2017年12月09日更新

胎児の夢

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~2人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

____のぞまれた いのち かわいい あいされる あったかい まっしろな いのち

どうして どうして すてちゃうの? おかあさん あいして あいして あいして

たまにはCoCらしいシナリオを書こうとガッツリと要素を入れてみました。
sanが結構減ります。
戦闘無し、仄暗く、血表現多め、探索要素と簡単な謎解きがあります

※ロスト率少し高め、エンディング分岐あり、SANc多め、堕胎表現、グロ、器官欠落エンド などがあります。 苦手な方はお勧めできません。
改変などは大丈夫ですが自作発言などはお止め下さい。

PL 1~2
推奨 目星 聞き耳 図書館

2126

18

ストック

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探索メイン、クローズド系シナリオ。
推奨人数:1~2人
推奨技能:目星、聞き耳、図書館
戦闘:なし
目安時間:ボイセで1~2時間
 
【概要】
貴方の住む場所で今広まっている都市伝説。
その都市伝説を聞いた帰り道、商店街の裏路地から赤ん坊の声を聞いた貴方。
不思議とその声に引き寄せられて、声を辿っていくと…?
望まない妊娠や出産などで捨てられてしまった悲しい命をシュブ=二グラスが拾い上げて作った世界に
引き寄せられてしまった探索者の話です。
 

【導入】

「そういえばさ、最近有名だよね。この街の都市伝説。
え?知らないの?ほら、あそこの古い商店街だよ。商店街。
あそこの商店街の路地裏にさ…何でも赤ん坊を置いていくと、次の日にはいなくなっているんだって…
なんでだろうね?理由は分からないけどさ、その噂を聞いた風俗とか…望まず妊娠して産んじゃった女の人がよく路地裏に行くんだって…嫌な話だよね。
それでこっからが怖い話なんでけど…その捨てられた子の親に似た人や、優しそうな人が通ると置いていかないでって、赤ん坊の泣き声が聞こえてさ…聞いちゃった人もあっちの世界に引き込まれちゃうんだってさ…。」
 
こんな噂を聞いた君が帰り道にその商店街を歩いていると、ふと…赤ん坊の声が聞こえる。
何だか不思議とその声に惹かれて声を辿ると裏路地に迷い込んでしまった。
暗く寂しく、寒気がする空間の中で赤ん坊の泣き声が大きくなる。
ふと、後ろを振り向くと通路の奥に真っ白な扉がある。
そこを開けて扉の中に入ると…
まるで水の中に浮かぶような、温かな羊水に包まれる様な…安心感に包まれる。
 

「のぞまれた いのち かわいい あいされる あったかい まっしろな いのち
 
どうして どうして すてちゃうの? おかあさん あいして あいして あいして」
 
悲しそうな何人もの重なった声が聞こえると同時に君達が目を覚ますと、真っ白な部屋で目を覚ます。
 

【1、少女の間】
◆全体情報
どこもかしこも真っ白でまるで穢れを知らないような正方形の部屋だ。勿論、そこにある家具達も真っ白。
二人掛けのふかふかのソファ、その横に立つ電気スタンド、アンテナが曲がったブラウン管テレビ、透明な机、その上には壁掛け時計と空っぽのグラス、壁際に立つ柱時計、真っ白なキャンバスに金色の線で何かが書かれた絵画などがある。
正面には二つの真っ白な扉と、その横にちょこんと電気ランプの明かりがついている。
天井からはラッパの様なスピーカーが3つくっついてつるされている。
そのスピーカーからはホワイトノイズの様な電車の音の様な…何処かで聞いたことのあるような音が流れ出す。
音は何処か懐かしく温かく、じっとしていたら寝てしまいそうだ。
 
◆目星情報
 
・机 
壁掛け時計は長針短針ともに微動にするだけで、時を刻むことはない。時計から、机の脚にかけて何かの植物が伸びている。透明のグラスは空っぽで何も入っていないがその下にメッセージカードが置いてある。
 
メッセージカードには「赤ん坊が泣き止む、胎内音。母親の安心するお腹の音。どう?眠たくなるでしょう?」と書いてある。
 
※カードを見た瞬間から、conが低い方にcon5をしてください。
失敗した場合その探索者の年齢を-1d6してください。これは部屋を移動するごとに行ってください。
con
をした探索者が赤ん坊になってしまったら、2人の場合もう一方に対抗は移してください。
探索者全員が探索を出来ない状態まで年齢が下がってしまうとエンディング5になります。

