2018年11月06日更新

聖なる孤高の晩餐会

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~5人|
  • プレイ時間:3~4時間(ボイスセッション)

『恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを。
――ルカによる福音書第2章10・11節』
クリスマスを一人で過ごす探索者たち。一人である理由は様々だろう。色鮮やかに輝く街を横目に、寂しさを紛らわすように自身の食べたい料理と、誰に渡すでもない、ささやかなプレゼントを買う。自宅へと戻り、ゆっくりと椅子に腰を下ろした瞬間、周囲の状況はガラリと変わっていた。
教会のような厳かな空間に、細長い食卓、そして向かい側の椅子に坐する、茨に縛られた人々。そして目の前に、3人の見知らぬ人物。一人は老女、一人は女性、一人は少女。彼女たちは微笑み、あなたに言う。
「さぁ、聖なる晩餐会を始めましょう」

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【レギュレーション】

① 基本ルールブック準拠、現代
ゲーム形式の監禁型クローズド
茶番・飯テロ要素あり
② あらすじ
『恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを。
――ルカによる福音書第2章10・11節』
クリスマスを一人で過ごす探索者たち。一人である理由は様々だろう。色鮮やかに輝く街を横目に、寂しさを紛らわすように自身の食べたい料理と、誰に渡すでもない、ささやかなプレゼントを買う。自宅へと戻り、ゆっくりと椅子に腰を下ろした瞬間、周囲の状況はガラリと変わっていた。
教会のような厳かな空間に、細長い食卓、そして向かい側の椅子に坐する、茨に縛られた人々。そして目の前に、3人の見知らぬ人物。一人は老女、一人は女性、一人は少女。彼女たちは微笑み、あなたに言う。
「さぁ、聖なる晩餐会を始めましょう」
③ 推奨技能
目星、機械修理
④ プレイ人数/時間
3~5人(3人なら3時間。プレイ人数1人に対し、1時間は用意した方が良い)
⑤ ロスト率
RP次第で、非常に高くなる可能性あり。状況によってお互いに心理戦となる場合がある。そして最終的には、賽が全員の運命を決める。
⑥ 探索者は以下のものを準備し、KPにのみ事前提示を行う。以下の情報の内、1の名称を他PLに伝えてはならない。
1:クリスマスに食べたい料理をふたつ
選んだら、どのような料理かヒントを作る。条件は「名称を伏せる。食材の名称を含めない。
“~召し上がれ”と末尾につける。句読点を含め24文字以内」であること。
例:肉まん「丸くて白くて熱々。紙に包んで召し上がれ」
2:クリスマスを一人で過ごす理由(嘆きの理由)
  綿密に理由を作ると、より良い。
3:誰に渡すでないプレゼント
  プレゼントは包装されているものとする。

~KP情報~

【概要】
 孤独なクリスマスを迎えようとしていた探索者たちが、人間に対し一方的な憐れみを抱いた嘆きの三聖母に招かれ、ゲーム式の晩餐を行う。
ゲームはポイント制で、ポイントが高い順番に解放され、持ち帰るプレゼントを選択することが出来る。NPCが準備したプレゼントは時限爆弾(6d6のダメージ)である。ゲームが2時間を超えると自動的に爆弾が作動して全員大ダメージを負い、ロストする。また、NPCが準備したプレゼントを選択した場合、その人物は残り時間の間に爆弾を処理出来なければ大ダメージを負う。

【ゲーム:クリスマスバイト】
食卓にPL×2+NPC分の2+嘆きの三聖母たちが準備した料理が並ぶ。料理にはそれぞれヒントがあり、誰かを指定して「あなたの準備した料理は何?」と尋ねると、その人物から自分の準備した料理のヒントを得ることが出来る。ただし、1ターンにつき1つだけ。探索者が4人いれば、質問は4回可能となる。尚、ゲームの間、自分の用意した準備の名称・使用食材を言ってはならない。匂わすこともならない。
嘆きの三聖母が準備した料理を推測しながら順番に料理を選択する。嘆きの聖母たちの料理の数は、PLの人数が3人である場合は3つ、PLの人数が4人以上であれば6つとなる。
嘆きの三聖母が準備した料理には黒いダイスが、それ以外の料理には白いダイスが含まれている。
料理を選択した探索者は、料理を食べる者を探索者+NPCから選択する。
白いサイコロは1d6の加算ポイントとなり、黒いサイコロは1d6の減算ポイントとなる。
選択した料理は自分以外の誰かを選択し、選択した人物に食べてもらう。料理を食べさせる時だけ料理を選択した探索者は解放され、食べさせる相手に自分の手で食べさせる。
料理を食べ終わった探索者は、口の中にダイスが現れる。ダイスを振る。
晩餐が終了したら合計ポイントが高い順から解放され、プレゼントを選択する。
また、途中で「嘆きの理由」を聖母に尋ねられる。互いに理由を提示し、誰が最も悲惨かを互いに選択し、最も悲惨だと判断された理由をもった人物(同票を含む)には白いダイスが与えられる。このダイスのみ誰かに譲ることが出来る。ただし、全員が1ずつの同票となった場合は、全員が黒いダイスを得ることとなる。
※料理が完全に被った場合は、料理を変更するように指示する。

