このシナリオは、初心者マスター・初心者にむけての カナンRPG 2版用 ゴブリン退治相当のシナリオです。まずシナリオは小鬼退治からじゃないとね という方にお勧めです。
0日目 【旅の経験】- ルールに付属のシナリオ 汎用旅シナリオを使います
2日目 【 祠の依頼】祠に雨宿りすると、夢の中で 祠の宝を取り返して欲しいとの依頼を受ける。
3日目 Aパート 【3つの助力】鬼を捜索の中、犬・猿・雉の3つの祝福を得られます。
3日目 Bパート 【 鬼退治】 宝を盗んだ鬼を退治します。
3日目 Cパート 【 戦いの後に】宝を見つけ、もちかえります。
このシナリオは、初心者マスター・初心者にむけての カナンRPG 2版用 ゴブリン退治相当のシナリオです。
まずシナリオはゴブリン退治からじゃないとね という方にお勧めです。
ただし、カナン世界には、ゴブリンという種族はいないなため、小鬼という存在を退治に行きます。
7 /13 オリジナル世界との整合を図るため一部修正
0日目 【旅の経験】- ルールに付属のシナリオ 汎用旅シナリオを使います
2日目 【 祠の依頼】祠に雨宿りすると、夢の中で 祠の宝を取り返して欲しいとの依頼を受ける。
3日目 Aパート 【3つの助力】鬼を捜索の中、犬・猿・雉の3つの祝福を得られます。
3日目 Bパート 【 鬼退治】 宝を盗んだ鬼を退治します。
3日目 Cパート 【 戦いの後に】宝を見つけ、もちかえります。
葉っぱの形をしたアザを体の一部に浮かびます。このアザを得るとキャラクターが邪悪と認識した物への攻撃を含む行動の判定に+1Dができる他、他者からの悪意に敏感になります。「貴方はこの物語の主人公なのです。」
長さ5cmほど大きな種です。これを身につけていると邪気を払い、病気を癒やす効果があります。「ももは邪気を祓う」
動物たちに好かれた思い出です。
むか~し、むか~し、あるところに。
そんな出だしで始まる物語、になるかもしれない始まりの物語。「小さな小さな鬼退治-はじめの桃太郎」を始めます。
シナリオスタート前に、各PCは加護を5点得てください。
システムに慣れている場合は、準備用の 0日目【旅の経験】を飛ばしてシナリオをすすめてかまいません。
実際のイントロは1日目 【 祠の依頼】からになりますので、そこまでは軽くルールになれて貰うのを目的にしてください。
旅の途中で立ち寄った、小さな町から物語は始まります。
ここから次の町までは3,4日かかりますので、出発前に必要なものを揃えましょう。
ルールに付属のシナリオ2__02 汎用旅シナリオを使い、旅の準備と一日目の旅を行います。
街道の地形は 道 で、次の町への距離80リーグほど。徒歩での一般的な1日の移動距離は、24ダーリのため、ゆっくり歩いて3,4日かかります。
町の中で情報収集すると次のような情報が手に入ります。
* ここから先は、森を抜けていく。
* 森の中は、動物とか鬼に襲われんように気をつけたらいい。
* 町の名物は 団子じゃ。キビでできた団子じゃ日持ちするから買っていくがよい。
単なる保存食です。価値 1で購入でき 、3日分あります。
フレーバーアイテム。価値 1で購入でき、飲むとなくなります。
旅にでて2日目。周囲の景色に木々が増えてきたところで、空が急激に暗くなってきます。
空気も重くなり、ぽつぽつと雨が降り出してきました。じきに大雨になりそうです。
あたりを見渡すと、少し先にちょうど雨宿りできそうな大きな木とその下に小綺麗な祠が見えます。
雨宿りのために、祠に近づいたときに、<知覚>または、<神秘知識>の判定に成功すると、この祠から軽いものですが清々しいものの残り香を感じます。
祠のそばに入って欲しくて、降り出した雨です。
祠は大きな木の根元にあり、周囲から若干高く野営には最適です。
また大きな木を少し上ると一日分の食料にあたる木の実を入手できるでしょう。
夜PC立ちが寝ていると、白髪のお婆さんが寝ている人の夢枕に立ちます。「この祠から盗まれた宝物を鬼から取り返して欲しい。」
「盗まれたのは、この祠にまつられていた桃の種じゃ。数日前、鬼が取って森の中に逃げていったのじゃ。」
夜中のこと。見張りをしている人も、あたたかなほっとする眠気に襲われます。
抵抗する場合は、<催眠抵抗>2lvに成功すると眠気に打ち勝ち、寝ないため夢を見ません。
