2018年11月09日更新

【唐ノ菖蒲】

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~上限なし|
  • プレイ時間:2~3時間(ボイスセッション)

『CoCでポーカーがしたい』
その思いと、とある方のPCの為、書き上げたシナリオ。
探索者が帰宅し、家の玄関を開けたら意識を闇に飲まれた。次に目を覚ました時、目に飛び込んで来たのは豪華絢爛なカジノ場。出口の無いカジノ場から抜け出すには'大切なもの'を賭けてポーカーで勝つしかない…?

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ストック

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【唐ノ菖蒲】(とうのしょうぶ)

《アナタの大切なものを賭けましょう》

 
 
推奨職業・なし(ストーリー上、ギャンブラーがRPしやすい)
推奨技能・聞き耳や目星などの多少の探索技能、気休め程度の精神分析や心理学
HO・親族、もしくは友人などが行方不明になっている。生死も分かっていない。(全PCに適用可)
 

0.はじめに

KPはこのシナリオ内のゲームについて、ある程度ルールを理解しておいたほうが中盤でスムーズなキーパリングが出来る。ギミックの都合上、ダイスの出目管理が最重要となる。手元にメモを置いておくこと推奨。
このシナリオの黒幕はニャルラトテップ。他の神格はミスリード、KPの好みでドリームランドの神話生物などの名前を出しても良い。
コンセプトは『純粋な運試し』『探索も謎解きもしないクトゥルフ』
あとKPの方に最初から謝っておきます。無駄に情報量が多くてすみません。是非苦しみながらPL&PCを発狂させてください。そのために気持ちSANチェック盛ってます。
PCについては、健全な一般市民であれば職業年齢問わず。シナリオ冒頭で異世界に飛ばされるのでKPは事前に荷物などの宣言をもらってください。危ないものは異世界に飛ばされる際に、吹き飛んだりして没収しても構いません。

 

 

1.導入

探索者達は仕事や学校での授業、あるいはバイトなどを終えて自宅に帰り着くだろう。幸いにも明日は休日で特に予定も無い。今夜はゆっくり体を休めようと思いながら玄関の戸を開けた瞬間、意識が闇に呑まれた。(持ち物は基本没収しない)
次に目を開くとそこは、豪華絢爛な装飾の施された華々しい空間だった。天井には大きなシャンデリアがキラキラと輝いている。突然このような不思議な場所で目が覚めた事に0/1のSANチェック
 
 

2.本編

 

2-1.入り口の部屋

探索者が辺りを見渡せば、そこがテレビやドラマで見るカジノのような場所に見えるだろう。倒れていた床にも上品な色合いの赤いカーペットが敷かれ、近くには気を失う前に持っていた物が落ちている。
カーペットの引かれた先には豪華な取っ手のついた両開きのドアが見えるだろう。
(探索パート開始)
〈目星〉
⇒部屋の隅に古びた瓶を見つける。中身は不透明なもやのようなものが入っている。〈アイデア〉に成功するとそれが「魂と呼ばれるものなのでは?」と思いつく(1/2のSANチェック)
(to.KP:これは《魂の監禁》によって瓶の中に閉じ込められた過去の探索者。意思疎通は出来ない。瓶を持っていくことは出来ることをPLに伝えてください)
〈聞き耳〉
⇒扉の向こうから何か賑やかな音が聞こえる。硬貨がぶつかり合うようなジャラジャラという音と愉快で軽快な音楽のようだ。
この部屋には目の前の大きな扉以外の扉はない、複数人の初対面探索者のための自己紹介の場である。これはPLに話して次の部屋に行くよう促して良い。
 
 

