適宜入れるとよいと思います)

■探索者達のスタート地点は大学の研究棟入り口。

・研究棟には2階建。教室は各階に4部屋、「宗教学」の研究室が集まっている棟です。
・研究棟の中ではなく「入り口」です。外であり、大学構内ではある、ということを示唆してください。

・荷物は所持しておいてok
・基本的に目的の教室以外鍵は開いていない。
・土御門の研究室は2階の「201教室」にある。
・研究棟の中には講義室以外にも研究室や、事務室などがある。
・電気はつかない。

(KP情報:目的地以外は何も無く、鍵は閉まっているが、KP次第で何かゲットさせてもよい)

■図書館

・1階から連絡通路で繋がっている。
・本以外にも検索用パソコンなどがあるだろう。
・大学図書館の為、公共の図書館よりも専門性は高い(特に宗教、オカルト関連等)

(KP情報:シナリオクリアの鍵は図書館にある。がんばって誘導しよう)

■大学構内の池

・『輝くトラペゾヘドロン』が投げ込まれた池。
・さほど大きくない池は周りを石で縁取られた円形であり、数字を象った石も飾られている。
・通っている学生ならば「時計のようなデザイン」をしている。「時計池」と呼ばれているなどの情報を知っているだろう。それ以外の人は〈アイデア〉成功で気づくことができる。
・深くもなく、浅くもない。ただし石を探すのは困難を極めるだろう。

(KP情報:最終決戦場所なので、初めに来た場合はなにも起きない。しかし二度目に訪れた場合は『闇をさまようもの』が襲ってくるだろう)

■その他場所

・大学構内なので、広く様々な場所があると思われる。しかしシナリオに関係があるのは上記三つの場所のみである。
・KPの裁量に任せるが、上記以外の場所は黒く塗りつぶした地図などで誘導すると時間短縮になるだろう。

▼一階部屋割り「101、102、103、104、トイレ」
▼二階部屋割り「201、202、203、204、トイレ」
となっております、地図等はやりやすいようにどうぞ。

【本編】

講義棟前からスタートの為、講義棟から探索していくことになるだろう(きっと)
基本的に「講義棟探索→図書館で調査→池」での最終決戦である。
一本道で進めて行けるはずだが、探索者がズレすぎた場合は神話生物を使って元の場所に軌道修正するとよい。その場合〈SANC〉を入れてもいい。

「あなた達は突如として転移させられてしまった。しかしこの場所は 研究棟へと入るガラスドアの前 だということを知っているだろう。そしてここが まだ大学構内で、校門の場所も知っている。また簡単な構内の地図も覚えている筈だ。例えば図書館、池、研究棟……あなた達の行動は制限されていない」

等、言って場所誘導させてください。
ちなみに校門へ行った場合は強制〈聞き耳〉で成功した場合「背筋に冷たい何かが走る、行っていけないような、そんな感じがあなたを襲うだろう」など伝えて危機感与え、外へ出れないようにしてください。それでも行った場合はムーンビーストさんをだしてください。

■研究棟

研究棟の入り口のガラスドアから中を覗くあなた達。
しかし明かり一つついていないため、中の様子を伺うことは困難だ。中に入らないと何もわからないと察するだろう。
探索者達はドアを開け、恐る恐る闇深い研究棟へと入って行く。
探索者達は残っている人を探すかもしれないが、人一人おらず、ただ静寂が校舎内を埋め尽くしていることだろう。

※はじめは暗いので-10で目星してください。伝家の宝刀スマホライト等があれば特に言わなくてOKです。

▼1階

①「101」

教室の中は、誰も居らず、荒らされた様子もない。静けさだけが教室を埋め尽くしていた。教卓や机が整然と並んでいる。

教室〈目星〉
厚手の鞄の中に入った防災用の懐中電灯を2つ、部屋の隅で発見。
(KP情報:教室の明かりはスイッチをいれてもつかない)

手元が明るくなった探索者達は、机が前を向いている先、黒板のある方へと視線を向けライトを向けた。
機械的な明かりに照らされたその場所は、赤い液体が飛び散っていて、「何か」があることに気づくだろう。
白髪の混じった髪、目がある筈の場所は黒く埋没し、口元は恐怖で悲鳴を上げたのだろうか歪んでいる。黄ばんだ歯はいくつか抜け落ちていた。
───人間の頭部がごろりと転がっている。
人間の、それも胴と首が千切れたような跡で、頭部のみが転がっている状況をみた探索者達。〈SANC〉1/1D3