また、夢に出てるの老婆の依頼をうけるかどうは、決めてください。
桃のせいである老婆から、得られる情報は次になります。
* 鬼は、130cmぐらいの1匹の小鬼。
* そばの森の奥の方に逃げていった。
* 森はそれほど深くなく、半日ほどで抜けることができる。
キャラクター同士は、夢の中ですが互いに会話してもかまいません。
誰も夢を見なかったり、依頼を受けなかった場合でも、翌日の移動の途中で犬と遭遇をします。
夢に出てくるお婆さんは、桃の木の精霊です。数日前小鬼が祠にやってきて、この祠に安置していた宝-「おおきな桃の種」 を盗んで行きました。清々しい気のもとは、「大きな桃の種」 なので、種が戻らないとこの場所は、普通の祠になります。
翌朝、キャラクターたちはすっきりとした目覚めます。
夢の中の老婆の依頼を受る決断をしたキャラクターは、体の一部に桃の葉の形の桃色がかったアザが浮かびます。
そして、だいじなものとして 「桃の吉兆」を入手してください。
アザの出る部位はランダムできめてください。
「桃の吉兆」は、キャラクターが邪悪と認識した物への攻撃を含む行動の判定に+1Dができる効果があり、また他者からの悪意に敏感になります。詳細はデータを参照のこと。
アザの場所が、決まったら森に向かいます。
<自然知識>や<狩猟>・他の技能で判定に成功したら、小さな 小鬼の痕跡、130cmぐらいの小柄な2本足の生物がまっすぐ森の中に分け入った跡を見つけてもかまいません。
「桃の吉兆」は、桃の精霊による祝福で、悪即斬るの正義の執行を祝福します。
善悪の判断は当人の判断によるものであり、悪い者を見逃すことはできません。
森の中に飛び込んでいる小鬼の後は、かなり急いでいたのが、くっきりと周囲の植物が折れてるのでわかりやすいです。
足跡こそ、雨で流れていますが、追うのは容易でしょう。
探索の内容にかかわらず犬猿雉の順番でイベントが発生します。
例)
PC「森の中を<xxx>技能を使い~をします。」
マスター「では判定して」
PC・・・コロコロ 「失敗 or ?LV成功」
マスター(判定がどんな結果でも)「森の中に入り、間もない時間・・・」
これを雉まで繰り返す。
森の中に入り、間もない時間。木の根元に一匹の野良犬が座り込んでいる。
あなた方を見上げるその目は、力なくそして空腹を訴えるような目であなた方を見つめている。
犬に近寄ると、しっぽを振って近づいてきます。
<閃き>の判定に成功するとごはんを欲しがっていることがわかります。
喜んで食べ、食べ物をくれた人や、好意的な発言のをした人の手を舐めてきます。
舐められた人は、<~抵抗>を1LVあげ、仮の大事な物として 犬の祝福を得てください。
祝福を与えるとしばらくついてきますが、気が付くとすうといなくなっています。
よろよろと、あなた方の後をついてきます。
そのまま、次の猿の遭遇イベントをどうぞ。
倒した場合、犬を1d6分の食料にすることができます。
ふと、木の上から視線を感じて見上げると、一匹の猿と目が合った。
なにかを期待するような目で、木から降りて近寄ってくる。
(酒を持ったPCがいた場合)急に何かを嗅ぎつけたのであろうか。
急にあなたの顔をみてニッコリし、手で器を作って差し出し時折飲み干す仕草をしてくる。
なにかを手に入れて欲しいようだ。
喜んで食べ、食べ物をくれた人や、好意的な発言をした人と握手します。
お酒を与えると、大喜びで抱きついて感謝を表します。
猿と握手をした人は、<頑健>を1LVあげ、 犬の祝福 を犬・猿の祝福に書き換えてください
猿に抱き着かれた人は、追加で<抑制>を2lv得ます。
祝福を与えるとしばらくついてきますが、気が付くといなくなっています。
木の上を伝ってあなた方の後をついてきます。
そのまま、次の雉の遭遇イベントをどうぞ。
倒した場合、猿を1d6分の食料にすることができます。
猿の脳みそのスープにでもしたんでしょうね(遠い目)
森の中のひらけた場所。前方の藪の中から
怪我をしたのであろうか雉がよろよろと目の前に出てきた。
喜んで食べ、食べ物をくれた人に感謝のまなざしを向けます
「犬・猿の祝福」 を 「犬・猿・雉の祝福」 に書き換えてください
そして、直感でゴブリンの巣穴が近くにあることが分かります。
(もしついてきていれば)犬・猿・雉全部、森に消えます。
