タイトル通りSCP-8900EXのシナリオです。導入とかいろんな所でWebサイトの言葉をまんま使ってます。もしこのシナリオを読んで頂けるのでしたらhttp://ja.scp-wiki.net/scp-8900-ex
http://www.scp-wiki.net/scp-8900-ex
https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32411.html
を先に読むことをお勧めします。事実を改変してある部分がいくつかあります。あと簡単に死にます。やったね♩
―シナリオの舞台―
19世紀中期アメリカ合衆国ニューヨーク州ロベスターにあるコダック社の付近です。
シーン表は振らない。
―背景―
ニューヨークにはたくさんのビルが建設されていた。他にも大聖堂、吊り橋とイギリス王政から独立を果たし自由になり、急速な発展を見せる街並み。ただそれだけならば喜ばしい風景なのかもしれない。だがこの街からSCP―8900の影響が現れた。
このSCPのことを調べ、拡散を防ぎ、私たちの色を取り戻すことがPCたちの目的となります
―リミットー
このシナリオのリミットは4です。
―狂気―
基本から「広がる恐怖」「挙動不審」「盲目」「フェティッシュ」「絶叫」「記憶喪失」「現実逃避」「潔癖」「失踪」インセインSCPから「連絡」「安住の地」「神経質」
―レポート初期情報―
・概要
SCP-8900は、可視スペクトルに影響を与えるオブジェクト。最新技術で撮影するとができるが、現象の迅速な拡散を招くため、推奨されません。この現象は1800年中期から後期に、観測された。
・補遺-8900-1
完全な暗闇はSCP-8900の生物への症状拡散を防ぐことが発見されました。エージェント・ハーカーとミリアムは、この研究のため拘留され続けています。
・収容方法
SCP-8900は現在未収容であり、理論的にも封じ込め不可能です。SCP-8900に感染した人や物品は直ちに隔離され、瞬間焼却により処分されます。その結果生じた炎は感染の拡大を防ぐため、完全な暗闇の中で真空吸引により消火します。財団職員がSCP-8900に感染した人や物品に接触することは、どのような状況であろうと許可されません。
これにより一般市民を確保したとしても最後、功績点は減りません。(3巻p200)
・情報災害
SCP-8900は接触によって拡散します。職員は何があっても触れることは許されません。
―導入フェイズー
・マスターシーン
産業や文明が急速に発展していくニューヨーク。沢山のビルが並び、大きな吊り橋もかかっていた。街の風景が変わっていく。そう、変わっていくのだ。形や住んでいる人種が変わったという話ではない。街に足りない緑をまかなうために植えられた街路樹は同じ間隔に植えられていたが、途中から植えられてない場所が点々とあった。ある公園は花がたくさん咲いていたが、もう1輪も咲いてない。
・プレイヤーの導入シーン
PC①から順に財団から電話が来る。PCのいる場所は問わない。電話の内容は、SCP-8900のことをまだ財団として理解できてない部分がただあるためPCに現地で調査することを求められる。そして集合場所はミッドタウン。
あらかた各PCの導入が終わるとミッドタウンで集まる。その時にまた財団から連絡が来る。内容はマンハッタンで感染した人物が現れたということ。その後、各々自己紹介と使命を読み上げて終了します。
ハンドアウト「写真の報告書」「マンハッタン」が公開される。
―ゾーキングー
SCP-8900に汚染されたものに接触すると、そのPCに感染します。もし汚染されたものを手に持つや、汚染された地面を歩くことになった場合、情報災害を渡してください。メインフェイズに感染した場合、シーン終了時に財団によって処分します。
・セントラルパーク
セントラルパークで感染した子供のことを聞かれたら、感染したものに隠れていることを伝えること。
―メインフェイズー
・世界の色彩の終末
