「ところであなたが言ってる" "って誰のこと?」
この世界の現実が書き換えられる時,ただ一人あなただけが決断を迫られる.
シリーズ一作目.
【設定】
・プログラミングみたいな魔法でタイムトラベルする話.
・プレイヤーが過去を改変することで,このシナリオを含む現実が書き変わるという設定.
・プレイヤーは現実の自分としてプレイするのでキャラメイクはない(もはやTRPGではない).
・GMは演技力や即座に自分が何を知っているべきで何を知らないべきかを判断する能力が必要.
・プレイヤーが過去に干渉することで,このシナリオを含む現実が書き変わります.
・自分が何を知っているべきで,何を知らないべきかを判断して演技して下さい.
・現実で自分自身が壮大な問題に直面し、選択することで問題を乗り越えさせることが目的です.
・プレイヤーが成功体験を積めるように困っているときは導いてあげて下さい.
・できる限りプレイヤーの選択は尊重してあげてください.
・太字はGM用.読む時は黙読すること.
・タイトルは「回転する者」
・クトゥルフ神話は出てこないが科学的ではない要素は出てくる
・理由があってキャラメイクはない
・そのためこれをTRPGと呼んでいいのかは分からない
・記憶や記録が大切.大切な部分はメモをとり,送られてきたファイルは保存すること.
・調べることが大切.気になることがあれば,自分でWebで検索したり、GMに調べてもらった方がいい.
・GMは演技が重要.最後まで演技と明かしてはいけないので,プレイヤーもそのつもりで.
・今から始める.
(ここから演技が始まります.GMは少し明るい性格を演じてください.プレイヤーは色々と困惑すると思われますが,あなたはロールプレイを続けて下さい.多少演技している感が出ても,多分プレイヤーは付き合ってくれます.)
(あたかも事前説明をするのはこれが最初のように)
・タイトルは「あと三回の伝言」
・このTRPG,出自がちょっと特殊
・最近,みずほ銀行(旧第一国立銀行)のある貸金庫が故人の契約に従って開かれたらしい.
・70年以上前からの契約だったらしいが,中に入ってたのが,当時の価格で1億円以上の価値がある金塊と何の変哲もない手帳だったそうだ.
・その手帳に記されていた物語がまんまTRPGじゃないかと言われて最近話題.
・TRPGの歴史は全然浅いからもしかしたら最も古いTRPGなんじゃないかと言われているそうだ.
・それが今からやろうとしてる「あと三回の伝言」.
・キャラメイクが不要なのは,まだその概念がなかったから.
・その代わりプレイヤーは大正12年の18歳の男子学生としてこのゲームをプレイする.
・時は大正12年(西暦1923,時野史郎18歳)9月某日のお昼前ごろ,場所は品川駅.(いきなり大事な情報なので強調)
・あなたは東京に上京してきたばかりの18歳の学生.物理学を志して名門である東京大学に入学するため下宿先に泊まり込みで勉強することになっていた.
・あなたは今日中に下宿先に向かうために列車を乗り換える必要がある.
・次の車両が来るまであと10分,混み合う駅構内であなたは人混みをかき分けて目的のホームに向かっていく.
・その途中,通行人とぶつかった弾みで相手のがまくちさいふ(『がまぐちざいふ』じゃないのかなどと言って強調)が落ちたことにあなたは気づく.しかし相手は気づかないままさっさと遠ざかっていく.どうする?(第一の選択)
(相手の後ろ姿は若い女性.走れば届けられる距離.財布の中には1万円分の硬貨や紙幣.身分を示すものはなし.)
①盗む
・財布を何食わぬ顔で懐にしまったあなたは,そのままぎりぎりで目的の列車に乗り込んだ.
・列車の中でこっそり財布の中を見たあなたは,1万円近い臨時収入を得たことを確認し笑みがこぼれる.
・次の瞬間,突然発生した大地震によって,列車は脱線・横転し,あなたは不幸にも命を落としてしまう.
(震災バッドエンド.さすがに短すぎるからもう一度プレイしてもらった方が良い.)
②交番に届ける
・あなたは駅の近くにある交番に財布を届けた.
・時間をロスしたため列車は乗り過ごしてしまう.それでもいいことをした満足感を感じる.
