【クリア条件】
・“番人(ショゴス)”の討伐
・裏切り者の殺害or説得
・(裏切り者のみ)他の探索者の全滅

注意：探索者が別行動をとっているときに文書を獲得した場合、文書の内容を知ることが出来るのはその人のみで、他の人が知ることはできない。その為、個人チャットなどに送るなどの措置を要します。

また、文書に記載されている文字は全て日本語で、注文を遂行し扉を開けた途端に文字が消え白紙になります。持ち帰って他の探索者に見せても白紙です。
あと、部屋にはいる順番はその後に若干影響するので毎回尋ねた方がいいかも。
部屋の扉は、反対側の近くに人がいるときのみ、大声で喋れば聞こえます。多分。

【シナリオ】
・A
「探索者は目が覚めると、無機質な白い箱のような部屋にいました。周りには自分の他に何人か、同じように起き上がりましたが、お互いに見覚えはありません。…どころか、自分の記憶も無いことに気がつきました」
部屋は一面真っ白で、壁は何の材質でできているかも分からない。扉が１つだけあるが、どう頑張っても開くことはなく、更に鍵穴も見当たらない。
中央に箱がおいてあり、中を見るとこう書かれてあった。
[ここはAの部屋。以降、“注文”を遂行するまで扉が開くことはない。
注文…人間のうち誰か一人、別の誰かを殴り飛ばせ]
この部屋の脱出条件は「CPが自分以外のCPをパンチする」こと。遂行することで扉が開き、廊下やその先の部屋を見渡すことができる。
応急手当は可能。

・B
「先程と全く同じ外観をしたこの部屋にも、中央に箱がおいてあって、蓋の上にこう書かれていました。“部屋の中にたった一人の人間が存在するときのみ箱は開くであろう”、と」
廊下には窓はなく、白い材質の壁が続いているだけだった。
この部屋にはAからの扉と、その反対側に開かずの扉があり、部屋の隅だけ土。掘れる深さには限度がある。
一人で部屋に入り箱を開くと、開いた瞬間にA側のドアが閉まって密閉空間になる。
箱の中には紙と、腐りかけた鳩の死体が置いてある。見るとSAN値チェック0/1D2。
[ここはBの部屋。注文…この死体を丁寧に埋葬せよ]
条件は、土の部分に死体を埋葬すること。終わり次第A側とC側の扉が同時に開き、先へ進める。

・C
「今度は先程の部屋からの扉とは別に、左右に二つ扉がありました。そして中央には箱がおいてあります」
箱の蓋には特に何もかかれておらず、開けた瞬間に扉が閉まる。何人いようが関係なく、中に入っていなかった人は注文が履行されるまで入れない。
箱の中には文書のみ。
[ここはCの部屋。
通達：君たち人間の中には裏切り者がいる。裏切り者は君たち探索者の不和を狙い、破滅へ導こうと画策するだろう。裏切り者を見つけ次第、始末することを勧める
注文…何者か傷ついた者を癒せ]
部屋の扉は、扉BCから向かって左がCD、右がCE。
条件は応急手当などの回復技能の使用。成功するまで出られない。

・D
「あなたが最初に入った瞬間、部屋の扉は閉まり、部屋に一人残されました。この部屋はこれまでの部屋とは違い、深紅の一色に染まっていました。中央に箱がおいてあり、この部屋には来た道からの扉以外に扉はありませんでした」
この部屋は一人入った瞬間に閉まるため、CPが複数で入ろうとした際は誰が先に入るか話し合ってもらう。
箱の中には文書とライターと小さい鍵が入っている。
[ここはDの部屋。
通達：おめでとう！あなたは裏切り者に選ばれた。この事実は他の人間に言ってはいけないよ、始末されてしまうからね。あなたの目的は他の探索者を殺すこと。と言っても露骨に攻撃をすれば勘づかれてしまうね。まぁ心配はいらないよ、その建物の中には「彼」がいるんだ。そいつは人間の姿をした化け物さ。彼に他の探索者を殺してもらおう。君以外の探索者が全滅したら、君だけは無事に解放してあげるよ。
注文：この文書を読了後、ライターで燃やせ。
忠告：内容を他の探索者に尋ねられた場合は、内容は適当にごまかすこと。また、君が他の人に裏切り者だと気づかれないまま終わりを迎えてしまっても、残念ながら君に不幸が訪れてしまう。その辺についても留意しておいてくれ]
読了後、SAN値チェック。0/1D2
条件は文書の焼却。