【嘆きの三聖母たち】

老女、女性、少女の3人組の女性(マレウス・モンストロルムp195)。
老女は、マーテル・ラクリマルム。涙の聖母。皺だらけの老人。耳は聞こえていないが、なぜか女性と少女と会話は出来る。蛆や蛇などの大地に生きるモノを扱う。
女性は、マーテル・ススピリオルム。嘆息の聖母。成熟した女性。話すことが出来ないが、老女と少女とは疎通が出来る様子。鳥や昆虫といった風の生きるモノを扱う。
少女は、マーテル・テネプラルム。闇の聖母。見とれてしまうほどの美しい少女。目が見えない様子。コウモリ、ネズミなどの闇に生きるモノを扱う。
彼女たちを見て失う正気度はない。ただし彼女たちに暴言を吐くと「愚かな唇。それはどのお姉さまに言っているの?」と尋ねられ、謝罪をしない場合は、暴言を吐いた聖母とPOW対抗となる。
POWは老女55、女性50、少女45であり、基本的に自動失敗となる。失敗すると、老女の場合は探索者から聴覚を、女性の場合は言語能力を、少女の場合は視覚を奪う。それは永久的な障害となる。

【NPC:三田九朗】

サンタクロースの服を着た男性。持ち合わせの料理はカップラーメンとブッシュ・ド・ノエル。
実はクリスマスを憎み、クリスマスで幸せそうにする人々に怒りを抱いている。昨年クリスマスに自作爆弾を爆発させ、ショッピングモールで多数の人を殺している。今年もサンタクロースの格好で人ごみにまぎれて爆弾を作動させ、人々を殺そうとしている。
 彼の目的はクリスマスに誰かを爆発で不幸に陥れることである。
 彼は探索者に質問を投げかけられても自分のことに関しては全てウソをつこうとする。
●嘆きの理由
 小学生の時、おこづかいを貯めて好きな子へクリスマスプレゼントをあげる。翌日、そのプレゼントがゴミ箱に捨てられているのを発見する。
中学生の時、クリスマス前に好きな女の子に告白しようと校庭の裏に呼び寄せて行ったら、好きな子以外に多数の女子がおり「付き合うワケないじゃん」と振られる。翌日、女の子がバスケ部のイケメンとイチャイチャ歩いているのを発見する。
高校の時、初めて付き合った彼女をクリスマスに親友に寝取られる。
大人になってから、彼女の希望で周囲の反対を押し切りクリスマス結婚式を敢行することに。結婚式当日、彼女のマリッジブルーが発動。逃げられ、教会でクリスマスを一生涯憎むことを誓う。
※この設定を用いる場合、APP13以上の若い男性に舌打ちをする。APP16以上では歯ぎしりし、その人物を貶めようとする。尚、APP8以下の女性に冷たく、APP13以上の女性にとても優しい。
 ●料理
  ①「ヒント:お湯を入れ3分待つだけ。ずるずるして召し上がれ」⇒カップラーメン
  ②「木に似ているお菓子。フォークを刺して召し上がれ」⇒ブッシュ・ド・ノエル
 ●プレゼント
  サンタクロースが担いでいるような布袋に入っている。中身は爆弾であるため、NPCは中のプレゼントについて隠す。
 ●ステータス
【STR】15 【APP】6 【SAN】75【CON】15 【SIZ】13 【幸運】75【POW】15 【INT】9
【アイデア】45【DEX】11 【EDU】17 【知識】85【H P】14 【M P】15 【ダメージボーナス】+1D4
電気修理70%、機械修理70%、変装31%、重機械操作61%、製作(???)65%
電子工学61%、物理学51%、化学61%

~シナリオ~

【導入】

あなた方はクリスマスをただ一人で過ごす予定だ。一人である理由は様々だ。
あなたは色鮮やかに輝く街を横目に、寂しさを紛らわすように自身の食べたい料理と、誰に渡すでもないもない、ささやかなプレゼントを密かに購入する。頬を寄せ合う恋人たちも、手をつなぎあう家族連れも、誰もあなたが一人であることを気にも留めない。
自宅へと戻ると、消し忘れたのか、テレビが点いている。
●ニュースの内容
『昨年、クリスマスで起こったショッピングモールでの爆破事件のことを報じている。犯人は未だ
捕まっていない。今年のクリスマスも同様のことが起きるのではないかと心配しながら人々がインタビューを受けている。しかしクリスマスで浮かれているのか、インタビューを受ける人々はどこか楽しげだ』
 事件について探索者が調べた場合、『事件のあったショッピングモールは生活圏内だ』と分かる。
テレビを横目に、あなたはゆっくりと椅子やベッドに腰を下ろした。その瞬間、周囲の状況がガラリと変貌する。

【食堂】

椅子のようなものに座っている。目を周囲に配ると教会のような厳かな空間が広がっている。簡素なデザインながらもロウソクの光で星のように煌くシャンデリア、細長いシルクのクロスが敷かれた食卓、そして向かい側の椅子に坐する、見知らぬ人々。頭と、首と、両の手首、両の足に茨のような何かが絡みついている。
《強制ロール:目星》を行う。成功すると、絡みついているのは緑色に染められた有刺鉄線だと分かった。太く、頑丈そうで、道具が無ければ外すことは出来ないだろうと思われる。
あなたは体を動かそうとした。すると痛みが走った。同じように拘束されていると、あなたは気付く。不可解な恐ろしい状況に《正気度ロール1/1d3》を喪失する。
食堂全体を見渡した場合、食堂に大きな窓があると分かる。《目星ロール》をした場合、窓には宇宙が広がっており、銀河が鮮やかに瞬いている。そしてタコのような触手を持つ黒い深海動物のような何かがへばりついている。《正気度ロール1/1d3》を喪失する。
暫くすると、3人の見知らぬ人物が現れる。一人はローブをまとった老女、一人は華やかなドレスを着た女性、一人は清楚なワンピースに身を包んだ少女だ。老女は皺だらけだが若い頃はとても美しかったであろうことの伺える鼻梁を持ち、女性はでっぷりと肥えてはいるが名女優のように艶やかで、少女は魂を奪われそうになるほど美しい。
彼女たちはあなたの視線に気付くと、「さぁ、聖なる晩餐会を始めましょう」と微笑む。

