2022年09月12日更新

アリスとうさぎ「1ページ版」

  • 難易度:★★★★|
  • 人数:4人~6人|
  • プレイ時間:3~4時間(ボイスセッション)

同名COCシナリオの1ページ版です。内容の変更はありません。

46ページ版(pixiv)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18301718

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ストック

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コメント

ここは不思議の国。

夢に溢れた素敵な国。

さあ、急いでアリス!パーティーの時間よ!

【作品概要】
クローズドシティー系シナリオ
推奨人数:4人~6人(特殊役有)
推奨技能:〈目星〉〈心理学〉
準推奨技能:〈聞き耳〉
無いと不安:〈多めのMP〉〈高めのSAN値〉
持っていると楽しい技能:〈芸術(音楽)〉
プレイ時間:3時間~5時間
ロスト率:中
KP難易度:中
PL難易度:中

以降はネタバレです。
PL希望の方は注意して下さい。

【注意事項】
このシナリオは探索者の1人にHOとして役割を担ってもらうシナリオです。そのため、最低限の推薦人数が4人とやや多めの設定になっています。

HOをKPCに置き換える場合は推奨人数が1人分減ります。

【KPさんに知っていて欲しいこと】

シナリオ内で使用している記号の意味一覧
【】…タイトル
()…KP限定情報
☆…HO限定の描写
・…行動の選択肢、重要項目
「」…NPCの台詞等
〈〉…技能、宣言による行動の選択肢
『』…呪文名、エンド名、曲名

・HOは戦闘に参加させず、必ず回避行動を取らせて下さい。
これはHOに不本意なロストをさせない為にシャンがやめろと言っているイメージでお願いします。
PLがどうしても参加したいようであればPOW×4に成功したターンのみ参加出来ます。

・HOの懐中時計にのみ銀の鍵が入っています。他探索者の懐中時計では宝物の役割を担えません。

・HO以外の探索者が全てロストした場合はHOもロストします。
HOだけを残して探索者が帰ってしまった場合のロストエンドと同じ状態になる為、ロストエンド『哀れな犠牲者』(メリバエンド『夕日』生還報酬の次に記載)の◆以降を描写して下さい。

・銀の鍵を使用し生還した場合はHOのみロストのメリバエンド『夕日』を描写して下さい。

・作中ではアリス=守るべき弱い存在という意味で使っています。
不思議の国の住人(NPC)が探索者をアリスと呼ぶのは弱い存在であると認識しているからです。
その認識が歪んだ住人は探索者をアリスとは呼びません。

・シナリオ内での参照用ページ数は全て基本ルルブ(第6版)のページ数です。
KPさんは必要に応じて記載ページを参照の上、描写して下さい。
※本シナリオのクリアには呪文の使用が必要です。ルルブのない状態でのプレイは視野に入れていませんので注意して下さい。

【HO限定設定】
♦印の項目はHO役のPLへ事前に共有しておくことをおすすめします。付いていない項目はネタバレですのでKPのみの情報として隠すことをおすすめします。

・シャッガイからの昆虫(P.179)(以下シャンと表記)が中にいます。ニャルさんの差し金です。
シナリオ内ではHOの懐中時計の針が11:01~2:59を指すまではとても大人しいです。

♦どれだけSAN値が減少しようと発狂しません。

♦うさぎの耳と尻尾が生えています。
どちらも普段は隠れる衣服や帽子を身に着けているので、衣装が崩れたり、カミングアウトしない限り誰にもバレません。

♦探索者だったころの記憶は全て無くなっています。
代わりに最初から異世界で暮らしていた嘘の記憶が植え付けられています。
不思議の国で日頃からありそうなことを全部知っていることにしてプレイすると、より狂気的になって面白いかと思います。

♦HOにとって今日は仮面舞踏会の日です。仮面を付けて会場へ行こうと思い、前日から準備をしています。

・上記の記憶はシャンに取り憑かれている間のみ適用されます。
ニャルラトホテプの眼前へと出向く前にシャンを追い出してしまった場合はHOに後遺症が残るバッドエンド『夢の国の狂い人』を描写して下さい。

・SANcのみ他探索者とは別のものになっている箇所があります。
☆が付いていないSANcが発生した場合は「この世界(ニャルラトホテプが勝手に作った不思議の国)ではよくあることなので、気にしなくても良さそうだ」という曖昧な認識をした。ということでSANc無効処理を行って下さい。
☆が付いている場合はHO専用のSANcですので、他探索者との減少値の違いに注意して下さい。
扉の向こうへ辿りついた後はSANc自体がニャルラトホテプの愉快なSAN値吸収劇へ変わるので、共通の処理に戻ります。

・HOのSANが0になった場合はSAN値回復イベント『神の気まぐれ』を描写して下さい。

・カミングアウトのタイミングはPLに任せる形にして下さい。カミングアウト時の他探索者のSANcは任意です。

【NPC一覧】

♠仮面の人物
STR18 CON9 POW? DEX? APP? SIZ15 INT? EDU?
耐久力15 装甲?(対探索者時のみ無限)
ダメージボーナス+1d6
〈言いくるめ〉80%〈回避〉80%
〈キック〉99%〈マーシャルアーツ〉80%

温和で優しげに接してくれる紳士。
この世界を想像した少女の思う、素敵なお父さんとお兄ちゃんが形になった存在。
探索者には愛しい娘に話しかけるような柔らかな態度を取る。
探索者が仮面の人物の思うか弱きアリスであり続ける限りは…

♥女性店員
STR10 CON8 POW? DEX7 APP? SIZ11 INT? EDU?
耐久力10
ダメージボーナス+0
〈こぶし〉60%〈回避〉50%〈逃走〉20%
※〈逃走〉は今回のみの創作技能です。

明るく元気な看板娘。
この世界を想像した少女の思う、素敵なお母さんとお姉ちゃんが形になった存在。
探索者にも気さくに話しかけてくる。
三月ウサギが現れるまでは…

♣️会場の人々
(全員同じステータスです)
STR15 CON9 POW? DEX10 APP? SIZ12 INT? EDU?
耐久力15
ダメージボーナス+1d4
〈こぶし〉70% 〈回避〉60%

この世界で命を落とした亡霊の群れ。
理解する力を自ら捨て去った彼らは神の道化となったのだ。
救おうなどと甘いことを考えてはいけない。
彼らの一員になりたくなければ…

●オオカミ(P.235)
(ステータスはルルブに準ずる)
オオカミにされた哀れな犠牲者達です。
彼らは神の期待外れとして人間としての姿を失いました。
探索者達にはオオカミとして見えている彼らは正気ではないものの人の心を持ったまま、決して来ることの無い神に許されるその時を待ち望んでいます。
逃げなさい。彼らの一員になりたくなければ…

○謎の青年
ステータスなし。
ニャルラトホテプのような何かです。多分本物ではありません。
俺様感の強い性格をしているようですが、かっこつけて優雅に接する時もあるみたいです。
最近クラシックがマイブームで、ピアノを弾くのにはまっているようです。
どう考えてもチートな黒幕なので、イラつくキャラとして楽しんで下さい。

□ニャルラトホテプ
黒幕。

【セッションの主な流れ】

HOのみ個別の導入

周りの探索(分岐あり)

分岐後、状況に応じてHOと合流。

合流後、HOの状態を把握
(PLのPRに合わせてうさぎのカミングアウトを今後のどこかで挟んで下さい)
※以下の情報を把握させる
・HOは記憶が改変されている

必要アイテムを売店で手に入れてパーティー会場へ
※以下の情報を把握させる
・仮面と懐中時計は交換出来る

探索(任意)後、パーティーへ参加。ここでひと騒動。(HO追い詰めイベント。逃げなきゃ死ぬ系)

図書館で籠城(パーティー会場を抜け出すと仮面の人物が図書館へと匿ってくれます)
※以下の情報を把握させる
・うさぎがいっぱいこれくしょん

探索終了に合わせて仮面の人物を退場させる。

スタッフルーム、売店、HOの家、森、パーティー会場を再度探索。
(おすすめの順番はスタッフルーム→売店→森、HOの家→パーティー会場ですが、前後しても問題ありません)
※以下の情報を把握させる
・懐中時計になんかある→謎を解くとHOの懐中時計から銀の鍵を入手出来る(謎解きの答えはKP情報を確認して下さい)
・HOの中になんかいる。HOの記憶改変はこいつのせい→魔術で追い出せるが必要なものが足りていない(薬草は入手不可です)

パーティー会場の扉の先へ(条件を満たしていないとロストが確定します。扉を開く前のKP情報を確認してから先へ進んで下さい)

ニャルラトホテプっぽいのが登場。ラストゲーム開始。
※以下の情報を把握させる
・ここで魔術を使えばHOを元に戻せる
・ゲームのルール(ゲームクリアまでHOを守りきる)

ゲームクリア!出口を見つけて帰還

プレイ内容に合わせて以下の報酬を配る
(報酬はエンドによって異なるため、クリア描写後にも記載しています。技能や活躍のメモ用に把握しておくことをおすすめします)
【報酬】
扉の前のSAN値まで回復
・生還+1d20
・仮面の人物と仲良くなった+1d5
・女性店員を正気に戻した+1d5
・呪文を使用した+1d10
・『シャンを追い出す』を使用する際に指輪を使った呪術者とHOにそれぞれ1PのPOWを返還

【HO以外の探索者限定報酬】
・HOの救出に成功した+10

【HO役の方限定報酬】
・生還+20
・クトゥルフ神話技能+5%

【特別報酬】(与えるかどうかはKPさんにお任せします)
・全員に『ニャルラトテップとの接触』(P.261)&クトゥルフ神話技能+4%をプレゼント
・ラストゲーム中にオオカミに止めを刺した探索者は止めを刺した技能に+1d5%をプレゼント
・〈芸術(音楽)〉に+10-(題名の分からなかった曲数)の技能値をプレゼント

上記の情報を知っていればこの先を読まずともセッションが出来るようになっています。
レッツセッション!

不備がありましたらコメントを下さい。修正します。

【作品背景】
(PCの置かれた状況にはあまり関係の無い背景のため、PLに教えるかどうかはKPさんが決めて下さい)
とある少女がドリームランドへ行ってきたと楽しげに語るのを見て興味を持った狂信者が少女の夢の中へと入り込むために銀の鍵を使おうとした。
しかし、それは失敗に終わる。
少女の語るドリームランドは狂信者の望むものではなく、少女が見た夢の中にある国の話だったからだ。
見当違いをした狂信者はそのまま現世に弾き返されたものの、少女はドリームランドから帰ることが出来なくなった。
それを知った少女の両親がドリームランドへ助けに行ったものの失敗し、少女諸共悲劇的な最期を迎えることとなった。
それを見たニャルラトホテプが人の人を思う心に興味を持ち、少女の残した不思議の国を舞台に様々なゲームをして楽しんでいた。
そのゲームに探索者達は巻き込まれてしまったのだ。
在り来りな悲劇に飽きたニャルラトホテプが貴方へと投げかけるゲームを、さて、貴方はクリアすることが出来るだろうか?

【SAN値回復イベント『神の気まぐれ』】
(SAN値がゼロになった場合にニャルラトホテプが気の迷いでSAN値をくれるイベントです)
(このイベントを行うかどうかはKPさんの判断で決めて下さい)
(このイベントは1度だけ行うことが出来ます。2度目以降はロストエンド『これから貴方は醜い群れの一員です』を描写して下さい)

「情けないなぁ」

「なんか言ったらどう?」

「正気じゃないから何にも言えないんだっけ?」

「このままっていうのもつまらないから、1度だけイイモノをあげるよ」

そう、どこからか声が聞こえるのを感じた気がした。

〈1d100をロール〉

(KPさんは出た目に合わせて下記の処理をして下さい)

・1~5
「へぇ、やっと運が回って来たんじゃない?」
SAN値回復+35

・6~30
「いい値じゃん。このくらいが妥当かな」
SAN値回復+30

・31~70
「まあまあだね」
SAN値回復+20

・71~95
「微妙だなぁ」
SAN値回復+10

・96~00
「残念賞」
SAN値回復+5

(上記処理終了後に描写して下さい)
ふと、貴方は真っ暗だった意識が浮上する感覚を覚える。
パッと目を開けば、そこは先程まで貴方がいた場所だった。
先程のことは既に思い出せなくなっている。一体、どうしてしまったのだろうか…

☆【導入】
HOは夢を見た。自分が誰かと共に何かを成し遂げ、そして共に喜んでいる夢だ。
しかし、その誰かを貴方は知らない。
どこで出会って、どこで見たのか。何も、何も分からない。
貴方はただの夢だと考えることをやめるだろうか?
それも良いかもしれない。貴方には関係ないことなのだから。SANc5/1d10

【導入】
ふと目を覚ますと、貴方は見知らぬ場所で寝転がっていた。辺りには木々が生い茂り、空で輝く太陽の光を遮っている。
上体を起こして周りを見れば、まず目に入るのはカラフルな花々だろう。まるで不思議の国にでも迷い込んでしまったのではないかと思える程にそれは現実離れした鮮やかで楽しげな森だった。傍らには懐中時計が落ちている。

