学生たちは、夏休み中に行く旅行先の場所を話し合っていた。
各々の思惑を孕め、なかなか決まらない話し合いの中一石が投じられる。
「たまには海外もいいんじゃないか。少なくとも資料とかでいくつかの言語には触れてんだろ?」
まさか文明の利器に頼らないと読めないなんて言わないよな?と挑戦的な目から放たれた一言で空気が変わる。
それまでは国内でどこに行くかという話だったのが、次第にただ行きたい国を挙げていく流れに変わっていく。
そして、話がまとまっていき候補が絞られる。
「...多数決で今回はアメリカに決まりました!」
とある学生たちによる一夏の旅先が決まった瞬間だった。
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