2021年02月28日更新

インセイン:協力型「足跡をたどって」

  • 難易度:★★★★|
  • 人数:3人~3人|
  • プレイ時間:

メタ推理あり
少し脱出ゲームチックな作りになっているため、苦手な方はごめんなさい。
ハンドアウトを増やして、PL人数を増やしたりして対応してください。

・シナリオ概要
 PC達はそれぞれ適当な理由で森に入り、怪異に閉じ込められてしまう。そこでは迷い込んだ人を殺し、入れ替わることで現世に入ろうとする霊がたくさんいた。PC達は生きて脱出するために、こんがらがった森を歩き進む。

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ストック

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シナリオ名「足跡をたどって」
人数:三人
サイクル数:不明
協力型
ロスト有
狂気カード「疑心暗鬼」「疎外感」「挙動不審」「パニック」「異言」「記憶喪失」「現実逃避」「失踪」「暴力衝動」「歪んだ心」「忌み数」「誇大妄想」「敵か味方か」計12枚


・シナリオ背景
 この森の怪異は、ランダムで過去に迷い込ませる空間である。この森では過去に集落があり、多くの事柄により人が殺されていった。脱出するためには、過去から順に事柄を並べ、異怪の門をくぐる必要がある。順番を間違えた場合、時空のはざまに閉じ込められ、永遠に森の中をさまよい続ける(シーン12の看板はその人が書いたもの)。
 森に出てくる霊は何とかして出ようとし、人襲ってなり替わろうとする。
 霊は完全に敵対性を持っているのに対し、森の怪異は一応PC達には中立的。神社で正しい順番を教えてもらったら、ちゃんと歴史を構築して返してくれる。間違ってたら歴史がバグって戻ってこれなくなる。


・特別ルール
 本シナリオでは、オリジナルシーン表としてそれぞれの値にハンドアウトが存在する。これらのハンドアウトは、誰かが【居所】を入手したときに公開される。【居所】の入手方法は以下の通りになる。
・ハンドアウトに該当するシーン表が出た時
・【居所】の調査判定を行ったとき(未公開でも可)
・PC間での受け渡し
シーン表に感情判定をしてもよいが、戦闘を仕掛けることはできない。
 また、以下のシーンが指定もしくは、調査判定されたシーンの後、マスターシーンが挟まる。(調査判定を行ったシーン表を有線)
 ・シーン5
 ・シーン7
 ・シーン9
 ・シーン11
秘密を見る際は手番を消費し、判定を行うこと。シーン表がすべて公開されたサイクル後、クライマックスに入る。
GMは事前に、【居所】に関する特別ルールと、シーン表ハンドアウトの秘密はゾーキングで何となくわかる事を、説明しておいてほしい。また、シーン表を振ってからやることを宣言するルールにした方が遊びやすくなるかもしれない。


OP
 それぞれのPCが表ハンドアウトっぽいOPを演出する。その際、必ず鳥居をくぐらせる。(シーン2に出てくる鳥居と同じもの)少し歩くと、先が見えなくなるほどの濃い霧が現れ(可能であればGMは心霊的な脅しを演出する)、ミドルフェイズに移行する。
 PCは一緒に森に入ったことにしてもよい。その場合は途中ではぐれたことにすること。紐か何かでつながれていたら、霊がちょん切ったことにすればよい。


マスターシーン
・イベント「合戦」
発生条件:シーン5の調査、もしくはシーン指定
参加条件:そのシーンに登場しているPC(強制)
一人の兵があなたに近づいてくる。その兵は、ここら近くで鉱山の争いが起きていることと、指差す方向に村があることを教えてくれる。現在の年代を聞いても兵は答えてはくれない(兵はわからない)適当なところで兵が矢に撃たれ死亡する。PCがその場を去ったらシーン終了
 