・E
「あなたが最初に部屋に入った瞬間、部屋の扉は閉まり、部屋に一人残されました。この部屋はこれまでの部屋とは違い、全体的に黒で統一された色調でした。中央には箱がおいてあり、来た道からの扉の反対側には閉ざされた扉がありました」
この部屋もD同様、一人だけ残される。
箱の中には文書のみ。
[ここはEの部屋。この部屋の扉を開けるためには、注文の他に鍵を使う必要がある。
注文…くだらない駄洒落を言い、自分で“あっこれは面白いかもしれないな”と納得する]
鍵はDで取得できるもの。複雑な造りになっているため、鍵なしで鍵開けを使う場合は補正-70。
扉DEには鍵穴がある。使用後鍵は抜けなくなる。

・F
「この部屋には、来た方からのものを含めると扉が四方に４つありました。そして中央にはやはり箱がおいてありました」
扉は全部で四つ、扉EF(後)、FG(左)、FH(右)、FI(正面)。この部屋では扉EFは閉まることはなく、閉じ込められない。
箱はひとつ。箱の中には文書と、見た目だけで言えば放射能測定器のような機械が入っている。
[ここはFの部屋。君たちにいいものをプレゼントしよう。その機械だが、君たちが探しているであろう裏切り者を検出できる装置なんだ。一度しか使えないが、誰か一人対象に向けて使用することで検知することが出来る。大切に扱ってくれたまえ]
裏[後日点検したら、その機械はどうやら壊れていたらしい。何者に対しても陽性の…つまり裏切り者であるという判定が出てしまうようだ。ごめんね。その機械、役立たずだからどうにかして壊してくれないか。この部屋ではそれを注文としよう]
条件は装置の破壊。殴るなどの物理攻撃の場合、ファンブルでも破壊はできるが本人に1D2のダメージ。

・G
「赤で統一されたこの部屋には、来た方からの扉以外に扉はなく、中央には箱があり、その横には階段椅子と天井から吊るされた紐がありました。紐は輪を括ってあり、丈夫そうな材質のものであることが伺えました」
扉は来た道からのものしかない。二人目が入った瞬間に閉まる。
箱の中には文書と拳銃が一丁。
[注文…殺せ]
条件は何かを殺すことで、殺すもの自体は問うてない。つまり息を殺すなど、日本語的に何かを殺すことができればいい。
拳銃の中には弾が一発だけ入っていて、空弾倉が五発。射撃の際ダイスロールで1D(6-撃った数)のうち1が出たら射撃。
弾は魔弾。番人に通る。人に向けて撃った場合、回避行動を取っても弾は追尾し、心臓に必中。
魔弾は一度射撃するともう撃てなくなる。救済措置はないです。

・H
「この部屋には、来た扉以外に扉はなく、部屋の中央には箱が置かれていました。壁いっぱいに数字が書かれていますが、その文字列の意味は見ただけでは汲み取れなさそうでした」
この部屋は2人入った途端に閉鎖される。
箱の中には文書のみ。
[注文は全て壁画にあり。これを読み解くには然程の知識を要さない。また、言語は日本語である]
壁画(向かって左)
【525532311200251616002500122139
1600250016311922295755055259335254445801321539
3119222957551652553231120044221739】
壁画(向かって正面)
【5255323112002511394434551417162412195552471949141417
58012216002500253124523754212442224414514339】
壁画(向かって右)
【12462544051144444705542358】
読み方は数字を二文字ずつに区切る。母音＋子音で構成されている。
どうしても無理そうならアイデア成功で「区切ることが読み解く鍵のようだ」というアナウンス。