・自分の状態を確認する。
・懐中時計を確認する。
・周りの様子を確認する。

(周りの様子を確認した後に選択可能)
・獣道を進む。

【自分の様子を確認する】
自分の状態が気になってふと目をやってみれば、衣服が普段着ている物ではないことに気が付くだろう。

〈アイデア〉
不思議の国のアリスに登場するアリスをイメージしてデザインされた衣服になっていることが分かる。

(脱ごうとしたりして衣服に触れた場合は以下の描写を入れてください)

衣服に触れた貴方は大きな違和感を覚えることだろう。衣服の質感が自分の肌そのものであり、触られている感触があるのだ。
衣服までが貴方の皮膚であるように感じた貴方は少なからず不安を感じてしまう。SANc0/1

【懐中時計を確認する】
時計うさぎが持っていそうな懐中時計だ。時間が直ぐに確認できるようにと見易さを優先して作られている。
秒針は動いている。

〈知識〉
時計の針を動かすための竜頭が無いことに気が付く。

〈幸運〉
ふと手元の時計を確認すると、丁度秒針が十二の印を通り越すところだった。ただそれだけならば貴方は特に何も感じなかった筈なのだが、貴方は無意識の内に起こるはずだと信じていたことが起きないことに違和感を覚えることだろう。
秒針がいくら時を刻もうとも、時針と分針はピクリとも動かないのだ。

(他の探索者の時計と見比べる場合は以下の描写を入れてください)
どうやら時計の指す時刻は同じようだ。どちらもぴったり三時を指している。

【周りの様子を確認する】
貴方の倒れていた場所は森の開けた場所であることが分かる。
周りを見渡せば、獣道に繋がっていることに気が付くことだろう。
うさぎが通るのに丁度良いくらいの小さな道だが、通ることは出来そうだ。

〈目星〉
どうやら獣道は一本だけしかないようで、他の場所へ行くのはかなり危険かもしれない。

【獣道以外の場所から散策する】
(ロストの可能性ありです)
道のない場所を掻き分けて進む。視界が悪く、足元が見えない。

〈聞き耳〉
何かとても危険な匂いがする。

・引き返しますか?
YES (上記へ戻り探索を再開して下さい)
NO (下記へ)

足元があやふやなまま、貴方はそれでも森の中を進む。
それは確かに勇敢と言えばそうなのかもしれないが、無鉄砲であるとも言うのだ。
ゾワリと背筋に悪寒が走るのを貴方は感じる。しかし、どうやら気付くのが遅すぎたようだ。
耳元で囁かれる不協和音に背中を押されるような感覚が全身を包み込む。
皮膚が千切れる音がして、足が空を切った。
そこに地面は最早なく、悲鳴を上げるよりも先に暗闇が貴方を覆い潰す。
「折角道を用意したというのに、なんてなんて向こう見ずの愚か者なのだろうか」
ふと、誰かがそう言った気がしたところで、貴方は四肢が砕ける激痛と共に、意識を手放した。

・ロストエンド『向こう見ずの末路』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロストした探索者以外への描写です)
ふと、森の中へと入っていった探索者が最初に倒れていた場所に懐中時計が降ってくる。それは彼(彼女)が進んでいった方向から投げらるような形で探索者の前に現れた。不思議に思って見に行くと、懐中時計に挟み込まれるような形で紙入れが入っているのが見えるだろう。紙切れを取り出すと、そこにはこう書かれていた。
「死んだよ」
その文章を理解するよりも早く、今度はぼとりと大きな何かが降ってくる。恐る恐るといった形で貴方はそれを見てしまうだろう。
それはぐしゃぐしゃに潰れた人間だった筈の無残な肉塊だった。SAN1/1d6

【獣道を進む】
〈聞き耳〉
ふと、どこからか声が聞こえる。

「ここは不思議の国。夢に溢れた素敵な国よ。さあ急いでアリス!パーティーの時間よ!」

そのまま獣道を進むと、道が二手に分かれる場所に突き当たる。
右側の道にはHOの名前が書かれた看板があり、左側の道にはパーティー会場と書かれた看板がある。

【家の中(HO視点)】
(パーティー会場でHOを合流させるためにこちらの描写を先に済ませることをお勧めします)
(HOが一人で目を覚ました状態からの探索になります。起きる前に他探索者が来た場合は別の描写がありますので、ここは飛ばして下さい。以下は家を出るまで全て☆(HO限定描写)です)

目を覚ますと家がお菓子になっていた。しかしこの国ではよくあることなので、気にしなくても良さそうだ。
まずは朝の支度をしよう、と貴方は起き上がる。顔を洗い、軽く朝食を取る。今日は仮面舞踏会の開催日だ。仮面を着けて舞踏会へ行こう。
しかし、部屋の中でどこがどんなお菓子になっているのかが気になりだしたので、見てからでも良いかもしれない。
美味しそうだったら食べてみるのもありかもしれない。

(見れる場所は机、ベッド、キッチン、暖炉です)

・机
元が黒かったからか黒いクッキーになっていた。
ちょっと焦げ付いたクッキーのように見える。他に変わったところはない。

〈食べる〉
黒いココアのクッキーだったようだ。少し苦めの味だが美味しい。DAX+1(シナリオ内でのみ適用)

・ベッド
ベッドは流石に全てがお菓子というわけではないようだ。近くにうさぎのぬいぐるみが置いてある。
シーツの下にはマシュマロが詰まっている。

〈食べる〉
このマシュマロは弾力がかなり死んでいる。どうやら一晩ちゃんと眠ってしまったせいで、潰れてしまったようだ。MP-1

〈ぬいぐるみを見る〉
何かを抱きしめるかのようなポーズを取っているが、手元には何も無い。

・キッチン
大きな釜がある。引き戸が付いているため、中は見えない。
ここはお菓子になっていないようだ。

〈知識〉
ふとお菓子の家に住む魔女が登場する物語のヘンゼルとグレーテルを思い出す。確か物語の最後で魔女は釜の中で焼死するのだった。

〈釜を覗く〉
焼死した死体が入っている。真っ黒だ。しかしこの国ではよくあることなので、気にしなくても良さそうだ。

・暖炉
暖炉の中には灰が入っているので、食べるのはやめた方がいいかもしれない。
見に行く必要もないように感じる。

【右側の道】
(現在HOは就寝中です)

HOの名前が書かれた看板に従って道を進んでいくと、森の突き当たりにお菓子で出来た家が見えてきた。
グリム童話のヘンゼルとグレーテルで出てきそうな家だ。中には魔女がいるのだろうか?

・周りを見る(得られる情報はないので、PLが希望したら描写して下さい)
本当に家の全てがお菓子で出来ているようだ。雨が降ったらどうするのだろうか?と心配になってしまう。
どこを見てもポストや表札、開きそうな窓は見当たらない。

・中へ入る
中へ入ると、お菓子のいい香りが強くなるのを感じる。
様々なお菓子があるように見えるが、実際は殆どが色の付いたクッキーであるようだ。
玄関を抜けると扉が二つあった。
右側の扉には寝室と書かれたドアプレートがかけてあり、左側の扉にはリビングと書かれたドアプレートがかけてある。

【寝室】
寝室と書かれた部屋に入ると、知った顔が見えるのに気が付くだろう。
そこではHOがすやすやと穏やかな寝息を立てながら眠っていた。

・引き返す(〈忍び歩き〉成功で部屋を出れます。一人でも失敗したら下記の[]内を描写して下さい)

・起こす
貴方がHOを起こそうと近付いた瞬間、パチリとHOが目を開ける。
そして貴方たちを見て、とても驚いた顔をするだろう。

[寝室を出ようと足を進めた貴方は、不運にも物音を立ててしまう。それはさほど大きな音ではなかったかもしれないが、ベッドの方向からはガタン、という音が響いてきた。HOを起こしてしまったようだ。とても驚いた顔をしている]

☆突然知らない人間が家に入ってきたことに驚く。SANc0/1

(RPにて以下の項目に当てはまった場合は描写を入れてください)

(HOに親しげに話しかける)
☆HOは急に現れた不審者に知り合いのように接しられ、気味悪さを感じるだろう。SANc0/1

(HOが探索者のことを忘れていることが発覚した)
HOは探索者のことを忘れている。外見や声、特徴などを忘れるどころか、同じ時を共有した記憶までもがないようだ。
クラリとほんの少しの眩暈を覚える。忘れられてしまうというのは、こんなにも悲しいことだったのか。SANc1/1d3

(上記の描写を終えたらRPで一緒に行けるか決めても良し、〈信用〉で決めても良しです。RPの場合は記憶を押し付けようとしなければKPダイスで自動成功にしても良しです。別行動はHOのロスト率とKP難易度がかなり上がってしまうため非推薦です。このシナリオ本文ではここから先の別行動による描写は記載していません)

【リビング】
(HOを交えて探索する場合はHOの専用描写を参考に描写して下さい)
リビングと書かれた部屋に入ると、机とキッチンと暖炉が目に入る。キッチンの近くには大きな釜がある。

・机を見る
使われた形跡はない。

・キッチンを見る
大きな釜がある。引き戸が付いているため、中は見えない。
〈知識〉
ふとお菓子の家に住む魔女が登場する物語のヘンゼルとグレーテルを思い出す。確か物語の最後で魔女は釜の中で焼死するのだった。
〈釜を覗く〉
焼死した死体が入っている。鼻に腐臭が刺さる。SANc1/1d4

・暖炉
使われた形跡はない。

【左側の道(森の中の探索)】
(パーティー会場への道です)

道を進んで行くと、ふと、どことなく貴方は違和感を感じる。
なんだろう?

〈目星〉〈アイデア〉
森の中を注意深く観察してみると、鮮やかな草木や花に紛れてキノコが沢山生えているのに気が付いた。同時にキノコの種類が二種類しかないことにも気が付くだろう。赤いキノコと白いキノコだ。どちらも可愛らしいフォルムをしている。

(上記成功者のみ)〈知識〉〈芸術(小説関連)〉
不思議の国のアリスで、アリスがキノコを使って自分の大きさを自由自在に変えるシーンがあることを思い出す。

・キノコを観察する
〈目星〉
キノコをよくよく見てみると、どうやら探索者の手のひら以上の大きさのものから小指サイズのものまでが見て取れた。

〈聞き耳〉
なんだか美味しそうな香りがする。

・キノコを食べる(一口でSIZ変動します)

〈赤いキノコを食べる〉
キノコを齧ると、みるみるうちに視界が変わってしまった。どうやら一回りほど大きくなってしまったようだ。ポテトチップスのような味がした。SIZ+1(シナリオ内でのみ適用)

(キノコを食べて大きさが変わることを知らずに食べた場合)
予想外の出来事に驚く。SANc0/1

(キノコを食べて大きさが変わることを知らない探索者が傍にいた場合)
突然近くにいた人間が大きくなるという突拍子もない出来事に驚く。SANc0/1

〈白いキノコを食べる〉
キノコを齧ると、みるみるうちに視界が変わってしまった。どうやら一回りほど小さくなってしまったようだ。シュークリームのような味がした。SIZ-1(シナリオ内でのみ適用)

(キノコを食べて大きさが変わることを知らずに食べた場合)
予想外の出来事に驚く。SANc0/1

(キノコを食べて大きさが変わることを知らない探索者が傍にいた場合)
突然近くにいた人間が小さくなるという突拍子もない出来事に驚く。SANc0/1

・キノコを持つ
大きさを決める〈1d6〉(1の大きさのキノコは一口分です)
数を決める〈1d6〉

(初見時のみ選択可能)
・そのまま歩く
そのまま歩いていくと、とてもゴージャスな建物が見えてくる。それは小さな宮殿のような形をしていた。
色はとてもカラフルで、どこからともなく楽しげな声も聞こえてくるだろう。

(HOと合流していない場合は〈目星×2〉〈幸運×2〉。成功で合流イベントへ)

(会場から逃げ出した後のみ選択可能)
・HOのいた家へ

・中へ入る
【合流イベント】
見間違いだろうか?否、貴方は確かに見つけたのだ。
仮面を付け、小奇麗な衣装に身を包んだHOの姿を。

(RPにて以下の項目に当てはまった場合は描写を入れてください)

(HOに親しげに話しかける)
☆HOは急に現れた不審者に知り合いのように接しられ、気味悪さを感じるだろう。SANc0/1

(HOが探索者のことを忘れていることが発覚した)
HOは探索者のことを忘れている。外見や声、特徴などを忘れるどころか、同じ時を共有した記憶までもがないようだ。
クラリとほんの少しの眩暈を覚える。忘れられてしまうというのは、こんなにも悲しいことだったのか。SANc1/1d3

(上記の描写を終えたらRPで一緒に行けるか決めても良し、〈信用〉で決めても良しです。RPの場合は記憶を押し付けようとしなければKPダイスで自動成功にしても良しです。別行動はHOのロスト率とKP難易度がかなり上がってしまうため非推薦です)
(無事同行が決まったらHOは仮面は近くの売店で買えることを知っていると伝えてください)
(その他、仮面についてやこの空間についての質問が出た場合はHOに説明させて下さい。無理そうであれば下記を参照して下さい)