2-2.カジノの部屋

扉を開けた先は大きなカジノ場だった。様々なスロットマシンやゲームをするためのテーブルに探索者達は呆気にとられるだろう。
一番近くにはコインを使うスロットマシンがあり、連なるようにしてパチンコやパチスロの台も置かれている。奥の方に目を向ければテーブルゲームに使う台がいくつも置いてあることが分かるだろう。この部屋には数人のディーラー服に身を包んだ男女がおり、それぞれゲームのディーラーや給仕を担当しているように見える。
(to.KP:トイレも隅の方に一応あるが告げなくても良い)
〈目星〉
⇒ゲームの並んだ奥の方にまた別の扉が見える。扉の前には何やら立て札があるがここ(入り口近く)からでは読めない
(もし探索者の中に知人や親族を行方不明で失った者がいれば、ディーラー服を着たその人を見つけられる。しかし話し掛けられてもゲームに負け記憶を失っている為、探索者に話し掛けられても不思議そうに首を傾げるだけ。)
⇒今出てきた扉の壁側に「スタッフルーム」とプレートの付けられた扉を見つける。鍵はかかっていない。もし中に入ろうとすると、近くのディーラーに「そちらはスタッフ以外立ち入り禁止となっています」と阻止される。[DEX*5]に成功すれば中に入れる。(⇒2-3.スタッフルーム)
 
(行方不明になった知人(ディーラー)への質問対応表)
(to.KP:彼らは此処に来る前の記憶は無く呪文により働かされているような状態です。それを踏まえて受け答えのRPをお願いします。呪文による洗脳はニャルのPOWに勝たなければいけない。ニャル通常時のPOWは100。まず無理ゲーです。例え〈心理学〉や〈精神分析〉等を振ったとしても意味は無い。ファンブルでディーラーの警戒心を上げたいなら振らせても良い)
 
「○○(知人の名前)ですよね?」
⇒「いいえ、私の名前は○○です(下記参照)」(1D4で決めても良い)
(例:黒羽キング、水道ジョーカー、鳩葉クイーン、代亜ジャック)
苗字(1.黒羽(くろば) 2.水道(みなみち) 3.鳩葉(はとば) 4.代亜(しろあ))
名前(1.ジャック 2.クイーン 3.キング 4.ジョーカー)
「何でこんなところにいるの?」
⇒「此処で働いていますから当然です」
「いつから働いているの?」
⇒「(その知人が行方不明になった)頃から働いています」
「店主はどこ?」
⇒「マスターはVIPルームにおります」
「店主の名前は?」
⇒「マスターはマスターです。皆マスターとお呼びしています」
「ここはどういう場所?」
⇒「ここはカジノ・チャウグナーズホールです」(どこかで聞いた名前ですね(笑))
「出口はどこ?」
⇒「このカジノには入り口しかございません」
「店主に会いたい」
⇒「あちらのVIPルームへどうぞ(奥の扉を手で示す)」
(一通り質問を終えたならディーラーは「夢の様なひと時をお過ごしください」と言って仕事に戻ってしまう)
VIPルームの方へ行くなら(⇒2-4.VIPルーム)
 
 

2-3.スタッフルーム

中に入るとそれなりの広さがあるリビングのように見える。部屋には柔らかな毛の絨毯が敷かれ、両方の壁際にはそれぞれ二人掛けのソファーが向かい合った状態でローテーブルを挟んでいる。(二人掛けソファー4脚、ローテーブル2卓)向かい側の壁にはもう一つ扉がある。
〈目星〉
⇒向かって左のテーブルに一冊のノートを見つける。右のテーブルの上にはトランプが散らばっている。
トランプはただのブラフで何の変哲も無い普通のトランプです。表の模様には奇妙な像の絵が描かれている。もしトランプゲームでイカサマ等の細工をするならば、成功値に[+10]の補正。
 