・イベント「落盤」
発生条件:シーン7の調査、もしくはシーン指定
参加条件:そのシーンに登場しているPC(強制)
女性に「どうせだったら」とアパートで休ませてもらえることになった。PCがこのシーン前に「シーン11」を経験している場合、女性と同一人物だということが分かる。女性に年代を聞くと、だいたい戦前(大正あたり?)と教えてくれる。しばらくたった後、近くで、土が崩れる音が聞こえる。鉱山が突然崩れたらしい。それを聞いた女性は青ざめ「ああ、アナタ」と叫び、アパートを出ていく。PCがアパートを出ていくとシーンは終了。
 
・イベント「軍服」
発生条件:シーン9の調査、もしくはシーン指定
参加条件:そのシーンに登場しているPC(強制)
 村を歩いていると、老人が焦りながら「もうすぐ軍人が来る、かくまってやるから家に入れ」と言ってきた。家の中に入り、息をひそめていると遠くから、馬の鳴き声、犬の鳴き声、言い争う声、そして銃声と犬の悲鳴が聞こえた。老人に話を聞くと、ここらではまだ、裕福に食料が取れるため、軍人に目を点けられているという。また、鉱山が閉鎖になり若者が村を出てったことを教えてもらえる。軍人が去った後「この村に近づくなよ」と言われ、PC達が去ればシーン終了。
 
・イベント「生贄」
発生条件:シーン11の調査、もしくはシーン指定
参加条件:そのシーンに登場しているPC(強制)
 鈴の音をたどると、女性を穴に入れ、儀式らしきことをしている人たちがいる。PCがこのシーン前に「シーン7」を経験している場合、女性と同一人物だということが分かる。(女性にその記憶はない)女性から、鉱山の崩れは山の怒りとされ、鉱山を閉鎖し、いけにえを捧げること怒りを鎮めることとなったことを教えてくれる。女性を助けようとすると、抵抗される。穴に雨水がたまってゆき、女性はおぼれ死んでしまう。PC達が去ればシーン終了。
 
・イベント「Aさんの登場」
発生条件:シーン3を見たサイクル終了時
参加条件:シーン3に登場した人物(強制)
 登場しているPCはNPC「Aさん」と出会う。Aさんは生きていることを一通りアピールした後、PCについていこうとする。PCが拒否した場合、一人で探索に出かける。PCについて言った場合、その後のシーンにも登場する。シーン3に行くことを極端に嫌がる。NPC「Aさん」のハンドアウトを公開する。
 
・マスターシーン備考
イベント「合戦」「落盤」「軍服」「生贄」は、PCがその場所に訪れる形で発生する。このイベントは同PCが二回目に訪れた時にも発生し、まったく同じイベントが行われる(この時登場するNPCはAさんを除き、「PC達と合った」という記憶はない)。その後PCは【時】による恐怖判定を行う。三回目以降は恐怖判定を行わない。


クライマックスフェイズ
 PC達は全員「シーン2」の場所にたどり着く。そこで、Aさんとその他PC達になり替わろうとする霊が3体現れ、戦闘を行う。
 戦闘:Aさん*1体、霊*2体
(能力値はすべて耐久値6のドッペルゲンガー(ルールブックⅠ、P245)を参照する)
終了条件は、全滅・撃退・逃走である。
逃走する場合、以下の儀式をしなければならない(撃退後も同様)。
①:〇(数字)の金を鳴らす。/指定特技「任意」/ペナルティ「なし」
②:〇(数字)の金を鳴らす。/指定特技「任意」/ペナルティ「なし」
③:〇(数字)の金を鳴らす。/指定特技「任意」/ペナルティ「なし」
④:〇(数字)の金を鳴らす。/指定特技「任意」/ペナルティ「なし」
この儀式において、5→7→11→9の順番以外で金を鳴らした場合、逃走後PC達は森の中を永遠に彷徨うことになる。
 この戦闘でAさんが残った状態で戦闘終了した場合、エピローグにおいて、PC1に依頼してきた人物から「Aさんが戻ってきた」と報告される。


ハンドアウト
・PC
PC1
表:あなたはAさんの捜索を依頼され、この森にやってきた。あなたの【目的】は森から脱出することだ。
裏:あなたは、昔、この森で毒ガス・崩れなどの災害が起きたことを知っている。信じたくはないがこの山は呪われているのかもしれない。あなたの【本当の目的】は迷い込んだ人を連れ帰ることだ。[ショック:全員]
 