どうして仮面を?
A,今日のパーティーは仮面舞踏会だから。

この世界(空間)は何?
A,何のことか分からない。

どうしてここに?
A,パーティーに参加するため。

なんでパーティーに参加を?
A,パーティーが開催されているならば参加するのが普通だから。

【会場の中へ】
(仮面なしの描写)
中へ入ると、仮面を付けたモーニングコート姿の人物が立っていた。
彼はこちらを一瞥し、優しげな苦笑を浮かべてこう言った。

「あぁ、アリス…仮面を持っていないのかい?そのままでは舞踏会に参加することは出来ないよ。近くの売店で売っているから、買っておいで」

強行突破する場合は仮面の人物と戦闘です。
【仮面の人物との戦闘】
(基本的に使用するのは〈言いくるめ〉だけですが、5回以上攻撃された場合は正当防衛として攻撃を開始します)
(探索者が引けば攻撃はしなくなります)
(探索者側の勝利は用意していません)

仮面の人物
STR18 CON9 POW? DEX? APP? SIZ15 INT? EDU?
耐久力15 装甲?(対探索者時のみ無限)
ダメージボーナス+1d6
〈言いくるめ〉80%〈回避〉80%
(五回以上攻撃された場合に使用を始めて下さい)〈キック〉99%〈マーシャルアーツ〉80%

(ロストの場合は下記描写へ)

「これは報いだよ。許しておくれ」
意識が途切れる寸前に、優しい声が聞こえた。それは悲しんでいる声色だったが、強く怒りを含んだ言葉でもあった。
貴方はしてはいけないことをしたのだ。この世界の、アリスとして。

ロストエンド『無法者には罰を』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
仮面の人物に、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方も無法者であり、罰を受けるべき対象だということを。
SAN2/2d6(目の前に自身の死の恐怖も感じるため、減少値を二倍にしています)

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【売店】
とてもカラフルな建物が見えてくる。ショーウインドーには様々な仮面が並べられている。
ここが目当ての売店で間違いないだろう。
中に入ると、女性店員の元気な挨拶が聞こえる。

「いらっしゃいませ!まあ、アリスじゃない!ようこそ!」

〈目星〉
仮面の間に挟まっているメモを見つける。
「宝物は案外近くにあるものなのさ」と書かれている。

(女性と会話をする場合は以下の回答を参照して下さい)

仮面を買いたい
「喜んで!どの仮面がお好み?」

料金は?
「いらないわ!変わりにその懐中時計を貰えないかしら?」
(PL宣言で〈心理学〉が振れます。KPからの指定はしないで下さい)
〈心理学〉懐中時計に並々ならぬ関心があるようだ。(追求不可)

このメモは?
「誰かの忘れ物だと思うわ」

何故アリスなのか?
「…ここでは、新しく出会った人をアリスと呼ぶのよ」
(PL宣言で〈心理学〉が振れます。KPからの指定はしないで下さい)
〈心理学〉言い淀んでいる様子から、本当ではないのだろうと思う。しかし嘘でもなさそうだ。(追求不可)

・仮面と懐中時計を交換する
仮面を購入すると、女性はとても素敵な笑顔を浮かべて
「ありがとう!楽しんでね!」
と元気よく送り出してくれる。
貴方は仮面舞踏会がとても楽しみに感じることだろう。

(店内での〈目星〉成功者がいなかった場合に振らせて下さい。情報は同じです)
〈目星〉
仮面の間に挟まっているメモを見つける。
「宝物は案外近くにあるものなのさ」と書かれている。

【仮面を被って会場へ】
仮面を被り中へ入ると、仮面を付けたモーニングコート姿の人物が立っていた。
彼はこちらを一瞥し、爽やかな笑みを浮かべてこう言った。

「ようこそアリス、待っていたよ。そこの階段を上がれば会場だよ。楽しんでおいで」

・周りを見渡す
とてもゴージャスでカラフルな外観を知っているからか、この階はとても簡素な作りになっているように感じる。
壁はクリーム色に統一されており、階段の他には茶色の扉が二つあるだけで他には殆ど何もない。
右に図書館が、左にスタッフルームがある。

【スタッフルーム】
〈目星〉
ドアの足元に大きな通気口が見える。小人ならば入れそうな大きさだ。

・ドアを開ける
スタッフルームの扉を開けようとした探索者は、そっと添えられた手に意識が持っていかれるだろう。
手の主は仮面の人物だった。彼は探索者を扉から遠ざけつつ、こう言った。

「ここは立ち入り禁止だよ、アリス」

・キノコを使って進入する
(会場内で食べ始めたら仮面の人物に「このフロアは飲食禁止だよ、アリス」と止められる)
(SIZ1まで縮めば通れます。ここは夢の国なので、細かいことは気にしないで進めて下さい)

想像以上に縮んでしまったような気がするが、貴方は見つかることなくスタッフルームの中へ入ることが出来るだろう。
中に入ると、黒いスーツとドレスが大量に並んでいた。小人サイズのままでの探索は難しいだろう。

(そのままで探索する場合はステータスが変わります。DEX+10 ダメージボーナス-2d8 全技能値-50%)

・キノコを使ってSIZを戻した
大きくなって見渡すと、黒いスーツとドレスだと思っていたものに人間の頭が付いているのが目に入る。その顔はミイラのように干乾びていた。
貴方は嫌でも理解してしまうだろう。それが本物の死体であるということに。SANc1/1d4

死体に〈医学〉
吸血鬼にでも血を吸われてしまったのではと思えてしまう程に血液が乾ききっている。
死因は出血死で間違いないだろう。

〈目星〉
奥の方で何かがキラリと光るのが見える。小さくてよく見えない。

〈聞き耳÷3〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。

(聞き耳成功後のみ振れます)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

・引き返す(普通に出られます。仮面の人物はこちらに気付きません)

・進む
死体を掻き分けて進むと、キラリと光ったものの正体が分かる。
どうやら小さな指輪のようだが、二つの指に付けられる不思議な構造をしている。

〈聞き耳÷2〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。(二度目の成功の場合は、笑い声に近付いていることが分かる)

(聞き耳成功後のみ振れます。上記と情報は同じです)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

・もっと進む
漸く指輪に手が届く場所まで来ることが出来た。想像と違い柔らかめの質感をしているものの、どうやら金属であるらしい。
小指と小指を繋げるのに丁度良いサイズだ。
(魔方陣の中で「シャンを追い出す」の呪文を使用する際にHOと繋ぐことによりMPを補えるアイテムです)

〈聞き耳〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。(複数回目の成功の場合は、笑い声に近付いていることが分かる)

(聞き耳成功後のみ振れます。上記と情報は同じです)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

・もっと進む(ロストの可能性ありです)
星の精と遭遇する。
貴方の体はその場で硬直し、身動きが取れなくなる。なんだあれは、と問いただすことさえ出来ないだろう。
赤い滴がしたたっている。脈動し、うごめく大きなゼリーの塊、波うつ無数の触手の付いた深紅の塊のような胴体。
付属器官の先端には吸引のための口が付いていて、その口を忙しなく開けたり閉めたりしている。
頭もなく顔もなく目もない大きな塊は、飢えた口と星生まれのモンスターらしい恐ろしいかぎ爪を持っていた。
逃げなければいけない。そう、全身に警告音が鳴り響く。
そこにいるのは不気味で恐ろしい怪物だ。SANc1/1d10
クトゥルフ神話+3

(発狂していなければ、無条件で一度だけ逃げることが出来ます。失敗したら戦闘開始です)
〈幸運(÷聞き耳失敗数)〉〈隠れる〉
何とか物陰に隠れることが出来た。今ならば難なく逃げられそうだ。

【星の精との戦闘①】
星の精(P.190)
STR30 CON14 POW14 DEX8 SIZ25 INT9
耐久力20 装甲4(弾丸は半分のダメージしか与えない)
ダメージボーナス+2d6
〈かぎ爪〉35% ダメージ1d5+db
〈噛みつき〉70%(成功で〈吸血〉1ラウンドに1d5STR)
(〈かぎ爪〉成功→〈噛み付き〉の順番で使用して下さい。部屋の外までは深追いしません)

(ロストの場合は下記描写へ)

どんな死に方をしたのだったか、貴方は既に体の感覚を失っており、痛みも寒気も熱も音も感じることは出来なかった。
あるのは虚無感と、どうしようもない悔しさだけだった。
あんなにも恐ろしい怪物がいるなんて聞いていない。そう嘆くのもいいだろう。
しかし貴方は確かに選択を間違えたのだ。
それは少しの好奇心だったかもしれないし、ただの偶然であったのかもしれないし、誰かを守るために仕方なく取った行動であったのかもしれない。
それを無意味だと決め付けるのは愚かだが、貴方は既に死んだのだ。
涙を流すことも、悲鳴を上げることも出来ない、非力で無力な死人になったのだ。
「残念だけど、コンテニューは受け付けていないんだ」
耳元に響く意味のある言葉はたった、それだけ。悲しむ声も感謝の声も聞こえやしない。
何者かに嘲笑わられながら、貴方は一人、闇に沈んでいった。

ロストエンド『常しえの黒』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体もミイラのように乾燥した状態の為、その点を踏まえて遊んで頂けたらと思います。
現実の体が元に戻ったとしても、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
怪物に、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方もその怪物からすればただの餌であり、狩られる対象だということを。
SAN2/2d6(目の前に自身の死の恐怖も感じるため、減少値を二倍にしています)

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【図書館】
こじんまりとした小さな図書館だ。絵本を中心に、様々な本が並んでいる。

〈目星〉(HOの生還に必要不可欠な情報です。HOは違和感を感じないので、見つけることは出来ません)
一冊だけやけに分厚い本を見つける。古びた本だ。表紙は真っ黒に塗りつぶされているため、題名は分からない。

〈本を読む〉
シャンを追い出す(P.259)を会得する。〈クトゥルフ神話〉+2%
(シナリオクリアに必須の呪文です。複数人に読んでもらうことをお勧めします)
(魔法陣が必要なこと、直射日光の下で行うと殺したのと同じ効果が得られること、この2点は終盤戦で重要な要素となります。念を押して探索者に伝えて下さい)

〈図書館〉
日記のようなものを見つける。体言止めで書かれているが、かなり長い。表紙には「魔法」と書かれている。

〈本を読む〉
犠牲者を魅了する(P.255)を会得する。〈クトゥルフ神話〉+1%

〈幸運〉〈芸術(絵本)〉〈芸術(絵関連)〉
とある絵本を見つける。とても精巧かつ精密なイラストであり、大人向けなのではないか?と思うことだろう。
表紙には「仮面舞踏会」と書かれている。

〈本を読む〉
内容は月が、彼女の愛する太陽に宛てた宝物を送り届けようとする野うさぎジャックの物語だった。
ジャックは太陽の元に到着したものの、肝心の宝物を失くしてしまったことに気付き、読者に捜索を委ねる形で終わっている。

(本を読み終えた後でのみ振れます)〈知識〉〈芸術(小説関連)〉
不思議の国のアリスでもうさぎは登場することを思い出す。
「三月うさぎ」と「時計うさぎ」だ。

【仮面舞踏会へ】
階段を上ると、広い空間に出る。そこでは仮面を着けた様々な人々が楽しそうに踊っている。

(図書館で『シャンを追い出す』を会得していない場合)〈知識÷2〉〈芸術(音楽)〉
ショパンの『別れの曲』が流れている。タイトルや曲調のせいか、別れの場面に使われることの多い楽曲だ。
楽しげな会場の雰囲気に合うとは思えない。
(調べが足りないことの暗示です。KPからの追求は任意です)

(図書館で『シャンを追い出す』を会得している場合)〈知識〉〈芸術(音楽)×2〉
ショパンの『華麗なる大円舞曲』が流れている。ショパンが発表したワルツ作品の第1作である。華やかな曲調が美しく会場に響いている。
(必要不可欠な探索が終わっていることの暗示です。KPからの追求は任意です)

(上記の描写が終わったらすぐに以下の描写をして下さい)
不意に曲が止まる。踊っていた人々もそれに合わせるように動きを止め、あたりがざわめきに包まれる。そんな中、突然どこからかスピーカー越しのアナウンスが聞こえてきた。

「皆様!皆様!事件です!月が愛する太陽に当てた宝物を、うさぎは失くしてしまいました!皆様!皆様!うさぎと宝物を探して下さいませ!うさぎには罰を!発見者には報酬を!」

その声はとても高らかに響き渡り、それはまるでパレードの始まりを告げる歓声のようだった。
しかし会場内は先程までの煌びやかで楽しげな雰囲気は何処へやら、我先にと捜索を始めんとする人々で埋まっていた。
全ての人がうさぎに罰を!我が手に報酬を!と野望を瞳に映し出していく。
一変した会場の雰囲気に、貴方は不気味さを感じることだろう。
SANc0/1d2(HOがうさぎであることを知っている場合は二倍)
☆SANc2/1d3+1(発狂なし)