  
・ブラウン管テレビ
つけると砂嵐が流れる
 
・柱時計
文字盤にザクロが書かれている。時間はしっかり刻まれているようで振り子時計がゆらゆらと揺れている。
  

・絵画
羽の生えたような女性が赤ん坊を抱きしめている絵が金色の線で描かれているが君がよくよく見ようとした瞬間、
絵がじわじわと赤く滲み、ぽたぽたと壁を伝って血の様な者が流れるsanc(0/1)
知識、オカルトでこの絵は「憂婦女鳥」である事が分かる。
  

・ソファ
二人掛けのふかふかのソファ。
その隙間からきらりと光る何かを見つける。
とりだすとそれはどうやら白銀の鍵のようだ。
持ち手が保険の教科書などで見る子宮を模している気がする。

  
・扉
左右に一つずつある扉。開けようとすると二つとも鍵が掛かっているのか開かない。
 
右…【2、子宮の街】何も書かれていない。
左…【3、胎児の夢】立札が掛かっていて、下に長方形の窪みがある。
・立札
「胎児は何故おどるのか?」「精神が狂うと言われる」「××の×ュ×さ×」+「子供を食べる神様」「××ん×ん×い」「人の味のする果実」とある。

  

【2、子宮の街】
ソファで見つけた鍵で扉が開く。

◆全体情報
何処か薬品臭く、消えかかった蛍光灯が中を照らしている。
床には水が漏れている。中は左右に培養層が敷き詰められるように並んでおり、ホルマリンに付けられた沢山の胎児や生後間もないであろう赤ん坊が入れられている
そうして、扉から丁度正面には倒れた白いガラスの女性の彫刻の腹部から零れた人間の腸をもって微笑み、ヘッドホンを付けた異様な木の人形が立っている。
異様な空間にsanc(1/1d3)※女性なら(2/1d4)
 
◆目星情報
・人形は男性の様で愛おしそうに女性の事を見下ろしている。腸はよくできているが本物ではなさそうだ。
女性は眠っているような表情だった。
ヘッドホンのコードは千切れている。
※恋人でやった場合は両方とも探索者に似ている様に見える。追加sanc(1/1d3)
 
・培養層
様々な歳月の大きさの胎児や赤ん坊が入っている。
よくよく見ると右の培養層裏に机や本棚が見える。

 
【培養層裏】
◆机
綺麗に片付けられた机で上には書きかけの手紙と写真立て、黒いノートが置いてある。
 
・書きかけの手紙
「拝啓、産まれてくる君へ
 
沢山、沢山迷ったけど、君に早く会いたいわ。
 
私の宝物。
 
早く、早く出ておいで
 
産まれておいで
 
私と、優しいお父さんと、お兄ちゃんが待っているよ。」
 
・黒いノート
何も書いていないが開くとぼろぼろの紙が見つかる。
紙の内容↓
「そのものは生命力を司り象徴する神。故に産み増える慈愛の母性と同時に、森の力強い生命力の象徴の男神としての側面も同時に備え持っている。 「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」、「狂気産む黒の山羊」、「黒き豊穣の女神」、「万物の母」などの異名を持っている
その者は常に子を孕んでいるというイメージが根強く、森と関係が深く、モチーフに山羊が使われていてかつ臨月の女性の姿で描かれることが多く
豊穣・母神という性格を持っており、アスタルテなどの地球の様々な豊穣の女神…大地母神の原型にして、ワルプルギスの夜に祀られる悪魔の原型ともなったとされる存在と
語られている。」
 
・家族写真
手紙の家族の写真だろうか?お腹の膨らんだ幸せそうな女性とその横で同じように微笑む男性、少年の写真だ。
裏面を見ると、不自然な膨らみがあり、コルク素材を外すと新聞記事が見つかる。
 
・新聞記事
去年の今日の日付である事件を切り取ったもので以下の事が書かれている。
「XXXX,XX,XX
家族旅行の帰宅中、ある一家が玉突き事故に巻き込まれ一家四人が死亡した。
死亡した母親は妊娠中で、胎児は外の世界を知る前にこの世を去った。
何とも嘆かわしい事件である。
母親の腹からはしっかりと胎児を取り出し別々に供養されたようだ。
もし、腹に居たまま供養してしまったら「産女」になってしまったかもしれない。」
 