読みの答え
【左】
このくうかんにははんにんかいる
52 55 32 31 12 00 25 16 16 00 25 00 12 21 39
この空間には番人がいる

はんにんはうらきりものをころすことてよわくなる
16 00 25 00 16 31 19 22 29 57 55 05 52 59 33 52 54 44 58 01 32 15 39
番人は裏切り者を殺すことで弱くなる

うらきりものはこのくうかんてきまる
31 19 22 29 57 55 16 52 55 32 31 12 00 44 22 17 39
裏切り者はこの空間で決まる

【正面】
このくうかんにあるてつのたまはちからのこめられたたま
52 55 32 31 12 00 25 11 39 44 34 55 14 17 16 24 12 19 55 52 47 19 49 14 14 17
この空間にある鉄の弾は力の込められた弾

よわきはんにんにうちこむといちけきてたおせる
58 01 22 16 00 25 00 25 31 24 52 37 54 21 24 42 22 44 14 51 43 39
弱き番人に撃ち込むと一撃で倒せる

【右】
かへにてをあててめをとしよ
12 46 25 44 05 11 44 44 47 05 54 23 58
壁に手を当てて目を閉じよ

・I
聞き耳を立てると、テケリ・リという音が聞こえる。
「扉は禍々しい黒で、かつ不思議な紋様が描かれています。その扉だけ、今までの他のどれよりも異質で、開けるにはやや躊躇ってしまう程でした」
この扉を開けてからは、ルート分岐。
「その部屋には人型のようで、決して人ではない何かがいました。その何かはテケリ・リという音を発し、こちらを見ています。その奥には扉が見えますが、彼が扉への道を塞いでいます」
SAN値チェック。1D6/1D20だが、聞き耳を立てていた場合は1D3/1D10でおまけ。
その後、戦闘ロールに入る。ショゴスは裏切り者をターゲットにしない。

ショゴス
STR17
DEX2
SIZ10
「攻撃」技能　成功値90
(裏切り者生存)
HP…36
攻撃…3D6＋1D6
(裏切り者死後)
HP-10
攻撃…1D6＋1D6

エンディング　
1.裏切り者のみがたどり着いた場合
2.戦闘中、裏切り者のみが残った場合
「彼は裏切り者であるあなたを認め、どこかへ姿を消しました。あなたはその扉を開けると、眩い光に包まれながら記憶を取り戻し、元いた場所で目が覚めるのでした」
3.裏切り者を殺した上で、番人を倒した場合
「怪物は動かなくなり、やがて奥の扉が開きました。扉からは眩い光が漏れ、気がつくと記憶を取り戻し、元いた場所で目が覚めるのでした」
4.裏切り者を突き止めた上で、裏切り者を殺さずに番人を倒した場合
「あなたたちは彼が裏切り者だと分かった上で彼を殺さずに番人に打ち勝つことができました。人の持つ心の優しさに触れることができたこと、感謝しましょう。そんな声が聞こえたと思うと、いつの間にか目の前の扉が開き、眩い光に包まれながら記憶を取り戻し、元いた場所で目が覚めるのでした」
5.裏切り者が誰か特定できないまま番人を倒した場合
「番人が動きを止めたのが見えた瞬間、裏切り者である(CPの名前)は急にその姿を豹変させ、みるみるうちに異形の姿へと変わっていきました」
まずSAN値チェック。0/1D6。
次いで、魔弾がある場合は魔弾により強制撃退、裏切り者はロストした上で残りのCPは扉に入り眩い以下略で生存。
ない場合はDEX対抗。裏切り者のDEX-5と残りのCPのDEXで対抗ロール。失敗でロスト。裏切り者はどちらに転んでもロスト確定。