(KPはシークレットダイス1d100で以下の描写を選んで下さい)
〈71~100〉
誰かがHOに向かって「あいつがうさぎだ!」と言う。
☆SANc1/1d3(発狂なし)
〈31~70〉
誰かが探索者達に向かって「あいつがうさぎだ!」と言う。
SANc0/1
〈1~30〉
「うさぎはどこだ!」「宝はどこだ!」と騒ぎが徐々に大きくなっていく。

(HOのPOW×2での判定を行って下さい)
〈失敗〉
SANc1/1d3
不意にぞわりと背筋に悪寒が走る。
会場から逃げ出さずにはいられない。

〈成功〉
SANc0/1
背筋が凍りそうな恐怖を感じた。
(自由に動けます)

・会場に残る(出ていく場合は下記の【会場からの逃走】まで飛ばして下さい)
騒ぎはどんどん大きくなっていく。入り口付近に人が殺到し、探索者は攻撃的になった人々にぶつかりそうになるだろう。

〈回避〉(失敗した場合は1d2のダメージが入ります)
なんとか避けることが出来たが、ここに居座ることは難しいだろう。

・それでも会場に残る(ロストの可能性ありです。下記へ)
騒ぎは更に大きくなっていく。

〈聞き耳〉(HO以外)(失敗した場合は戦闘開始です。下記へ)
突然、背後から殺気を感じ、貴方は咄嗟に振り向くだろう。
そこには1d5+5人の人々が貴方を睨みつけるようにして立っていた。
SANc0/1d3
☆SANc1/1d4

【会場の人々との戦闘①】
突然、貴方は奇襲を受ける。
それは確かに貴方を殺すために振り上げられたこぶしであり、死の恐怖を感じずにはいられないだろう。
ダメージ1d3+1d4(回避不可)(戦う宣言があった場合はダメージを半減して下さい)。SANc1/1d4
〈DEX×6〉に成功で会場から出ることが出来ます。

・会場の人々
(全員同じステータスです。毎ターン3人ずつ攻撃してきますが、敵の数に限りはありません)
STR15 CON9 POW? DEX10 APP? SIZ12 INT? EDU?
耐久力15
ダメージボーナス+1d4
〈こぶし〉70% 〈回避〉60%
(会場の人々は会場を出た探索者を追うことはしません。奇襲は最初の一撃だけです)

(ロストの場合は下記描写へ)

「うさぎはどこだ!宝はどこだ!」
人々は次々に叫び声を上げる。既に動けぬ体となった貴方はそんな大勢の人物に踏みつけられている。
しかし既に痛みを感じることはなくなっていることだろう。
喧騒は次第に遠ざかり、貴方を待つのは寒い暗闇だけなのだ。
「こんなところで死ぬなんて、全く、君にはがっかりだよ」
そう、何かに罵倒されたような気がした。

ロストエンド『優柔不断』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
会場の人々に、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方も目の前の人々から見れば単なる障害物に過ぎず、攻撃される対象だということを。
SAN2/2d6(目の前に自身の死の恐怖も感じるため、減少値を二倍にしています)

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【会場からの逃走】
階段を降りると、仮面の人物がこちらを見ていた。
会場の人々と同じように攻撃的な行動を取るかもしれない、と貴方達は思わず身構えてしまうことだろう。
しかし、それは杞憂であったようだ。
仮面の人物は爽やかな笑顔を浮かべ、こう言った。

「アリス、ここに隠れているといい。おいで」

そうして案内されたのは、こじんまりとした図書館だった。
図書館の中には先程までの喧騒は届かないようで、とても静かに感じることだろう。
仮面の人物は全員が入ったことを確認すると、そっと扉を閉じる。
扉の向こうには、仮面の人物の気配がある。会場の騒ぎが収まるのを待っているようだ。

(PLから宣言があれば〈心理学〉が振れます。KPからは提案しないで下さい)
〈心理学〉
守ろうとしてくれていることが分かる。

・図書館から出ようとする(出ない場合は下記の【篭城の後】まで飛ばして下さい)
貴方が仮面の人物を押しのけて図書館の外へ出ようと扉に手をかけると、外から少し怒り気味の声が聞こえてくる。
「死にたいのかい?」

・それでも図書館から出ようとする(ロストの可能性あり)
貴方がそれでもと腕に力を入れ扉を開けようとした瞬間、突然外からの圧力が消え、勢いよく扉が開いた。
ガタンと大きな音を立てて、貴方は扉ごと外へと放り出されるだろう。

「みぃつけた」

そう、頭上で声がする。ハッとして顔を上げると、そこでは会場に居た仮面を付けた大勢の人々が貴方を見下ろし不敵に微笑んでいた。

【会場の人々との戦闘②】
(会場の人々が毎ターン2回探索者を殴るだけの戦闘です。勝利条件は逃げ切ることです)
会場の人々
(全員同じステータスです。敵の数に限りはありません)
STR15 CON9 POW? DEX10 APP? SIZ12 INT? EDU?
耐久力15
ダメージボーナス+1d4
〈こぶし〉80%

(ロストの場合は下記描写へ)

「うさぎはどこだ!宝はどこだ!」
人々は次々に叫び声を上げる。既に動けぬ体となった貴方はそんな大勢の人物に踏みつけられている。
しかし既に痛みを感じることはなくなっていることだろう。
喧騒は次第に遠ざかる。貴方を待つのはただただ虚しい暗闇だけなのだ。
「全く、自信過剰にも程というものがあるだろうに」
そう、何かに罵倒されたような気がした。

ロストエンド『異常への過干渉』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
会場の人々に、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方も目の前の人々から見れば単なる障害物に過ぎず、攻撃される対象だということを。
SAN2/2d6(目の前に自身の死の恐怖も感じるため、減少値を二倍にしています)

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【篭城の後】
〈聞き耳〉
(失敗した場合は、なにかが通り過ぎたような気がします)
急に扉の方で音がした気がして、貴方はそちらを振り向いた。
扉は変わらずそこにあるものの、先程まで確かにあった気配がなくなっていた。
仮面の人物はどこへ行ってしまったのだろうか?

(〈心理学〉やRPで仮面の人物を好意的に思っている探索者は)もしかしたら会場の人々に攻撃されたのではないか、と貴方は心配に思うだろう。

(仮面の人物を疑っている探索者は)仮面の人物も会場の人々と同じように自分達へと危害を加えるためにここへ閉じ込めたのではないか、と不安が過る。SANc0/1

・図書館の扉を開ける
扉を開けると、そこには何もなかった。
会場の喧騒さえも聞こえない。人の気配が消えてしまっていた。
(仮面の人物を心配している探索者は)SANc0/1

〈聞き耳〉
スタッフルームの部屋の中から何か物音がする。

・スタッフルームへ(手に入る情報に変わりはありませんが、描写が変わっています)
鍵は掛かっていないようで、直ぐに開けることが出来るだろう。

(PLの宣言があれば描写して下さい)
〈聞き耳〉
変な物音がする。なんの音だろうか?遠すぎるのか、よく分からない。

・入る
ドアを開き中へ入ると、目を疑う程の人間の頭が目に入る。全て、ミイラのように干乾びている。それがマネキンのように並べられ、敷き詰められている。
貴方は嫌でも理解してしまうだろう。それらが本物の死体であるということに。SANc1/1d4

死体に〈医学〉
吸血鬼にでも血を吸われてしまったのではないかと思ってしまう程に血液が乾ききっている。
死因は出血死で間違いないだろう。

(指輪を既に手に入れている場合はこの先の○の付いている情報は描写しないで下さい)
(既に星の精と遭遇している探索者はこの先の〈聞き耳〉は全て自動成功になります)

○奥の方で何かがキラリと光るのが見える。遠くてよく見えない。

〈聞き耳÷3〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。

(聞き耳成功後のみ振れます)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

・進む
○死体を掻き分けて進むと、キラリと光ったものの正体が分かる。
どうやら小さな指輪のようだが、二つの指に付けられる不思議な構造をしている。

〈聞き耳÷2〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。(二度目の成功の場合は、笑い声に近付いていることが分かる)

(聞き耳成功後のみ振れます。上記と情報は同じです)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

・もっと進む
○漸く指輪に手が届く場所まで来ることが出来た。想像と違い柔らかめの質感をしているものの、どうやら金属であるらしい。
小指と小指を繋げるのに丁度良いサイズだ。
(魔方陣の中で「シャンを追い出す」の呪文を使用する際にHOと繋ぐことによりPOWの減少を防ぐことが出来るアイテムです)

〈聞き耳〉
クスクスと気味の悪い笑い声が聞こえる。(複数回目の成功の場合は、笑い声に近付いていることが分かる)

(聞き耳成功後のみ振れます。上記と情報は同じです)
〈クトゥルフ神話〉
星の精の声ではないかと勘付く。

〈目星〉
ふと、貴方は落ちている仮面に気が付いた。
それを貴方は見間違えることはないだろう。あの優しげで爽やかな笑みを覆い隠していた仮面なのだから。
(仮面の人物が付けていた仮面を拾いました)
SANc0/1

(仮面を手に取った探索者がいた場合はロール無しで以下の描写をして下さい)
〈医学〉
仮面に付いている鮮やかな赤が血であることを認識してしまう。
SANc0/1(仮面の人物を心配している探索者は+1の減少)

・もっと進む(ロストの可能性ありです)
星の精(P.190)と遭遇する。
貴方の体はその場で硬直し、身動きが取れなくなる。
何物かのはっきりしない輪郭が見えてきた。星から来た見えない生き物が、血を一杯に吸った姿の輪郭だった。
赤い滴がしたたっている。脈動し、うごめく大きなゼリーの塊、波うつ無数の触手の付いた深紅の塊のような胴体。
付属器官の先端には吸引のための口が付いていて、その口を忙しなく開けたり閉めたりしている。
頭もなく顔もなく目もない大きな塊は、飢えた口と星生まれのモンスターらしい恐ろしいかぎ爪を持っていた。
ふと、その怪物の一部に、見覚えのある衣服が見え隠れしていることに気が付く。それは仮面の人物が着ていたモーニングコートだった。先程まで確かに生きていた人物が化け物に襲われている。
しかし、既に手遅れだと貴方は悟るだろう。
助けるべきではない。逃げなければいけない。そう、全身に警告音が鳴り響く。
そこにいるのは不気味で恐ろしい怪物だ。
SANc2/1d10+2(星の精を既に見ている探索者は1/1d6)

(発狂していなければ、無条件で一度だけ逃げることが出来ます。失敗したら戦闘開始です)

〈幸運(÷聞き耳失敗数)〉〈隠れる〉
何とか物陰に隠れることが出来た。今ならば難なく逃げられそうだ。

【星の精との戦闘②】
星の精(P.190)
STR30 CON14 POW14 DEX8 SIZ25 INT9
耐久力20 装甲4(弾丸は半分のダメージしか与えない)
ダメージボーナス+2d6
〈かぎ爪〉40% ダメージ1d6+db
〈噛みつき〉80%(成功で〈吸血〉1ラウンドに1d6STR)
(3ラウンドの間は仮面の人物を吸血している為〈かぎ爪〉でのみ攻撃します。部屋の外までの深追いはしません)

(ロストの場合は下記描写へ)

どんな死に方をしたのだったか、貴方は既に体の感覚を失っており、痛みも寒気も熱も音も感じることは出来なかった。
あるのは虚無感と、どうしようもない悔しさだけだった。
あんなにも恐ろしい怪物がいるなんて聞いていない。そう嘆くのもいいだろう。
しかし貴方は確かに選択を間違えたのだ。
それは少しの好奇心だったかもしれないし、ただの偶然であったのかもしれないし、誰かを守るために仕方なく取った行動であったのかもしれない。
それを無意味だと決め付けるのは愚かだが、貴方は既に死んだのだ。
涙を流すことも、悲鳴を上げることも出来ない、非力で無力な死人になったのだ。
「残念だけど、コンテニューは受け付けていないんだ」
耳元に響く意味のある言葉はたった、それだけ。悲しむ声も感謝の声も聞こえやしない。
何者かに嘲笑わられながら、貴方は一人、闇に沈んでいった。

ロストエンド『常しえの黒』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体もミイラのように乾燥した状態の為、その点を踏まえて遊んで頂けたらと思います。
しかし現実の体が元に戻ったとしても、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
怪物に、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方もその怪物からすればただの餌であり、狩られる対象だということを。
SAN2/2d6(目の前に自身の死の恐怖も感じるため、減少値を二倍にしています)

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【会場の外へ】
会場の外へと無事脱出を果たした貴方の前方に、風に乗って紙が飛んでくる。

〈幸運〉〈DEX×3〉
それを幸運にも掴むことが出来た貴方は内容を確認することだろう。

〈メモを読む〉
「宝物は近くにあった。今は遠い」と書かれている。

(図書館で「仮面舞踏会」を読んでいた場合のみ振れます)
〈アイデア〉
今の状況と「仮面舞踏会」という題名の本の内容がところどころ類似していることに気付く。

(〈アイデア〉成功者のみ)(絵本を読み終えた後の情報と同じです)
〈知識〉〈アイデア+20%〉
不思議の国のアリスでもうさぎは登場するということを思い出す。
「三月うさぎ」と「時計うさぎ」だ。

⚠(スタッフルームに売店や森などへ行った後は鍵がかかり、通気口も塞がれ、二度と入れなくなります)