・次の瞬間,突然大地震が発生.あなたは比較的安全な場所にいたことで命拾いする.
・その後あなたは厳しいこの時代を懸命に生き,20代で所帯を持ち子宝にも恵まれ,80歳で生涯を終えた.
(震災ノーマルエンド.さすがに短すぎるからもう一度プレイしてもらった方が良い.)
③走って相手に届ける
・あなたは財布を落とした相手に走って財布を届ける.
・落とし主は同じぐらいの年齢の女性.
・彼女は親切に届けてくれたあなたに丁寧に感謝を述べる.
・あなたは彼女に礼儀正しい人だと同時に綺麗な人だという印象を抱く.(⑷へ)
・直後あなたたちは,そこで大地震(関東大震災)に襲われる.
・幸運なことにあなたは無事.あとでわかったことだが,あなたは財布を届けたことで脱線衝突した列車に乗らずに済んだ.
・しかし彼女の方は地震の衝撃で落ちてきた鉄骨が足に当たって倒れ込んでしまう.どうする?(第二の選択)
(彼女の脚が鉄骨によって圧迫されて彼女は動けない状況.てこの原理で鉄骨をどかすことはできそう.)
①見捨てる
・あなたは自分の命を一番に考え,彼女のもとを離れ安全な場所に避難した.
・その後あなたはこの時のことを罪悪感を感じながらも,厳しいこの時代を懸命に生き,20代で所帯を持ち子宝にも恵まれ,80歳で生涯を終えた.
(震災ノーマルエンド.さすがに短すぎるからもう一度プレイしてもらった方が良い.)
②助ける
・彼女は自分で歩くと言うが無理そう.傷口からの感染症も心配.
・病院まで運んでも震災でてんやわんやで手一杯.
・彼女は親戚がやっていて自分も働いている医院が近くにあるという.
・あなたはそこまでおぶって彼女を届ける.
・届けたあなたは,その医院も忙しそうだったので名前も名乗らずそそくさとその場を去る.
・1年後,あなたは無事に東京大学に入学し,物理学や工学を学んでいた.
・あなたは市中で人の捜索願いが出回っていることを知る.
・その捜索願いいわく,以前震災の際に助けてもらったものであること.感謝しても仕切れないこと.相手のことを探したが,何の手がかりもなかったこと.もしよければ以下の場所でもう一度会いたいということが書かれていた.(謎1)
謎1
(答えは『じゅうにかい』.この時代の東京で『じゅうにかい』の跡地といえば,関東大震災で倒壊した浅草十二階のこと.)
①解けないor間違える.
・その後あなたは彼女のことをたまに思い出しながらも,厳しいこの時代を懸命に生き,20代で所帯を持ち子宝にも恵まれ,80歳で生涯を終えた.
(迷宮入りノーマルエンド)
②解ける.
・翌日,あなたは指定された場所である凌雲閣(別名浅草十二階)に会いに行く.
・そこには震災の日に出会った彼女の姿があった.
・あなたと彼女はその日をきっかけとして逢瀬を重ね,交際することになる.
・今まで勉強一筋の人生を送ってきたあなたにとって,彼女との日々は幸せに満ちていた.
・時代がら,過酷な情勢でありながらも,あなたは彼女と二人でいれば力強く生きていくことができると信じられた.
・やがてあなたは彼女の献身もあって東京大学を主席で卒業し,陸軍の兵器開発部門にスカウトされ働いていた.
・彼女と婚約したあなたは,昭和10年(西暦1935,時野史郎30歳)に彼女との間に第一子を授かる.
・あなたは仕事を離れることができなかったので,あなたの娘を孕った彼女は故郷の長崎に帰り,そこで出産や子育てを行うことにした.
・しばらくの間の会えない期間が続いたが,そんな間もあなたと彼女は文でのやり取りを続けた.
・あなたの所属が機密であることもあり,あなたと彼女は浅草で出会った時のように暗号でやり取りすることが多かった.
・そんなやり取りもある手紙を最後に,ぽつりを途切れた.
・その手紙には以下の暗号が記されていた.(謎2)
謎2
(物語はここで終わりという設定.なんの続きもないので,おそらく作者は途中で書くのを放棄したのだろう.)