ここでオカルトや知識を振った場合産女の情報をあげてください。絵を見た場合あれは産女だったことが分かる。
 
【産女】
産女、姑獲鳥(うぶめ)は日本の妊婦の妖怪である。憂婦女鳥とも表記する。
死んだ妊婦をそのまま埋葬すると、「産女」になるという概念は古くから存在し、多くの地方で子供が産まれないまま妊婦が産褥で死亡した際は、腹を裂いて胎児を取り出し、母親に抱かせたり負わせたりして葬るべきと伝えられてる。胎児を取り出せない場合には、人形を添えて棺に入れる地方もある。
 
産女、憂婦女鳥とも表記される。
死んだ妊婦をそのまま埋葬すると、「姑獲鳥」になるという概念は古くから存在している。
人間の魂の象徴である鳥として表現されることが多いが、凶鳥としての色彩が強い。
 
羽毛を脱ぐと人間の女性の姿になり、夜に空を飛んで子供に害を成し、干してある衣服に止まるといわれている。
その服の持ち主であったり、着たりすると災厄がふりかかるという。
 
日本の伝承における姑獲鳥は、姿・鳴き声ともにカモメに似た鳥で、地上に降りて赤子を連れた女性に化け
、人に遭うと「子供を負ってくれ」と頼み、逃げる者は祟りによって悪寒と高熱に侵され、死に至ることもあるという。

  

※この後に再び家族写真を見ると家族全員が白骨化しているsanc(0/1d3)
 
◆本棚
何かのファイルや雑誌や本がしまってある。
 
・ファイル
青いファイル開くと綺麗にファイリングされた資料が出てくる。
パラパラと捲るも君の知っている人はいないがどれも「済」と判子が押されている
そうしてその全部が女性の情報である。
詳しく読んでいくとどれも望まぬ妊娠故の堕胎手術や出産をした事が書かれている。
 
・「ドグラマグラ」
夢野久作による小説。
胎児よ
胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
という冒頭からはじまる本だ。
 
不思議な事にぽっかりと何かの型の様な穴が開いている。
  

・鬼子母神と柘榴
鬼子母神様には、ひとつの伝説があります。
鬼子母神は般闍迦(Pancika パーンチカ)と云う神様の妻であるとても美しい女神で、500人ものたくさんの子どもがいました。
鬼子母神はこの愛する子供たちを育てるため人間の子供をさらってなんとこれを食べていたのです、人間
達は子供たちをさらわれることを恐れ苦しみ、お釈迦様に相談しました。
お釈迦様は一計を案じ、鬼子母神がもっとも可愛がっていた一番下の子供の姿を神通力によって隠してしまいました。
鬼子母神は嘆きそして悲しみ、必死になって世界中を気も狂わんばかりに探し回りましたが、
勿論見つかるはずもなく、途方に暮れついにお釈迦様の元に行き、自分の子供が居なくなり見つからないことを話し、助けを求めました。
お釈迦様は鬼子母神に「500人の子供の内、たった1人居なくなっただけで、おまえはこのように嘆き悲しみ私に助けを求めている。たった数人しかいない子供をおまえにさらわれた人間の親の悲しみはどれほどであっただろう。
その気持ちがおまえにも今わかるのではないか?」とはなし、「命の大切さと、子供が可愛いことには人間と鬼神の間にも変わりはない」とおしえられ、子供を鬼子母神の元に返しました。
鬼子母神様は右手に柘榴の枝をもち、ふところに子供を抱いています。鬼子母神様が柘榴を持っていることについてよく「柘榴は人の肉の味がするから、子供を食べられなくなったかわりに食べている」といわれます。
柘榴の実をみると1つの実の中に又たくさんの小さな実があり、その一つひとつがそれぞれに小さな種を持っています。
 このことからザクロは古くから子孫繁栄をあらわす縁起のよい果物として「吉祥果」ともいわれています。
鬼子母神様がこのザクロの枝を手に持つのは子供を守る神として子孫繁栄の願いが込められているのです。
ザクロにまつわる伝承として有名なのが「鬼子母神」のお話。鬼子母神とは、仏教を守護する女神の一人で、ハーリティー、
訶梨帝母(カリテイモ)とも呼ばれ、「子宝」「安産」「育児」の神として信仰されています。
鬼子母神はその昔、千人も万人も子供を産みましたが、他人の子供をさらって食べるという悪食だったと言います。
そのため釈迦は、彼女の最愛の末っ子を隠して戒め、子を失う母親の苦しみを悟らせました。また、他人の子供を食べることをやめさせるため、人肉の代わりにザクロを食べるように勧めたと言われています。その後、鬼子母神は改心して仏法を守るようになり、子供や安産などの祈願を叶える護法善神となったそうです。
鬼子母神の像は、天女のような姿をして赤ん坊を抱き、右手には「吉祥果(魔除けの果実)」としてザクロを持っています。このことから、ザクロは「子孫繁栄」をあらわす縁起のよい果物とされていたようです。

