2021年11月29日更新

浄化

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~2人|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

禍々しいアーティファクトをつい手に入れてしまい、捨てるに捨てれない探索者さんに向けたシナリオ。
行動次第でSAN値回復もある、神社が舞台のクローズドシナリオです。

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コメント

【概要】

このシナリオは、アーティファクトを所持しているが、捨てるに捨てれない探索者向けのシナリオとなっております。また、行動次第でSAN値回復もできるので、SAN値ピンチな方にもどうぞ。

ロスト・戦闘描写なし。
推奨人数1〜2人(知り合い同士なら初詣として来てもいいかも)
推奨技能はリアルINT(神社での参拝マナーを知っていると良いです)
プレイ時間はボイセで30分〜1時間ほど。

【導入】

いつしか、奇妙な体験に巻き込まれ探索者。気がついたら、この世で見たこともない不思議な物体を手に入れていたことでしょう。それはとても美しいものですが、どこか恐ろしい雰囲気のあるものです。

このまま誰かに渡すことも、捨てることも出来ずに、部屋の片隅にソッと置いていた探索者。部屋の片隅に置いていた筈なのに、毎日のように目に入ってしまいます。

このまま捨ててしまったら、また奇妙な出来事に巻き込まれるのではないか?と不安を抱く探索者。ここでふと、探索者に一つの考えが浮かびます。

<アイデア>
成功→神社や寺では古くから「お焚き上げ」という風習があることを思い出す。
失敗→神社に持っていけばいいのでは?と気づく。

思い立った貴方はネットや雑誌などの情報を駆使し、毎年1月15日の小正月に松飾りやしめ縄、書き初めやだるまを積み上げて燃やし、仏壇や人形、神棚などの粗末にしてはいけないものを浄火する「お焚き上げ」について調べ上げました。

お焚き上げを行なっている神社を調べ上げた探索者。ついにお焚き上げが実施される1月15日を迎えることができました。
<持ち物の確認>
PLに自己申告してもらう。
アーティファクトを持ち忘れてた場合は、また来年の1/15まで待つこととなる

※御布施を持っていない場合は
<アイデア/知識ロール>
成功→御布施が必要なことを思い出す。(3千円〜5千円程)
失敗→忘れ物はない、とそのまま出掛ける。

長時間かけて辿り着いた神社は、山中のように深い静寂が広まっており、思わず探索者は背筋をシャンとさせることでしょう。鳥居の前に建てられている石柱には「古井部(ふるいべ)神社」と刻まれている。
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<神社へ入る>
どのように入るかPLに尋ねましょう。
☆鳥居の前で一礼し、参道の端っこを歩くのが正しい入り方です。

※アイデア・知識ロールを振りたいと申告した場合は、振らしましょう。成功で鳥居又は参道についての情報が得られます。

赤い柱で立てられた立派な鳥居をくぐり抜けた探索者には、まず手水舎(ちょうずや)があることに気がつくでしょう。
また、轟々と燃え盛る炎とお経を唱える神主らしき人物、お賽銭をする拝殿とその後ろにある立派な本殿、お授け所でおみくじやお守りを渡す僧侶と巫女の姿が見えます。
'画像'

【手水舎】

参道の脇にひっそりと手水舎が建てられている。
屋根下には水が溜められている槽と柄杓が立てかけられているのが分かる。
ただの井戸水であることは分かっているが、水面がゆらゆらと揺れ、光を反射している様子に凛とした空気を感じることでしょう。

<目星> 宣言時のみ適応
成功→看板が立てられていることに気づく。どうやら手を洗う順番のようだ(☆情報を伝えてください)
失敗→何もみつからない

<身を浄める>
☆手洗いの順序
左手→右手→左手で口すすぐ→左手の順で身を浄めます。(正しい順序であればボーナス)

身を浄めた探索者はどこか、神聖な気分になることでしょう。さて、次はどこに向かいましょう。
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【拝殿・本殿】

立派な拝殿と本殿の前に、御賽銭箱と鈴がつり下げられている。柱は赤く塗られているが、ところどころ傷が付いていたり、塗装が剥げているところが見受けられるが、かえって歴史を感じさせる。

参拝をするかどうかはPLの判断に任せます。

<目星>宣言時のみ適応
成功→お参りの仕方と書かれた張り紙を見つける。
失敗→誰かが入れ損ねた10円を見つける。

☆お参りの仕方
1.姿勢を正します。
2.賽銭を賽銭箱に入れます。
3.鈴を鳴らします。
4.もう一度姿勢を正します。
5.二礼二拍手一礼の作法で、礼拝を行います。(90度の礼で、二回拝みます。胸の前で二回拍手をします。もう一度90度の礼で、一回拝みます。)