・頭部を調べると、首の後ろに「120K」とナイフか何かで切って書いた痕があることがわかる。
〈医学〉
頬や見える肌全ても解けたような火傷痕がみえるだろう。髪も解けたような痕がある。
(KP情報:もうちょっとしらべると頭部の一部が剥げているように見える。自然に禿げたのではなく、外側から穴を開けようとしたような……詳しくはKPコンパニオン参照)
(KP情報:頭を持ち出す勇者がいたら、持ち出させてOK)

②「102」

教室の中は、誰も居らず、荒らされた様子もない。静けさだけが教室を埋め尽くしていた。教卓や机が整然と並んでいる。

・教室の教壇机の上〈目星〉
血で書かれた言葉を発見、字は一部が消えている≪光●あれ●……≫(ひかりがあれば)
(KP情報:情報は写メやメモなどで残したなら情報として残しておくとよい。技能使用してもしなくてもいいです)

③「103」

教室の中は、誰も居らず、荒らされた様子もない。静けさだけが教室を埋め尽くしていた。教卓や机が整然と並んでいる。

・教室〈目星〉
教壇の後ろ付近に、人の指のようなものをみたような探索者達は訝しげに近づく。
すると胴体から無理矢理ぶちりと千切りとったような、右腕と左足発見〈SANC〉0/1

・右腕
「336A」と書いていることがわかる。
〈医学〉
火傷が酷く、何かを引っ掻いたのか爪が壊れ、剥がれている。

・左足
「783M」と書いていることがわかる。
〈医学〉
火傷が酷く、暴れたのか傷だらけだ。今までみてきた身体と同じような傷だとわかる。そして同一人物のものだともわかるだろう。

(KP情報:手足持ち出す勇者がいたら、持ち出させてOK。)

④「104」

中は改装されたのか、教室の面影はなく事務室になっている。
机がありその上にパソコンや書類などの挟まったバインダーなどが棚におさまっていた。
普段ならこの時間でもひとりふたり、残業している人がいても可笑しくないのに、誰も居ない。

・教室〈目星〉
部屋の隅にある机の上に懐中電灯が2つあることに気づくだろう。
(KP:この研究棟が宗教学関連の研究室が集まっていることを示唆してよいです。あとなにかを持たせてもOK)

☆部屋をでると宣言された時。

シークレットダイス→1D2
1.何も気づかなかった。
2.何かが近づいてくる音がする。ずるり、ずるりとと何かが這う音と、ごろごろと重い何かが転がる音が探索者達の耳に届くだろう。

待ち構える
五体不満足。右腕だけがついた人間のような胴体が、存在している右腕だけで動き、胴体と左足をひきずりながら近づいてくる。
隣には白髪の頭が転がってついてきていた。
有り得ない状況をみた探索者達〈SANC〉1/1D3

▼2階

⑤「201」

教室ではなく、教授の研究室だということに気づくだろう。
本棚に入りきらなかった本が山積みにされており、今にも崩れ落ちそうだ。
机や、引き出しがあり、レジュメ等が乱雑にソファアの上や床に拡がっている。
お香でも焚いたのか、不思議と安らぐ匂いがする。

・本棚〈目星〉
宗教や、カルト系の本が多い。また数冊他の本とは何かが違うことに気づくだろう。
著者が土御門明と書かれた本が多いことに気づく。

・数冊の本
背表紙に数字とアルファベットの書かれたシールが貼ってあるようだ。
中身は宗教や、教育学など教授が読みそうな内容であるが、ジャンルは様々なため、特に関係はなさそうだ。

・引き出しの中
土御門の手記


『土御門の手記』

昨年春頃
「面白そうな石を買った。調べてみようと思う。箱からしてお宝に違いない。次の論文はこれに関して書くことも検討する。」

昨年夏頃
「とても危険な品物を買ったのかもしれない。真っ黒な石に走った真紅の線に吸い込まれそうな感覚に陥った。咄嗟に池に投げ込んでしまった。……探しに行かなくては。」

