2020年08月14日更新

【CoCシナリオ7版対応】幽鬼の潜む家

  • 難易度:★★★|
  • 人数:2人~4人|
  • プレイ時間:4~5時間(ボイスセッション)

熊本県阿蘇地方に位置する活火山「阿蘇山」
仲の良い探索者達は阿蘇山ハイキングを決行する。
しかし、ハイキングコースを登り始めてすぐに始まる異常気象。
探索者達は人当たりの良い家主に導かれるまま山中のログハウスへ避難するが、徐々に違和感を覚えるようになる。
違和感の根源を愚かにも探り当てようとする探索者達が辿り着く真実とは———。
7版対応版です

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ストック

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コメント

あらすじ

舞台は阿蘇。季節は4月。春の日差し暖かい季節で探索者はハイキングにやってきたところから物語はスタートする。

NPC

武岩 草平(70)
STR 45 CON 50 SIZ 65 INT 75 POW 85 DEX 30 APP 40 耐久力 12
外科手術によってミ=ゴと脳を取り換えられている。元の彼の脳から記憶を引き継いでいるため、見た感じや人当たりはもとの人間のままである。5年前に妻の火煉とともにハイキング中にミ=ゴを目撃してしまい、捕獲される。その際に、脳を取り換えられてしまった。孫である未来と燈火を洗脳し、金属の収集をさせるために日中、洞窟を掘ることを手伝わせている。
武岩 火煉(かれん)(69)
STR 30 CON 40 SIZ 45 INT 65 POW 85 DEX 30 APP 75 耐久力 9
草平と同様に完全に取り換えられている。物腰の柔らかい田舎のおばあちゃんのような雰囲気だが、中身はミ=ゴである。
不知火 未来(みらい)(9)
STR 35 CON 45 SIZ 15 INT 40 POW 25 DEX 30 APP 55 耐久力 6
不知火 燈火(とうか)(10)
STR 30 CON 50 SIZ 25 INT 40 POW 35 DEX 30 APP 70 耐久力 8
この二人は祖父母の草平たちから軽い洗脳を受けており、疑問を抱かずに大概の祖父母のいうことは聴いてしまう。彼らの両親は世界中を飛び回る仕事をしているため、この家に3年前から預けられている。

(※1)
「的石伝説について」
阿蘇市的石の地名の語源でもある“的石”は北外輪山のふもとにある石で、その昔阿蘇神社の祭神である健磐龍命が阿蘇五岳の外れにある往生岳から弓の稽古をする時に的にしたという伝説からこの名がつけられている。ちなみに往生岳山頂から的石までは約7kmの距離となっている。
また、往生岳から的石まで射られた矢は、健磐龍命の従者で鬼八という足の速い男が往生岳から的石まで走って取りにいき健磐龍命に渡していた。99回目までは鬼八も的石と往生岳を往復して矢を運んでいたが、100回目に疲れて的石から往生岳めがけ足の指で矢を投げ返した。その矢は健磐龍命の腿に当たり、それに腹を立てた健磐龍命は鬼八を成敗しようとして追った。
鬼八はついには捕らえられ首を刎ねられたが、不思議なことに首を幾度となく刎ねてもすぐに元通りにくっつく。腕や足を刎ねてみたがやはりすぐに元通りとなる。そこで健磐龍命は鬼八の体をばらばらに切り、それぞれを離れた場所に埋めた。そうするともう鬼八はよみがえることがなくなったという。
しかしその後、鬼八の怨念は阿蘇の地に早霜を降らせるようになり、稲に大きな被害が出るようになった。そこで健磐龍命は役犬原という場所に霜の宮と名づけた社を建て鬼八の怨霊を鎮めたという。現在でも霜宮神社では幼い女子が59日間火を絶やさずお籠りをするという神事が残っている。

以上の内容をもとにこのシナリオ用に以下の設定を付与している。(KP情報)
健磐龍命→クトゥグァの司祭 阿蘇山の噴火を沈め、阿蘇山で人間が住める環境を作っていた
鬼八→ショゴスの肉を主食として暮らし、異常な再生能力を引き継いだ龍命の従者