『日記のノート』
表紙には「Diary」と書かれている。ディーラーの一人のものだろう。かなり長い期間の日記になっており全て読むには二時間ほどかかるだろう。全て斜め読みなら一時間、最近or書き始めの頃だけなら30分。(明確な日付は書かれておらず○日目と書かれているだけ)◎印は全て斜め読みの際に得られる情報
(意味のありそうなページは以下)
◎1日目:今日からここで働くのだとマスターに言われた。帰る場所も名前も分からない私を、マスターは暖かく迎え入れてくれた。恩を返す為にも一生懸命頑張ろう。貰った名前は代亜ジャック。
 25日目:ダイスゲームやルーレットは一向に上手くならないがトランプゲームだけは上達した。これからはこれを頑張って極めよう。今日来ていたような詐欺師を見抜けるように。
 60日目:一緒にトランプゲームを極めようと約束していた黒羽キングが死んだ。ゲストに負けたらしい。ここでは仕方のないことだ。彼なら死を悼む時間があるなら練習しろというだろう。
(↑書き始めの頃だけの斜め読みは以上)
◎89日目:明日はまたゲストがやってくる日だ。まだ私はゲストとゲームは出来ない。早く対峙したい。そうだ、入り口の間からVIPルームへの案内は私がやろう。
(ここで日記が一度途切れる)
1199日目:明日はようやくゲストと初めてゲームをする日だ。今日まで日記を書く時間も惜しんで練習していた成果を見せる時だ。今から楽しみで仕方ない。
◎1200日目:何ということだ…このゲームはただのゲームでは無かった。私の頭の中にゲストの記憶が移るなんて…今は自分が代亜ジャックだと覚えていられるが、いつかはそれすら忘れてしまうのだろうか。恐ろしくてたまらない。
 1291日目:昨日のゲストの記憶がある代わりに以前移ったゲストの記憶が無くなっている。もしかしたら勝敗をコントロールすることで理性を保てるかもしれない。
 1756日目:やはり敗者は勝者に記憶が奪われている。私がここに来るよりも前からいた人たちはこの事を隠しているのだろうか。聞く勇気はない。
 2100日目:自分のであろうこの日記を読み返したがこんなことを書いていた覚えは無い。もし書かれていることが本当だとすれば私は今日のゲストに負けたのだろう。全ての記憶は失っていないようだ。
(↓最近の頃だけ斜め読みは以下)
◎3759日目:今日も私は日記を書く。いつ全てを忘れてしまうか分からない。現に今までに何度も記憶を全て失いかけ、この日記を読み返している。これは忘れてはならない事実なのだ。
 4257日目:それなりに親しくしているディーラーの一人にそれとなく記憶について聞いてみた。はぐらかされてしまった。
◎(日付が書かれていない)まずいまずいまずいまずい、マスターに記憶について疑問に思っていることがバレてしまったようだ。皆に記憶について聞いて回ったせいか、誰かが不審に思ってマスターに告げたのだろう。明日、マスターと二人きりで話そうと言われた逃れる術は無い。この日記も今日で終いだろう。
 
このような非現実的な内容を読んだ探索者は1/2のSANチェック
日記は筆跡が同じであり同一人物が書いたとすぐ分かる。(この日記を部屋から持ち出すのは可能)
奥の扉には鍵がかかっておりディーラーが各々持っている固有の鍵で開くことで、その鍵の持ち主の現実世界で過ごしていた部屋が現れる仕組みになっている。もし無理に扉を開ければ(STR10との対抗)、その先は何もない'虚無'の空間であり、言い様のないおぞましさを感じるだろう。(SANチェック1D3/1D5+1)
探索者がディーラーの鍵を盗むなり、親しくなって借りるなりして別々の鍵を使ってそれぞれ扉を開けた際は、先程開けた部屋と全く異なる部屋の出現に0/1のSANチェック
窓の外は全てコンクリートで外側が埋められており、例え窓を開けたとしても外に出ることは出来ない。
またディーラー達は個人の部屋の鍵の他にも「倉庫」「キッチン」「バスルーム」などの鍵を所持しており、これらをその扉に挿して使うと、その鍵に書かれた場所に繋がる。どこもこの世界の部屋である。
(to.KP:この部屋で手に入る情報は「ゲームで記憶のやり取りがある」ということのみ。これはシナリオクリアに関して重要なため、もしスタッフルームの探索をせずにVIPルームに行くようであれば、スタッフルームに行くディーラーの一人が気になりスタッフルームの扉を見つけられた事にしても良い。)
 
 