去年夏後半頃
「無い。石が無い!!どうしたことか!!用務員にわざわざ水まで抜いてもらったというのに。くそっ嫌な予感しかしない。」

去年冬頃
「石について調べた。結果、さらに危険な古書を手に入れてしまったが収穫はあった。
その古書には蓋をするだけの、お手軽簡単解決方法が書かれていた。最悪だ。
石を封印せねば闇が、僕の頭の中で何かが起きている。逃げてもどこまでもついてくる。
せめて学生に被害が及ばないようにせねばならない。この事態を招いたのは僕だ、僕が解決しなくてはならない。」

年末年始
「実家に戻ったついでに大量にお札を貰ってきた。
神主という職業柄なのか弟が勘付いたのか魔除けの香木や印の描かれた道具も寄越してきた。
ありがたい。お札では完全に祓うことは出来ないだろうが、憑かれてしまった場合、それから剥がすことは可能だろう。
僕が死ぬのも時間の問題だ。僕が解決できればそれに越したことはない。だが、きっと無理だろう。いま冷静にこれを書けているのも奇跡に近い。
昼は明るいため安心できるが、夜になると身体中が燃える様な感覚になるのだ。自らが生きているのに火葬でもされているような、とても熱い……」

今年の春頃
「 どうぐはそろえた あとは たのんだ 」


・香り
清めの香木という商品が部屋の隅にある事に気づく。香木を焚いた匂いだと気づくだろう。

・部屋を出る前に〈幸運〉
何故か手鏡や、起き鏡などが大量にあることに気づくだろう。そしてすべての鏡が割れていることに気づく。

(KP情報:トイレなどにもある鏡も割れています。トイレに入るなどの行動をとられた場合は〈目星〉などで情報提供してください)

⑤「202」

一階の部屋と同様。教室の中は、誰も居らず、荒らされた様子もない。静けさだけが教室を埋め尽くしていた。教卓や机が整然と並んでいる。

・教室〈目星〉
教室の後ろ、窓際の近くにライトをむけると。再び見てはいけないようなものを発見するだろう。
ぶちっと無理矢理千切られたような痕がある右足、左腕を発見する〈SANC〉0/1

・右足
「537S」と書いていることがわかる。
〈医学〉
火傷が酷く、暴れたのか傷だらけだ。

・左腕
「913N」と書いている。
〈医学〉
火傷が酷く、暴れたのか傷だらけだ。今まで見て来たものと同じ人物の者だと気づくだろう。

(KP情報:足を持ち出す勇者がいたら、持ち出させてOK)

☆「202」の部屋を出た瞬間、廊下の向こうから、何かが近づく音がするだろう。

〈聞き耳〉
得体のしれない何かが近づき、ズルズルと引きずる音が聞こえる。
その音をきいて、今まで見て来た頭部と右腕、左足右足が動く様子を連想させた探索者達。〈SANC〉0/1

・KPはシークレットダイス→1D2
1.音だけで何も来なかった。
2.頭を右腕で抱え、傷だらけの右足、左足が左右逆についている。本来頭があるその場所には、左腕が生えていた。人間のようなものをみてしまった探索者達。〈SANC〉1/1D3

(KP情報:頭・腕・足を持っていた場合は 
闇から人間の胴体のようなものが、ずるり、ずるり、とおのれを引きずる音を立てて現れる。
そして、探索者達が持っていた肉体の破片がひとりでに動き、人の胴のようなへ。グチャリという音。骨が折れくっついていくような音。千切れたものが嫌な音を立てて接合される様をみてしまった探索者達。〈SANC〉1/1D6)

※2.で、人間のようなものと相対し戦った場合、一度攻撃を喰らっただけで人間のようなものは逃げていきます。
そして、血で染まった一枚の紙を落していく。紙には、エルダーサインが血で書かれていた。〈SANC〉0/1

(KP情報:エルダーサインはひっかけです。あってもなくても問題なし)

⑥「203」

一階の部屋と同様。教室の中は、誰も居らず、荒らされた様子もない。静けさだけが教室を埋め尽くしていた。教卓や机が整然と並んでいる。

・教室〈目星〉
A4サイズの紙が半分に千切れたメモが、床にポツンと落ちていた。千切れたメモにはこう書いてあった。

・村田茂雄(ムラタシゲオ)
・北村斎(キタムライツキ)
・東努(アズマツトム)
・佐々木信(ササキシン)
・西端美樹(ニシハシミキ)