この鬼八の怨念が作用して早霜を引き起こし、探索者をおびき寄せた。また、怨念は部屋の一部や探索者たちにも影響を及ぼし、「もの」を動かしたり、夢を見せたりしていた。
建磐龍命によって刻まれ、埋められた鬼八の肉塊は一部が武岩邸の地下に埋まっていた。
ミ=ゴが研究室を作る際にこれを掘り起こし、培養して増やすことで食材としていた。
また、ミ=ゴは建磐龍命が呪文を使いこの地に飛散した魔力が籠った鉱石を目的としている。現在は低濃度の魔力が籠った土から濃縮して少しずつ収集しているため、高密度に魔力が籠っている的石さえ手に入ればこの地に用はないので去っていく。

導入例

探索者は登山、あるいはハイキングをしに阿蘇山にやってきた麓までは自動車、交通機関等を自由に使ってよい。

麓にある道の駅がある。
ここで登山の案内所のようなものがあり、なかに入るとここ最近の山の異変について話してくれる。話しかけない場合、〈聞き耳〉に成功すると会話が聞き取れる。
「ここ数年、この山で霧が出やすくなった。10年前はこんなことはなかった。」
「こんな天気になったために、登山客は減り、ごくまれに行く登山客も登山途中で羽音のようなものを聞くという。」
「そんな出来事が尾ひれを引いて、山自体が心霊スポット扱いされるようになっていた。」

頂上を目指していたところ、突如として濃霧が発生し、気温は下がり四月だというのに非常に肌寒くなった。この異常気象に探索者は0/1D3の正気度喪失を行う。
〈目星〉で草木に霜が生えていることが分かる。
立往生して困っているところに草平がやってくる。探索者たちに「よかったらうちに来なさい」と家に招かれる。もしくは家を見つけるなどでもよいだろう。

本編

武岩邸

家は三階と地下からなる家で外観はログハウスのような家である。
一階と二階の間取りはるるぶの悪霊の家の間取りと同じである。3階は探索者が寝泊まりする部屋で構成されている。
家に入る際に〈目星〉のハードでロールを行う。
成功した場合、この家にどこか言い知れぬ違和感を覚える。嫌な感じがするというよりは、疑問がわいてくるといったような違和感だ。

一階
2階の階段から降りるときに探索者は〈幸運〉のハードでロールを行う。成功すると階段を下りた先の壁の下あたりにポツンと鍵穴のようなものが付いていることに気付く。(ミ=ゴにより扉と壁の隙間は隠蔽されており、実際に解錠せねばどのような形で扉が付いているのかわからなくなっている)

部屋1-1
浴室
トイレもついているタイプである。普段から綺麗に掃除されているのか、目立った汚れもなく、シャンプー等も整理されている。
現代では珍しい薪で沸かせるタイプである。しかし、一般的な家庭に普及している電気ガスで沸かすことも可能で電子パネルが設置されている。家に入ったときに〈目星〉に成功した探索者はこの家に外部から電線が通っていないことに気付く。
このことを武岩夫妻に言及すると、「薪で電力も作ってるのよ」と返答する。
また、換気扇がある。
この換気扇のスイッチを入れた場合、無音だが空気が変わっていることが分かる。
その後、即座にその場にいる探索者にCONのハードでロールを行う。
成功した場合、少し息苦しさを覚える。
失敗した場合、夢のような幻覚をみる、それは自分が刀で体を斬られ、血や腸が見え、その手や足が流れる血によって赤黒くなるのを目撃してしまう。この幻覚によって正気度喪失1/1D4を行う。

部屋1-2
倉庫
燃料用の薪が大量に置いてある。武器として使用可能(棍棒、大小はKPに任せる)

部屋1-3
土間
扉は勝手口のようなタイプ。開くと以下の物が置いてある。
工具、スコップ、鍬、猫車、斧、ナタ、大量の土嚢、猟銃
猟銃についてはKPの裁量で装弾数を決めるとよい。(装弾数が多ければ強気に出られるのでベストエンドから遠ざけることが可能?)

