inSANe
『裏側の、裏側』
1人用/5サイクル
本当は怖い現代日本
デッドループ使用
【PC1】
あなたは小学生だ。
家に帰ろうとしたところ、七不思議の一つである鏡に紙が見えた。
誰かに助けを求めようにも校舎内に人気はない。
自分がなんとかしなくては。
それに、七不思議に実際に出会うなんてこと、滅多にあるものではない。
あなたの使命は『鏡の向こうの人を助けてあげること』である。
あなたは自分の秘密を覚えていない。
なにかきっかけがあれば思い出せるかもしれないが……。
【PC1】
あなたは小学生だ。
家に帰ろうとしたところ、七不思議の一つである鏡に紙が見えた。
誰かに助けを求めようにも校舎内に人気はない。
自分がなんとかしなくては。
それに、七不思議に実際に出会うなんてこと、滅多にあるものではない。
あなたの使命は『鏡の向こうの人を助けてあげること』である。
あなたは自分の秘密を覚えていない。
なにかきっかけがあれば思い出せるかもしれないが……。
——————————————
《秘密》ショック:PC1
あなたは鏡の中に閉じ込められている。
“異世界”とはここのことだ。
ここには偽りの校舎があるのみ、他にはなにもない。
助けてもらうのは自分の方だ。鏡の向こうの人は、唯一の希望なのだ。
あなたの本当の使命は『元の世界に戻ること』である。
《シナリオ背景》
PC1はふとしたことから七不思議の一つである鏡に取り込まれた。
取り込まれたPC1の代わりに、鏡の中のPC1(以降:鏡1)が現実世界に受肉したが、その際記憶が上手く引き継がれず、肉体はPC1だが中身は何者でもない鏡1になってしまっている。
本来の鏡1であれば七不思議の力で閉じた校舎内を開け、PC1として生きていくことが出来たのだが、今の鏡1にはそれが出来ない。
校舎内から出ることが出来ずに混乱した鏡1は、かろうじて覚えていた自分の七不思議に頼り、鏡の向こうの誰かに助けを求めた。
元々が鏡の中のPC1であり、自分の意思もなくPC1の動きを鏡写しになぞるだけの存在であったので、現在の鏡1も自分の意思というものが殆どない。
その為に、PC1という自分に指示を与えてくれる存在が出来た今、鏡1はPC1からの指示がないと調査もしないし校舎の外に出る事もない。
PC1=鏡1であるので、所持技能、所持アビリティは共通である。
PC1の今いる校舎は、本当の校舎ではなく、現実世界の校舎を映した偽りの校舎である。
見えている扉も、窓も、開くことはない。
鏡1が現実世界で開けた扉は連動して開くが、扉の先は真っ暗闇である。
もしPC1が校舎に対してゾーキングした際は、今いるのが鏡の世界なのだと認識させるヒントとして伝えること。
《エンディング分岐》
ED1『裏側の、裏側』:PC1が現実世界に戻り、鏡1は鏡の世界に戻る
→達成条件:PC1が自分の秘密を取得している&【鏡の向こう側の人】の秘密を取得していない
ED2『裏側の、裏側と裏側』:PC1が現実世界に戻り、鏡1はPC1の双子の兄弟として現実世界に取り込まれる
→達成条件:PC1が自分の秘密を取得している&【鏡の向こう側の人】の秘密を取得している
かつ、鏡の中で鏡1の手を掴んだまま離さない
ED3『裏側』:PC1が鏡の世界に残り、鏡1がPC1として生きる
→達成条件:PC1が自分の秘密を取得していない&【音楽室】の秘密を取得している
かつ、PC1が鏡1に校舎から出るよう促した
ED4『裏側の、裏側の、裏側』:PC1が鏡の世界から出られず、鏡1も校舎から出られない
→達成条件:PC1が自分の秘密を取得していない&【音楽室】の秘密を取得していない
《使用狂気カード》
「広がる恐怖」「依存」「多重人格」「恐怖症」「既視感」「かんしゃく」
計6枚をシャッフルして山札としてください。
《導入》
♪〜ゆうやけこやけでひがくれて
いつものように、町内放送が流れ
オルゴール調の童謡が響き渡る小学校の校舎内
あなたは家に帰ろうとランドセルを背負い直し
階段を一段一段降りていく
『二階へ続く階段の踊り場にある全身鏡は、異世界に繋がっている』
クラスメイトと盛り上がった他愛もない七不思議
その、筈だった。
件の鏡を見たあなたの目に飛び込んできたのは
鏡文字で《たすけて》と書かれた紙片だった
→ハンドアウト【鏡】を公開する。
【鏡】
二階へ続く階段の踊り場にある全身鏡。
だが今は誰の姿も映していない。
そこにあるのは一枚の紙だけである。
その紙には鏡文字で《たすけて》と書いてあった。
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《秘密》ショック:PC1
鏡に手を伸ばしてみても、やはり自分の姿は映らなかった。
紙を触ってみても、触れない。
紙は鏡の向こう側からこちらへ押し付けられているようだ。
こちらから同じことをすれば、向こうにいる誰かにメッセージを伝えられるのではないか?
