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ビギニングアイドル「情熱のSymphony」
　
デビューを果たし、アイドルとしての一歩を踏み出したアイドル。
しかし現実は厳しい。初めてのイベントを開催するが、集客はいまひとつ。そんな中、あなた達の活躍を見ていた青年がとある話を持ちかけてくる。彼の提案とは――！？
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このシナリオは「ライブを成功させた二人組アイドルの2回目のセッション」を想定しています。PL3人で遊ぶ場合は通常通りに進行しNPCを行動させません。作曲家が出てくるので、基本掲載シナリオの続きとして遊ぶ場合などは適当に調整してください。改変自由。
〈〉内アルファベット2文字+数字は掲載ルールブックの略称とページ数です。なければ手持ちのもので適宜対応してください。
RP…ロードトゥプリンス　HS…ハートステップ　BR…ビギニングロード

・PC人数　2名＋GMのNPC／3名
・アイドルランク：一番高いアイドルに合わせる。
・ライブ会場：地下イベント会場
・キーパーソン：情熱の作曲家（GMのNPC）
　判断基準／ファン16人もしくは【ボイス】3
・作詞シーンを行います〈RP198〉
・意地ルール：Ver.2を使用〈BR36〉
・目標動員数：80人（2~3人の場合）
　NPCが獲得した人数も数値に含めてよい。
　
NPCとして、GMはデビュー前のアイドルPCを用意し、作曲家として扱う。暫定的に青年としているが、自由に変更可。
※の判定部分はダイスを振りたい人用のフレーバー。巻きのセッション時はなくても可。
　
★オープニングフェイズ
初めてのライブを成功させたあなた達は、小さなスペースを借りてCDの発売記念イベントを行った。
しかし、現実は厳しい。思ったより集客が芳しくないのだ。
なにせ弱小プロダクションに新人アイドルである。
まだ知名度も低い。
（※累計ファン数のうち［1D10］割が来てくれたファン等とする）
「なにか新しい宣伝方法を考えなければ……」と悩むP。
イベントの撤収時、アイドルは会場にぼーっと残っている青年を発見する。声をかけると、彼は我に帰り慌てて話し出す。
「ごめんなさい、俺、ぼーっとしちゃって…！」
「もう撤収ですよね。すぐに出ます！」
彼はばたばたと会場をあとにする。
※PCは《気配り/才能10》で判定。
成功するとその人物の抱えていた鞄はバイオリンのケースであり、彼が音楽を嗜む者であることがわかる。失敗するとPが説明する。
彼の居たあたりに一枚の紙が落ちており、拾い上げればそれは書きかけの楽譜だった。
何度も書き直された、試行錯誤のあとが見られる。
Pは楽譜を預かり、その日は解散とする。
　
後日、メンバーが事務所でくつろいでいると来客がある。
先日ライブ会場に残っていた青年だ。
「すみません。俺、楽譜を落としちゃって」
Pは楽譜を返却する。
「あの、それで……」　彼はやんわりと切り出す。「俺、作曲をしているんです。でも、最近いい曲がかけなくて……」
※PCは《音楽/趣味11》で判定。
成功するとその人物がかつて天才若手作曲家としてメディアに取り上げられ、今は活動が停滞している事を思い出す。
失敗するとPが説明する。
キーパーソンはたたみかける。
「でも、偶然あなた達のイベントを見たその時……アイデアが爆発的に湧き出て来たんです！」
「もし、もしよかったら……あなた達の歌を、俺に作らせてもらえませんか！？」
「それで直接お願いしたくて、押しかけてしまったんです」
「あなたたちを見ていると、創作意欲が刺激されるんです！」
PCはその提案を受け入れても、断ってもよい。
どちらにせよ彼は「お願いします！」と鬼気迫る表情で懇願し、Pは押し負ける。
天才作曲家の新作とあれば、話題性もある。集客の第一歩として大きいだろう。
　キーパーソンは次のライブまでに新曲を作る事を約束し、アイドルたちはしばらく彼と共に活動をすることになる。
Pは次のイベント開催地をダイス【2D6:出身地に準ずる】で決め、ドラマフェイズを開始する。
　

★ドラマフェイズ
次回イベントの宣伝をすべく地元を中心に仕事を行う。