HO「セントラルパーク」の秘密を調査された後に発生するマスターシーンです。センタラルパークにはもう子どもがいない。いるのは数少ない市民たちだ。下品な色彩に塗れたこの街を見るのは精神的に苦痛だろう。そうすると1人の男性が何か叫びながら走っていた。まるで何かから逃げるように。「もうあそこには元の色はない!不気味な色がどんどん拡散されている。逃げろ!逃げるんだ!!」彼をよく見ると足元が下品な色に染まっていた。徐々に体全体に広がるだろう。そしてその男の後ろに目をやると悲惨な光景が映った。SCP-8900の汚染により町の建物・街路樹そして人までもが下品な色になっていた。このシーンに登場したPCは正気度1減らす。その後HO「SCP-8900に汚染されたニューヨーク」が公開される。
・研究者の謝罪
HO「コダック社」の秘密を調査された後に発生するマスターシーンです。あなたはコダック社のせいで今この世界の色を汚したことがわかった。ロールプレイングをしていると、コダック社の社員とおもわれる人物が出てきます。「今のこの地域で見られる異常現象について調べているのだろう?この現象はニューヨークだけでなく、世界各地に影響が出ている。こちらでも現象を止めるべく研究しているが何が原因かわからない。わかっているのは我々コダック社が開発したカメラから始まった。こんなことしてもしょうがないことはわかっている。ただ謝らせて欲しい。本当に申し訳ない。」この会話によってSCP-8900の原因をつかむことができたので進捗1点を与えられます。
―クライマックスフェイズー
「SCP-8900に汚染されたニューヨーク」の秘密を調査する、または3サイクルが経過すると、クライマックスフェイズに突入します。クライマックスフェイズに移行する前に、残ったシーンと同じ数の進捗をPCに与える、という処理を行ってください。
財団から連絡が入る。「諸君、我々は失敗した。SCP-8900の影響はあまりにも広く拡散し、もう収容することは不可能だろう。SCP-8900は全ての可視スペクトルに荒廃をもたらし、我々は覆い尽くされようとしている。正反対の影響を及ぼす「感染症」を作り出すという試みもまた失敗した。我々は被験体に対して自然な色彩を復元させることに成功したが、この処置は被験体を無音にしてしまうようだ。その上、今しがた使者がオフィスに到着し、我々のささやかな試みが収容違反を起こしたことを伝えてくれた。我々にはたった一つの選択肢が残されたのだ、諸君。私は財団の最終フェイルセーフ手段、アンニュイ・プロトコルを実行する。財団は世界中の資源を動員し、保有する中で最も微細な効果を引き起こす記憶処理薬である化合物ENUI-5、その大量散布を行う。」
SCP-8900の汚染によって人々が混乱に陥るかどうかを儀式のルールを使用します。PCたちの行動によって財団がアンニュイ・プロトコルを実行し、拡散され、記憶処理が始まるまでの間に人々が混乱し、狂気に陥るかどうかになる。成功すれば狂気に陥る前に間に合う。戦闘をする場合は狂気に陥る時間を引き延ばすこととする。戦闘で生命力が0になった場合、そのPCはSCP-8900によって下品な色に染まった世界を見すぎたせいで気が狂ってしまいます。PCは自ら命を絶ってしまいます。ターンは1D3+2とする。儀式が成功するか、戦闘に勝利するか、全滅することでクライマックスゲイズを終了します。
そしてPCは行動するたびに<終末>で判定する。判定に失敗すると行動することができない。回避行動は取れる。
―その後―
成功した場合、人々は記憶の混濁により、一時的に戸惑いますが普通の生活に戻ることでしょう。ちなみにPCも影響を受けます。今後は今見えている景色に疑問に思うことはないだろう。最後に締める言葉はやっぱり「今日も空は青く広がっている。」
失敗した場合、人々は混乱し暴徒化する人が現れ怪我人が出たり、自ら命を断つものがいるかもしれない。ただその後は変わらずアンニュイ・プロトコルの影響で記憶が混濁する。暴れていた人は自分がなぜ暴れていたか、悲しんでいた人はなぜ悲しんでいたか。違和感を持たざる得ないだろう。そんな状態で本当に今まで通りの生活ができるだろうか、、、。
―儀式―
1. 情報の拡散 メディア なし なし
2. 市民の誘導 効率 なし 失敗するたび市民が死亡する。
3. 暴徒の鎮静 脅す なし 暴徒の攻撃<暴力>を受ける。生命力1減らす。
HO