PC2
表:あなたは興味本位で森に入った。正直後悔している。あなたの【目的】は森から脱出することだ。
裏:あなたは人一倍勘が鋭い。ここにきてからずっと視線を感じる。多分やばい。あなたの【本当の目的】は無事に脱出することだ。
 
PC3
表:あなたは写真家だ。いつものように森に入り、自然の写真を撮ろうとした。あなたの【目的】は森から脱出することだ。
裏:あなたは、ここの不気味な現象にあなたはひどく興味を持ってしまった。あなたの【本当の目的】は、すべてのシーン表の【居所】をすべて入手することだ。
 
・NPC
Aさん
表:PC1が探していた人物、まさか生きていたとは
裏:あなたは人間ではない。本物のAさんをシーン3で殺し、成り済まそうと考えている。あなたの【本当の目的】は、あなたの秘密を知る人間を殺すことである。すべてのシーンが公開されたとき、クライマックスフェイズに入る。[ショック:全員]
 
・シーン表
シーン2
表:鳥居といくつかの石造りの社がある。扉はどうにかして開けることができそうだ。
裏:本坪鈴(神社のガラガラ)が11つあり、それぞれ2~12の番号が振られている。
 
シーン3
表:崖一歩手前に気づき、足を止めた。あたりは霧でまるで時が止まっているようだ。
裏:Aの遺体がある。崖から落ちてしまったのだろう。携帯が「3」時ぐらいを示している。
 
シーン4
表:霧が濃い。先に進めているだろうか、そんな不安がよぎってきた。
裏:さっき見た木と同じような木を見つけた。ぐるぐる回っている可能性がある。携帯が「4」時ぐらいを示している。
 
シーン5
表:怒号、笛の音、鉄のぶつかり合う音が遠くから聞こえる。
裏:合戦だ。鉱脈があるからと争っているらしい。携帯が「5」時ぐらいを示している。
 
シーン6
表:木々に刺し傷がある。熊でも出るのだろうか。
裏:驚くほど無音だ。鳥の鳴き声も聞こえない。携帯が「6」時ぐらいを示している。
 
シーン7
表:村だ。老若男女の人が住み、活気があることが分かる。休みたいと思ったあなたは、アパートを掃除する女性を見つけた。
裏:ここあたりに金鉱が見つかり、景気が良くなったらしい。しかし、白熱電球に蠅取り紙か…随分と懐かしいものが置いてある。携帯が「7」時ぐらいを示している。
 
シーン8
表:雨が降ってきた。朽ちた建物を見つけた。雨除けにはなるだろう。
裏:この雨は当分やみそうにない。携帯が「8」時ぐらいを示している。
 
シーン9
表:村に出た。活気はない。近くの民家から怒鳴り声、銃声が聞こえる。
裏:ほどなくして軍人が出てきた。ここらで裕福に食料が取れるため、目を点けられているようだ。携帯が「9」時ぐらいを示している。
 
シーン10
表:腰を掛けられるほどの石があった。遭難してなければ森林浴の香りを堪能できたのだがな…
裏:狐が人の死体を食っていた、古そうな人間だが、死体に蠅一つたかってない。携帯が「10」時ぐらいを示している。
 
シーン11
表:土砂降りだ。 鈴の音が近づいてきた。鈴の音は生贄の女性を置いていくと、来た道を戻っていった。
裏:彼女は山の神を鎮めるための生贄だという。腹に血を流し、木に縛られている。洪水により田畑が流れ、地震によって山も崩れたらしい。携帯が「11」時ぐらいを示している。
 
シーン12
表:木の看板を発見した。風化していないが、字が崩れていて読みにくい。この【居所】を取得したPCは【教養】で判定を行い、成功したPCはこの秘密を獲得する。
裏:「過去から順番に四回金を鳴らして鳥居をくぐれそうすれば未来に戻れる」
どういうことだ?携帯が「12」時ぐらいを示している。

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