(謎の答えは『システムコール』.プレイヤーはいきなりカタカナ語かよと困惑するだろう.あなたも一度解いたが訳が分からなかったと言っても良い)
①解けない間違える
(迷宮入りノーマルエンド)
②解ける.
(⑺へ.プレイヤーが一回でも答えを口に出したら,あたかも最初から続きがあったかのように⑺を読む.)
(タイトルは『あと二回の伝言』に変わる)
(GMは少し暗い性格を演じてください)
(こっから先が完全にSFなんだよね.などとあくまで自分は信じていない感じを出す)
・以上のことは私の記憶の一部である.
・私は昭和30年(西暦1955,時野史郎50歳)に生きるとある一人の大学教授である.
・苗字は時野という.(大事なので強調する.かっこいい苗字だななど.)
・未来で聞いている君に解き明かしてほしいことがあってこれを書いている.
・その前に,ことの経緯というものを君に話さなければなるまい.
・未来でどう語り継がれているか分からないが、あれは戦時中、昭和20年(西暦1945,時野史郎40歳,娘10歳)の暑い夏ことだった.
・私は東京立川の陸軍航空技術研究所で兵器開発の研究に従事していた。
・昼時、伝令がありその事件のことを知った。長崎に敵国の新型爆弾が投下されたのだ。
・私は青ざめながら長崎の妻の実家に電報を送ったが、返事は半日経っても来なかった。
・私はそれ以上返事を待たずして長崎に向かうことにした。
・向かう道中、現地の被害状況を詳しく知ることができたが、その目で見るまでは信じていなかった。
・現地に着いた時、それがただの爆弾によるものではないことを私は確信した。
・その時のことを思い出すと、ただただ未来においてあの悲劇が正しく語り継がれていることを願うばかりだ。
・結局どれだけ探しても妻も子も見つけることは出来なかった。
(これって原爆のことだよね?ここから先の話、事前に読んだ感じだとかなり荒唐無稽な印象を受けたよ.などと言って重ねて信じていない感じを出す)
・最愛の妻と娘を失ったことで、私は自分の無力さに絶望した。
・この大日本帝国を勝利に導く役割を背負っているにも関わらず、私は結局この国どころか愛する妻と娘の命さえ守れなかった.
・それどころか私は仕事ばかりに追われて娘の顔さえ満足に見ることがなかったのだ.
・愛する人を失ってから,私はやっと深く後悔した.
・それから現在に至るまで,私は物理学だけでなく怪しげな古代の魔術の研究に没頭するようになった.
(「流れ変わったなw」などと冗談を言っても良い.)
・そしてやっと見つけたのだ、彼女を取り戻せるかもしれない方法を.
・それは過去改変魔法とでも呼ぶべきか.
・マナと呼ばれる人に宿る未知のエネルギーを消費して,過去にあった事象を書き換える.
・正確には,よく似たパラレルワールドに自分の意識を転送する.
・ただし,変えられるのは自分の行動に限る.(大事な情報なので強調する)
・そして消費するマナは時間を遡れば遡るほど膨大な量になる.
・常人は一生分のマナを消費しても,おそらく一時間前の自分の行動を少し変えるのがやっとだろう.(大事な情報なので強調する)
・過去改変魔法を使って,十年前のあの日起こったことを阻止するには、膨大なマナが必要だ.
・そこで,私はまずマナを集める魔術を研究することにした.
・その過程で発見したのが,この時間遡行通信魔法だ.
・時間遡行通信魔法を使えば,直近の過去に未来から情報を送ることができる.
・今,私はマナ集積魔法の理論構築まで後少しのところまできている.
・しかし理論構築のために必要な最後の謎がどうしても解けない.
・そこでこの時間遡行通信魔法を使って,未来の誰かに謎の解読を手伝ってもらうことにした.
・先程あなたに言ってもらったのは,魔術における基本呪文だ.
・基本呪文の詠唱は時間を超えて伝わる.
・先ほど私は,あなたが基本呪文の詠唱をしたことを時間遡行通信魔法の受信呪文で確認した.
・そこでこの物語に今あなたが読んでいる部分を書き足した.
・ここまで辿り着いたあなたなら信用できるかもしれない.
・添付した情報を送信して,私と今日子(妻の名前かな?などと強調)と娘を助けてくれ.