2-4.VIPルーム

カジノの奥にある豪華な装飾の施された両開きの扉。その前にはVIPルームと書かれた看板が立っている。扉の両脇に立っている二人のディーラーは探索者が扉に近付くと「マスターがお待ちです」と言って扉を開いてくれる。
促されるままに中に入ると扉はすぐに閉じられる。振り返って見ると扉には取っ手が無く、内側(VIPルーム側)に開くタイプな為、内側から開ける事は出来ない。カジノ側から誰かが入ろうとすれば扉はまたディーラーの手によって開けられる。扉の向こうには赤い絨毯の敷き詰められた廊下が続いており、その先にまた別の扉が見える。
(to.KP:ここは特に何も無いので探索者同士の情報共有の場にでもしてください)
奥の扉を開くと先程までのカジノとは一変した落ち着いた雰囲気の部屋になっている。木製の壁と天井から釣り下がるグラジオラスの花を象った証明、床に敷かれた赤い絨毯は毛が短くビロードのような印象を受ける。控えめながらも流れるクラシックジャズの音楽は、部屋の雰囲気もあいまってどこかアダルティにも感じるだろう。
探索者が部屋に入ると、中を見回すより先に誰かが近寄ってくる。
 
「あれ、お客さんかな?」
「マスターに呼ばれたのかい?」
 
そう言いながら寄って来たのは黒い燕尾服と白い燕尾服に身を包んだ二人の青年だ。
黒の青年:黒い燕尾服に濃紺色の髪、長めの前髪を左分けにしており、右目がほとんど隠れている。
白の青年:白い燕尾服に白金色の髪、前髪は真ん中が少し長め、襟足も少し長く無造作に流している。
二人とも瞳は妖しいまでに鮮やかな色の金の瞳で人間離れしているようにも感じる。どことなく対称になっている印象を受けるだろう。
(to.KP:二人は探索者がイカサマをしたりしないように見張る役目を担う。もしゲームの最中にPCがイカサマをしようとする場合、二人は目星か聞き耳でイカサマを察知出来る。二人はニャルラトテップの化身かもしれない)
 
NPC:黒い青年(ワイルド)
STR:18 CON:15 POW:18 DEX:8 APP:18 SIZ:14 INT:15 EDU:16 SAN:90 HP:16 MP:18 幸運:90 知識:80 DB:+1D6
黒い燕尾服をまとった青年。どこか胡散臭い笑顔が特徴的。紳士的な振る舞いをし、かっこつけたがりでもある。
目星:50% 聞き耳:50% 心理学:50%
 
NPC:白い青年(ジェスター)
STR:12 CON:13 POW:18 DEX:10 APP:18 SIZ:14 INT:15 EDU:16 SAN:90 HP:15 MP:18 幸運:90 知識:80 DB:+1D4
白い燕尾服をまとった青年。悪戯っぽい笑顔を常に浮かべている、探索者が驚く姿が好き。
目星:50% 聞き耳:50% 心理学:50%
 
この二人は顔や性格は異なるが〈心理学〉を使用すれば双子のような印象を受けることがあるかもしれない。
マスターのことを聞いてもディーラーと同じく「マスターはマスター」としか返さない。
 
2-1.入り口の部屋の魂入り瓶のことを尋ねる
「あれ?この間来てたゲスト君のもの(魂)だ」
「君たち、コレをどこで見つけたんだい?これはマスターが観賞用にとっておいたものなんだ」
「この中にいるゲスト君は掛け金が無くなりそうだったから自分の肉体を賭けたんだよ」
「結果は見ての通りだけどな。君たちもマスターに鑑賞されたかったら賭けるといい」
(この様な現実離れした異様な会話に0/1のSANチェック)
 
2-3.スタッフルームの日記のことを尋ねる
「君たちはここの『秘密』を知ったんだね」
「まぁ、それを知ったところでマスターに負ければ意味がないんだけどな」
内容(記憶の喪失等)について尋ねる
「さぁ?僕は分からないな」
「マスターにでも聞いてみたらどうだい?」
と、はぐらかされる。
 
二人は探索者に「マスターならあそこのテーブルで君たちが来るのを待っていたよ」と言いながら部屋の中央にあるテーブルを示す。そこには先ほどのカジノ場でも見かけたカジノテーブルが置かれ、テーブルを挟むようにして浅黒い肌の男が立っている。近付けばテーブルの前には探索者の数と同じだけの椅子が用意してある。
テーブルに近付くとマスターは無愛想な表情から微かに笑みを浮かべて探索者を見つめる。その瞳は先ほどの二人の青年と同じく金の瞳だ。
 
「ようこそ、カジノ・チャウグナーズホールへ。俺がここのマスターだ。今日は来てくれてありがとう、君たちのために特別なゲームを用意したんだ。早速始めよう」
そう言って椅子に座るよう促す。座ればゲーム開始。
 