「地方アイドル仕事表〈HS216〉」をふり、表の結果にしたがう。
NPCは3人目のアイドルとして扱い、GMが動かす。
・2サイクルが終了すると作詞シーンに移行する。
　
・作詞シーン〈RP198〉
【ボイス】3、もしくはファン16人がいれば参加できる。
説得値はプロダクションレベルに準ずる。
ミラクルは出目10ではなく、「奇跡の瞬間に立ちあえた」として成功にする。
ひとりでも達成すれば、キーパーソンが楽譜を書き上げる。
説得値を超えたPCは【汎用作詞表】または【力強いサビ表〈BR40〉】を振る。
　
作曲の成否にかかわらず、キーパーソンはアイドルに
衣装「情熱の風〈HS226〉」を贈る。
赤をモチーフにした、フラメンコや闘牛士を思わせる衣装。
キーパーソンは真っ赤なバラの造花をふたりに渡す。
「adornamente。この情熱が、おふたりのステージをより鮮やかに彩りますように」
バラを受け取ったらならば、衣装の好きなところに付けてもらう。
ライブフェイズでは以前使用した衣装を選んでも良い。
以上の処理を終えたら、キーパーソンの分として全員にファンを一人追加する。
　
　
★ライブフェイズ
いよいよライブが始まる。この舞台には、ゲストとしてキーパーソンが参加する。
キーパーソンもPC同様、アイドルとして各演目への参加を可能とする（それによりプレッシャーの分散が可能になるため、PCが倒れにくくなる）。
幕間の段階でPCのメンタルに余裕がない場合、キーパーソンは自身のアイテム（スタミナドリンクを推奨）を譲る。
　
・前半　PP2D6
　S：（持ち歌／過去の曲を記入する）　《笑顔/才能7》　好きな能力値
　1：一芸披露《キャラ分野空白/キャラ7》　フィジカル
　2：リクエスト曲のカバー《アイドル/趣味12》　ボイス
・幕間
・後半　PP4D6
　3：地元トーク　《※最初に決めた開催地/出身》　 ビジュアル
　E：新曲　《パッション/属性10》　ボイス
　
★リザルトフェイズ
追加ファンの処理を行い、合計ファン数に応じた描写をする。
　
・大成功
イベントは大人気を博した。会場は満員となり、はやくも次回の開催を望まれている。
キーパーソンは「あなた達が歌ってくれた事でこの曲は完成しました」
「素晴らしい経験をありがとう。またすぐにお会いしましょう」と礼を言い去っていく。
後日、キーパーソンが事務所に後輩アイドルとして入ってくる。
「俺もアイドルとして歌ってみたくなりました。これからも一緒に音楽を作りましょう！」
人数も増え、事務所もにぎわいそうだ。メンバーはＰにお願いをしてもよい。
　
・成功
イベントは好評のまま幕を下ろした。
キーパーソンは「あなた達が歌ってくれてよかった」
「貴重な経験をありがとう。またどこかでお会いしましょう」と礼を言い去っていく。
後日、PCたちはキーパーソンがほかの事務所からアイドルとしてデビューしたことを知る。
「俺もアイドルとして自分の力を試してみたくなりました。これからは切磋琢磨しあうライバルですね！」
いずれまた彼と共に仕事ができる日も遠くないだろう。
　
・失敗
ライブはいまいち盛り上がらないまま幕を下ろした。
肩を落としたキーパーソンは「その歌を誰よりもうまく歌えるのはあなたたちしかいない」
「いつか本当の意味で楽曲が完成することを祈っています」と伝え、礼をいうと去っていく。いつかこの歌に見合うよう精進しよう。
　
　
サンプルNPC
NPCの詳細を考えるのが大変な方は以下のデータを使ってください。
イメージカラーや名前はメンバーと被らないよう好きに決めましょう。自由！！！！
背　　景：歌を届けたい（クラス：マジメ）
能力値　：ボイス4　フィジカル2　ビジュアル2　
特　　技：180/パッション/集中力/
　　　　　　キャラ分野空白：任意/音楽/関東地方
個性特技：音楽
アイテム：スタミナドリンク
性　　格：おとなしいように見えて情熱家。PCたちに好意的であり、積極的に長所をほめる。
　
　
セッション初出：2018/06
シナリオ作成：なつ（＠natsu_cs620g）
　
改変自由。内容改変なし・ありに関わらず二次配布不可。
作成者クレジット（なつ）の改変不可。
PLに提示する際は配布元URLをご案内ください。
（http://memop.3rin.net/）