・私に通信するときは時間遡行通信魔法の送信呪文を使ってくれ.送って欲しい情報と呪文の使い方は添付した.(謎3,添付1)
・ただし,時間遡行通信魔法は受信側がマナを消費するが,私のマナの関係上あと2回しか未来のあなたと通信できない.
・慎重に頼む.
謎3
添付1
(「『あと二回の伝言』もここで終わりだね」などとタイトルが変わっていることを強調する.ついでに「最古なのに面白い発想だよね.」などと言う.)
(時野と言う大学教授を調べるように言われたら,調べても何も出てこなかったと言う.)
(現実が書き変わっていると打ち明けられると全く信じない.)
①詠唱失敗
・何も起きない.
(改変失敗ノーマルエンド)
②詠唱成功
(プレイヤーが「システムコール タイムリープ 10973731.568160」などと詠唱すれば,⑻へ.多少の間違いは許容する.)
③その他の情報を送る
(⑻の文章になんとか繋げる.無理やり研究が進んだことにしても良い.何か聞かれたらその返答も⑻に付け足す.)
(GMは少し頭が悪い性格を演じて下さい)
(「何も起きないね」などと言いながら,先ほど送った謎3と添付1の送信履歴を消す.)
(タイトルが『あと一回の伝言』に変わる.⑺が以下のように書き変わる.)
(さも最初からそうであったかのように振る舞う.「この物語,結局主人公の妻と娘がどうなったか書かれてない」「途中から訳からないこと言い出すし.」などと⑺に書いてあることを知らないことを匂わせる.聞かれたらこの続きを読む.ただしあなたが続きをプレイヤーに読むのは二度目という設定)
・前回の通信ありがとう.
・前回の通信からこちらではさらに1年が経ったが,あなたのおかげでマナ集積魔法の研究が飛躍的に進んだ.
・だが肝心の過去改変魔法の呪文が分からない.
・過去改変魔法も基本呪文の後に魔法指定部分が来ると予想されるが,この魔法指定部分の単語が分からない.
・古代の書物を読んでも今の私には理解できない.
・そこであなたにこの単語を解き明かし,先程の時間遡行通信魔法で教えて欲しい.
・謎は添付した.(謎Re3)
・通信のチャンスはあと一回しかない.君を信じる.
謎3
(謎の答えは「THE SPELL IS ROTATOR」.呪文はロテイター.回転する者の意.)
(これで『あと一回の伝言』も終わりだね.などとタイトルを強調する.)
(「魔法なんて最古なのに面白い発想だよね.」などと似たようなことを言う.)
(現実が書き変わっていると打ち明けられると疑念はもつが信じない.)
(「妻と娘は原爆に巻き込まれたんじゃないか」などと推理を切り出し,原爆の話に持っていく.)
(被爆者の山口明日香(享年88歳,旧姓時野)が最近亡くなった話題を出し,以下の画像(添付Re1)をそれとなく送る.)
(時野と言う大学教授を調べるように言われたら,調べても何も出てこなかったと言う.)
添付1
①詠唱失敗
・何も起きない
(改変失敗ノーマルエンド)
②『ロテイター』と言う単語を送信する.
(⑼へ.多少の間違いは許容する.何か聞かれたらその返答も⑼に付け足す.)
③娘が生きていることを送信する.
(⑽へ.多少の間違いは許容する.)
(マナ節約グッドエンド)
(GMは知的な性格を演じて下さい)
(「何も起きないね」などと言いながら,先ほど送った謎3と添付1の送信履歴を消す.)
(タイトルが『感謝と報告』に変わる.⑺が以下のように書き変わる.)
(さも最初からそうであったかのように振る舞う.「この物語,結局主人公の妻と娘がどうなったか書かれてない」「途中から訳からないこと言い出すし.」などと⑺や⑻に書いてあることを知らないことを匂わせる.聞かれたらこの続きを読む.ただしあなたが続きをプレイヤーに読むのは二度目という設定)
・このメッセージは協力してくれたあなたになら伝わることだろう.
・ありがとう.君のおかげで彼女を救えた.
・娘の明日香を救えなかったことだけが無念だ.
・しかしマナを集める過程で奴らに復讐を完遂できた.
・君にはいくら感謝しても仕切れない.
・魔法でいくらか稼ぐことができてね.直接手渡すことができなくて申し訳がないが,金庫に入れた金塊はあなたがもらってくれ.