(KP情報:メモには対になるものがあるということを示唆しておくとよい。存在しない千切れたメモ部分に分類番号が書かれている。)

⑦「204」

扉には「学生立ち入り禁止」と書かれた紙が貼ってあるだろう。
中に入ると、長机と革張りの長ソファ、縦に長いロッカーが三つ壁際に並んでいる。
教室ではなく、教授や職員達の休憩室のようだ。

・長机の上には懐中電灯が一つある。

・ロッカーは鍵がかかっていない。何も入っていないようだ。
真ん中のロッカーだけ鍵がかかっている。

〈鍵開け〉または物理的(耐久値6)に壊した場合。

茶色く変色したボロボロの本を発見する。
タイトルは『Mysteries of the Worm?』

(KP情報:不安定な版を発見。訳が不完全な為、別に発狂などは無しです。失敗したら失敗用を提示してください)

<他の言語:英語>

この石をみた者は、惑い狂うであろう。
この石をみた者は、他次元、異界、人間の想像を遥かに超えた時空の深淵の、忘れがたい映像をみることになる。
この石をみた者は、「闇をさまようもの」と接触するだろう。

闇から解放されたくば、蓋を閉じよ!
一寸の隙間もない闇へ!

または、……闇を、照らせ!


エキサイトな翻訳(失敗用)

我々 はこれを混乱させる石は、夢中になるでしょう。
他からこの石が見られる、時空次元、来世と人間の想像力の深淵が忘れられないイメージよりもはるかに多く。
この石の「放浪」と連絡先人。

闇から解放する、ふたを閉じるあなた!
1 インチの闇をギャップない!

……暗いライト!光を当てる!


という簡単な内容しか書かれていない。

☆シークレットダイスが二回とも1の場合は、ムーンビーストさんをだす。

図書館へ向かおうとしていた探索者達は、ペタリぺたりという音を耳にするだろう。
音に驚き、動きを止めた探索者達の目の前に現れたそれは、探索者達の持つライトに照らされる。
機械的な明かりで更に白味を増したものは、ヒキガエルのようであるにもかかわらず、頭にあたる部分からはピンク色の触手を生やしていた。
その短い触手は微かに震え、舌なめずりをするかのように動かしながら探索者達の前に姿を見せた。
化け物をみた探索者たち〈SANC〉0/1D6

・ムーンビースト位置は「図書館・探索者・ムーンビースト・校舎」です。

探索者の行動
・図書館の方へ逃げ出す→DEXで対抗してください。
対抗ロールで逃げ出せなかった場合はムーンビーストが攻撃してきます。
・戦う→一度攻撃をあてるとムーンビーストは去る。
ムーンビースト(小)
STR:10 POW:10 DEX:10
SIZ:15
〈組み付き〉40% 〈こぶし〉50%

(KP情報:作業ゲーになりつつあるところに緊張感を与えたいので、弱いです)

■図書館

専門的な蔵書がある大学図書館は、探索者達がいる一階が開架書庫となっている。二階建てだ。
中に入ると真っ暗で、静まり返っているのが逆に恐怖を駆り立てるだろう。
普段利用する図書館ではない雰囲気が、漂っているような感覚に陥る。

・学生は地下が「閉架書庫」だということがわかるはずだ。
学生ではない場合は知っているか〈幸運〉で振ってほしい。

(KP情報:地下に行っても意味は無い。基本的に閉架書庫は貴重な本等が置いてあるため、使用しない場合は防火扉などの分厚い扉で閉じられている。地下を示唆させるのは、探索者達を混乱させる為なので、正直なくてもOKです。
物騒に扉を壊して行った場合はムーンビーストなどを大量に出してください)

・基本、技能を振りたい等という宣言がなければ以下は謎解きになります。

〈アイデア〉
今まで見て来た、頭や腕、足に書かれていた数字が、図書館の本に付いている分類番号だということに気づくだろう。そしてメモに書かれていた人名が著者の頭文字だと気づく。

