初心者用のシナリオということで初心者でも参考にできるようなトラップダンジョンというコンセプトのシナリオです。
作者メモにはこのシナリオの作成時の想定や雑感等を記載している。マスタリングの参考になれば幸いだ。
本シナリオは適正レベルは3~4レベルの3人パーティーを想定している
本作品は、株式会社KADOKAWAより刊行された『ソード・ワールド2.5』や、その関連商品を取り扱った二次著作物(シナリオデータ)であり、【ソード・ワールド】二次創作ガイドラインに準拠して制作されています。
『ソード・ワールド2.5』とその関連商品は、株式会社KADOKAWAおよび株式会社グループSNEの著作物です。
本書の内容はフィクションであり、実在する歴史上の人物、団体、地名、書籍などとは一切関係がありません。
本シナリオを用いたセッションは自由に行なえます。
ただし、それに基づくリプレイ(動画や音声、あるいは疑似リプレイを含みます)を作成し、一般に公開する場合、シナリオの出典を明記してください。
シナリオ(およびそれを用いたセッション)について、インターネット・SNS上で感想その他の言及をすることは自由ですが、その際は“ネタバレ”への配慮をお願いします。
依頼人から依頼を受ける
簡単な情報収集
買い物
カイン・ガラの倉庫街にある冒険者の店≪頭を抱えるガーゴイル亭≫、君たちはここの冒険者かもしれないし、そうじゃないかもしれない。そんな君たちに店主は依頼を持って来る。
依頼人:サニー・フラワー(ルーフォーク/女性/特記事項なし)
内容:第四倉庫入口近くの剣の迷宮から魔槍「サルマーン・シャベル」を回収する。
報酬:前金一人500G/成功報酬一人1000G/「サルマーン・シャベル」以外のダンジョン内で拾ったアイテム
期間:明日一日(8時間)
製作者:ポーラ・スノー
価格:200,000G(非売品)
威力15:命中-1:C値10:必要筋力10
Aランク効果:1日3回450㎥までの穴を瞬時に掘る。
武器としてより土木工事で活躍する魔槍。そのためAランク装備として高額で取引されている。
迷宮の場所は第四倉庫(鑑定済み物品共有倉庫)の入り口近く。
今までもたびたび迷宮化している。
構造は比較的単純だが、しつこいぐらい落とし穴が多い。
ボスはオリジナルモンスター
中の様子はポーラ・スノウの記憶から作っている以外特につながりはない
このシナリオの探索判定の目標値は近づいて手で触れて調べることを前提にしています。
例)棚に近づいて調べる、床を叩く
以下の場合は目標値をプラスしてください
目視のみで探索判定をする+2
危険感知判定+4
景色:暗い道つづいている。自然洞窟のような雰囲気
落とし穴:探索判定‐目標値7
探-14
自然な縦穴に見える。探索成功で降りるための足場が見つかる。失敗すると降りるために冒険+敏捷で目標14の判定に成功しなければならない
迷宮の入口にジャブとして置かれる落とし穴と思いきやこの穴の底が地下に繋がっている。もし、落とし穴を調べない場合でも1階の探索が終わるまでは調べるように言う必要はない。
なお、この落とし穴の底には落とし穴がある
この落とし穴の底には圧力センサーがついていて2人目が降りてきた時に床がぬけるようになっている。
落とし穴:探索判定1人目の目標値-9/11/13
達成値9~10の場合:君は数歩歩いて自分の足音に違和感を覚える。下に空間があるかもしれない君は仲間に注意を促すために振り返る
達成値11~12の場合:君は落とし穴の底に一歩踏み出して自分の足音に違和感を覚える。下に空間がある!そのことに気づいた君は降りてくる仲間を止めようとする
達成値13以上:落とし穴の底に降りた君はいつもより軽い自分の足音に床の下に空間があることに気づく。君は降りようとする仲間を止めてこの床の落とし穴を見つける。
2人目の判定に+2/+4/自動成功
2人目の探索判定-目標値10
二人目が失敗した場合両方に物理ダメージ:2d+3
この落とし穴は落とし穴の底に落とし穴はないという常識を利用した落とし穴である。このダンジョンで一番たちの悪いトラップなので一応の救済措置として判定を2段階で行うことにしている。この為、一人目の判定結果によって二人目の探索判定にボーナスを与えている。