そう思い背負っていたランドセルの中を確認すると、【筆箱】と【自由帳】が入っていた。
※鏡の秘密は、鏡の調査判定に使用した特技に応じて改変していただいて構いません
例))《カメラ》で判定した場合『鏡に手を伸ばしてみても』→『写真に撮ってみても』
プライズ【筆箱】
愛用の筆箱。
鉛筆、消しゴム、赤鉛筆、定規が入っている。
このプライズに秘密はない。
プライズ【自由帳】
買ってもらったばかりの自由帳。
まだ何も書いていないはずだったが、最初の1ページが破り取られている。
このプライズに秘密はない。
【鏡】の秘密が公開された次のサイクルから、PC1と鏡1のメモによるやりとりを始めてください。
時間経過はありません、こっちも、向こうも、ずっと夕方のままです。
PC1の、鏡1に対するメッセージの返答として、とても長い時間が経った後に
『よかった、人がいた。
ぼくのかいたこと、よみにくかったよね、ごめん。
ぼく、きがついたらここにいて、よく、わからなくて、でもがっこうからでられない。
こっちにはとしょしつ、おんがくしつ、りかしつ、プールがあるんだけど こわい』
以上のようなことを、鏡文字ではなく普通の文字で鏡に出してください。
あなたは誰?というような内容の問いには、わからない、と答えてください。
→ハンドアウト【図書室】【音楽室】【理科室】【プール】を公開する
それに伴い、この学校の七不思議も情報として公開してもよい
ゾーキングの結果として公開しても構わない。
【七不思議】(これはハンドアウトではない)
1:旧校舎二階へ続く階段の踊り場にある全身鏡は、異世界に繋がっている
2:理科室の人体模型が夜になると動き出す
3:夜な夜なプールで人が泳いでいるような水音が聞こえる
4:音楽室の肖像画が喋り出す
5:誰もいない体育館でボールをドリブルする音が聞こえる
6:夜の職員室には人魂が現れる
7:ななつめのななふしぎを知ると死ぬ
【図書室】
本だながたくさんある。
人はいないかもしれない。
カウンターの上に何か紙が出しっぱなしになってる。
——————————————
《秘密》ショック:なし
七ふしぎのがっきゅうしんぶんがあった
プールのおばけは人を食べるらしい
見つかったら、おいかけてくる
いきを止めていれば、にげられるらしい
【音楽室】
楽器がいっぱいある。
かべにはいっぱい写真がかざってある。
すごく静か。
——————————————
《秘密》ショック:なし
かべにかざってある写真がしゃべり出した。
『何をしている』
『さっさと出て行け』
『かぎならあるだろう』
『お前の中にあるだろう』
『お前はただ歩けばいい』
→次サイクルより、いつでもクライマックスフェイズに移行可能
【理科室】
大きい机がいっぱいある。
部屋のおくにもう一つドアがあって、そこに人みたいなかげが見える。
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《秘密》ショック:PC1
人体もけいが話かけてきた。
『人間になれたんだね』
『おめでとう』
『なんだっけ、(PC1の名前)だっけ、その体』
『校門から出たら完成だよ』
→PC1は自分の秘密を思い出す
ハンドアウト【鏡の向こう側の人】公開
次サイクルより、いつでもクライマックスフェイズに移行可能
【プール】
水がはいってる。
はっぱがういてたりして、ちょっときたない。
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《秘密》ショック:PC1
おばけがいた。
こわかった。
食べられるかと思った。
にげてきたけど、おいかけてきてる気がする。
そっちは平気?
背後で水の音が聞こえた気がした。
《物音》で恐怖判定をする。
ただし図書室の秘密が公開されていた場合は恐怖判定を無効に出来る。
【鏡の向こうの人】
あなたの記憶は混濁し、更に校舎内に閉じ込められているという状況に混乱している。
あなたの使命は『校舎からでること』である。
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《秘密》ショック:なし
あなたはPC1が鏡に取り込まれたことにより、PC1の肉体を得た鏡の中のPC1である。
自分が七不思議の産物であることを忘れていた。
PC1が現実世界に戻れば鏡の世界に戻されるが、鏡の世界はつまらない。
あなたの本当の使命は『PC1と一緒に現実世界で生きること』である。
《クライマックスフェイズ》
5サイクルが終了する、もしくはPC1が望んだ場合クライマックスフェイズになります。
PC1が自分の秘密を取得していない場合、鏡には何の変化もありません。
→【音楽室】の秘密を取得していない/ED4
→【音楽室】の秘密を取得している/鏡1に校舎から出るよう促すかの選択肢を与えてください。
促さなければED4、促せばED3になります。
PC1が自分の秘密を取得している場合、鏡がぼんやりと光っていることに気付きます。
PC1が鏡に触れても鏡面は揺らぐのみですが、鏡の向こう側から鏡に触れてもらうと鏡から腕が出てきます。
鏡の向こう側から、鏡1に引っ張り上げてもらうことによりPC1は現実世界に戻ることが出来ます。
→【鏡の向こうの人】の秘密を取得していない/ED1:鏡の中の世界で鏡1の手は力なく離れていきます。
→【鏡の向こうの人】の秘密を取得している/鏡の中の世界で、力なく離れていきそうな鏡1の手を
掴んで離さないか、離してしまうかの選択肢を与えてください。
離せばED1、離さなければED2になります。
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