【再度、売店へ】
様々な仮面の並ぶショーウインドーが見えてきた。外観に変化はない。

・入る
中へ入ると、誰もいないことに気が付くだろう。元気良く挨拶を返してくれた女性店員も客もいない。

〈目星〉
仮面が笑っているように見える。SANc0/1

〈聞き耳〉
店の奥で物音がした。裏口が開く音かもしれない、と貴方は思うことだろう。

・裏口へ
(DEX7との〈DEX対抗〉〈追跡〉で追いつけます)
追いつくと、裏口から出て行った人物があの女性店員であったことに気が付くだろう。
彼女は目を血走らせて貴方達を睨み、罵声を浴びせる。

「こっちこないで!これは私のなんだから!」

叫ぶ声は金切り声のように鋭く耳に刺さった。貴方達は確信するだろう。彼女もまた、変貌したのだと。SAN0/1

〈目星〉
彼女の持っている袋の中身がちらりと見えた。
入っているのは仮面と取り替えた懐中時計のようだ。
それを彼女は大事そうに抱えている。

(〈精神分析〉か「犠牲者を魅了する」の呪文を成功させることで女性を正気に戻すことが出来ます)
(〈組み付き〉に成功した場合は〈精神分析〉+20%、呪文成功率+10%の補正がかかります)

【女性店員との対話、戦闘】
女性店員
STR10 CON8 POW? DEX7 APP? SIZ11 INT? EDU?
耐久力10
ダメージボーナス+0
〈こぶし〉60%〈回避〉50%〈逃走〉20%
(〈逃走〉はシナリオ内のみの創作技能です。HPが5以下になった場合は〈逃走〉のみを使用して下さい)
(探索者を追いかけることはしません)

(ロストの場合は下記描写へ)

「嫌!嫌!これは私のよ!私のよ!!」
女性は叫び声を上げ続けている。しかしその声は次第に遠くなっていく。痛みを感じることもなくなっていく。
既に貴方を待つものは寒い暗闇だけなのだ。
「こんなところで死ぬなんて、全く、君にはがっかりだよ」
そう、何かに罵倒されたような気がした。

ロストエンド『非情な結末』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。SANc1/1d5

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【女性を正気に戻すことに成功】
ふと、女性の動きが止まる。血走っていた目は段々と穏やかになっていき、次第にぎこちなく言葉を紡ぎ出した。
「あれ?私、なんで外に?」
そう呟きながら、不思議そうに首をかしげている。すっかり大人しくなったその姿に、探索者は安堵を覚えることだろう。

〈女性に声をかける〉
「まあ!アリスじゃない!私に一体何があったの?」
(女性に先程のことを説明する場合は〈母国語〉で説明できます)

・説明成功
「え?私が?あぁ…なんとなく思い出したわ。きっと三月うさぎのせいね!だってほら、時計の針が全部三時を指してるんだもの!」

・説明失敗
「うーん…よく分からないけど…多分三月うさぎのせいね!だってほら、時計の針が全部三時を指してるんだもの!」

(女性と会話をする場合は以下の回答を参照して下さい)

・三月うさぎって?
「狂ったうさぎのことよ!」

・どうして三時は三月?
「何言ってるの?数字といえば時間じゃない!」

(女性から得られる情報は以上です)

・仮面を返す
仮面を返すと
「あら、舞踏会はもういいの?じゃあ、この時計と交換ね」
と、懐中時計を返してくれる。

・その場を立ち去る
女性はあなた達へ向かって元気な笑顔を向けた。
「楽しい日常を!」
それは暖かな見送りの言葉だった。

【女性を殺した】
女性はパタリ、と動きを止める。それは人の死というよりは、操り人形の糸が切れたと表現した方が似合う最期だった。
力の入らぬ胴体はそのまま地に伏し、起き上がることはない。
大事そうに抱えていた袋は女性の体から放り出されたまま、少しの間、宙を舞った。
ガチャン、と袋の中で金属同士が擦れる音がする。袋が地面に落ちた音だ。
ただ、それだけ。彼女の体からは血さえも流れることはなかった。
止めを刺した探索者はSANc1/1d4、見ていた探索者はSANc1/1d3

・袋の中を調べる
袋の中を覗いてみると、そこには懐中時計が交換した個数分、入っていた。

〈懐中時計を調べる〉
ここで交換した探索者は〈幸運〉。
・成功
交換した時と変わらぬままだ。
・失敗
表面にヒビが入っている。ポケットに入れるのは痛そうだ。

・死体を調べる
〈医学〉
即座にこれは人の死体ではない、と感じることだろう。
見た目は確かに生身の人間そのものであるのに対し、体の内部は作り物そのものだった。

〈製作(人形関連)〉
人の皮が貼られているのかと思いきや、そうではないらしい。材質は見たことも聞いたこともないものであり、見ていて気分の良いものではないだろう。

【森へ】
森へ入ると、HOが急に足を止める。
(HOのPOW×2のダイスを振って下さい)

・成功 
☆なんだか家が恋しく感じる。
探索者がHOに声をかけると、なんでもない、という風に足を動かし始める。

・失敗
☆ぞわり、と不意に背筋に悪寒が走る。それは恐怖そのものだった。
突然、HOが走り出す。
(追い駆けない場合はHO抜きでの森の捜索になります。キノコを見つけている場合は森の中で得られる情報はありません)

〈追い駆ける〉(HOの家初見時は[]の中も描写して下さい)
追い駆けると、お菓子で出来た家が見えてきた。[ヘンゼルとグレーテルで出てきそうな家だ。中には魔女がいるのだろうか?]HOは扉を閉めることすら忘れて、家の中へと入っていってしまう。

〈家の中へ〉
家の中へ入ると、HOはただそこに立っていた。息を切らせたまま、扉の前で立っている。
☆ふと、扉を開けたところで我に帰る。自分が何故ここに来たのか、その答えは明白だ。恐怖を感じたからだ。では、何故?
恐怖の正体を掴むことは出来なかった。
(以降は自由行動です。キノコを見つけている場合は森の中で得られる情報はありません)

【お菓子の家へ】
(初見時は[]の中も描写して下さい。HOのPOW×2のダイス失敗後の場合は中へ入った後の描写をして下さい)
歩いていくと、お菓子で出来た家が見えてきた。[ヘンゼルとグレーテルで出てきそうな家だ。中には魔女がいるのだろうか?]

*中へ入ると、お菓子のいい香りが強くなるのを感じる。
様々なお菓子があるように見えるが、実際は殆どが色の付いたクッキーであるようだ。
玄関を抜けると扉が二つあった。
右側の扉には寝室と書かれたドアプレートがかけてあり、左側の扉にはリビングと書かれたドアプレートがかけてある。

【リビング】
リビングと書かれた部屋に入ると、机とキッチンと暖炉が目に入る。キッチンの近くには大きな釜がある。

・机を見る
引き出しが少し開いている。

〈見る〉
懐中時計を見つける。

〈目星〉
三時丁度を指したまま、全く動いていない。竜頭を捻れば針を動かせそうだ。(針を動かす場合は【懐中時計の謎解き】を描写して下さい)

・キッチンを見る
大きな釜がある。引き戸が付いているため、中は見えない。

〈知識〉
ふとお菓子の家に住む魔女が登場する物語のヘンゼルとグレーテルを思い出す。確か物語の最後で魔女は釜の中で焼死するのだった。

〈釜を覗く〉
焼死した死体が入っている。鼻に腐臭が刺さる。SANc1/1d4

・暖炉を見る
灰が溜まっている。

〈灰を退かす〉
暖炉の灰を退かすと、中からポリ袋に入った状態の一冊の本が出てくる。表紙は真っ白で何も書かれていない。

〈読む〉
(シャン(P.179)のことが書かれている)
「あぁ!見てしまった!うさぎの中にアイツが入りこむのを!うさぎはきっと今までのやつらと同じく狂気に陥りこの国を襲うぞ!早く見つけて殺さなければ!魂も凍る恐ろしいアイツに取り付かれた愚かな人間よ、不運な人間よ!自分の運命を恨むが良い!!」
と書かれている。気味の悪い文章を読んだことにより気分が悪くなる。
SANc1/1d2(HOがうさぎだと知っている場合は二倍) ☆SANc2/1d3+2

【寝室】
寝室と書かれた部屋に入ると、ふわふわなベッドが目に入る。
他にはこれといって何も無い簡素な部屋だ。

・ベッドを見る
ベッドサイドにうさぎのぬいぐるみが置いてある。抱きかかえるような形でトランプを持っている。

〈トランプを見る〉
真ん中に大きく時計のイラストが書かれていて、数字の部分にはJが書かれている。

〈目星〉〈トランプを裏返す〉
裏に何かが書かれているのに気付く。それは達筆な文字で綴られた詩のようだった。

・文字を読む
「小指と小指を結ぶ時、そこには精神が宿る」
と書かれている。

(文字を読んだ探索者全員に聞こえます)
〈聞き耳〉
「強く願えば良いのね。取っていかないでって」
そう耳元で小さく声が聞こえる。

(〈聞き耳〉成功者のみ)
〈アイデア〉
メモを書いた人の声であるように思う。
出会ったこともない人間の描いた文字と声が自分の中で合わさる不可思議な現象に驚く。SANc0/1

【懐中時計の謎解き】
(懐中時計の針を11時に合わせることで時計の裏側が開き、銀の鍵が手に入ります)
(HOの家で見つけた時計にのみ竜頭が付いているので、針を動かせます)
(他の懐中時計に竜頭を付け替えることは出来ません)

・時計の針を動かす
(時計回りに動かすか、反時計回りに動かすかを聞いてください。HOが動かす場合は強制的に時計回りに回すように描写して下さい)

【時計回りに回す】
十一時に針が合わさると、カチャリと音がして懐中時計の底が開いた。
銀色の鍵と紙切れが入っている。
時計の中にあるはずの歯車などは見当たらない。

・銀色の鍵を見る
不思議な装飾が施された10cm程の長さがある大きめの鍵だ。時計に入っていたとは思えない。

〈目星〉
不思議な装飾を眺めていると、それが生き物のように波打つ気味の悪い錯覚を覚える。SANc0/1
うねうねと動く触手のように奇妙に移り変わっていく装飾に触れてみても、凹凸は感じられず、表面はつるりとしている。
ずっと見ていたせいか、気分が悪くなってきた。HP-1(精神的な攻撃なので傷の手当での回復は出来ません)

〈クトゥルフ神話〉
連なる時空の門を開くことのできる銀の鍵であることが分かる。

・紙切れを見る
「夕日に向かって六回、鍵を捻りなさい。そうすればどこかにいける筈。ここではないどこかへ」と書かれている。

〈アイデア〉〈紙を裏返す〉
紙の裏にも何かが書かれていることに気付く。
「元の世界に戻りたければ、その鍵を使うと良い。元の場所へと返してあげるよ。でも、取り付かれたままの人間は駄目だ。怪物は連れて行けない」と書かれている。

【反時計回りに回す】
(HOが針を動かしているのを見ている場合にのみ描写して下さい)
☆探索者が竜頭を回し時計の針を反時計回りに回そうとしているのを見て、ふいにぞわりと背筋が凍るのを感じる。咄嗟に回す手を止めようと行動するだろう。

・それでも時計を回す(おすすめしません)
時計の針が2時を指すと、急にHOが悲鳴を上げた。頭を抱え、その場にしゃがみこむ。
貴方は急すぎる出来事に怯み行動が遅れることだろう。貴方が何かをしようとする前に、HOは一番近くにいた探索者へと問答無用で襲い掛かった。急に味方だと思っていたHOに攻撃された貴方は少なからずショックを受ける。SANc0/1(親しかった場合は+1の減少)

【HOとの戦闘】
(DEXに関係なく、HOが一番早く動きます)
(HOはシャンに操られているため、探索者への攻撃しか出来ません)
(この戦闘中HOはDEXに+5、CONに+5、STRに+5、HPに+5、全戦闘技能に+20、ダメージボーナスに+5(固定)の補正が入ります)

(襲われた探索者のみラウンド消費なしで振れます)
(SANcがあるだけなのでKPからは提案しないで下さい)
〈目星〉
ちらりと見えたその瞳に貴方の知るHOの面影は一切感じられなかった。SANc1/1d3

(HOを戦闘不能にする、『犠牲者を魅力する』の呪文を使用し動きを止める、HOを殺害する、のいずれかを達成することが勝利条件です)
(HOを放置したまま逃走した場合、HOはニャルラトホテプの力(追跡99%)を借りて探索者を追い駆けるようになります)

・HOに殺害された探索者がいた場合
深く深く、深海へと落ちていくような感覚が貴方を包み込む。
それは冷水にさらされているのではないかと疑ってしまうほどに不愉快な冷たさを含んでいた。
しかし、苦しさはない。水の中ではない。
これは夢だ。現実ではない。
本当の自分はまだ―――
息を呑む。冷や汗が背筋を伝う。それと同時に、背後に、何かの気配を感じた。

「ははははは!愉快だ!愉快だ!!」

それは高笑いを続けている。薄気味悪く笑っている。
深く深く、深海へと落ちていくような感覚がより一層、強く厚く貴方を包み込む。
夢ではない。これは現実だ。
貴方はHOに殺された。味方だと信じていた人物に。

ロストエンド『力不足の結末』

ロスト救済シナリオをする場合は仲間に殺されたショックによるSANcを行う等の処理をお願いします。
HOに殺された探索者をニャルラトホテプが雑に放り投げたせいで現実の体ごと深海に潜むルルイエに辿り着こうとしている状態なので、それを踏まえた上で遊んで頂けたらと思います。
しかし現実の体が元に戻ったとしても、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
HOに、共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。逃げても良いし、復讐を始めるのでも良い。
しかし、忘れてはいけない。貴方も攻撃対象であるということを。SAN1/1d6

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

・HO以外の全探索者がロストした場合
☆ふと、貴方は突然、正気を取り戻す。一瞬、貴方は目の前の自体が理解出来ずにきょとんとすることだろう。しかし徐々に体へと浸透していく意識に、貴方は絶望を刻む。
走馬灯の様に思い出される記憶が、貴方に今の状況を理解せよ、と急かしている様に思える。

そうだ、今、お前の目の前で共に過ごした仲間が死んでいるのだ!