この場合、ゴブリンの巣穴はこの後<自然知識>の判定で成功するまで見つかりません。
倒して雉を1d6分の食料にすることができます。
この食欲魔人め。
この場合、ゴブリンの巣穴はこの後<自然知識>の判定で成功するまで見つかりません。
そばの藪がガサガサしたかと思うと、小鬼が襲いかかってきた。
桃の葉の形のアザを持っている人は、「小鬼は邪悪な存在だ」と宣言すれば、この小鬼に対する敵対行動となる全ての判定に+1Dができます。
襲いかかる小鬼との戦闘です。
種族 小鬼(と認識される存在)
耐久力 3
武器 安物の片手持ち武器:錆びたナイフ (<接近戦>+武器で、4D6 ただし、安物のため判定時全て1がでると壊れる)
防具 なし
能力 技能
理知:1 <戦術:1>
情動:3
身体:2 <接近戦:1> <怪力:2><防御:1>
感性:1
自我:1
身長 130cmの小柄な小鬼ですが、PCと刺し違える気で襲いかかります。
敵対行動は、直接的な攻撃だけでなく、<戦術>判定や 味方の援護・全てに適用できます。
どのキャラクターが、小鬼を邪悪とみなし◯桃の吉兆の効果を使ったのか、メモしておいてください。
このカナン世界には小鬼という種族はいませんが、そのPCが小鬼と見なしたもの。時には、ごそごそと茂みで物音を立てる猿やただの貧しい子供かもしれない全てに対して有効な判定ができます。
君たちが、周囲を探すとすぐそばの崖に小鬼の巣穴が見つかった。
その浅い巣穴を覗いてみると、中には赤ん坊の小鬼が大きな種のようなものにしがみついているのが分かる。赤ん坊の小鬼をよく見ると、数日前についたであろう大きな怪我をしている。
(母親の小鬼に対して邪悪と認定したPCに対して)この小鬼からも、ものすごい邪悪な気を感じる。
「桃の吉兆」を得た人が小鬼を邪悪なものと認識していた場合は、この子供も邪悪と認識してしま見逃すためには、<抑制>判定に成功する必要があります。<抑制>判定が2LV成功の場合は見逃すだけ。3LV以上の成功でかばったり助けるための行動ができます。
赤ん坊の小鬼を殺すのは、赤子の手をひねるような簡単なこと。
守ろうとPCと殺そうとするPCで舌戦をしてもいいでしょう。
この場合、一度<抑制>判定に失敗したPCも、言いくるめられた分ダイス数を増やして、もう一度<抑制>判定をすることができます。
倒した小鬼は、この赤ん坊の母親です。
数日前に、斬られて怪我をした小鬼のために、祠から おおきな桃の種を取ってきて、赤ん坊にもたせました。
その効果で赤ん坊の傷も直りつつありますが、おおきな桃の種なしで生かすには、あと2日間持たせておく必要があります。
君たちは、入手したおおきな桃の種を祠にもどした。
どこからともなく"ありがとう"という声が聞こえ、祠の後ろの木になにか光ったものがある気がした。
よく見ると、小さな仙桃(アイテム)が生っている。
小鬼の赤子をどうするか。また、「おおきな桃の種」を祠に戻すかで、4パターンのエンディングが考えられます。
小鬼の赤子を殺し、「おおきな桃の種」を戻さなかった場合。
強欲エンドです。キャラクターの一人が 「おおきな桃の種」 を得、全員の 「桃の吉兆」 が 「桃の凶兆」 に変わります。
小鬼の赤子を殺し、 「おおきな桃の種」 を祠に戻した場合
ノーマルエンドです。説明で書いたような事象が起き、小さな仙桃(アイテム)を得ます。夢をみた翌日に大きな種を戻した場合は、一人あたり 1d3個。一日以上経過した場合は一人あたり 1個得てください。戻すのに1週間以上過ぎていたら、桃の精は力尽きており、 お礼は用意できません。
小鬼の赤子を殺さず、「おおきな桃の種」 を祠に戻さない場合。
小鬼に おおきな桃の種 を渡しておいたのであれば、ハートフルな結末です。しかし、正義が実行できなかったことから、全員の 「桃の吉兆が 」桃の凶兆「 に変わります。」おおきな桃の種__ は小鬼の赤子に残したままであれば、PCはだいじなものとして手に入れることができないでしょう。
小鬼の赤子を殺さず、「おおきな桃の種」を祠に戻した場合
ハッピーエンドです。ただし、どのようにPCがどのように行動すればこのエンドになるのかは、シナリオでは提示しません。が、PCの行動が十分納得できるものであれば、認めてハッピーエンドにしてください。