〈幸運〉
すぐに5冊の本を集める事ができるだろう。

失敗した場合は、どこの本棚に調べに行くなどの宣言が無い限りは誘導せず、鼻歌でも歌って探索者達を見守ってください。
〈コンピューター〉で調べると言ったらロール後、本棚のどこに本があるか教えてもよいです。

5冊のタイトル
120K『頭で考える思想』北村樹
336A『右腕と理想を創る』東努
537S『運行機械と右足』佐々木信
783M『左足の夢』村田茂雄
913N『左腕の剣士』西端美樹

場所は上から順に
(100番台の本棚)
(300番台の本棚)
(500番台の本棚)
(700番台の本棚)
(900番台の本棚)
です。

本を調べると、5冊の本にはそれぞれ仕掛けがあることに気づく。図書館員がみたら怒られるであろう、中表紙一面に鏡が張り付けらていた。ページの間には神社で見かけるお札が一枚入っている。
お札には「急急如律令」と書かれていた。

〈幸運〉成功→
『左腕の剣士』という本にメモが挟まっていることに気づく。

メモには数字と漢字が書かれていた。
────────
  鏡
鏡 魔 鏡
 鏡 鏡
  光
────────

〈アイデア〉成功→
数字と本のタイトルに関連があるのではないかと気づくだろう。

・お札
〈アイデア〉成功→
これを貼れば何かを追い出せるのではないかと思いつくだろう。

※五芒星とエルダーサインの違いについても宣言して調べれば違いがわかるだろう。

(KP情報:だが今回は五芒星とエルダーサインを前面に押し出しつつも、あまり関係ないのでそこだけ念頭に置いて欲しい。重要なのは「鏡」と懐中電灯の「光」である)

⑧図書館からでる。

図書館からでた探索者達の視界に、ひとのような影が。
やっと自分達以外の人間と出会えた、と探索者達は思うだろう。
しかしそれは、四肢を揃えて五体満足の状態で、足取りは不安定。腕も人間ではありえない方へと曲がっていた。
探索者達に背を向けていたが、ぐるり、180度首をまわし探索者達に顔を向けた。
全身の皮膚が酷く爛れているが、痛みを感じていないのかニヤニヤと笑っているような表情を浮かべている。

口角をあげ、笑う口は歯がところどころ抜け落ちていて、何かを小さく呟いていた。
見るにも無残で、恐ろしい 人間のようなもの を見てしまった探索者達〈SANC〉1/1D6

〈SANC〉に成功した人、〈聞き耳〉で、人間のようなものは何を言っているのか鮮明に聞くことが出来るだろう。

「くとぅるふ・ふたぐん にゃるとてっぷ・つがー しゃめっしゅ しゃめっしゅ にゃるとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん」

・精神ロールに成功した人のみ、強制〈アイデア〉
人間のようなものが、何かに憑りつかれているのではないかと思うだろう。
そして、本の中に入っていたお札が効くのではないかと思いつく。

・お札を貼った場合
「あ゛ああああああああああああああ」と激痛に耐える叫び声を上げ人間のようなもの。その口から霧のような粒子がぶわりと勢いよく飛び出た。
吐き出された真っ黒いものは、逃げ出すかのように池の方へと飛び出て行った。
人間のようなものは、力尽きたのかバタリと倒れてしまうだろう。

〈医学〉
まだかすかに息がある事に気づくことが可能。

・探索者が人間のような者から逃げた場合
DEXで対抗してください。
人間のようなもの(土御門)のDEXは12です。

■大学構内の池

形の不安定な黒いものを追いかけた探索者達は、大学構内の池に辿りつく。
池の中心に霧状だった黒い色が形をとり始め、バサリバサリと羽を大きく動かす姿へと変貌した。
それは「三つに分かれた目をもつ、蝙蝠のよう」な姿をしていた。
巨大な未知の生物。奇怪な出来事を目撃してしまった探索者たち。〈SANC〉1D3/1D20
(『闇をさまようもの』成功値が低いのは作者恩情なので、ルルブ通り1D6/1D20でも構いません)