貴方は悲鳴を上げるかもしれないし、言葉を無くしその場に蹲るかもしれない。
襲い来る現実は絶望だけを押し付けて嘲笑っている。

「狂え狂え!哀れなうさぎ!!」

響き渡るその声は、喜びに満ちた悪魔の歓声。

ロストエンド『裁定』

ロスト救済シナリオをする場合は仲間を殺したショックによるSANcを行う等の処理をお願いします。シャンはもういません。
現実世界の体は植物状態となっていますが、魂がこの世界に囚われたままのため自力で復活することは不可能です。
異常状態を踏まえた上で遊んで頂けたらと思います。

【HOを殺した】
☆命の終わる音がする。それを認識したHOは、ふと、脳内を這い回る虫の支配から抜け出す機会を得た。しかし、既に糸が切れてしまった体を動かすことは出来そうもない。それでも、この結末に満足している自分がいることに貴方は気付く。そうだ、そうだった、と貴方は走馬灯の様に思い出される記憶に思いを馳せていく。それは目の前にいる人物との記憶だった。貴方が先程まで忘れていたものだ。嗚呼、どうして忘れていられたのだろうか?ここまで貴方を追ってきたその人を。

ロストエンド『違えた世界で貴方を想う』

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、首筋を冷気が通り過ぎるのを感じる。それは背後から来たものでも、正面から来たものでもなかった。全身が冷える。体の芯から凍えて死んでしまいそうだ。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN1/2

・止めを刺した探索者への描写
貴方が止めを刺したとき、HOは僅かに笑っていた。それは特別な何かを手に入れた時の微笑みに似ていた。
瞳から、生気がすっと消え去った。貴方はHOの死を確信することだろう。
貴方が殺したのだ。紛れもなく、貴方が。
残ったのは貴方が手をかけたHOの死体と、その死体から這い出た魂も凍る恐ろしい化け物だけである。
その恐ろしい化け物は貴方を目掛けてムチの様なものを振りかざす。
それは奇妙なアーチを描き、貴方の首元に振り下ろされた。(回避不可です。神経ムチ(MP対抗でシャンが勝った場合は24-CON時間行動不能、探索者が勝った場合は24-CON時間の間の全技能値-20%、2発当たるとロストの処理を推薦)の判定をお願いします。シャンのステータスは【シャンとの戦闘】下記に記載)

HOを殺したことによるSANc1d2/1d5(止めを刺した探索者は減少値+1)
シャンを目撃したことによるSANc0/1d6

【シャンとの戦闘】
(シャンとの戦闘開始です。探索者に取り付くことはしませんので、逃げる宣言で戦闘を回避することが可能です。弱いので倒しても良いですが報酬はありません。全員が逃げ切った場合はシャンからこちらへ関わることはなくなります)

シャン(P.179)
STR2 CON3 POW15 DEX30 SIZ1 INT20 MP15 呪文なし
耐久力2
神経ムチ(詳細はP.179) 50% 特殊
(MP対抗でシャンが勝った場合は24-CON時間行動不能、探索者が勝った場合は24-CON時間の間の全技能値-20%、2発当たるとロストの処理を推薦します)

・探索者ロスト
「こんな小虫に殺されるとは、見損なったよ」
どこからか吐き捨てるような声が聞こえる。心の底から見下したような、酷く冷たい声だった。
「まあいいか、もう会うことは無いだろうし」
その言葉を最後に、貴方は意識を手放した。

ロストエンド『ちっぽけな命』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です)
共にここまでやってきた仲間が殺された。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。SANc1/1d5

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です)
ふと、背筋を冷気が通り過ぎた。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【舞踏会の会場へ】
会場周辺には人の気配は既に無く、先程の騒ぎが嘘のように鎮まり返っている。

・階段を上る。
会場へ戻ってみると、そこには既に誰もいなかった。広々とした綺麗な空間が広がっている。
不自然に目立つ扉以外には何もない。

・扉を調べる
扉に近寄りじっくり見てみると、ますます不自然であることが分かる。
会場の雰囲気に合わせる気がないのか、それは質素で飾り気のない白い扉だった。
鍵が掛かっているようで、開くことは出来ない。

〈鍵開け〉
ガチャン、と開く音がしたにも関わらず、扉はビクともしなかった。
どうやらちゃんとした鍵でないと開けることは不可能であるようだ。
(無理やり開けることは出来ません。攻撃しようとしたら嫌な気配がする等の描写を挿みそれとなく止めて下さい)

〈目星〉
ふと、文字が並んでいるのに気付く。
「銀の鍵で開ける」と書かれているようだ。

(HOがロストしている場合のみ描写して下さい)
〈聞き耳〉
扉の向こうから嘲笑うような金切り声が聞こえる。

(HOがロストしている場合は全員ロストが確定します)
〈銀の鍵で開ける〉
銀の鍵を鍵穴へと差込み時計回りに回すと、カチャンと音がした。鍵が開いたようだ。
鍵が開いた瞬間、静寂に包まれていた会場に小さく音が響きだす。音源は扉の向こうのようだ。

(PLの宣言があれば描写して下さい)
〈鍵を回収する〉
鍵穴から取り出そうと鍵を見た貴方は、そこに鍵が存在しなくなっていることに気付いてしまう。
鍵穴さえも綺麗さっぱり消え去っていた。
(扉を閉めても取り出すことは出来ません。銀の鍵を使い帰ることは出来なくなりました)

・前回会場で同じ曲を聞いている場合
〈聞き耳〉
どうやら仮面舞踏会の会場で流れていた曲と同じものが流れているようだ。

・図書館で『シャンを追い出す』を会得していない、又はHOがロストしている場合
(一度同じ曲で成功している場合は自動成功です)
〈知識÷2〉〈芸術(音楽)〉
ショパンの『別れの曲』が流れている。タイトルや曲調のせいか、別れの場面に使われることの多い楽曲だ。
楽しげな会場の雰囲気に合うとは思えない。
(バッドエンド確定の暗示です。KPからの追求はしないで下さい)

・図書館で『シャンを追い出す』を会得しており、HOが生きている場合
(一度同じ曲で成功している場合は自動成功です)
〈知識〉〈芸術(音楽)×2〉
ショパンの『華麗なる大円舞曲』が流れている。ショパンが発表したワルツ作品の第1作である。華やかな曲調が美しく会場に響いている。
(シナリオクリアの条件が揃っていることの暗示です。KPからの追求は任意です)

【扉の向こうへ】
(ここから先のSANcはニャルラトホテプによる些細な悪戯です。どれだけ減っても発狂はありません)

(生還エンド達成時に扉の先へ進む直前時のSAN値へと自動的に戻る仕様になっています。メモを忘れずに残して下さい)

(SANcが0になった場合はSAN値回復イベント『神のきまぐれ』を描写して下さい)

(HOにも同じ現象が起きますので、☆のないSANcも行って下さい。シャンに操られていた場合は正気に戻ります)

探索者の一人が扉の向こうへと一歩を踏み出した瞬間、ふわりと急に重力がなくなったかの様な錯覚が貴方を襲う。
空間が歪み、足が掬われる。貴方の体はいとも簡単に宙へと放り出されてしまう。
そのまま、耐えられそうもない吐き気が全身を包み込んだ。
あぁ、もう駄目だ、と目を硬く閉じた貴方は、途端にそれまでが嘘の様に、ハッと我に帰った。
貴方は、ただそこに立っていた。隣には他の探索者も同じように立っている。
皆、状況が読み込めずに不安な表情を浮かべていることだろう。
そんな中、誰かが動こうとした気配と共に、耳元へと声が飛んでくる。
「やっと来たね。待っていたよ」
それは狂おしいほどに凶悪な歓喜に満ちた声だった。
SANc2/4

貴方がどれだけ体を動かそうと力を込めても、棒立ちのまま動くことが出来ない。口を動かすことも出来ず、目だけで状況を判断しなければいけないことに不安が募る。
そんな奇妙な状態に動揺する貴方の視界に入る位置に曲を奏で続けるピアノが置かれている。
純白の下地に透明な模様が描かれた美しいピアノだ。
ピアノの先は深い暗闇が広がっており、照らすものがなければ立ち入るのは危険だと思うことだろう。

周りに〈目星〉
両側に壁があり、天井もあることから室内なのだろうと思う。両側とも薄暗くてよく見えない。

〈アイデア〉〈光源を探す〉
ふと、貴方とピアノを照らす光源がどこにあるのかが気になった貴方は頭上に意識を向けることだろう。
天井からは薄らと太陽の光が漏れていた。天井の開け閉めが可能な構造になっているようだ。
ピアノに〈目星〉
模様はどうやら薄く引き延ばされ柄の形に固められたガラスで作られているようだ。
高級感が凄い。

〈知識〉〈ピアノまでの距離を見てみる〉
ざっとピアノと貴方との間には10メートル以上もの空間があることが分かる。

(一通り情報を得られた場合は下記へ)

「見物は済んだかな?」

唐突にピアノの向こうの暗闇から声がした。
声の主は人当たりの良い優しげな笑みを浮かべているものの、そこには感情が見えず、漠然とした恐怖が全身に染み渡っていく。SANc4/6

目の前の青年は軽快に足を動かしてピアノの椅子に腰掛けると、ぽーんと小さく高い音へと触れた。
それと同時にそれまで流れていた曲が止まり、今度は彼がピアノを弾き始めた。
優しい曲調のせいか、ほんのりと睡魔が貴方を襲う。

〈知識÷2〉〈芸術(音楽)〉
彼が弾いている曲はシューマンの『トロイメライ』であることが分かる。
『子供の情景』の中でも特に有名な楽曲であり、トロイメライを日本語に訳すと夢という意味がある。

ピアノを弾きながら、彼は貴方に向けて言葉を綴る。

「僕もね、ただ一方的に蹂躙してくのに飽きちゃったんだよ。愚かなニンゲンと違って忍耐力はあるほうだと思ってたけど、これまでのニンゲン全部、詰まらない最期ばかりでさ」

「このままじゃ退屈すぎるから、変わり者の君達にはイージーモードで接してあげることにしたんだよね」

(ロストした探索者がいる場合のみ下記の台詞も付け加えて下さい)
「つまらない脱落者もいたみたいだけど」

「ここまで辿り着いた哀れな君達には、今からゲームをしてもらうよ」

そう語り終えると、彼は鍵盤から指を離し、唐突に演奏を中断する。
そして椅子から降りると、貴方を見据えてこう言った。

「ゲーム開始の少し後に、飢えたオオカミが現れる。でも、逃げちゃ駄目だよ?下を向いて」

彼が言葉に合わせて指先を下に向けた瞬間、貴方の首は貴方の意図に従わず下を向いてしまう。
しかし、そんなことがどうでも良くなってしまう程に、下に描かれたそれは貴方にとって衝撃的なものだった。
不思議な装飾を眺めていると、それが生き物のように波打っているかのような気味の悪い錯覚を覚える。うねうねと動く触手のように奇妙に移り変わっていくその装飾を見ていると、息が出来ない程に気分が悪くなってしまう。SANc1/2

「ここに薬草アルニカで描いた魔方陣がある。僕の趣味でかなりゴージャスな美しい形にしてあるんだ。イカすだろ?後は…分かるね?」

(『シャンを追い出す』を一人も会得していなかった場合は*を描写後、下記の『神はそれを傲慢だと罵る』まで飛ばして繋げて下さい)
*ふと、探索者への視線が蔑みのそれに変化した。

(やることが分かっていない様であれば以下の台詞を足して下さい)
「察しが悪いなぁ、狼に殺されるかうさぎの中からシャンを追い出して殺せってことだよ」

探索者はふと顔を自力で動かせるようになっていることに気が付く。
顔を上げると、彼が不敵な笑みを浮かべているのが見えるだろう。
それは大層楽しげなものに見えるものだった。