NPC:マスター(ニャルラトテップ)
STR:21 CON:15 POW:100 DEX:18 APP:18 SIZ:15 INT:86 HP:15 MP:100 DB:+1D6
他のディーラーと同じ服だがどことなく上等な印象を受ける服装。胸元には奇怪な形の金色のバッヂ(デフォルメされた黄の印)が付けられている。
(to.KP:バッヂについては盛り上がりのため、PLに「デフォルメされた黄の印」であると告げても良い)
 
探索者たちがゲームをすることに同意するとマスターは新品のトランプを取り出して目の前で封を切る。
「君たちとはこれからポーカーをしようと思う。このカジノだけの特別なポーカーだ。君たちの手持ちのチップは足元の袋に入っているよ」
そう言ってテーブルの下を指差す。探索者が見れば布製の袋が置かれており、中身はカジノでよく使うプラスチック製のチップが入っている。

 

 
その金額は[探索者の年齢×24×365]チップ(十の位切り上げ)
(例:24歳の探索者の場合⇒24×365×24=210240の十の位切り上げで210300となる)
100チップ単位で掛け金にすることが出来る。
(to.KP:KPも含めたPL全員にメモ等で掛け金の管理をしてもらうこと。この金額は各PCの記憶でありギミック上、最重要となる。)
メモの欄(参考までに)
「手持ち」各PC毎の現在の持ち金
「賭け金」ゲーム毎に賭ける金額
「減少金」失った持ち金の総額
「回収金」ゲームに勝った時に受け取った金額

 

 
掛け金の確認が出来たらゲームスタート。以下ゲーム概要。進行をスムーズにするためカードの配り直しなどは基本無し。
・最初にベッド(掛け金)を決める。この間にKPは1D2と1D10を振っておく。
・PLに1D100を振ってもらい、その数字で手札の役を決める。KPも1D100を振り、役を決める。
・全ての役はそれぞれ個人にのみ知らされる。(もしそれが出来ない環境であれば、PCは知らないということでRPなどをしてもらうこと)
・役を知った後に、ゲームから降りる(降参)かどうかを決めてもらう。乗った(継続)するプレイヤーは役を公開する。(降りたプレイヤーの掛け金は全てディーラーに回収される)
・掛け金は一番強い役のプレイヤーが総取りとなる。もし同じ役が揃った場合は出目の大きい方が勝ちとする。
・掛け金は1000チップ毎にチップの持ち主の内の誰かの記憶が流れ込んでくる。(SANチェック0/1)
 
01~09:フルハウス
10~19:フォーカード
20~29:スリーカード
30~39:ストレートフラッシュ
40~49:スリーカード
50~59:ツーペア
60~69:フラッシュ
70~79:ノーペア
80~89:ストレート
90~99:ワンペア
100  :ロイヤルストレートフラッシュ
 
役の強さ順は以下
ロイヤルストレートフラッシュ(100)
ストレートフラッシュ(30~39)
フォーカード(10~19)
フルハウス(01~09)
フラッシュ(60~69)
ストレート(80~89)
スリーカード(20~29、40~49)
ツーペア(50~59)
ワンペア(90~99)
ノーペア(70~79)
 
賭けによって失う記憶は昔のものからで、PCの年齢の半分の記憶を失えば〈アイデア〉ロール
(例:24歳の探索者の場合⇒24×365×24=210240の十の位切り上げで210300。その半分なので105200以上の喪失で〈アイデア〉ロール)
成功で強制的に短期発症の 1:金切り声の発作 を発症する。
この〈アイデア〉ロールは半分以上失った状態の場合、ゲームが終わる毎にロールする。ゲームに勝ち、持ち金と回収金の総額が半分以上になればこの状態は解除される。
 