KPの裁量で、探索者が素敵なお願い事をしている場合には、シナリオ報酬としてSAN値回復1d3しても良いです。
例:家族の健康祈願など

【お焚き上げ】

燃え盛る炎に近づくと、頬がカァッと暑くなる。パチッと跳ねた火の粉に思わず驚き、後ずさってしまう。

神主「お焚き上げを希望の方ですか?」「では、品物を拝見してもよろしいでしょうか?」「ふうむ…このような物は初めて拝見します。果たして浄化できるか…」「本当にお焚き上げしてよろしいんですか?」などと、難し気な感じで探索者話しかけましょう。

御布施をここで渡す発言が出たら、「ありがとうございます。是非あちらにいる僧にお渡しください」と御神籤の所にいる僧を指しましょう。

☆お焚き上げする
炎の中へアーティファクトを放り込む。炎はますます火力を増し、轟々という音が耳の中に響く。やがてアーティファクトは炎に包まれ姿を消していった。探索者の肩から重い荷が解けた気分になる。

☆お焚き上げをしない
持ち帰り、手元に残ることとなる。

【お授け所】

参拝客が御神籤やお守りを買う様子、絵馬に願い事を書いている学生らしき姿がみえる。

☆御布施を渡す
僧「ありがとうございます。頂戴いたします。」と受け取りましょう。

☆御神籤を引く 100円
お金を巫女へ渡すと、「こちらをお振りください」と筒を渡される。

1d10を振ってもらう。結果は以下の通り
1.吉
2.小吉
3.中吉
4.凶
5.末吉
6.中吉
7.末吉
8.小吉
9.凶
10.大吉

※一般的には
大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶の順で良いとされる。

結果に一喜一憂した探索者は、おみくじをそっと財布の中にしまった。/おみくじをそっと樹木にくくりつけた。

お守りどのようなものがあるのだろうと、品揃えを見ると4種類のお守りを扱っているようだった。

☆お守りを買う 各500円
・身体健康守り
・交通安全守り
・厄除け守り
・安産守り

おみくじやお守りだけではなく、絵馬も扱っているようで、お願い事を真剣に記入している人の姿がある。

☆絵馬を書く 800円
KPの裁量で、探索者が素敵なお願い事をしている場合には、シナリオ報酬としてSAN値回復1d3しても良いです。
お願い事を書き終えた探索者は、期待を込めて絵馬を吊るした。

<神社から出る>
行動によって文章を変えてください。
お焚き上げ、参拝を済ませた探索者は心が晴れた気分で神社を後にします。鳥居をくぐり抜ける前に、本殿に向かって一礼をし、神社から出た貴方。
1段1段ゆっくりと階段を下り、家へと帰ることでしょう。

無事アーティストを浄化できた貴方は、安らかな気分で日々を過ごせることとなるでしょう。

お疲れ様です。シナリオクリアです。

【シナリオ報酬】

<SAN値報酬>
☆鳥居の前で1礼し、参道の端を渡った。1d3のSAN値回復。
※どちらか欠けた場合は、固定値1で回復。

☆手水舎で"正しく"身を浄めた。1d3のSAN値回復。
※手順を間違えていた場合は、固定値1で回復。

☆"正しい"作法で参拝した。1d3のSAN値回復。
※作法を間違えていた場合は、固定値1で回復。

☆御布施を渡した。固定値1のSAN値回復。
※渡し忘れなどは、報酬なし。

☆願い事をした。素敵な願い事の場合は、1d3又は素敵度でKPが数値を指定して回復。(最大3まで)

<アーティファクト>
もっけ卓で使用可能。他卓ではKPの許可が下りれば使用可能。使用は1回まで。
身体健康守り→あらゆる災難から身を守れる。例:ファンブルによる転倒の帳消しなど
交通安全守り→事故から身を守れる。例:信号無視の車を奇跡的に避けるなど
厄除け守り→恐ろしい雰囲気から身を守れる。例:嫌な気配によるSANc失敗の帳消し
安産守り→子供PCを守れる。例:子供PCのファンブル帳消しなど

<成長ロール>
御神籤の結果次第で歴史or博物学の成長ロールができます。
大吉→1d10
吉→1d6
中吉〜末吉→1d3
凶→なし

以上となります。
シナリオ改変大歓迎です。
燃えているアーティファクトから神話生物が逃げでて来て戦闘とかもバリバリいいと思います。下手したらロストしちゃうけど

あとは好き勝手やって大丈夫です!
あまり神社に対して知識のない作者が書いたので、所々おかしな描写があると思います。誤字も見つかり次第、お知らせください。

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後味悪いシナリオが好きなゴリラです。

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