プレイヤー人数：3-4人
キーワード：シンプル、ほっこり
時間：テキストセッションで3-4時間前後(船作り込みで5時間程度)
　
　

あらすじ：

辺境の塔に、薬の入った木箱と診療所手伝いのコッペリアを1台届けるだけ
　

NPC:

サニー・レタス(S2L+)
辺境の診療所で働いているコッペリア
普段は診療所の掃除や洗濯などを担当している
ヴィクトリア・シティでしか買えない貴重な薬を買い出しに来たが、迷子になって帰りの定期便に間に合わなかった
※自分でやった時は女性型にしましたが、形状は卓ごとにお好きなように
　

　

●プロローグ

　
「活劇、ロマン、胸躍る大冒険
空に出るなら、そんな壮大な理由が良い
…だけど、そうじゃなくても、
地味だけど大事なことってのも世の中にはあるものだ
　
濛々と吹き上がる蒸気と黒煙の風に乗って、さあ、冒険の旅に出よう」
　

　

●オープニングフェイズ

　
航空ギルドは今日も賑やかだ
忙しそうな探空士たちや依頼人らしき人々が行き交う中、
軽食屋がサンドイッチを売り歩いてたり、ジャンク屋がネジや金具を売りつけようとしていたり、
端の方では賭けカードしてる連中がいたり、新聞読みながら寝てるやつがいたり、みんな自由だ
君たちはどんなふうに過ごしてる？
　
(一通り、PCのRPが済んだら依頼へ)
　
受付「今日はそうだね、こんなのがあるよ」
受付「地味だけど大事な依頼ってやつなんだけど。どう？」
受付「辺境の診療所に薬一箱とコッペリア一台を届けてくれって話」
キシキシと古びた機械の音を響かせて、コッペリアが君たちのそばへやってきた
「コンニチハ、探空士の皆さん。私はサニー・レタスです。ドウゾよろしく」
そう言って礼儀正しく挨拶する
　
(自己紹介どうぞ)
　
受付「こちらのサニーさんと、そこのでかい木箱を積んでほしい」
サニー「本当は定期便に乗る予定だったのですガ、町の中で迷子になってシマイ、乗船時間に間に合いませんでしタ」
サニー「ヴィクトリア・シティは広いデスネ……」
受付「木箱には貴重な薬の瓶やアンプルがたくさん入ってる。中身を割らないように頼むよ」
ちなみに木箱は結構な大きさで、液体が入っているせいか重い
動かすとカチャカチャ、ちゃぷちゃぷと音がする
受付「報酬はこんな感じ。まあ相場通りってとこ」
受付「目的地だけど、えーとここの…」
と言って空図の座標を指差す
受付「ここにある歯車の塔に向かってね」
受付「わりと風の強い空域だから、着岸の時は気をつけてよ」
　
一通りRPが終わったらフライトフェイズへ
　
※NPCと荷物はデータなし。倉庫にいる想定だが、船内を見学していることにするなどして、自由に会話してもよい
　

　

●フライトフェイズ

　
【リミット：6】
P159　サンプルエリア　定期連絡航路
　

　

●チェックポイント

　
サニーが全員にハーブティーを入れてくれる
サニー「ささやかですが、運んで頂いたお礼でス。ドウゾ」
　
PC全員に効果【HP3点回復】または【NPCへのキズナ獲得】
　
サニー「少し天気ガ崩れそうですね。塔の風が心配です」
　

　

●ゴール

　
到着したらクエストフェイズに移行
「暴風の中、○○号は目的の歯車の塔にたどり着いた」
　

　

●クエストフェイズ

　
あまり天気が良くない
灰色の分厚い雲が頭上を覆い、強風がごうごうとうなる
「あれが私たちの村デス」
サニーが指差したのは、細い歯車の塔の端っこに点々と並ぶ小さな屋根、と、
「港はあっち」
港というにはあまりにも小さな、歯車の端に申し訳程度に設えられた桟橋だ
君たちはあの桟橋に船をつけ、薬箱とサニーを降ろさなければならない
　
【リミット:4ターン】
　

①強風に耐えろ！

思っていた以上に風が強い
・カテゴリ：操舵系パーツ　技術・教養7
・SE:飛空艇はD4大揺れ/1のダメージ
　

②木箱を運び出せ！

中身は貴重な薬品だ。割らないよう、細心の注意を払って運び出そう！
・倉庫　感覚・身体：7
・SE:対処判定を行ったPCはHP-1
　

③サニーを引き上げろ！

サニー「タスケテーーーーー」
うっかり桟橋でよろけ、空の下に落ちそうになっているサニーを引き上げろ！
・右端or左端　身体・技術：7
・SE:対処判定を行ったPCはHP-1
　

　

●エンディングフェイズ

　
PC達の様子に応じて、帰ったところを描写しても良いし、このままちょっと村の様子とか描写して終わってもいいです
　
例）
サニー : 「本当にありがとうございマシタ。あの、何もない村ですけど、良かったら皆さんお食事でもどうでショウ？」
GM : 診療所のスタッフ共々一行を歓迎し、その夜、探空士たちはヴィクトリア・シティではガーデンでしか手に入らないような新鮮な野菜と、焼きたてのパン、温かい具入りのスープでお腹を満たすのだった
　
終わり