《数学者は、A≒Bであり、A=¬C、B=¬Cであると知っていた。ゆえに、彼にとって、A≒Bはイントレランスな存在であったが、Cはそうではないということに疑問は無かった。しかし数学者はA’について、Aとの差異はなにか、その差異はCとA≒Bとの間に生じる差異と同質のものか否か、証明する必要があった。なぜなら、数学者自身がCと=¬の関係であることは明確だったからだ。
A≒Bと数学者自身がイコールでないという結論を出すためには、証明が必要だ。
『Intolerance』…いと耐えがたきこと》
※川原泉作「Intoleranceあるいは暮林助教授の逆説」1985年『花とゆめ』18・19号の二次創作です。
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