【時間経過について】

 晩餐の時間は開始から探索者×1時間となっている。それはNPCのプレゼントが爆発するまでの時間であり、この制限が近づく度にNPCは焦って探索者たちへ「早くしろ」とせっつくような態度を取り始める。十分前になると、プレゼントが時限爆弾であることを告白し、狂ったように笑いだす。

【ゲームのはじまり】

 老女は「今宵は人の子らの救世主が生まれた夜。人々が喜びに包まれる夜に、どうして孤独に過ごせましょうか。ねえ、姉さま?」と女性と少女に大きな声で語る。
女性が口を動かすと「我々は孤独の嘆きに耳を傾ける者。人の子らよ、今宵は我々と共に過ごしましょう。よろしいわね、姉さま?」と聞こえる。しかしそれは頭蓋に直接響く。まるでテレパシーのように。
少女が「ただの宴ではつまらない。遊戯を致しましょう。互いに与える喜びを感じあうのです。素晴らしい提案でしょう、姉さま?」と老女と女性に語るが、その視線は虚空にある。
 そして彼女たちは、ルールを告げ始めた。

① これは彼女たちの用意した料理を推測し、ポイントを稼ぐゲームである。
料理は1ターンにつき1度ずつ選ぶことが出来る。ゲームの間、探索者個人の用意した料理や使用食材の名称を語ってはならない。匂わせてもいけない。語った場合、ルール違反となり命は無い。それ以外の相談は構わない。

② ポイントが1番高い人からプレゼントを選び、家に帰ることが出来る。
③ 食卓には料理とプレゼントが並べられる。
④ 料理にはそれぞれヒントがある。ヒントの条件は「名称を伏せる。食材の名称を含めない。“~召し上がれ”と末尾につける。句読点を含め24文字以内」であること。
ヒントは1人1ターン、料理を選ぶときに1度だけ、相手に「あなたの準備した料理はなあに?」と尋ねると得ることが出来る
⑤ 料理は探索者×2+NPCの分の2+嘆きの三聖母の準備した料理(この数量は探索者数に応じて変更して構わない。PLが3人以下ならば3つ、4人以上なら6つを推奨)。プレゼントは包装紙に包まれている状態。プレゼントの名称は話しても構わない。


※NPCの料理
  *「ヒント:お湯を入れ3分待つ。ずるずるして召し上がれ」⇒カップラーメン
*「木に似ている。切って召し上がれ」⇒ブッシュ・ド・ノエル
   ただし、KPの好みで変更可
 
※嘆きの三聖母たちの料理
  ●老女
  ①「血のように赤い。よく煮込んで召し上がれ」ミネストローネ
  ②「これだけでは味気ない。アレをつけて召し上がれ」キノコのアヒージョ
  ●女性
  *「海の香りがして、少し赤い。くるくるして召し上がれ」カニのトマトクリームパスタ
  *「美の秘訣。瑞々しさを召し上がれ」野菜ジュース
  ●少女
  *「丸くて長い。カリカリ焼いて召し上がれ」フランスパン
  *「細くて長い。揚げたてで召し上がれ」フライドポテト
   ただし、KPの好みで変更可

 ※NPCのプレゼント
  サンタクロースが担いでいるような布袋に入っている。
中身は爆弾であるため、NPCは中のプレゼントについて隠す。

⑥ ヒントを参考に探索者は料理を選び、誰に食べさせるか選択する。食べた者はダイスを得る権利を獲得する。尚、料理を選ぶ探索者は自分を選択することは出来ない。
⑦ 料理は料理を選んだ探索者が食べさせる。その間のみ、料理を選んだ探索者は体を動かすことが出来る。食事が終わると自動的に椅子に戻され再び拘束される。
食べ終わると、その者の口内にダイスが出現する。吐き出して、ダイスを振る。
⑧ 嘆きの三聖母の料理を食べた場合、黒いダイスを得る。それ以外の料理では白いダイスを得る。料理を選択した者はダイスを得ない。ポイントは、白いダイスで1d6の加算、黒いダイスで1d6の減算となる。

⑨ 残された料理が探索者+NPCの量となった時、探索者+NPCは全員幸運ロールを振る。成功した順番で、それぞれが料理を食べるか食べさせるかを選択することが出来る。
最期は全員動ける状態となり、各々料理を食べてダイスを得る。ゲームは終了する。
⑩ ダイスの合計点数が高い者から順番に解放され、プレゼントをひとつ選択する。プレゼントを選択すると、自宅に帰還する。
プレゼントは選ぶ前に触れないことを条件に調べることが出来る。この時、白い布袋に入ったNPCのプレゼントに《目星ロール》を振ると、『カチカチという電子音』が聞こえる。

【嘆きの三聖母たちの料理を食べた場合】
 食べた瞬間に酷い苦みが口の中を襲う。まるで血抜きをしていない生肉を食べているような味わいが口いっぱいに広がるが、食べたことのない臭みのある油っぽい肉のようだとも感じる。もしかしたら人間の肉ではないかという嫌な妄想が頭に浮かび《正気度ロール1d2/1d5》を喪失する。また、失敗した場合POW×5のロールを行う。このロールに失敗すると料理を吐き出してしまい、その吐物に人体の一部を見つけ、更に《正気度ロール1d6/1d10》を喪失する。また、それを見た探索者の内、既に嘆きの三聖母の料理を食べた者がいれば、同様に正気度ロールが発生する。
 黒いダイスを得る。

