2022年08月22日更新

ほら、思った通り

  • 難易度:★★★|
  • 人数:1人~上限なし|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

初投稿&テストを兼ねて
会話やRP重視

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ストック

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コメント

推奨技能:特になし
人数:1人~多すぎないくらい
時間:1時間はかからないくらいの想定だが、人によっては長くかかるかも
 
初投稿なのでテストを兼ねて
 

背景

黒幕は夢を用いて自身の崇拝者を呼び寄せる力を持つグラーキ。要は夢オチだが、エンディング次第ではSAN値が吹き飛ぶ。
 

導入

あなたは目が覚めると、真っ白な立方体の部屋の中にいた。
そうなる前のことを必死に思い出そうとするが、記憶にもやがかかったように思い出せない。室内は明るいが、どこを見ても光源は見当たらない。
持ち物もあるが、携帯は繋がらず、時計は数字部分が何かしらの形で文字化けを起こしている。
そして部屋の中央には、高さ1メートル、直径10センチほどの円柱がある。
円柱の上にあったのは、赤いボタンだった。
 

部屋

中央にはこれ見よがしに置かれたボタン。特に異常はなく、目星やアイデア、聞き耳等は効果がない。
《目星》でそれぞれの壁には1つずつ、壁と同じくらい真っ白な扉があるのを見つける。つまり計4つ。この扉は別に目星をしなくとも、壁に近づく程度で十分に見つかるだろう。
 

《目星》、《聞き耳》、《アイデア》等で得られる情報は何もない。
非常に硬く、攻撃してもびくともしない。武器を用いた攻撃でファンブルの場合、それが破損する。
生身だった場合1ダメージを受ける。
 

それぞれ1、2、3、4と番号が振られている。普通に開く。また壁と同じく、得られる情報はない。
真っ白な扉で、探索者たちは目を凝らさないと壁に同化していて気づけなかっただろう。
これも非常に堅固で、攻撃した場合は壁と同様。
 

ボタン

完全に円柱に固定されていて、動かすことはできない。何の変哲もない赤いボタン。以上。
 
(KP情報 ネタバレだが、このボタンを押すと2つのパターンが起こりうる。分岐条件は「探索者たちの間でボタンを押すと起こることに対する予想が共有されているかどうか」
 
共有されていない場合→リセット。探索者たちは記憶を保持したまま、最初の時のように目を覚ます。
共有されていた場合→探索者たちの予想通りのことが起こる。もし「ボタンを押すと神話生物が出てきてみんな死ぬ」と思っているならその通りになるし、「ボタンを押すと元の世界に帰れる」と思っているなら元の世界に帰れる。
 
つまり探索者間で意見を交わさせることが、このシナリオにおいて最も重要。参加者も会話やRPが好きな人の方がいいだろうし、あまり人数が多いと意見がまとまらなくなってしまうかもしれない。もしそうなったら、KPは上手いこと《アイデア》とか振らせて話を先に進ませてあげてください)
 

1の部屋

最初の部屋と同じような白い立方体の部屋。
ただしボタンは無く、代わりに壁にはおぞましい生物の絵画がずらりと並べられている。
《クトゥルフ》もしくは《アイデア》に成功すれば、その生物がグラーキであり、夢に関する力を持っていることが分かる。ただし成功した場合はSAN値-1D4
 

2の部屋

扉を開けて中を覗いても、真っ暗で何も見えず、《目星》や《聞き耳》も意味がない。
複数人でこの部屋に入った場合、全員で《幸運》を振る。最も高い値を出した一人だけがこの部屋に入ることができ、他の人は気づくと元の部屋にいる。
 
部屋にはロックがかかっていないスマホだけが落ちている。電源を点けると勝手に動き、動画が再生される。動画が終わるとスマホは切れるが、もう一度点けることも可能。なお、それ以外の操作は不可能。
動画を再生する際はKPが1D4を振り、出た目の値によって内容が決まる。
 
1→真ん中に赤いボタンがある真っ白な部屋が映る。探索者は自分が元居た部屋だと分かる。部屋には若い男がいるが、明らかに怯えているように見える。そして男がボタンを押すと画面が一瞬だけ暗転する。暗転が開けると男はおらず、部屋には血や臓腑が飛び散っている。
0/1 SANc
 
2→真ん中に赤いボタンがある真っ白な部屋が映る。探索者は自分が元居た部屋だと分かる。部屋には男が二人おり、お互いに勇気づけあっている様子が分かる。やがて二人は同時にボタンを押す。すると目の前に扉が現れ、二人の男は喜びながらその向こうへと歩いて行った。
 