  

・手紙と鬼子母神の両方を見つけた場合次の描写になります。
 
何処からか壊れたラジオの様な歪な音が聞こえ出す。
その歪の音はだんだんと大きくなり、培養層の水がじわじわと赤く赤くなる。
何処か錆び臭く、腐った果実の様な頭に響く甘くねっとりとした香りが部屋に充満していくと
培養層はぴしぴしと歪な音を立て、中からどろりと赤が零れだす。
培養層の赤子や胎児が動き出し、まるで産声を上げるかのように泣き叫ぶ。
よくよく見れば木製の人形の付けたコードの切れたヘッドフォンからその音は漏れている。
歪で不安で気持ちが悪い、悲鳴のような歌声に異様な光景を体験した探索者はsanc(1+1d3/1d6)
 
ここから早く出ない場合はどんどんと水があふれ出す。
2行動(目星や図書館)ごとにsanc(1d3/1d6)が入る。
 
5分もすればこの部屋いっぱいに赤が溢れる。
 
部屋を出て扉を閉めただけだと真っ白な最初の部屋に赤い赤い水が流れてくる。
ここでKPは鍵を閉めるか聞いてあげてください。
 
ヘッドフォンを壊す場合はsancは無くなりますが水は止まりません。
時間がたってから再び扉を開けると大量の赤い水が最初の部屋に流れ込み探索者はそれを被る事になる。
それだけではなく大量の培養層の中にいた赤ん坊や胎児の死体を見る羽目になる
sanc(0/1d3)女性は1/1d4)

  

・ドグラマグラを入手して戻ってくるとテレビが勝手につき、砂嵐が映る。
その砂嵐に交じって声が聞こえる
女性探索者の場合は其方のみ、聞き耳で声がよく聞こえる
成功すると
 
「……た…けて、 ぼく おかあさん に あいたい。
 
たくさん あい してくれる おかあさん。
 
しあわせ いっぱい きらきら あった かい 
 
あい たい ぼく を た す け て 」と声が聞こえるとぶつんとテレビが消える。
 
そうすると机の上の時計がカチカチと音を立て動き出す。
同時に巻き付いていた植物が育っていき、大きく赤く熟れたザクロがみのる。
それと同時にテレビから、柱時計から、空っぽのグラスから、机の上の文字盤からどろり、どろりと先程の部屋の様な赤い赤い水があふれ出す。
そうして上からはポタリぽたりと雨の様に降り注ぐ
 
このままこの部屋に居れば探索者はきっと溺れ死んでしまうだろうsanc(1/1d3)
 
ここで探索者が5~10分以内に何も行動しない、左の部屋に行かない場合、又は水が流れ出した右の部屋の扉を開け、
水量を増やしてしまった場合+5分経過場合エンディング4になります。
 
【3、胎児の夢】
探索者が本を窪みに嵌め、実った柘榴を嵌めると扉は独りでに開き探索者達を飲み込むように引き入れる。
引き入れるとぱきんと甲高い音を立てて扉は崩れてしまう。
※問題に行き詰った場合アイデア、目星で本の穴に柘榴のみが嵌りそうだと教えてください。
 
◆全体情報
部屋の様子は先程の様に真っ白な床に壁は絵画の様な空模様の部屋だ。
中央には透明な引き出しのついた机があり、その奥に小さな小窓の様な扉がある。
部屋は先程と違って静かで、天井は照明を避けるように植物が生えている。
手の届く距離で先程見た柘榴と桃…目玉の様な実が実っている。
照明からは赤ん坊の玩具の様な飾りが沢山垂れ下がり、どこか安心感がある。
 
