2019年04月04日更新

押せないエンターキー

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~上限なし|
  • プレイ時間:1~2時間(テキストセッション)

※このシナリオでは狂気カード、シーン表は使用しません
※このシナリオはメールのやりとりという形で進行します
※このシナリオではPCの行動描写は出来ません。心理描写はもりもりどうぞ。

1人用/3サイクル
『押せないエンターキー』

【PC1】
あなたは自分の秘密を思い出す事が出来ない。
だが自分と同じ名前の人物から届いたメールを読んだ時、微かに自身の記憶が揺らいだように思える。
メールのやりとりをすれば、何か分かるのではないか。
そんな淡い期待を抱いている。
あなたの使命は『自分の秘密を思い出すこと』である。

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このシナリオはループものです。
突然綻んだループを抜け出すことができるか。
メールの返信内容は遊ぶ相手に合わせてGMも楽しんでやりとりしていただければ幸いです。


【PC1】
あなたは自分の秘密を思い出す事が出来ない。
だが自分と同じ名前の人物から届いたメールを読んだ時、微かに自身の記憶が揺らいだように思える。
メールのやりとりをすれば、何か分かるのではないか。
そんな淡い期待を抱いている。
(PC1の年齢は好きに設定していただいて大丈夫ですが、取得特技の内の2つは、“学生”の指定特技を取得させてください)
——————————————
《秘密》ショック:PC1
PC1の肉体はもうない。今は脳だけで、生きている。
メールの送り主は過去の自分だ。
○○研究所に興味を持って施設を訪問した結果、研究材料にされてしまった。
最初にメールを送ってきた[PC1の氏名]は、まだ研究施設の存在を知らない時点の[PC1の氏名]である。
あなたの使命は『脳だけにされてしまう事を回避する』ことである。


《導入》
これはいつの事だろう。
あなたに1通のメールが届く。
差出人のアドレスも、宛先のアドレスも、送信年月日も、全て分からぬメールが。
何故自分の元に届いたのかは分からない。
けれど届いたそのメールには、見慣れた、名前。
このメールに返信してみようか。
とはいえ今のあなたが持つ返信する為のネタといえば、うっすらと覚えている1つの【都市伝説】だけだった。

差出人:snaofkjeiadfnnflkejns
宛先:nkvodjsvlkiafjnsfjkc
件名:面白い話知りませんか?
0000/00/00 00:00:00
初めまして、[PC1の氏名]と申します。
□□県の[高校or大学]に通う[PC1より少し若い]歳です。
このメールは不特定多数の方に向けて送信しています。
怪しいとお思いの方がいらっしゃるのも当然の事と思います。
もしこのままメールを読んでくださる方が1人でもいてくだされば幸いです。
私は都市伝説や怪談の類が好きで資料を読んだり人から聞いたりとしていたのですが、最近新しい話が聞けずにおります。
そこで何か新しい話が聞けないかと無作為にメールを送ってみた、という次第です。
もし、何か不思議な話であったり、都市伝説の類であったりをご存知でしたら、このメールに返信ください。
どんな話でも構いません。
宜しくお願い致します。

→ハンドアウト【都市伝説】を公開する


【都市伝説】
あなたの知っている都市伝説。
××県△△市の山奥にある○○研究所では、日夜身寄りのない人間を集めての非人道的な実験が行われている。
——————————————
《秘密》ショック:PC1
あなたはこの都市伝説を誰から聞いたのだったか。
少し頭痛が酷くなる。
もう少しで思い出せそうだ……。

……思い出した、けれどこれは、一体どういうことだろう。
あなたはこの都市伝説を、あなた自身から聞いたのだ。



《第1サイクル》
PC1に、メールの返信をしてもらう。
【都市伝説】の秘密はメールとは別途、公開する形がいいだろう。
もし、【都市伝説】の秘密を知ってからメールの返信がしたいと言われた場合、