部屋1-4
居間
大きなテレビ、暖炉、ソファ、棚や観葉植物などが置いてある。
ここで〈目星〉の半分あるいは〈アイデア〉ロールに成功した場合、この部屋の観葉植物があまりこの部屋に似つかわしくないと感じる。
これに成功したうえで、さらに〈芸術・華道〉あるいは〈生物学〉ロールに成功した場合、ジュラ紀などに多く繁殖をしたシダ植物の観葉植物である気付くだろう。
観葉植物の鉢の下には地下室へ続く扉の鍵が隠してある。

部屋1-5
ダイニング
大きなテーブルと椅子が4つ置かれている。また、客人用のテーブルとそれに付随するように椅子が探索者の人数分置かれている。おそらく、探索者が来たので急いで出したのだろう。

部屋1-6
キッチン
特に変わったものはなくいわゆる普通のキッチンだ。
いまどきのものを取り入れた、IHコンロとオーブンが一体型のもので主婦が扱いやすいように工夫されている。
床に食材を保存するようなスペースのための開き扉があるが鍵がかかっている。開けるには〈鍵開け〉に成功する必要がある。
〈目星〉に成功すると壁に立てかけてあったまな板の下から鍵を発見することが出来る。
肉の塊が置いてある。しかし、それは肉塊でありながら確かに胎動し、脈うっている。まるで、その肉塊自体が生きているかのようである。
〈鍵開け〉に成功して開けた場合、1/1D6の正気度喪失である。
〈こぶし〉や〈キック〉などでこじ開けた場合、こじ開けてとれた板越しにその脈動を確かなモノとして感じる為、1D3/1D8の正気度喪失を行う。

二階
部屋2-1
寝室
ダブルベッドがおいてあり枕元を照らす照明の乗った棚といわゆる学習机のような椅子と机、机の上にノートパソコンがあり、机の横に本棚が置いてある。
パソコンにはロックがかけられており、コンピューターに精通しているものでも見たことがないようなロックである。このロックを解除するには〈コンピューター〉のイクストリームでロールを行い、成功した場合、解除される。初期値の場合は自動失敗だがファンブルではないため、時間のみ進める。
本棚は阿蘇や熊本、九州が火の国と呼ばれていた時代の伝説や伝承がまとめられた本が並んでいる。〈図書館〉ロールに成功すると「的石伝説」とかかれた書物を見つける。(※1)

部屋2-2
子ども部屋
二段ベッドと学習机があり、それ以外は普通の年相応の子供部屋といった感じである。

部屋2-3
鍵がかかった部屋で扉には枠のそれぞれの辺に一枚ずつお札が貼ってあるが、お札自体は簡単に剥がせるため、〈鍵開け〉ロールで開けられる。家の人らにこの部屋について尋ねると「その部屋には悪霊がいる。入らない方がいいよ。」「元々、この家を建てたときから怪奇現象は多かったがあの部屋だけは異常だ。」「家具が襲ってくる。」と探索者に話す。

部屋3内部
ベッドの枠、むき出しのスプリング、倒れた棚がある。
この部屋で探索を行う(ロールを振らせる)となにもでないが、ベッドが突如動き出し、探索者を襲う。〈聞き耳〉に成功したものはすぐさまこれに気付き回避できるが、失敗した場合は回避できないため、1D6のダメージを受ける。また、この現象を目撃した場合、0/1の正気度喪失を行う。
(この部屋の壁には鬼八が建磐龍命に投げた100本目の矢の矢尻が封印される形で埋まっている。これは武岩家が代々持っていたものである。また、鬼八の体の埋まったこの地をいじったために相互作用を引き起こし、この部屋に影響を及ぼすようになる。)

三階
屋根裏部屋だが屋上までの高さがそれなりにあり、広く感じるほどである。
布団がたたまれて置いてあり、客人が泊まるための部屋である。
探索者はここを拠点に探索を行う。