※知識や博物学やアイデアで目玉の実がガラナという木の実と分かってもいい。
 
ここで女性探索者、又は聞き耳を振って貰うとまた声が聞こえる
 
「だして だして ぼく ここ。
 
とじこめないで ぼく かなしい。
 
あいたい あいたい しあわせいろの おかあさん
 
かえりたい。 のぞまれた あの ばしょ」
 
この声は小窓から聞こえている。
 
◆目星情報
・小窓の扉
スライド式で上にずらして開けるもの
開けると人間の心臓が涙を流すようにぽたぽたと赤を垂らしているsanc(1/1d3)
…よく見るとそれはよくできたガラス細工のようだ。
耳を当てると「だして かえりたい。」と声がする。
 
・机
唇の様な硝子の置物がある。
その横に文字が彫られている。
「愛されていない望まれない、要らない可哀想な子供達。
あぁ、怖がらないで、私が愛してあげるわ。
噛み砕いて、ぐちゃぐちゃにして、そうしてお腹の中でずっとずっと…。」
 
・引き出し
二つある。
中にはノートが二冊と手帳が入っている。
 
・白いノート
「歴代の神様の中には人間の子供をさらって食べてしまったが、自分の子供が居なくなってしまった事に心を痛め、人間も同じだと改心したものがいたらしい。
その神様は自分の子をとても愛していたからか、今では子を守る神として子孫繁栄の神として崇められている。
一方、自分の子に殺されると予言され自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれ5人の子供を食べてしまったサトゥルヌスのような者もいる。
同じ子を喰った神なのにここまで違うとは不思議なものだ、一方は子を愛し、一方は子に怯えるなんて…。
そういえば、現代の母親というものは何とも薄情なものだな。噂の種を蒔いたら簡単に子を捨てていくなんて…。
愛されない、要らない、可哀想で愛おしい子のこらは、寧ろ神に食われてしまった方が幸せ何ではないだろうか?
本当に皮肉なものである。」
 
・黒いノート
「ここに迷い込んだものへ
そこの口に食べ物を食わせれば、貴方たちは帰れるわ。
その口はね、子供の柔らかくて甘い甘い果実の様な肉が好きなの。
あぁ、でも、この部屋にそんなものはないわね。
代わりにそうね…「愛された魂の心臓」なんてのも、いいかも知れないわね。
切り捨てる事も非道になる事も時には必要よね。寧ろ…」
『愛されない子を食べて何が悪いの?その子は愛してくれるわ』と耳元で女性が囁いた声が聞こえるsanc(0/1)
 
・手帳
「柘榴の実は人の味がすると言われている。鬼子母姫が好むほどだ。
それと目玉の様なガラナの実。これは「人の部位」「人の肉」として扱えるのではないか?
ハロウィンのデザートにでも出してみてもいいかもしれない。桃も子宝のなんかだったし…試作してみよう」
  

※机を調べ終わると女性探索者、又は聞き耳で声が聞こえる。
 
「おかあさん おかあさん かえりたいよ ここ せまい。
 
おかあさん の こえ きこえない たすけて
 
ぼく とじこめられた 「いちばんたいせつな かわいい こ」「だれにも わたさない」って
 
まほう みたいな ので とじこめられた たすけて たすけて」
 

この後の行動でエンディングが分岐します。
 
・口に心臓の入れ物を食べさせる
→エンディング3
・心臓を壊さず、果実を食べさせる。
→エンディング2
・心臓の硝子を破壊して柘榴又はガラナ、又は両方を渡す
→エンディング1
  

◆エンディング
 
【エンディング5】探索者全員が赤ん坊になってしまった。
どこからか綺麗な妊婦が現れ探索者達を抱き上げる。
「大丈夫。私がちゃんと愛してあげる。 可愛い 可愛い 私の赤ちゃん」と愛おしそうに二人を撫でてくる。
訳も分からず泣きじゃくっていた探索者達は女性の優しい微笑みを見て安心し、眠りについてしまう。
 
「おやすみ 疲れたでしょう 行きましょう…」
 
女性の甘い甘い優しい声を最後に、探索者は夢の中に、温かな手の中へ還っていく…。
探索者は温かな母の腕の中ずっと幸福な夢を見るだろう…
 
エンド5「母の愛に包まれて」
ロストエンド
 
【エンディング4】溺れてしまった。
赤い、赤い水が口から、耳から、鼻から、貴方の体内を犯していく
呼吸が出来ない、苦しいともがけばもがく程どろりと体内に入っていくそれは甘い。
頭が痺れるような、何処か幸福感を感じる。
____かえりたい。 おかあさん。
 