【ゲームの途中:嘆きの理由】

料理を半分以上食べ終わると「どうしてクリスマスを一人で過ごしているのか」と嘆きの三聖母たちに尋ねられる。事前にKPに提示した「2:クリスマスを一人で過ごす理由」がこれに当たる。
NPCを含み、互いに理由を提示し(尚、この時に嘘をついてはならない。嘘の設定を言った場合、嘆きの三聖母たちはすぐさま見破る)、誰が最も悲惨かを互いに選択し投票し、最も悲惨だと判断された理由をもった人物(同票を含む)は白いダイスをふたつ与える。このダイスは誰かに譲ることが出来る。ただし、全員が1ずつの同票となった場合は、全員が黒いダイスを得ることとなる。
尚、悲惨であるかは各々の主観となる為、あまり悲惨でないものでも選択は可能。ただし、自分以外の人物を投票すること。

【NPCのプレゼント選択】
 NPCは基本的に、自身のプレゼントを選ぼうとする。

【ルールを違反した場合、嘆きの三聖母たちを攻撃した場合】
 ルール違反では、一度目は嘆きの三聖母たちに警告され、二度目はロストとなる。
 嘆きの三聖母を攻撃した場合、三聖母の誰を攻撃したかによって後遺症を背負う。それでも尚、攻撃が続いた場合は「お開きにしましょう。もっと面白いことをしてあげる」と嘆きの三聖母たちが笑い、死んだ方がマシと思える残酷な拷問を受けた後、ドリームランドへと回収され、事実上のロストとなる。

【嘆きの三聖母たちに何かをプレゼントした】
 プレゼントを選ぶときにそのようにした場合、幸運を振る。失敗すると探索者たちは彼女たちの恐ろしい正体を見せられ、後遺症として耳が聞こえず、しゃべれず、目が見えなくなる。事実上のロスト。
 成功した場合は、彼女たちは素晴らしいプレゼント(金銀財宝など)を与えてくれるだろう。

【エンディング】

 プレゼントを全員選択・帰還した後、エンディングに入る。

① 料理を食べ終わる前に時間が過ぎた
NPCのプレゼントが爆発し、探索者たちは6d6のダメージを負う。尚、拘束状態では応急処置を振ることは出来ない為、耐久力0以下の場合はロストとなる。
耐久力が残っていた場合、病院のベッドで目覚める。夢だったかとホッとしたのも束の間、耳の奥から直接、三聖母の笑い声が聞こえる。「途中で御帰りになるなんて許しませんよ。ねえ、姉さま?」と。探索者は完全に発狂し、精神的なロストを迎える。

② NPCが自身のプレゼントを選択した、または、NPCのプレゼントを選ばなかった
探索者たちは気付くと自室に戻っている。テレビでは先ほどと同じようにニュースが流れている。インタビュアーの背後を、晩餐会で見かけたサンタクロースが横切る。その数十秒後、激しい爆音と共に、テレビの画面が乱れる。
横倒しの映像となり、画面の向こうには燃え上がるショッピングモールと、血まみれになって横たわる人々が映る。呻き声がテレビから聞こえ、一瞬のうちにこと切れた人々と目線が合う。そしてニュースは終了する。

③ NPCのプレゼントを選んだ
プレゼントを選んだ探索者は、両手に袋を持っている。その袋を開くと、中にはコードだらけの見慣れない機械が入っており、デジタル時計のような画面には数字が刻まれている。10、9、8と数字がカウントされる。10秒以内で出来るような行動が一つだけ選択でき、その行動が成功するかどうか《強制幸運ロール》を行う(中身が爆弾であると認識し、事前に機械修理で爆発物の解除を試みるなどの対処を想定していた場合は大幅なプラス補正を入れるか、自動成功で構わない)。
自爆するような形となった場合、その他の探索者は、翌日のニュースで、ある自宅が突然爆発したこと、そしてプレゼントを選んだ探索者が死亡したことを知る。
爆弾の解除あるいは回避を選択して成功した場合、探索者は全員助かることとなる。そして探索者の証言によっては、NPCは逮捕され、クリスマスで起こるはずだった惨劇は回避されるだろう。探索者たちは自分の住む街のクリスマスを守り、次の年への準備を始める。
「メリークリスマス、良いお年を。」

【クリア報酬】
□ダイスで得たダイス分の1d6回復
□NPCの爆弾を解除あるいは回避した探索者 1d10回復

リプレイ

 これは、「オンセンSNS」にて開催された「聖なる孤高の晩餐会」テキストセッションのリプレイです。
 シナリオ作成およびKPは肉祭、参加されたPLは黒霧さん、使用PCは田宮敬子、そして見学者まおーさんが参加しました(キャラはケーキ売りの青年:レオンハルト・井村)。

 田宮はクリスマスに一人ぼっちだ。
 色鮮やかに輝く街を横目に、寂しさを紛らわすように自身の食べたい料理と、誰に渡すでもないもない、ささやかなプレゼントを密かに購入する。
 ビーフシチューに、イチゴのケーキ。
 プレゼントは手袋にマフラー。
 頬を寄せ合う恋人たちも、手をつなぎあう家族連れも、誰も田宮が一人であることを気にも留めない。
「自分でも使えるしねー。クリスマスの気分だけでも、まあ・・・・うん・・・・」
 ちょっと羨ましそうに眺めながらのんびり歩く。
 ケーキ販売の青年が声をかける。
「お姉さん恋人にプレゼントですかぁ?」
 田宮は思わず、ちょっとだけ、イラァ('ω')とした。
 田宮は彼を無視して、歩き続けた。
「くそぅ・・・クリスマスだからって、くそぅ・・・・!!」
 寒々しい道を歩き、自宅へと到着する。
「ただいまー」
 部屋は冷え切っている。明かりはテレビだけ。どうやら消し忘れたらしい。テレビには、ニュースが流れていた。
「あー・・・クリスマス、ぼっちでも良いじゃない!家族とクリスマスでも良いじゃない!」
 なんとなくニュース見る、田宮。