景色:左側に大きな扉と棚がある。右側にはベッドがあり、全体としては作業場の休憩室のような雰囲気である。
ベッド:精神抵抗判定‐目標値12
失敗すると1時間寝る。(精神弱)
安眠の濃縮マナ枕を発見する
扉:扉の上にはでかでかとボス部屋と書かれている。また鍵がかかっているようだ。
棚:棚を調べると鍵がいくつかおいてある。その中にボス部屋のタグがついているものを見つける。→イベント(泥棒ネズミ)が発生
製作者:不明
価格:5000G(非売品)
効果:この枕に近づき目標12の精神抵抗に失敗すると、1時間眠りにつく、そしてMPが50%回復する。なお、この効果は2回使うと1月使えない。またこの効果を受けられるのは1度に一人までである。
PCがボス部屋のカギを取ろうとするとネズミが出てくる。鍵をくわえて迷宮の奥の方に逃げ出す。
移動速度は10m
なお、このネズミはデータがないので攻撃は出来ない。攻撃してもどこからともなくほかのネズミが出てきてカギを持っていく。
また、捕まえたら、5点魔晶石になる。
2ターン追いつくことができないと逃げ切り部屋2のダストシュートから地下に逃げる。
このネズミは落とし穴のある通路2にプレイヤーをおびき寄せるためのイベントである。この為、ネズミは通路2の方に走って行ったと描写した後に追いかけるか聞くとよいだろう。
景色:やや暗い通路
落とし穴:探索判定-目標値11
失敗した場合:ダメージ-1d物理ダメージ
飛び越え-判定なし、ただし主動作行動
スネアトラップ:探索判定-目標値11
失敗した場合:転ぶ、移動不可
本棚:探索判定-目標値11/13/15
成功すると本棚の中身表をそれぞれ1回/2回/3回振る。
机:ポーラ・スノウの手記が置いてある。
セージ+知力-目標値10/12/15
結果:この手記の資料としての価値がわかる売却価格100G/500G/2d×200G
本棚の中身表
出目:題名:売却価格
1 :魔剣鍛造入門:100G
2:スタンダード応用魔剣工学:150G
3:魔剣による築城の理論と実践:300G
4:ポーラ・スノウ還暦記念論文集「魔剣工学の現在及び将来」:500G
5:カインガラ観光案内:1000G
6:禁書子供ドゥーム大図鑑:1d×1000G
魔剣鍛造入門:魔動機文明時代に出版された魔剣鍛造技術に関する入門書、それなりの数が出回っているので価値は低い
スタンダード応用魔剣工学:魔動機文明時代に出版された魔剣作成技術に関する教科書、それなりの数が出回っているので価値は低い
魔剣による築城の理論と実践:魔動機文明時代に出版された剣の迷宮に関する専門書、著者はポーラ・スノウ、開放型剣の迷宮による建築技術に関する理論の考察と、実地における適用事例の解説が載っている。
ポーラ・スノウ還暦記念論文集「魔剣工学の現在及び将来」:ポーラスノウ氏の還暦を記念して出版された論文集、剣の迷宮に関する様々な論文が載っている。数が少なく貴重な一冊
カインガラ観光案内:魔動機文明時代のカインガラ周辺の観光案内書、載っている地図などは遺跡の探索時に貴重な資料になる。
禁書子供ドゥーム大図鑑:子供向けにドゥームの構造等を解説した図鑑、但しこの本を読んでドゥームを修理した人物がいたため現在は禁書に指定されている。
落とし穴A:探索判定-目標値11/14
11で発見、14で大きさがわかる
飛び越え:敏捷度+冒険者レベル-目標値10/12/18
9以下:落とし穴Aに落ちる物理ダメージ2d+5
10~11:成功
12~17:落とし穴Bに落ちる物理ダメージ2d+5
落とし穴B:探索判定-目標値11
ダメージ:2d+5
飛び越え:敏捷度+冒険者レベル-目標値10
ボタン:探索判定-目標値10
景色:四体の石像があるエントランスのような部屋
動きそうで動かない石像:探索判定
目標値5:この石像は動かないような気がする。ガーゴイルの判定に-2のペナルティ
目標値14:この石像は自分たちの視線を誘導するための罠だと気づく。
ガーゴイル:探索判定-目標値10
落とし穴:探索判定-目標値13‐落ちた場合は転倒する。
ガーゴイルが動く:ガーゴイルは本性を現し飛び上がり君たちに襲い掛かる。さあ戦闘開始だ!