しあわせ たくさん まっしろ かわいい だから
 
あったかい あいして あいして…
あいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシてあいしてあいしてあいしてあいしてあいしてあイしてあいシいしてあいしてあいしてあいしてててててててて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
数多の小さな子供の声が痛いぐらいに貴方の頭に響いて…ぷつんと意識が途切れる。
 
______なんで すてちゃったの? おかあさん
 
「本日、××県、××市の商店街路地裏にて大量の赤ん坊や胎児の白骨死体と共に(探索者の人数)人の死体が発見された。
路地裏の入り組んだ廃墟ビルの地下から、何でも異音が聞こえると通報があり警察が調べに行くと古井戸があったらしい。
その古井戸の中を照らしたところ、この様な有様になっていたことが分かった。
白骨化していない死体は苦しんだ様子はなく、とても穏やかで幸せそうな顔をしていてまるで眠っていたようだと警察は述べていた。
 
その人は××県、××市の(探索者の情報)で_________。」
 
「ねぇ、知ってる?新しい都市伝説。
 
え、知らないの?有名なんだよ?ほら、何年も前に大量の白骨遺体が発見された話あったでしょ?
あの井戸ってまだあるらしくてね、夕方とかあの商店街を歩くとたまに赤ちゃんの泣き声が聞こえてさ。
 
その声に惹かれていくと…あっちの世界に引き込まれちゃうんだって…。
 
捨てられた赤ちゃんが寂しい、寂しいって呼んでるらしいよ。怖いよね
 
それと…たまに大人の人もいるらしくって…子供をさらっていっちゃうんだって…。」
 

貴方は今日も、この井戸の前で待っている。
 
あ た ら し い ぎ せ い しゃ を…
 
エンド4「いっしょに遊ぼう?」
ロストエンド。
 
【エンディング3】心臓を食べさせる。
ぱりぱりとガラスが割れる音と甲高い赤ん坊の泣き声が聞こえる
「おいしい いたい ひどい ひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどい!!!!!!
_________おカあサん…ゆるさない______」
 
その声と共に口からごぼごぼと赤いどろりとしたものが溢れ、枯れた草が落ち、腐った果実がどぽんどぽんと落ちていく。
逃げ場がなく、頭が痺れるような甘い甘い香りと液体はどんどんと部屋を満たし、貴方たちを飲み込む。sanc(1/1d3)
息が苦しい、助けて欲しいともがいた所で、プツリと意識が途絶える
 
「_____子を蔑ろにする残酷な貴方。そんな貴方には…こんなもの、いらないわよね?」
 
目覚めると探索者は病院に運ばれていた。
何でも通り魔に襲われて倒れていたらしい。
そのせいか、子供を授かるための器官が損傷し、もう子宝は望めない、作れないと医師に告げられた。
 
いきなりすぎる事にぼんやりとしているとつけっぱなしのテレビからニュースが流れ出した。
 
「本日、××県、××市の商店街路地裏にて大量の赤ん坊や胎児の白骨死体と共に女性の死体が発見された。
路地裏の入り組んだ廃墟ビルの地下から、何でも異音が聞こえると通報があり警察が調べに行くと古井戸があったらしい。
その古井戸の中を照らしたところ、この様な有様になっていたことが分かった。
白骨化していない死体は苦しんだ様子はなく、とても穏やかで幸せそうな顔をしていてまるで眠っていたようだと警察は述べていた。
 
その人は最近噂の通りまで、死産を機に気が触れてしまったらしく_________。」
 
_____許さないよ、おにいさん(おねえさん)。
 
何処からか囁かれた言葉に、ぞくりと背筋は振るへ失った器官が激しく痛んだ。
 
エンド3「まっかなかじつと罰」
BADEND
【エンディング2】心臓を壊さず、どれかの果実を食べさせる。
エンディング1とあまり変わりませんが、赤ん坊の声が聞こえずに終わってしまう、最期に子供に会えない。
花がない、などあり帰ると商店街の裏路地、廃墟ビルの地下から大量の大量の赤ん坊や胎児の白骨死体が発見されたニュースが流れ、「ばいばい きみは …」と聞こえる。
 