3→真ん中に赤いボタンがある真っ白な部屋が映る。探索者は自分が元居た部屋だと分かる。部屋には女がおり、両手を合わせて地面に座り、何かに祈っているように見える。そして女がボタンを押すと画面がまばゆく輝き、光に包まれた何者かが現れ、女を連れ去っていった。
0/1 SANc
 
4→真ん中に赤いボタンがある真っ白な部屋が映る。探索者は自分が元居た部屋だと分かる。部屋には男がいるが、明らかに興奮して部屋を歩き回っている。その手にはナイフのようなものがあり、服には血が付着している。そして男がボタンを押すと、何かが爆発したように画面が大きく揺れ、収まったころには瓦礫だけが残されていた。
 
なお、どの動画も映っている人物の顔は分からず、音声は聞こえない。
 
(KP情報 ここには過去にこの夢の世界に来た探索者たちの情報が記録されている、脳で言うなら海馬に該当する場所。よって、探索者たちにとって最も馴染み深い「情報を得る場所」の姿になる。恐らく多くの探索者にとってそれはスマホのような情報媒体だが、例えば映画を撮影することが趣味の探索者であれば、この部屋は映画館になるかもしれない。)
 
(KP情報2 それぞれの映像に映った者たちは、全く違った「予想」をしていた。
1の映像では、男は「ボタンを押すと1の部屋の絵画にあった恐ろしい怪物が自分を殺すだろう」と思っていた。
2の映像の男たちは勇気を出し、「ボタンを押すと元の世界に帰れるはずだ」と強くお互いを鼓舞し合っていた。
3の映像の女は敬虔なクリスチャンであり、これは神が与えた試練だと思っていた。「恐怖に負けずボタンを押すと試練を乗り越えたことになり、神が楽園へと迎えてくれる」と考えていた。
4の映像で映った男はこの状況に精神が狂い、殺人衝動を起こしていた。彼の頭の中には「全てが壊れる妄想」しかなかった。)
 
探索者がこの部屋にいる間は、他の部屋では時間が止まっている。元の部屋へと戻った時、外にいた探索者たちからすれば、一瞬で部屋から出てきたように見えるだろう。

3の部屋

そこは地平線の果てまで見えるほど広く、天井も見えないほど高い、異常な広さを誇る空間。振り返ると今まで自分たちがいた部屋を外から見ることが出来る。つまり、真上から見ると正方形の三辺に同じ形の正方形が隣接している形。もちろん外部からも壁は破壊不可能。
そこには元居た部屋と同じ円柱とボタンがある。それも1つや2つではなく、見渡す限り無尽蔵に。
なお、どのボタンを押しても何も起こらない。ただし攻撃を加えると3ダメージほどで破壊が可能。だからと言って何かがあるわけではないが。
何か目印のようなものを置きながら遠くまで行ったとしても、景色は何も変わらない。
 
(KP情報 この部屋は探索者たちのボタンに対する苦悩と、堂々巡りの思考を象徴している。もし探索者たちの会話が先に進まないなら、《アイデア》でそのことに気付かせてあげてもいい。)
 

4の部屋

同じような白い部屋に中央にメモが落ちている以外何もない。内容は「ぼたんをおすと(血で汚れていて読めない)があ(血で汚れていて読めない)を(血で汚れていて読めない)じつに(血で汚れていて読めない)」。
 
(KP情報 まーーーーーじで探索者たちの会話がまとまらなくなった場合、このメモで直接的なヒントを出してもいい。例えば「ぼたんをおすと(きみたち)があ(たまのなかでかんがえていたこと)を(そのままげん)じつに(しよう)」とか。)
 

ED分岐

といっても探索者次第で無限の分岐がありうるので、一応ありがちであろうものだけ。
 

グラーキEND

探索者たちが「グラーキが現れる」と思っていた場合、彼らはグラーキの眷属となり、現実世界へ帰還する。ただし《幸運》次第でそれから逃れることもできる。
 
逃れなかった場合→クトゥルフ技能が5D4上昇。3D6 SANc また永続の狂気「グラーキへの崇拝(グラーキを唯一神と信奉し、日常生活を偶像崇拝に捧げるようになる)」。
・・・・・・なんてのを考えてはみたが、まあぶっちゃけこんな狂気は無くてもいい。その辺はどのくらい愛着のあるキャラかとかを鑑みて、KPの裁量でご自由に。
 
逃れた場合→探索者は自分の部屋で目を覚ます。3D6 SANc
 

帰還END

探索者たちが「現実世界に帰還できる」と思っていた場合、普通に家に帰る。ただいま。
 

夢オチEND

探索者たちが「これは夢だ」と思っていた場合、普通に目が覚める。おはよう。
 
さいごに
このシナリオで遊んだよって人がいたらフィードバックとかしてくれると喜しいです。
あと誤字脱字とかがあれば指摘してくだされば直します。

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