「それじゃ、もうピアノにも飽きたことだし、少し面白いのを流そうか」

そう彼が言うのと同時に探索者の視界の上空に様々な楽器が現れる。
全ての楽器が地面へと降り立った瞬間、音が流れ出す。

「さぁ!生贄アリス!僕を楽しませろ!」

そう声高らかに両手を広げた彼は、そのままスッと背後の暗闇へと吸い込まれるように消えていった。SANc1/2

【ゲーム開始】
(HOを殺されずにシャンを追い出すことが唯一の勝利条件です)

〈知識〉〈芸術(音楽)×2〉
リヒャルト・シュトラウスの『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』が流れていることが分かる。
いたずら者の浮浪人で、いつも周りを騒がせている男、ティル・オイレンシュピゲールを題材に繰り広げられる物語性のある楽曲。ティルは好き放題にいたずらを繰り返し、やがて逮捕され死刑の判決を受ける。ついに絞首台に昇りティルは死んでしまうが、ティルは死んでも彼の残した愉快ないたずらは不滅であることを示すティルの笑いの動機で曲が締めくくられる。

(ここから狼放出までのカウントダウンを開始して下さい。オオカミとの戦闘は「背後へ」に続く形で描写して下さい)

【ピアノ】
(ニャルラトホテプ出現前の情報と同じです)
ピアノに〈目星〉
模様はどうやら薄く引き延ばされ柄の形に固められたガラスで作られているようだ。
高級感が凄い。

(ピアノの鍵盤や内部に触れようとした場合は以下の描写を入れて下さい)
それは触れようと手を伸ばした瞬間だった。
貴方の目の前に、自分の体が氷のように硬くなり、何者かに背後から割られる幻覚が映り込んだ。
破片は粉々になって地面を汚し、そこには鮮やかな赤が吹きこぼれている。
紛れもなく、自分は幻覚の中で一度死んだのだ。
理解不能の現象に背筋が凍りつく。
SANc5/10

「演奏中にちょっかい出すのはなしだと思うけど?」
そう、苛立ちの見える声がした。

〈ガラスを触る〉
ガラスに手を触れた途端、体が少し楽になるような感覚があった。MP+2(シナリオ内でのみ最大値を超えて増加します)

(以下はPLの宣言があった場合のみ描写して下さい)
・ガラスを壊す

〈POW×2〉
・成功
嫌な予感がする。
(それでも壊そうとした場合は自動失敗で下記へ)

・失敗
それは攻撃しようと構えを取った瞬間だった。
貴方の目の前に、自分の体がガラスのように硬くなり、そのまま砕け散る幻覚が映り込む。
破片は粉々になって地面を汚し、そこには鮮やかな赤が吹きこぼれている。
紛れもなく、自分は幻覚の中で一度死んだのだ。
理解不能の現象に背筋が凍りつく。
SANc5/10

「躾のなってないやつだなぁ」
そう、呆れたような声が聞こえた。

・ピアノの先の暗闇へ
ピアノの先へと歩みを進めた貴方は自分の足が止まるのを感じ、そのまま動けなくなってしまう。
「こっちは観客席だから、立ち入り禁止」
と先程の人物の声が聞こえる。これ以上進むことは出来ないようだ。

【現れた楽器】
(特に情報はありません。オオカミを倒す武器として使用出来ます)
(演奏している楽器に触れた場合は以下の描写を入れて下さい)
それは触れようと手を伸ばした瞬間だった。
貴方の目の前に、自分の体が氷のように硬くなり、何者かに背後から割られる幻覚が映り込んだ。
破片は粉々になって地面を汚し、そこには鮮やかな赤が吹きこぼれている。
紛れもなく、自分は幻覚の中で一度死んだのだ。
理解不能の現象に背筋が凍りつく。
SANc5/10

「演奏中にちょっかい出すのはなしだと思うけど?」
そう、苛立ちの見える声がした。

〈目星〉〈演奏していない楽器を探す〉
演奏している楽器の他に、トランペットとヴァイオリンでそれぞれ(存命探索者の人数分)動いていない楽器があるのが目に入る。

・トランペット
〈芸術(音楽)〉〈芸術(楽器)〉※関連製作技能も可
ロータリートランペットであることが分かる。
ロータリーバルブが付いており、レバーを押して変音することによって演奏する。

(上記情報と重複しています)
〈目星〉
普通のよく見るトランペットとは違い、スチームパンク感のある強そうなトランペットだ。
長さ的にも〈棍棒〉として使えそうだ。

〈手に取る〉
2Lのペットボトルと同じくらいの重さがある。
(技能〈大きい棍棒〉で使用できます)
初期値25% ダメージ1d8+db 耐久力15

・ヴァイオリン
〈芸術(音楽)×5〉〈芸術(楽器)×5〉〈制作(楽器)×5〉
ボディーに穴が空いてしまっている。
演奏に使うことは出来ないだろう。
手を入れられる程度の大きさの穴だ。

(上記情報と重複しています)
〈目星〉
ふと、ヴァイオリンの中に一つだけ穴の空いたものを見つける。
手を入れられる程度の大きさの穴だ。

〈穴を探る〉〈持ち上げる〉
穴の中に何かがあることが分かる。

〈取り出す〉
どうやらリボルバー拳銃(41口径)のようだ。弾は6発入っている。
(技能〈拳銃〉で使用できます)
初期値20% ダメージ1d10 耐久力10 ※1ターン1発まで

〈ヴァイオリンを手に取る〉
500mlのペットボトルと同じくらいの重さがある。
ヴァイオリン自体も武器として使えそうだ。
(技能〈大きい棍棒〉で使用できますが、壊れているため、ダメージと耐久力は低めです)
初期値25% ダメージ1d4+db 耐久力10

(以下はPLの宣言があった場合のみ描写して下さい)
・楽器の先の暗闇へ
突然、貴方は自分の足が止まるのを感じ、そのまま動けなくなってしまう。
「何やってんのさ」
と苛立ちの見える声が聞こえる。そして頭を下に向けられる。
暗がりでよく見えないが、楽器を踏んでしまいそうになっているのだと理解するだろう。
それと同時に自分の体が勝手に後退していき、楽器のない場所まで押しのけられてしまう。
暗闇の中を進むことは出来そうにない。

【背後へ】
ピアノに背を向けた先には薄暗い闇が広がってはいるものの、数歩先に壁のある場所だったことが分かる。壁は白く塗られている。

〈目星〉
一部だけ染みが出来ている部分を見つける。どうやら誰かが何度も触ったことが原因で出来た染みのようだ。

〈染みに触れてみる〉
カコン、という軽い音と共に触れた部分が壁の内側へと入っていった。
それがスイッチだったのか、壁の内側からは連続的に何かが動く音がして、どこからかきぃ、と何かが開く音がする。

〈音のした方へ行ってみる〉
開いたのはどうやら突き当たりにある扉らしく、一見壁にしか見えないそれはこちら側へと押すタイプの開き戸のようだ。
ドアノブはどちら側にも付いていない。

〈入る〉
無事に入ることが出来た。
右側には壁があり、左側には階段がある。

〈右側、壁を見る〉
壁には薄らと何かが描かれているようだが、暗くて見ることが出来そうにない。目が慣れるまで待つか、何かで照らさなければいけないだろう。

〈左側、階段を上がる〉
オープン型の直階段がある。暗くて不気味だ。SANc0/1
階段を上がった先はキャットウォーク(体育館等の上部に設置されている足場)になっていた。ここには天井から差し込む光が届きやすいようで、薄暗さはさほど感じない。

〈目星〉
通路の奥で垂れ下がっているロープを見つける。どうやら天井付近へと繋がっているロープらしい。とても頑丈そうに見える。

・ロープをひく
〈STR×5〉を振ってもらう。

〈成功〉
3ラウンドで天井を開ききることが出来そうだ。

〈失敗〉
5ラウンドで天井を開ききることが出来そうだ。

(天井を開ききらずにその場を離れると呪文は失敗に終わります。もし離れようとした場合は〈アイデア〉などで嫌な予感がする、等の描写を挿んで下さい。それでも離れて10ラウンド以内に開ききることが出来なかった場合はロストエンド『これから貴方は醜い群れの一員です』を描写して下さい)

(上記の処理が終了次第【戦闘のゴング】を描写して下さい)

【戦闘のゴング】
突然、曲が止まる。そして、カンッと金属同士のぶつかり合うような高く短い音が響く。貴方は音のした方へと意識を向けることだろう。同じ方向からは獣の鳴き声が聞こえる。否、あれは唸り声だ。腹を空かせた狼達の唸り声が聞こえているのだ。

「曲は楽しんでもらえたかな?」

暗闇から姿を表した青年は上機嫌な微笑みを浮かべてそう言った。
唸り声が大きくなっていく。貴方は息苦しさを感じることだろう。
それもそうだ。今から狼に襲われて殺されてしまうかもしれないのだから。

「今度は美しい曲を流そう。引き続き楽しんでくれたまえ」

ニヤリ、と彼が微笑むと、曲が流れ出す。そしてどこからともなく声高らかに歌う男性の声が会場内に響き渡る。

〈芸術(音楽)×10〉〈知識〉
ベートーヴェンの交響曲第九番の第四楽章が流れている。「歓喜の歌」と呼ばれ、年末に流れる恒例曲としても知名度が高く人気のある楽章だ。

(上記成功者には確定で振ってもらって下さい)
〈アイデア〉
第九の中でふと、
「一人の親友を得た者、美しき妻を得た者はともに歓喜せよ!
地上にたった一人でも心を分かち合える魂がある者も共に歓喜せよ!
そして、それが出来なかった者はこの歓喜の輪から泣きながら立ち去れ!」
という歌詞が歌い上げられることを思い出す。
SANc0/1(HOを見捨てようとしたことのある探索者は減少値+2。人を殺したことのある探索者は減少値+5)
(日本語訳の歌詞はニュアンスを汲み取ったものなので好きに改変して頂いても大丈夫です)

【オオカミとの戦闘】
(HOを守りきり10ラウンド目までに『シャンを追い出す(P.259)』を成功させることが勝利条件です)
(呪文は天井が開ききったターンに成功します。天井を開けているプレイヤーが戦闘中に階下に降りることは出来ません)
(呪文に掛かる時間はニャルラトホテプがどうこうしてくれてます。疑問を持ったらSANc2/4です)
(勝利条件を達成したら下記の【夢の祝福】を描写して下さい)

(オオカミ基本的にHOのみを襲います)
(HOがロストした場合は下記の探索者ロスト描写の後【ゲームオーバー】を描写して下さい)

(狼の数に決まりはありません。様子を見て増やしたり減らしたり自由に設定して下さい)
(観客席にいる神様が退屈しないために場に必ず1匹は常時登場させて下さい。数が足りない場合はルルブに従ってステータスを決めたオオカミを出して下さい)

オオカミ①(P.235)
STR14 CON12 SIZ8 POW10 DEX14
HP13 装甲1
〈噛み付き〉30% ダメージ1d8

オオカミ②(P.235)
STR12 CON11 SIZ8 POW11 DEX13
HP10 装甲1
〈噛み付き〉30% ダメージ1d8

オオカミ③(P.235)
STR13 CON11 SIZ9 POW12 DEX12
HP11 装甲1
〈噛み付き〉30% ダメージ1d8

オオカミ④(P.235)
STR13 CON11 SIZ10 POW13 DEX11
HP12 装甲1
〈噛み付き〉30% ダメージ1d8

(探索者ロストの場合は下記描写へ)

「こんな子犬に殺されるなんて、期待外れだったなぁ」
そう、どこからかつまらなさそうな声が聞こえる。心の底から見下したような、酷く冷たい声だ。
貴方はそれに何故か深く傷付く自分がいることに気が付くだろう。
先程までは彼のキツい言葉にこんな感情を抱くことはなかったはずなのに、と脳が冷静に処理しているのを感じる。
「待ってくれ!待ってくれ!」
そう叫び出したい衝動に貴方は飲まれていく。これは誰だ?
「やめて!お願い、お願いだから、なんでもするから!」
違う、これは自分の感情ではない、別の誰かの感情だ!