PC1 使命:SCP-8900を調査し、そのオブジェクトの詳しい情報を手に入れる。
秘密 ショック:なし 選りすぐりの研究者が調べてもわからないこのSCPがなぜ発生したのか知りたい。あなたの本当の使命はSCP-8900が発生した原因を知ることである。
PC2 使命:SCP-8900を調査し、そのオブジェクトの詳しい情報を手に入れる。
秘密 ショック:全員 あなたはSCP-8900によって染められる色が大好きだ。それによりオブジェクトによって正気度は減らない。あなたの本当の使命はこの世界がSCP-8900の色に染まるところを見ること。
PC3 使命:SCP-8900を調査し、そのオブジェクトの詳しい情報を手に入れる。
秘密 ショック:なし あなたには大切な人から連絡があった。自分の子供が感染し、家の外に出てしまったという。本当の使命は自分の子供を探し出すこと。
「写真の報告書」SCP-8900を初めて視認できるようになった写真について書かれた報告書。人だけでなく服や銃などに異常な色が塗られていた。下品な緑、人の肌も濁っていて人種なんて関係なく気持ちの悪い色彩に塗りつぶされてしまったと書かれている。
秘密 ショック:なし この写真はどうやらコダック社のカメラで撮られたもののようだ。HO「コダック社」「ニューヨーク州ロベスター」が公開される。
「マンハッタン」SCP-8900に感染してしまった人物が現れた地域。見たところ子供は見当たらない。町の人たちからは疲労が見える。
秘密 ショック:なし どうやら騒ぎがあったのはセントラルパークのようだ。セントラルパークでもSCP-8900の感染したものがいくつかみられる。HO「セントラルパーク」が公開される。
「コダック社」コンシューマー向けデジタルカメラを製造していて、最先端技術を持っている。
秘密 ショック:なし コダック社が開発したカラー技術の副産物としてSCP-8900が生まれたことがわかった。あなたはコダック社に対して怒りをおぼえる。HO「カラー技術」が公開される。
「ニューヨーク州ロベスター」目まぐるしい発展を見せるニューヨーク。様々な人種が歩いている。
秘密 ショック:全員 気色の悪い色をしたものが町中にたくさんあった。SCP-8900の影響はもうここまで出ているのか、、、。<混沌>で恐怖判定。
「セントラルパーク」昔はたくさんの人がいたが、今では人が減っていて、所々に『KEEP OUT』とかかれた黄色と黒のテープが貼られている。
秘密 ショック:なし 作られたばかりの公園だが、SCP-8900に汚染された新しいベンチや木々が気色の悪い緑と思われる色に汚れていた。なんだかその汚染が目に見えて広がっているように見える。<終末>で恐怖判定。
「カラー技術」コダック社が作り出したカラー技術。
秘密 ショック:なし カラー写真に触れても感染しないことがわかった。そしてもともとあった写真を汚染物につけても変化がなかった。進捗1点与えられる。
「SCP-8900に汚染されたニューヨーク」下品な色に満ちたニューヨーク。今もなお広がり続けている。
秘密 ショック:全員 拡散情報。この汚染は広がり続け止まる所を知らない。終わりの見えないこの現象に財団は対策できるのだろうか、、、。
「情報災害」 ショック:全員 二次感染:接触
この情報災害は接触で感染します。体は徐々に気色の悪い色に染まっていく。もう進行を止める手段はない。正気ではいられない。全ての判定にマイナス修正がつく。狂気が1枚トリガー関係なく顕現化する。メインフェイズに感染した場合、シーン終了後財団によって処分されます。
以下は丸パクリです。多分このセリフ使うといい感じじゃない?
かくして、我々の今知る世界が回り出したのである。 何も変わっていない。 今日も、明日も、その先も、山々は美しい緑に燃え、海は青く波打っている。かつての人々が、白と黒のコントラストにどんな色を見ていたのか? 言葉には出来る。青や赤。だが、どんなふうに見えていたのかは、もはや誰にもわからない。思い描くことすら、難しい。どんなに焦がれても、どんなに望んでも、
今日も空は、青く広がっている。
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