知識判定:12
この石像は名も無き石工が作った会心の一作、その出来は部屋に入ってきた冒険者がこの石像が動き出して襲ってくると思い剣を向けるほどである。また、この石像を警戒するため一緒にいるガーゴイルなどの擬態する魔法生物から目をそらす効果がある。
一部の好事家が好むため、GM判断で適切な一般技能+知力で判定し目標値12の判定に成功すれば一つ500Gで売却できる。
石像があればガーゴイルという定番の考えからなら本物より本物らしい偽物と本物を一緒に置いとけば偽物に目が行っている間に奇襲できるのではないかと考えから作成した。
動かない石像に前衛が対峙し後衛が部屋に入るか、前衛のみが部屋に入り後衛から離れたタイミングで襲うとよいだろう。
もし、ガーゴイルを発見出来ても警戒せずに近づいたら落とし穴に落とし転倒している状態で戦闘を開始するとよい。
特になし
本当に何もない通路、なにもない場所も用意しておいた方が疑心暗鬼を生ずるのでそこそこ用意するのもよい。時間がない場合はこの通路は省略してもよい。
景色:どこかの浴場のような場所。乳白色のにごり湯のそばに効能が書かれた看板がある。
看板:スパー足湯!!!10分でHP10又はMP5回復
足湯:看板に書いてある効果
落とし穴:探索判定-15‐ダメージ:水属性5点‐目視のみでは発見出来ない。
ここの落とし穴は水の濁りで足湯の中央に行くまでわからない目視による探索判定も出来ない。時間がない場合は省略してもよい。
景色:城の通路のような場所。目の前には大きな両開きの扉がある
落とし穴:探索判定-目標値10
ダメージ:2d+3
幅跳び判定:目標値15
床に鳥もちがあり、脱出に10分かかる。また、他の場所に起動装置があり上に乗っただけでは、起動しない。
背景:宝箱が真ん中にあり、両脇に雑多なものが置かれている。
宝箱:中身-爆発トラップキットAW・p.118
開閉装置:探索判定-目標値10
解除不可
毒針:探索判定-目標値14(成功度10以下で発動)
毒ダメージ-1d
解除判定-目標値12(成功度10以下で発動)
隠し扉:探索判定-目標値12
開けることはできない
中を見ると落とし穴の開閉ボタンが隠されている。
モンスター:ロームパペット×2
ここで戦闘をする場合は宝箱近くにいるPCが後衛それ以外が基本的に前衛になる。また、この部屋の前の落とし穴によって退路が断たれるようにしている。
景色:道幅いっぱいに明らかな落とし穴がある通路
幻影:精神抵抗判定-目標値13
深い落とし穴の幻影これを飛び越えるには目標値8の跳躍判定が必要である。但し飛び越えるとそこに落とし穴がある。
落とし穴:探索判定-目標値11‐ダメージ-2d+7
飛び越え:判定不要
幻影と同時に飛び越えようとした場合目標値11の跳躍判定が必要になる。
景色:両脇にゴミの山がある。
ゴミの山:探索判定-目標値12失敗した場合はゴミの山表を振る。
ネズミの巣:探索判定-目標値13
鍵を発見する
ローリングストーンがあることがわかる
ローリングストーンは鍵を取ることで発動する。
きずいている場合は横によけることができる。ただし、ゴミの山表を振る
避けない場合は5+2d6点の物理ダメージ
真っ直ぐ来た道を逆走する場合は敏捷度+冒険者レベルで目標値14の判定に成功すれば、落とし穴まで逃げられる。この場合はローリングストーンが落とし穴に落ちる。
出目:内容:効果
1:ゴミのるつぼ:この表を二回振る
2:薬品:1dMPが減る
3:生ごみの山:2dの毒ダメージ
4:ガラスと刃物の山:2dの物理ダメージ
5::紙ごみの山:特になし
6:へそくり発見:1000G
両開きの扉を開くとその奥には二本のドリルが着いたドゥームがいる。
また、中に入ると黒い靄が人の形になってドゥームの前に立つ
魔物
ドリルドゥーム
ガストナイト×2(人数によって増やして下さい)
ドゥームの機関砲の弾薬をドリルミサイルに換装したもの主動作行動の選択肢に穴をほるが追加されている。
ドリルミサイル
命中:7(14):9+2d
装填数は2玉が切れたら主動作で再装填する。
主動作行動「穴を掘る」:命中7(14)
弾薬を1消費して指定したエリアに穴を掘るこの効果は飛行している相手には効果はない。回避に失敗した場合は穴に落ちる。
穴に落ちたPCは以下の効果を受ける。また解除するのに補助動作を消費する
転倒
移動不可
次手番まで部位数が1減る(部位数が0になった場合は乱戦エリアは解除可能になる。)
岩盤掘削用に開発されたドゥーム
しかしドリルを射出する機能が付いたことにより敵前衛を穴に落とし戦線を崩壊させる兵器として恐れられる
君たちが剣の迷宮から出て待っていると依頼人がやって来る
ここでサルマーンシャベルを渡せれば無事依頼は達成だ。依頼人から感謝の言葉と報酬がもらえる。
渡せない場合は、依頼は失敗となるが分かる範囲中の様子を話せば前金は返さなくていいと言ってもらえる。
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