(これで『感謝と報告』も終わりだね.などとタイトルを強調する.)
(「途中で語りかけてくるなんて,最古なのに面白い発想だよね.」などと似たようなことを言う.)
(現実が書き変わっていると打ち明けられると信じて協力する.協力するなら徹底的に.)
(「妻と娘は原爆に巻き込まれたんじゃないか」などと推理を切り出し,原爆の話に持っていく.)
(「原爆といえば,去年は歴史的な年だったね.」などと言い,アメリカと日本の国防長官が互いの原爆の平和祈念式典に参加したことを話す.)
(日本がアメリカに原爆を落としたことを匂わせる.ちなみにこれは常識という設定.以下の画像(添付ReRe1)を送る.)
添付1
(時野と言う大学教授を調べるように言われたら,以下の情報を伝える)
(Wikipediaいわく,時野史郎は1905年生まれの物理学者.日本で独自に原爆を開発した,オッペンハイマーと並ぶもう一人の原爆の父.怪しげな魔術の研究にも没頭していた.晩年はワシントンへの原爆投下を悔やみ平和祈念運動にも貢献した.)
①何もしない
(復讐完了ダークエンド)
②過去改変魔法を使って「システムコール」を言わなかったことにする.
(『システムコール』と言う代わりにおしゃべりしていたことにする.「そろそろこの『あと三回の伝言』も終わろっか」などとタイトルが戻っていることを匂わせる.)
(歴史尊重エクストラエンド)
③過去改変魔法を使って最後の時間遡行通信魔法を使う前の自分が彼にメッセージを送って娘の存命を伝えたことにして,復讐を止める.
(⑽へ.多少の間違いは許容する.)
④その他の改変
(GMが演技で対処できる範囲で従う.)
(GMは少し真面目な性格を演じて下さい)
(「何も起きないね」などと言いながら,先ほど送った添付1の送信履歴を消す.)
(タイトルが『彼女と私』に変わる.⑺が以下のように書き変わる.)
(さも最初からそうであったかのように振る舞う.「この物語,結局主人公の妻と娘がどうなったか書かれてない」「途中から訳からないこと言い出すし.」などと⑺や⑻や⑼に書いてあることを知らないことを匂わせる.聞かれたらこの続きを読む.ただしあなたが続きをプレイヤーに読むのは二度目という設定)
・久しぶり.と言っても君にとってはついさっきのことになるのかな.
・私は今平成元年(西暦1989,時野史郎84歳)からこの物語を書いている.
・長らく時間がかかってしまったが,まずは君に感謝の念を伝えなければなるまい.ありがとう.
・私は今,娘の夫婦とその孫たちと幸せに暮らしている.
・君が止めてくれなければ,私はまた同じ過ちを繰り返すところだった.
・あの頃の私は,過去の改変と復讐ばかりに気を取られ,まだ手の届くものさえ見えなくなっていた.
・魔法の書物は燃やしたよ.あんなもの,あっても毒にしかならないからね.
・改めてありがとう.君にはただただ,感謝しかない.
(これで『彼女と私』も終わりだね.などとタイトルを強調する.)
(「最古なだけあって支離滅裂だね」などと今までと違うことを言う.)
(現実が書き変わっていると打ち明けられると疑念は持つが信じない.)
(金庫には手帳だけが入っていたことになる.)
(失敗取消しグッドエンド)
(これで「回転する者」は終わりと言う)
(「ごめん,最後の部分読み忘れてた.」などと言って次の文章を読む)
・PS.そうそう,この君へのせめてもの感謝として,この呪文だけは残しておいた.
・時間遡行通信魔法の受信の呪文だ.
・ここぞという時に利用してくれ.
・他の者が使えないように,最初に詠唱したものにのみ魔法実行の権限が渡るように設定してある.
・「システムコール タイムリープ レシーブインプット」
(GMは間違えて詠唱する)
(「〇〇(プレイヤーの名前),今なんか言った?なんか,〇〇の声が聞こえたんだけど...」などと言って困惑しながら未来のプレイヤーから送られてきたメッセージを教える)
・『続編は絶対にプレイするな』って….
・今度こそ本当に終わり
(これで本当に「回転する者」は終わり.ここまで演技であると明かして良い.)
(お疲れ様でした!)
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