ニュースの内容 『昨年、クリスマスで起こったショッピングモールでの爆破事件のことを報じている。犯人は未だ 捕まっていない。今年のクリスマスも同様のことが起きるのではないかと心配しながら人々がインタビューを受けている。しかしクリスマスで浮かれているのか、インタビューを受ける人々はどこか楽しげだ』

「そういえば去年そんな事が・・・忘れてたなぁ」
ふいに、『事件のあったショッピングモールは生活圏内だ』と、田宮は思い出し、そして、ゆっくりと椅子に腰かける。
 すると……。
 椅子に座った瞬間、田宮は別の場所にいた。

 椅子のようなものに座っている。目を周囲に配ると教会のような厳かな空間が広がっている。簡素なデザインながらもロウソクの光で星のように煌くシャンデリア、細長いシルクのクロスが敷かれた食卓、そして向かい側の椅子に坐する、見知らぬ人。その人物の頭と、首と、両の手首、両の足には茨のような何かが絡みついている。
「・・・・・あれ、一瞬で寝落ちした??」
 いや、田宮には眠った感覚は全くなかった。
「夢にしてはちょっと・・・・」
 田宮が良く見ると、向かい側の人物の体に絡みついているのは、緑色に染められた有刺鉄線だと分かった。太く、頑丈そうで、道具が無ければ外すことは出来ないだろうと思われる。
 そして、田宮は体を動かそうとした。すると痛みが走った。同じように拘束されていると、気付く。
 田宮は全く、動くことが出来ない。
「・・・・・・・いやいや・・・・え?」

 有刺鉄線が巻き付き、椅子と一緒にガッチリと絡みついている。有刺鉄線で縛られている状態だ。
 田宮はひとまず、目の前の人物に声をかけた。
 奇妙な、サンタのような恰好をした男に。
「あの、すみません・・・・これってどういう状況ですかね??」と
 田宮が尋ねると「・・・?あんたも、分からないのか?」そうつぶやきます。
「バイト中に攫われちゃったんです??私は家にいたはずなんですが・・・・。貴方もよく解らないんですね・・・・取り敢えず、あの。田宮敬子って言います」
 田宮は名乗るが、
「……あんたを信用しない。だから名乗らない。この状況なら分かってくれるだろう、田宮さん」と男は答えた。
「まあ、別に良いんですけども」

 そんな風に話していた時だ。
 見知らぬ人物3人が、突然、田宮の前に現れた。
 一人はローブをまとった老女、一人は華やかなドレスを着た女性、一人は清楚なワンピースに身を包んだ少女だ。老女は皺だらけだが若い頃はとても美しかったであろうことの伺える鼻梁を持ち、女性はでっぷりと肥えてはいるが名女優のように艶やかで、少女は魂を奪われそうになるほど美しい。
 彼女たちは田宮の視線に気付くと、
「さぁ、聖なる晩餐会を始めましょう」と微笑んだ。

 老女は「今宵は人の子らの救世主が生まれた夜。人々が喜びに包まれる夜に、どうして孤独に過ごせましょうか。ねえ、姉さま?」と女性と少女に大きな声で語る。
 女性が口を動かすと「我々は孤独の嘆きに耳を傾ける者。人の子らよ、今宵は我々と共に過ごしましょう。よろしいわね、姉さま?」と聞こえる。しかしそれは頭蓋に直接響く。まるでテレパシーのように。
 少女が「ただの宴ではつまらない。遊戯を致しましょう。互いに与える喜びを感じあうのです。素晴らしい提案でしょう、姉さま?」と老女と女性に語るが、その視線は虚空にある。

 田宮は言う。
「いやいや・・・これ、少なくとも歓迎されてないですよね?拘束されてるし・・・」
女性は、「いいえ、歓迎をしていますよ。ようこそ、晩餐会に。どうぞ楽しんでいってください」と答えた。
田宮が「なら、せめて自由にして貰えませんかね・・・・??」と言うと、
「自由? おかしなことを言うのね。人間のくせに。面白いわ……でもダメ。遊戯を致しましょう」
 といって、彼女たちはゲームをルールを語り始めた。

 これは彼女たちの用意した料理を推測し、ポイントを稼ぐゲームである。 料理は1ターンにつき1度ずつ選ぶことが出来る。ゲームの間、探索者個人の用意した料理や使用食材の名称を語ってはならない。匂わせてもいけない。語った場合、ルール違反となり命は無い。それ以外の相談は構わない。
 ポイントが1番高い人からプレゼントを選び、家に帰ることが出来る。 ?食卓には料理とプレゼントが並べられる。
 料理にはそれぞれヒントがある。ヒントの条件は「名称を伏せる。食材の名称を含めない。“~召し上がれ”と末尾につける。句読点を含め24文字以内」であること。 ヒントは1人1ターン、料理を選ぶときに1度だけ、相手に「あなたの準備した料理はなあに?」と尋ねると得ることが出来る