家に入ると、まず三階に通される。火煉がある程度この家のトイレや風呂場、居間の場所を伝える。

草平は寝室に、子供は子供部屋に、火煉はキッチンで夕食の準備をしている。

夕食
火煉に招かれて食堂に案内される、出された食事はパンとシチュー、サラダといった感じである。シチューを食べると探索者は突如、目の前がぐにゃあっと曲がり、甘ったるく、胸がムカつくような悪臭を感じる。ここでKPは探索者ごとにシークレットで1D100を振る。
●01~50→自分が見覚えのない男に刀で胴体を一太刀され、血と内臓が出てくる、しかしみるみる回復していき、それをみた男はあなたのことをめちゃくちゃに斬りつける。その痛みは斬られるたびに、まるで本当に斬られているかのように感じる。再生と損傷を繰り返し、意識がおぼろげになる瞬間、現実へと引き戻される。身体は冷や汗のベタッとする感触と居間の暖炉の暖気が食堂へと通っているというのに、身体の震えがまるで治まらない。あなたはこの恐ろしく、理解が及ばないような突然の出来事に1/1D6の正気度喪失を行う。
●51~100→周りが黒っぽく玉虫色のような塊で囲まれた空間にいることに気付く。それは上下前後左右全ての方向を覆っており、酷い臭いを発しながら無数の目があなたを見つめていた。この異形の不定形はあなたのほうに少しずつ迫り、遂には、口を通してあなたの体の中へと這いずるように入っていく。ぬめりとした感触、鼻を覆いたくなる悪臭が探索者を襲う。立て続けに体の中から『テケリ・リ!テケリ・リ!』という鈴の音のような鳴き声が脳内に響き渡る、そう思ったとき、現実に引き戻される。いまのは夢だったのか、仮に夢だとしても身体に残るこの感触が夢だとはとても思えなかった。この吐き捨てたいような、頭の記憶の1ページから破り棄てたいような幻覚を視たあなたは1D4/1D10の正気度喪失を行う。

仮に二口目を食べても何も起きない。席を立つも現実逃避で貪り食うも探索者次第である。2日目に入っても食事をとらない場合、毎回耐久力を-1する。

深夜
周りは濃霧に覆われ、家を抜け出すことは出来ない。探索者が眠る場合、一人だけ〈幸運〉のハードをシークレットで振る。失敗した場合、催して夜に起きる。その際、一階の部屋3にあったはずの土嚢の山が無いことに気付く。探索する場合、いくら探索しても武岩夫妻は見つからない。子供たちは子供部屋で眠っている。

地下
扉を開けるには〈鍵開け〉が必要である。そこを開けると、エスカレーターのようなものが出てくる。降りると近未来を感じさせる機械扉がある。近づくと扉が開く。

地下研究施設

中は壁がそれまでと違い金属であることに気付く。正面のほうに大きなモニターがあり、壁には見たこともないような機械がある。そこにはまるでSF映画のように、ふたつの金属製の円筒に謎の液体と真ん中に人間の脳みそのようなものが浮いている。またその隣に、ピンクがかった甲殻類で翼膜のはえた生き物が同様にして円筒に収められている。ここにはミ=ゴが1D4体いる。彼らは突如現れた探索者たちに驚き、一体のミ=ゴを残し、姿が見えなくなる。この異形の生き物を目撃した探索者は0/1D6の正気度喪失を行う。
残ったミ=ゴは探索者に銃のようなものを突き付け「お、おまえらはどこの誰だぁ!上に住んでる人たちはどうしたんだ!」と、縦に伸びたり縮んだりして尋ねる。ミ=ゴは明らかに動揺していてそれを隠せていない。KPはここでこのミ=ゴを思いっきりデフォルメしてロールプレイをし、PLに同情を買うような演技を心掛けよう。
ここでもし、探索者が戦闘を望むならばそのまま戦闘に入ってもよい。戦闘に勝つ、あるいは10ラウンド以上たった場合、武岩夫妻が現れる。当然、仲間を殺された惨状を見て、夫妻は応戦する。戦闘はあまり想定していないため、ミ=ゴのステータスや武器はKPの裁量次第でアレンジしてよいだろう。ここでミ=ゴは魔力の込められた的石さえ手に入れば夫婦の体は元の人間の状態に戻し、自分たちもこの土地から去る。ということを、伝える。PLには的石を運べるほどの大きさの台車をミ=ゴから与えるとよいだろう。また、人間の脳を入れ替えるという現代の医学ではありえないことを見聞きした探索者は1/1D4の正気度喪失を行う。