(to.KP:以下)
掛け金を決める際、マスターは必ず1000で賭ける。
1D2を振り、1:『遊戯の記憶』 2:《門の創造》のどちらが出るか決める。
次に1D10を振り、以下から対応するものを勝ったプレイヤーへと渡す。記憶の譲渡になるので、他のPCにはRPでのみしか伝えられない。(p.○○)は基本ルルブのページ数。
1 :《石の呪い》(p.251)
2 :《完全》(p.259)
3 :《支配》(p.261)
4 :《ニャルラトテップとの接触》(p.261)
5 :《魂の束縛》(p.271)
6 :《治癒》(p.272)
7 :《星の精の召喚/従属》(p.283)
8 :《門の発見》(p.290)
9 :《ヨグ=ソトースのこぶし》(p.291)
10:『遊戯の記憶』or《門の創造》(p.289)
1~9、10《門の創造》を受け取った場合は冒涜的な知識が流れ込んでくる感覚にSANチェック0/1
10『遊戯の記憶』
(知人が行方不明者ではない)⇒SANチェック0/1
(知人が行方不明者である)⇒SANチェック1/1D4+1
 
『遊戯の記憶』について
ニャルラトテップがこの空間に人間を呼び、記憶の搾取をしている時の記憶。もし知人が行方不明になっている探索者がこの記憶を手に入れた場合は、その知人がゲームに負けて記憶を失い、この世界のディーラーとなった経緯を知る事となる。
また、マスターが人智の及ばない存在であると気付く。
 
《門の創造》を受け取った場合は《アイデア》ロールを振ってもらう。
成功すると、この呪文を使えばこの世界から脱出することが出来ると気付く。

 

 

3-1.この世界からの脱出

マスターは《門の創造》を探索者が受け取るとトランプを片付ける。
 
「もう少し君達と遊びたかったけど、切り札を取られてしまったからお終いだ。帰り方ならもう分かるだろう?」
 
そう言って手を後ろ(腰の辺り)で組む。近くに控えている白黒の二人も探索者が帰る邪魔はしない。安全に《門の創造》を使用することが出来る。
《門の創造》を使用し、現実世界へ通じる門を創造するには[その場にいる探索者の人数×2]のPOWが必要となる。
もし2-1.入り口の部屋で入手した魂入りの瓶があればその魂のPOW(18)を使った事にして、探索者のPOW減少を無しにしても良い。
呪文が成功するとマスターの後方の壁が歪み、人が通れるほどの穴がぽっかりと口を開ける。その先には明るい光が見え、探索者達はその光に安心感を覚えるだろう。探索者達はマスターと二人の従者に見送られ、その空間に足を踏み入れる。その瞬間、「また招待するよ、その時まで元気でね」とマスターの声がするだろう。しかし振り向こうとした瞬間、探索者達の意識は闇に呑まれた。(自動的に1のSAN喪失(門を通るための交通費))
次に目を覚ました時、目に入ってきたのはいつもと変わらない自室の天井。あれは夢だったのだろうか?そう問い掛けても答えてくれる人はいなかった。
 
 

【シナリオクリア】

〔クリア報酬〕
 
ノーマルエンド(《門の創造》を入手し、使用して帰還)
1D6のSAN回復
トゥルーエンド(『遊戯の記憶』を入手した探索者のみ)
1D10のSAN回復
 
マスターに一度でも勝つ⇒クトゥルフ神話技能:1%
ポーカーで呪文を一つ獲得する毎に⇒クトゥルフ神話技能:1%
 
AF:夢のトランプ
不可思議な像の絵が描かれたトランプ。かなり使い込まれており、表面には所々傷がついている。このトランプを使ってポーカーをすると、必ず持ち主が一手で役を揃えられる。ただし揃う役が強いとは限らない。1MPが付与されている。
 
 

【余談】

その1、タイトルの「唐ノ菖蒲」は花の唐菖蒲=グラジオラス グラジオラスの花言葉は「密会」「用心」「思い出」「忘却」「勝利」
 
その2、テストプレイはボイセで2~3時間でしたが複数人でプレイする場合は、時間の増減の可能性があります。
 
その3、テストプレイしていただいたPLさんは、行方不明になっていた知人をお持ち帰りしました。何故あそこでフラグが回収されたのか……。
 
その4、場合によっては改変等可能です。
原型が無くならなければNPCを増やしたりSANチェックを増やしたりしても構いません。

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CoC基本ルルブ (以下所持サプリメント) 2010 2015 マレウス・モンストロルム キーパーコンパニオン改訂新版

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