 ヒントを参考に探索者は料理を選び、誰に食べさせるか選択する。食べた者はダイスを得る権利を獲得する。尚、料理を選ぶ探索者は自分を選択することは出来ない。
 料理は料理を選んだ探索者が食べさせる。その間のみ、料理を選んだ探索者は体を動かすことが出来る。食事が終わると自動的に椅子に戻され再び拘束される。
 3人の人物が用意した料理を食べた場合、黒いダイスを得る。それ以外の料理では白いダイスを得る。料理を選択した者はダイスを得ない。ポイントは、白いダイスで1d6の加算、黒いダイスで1d6の減算となる。
 残された料理が探索者+NPCの量となった時、探索者+NPCは全員幸運ロールを振る。成功した順番で、それぞれが料理を食べるか食べさせるかを選択することが出来る。 最期は全員動ける状態となり、各々料理を食べてダイスを得る。ゲームは終了する。
 ダイスの合計点数が高い者から順番に解放され、プレゼントをひとつ選択する。プレゼントを選択すると、自宅に帰還する。
 これがルールの内容だった。

 田宮は、難しそうだと遠い目をしてた。
 田宮の目の前には7つの料理が並んでいる。ここから順番に「相手へ食べさせる料理」を選ぶようだ。

☆セッション中の追加説明☆
肉祭 大丈夫そうです?要は、この目の前の3人が用意した料理を食べると黒ダイスで-の1d6を振ることになります。それだとポイントがどんどん下がっていくので、プレゼントを選べない、というわけです。
肉祭 田宮の目の前には田宮が購入したプレゼントと、サンタのものらしき、白い袋が置いてあります。
田宮 敬子 取り敢えず、自分の料理は食べられないので、彼女たち3人と自分の分で5皿
田宮 敬子 残りの2皿を探せって言う感じで大丈夫です?
肉祭 田宮の料理がふたつ、サンタの料理がふたつ。四つは白い加算のダイスが入っています。
肉祭 残りの3つはこの3人が用意した料理で、黒いダイスが入っています。
肉祭 1ターンにつき、誰かに「あなたが準備した料理はどんな料理か?」と質問が出来ます。
田宮 敬子 これ、カップ麺がそうだったらすごいな()
肉祭 それは1ターンにつき1度だけです。
田宮 敬子 1人に対してだけですよね?
肉祭 そうです。
田宮 敬子 まあ物は試しだ('ω')
肉祭 料理名を出したりにおわせると、即死です。それ以外の会話は可能です。
田宮 敬子 はーい

 目の前にはビーフシチュー、イチゴのケーキ、カップラーメン、ブッシュドノエル、ミネストローネ、カニのトマトクリームパスタ、フランスパンがある。
 田宮が先だった。田宮は男に「なんの料理を準備したか?」尋ねる。すると、男の唇が勝手に動き出した。
「お湯を入れ三分まつ。ずるずるして召し上がれ」
田宮は「ですよねー。流石にそうだよね?」と言うが、男はそれ以上何も言わない。
「じゃあ、サンタにカニのトマトクリームパスタ食べさせてみます」
 田宮が料理を選ぶと、体が動くようになった。いつのまにか有刺鉄線がとけ、手の上にカニクリームパスタを手にしている。
少女が「さぁ、食べさせて……あの男に」と囁く。
(その手で、フォーク持って)
「ヒントに類似してるし、うん」どうぞーと、田宮は男の口に運んだ。
 田宮の手によって、男の口にパスタが運ばれる。一口食べた瞬間、男は目を見開いた。そして男はぺえ!と苦々しげに何かを吐き出す。それは、黒いダイスだった。
(1d6) → 2 (2)
 田宮は気付くと、再び椅子に縛られていた。「・・・・・ふむ・・・」と、妙に田宮は納得する。
 男はぺっぺと「酷いものを食べた……まるで泥か。ヘドロか。いや、肉のようでもある……なんだこれは」と吐きだそうとする。
老女が「おやおや、黒で2ですね。では、-2ポイントです。」と囁く。
田宮が「見た感じ美味しそうだったんですけどね」というと、「分かってたんだろ、このくそ女!だから女は嫌なんだ……」そう、男は悪態をついた。
「なんですかー?振られちゃったんですかー?だから嫌なんですかー?」
 田宮のあおりに苛立ちながら、男は自分の番とばかりに老女に質問をした。お前の料理は、と。
「血のように赤い。よく煮込んで召し上がれ」と老女は応える。
 その言葉に、サンタは「ミネストローネだ」とにやりと口角をあげた。
「この女にミネストローネを!」
 サンタがゆっくりと立ち上がり、田宮へと近づく。その手にはミネストローネ。そして、田宮の口に一口注いだ。
 食べた瞬間、田宮を酷い苦みが襲う。まるで血抜きをしていない生肉を食べているような味わいが口いっぱいに広がるが、食べたことのない臭みのある油っぽい肉のようだとも感じる。
 田宮の頭をよぎる……もしかしたら人間の肉ではないかという嫌な妄想が。
 急に嫌な気分が胃に走る。気持ちが悪い。吐き出しそうだ。
「うぐ・・・っ・・・最悪・・・・・」
 何ともない顔をしつつ口をあんぐりとさせるが、しかし彼女の心は激しく動揺していた。
 胃が耐えきれないほどむかむかしたと思うと、口の中に何かを感じだ。ダイスではない感触の何か。
「あのですね・・・そこのサンタ。あたしはちゃんと名乗りましたよ?それに名乗りもしないでどうして協力して貰えると思ったんです? 先に信用出来ないって切り捨てたのは貴方じゃないですか」」
 田宮は男に悪態吐きつつ吐き出した。
 ころころころがる。なにか。
 田宮は口の中のものを吐き出す。
 それは、人間の指、だった。