武岩夫妻を殺した場合
ミ=ゴ、さらには老夫婦を殺して一階に戻ると、武岩草平の死体が突如動き出す。
これは鬼八の怨霊が草平に乗り移ったものである。
〈聞き耳〉ロールに成功した場合、下から足音が聞こえる。成功した探索者のみ一階にある道具を武装できる。
もしも探索者が逃げる場合はDEX対抗ロールに成功することでにげることは出来る。
鬼八の怨霊が憑依した武岩草平の死体
STR 90 CON 110 SIZ 65 INT 90 POW 75
DEX 80 APP 40 EDU 100 SAN 0 耐久力 18
ダメージボーナス:+1D4
ビルド:0
移動:9
1ラウンドの攻撃回数:1
攻撃
1:〈投擲〉 99% ダメージ 1D3+1/2DB
2:〈キック〉 90% ダメージ 1D6+DB
3:〈こぶし〉 90% ダメージ 1D3+DB
技能
〈回避〉 40%

エンディング

鬼八の肉塊が逃げだした場合、山中の肉塊をかき集め鬼八が復活する。鬼八は阿蘇に観光に来た人間を襲い、その肉を食らい続ける。しばらくして警察に捕縛される。警察内部はかなりの騒動となったが、人間が引き起こした連続誘拐殺人として処理される。
探索者はこのようなニュースを見る
「昨夜午後9時頃阿蘇山で起きた殺人事件についてです…犯人は…」
「近頃頻発している阿蘇山での連続誘拐事件ですが、発見された遺体は原型をとどめておらず…現在も犯人は…」
「今朝4時頃犯人が逮捕されました…犯人はうつろな目をしており…精神鑑定…」

考えられるルート
地下室に入りミ=ゴと接触する
① ミ=ゴと話し合いを行う→石を全員で取りに行く→A-Best end
② ミ=ゴと戦闘
→勝利→③へ
→敗北→B-Bad end

③ ミ=ゴとの戦闘に勝利した場合
老人との戦闘
  →勝利→④へ
  →敗北→C-Bad end

④ 老人との戦闘に勝利した場合
探索後追いかけてきた鬼八の憑依体との戦闘
  →勝利→⑤へ
  →敗北→D-Bad end+鬼八復活end

⑤ 鬼八の憑依体との戦闘に勝利した場合
鬼八の肉塊が研究室から逃げ出そうとする。
→何らかの方法で処理する→E-Normal end
→処理しない→F-Bad end+鬼八復活end

A Best end
 外に出ると天気が回復している。探索者たちは老夫婦と共にミ=ゴに託された的石の偽造品を載せた台車を引き、的石を目指して歩く。おそらくあの天候だったため、全員が山岳救助隊などに助けられ山を下りたのだろう。山を見渡しても人一人居ない。探索者たちは慎重に的石を入れ替える。
無事に武岩邸へ的石を運んだ探索者たちは出てきたミ=ゴと共に研究室へと的石を運ぶ。
 ミ=ゴは翼膜を上下に動かしながら何か悩んだ素振りを見せた後にこう話し始める。
「これで私たちの目的も達成されました。この地に留まる理由もありません。しかし、数百年かかる予定であった収集作業を5年まで短縮することが出来ました。何か対価となるものをお渡ししたいのですが、何かあったかな…。」
「あぁ、それと安心してください。ここで起きたことを隠蔽するためにそこの老人と子供の脳みそは元通りに修正しますので。この肉塊も便利ですので私たちが回収しておきます。」
 ミ=ゴから探索者に渡されるものとしてはこの地を調べるために収集されたネスタ―書簡のデータが入ったUSBメモリーを予定している。
 探索者たちはあの出来事に思いを馳せながら山を下る。麓まで降りてきたところで青い顔をした男達が山を駆け上がってくる。探索者たちを確認した男たちは途端に笑顔になり
「生存者だ!はやく搬送の準備を!…ん?君達非常に顔色がいいな…洞窟かどこかで非難していたのか?あぁ武岩さんのところに、君たちは運がよかったんだね。下は風が酷くて中々救助にいけなかったんだ。」
 そのようなやりとりを行い、探索者たちは山を下りて車で自宅まで帰る。あの出来事は現実だったのだろうか、もしかしたら洞窟の中で見た夢だったのかもしれない。だが、自分たちの行方不明のニュースが流れていること、あの怪物から手渡されたUSBに入っている数々の冒涜的な呪文がこれは現実だと訴えていた。