【都市伝説】
《秘密》ショック:なし
あなたはこの都市伝説を誰から聞いたのだったか。
少し頭痛が酷くなる。
もう少しで思い出せそうだ……。

これのみを公開し、【都市伝説】の内容をメールの文面に書いた事を確認してから、
『秘密が変更されました』として本来の秘密を公開すること。



《第2サイクル》
PC1からのメールの返信内容に合わせて、メールを返す。
基本敬語でいいだろう。
下記の情報をメールに織り込むこと。

・同姓同名の人にメールが届いて驚いた
・アドレスが文字化けしているが、本文は問題なく届いているようなので、下手に弄らずにそのまま返信することにする
・○○研究所の話は聞いた事がなかった
・あまりに情報がなく、困った末にやはりここはSNSの力を借りた
・呟きを見て、メッセージをくれた人がいた
・○○研究所の【実験内容】について、知っている者はいない。実験内容を口外した者や、それを聞いた者は殺されるからだ、と言っている
・施設関係者だと名乗る【岡島景子】さんという方からもメッセージが届く
・また返事がもらえると嬉しい

→ハンドアウト【実験内容】【岡島景子】を公開する


【実験内容】
○○研究所で行われている実験の内容を知っている者はいない。
それは、実験内容を口外した者や、それを聞いた者は殺される為である。
——————————————
《秘密》ショック:PC1
あなたは実験内容を知っている。
全てではない、一つだけ。
それは、人間の脳を摘出して培養液の中でその機能を維持し、外宇宙からのメッセージをその脳で受け取る、というものだ。
だが、その実験成果は芳しくない。
どうして知っているのだろう、あなたは研究者ではない、……だとすればあなたは……。
(【岡島景子】の秘密が公開されていない場合、以下の文を追加する)
これ以上は思い出せそうにない。
もう少しで思い出せそうなのだが。


【岡島景子】
研究所の職員を名乗っている。
[PC1の氏名]が望めば、彼女が研究所内を案内してくれるそうだが……。
その名前には聞き覚えがある。
——————————————
《秘密》ショック:PC1
あなたは岡島景子に研究所を案内してもらったことを思い出す。
案内が終わった後、岡島から差し出された珈琲を飲んで……そしてあなたは…………。
(【実験内容】の秘密が公開されていない場合、以下の文を追加する)
これ以上は思い出せそうにない。
もう少しで思い出せそうなのだが。



《第3サイクル》
PC1からのメールの返信内容に合わせて、メールを返す。
メールの文面は途中で途切れ、画像ファイルが添付されていること。

その後、もう一通メールを送る。
・友人が勝手に送信してしまった
・このやりとりを出会い系だろうとからかい、自分の写真を一緒に添付してしまった

→プライズ【添付されてきた画像ファイル】を公開する


【添付されてきた画像ファイル】
メールに添付されてきた画像ファイル。
どうやら差出人である[PC1の氏名]が写っているらしいが……。
このプライズの秘密を調査するには『罠』の判定に成功しなければならない。
——————————————
《秘密》ショック:PC1
画像に写っているのは、他の誰でもない、あなただ。
しかもあなたには、その写真を撮った記憶がある。
酷く頭が痛む。




・【実験内容】と【岡島景子】2つの秘密が公開された
・【添付された画像ファイル】の秘密が公開された
いずれかの条件を満たした場合、PC1は自分の秘密を思い出す。



自分の使命が分かったところで、PC1に過去の自分に向けてメールを送信してもらってもよい。
『研究所には行くな』『岡島景子には会うな』といった旨のメールが送信された場合、文字化けしていて読めない旨のメールを返信すること。
そのメールも文字化けさせておくと盛り上がる気がする。



《クライマックスフェイズ》
唐突に脳内に声が響く。
「(文字化けメールが送信された場合一文を追加/ほら、ごらんなさい。これだから記憶の管理は厳重に行えと口煩いほど指導されるのです。)
だめですよ[PC1の苗字]さん、余計なことを思い出しては。あなたにはここで、我々の実験に協力し続けていただかなくては」

戦闘はない。
最後のメールが送信できるか否かの判定を行う。
PC1がメールを送ろうとするのを、岡島景子が妨害するのである。
PC1は送信判定(判定に使用する特技はPC1が自由に決めて良い)を行い、成功すれば過去のPC1は研究所に訪れるのをやめ、それによって現在のPC1は消える(脳だけにされていた記憶の有無はPC1が自由に決めて良い)。
失敗すれば過去のPC1は研究所を訪れ脳だけになってしまう(以降ループ)。

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インセイン、クトゥルフメイン

https://twitter.com/tsukishiro_an

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