(ゆ び)
 田宮はあまりのことに、衝撃を受けた。田宮が吐き出したそれをみて、男の絶叫が響く。
 狂ってしまいそうだったが、田宮は何とか耐えた。
 田宮は耐え、男に提案する。
「貴方がちゃんと協力的な態度をとってくれるなら、美味しそうなのをちゃんと選んであげます。こんな・・・アレなものが入ってなさそうな料理をね」
 田宮は思った。
(これで信用して貰えなかったら、その時はその時で考える!)
 男は「あんたには負けるわけにいかないんでね」と挑戦的なままだ。
「あたしだって帰りたいですよ!恋人がいなくても親とクリスマスはしたいですし!」
 そう噛みついて、田宮は料理について男に尋ねた。すると男の唇が「木に似ている。切って召し上がれ」と動く。
 田宮は、
「はい。これで2つ共何なのかは判りました。1度だけ協力してあげます」
「……本当か?本当にか?」
 田宮の提案に、男は表情を変えた。
「これで貴方が非協力的な態度をとるなら・・・・次ははずれ料理を容赦なく食べさせます。だってこれ、お互いハズレ料理食べさせてもポイント減るだけですし」
 田宮の発言に、男は微笑むと、
「分かった。協力しよう……俺の名前は夜せいやだ。頼む、俺に白いダイスの入った俺の料理を食わせてくれ……」
「・・・・夜せいやさん、宜しくです。では、カップラーメンを」
「ありがとう」
 田宮の有刺鉄線がほどけ、その手にはカップラーメンが握られる。
 男は口を大きく開け、田宮を待っている。
 決心した田宮の手によって、男は料理を食べる。とても美味しそうに。
 そして白いダイスを吐き出した。
(1d6) → 5 (5)
「これで信用して貰えました?」にっこりと笑う田宮に、
「ああ、信用したよ。お前のことがよく分かった……」
 田宮は再び椅子に縛られた。
 そして男は言った。少女に。
「お前の料理は?」と。
 少女は嬉しそうに答えた。
「丸くて長い。カリカリ焼いて召し上がれ」
 男は、顎で田宮をさす。じゃあ、あの女に、と。
「フランスパンだ」
男は田宮を、裏切ったのだった。

 男が解放され、田宮へと近づく。そして田宮の口に、フランスパンを運んだ。
 田宮は半場諦めたように、「まあ、そんな気はしてましたよねーはいはい」と言い捨てると、食べた。
 田宮の口内に再びあの苦みが広がる。そして、硬い感触が。ダイスだ。
(1D6) → 5 (5)
「なんというか、死体的な物は実家に転送して貰えるんですかね・・・・?」
 田宮の諦念が混じった言葉に、女性は微笑む。
「あらあら。三田さんが3点で、田宮さんが-7点ね。死体? あらあら。どうかしら・・・」
 老女がすかさず、「女の肉は、旨いからね……」意味深なことを添える。
 田宮の番だ。
「ふぅ・・・この料理の仲間入りしちゃうのか・・・・誰かさんのせいで。行方不明とか失踪扱いになるのかな・・・誰かさんの、せいで!」
 男は田宮の言葉を耳にして、ニヤニヤ笑う。
「ちょっとは罪悪感に苛まれて余生を送って下さいね?」
 にっこりと笑いつつ、質問もせずに、田宮は体を動かすと、ブッシュドノエルを男の口の中につっこんだ。
「碌なもんじゃなかったや・・・どうせなら可愛い女の子とか助けてクリスマス終えたかった・・・・」
 男は口に大きくブッシュドノエルをつっこまれ、髭を汚しながらも美味しそうに飲み込む。
(1d6) → 3 (3)
 田宮は再び縛られ、男もまた、質問をせずにイチゴのケーキを手に掴むと、田宮の顔に塗りたくるように食べさせます。
「んぐ・・・・っ」
 最後までなんの厄日だろうかと、そんな風に思いながら、もぐもぐ田宮は味わう。

(1D6) → 4 (4)
 そうしていると、3人の人物が思い出したように語り始めた。
「そういえば……お前たちはどうして一人でクリスマスを過ごそうとしていた? そうだ、悲惨なものを決めようじゃないか」
「割とありきたりな理由だなぁ・・・・」と、田宮は思う。
 ゲームが追加された。
 一人で過ごす悲惨な理由をお互い話し、悲惨な方に投票を。ただし自分を選んではいけない。もし互いに自分を選んだときは黒ダイスを二人とも得る。しかし、
「悲惨な方には白ダイスをふたつやろう。もし同票であった場合は、どちらか幸運な方に白ダイスをやろう」
と、言った。
 田宮は返答する。「普通に、友人が捕まらなかったんですよー」顔拭きたい・・・と遠い目しつつ簡素に述べて。
「あら かわいそ」少女が噴き出す。
 田宮の後に、男も続く。
「小学生の時、おこづかいを貯めて好きな子へクリスマスプレゼントをあげた。翌日、そのプレゼントがゴミ箱に捨てられているのを発見した。 中学生の時、クリスマス前に好きな女の子に告白しようと校庭の裏に呼び寄せて行ったら、好きな子以外に多数の女子がおり、付き合うワケないじゃん、と振られた。翌日、女の子がバスケ部のイケメンとイチャイチャ歩いているのを発見した。 高校の時、初めて付き合った彼女をクリスマスに親友に寝取られた。大人になってから、彼女の希望で周囲の反対を押し切りクリスマス結婚式を敢行することにした、結婚式当日、彼女のマリッジブルーで逃げられ、教会でクリスマスを一生涯憎むことを誓ったんだ。」
 男は絶叫する。
「クリスマスなんて大嫌いだ!呪ってやる!!!!」
 男の絶叫に田宮は「わぁ・・・ほんとに振られてたじゃないですかー」
「うるせええええ! 殺す! お前を殺す!」
 とても田宮のあおりが効いているようだ。
「あの、うん。流石に可哀想なので彼が勝ちで良いです」田宮は真顔になった。
 男も「自分を選べないのだから、仕方ない。あの女に投票だ」
「いや、実際殺そうとしてたじゃないですか。あたし、ちゃんと協力してあげようってしてたのに」ジト目を田宮は男に向ける。
(1d6) → 3 (3)
田宮は(1D6) → 6 (6)
田宮は「そんなね?誰もかれもがそんな女だと思ってるからいけないんですー」と笑う。