「殺してやる」

突然、貴方の背後から冷たく突き放す声が聞こえるのと同時に、グチャ、と耳障りな音が耳に届く。
それは貴方の体で鳴った音だった。脳が、体が熱くなる。これは痛みだ。全身に激痛が走っている。
痛い、痛い、痛い痛い痛い!!
その痛みに耐えかねて貴方が地面に体を投げ出した後、背後から現れた人間が何かを狂ったように繰り返す。それは貴方の脳内に不自然なほどにしっかりと刻み込まれていく。
「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
脳が侵食されている。嗚呼、嗚呼!嗚呼!!
そうだった、と貴方は先程までを思い出すだろう。
貴方は死んだのだ。飢えたオオカミの血肉となって、死んだのだ。

「もしかして、まだ生きてたいとか言う?」

(PLの宣言を待って下さい)
・生きてたいと言った場合(Bへ)
・死んでもいいと言った場合(Aへ)

【A】
「…最期まで、つまんないやつだなぁ」
そう、どこか遠くで神はつぶやく。
しかし次の瞬間には貴方のことなど神は既に忘れていることだろう。
もう、出会うことはないのだから。

ロストエンド『不審死体』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は突然噛み殺された形に変貌した不審死体だということを踏まえた上で遊んで頂けたらと思います。

【B】
「じゃあ、生き返らせてあげよう」
そう、青年の声が聞こえた。それに貴方は歓喜するだろう。神に祈りが届いたのだ。
ボキ、と何かが折れる音がする。メキメキ、と何かがちぎれる音がする。
全身に激痛が走っている。先程までとは比べられない程の激痛が、全身に響き続けている。
貴方は声なき悲鳴をあげることだろう。
痛い!苦しい!怖い!やめて!痛い痛い痛い!!
痛みはほんの少しも減ることなく、これでもかと強さを増していく。
全身の肉が骨が内臓が次第に人間のそれとは違った形へと変貌していく。
そして貴方は気付くだろう。期待外れだと言われた貴方の祈りなど、神が叶えるわけがないということに。
そうだ、貴方は選択を間違えた。否、どちらにせよ、神の声が聞こえた時点で選択の余地さえ残ってはいなかった。
痛い。痛い。助けて、誰か…
頭に浮かぶのは走馬灯か、あるいは​─────

ロストエンド『血肉の行く末』

探索者は悲痛なオオカミの群れの仲間になりました。
現実世界の体は消滅し、そのまま世界からも忘れ去られていくことでしょう。
永久ロストです。

(以下、ロスト現場を見ている探索者がいた場合の描写です。HOロスト時は飛ばして下さい)
共にここまでやってきた仲間が死んだ。
目の前の人物は貴方と仲が良かったかもしれないし、特段そういったことはなかったかもしれない。しかし、貴方は人の死に触れたことによる恐怖を全身に感じることだろう。SANc1/1d5

(以下、ロスト現場を見ていなかった探索者への描写です。HOロスト時は飛ばして下さい)
ふと、背筋を冷気が通り過ぎた。全身が冷える。どうやら着ている衣服が冷たくなっているようだった。しかし、貴方がそれを認識した時には既にその冷気は姿を消しており、違和感だけがそこに残されていた。SAN0/1

【ゲームオーバー】
「あーあ、やっちゃったねー」

そう、声が聞こえる。声の主はいつの間にかピアノに凭れ掛かる形でそこに立っていた。

「さながらキングを守りきれなかったポーンってところだよ?情けないなぁ」

青年は貴方へ冷笑を向ける。憎悪に塗れた瞳に、貴方は息を詰まらせてしまうことだろう。

「この僕がほんの少し、期待してたんだけどな」

(下記の『神はそれを傲慢だと罵る』まで飛ばして繋げて下さい)

【呪文の描写例】
・呪文開始時
HOが魔方陣の中心に立ち、呪文の準備が出来たことを確認した貴方は呪文の詠唱を始める。
本で得た知識を駆使して懸命に言葉を紡ぎ出した数秒後、魔方陣が徐々に光を発し始め、青白くも美しい光が足元を照らし始める。呪文が成立し始めている様を目撃した貴方は、気分が楽になるのを感じるだろう。

・毎ターンの描写
魔方陣は青白く光り続けている。

・指輪を使った場合
指輪をはめた瞬間、貴方達は体が軽くなるのを感じる。MP+5

『神はそれを傲慢だと罵る』

「詰まらないなぁ…本当に詰まらない!」

叫ぶようにそう語った彼の表情からは全ての感情が消えていた。
背筋を這う悪寒が止まない。体の全細胞が悲痛に嘆く声がする。

「もうさ、死んでいいよ」

ぽたり、ぽたり、と貴方の目の前で、赤い滴がしたたっている。
脈動し、うごめく大きなゼリーの塊、波うつ無数の触手の付いた深紅の塊のような胴体。
付属器官の先端には吸引のための口が付いていて、その口を忙しなく開けたり閉めたりしている。
頭もなく顔もなく目もない大きな塊は、飢えた口と星生まれのモンスターらしい恐ろしいかぎ爪を持っていた。
逃げなければいけない。そう、全身に警告音が鳴り響く。
そこにいるのは不気味で恐ろしい怪物だ。
それは貴方の首へと口を貼り付けた。どれだけ足掻こうとも貴方の首筋からそれが離れることは無く、視界が暗くなっていくばかりだった。
体から力が抜けていく。指先から順に感覚が死んでいく。
首筋だけが異様に熱く燃えている。痛い、痛い、痛い痛い痛い。
何故、何故こんなことになったのだろう?一体どこで間違えたのだろう?
あぁ、知っている。貴方は確かに原因を知っている。
傲慢だったのだ。それを見逃した自分が傲慢だったのだ。
ふと、突然貴方の体がふわりと宙に浮く感覚がした。
同時に、どうしようもなく渇きを感じる自分がいることに気が付くことだろう。
喉が渇いた、喉が渇いた、と脳内には同じ言葉ばかりが立ち並ぶ。
これは誰の思考だろうか?分からない。
もう何も、分かりたくない。SAN値-99

ロストエンド『これから貴方は醜い群れの一員です』

探索者は全員がパーティー会場のスタッフルームに放置されているミイラの一員になりました。
ロスト救済シナリオをする場合は現実世界の体がミイラ化していること、精神がドリームランドに放置されていること、SAN値が0であることを踏まえた上で遊んで頂けたらと思います。
運よく生き返ったとしても、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

【メリバエンド『夕日』】
(ロストエンド『哀れな犠牲者』は生還報酬の次に記載しています)

銀の鍵を使用した貴方達は突然、眩しい光に飲み込まれる。それは暴力的な閃光だった。
その光の中で、貴方はHOが手を伸ばす幻覚を見た。表情は苦痛に歪み、HOは懸命に手を伸ばしている。しかし、その手はぐちゃりと歪み、貴方と繋がれることはなかった。貴方は届かなかった指先を見つめることだろう。
「さよなら」
そう、冷たく突き放すような声が聞こえた気がした。

貴方は病院のベッドで目を覚ます。ピ…ピ…と近くで医療機器の音がしている。
ふと、1つのベッドに目を向けると、そこにはHOがいた。ピ──────…と長い音が響き、扉の向こう側で騒がしさが増すのを感じる。HOの顔は酷く疲れた顔になっている。耳元には、自身の心音を感じさせる規則正しい音が聞こえていた。そうだった、と貴方は思い出すだろう。HOを置き去りにして帰ってしまったあの瞬間を。そして気付いてしまうだろう。HOの瞳に光が宿る日は二度と訪れないということに。SANc1/1d3(HOと親しかった場合は減少値×2)

HO役の探索者以外は生還しました。お疲れ様でした。
【報酬】
生還+1d5


探索者の一人が、銀の鍵を捻るのを、ただ、見ていた。
空間の歪みが生じたとき、自分もあの中へ入るのだと盲目的に信じ込んでいた。
しかし、それは不遜であったことを貴方は理解する。
探索者がそれぞれに光へ飲み込まれていく間、
◆貴方は脳内で声を聞いていた。
それは声というよりは、羽の音のような、虫の鳴き声のような、そんな意味の分からぬ音の羅列だった。
このままだと、置いていかれる。そう理解したのはいつだったか、一番最初に光に飲まれた探索者を認識した時だったように思う。
置いていかないで、置いていかないで!そう、貴方はただ繰り返し叫ぶことしか出来なかった。
必死で手を伸ばす。脳内の声は大きくなり、血管が切れてしまいそうなほどに頭の中が痛くなる。
凶暴な声が聞こえる。貴方を飲み込む声が聞こえる。それに逆らってはいけない。それに逆らうことは許されない。
「かわいそー」
そう、感情の篭らない乾いた言葉が貴方の意識の最後にあった。
もう、目を開くことさえ、指の一本を動かすことさえ、出来ない。

ロストエンド『哀れな犠牲者』

ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

【ロストエンド『夢の国の狂い人』】
☆怪物が貴方の体外へと出て、ホッと胸を撫で下ろした瞬間だった。
貴方は急激な吐き気に襲われる。唐突に現れた不快感に、思わず体を丸め込んでしまうだろう。しかし、それが収まることは無い。貴方の口からはどろりとした闇が流れ出る。そこで貴方は意識を手放した。

呪文は成功し、目の前にはHOから出てきた羽虫が飛んでいる。しかし、それはふっと視界から姿を消した。消えたのだ。どこへ行ったのか、貴方は様々な場所へと目を配るだろう。その隣で、急にHOが体を丸め込む。貴方は慌ててHOを覗き込んだ。そして、HOの口からどろりと黒い何かが吹き出るのを見てしまう。
それは途方もなく深く黒い闇だった。
どこまでも続く闇だった。
「筋書き違いなんだよね」
そう、耳元で声が聞こえた気がした。

全員仲良くロストです。
ロスト救済シナリオをする場合は現実の体は健康体のままの突然死なのでなんでも遊べると思いますが、二度とこの世界に来ることは叶わないでしょう。

【夢の祝福】
曲が止まる。場に不自然な沈黙が流れ、貴方は自分の体が動かなくなっていることに気付く。視線は魔方陣の中心に立つHOに向けられたまま固定されており、眼球を動かすことさえ出来ない。
また彼か!と理解した瞬間、青白く光り続けていた魔方陣が突如として真っ赤に染まり、それは炎のようにHOの体を飲み込んでいく。
貴方は驚愕に目を見開いたままそれを見守ることしか出来ずにいた。呪文は失敗してしまったのだろうか?と不安の念が胸の中に広がっていく。しかし、貴方は直ぐにそれが杞憂であったことに気付くだろう。
少しの腐臭と羽の音を感じた次の瞬間、炎のようにHOを取り囲んでいたその赤はたちまちのうちに消え去り、何事もなかったかのように魔方陣はその姿を消していた。
いつの間にか、オオカミもいなくなっている。
そこにはうさぎではなくなったHOの姿があった。

「ブラヴォー!このゲーム、君達の勝利だ」

そう、暗闇の向こうから声が聞こえる。
声の主はとても上機嫌な微笑みを湛え、胸元で手を叩きながらこちらへと姿を現した。
視線は彼を向き、体はその場で直立の姿勢へと正される。

「簡単すぎたかな?まあ難易度なんてどうでもいいけど」

「僕はこれで満足だから、もう好きに帰ってくれていいよ」

「それじゃ、またいつか」

そう言い残し、彼はまた暗闇の向こうへと姿を消した。
彼の姿が消えるのに合わせて、体は貴方の意思で動くようになっていく。
貴方は気まぐれの神の悪ふざけを無事乗り切ることが出来たのだ。
後は帰るだけだ。貴方の暮らす平和な日常へ。

ふと、明るく荘厳な音が聞こえてくる。また新しい曲が流れ出したようだ。

〈芸術(音楽)×2〉〈知識〉
ムソルグスキーの『展覧会の絵』が流れている。
ムソルグスキーが友人の遺作展を歩きながらそこで見た10枚の絵の印象を音楽に仕立てたもので、実に多数の編曲が存在する曲としても有名。
(流れている部分はプロムナード部分のみです。絵の印象部分はいつになっても流れません)

(何処に行くべきか悩んでいる場合は天井にいる探索者にのみ振ってもらって下さい)
〈アイデア〉
天井を開けたことで明るさが増した階段の先に何かが見える。壁に絵が描かれているようだ。

〈壁を見る〉
壁には子供が描いたような扉が描かれている。

〈扉に触れる〉(誰が触れても全員一緒に帰されます)
柔らかな白い光が貴方を包み込む。光はみるみる眩しさを増していき、貴方は自然と目を閉じることだろう。

(KPさんはエンディングを決めるつもりで1d100シークレットダイスを振って下さい。00~99下記へ)

それは夢から覚める感覚に似ていた。
次第に意識が浮上していき、同時に体の輪郭を思い出していく。
気が付くと貴方は別の場所にいた。周りを見渡せば、見覚えのあるものばかりが視界に映り込んでいく。
時刻を確認してみると、午後2時59分を指していた。
秒針が12の数字を通り越し、それを追うように分針が12の数字を指し示す。
ティータイムに最適な時間だな、と貴方はふと思いつくことだろう。
脳裏に浮かぶのは先程まで同じ空気を吸っていたような気がする仲間の顔だった。
突然すぎる気もするが、ティータイムに誘ってみるのも悪くないかもしれないと感じる。

貴方は夢を見ていた。

長い長い、不思議の国の夢を。

生還です。
お疲れ様でした!

【報酬】
扉の前のSAN値まで回復
・生還+1d20
・仮面の人物と仲良くなった+1d5
・女性店員を正気に戻した+1d5
・呪文を使用した+1d10
・『シャンを追い出す』を使用する際に指輪を使った呪術者とHOにそれぞれ1PのPOWを返還

【HO以外の探索者限定報酬】
・HOの救出に成功した+10

【HO役の方限定報酬】
・生還+20
・クトゥルフ神話技能+5%

【特別報酬】(与えるかどうかはKPさんにお任せします)
・全員に『ニャルラトテップとの接触』(P.261)&クトゥルフ神話技能+4%をプレゼント
・オオカミに止めを刺した探索者は止めを刺した技能に+1d5%をプレゼント
・〈芸術(音楽)〉に+10-(題名の分からなかった曲数)の技能値をプレゼント

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