!行動開始です!
・闇を彷徨うものに攻撃は無効。基本、闇を彷徨うものは「5ターン」の間動きません。DEXは23です。

「蝙蝠のような化け物は、三つの目で探索者達の様子を伺っている」

①探索者たちがメモ、本等の情報を纏め上げることができていたならば、時計の数字の石がある場所に鏡を設置し、懐中電灯の光を鏡に当て光の効力を上げるだろう。

(KP情報:5ターンで置ききるようしてください。5ターンをすぎれば、闇を彷徨うものが攻撃を仕掛けてきます。
探索者が1人だけだと最大5ターンかかりますが、複数人だと1ターンで終わる可能性があります。)

▼位置関係

   12

9 神話生物  3
 (池の中心)   
    
    6
     
   探索者達

・マス移動などのハウスルールを取り入れても構いません。
・RPで「私は回り込んで十二時の位置に鏡を置きます!」などあればマス移動等は関係ありません。ただ1行動で1ターン消費です。

鏡を置き終え、探索者は懐中電灯の明かりを鏡に向けた。
すると人工的な光が道となり、鏡から鏡へと導かれ星を象る光となった。
鏡によってさらに輝きを増していく星のかたち。
強い明かりに照らされた三つ目の巨大な蝙蝠は、奇怪で耳障りの悪い声を上げながら形を崩していき、最後には塵となって消えていった。

強い灯に照らされている中、探索者達が水面を見てみると、キラリ、光りを反射した何かをみつけるだろう。
池の中に沈んでいたものは小さな箱。拾い上げると金属でできた箱のようだ。
軽く振ってみると、何かが入っているような気がした。

────A-end.「光り輝く星の印」

②人間のようなもの(土御門)にお札を貼りつつも、鏡と懐中電灯で強い明かりをつくることを気づかなかった場合、または倒そうと5ターン使ってしまった場合。

突然、人間のようなものが影から飛び出してくる。それは探索者達を散々追いかけ回してきたものだった。飛び出してきた人間のようなものは大きく叫んだ。

「わ゛だじごど! ごいづを ごろぜっ!!」

言葉通り「三つに分かれた目をもつ、蝙蝠のような化け物」を人間のようなものごと倒した場合。

三つ目の巨大な蝙蝠は耳障りの悪い声を上げながら形を崩していき塵となって消えるだろう。
人間のようなものは、満たされたような笑みを浮かべながら同じく塵と化し、消えていく。
探索者達は、その顔を忘れる事が出来ないだろう……。

────B-end.「人間は最後まで足掻き続ける。例え相手が〈神〉であっても……」

『闇をさまようもの』
STR:28 CON:22 SIZ:24 INT:20
POW:22 DEX:23 耐久11
(KP情報:だが人間のようなものに組み付かれているので行動不能(お札の効力)なので11攻撃を喰らったら終わりです。)

③土御門にお札を貼らないまま。池へと行った場合。

(KP情報:研究棟・図書館探索後に池に行った場合イベント発生となります。そのどちらかを探索してない場合は特に何も起きません)

闇深い夜。明かりも心細く、視界は不明瞭の筈なのに、濃い霧のようなものが探索者達の目には何故か、見えている。

それは、池の上に存在していた。
それは、ひとのようなかたちをしていた。
それは、徐々に形を明確にしていき、三つに分かれた目をもち、蝙蝠のような翼を持った、人間ではない。
……真なる姿へと変貌をとげる。

かみの御業による、真なるひとの姿。奇怪で悪夢のような出来事を目撃してしまった探索者たち。〈SANC〉1D6/1D20

『闇をさまようもの(土御門)』との戦闘に入ります。土御門に憑りついている場合、光による攻撃は無効です。

『闇をさまようもの(土御門)』
STR:28 CON:22 SIZ:15 DEX:12
INT:20 POW:22 耐久20
技能
〈組み付き〉40%〈頭突き〉50% 〈こぶし〉50%
(KP情報:土御門の能力はKPの裁量に任せます上のは参考値。5ターン制限はこの場合ありません。)

────C-end.「君たちは、期待にこたえられなかった」

■ending.