B Bad end
 探索者たちはミ=ゴの攻撃により倒れ伏す。薄れゆく意識の中で背後から「大丈夫か!」という老人の声がする。老夫婦が助けに来たのだろう。もはや助からないというのに。探索者は地下に入ってしまったことを後悔するとともに、老夫婦へ懺悔する。あなたたちは死ぬ直前に背中に鈍重な刃が突き刺さる感覚を何度も覚えた。
 後日ニュースが流れる。
「今日未明山岳救助隊が阿蘇山へ最後の救出活動へ入りましたが、(探索者の名前)さんは見つかることはありませんでした。山岳救助隊は本日で救助活動を打ち切るとのことです。次のニュースです…」

C Bad end
薄れゆく意識の中で老人の声がする。
「人間風情が手間をかけさせやがって。この体での戦闘は想定してしなかった。あやうく死ぬところだった。この体ももう使い物にならん。若い素体が手に入ったな。丁度いい。早く修理してこの素体を使うか」
 後日ニュースが流れる。
「今日未明山岳救助隊が阿蘇山へ最後の救出活動へ入りましたが、(探索者の名前)さんは見つかることはありませんでした。山岳救助隊は本日で救助活動を打ち切るとのことです。次のニュースです…」

D Bad end(ミ=ゴは全ての痕跡を隠蔽し次の地へ移り住む)
 「次のニュースです。阿蘇山の山頂近い家に住んでいた武岩家失踪事件についてです。自宅は」
 +
「昨夜午後9時頃阿蘇山で起きた殺人事件についてです…犯人は…」
「近頃頻発している阿蘇山での連続誘拐事件ですが、発見された遺体は原型をとどめておらず…現在も犯人は…」
「今朝4時頃犯人が逮捕されました…犯人はうつろな目をしており…精神鑑定…」

E Normal end
 次また何かが起こるかわからない探索者達はしばらく緊張状態が続いたが、眠気によって朦朧とし、意識を手放す。
気が付くと洞窟の中にいた。探索者は隣に感じる温もりに気が付くだろう。
(だが、しばらくして気が付くだろう。あの家で死んだ(探索者の名前)はゆすっても叩いても起きることはない。SANチェック0/1D6)
探索者たちは動かなくなってしまった友人を担いで天候が回復した山を下りる。麓まで降りてきたところで青い顔をした男達が山を駆け上がってくる。探索者たちを確認した男たちは途端に笑顔になり
「生存者だ!はやく搬送の準備を!彼は…?そうか…それは残念だ。はやく山からおろしてあげよう…担架の用意を!」

F Bad end
次また何かが起こるかわからない探索者達はしばらく緊張状態が続いたが、眠気によって朦朧とし、意識を手放す。
気が付くと洞窟の中にいた。探索者は隣に感じる温もりに気が付くだろう。
(だが、しばらくして気が付くだろう。あの家で死んだ(探索者の名前)はゆすっても叩いても起きることはない。SANチェック0/1D6)
探索者たちは動かなくなってしまった友人を担いで天候が回復した山を下りる。麓まで降りてきたところで青い顔をした男達が山を駆け上がってくる。探索者たちを確認した男たちは途端に笑顔になり
「生存者だ!はやく搬送の準備を!彼は…?そうか…それは残念だ。はやく山からおろしてあげよう…担架の用意を!」

鬼八復活
「昨夜午後9時頃阿蘇山で起きた殺人事件についてです…犯人は…」
「近頃頻発している阿蘇山での連続誘拐事件ですが、発見された遺体は原型をとどめておらず…現在も犯人は…」
「今朝4時頃犯人が逮捕されました…犯人はうつろな目をしており…精神鑑定…」

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