エンド2「はなれたてとて」
NormalEND
【エンディング1】心臓を破壊、どれかの果実を食べさせる。
心臓の入れ物を壊すと透明で白く優しい光がふわりと現れて消える。
果実を食わせれば、何故だかゆっくりと白くふわふわとした花弁の花へと変わり…そこから透明な綺麗な水があふれ出す。
水は温かく、ゆっくりゆっくり探索者達を包み込む。
不思議と恐怖は無く、その水が部屋を満たしても探索者達は息苦しさを感じることはない。
周りにはふわふわと淡い光が沢山…蛍の様に飛んでいく。
先程の部屋で流れていた胎内の様な音が聞こえ、まるで母親に抱きしめられた様な温かくて落ち着く心地に包まれ
次第に瞼は落ちていく。
陽だまりの中で昼寝をするような…そんな穏やかな中で…
 
「のぞまれた いのち かわいい あいされる あったかい まっしろな いのち。
 
ぶきようで ちょっと まいご。 こわがりで ないてばっか
 
みんな みんな そう
 
でも うまれた いのち たくさん たくさん あいしてくれる。
 
いっしょに そだつ それが おかあさん。 やっと やっと あえた ありがとう」
 
「きみが おとうさん おかあさん に なるころ
 
たくさん たくさん なやむとおもう でもね
 
ぼくらは おはなの たね
 
おかあさんっていう つちのなか おかあさんと おとうさん のあいじょうっていう えいようと
 
おみずで そだっていくの
 
だから たくさん たくさん あいして あげてね
 
たくさん たくさん いきて そばに いてね
 
きみが おかあさん おとうさんに なったら きっと
 
ひだまりみたいな かぞく なんだろうな」
 
そんな沢山の声を最後に、楽しげな子供の笑い声が聞こえる。
目を覚ますと、そこは丁度公園のベンチだった。
いつの間にか眠っていたのだろうか?ぼんやりと考える探索者の足元にボールが転がってくる。
「すみません!とってくださーい!」と元気な子供の声が聞こえる。
探索者がボールをとって渡すと、子供は花が咲いたように微笑む。
可愛くて愛らしい笑顔に何処か胸があたたかくなるのを感じながら、ぐっと体を伸ばすと髪に何かが付いている
取ってみると、ふわふわとした淡い桃色の花が付いていた。
どこかで見たようなそれを見ていると、早く貴方の(家族、恋人など)に会いたい気持ちが強まって…
探索者はパンザマストが鳴り響く家路を小走りで駆け出した。
  
「そういえばさ、最近聞かないね、ほら、都市伝説!
結局あの路地裏の廃墟ビルは取り壊されちゃって、古い商店街もさ、あの辺一体全部の土地買った人が結婚式場とか公園建てるとか言われてるじゃない?大丈夫なのかなぁ…
でもさ、あの路地って昔は傍通るだけで暗くて怖かったじゃない?あそこ今さ、綺麗に整備してるからか知らないけど花咲いたり明るい雰囲気出てきてあったかいよね。ま!結婚式場は兎も角さ、公園が出来て、子供が沢山遊べるあったかい幸せな場所が増えるのはいいことだよね!」
 

END1「たくさんのあいにつつまれて」
BestEND
※体は勿論生還エンドはすべて元の姿になっています。
 
◆報酬
生還1d6
培養層の胎児の死体を中央の部屋に流さなかった1d3
心臓を破壊、沢山の赤ん坊の命を助けた1d8
BestENDにいった1d6
花が付いていた
幸運+10、1d3
のsan報酬。他KPがあげたいもの。

  
【使用呪文など】
・狂気の笛…木製人形のヘッドフォンから流れたもの
・魂の束縛…心臓の入れ物にはいった赤ん坊の魂。
 
【背景】
堕胎や望まぬ出産などで命を落とした赤ん坊の心に感化されたシュブ=二グラスが作った空間。
簡単に赤ん坊を捨てる大人や女性を引き込み、罰していた。
ロストで迎えに来るのは彼女である。
ベストエンドにいくと彼女が人間を許し、赤ん坊の達の魂は救われ無事天国へといける。空間も無くなる。
心臓に閉じ込められた赤ん坊はちゃんと愛されていたが、産まれることが出来なかった。
沢山の愛を受けた赤ん坊を彼女はとても愛し、そうしてたからものの様に閉じ込めた。
まるで「鬼子母神」が一番かわいがっていた末の子供の様に…。
 
※シュブ=二グラスは人間に化けると脳が人間に近くなるとあったので今回はこんな設定で出させていただきました。
産女は産めなかった母の無念の象徴として出しています。
鬼子母神やサトゥルヌスは最期の子を喰わすというものやザクロなどのヒントとして使いました。
 

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