A-end.の場合

強い明かりに照らされた探索者達は、いつの間にか大学の校門前へと座り込んでいた。

あの夜は悪夢のようだった。夢であったのかもしれない、いや、夢であって欲しかった。だが池の中で見つけた箱が夢ではなかったと物語っている。
人間のようなものは生きており病院で目覚めるだろう。人間のようなものは、土御門教授であり、一年後構内で見たことのあるような人とすれ違うかもしれない……。

☆闇をさまようものの退散→SAN回復+1D6
☆土御門の生還→SAN回復+1D3
☆探索者全員生還→SAN回復+1
☆探索者の誰かが『輝くトラペゾヘドロン』を入手→〈クトゥルフ神話〉+2%

B-end.の場合

土御門の死体が、大学構内で発見される。警察の調査のためしばらく全学部全学科休講となり、疲労した学生探索者達はここぞとばかりに家に篭ることになるだろう。
(学生ではない探索者たちは、精神的にも体力的にも疲労し、暫く仕事に行くことが出来なくなるのではないだろう)

☆土御門から闇をさまようものを祓う→SAN回復+1D3

C-end.の場合

・ロストの場合
探索者達が意識を失う間際だった。透き通った男の声が頭の中に響く。

「かなしいなぁ、とてもカナシイよ。君たちは、期待にこたえられなかった。だが、いいものを見れただろう? 
生物の真なる姿……うつくしいと思わないかい?
君達とは違う方法で、足掻き、散っていったウツクシイ生物には拍手を送ろうと思ってね。
あぁ、大丈夫安心して。足掻き損ねた生物にも、いいものをあげけよう。……そうだな、永遠のカオスを、プレゼントしようか。

ようこそ、永久の狂気と深き闇へ
歓迎しよう、君達は混沌の世界の新たな贄となった。

はじめまして。では、さようなら」

・(倒した場合)
倒した筈の人間のような化け物がゆらりと起き上る。
「君達には期待していたのに、残念な結果になってしまったね。あぁ、つまらない」と言い、
大きく、裂ける音をあげながら口を大きく開く。
裂け千切れた場所の奥から、得体のしれないものが勢いよく飛び去って行った。

誰が通報したのか、大学に警察が到着。土御門の死体が発見され、容疑者として探索者達は任意同行を求められるだろう。しかし証拠不十分となり、すぐに解放される。
だが、人を殺したという業を背負っていくことになるだろう。

☆報酬はなしです。

▼あとがき

はじめてクトゥルフシナリオを書いたため、詰めが甘いご都合主義となってすみません。
ですが、書いていてすごく楽しかったので私は満足です。
書いている途中に五芒星(エルダーサイン)はニャル様に効かないと気づいた時は、発狂しましたが……この際だと別物にしました。五芒星が効くのではなく、光が効いているので、終わった後にご説明をお願いします。

五芒星の光、魔法陣は私の趣味です。すみません。

C-endはニャル様の声です。イケメンでだすと大抵狙われますので……イケメン声で残酷なこと言わせたかったのです。

土御門が中途半端に生きている理由は、抜けてる阿呆な教授だが、陰陽師の血筋で、お札やお香などを焚いて最後まで足掻き続けた所為だということで。
ニャル様もその辺を弄びつつ、足掻き苦しむ人間の姿にある意味好感(面白がり)を持ち、生かす、又は神話生物とフュージョンさせた。ことにしてください。

また、図書館の分類番号、分類番号の書かれたシールは実際にあります。お好きな本を探す手掛かりになりますので、ご参考までに。一応今回の数字も分類を調べ、それに則したタイトルに致しました。
司書さんに「神話やその生物に関連した本を探してるんですが~」等と言えば見繕ってくださると思うので、是非どうぞ。

基本的には技能がなくても出来る謎解きゲーム、にしたつもりです。なので目星に失敗したさいは千切れた頭に足を引っかけて転んだなどさせて、千切れた四肢等を見つけさせてあげてください。

誤字脱字や使用する際はコメント等くださると、泣いて喜びます。
やりやすいように改変等はお好きなだけどうぞ、しかし元ネタ先の開示など「常識範囲内」で、よろしくお願いいたします。

楽しんでもらえれば幸いです!!

感謝!
テストプレイをしてくださった6名の方々へ、感謝申し上げます。

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初心者です。のんびりクトゥルフやってます。 誤字脱字、その他質問などはコメントか、ついたー alone_haru01 へ

Comment

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もっけ 2018年06月09日

オススメですので是非!

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piyo_check 2018年06月10日

最後の描写がかっこいいのでぜひ!

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