戻したときに発生することは、ケース2と同じなのでそちらを見てください。
どの決着がついたにせよ、PCたちは残りの旅を終えて、次の街に無事到着するでしょう。
食べると 耐久値を 1d3回復する薬。
小鬼の赤子を生かして森に残した場合、その子はどのように育つのでしょうか。
あたりの村人を襲う集団を率いてもよし、人にやさしい 小鬼として出すのもよし。
いまだ未来は定まりません。
・・もしかして、小鬼を拾ってきました? もし、育てるなら、PCの大事なものに記載し、旅のお供にしてください。
小さな仙桃(アイテム)を 蒔いて育てた場合、どうなるのでしょうね。
調べたり、育てたり、守ったり。旅はできませんがこれもシナリオになりそうです。
桃の吉兆を得たPCは、今後どのような旅を過ごすのでしょうか。
きっと、旅を重ねるごとにそのPCにとっての"邪悪なもの"がどんどん増えていくでしょう。
その結果、いろんなことに抑制が効かない、偏屈な老人ができるでしょう。でも、そのPCにとってはそれが正義なのです。
種族 小鬼
耐久力 3
武器 安物の片手持ち武器:錆びたナイフ (<接近戦>+武器で、4D6 ただし、安物のため判定時全て1がでると壊れる)
防具 なし
能力 技能
理知:1 <戦術:1>
情動:3
身体:2 <接近戦:1> <怪力:2><防御:1>
感性:1
自我:1
身長 120cmの小柄な小鬼ですが、大事な赤子を守るためにPCと刺し違える気でいます。
種族 小鬼
耐久力 1
武器 なし
防具 なし
大きな桃の種にすがりついて、周りの喧噪にもかかわらず寝ています。
祠で得られる 桃の世の祝福。
自分が邪悪と認定したものに帯する敵対行動全てに+1Dができるが、邪悪なものを見逃したり助けたりするごとに<抑制>判定が必要です。
見逃す 0LV
助ける +1lv
以前に、同じ理由で邪悪と認識していた +1L/1回
例えば、小鬼に対して邪悪と認定した場合、以降全ての小鬼に敵対する行動に+1Dができます。
逆に小鬼を見逃すには、過去その相手に敵対行動した回数分の抑制判定が必要です。
具体例
1回目 小鬼を邪悪だと判断し、敵対行動を取る
→ 敵対行動全てに+1Dがつきます。その代わり、見逃すには1lvの抑制判定、助けるには2LVの判定が必要です。
2回目に 小鬼を見つけた場合、1回邪悪だと判断しているため自動的に小鬼を邪悪だと判断します。
小鬼を見逃すには2lvの抑制判定、助けるには3lvの判定が必要です。
3回目に 小鬼を見つけた場合、自動的に小鬼を邪悪だと判断します。
小鬼を見逃すには3lvの抑制判定、助けるには4lvの判定が必要です。
この場合、小鬼は小鬼の種族である必要はありません。そもそも、小鬼という存在自体、妖怪のように実態のないもの。暗闇での足音だったり、木の上の猿だったり、PCが"あれは、悪さをする小鬼だ"と認識した対象すべてに 効果を発揮します。
またなにを邪悪とするのかは、人それぞれ。本シナリオ場合ですと、小鬼を邪悪とするのではなく"襲ってくる者"を邪悪と判断して「桃の吉兆」の効果を得ることもできます。この場合、あとで小鬼の赤ん坊を見逃すのは、容易になります。しかし、今後すべての襲撃を邪悪と判断し、襲撃者を許したりするのに必要な抑制判定のレベルが1ごとに上がる結果になります。
桃の吉兆を得た人が、祠の宝を持ち逃げした場合、葉の形の痣が黒色に変化。「桃の吉兆」が「桃の凶兆」に変化します。
効果も、下衆な行動以外全ての判定で-1 つまり判定で使用するダイスが1減少します。
これを得たPCの人生は、今後ゲスいものとなるでしょう。
神聖なる桃を象徴する種です。
体を癒やす効果がありこれを持っている間は、ダメージの回復判定を1日1回行えるようになります。
懐いてきます。生かすも殺すも育てるのも貴方次第。
カナン世界には、小鬼という種族はいません。
かつて、日本に漂着した西洋人を赤鬼と認識したように、一行がこの親子を小鬼と認識しているだけなのです。
単なる保存食です。価値 1で購入でき 3日分あります。
フレーバーアイテム。価値 1で購入でき飲むとなくなります。
食べると 耐久値を 1d3回復する薬。非売品。
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