☆処理ミスしていたために幸運を再度ふることに・・・
システム 田宮 敬子さんのロール(1D100) → 16 (16)
システム 肉祭さんのロール(1d100) → 55 (55)
田宮 敬子 せいこうー
肉祭 了解です。処理間違ってたので白ダイスをもうひとつずつゲットします。1d6どうぞ。
システム 田宮 敬子さんのロール(1D6) → 1 (1)
システム 肉祭さんのロール(1d6) → 5 (5)
田宮 敬子 出目の差よ・・・

肉祭 現在の得点計算中
肉祭 田宮が4で、男が14ですね。
田宮 敬子 圧勝じゃないですか()
肉祭 では、最期のターンなので、幸運ロールをどうぞ。
システム 肉祭さんのロール(1d100) → 3 (3)
システム 田宮 敬子さんのロール(1D100) → 27 (27)
田宮 敬子 もうこれ勝てないなw
まおー wwww私がいるせいかなww

 男の方から「最後の料理を自分で食べさすか、誰かに食べさせるか」を選ぶこととなった。
 男は当然、自分が食べると言い捨てる。男はダイスを最後のふり、
 結果は田宮4、男15で。
 田宮は負けた。
「では、そろそろお開きにしましょう」
 3人の人物が呟くと、男は解放された。
 男は躊躇いなく自分の白い布を選び、そして、立ち去る。
「あー、せめて友達と遊びたかった・・・・!」
 田宮が頭を抱えていると、田宮もまた、解放された。
 少女は「あらあら。お前は結局、お前のプレゼントが残ったわね」と笑う。
「なんか、恐怖心云々よりも人間不信に陥りそうだよね・・・・。うん。これは自分で貰って良いの?」
 老女は田宮の質問に、「そうだよ。だって、そういうルールだろう。だあれもお前を食べると言っていないだろうに」
 3人は田宮の殺されると思い込み諦めきった様子にケラケラと哄笑する。
「あ、そうなんだ・・・・なんか、妙な事に巻き込まれちゃったから・・・・食べられるのかと思ったよね!」
 田宮はそう言ってプレゼントを手に取ると、三人をじーっと見た。
(ちょっとだけお話してみよう)
 殺されないのならと、田宮は好奇の目を光らせた。
「こんな事なら帽子も買っておけば良かったなぁ・・・・」と呟くと、田宮は3人にプレゼント差し出した。
 3人は目を丸める。老女が「おやおや、でも数が足りないんじゃないかい?」と尋ねると、
「マフラーと手袋しかないけども、良かったらどうぞ?折角のクリスマスなんだし、失礼な勘違いもしちゃったし・・・・まあ、変な物は食べさせられたけど」
「ふむ。では、お礼にお前に面白いものを見せてやろう……」老女が笑う。
 田宮は老女の提案に、
「早い者勝ちか、共有して使って貰えたら良いかな?って。そもそもご家族なのかどうかも知らないけども・・・・うん??」
 疑問を思う間もなく、田宮の目の前が明るく輝いた。すべてが真っ白に、染まっていく。

 気付くと、は夜の街にいた。
「自分で買った物持って帰るのもなんだかなぁ・・・って思ったし。うん。・・・・・あれ??また家じゃない・・・・!」
 そして田宮は気付いた。自分がマフラーと手袋、帽子を身に着けていることを。そして、それらが黄金の糸で出来ていることを。
「お、おう・・・なんか、ゴージャス!!」
 どうやら田宮は、人ならざる存在の彼女たちに好かれたようだ。
「あれ、お姉さんイメチェンしました?」
 先ほどのケーキ販売の青年に声をかけられる。
「そうだお姉さん、これ飲めないんであげますよ。ポーランドミード・アピス」
「くぅ・・・・さっきの、やつ!ん??何それ??」
「蜂蜜酒です、黄金セットでどうぞ」
 田宮はそれを受け取り、そしてケーキをかわりに買った。
「アザーッス!!」と、青年が喜ぶ。
 青年を背に、田宮は帰路へついた。

 家に帰ると、晩餐会の前と同じようにテレビが点いている。
 ニュースが。テレビでは先ほどと同じようにニュースが流れている。
 幸せそうな光景。しかし。
 インタビュアーの背後を、サンタクロースが横切る。
 そう、田宮はサンタクロースを知っている。
 あの、晩餐会であった、男だ。
 彼が立ち去ったその数十秒後、激しい爆音と共に、テレビの画面が乱れる。
 横倒しの映像となり、画面の向こうには燃え上がるショッピングモールと、血まみれになって横たわる人々が映る。呻き声がテレビから聞こえ、一瞬のうちにこと切れた人々と目線が合う。
 そう、田宮は取り逃がした。彼を。
 爆弾犯を……。

 田宮はクリスマスのたびに思い出すだろう。あの晩餐会と、守れなかった人々のことを。

「聖なる孤高の晩餐会 ノーマルエンド」
END

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クトゥルフ神話TRPGを主に「オンセンsns」さんでやっております。 基本的には物語の中身はシリアスだけど、救いのあるものが好きです。 宜しくお願い致します。