2017年02月04日更新

「邪神の呼び声」 第1章公開仕様版

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~8人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

このシナリオは、東京の阿佐ヶ谷アニメストリート内にある、【DARKGAMEカフェ】というクトゥルフ的恐怖が体感できるお店で、実際にプレイできるシナリオです。
http://obaken-darkgame.com
邪神の呼び声シリーズの第1章で、全2章完結のキャンペーンシナリオです。
ラブクラフトの名作小説「クトゥルーの呼び声」をオマージュして作られています。
ぜひたくさんの方に遊んで貰いたいと考えシナリオを公開致しました。

第2章も後日の公開を考えております。
第1章はいわゆるSAN値チェックなどは少な目に設計されています。

順番に読んでいくと、すぐにゲームマスターが出来る仕様です。

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ストック

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第1章はいわゆるSAN値チェックなどは少な目に設計されています。

あると良い小物
・八条宗二朗の手記
・手紙
・粘土板の写真
・水晶玉
・航空券
・横浜の地図

時代設定:現代:日本 
舞台:日本~全世界

推奨技能【言いくるめ・自動車の運転・オカルト・隠れる・聞き耳・考古学・信用・天文学・図書館
・他言語(英語)・目星・歴史】

能力上限値85

これから皆様は邪心の呼び声第1章という物語を体験していただきます。
今から皆様はとある事件に巻き込まれる事になります。想像してください。
時代は2017年現在の日本。皆様は東京代官山にある八条家というお家にお邪魔しています。その邸宅に住む美しい女性、八条瑠璃子から彼女の祖父の死の原因を依頼されました。彼女の祖父は半年前に死亡しています。八条瑠璃子はこの祖父の死にある手記をきっかけとして疑問を持つことになります。 そこであなた方はその手記を読むことにしました。手記にはこう記されていたのです。

導入:20XX年XX月XX日 ある大学教授の手記
 「私が生涯を賭けて解き明かそうとした全ての努力は今、水泡に帰した。
絶望という名の侵略者が私の心を蝕み続ける。人間の知恵と技術は発達すればするほど我々
の味方をしてくれるという無条件の信用を信じ続ける事程、愚かなことは無い。私はもはや元の精神状態に戻れる事は無いだろう。今自分が正気なのかすらわからない。私は負けた。これ以上ない程に負けたのだ。私は尊厳を賭けて幸運にも排除と駆除に成功した。それ故に契約を破り怒りに触れたのだ。ここに全ての真実を記すのはあまりにも困難である。
私は間もなく死ぬ。もはや避けられぬ。私は死ぬ。
もしもこの手記を誰かが読む事があるのであれば、警告する。近づくな。近づくな。近づくな。
賢明にもこの警告を受け入れ、そして永遠にこの手記が何人の目に触れられぬ事無く、葬り去られることを私は望む。」 名前:八条宗次郎(享年79歳)
 

八条家

依頼人:八条瑠璃子 
(女性・年齢21・STR5・CON7・SIZ10・INT16・POW5・DEX5・APP18・EDU19)
「本日は、お集りいただきありがとうございます。 
みなさんにお集りいただいたのは、私の祖父の事です。
私は祖父が大好きでした。
半年前に死んでしまったのですが、生前どこも健康に問題が無かった祖父の死が
私はどうしても腑が落ちなくて、遺品整理をもう一度していたんです。そうしたら先ほどの
手記が出てきたんです。 ・・・祖父は何かに巻き込まれたに違いありません。
なぜ祖父は死ななければならなかったのか? お願いします。祖父の死の真相を
解明していただけないでしょうか?」

八条瑠璃子は誰かに見られている感覚が発生している事により、精神安定度は少しづつ

失われていく。

探索者は八条瑠璃子の知人友人もしくは親族及び関係者の何れかである。

彼女の祖父は、名門である「帝神大学」で考古学の教授であったが、半年前に死亡している。 
遺品を整理していた所、教授宛の国際郵便を見つける。中身は、手紙と遺跡を調査したと思わしき粘土板の写真であった。
更に、非常に綺麗な水晶玉であった。

【水晶玉は、ニャルラトホテプの罠】

【オカルト2分の1で調べると、どこか別の場所が見えるものであることがわかる。

また、時間が経つと向こう側からも見られる事になる】
「例:あなたは、月刊アトランティスを定期購読しています。6月号は水晶特集が組まれていて、
なんとこの水晶玉はどこか別の場所が見えるタイプの水晶玉であることが貴方はわかるのです!
ナ、ナンダッテー!ΩΩΩΩ」

【国際郵便の手紙】
差出人は、ミスカトニック大学の考古学研究室のトーマス教授である。
八条瑠璃子は会ったことがなく、面識がない。
調べれば教授の顔と名前の資料は出てくる。
長年の教授の考古学に対する貢献への感謝が綴られている。
同時に太平洋沖の海底遺跡の帝大との合同調査について、打ち合わせと是非話すべき内容が
あるので、会いたいという要望と、半年後に来日しその際には横浜にあるホテルネオグランドに宿泊するので
訪ねてきてほしいとの内容。同時にトーマス教授の携帯番号も乗っている。

青字はニャルが勝手に追記した部分

電話をするとトーマス教授は出る。
(実は別人・事態を面白くする為にニャルが出る。この時の本物のトーマス教授は船に乗船している。その後は電話はつながらない。)
横浜でやる事があるので、離れられない。横浜ホテルネオグランドに泊まっているのできてほしいとのこと。
彼は部屋の鍵をフロントに渡しておくので直接部屋に来て欲しいとのこと。

八条家続き

八条瑠璃子に話をつける、もしくは「信用」ロールを振る事で教授の自宅を調査できる。
教授は一人暮らしであり、12年前に妻→八条さやこ。(帝神大学で教授・歴史学イギリス地理)
などを交通事故で亡くしてからはより一層研究に打ち込むようになったという。
交通事故→ひき逃げ

【書斎】
世界中の様々な考古学に関する書籍、自身の著作がある。
1年前に購入した一週間前のハワイ行きの航空券がある。

【リビングルーム】
全体に目星をした探索者がいると、
リビングの窓の外の景色が気になる。 
グレーの車が向かい側の家の更に2件隣あたりの家の前に止まっている事に気が付く。
近づくか良く見ると黒装束を来た男が2名乗っているのが見える。
更に車に近づこうとするとその現場を離れていく。

「ファンブル処理等」
横浜、もしくは帝人大学などに行くときの自動車の運転技能でファンブル判定を出すと、
グレーの車に追跡や突撃されるようになりカーチェイスがはじまる。

帝神大学

研究室
「目星」をすると、教授が調査していたある狂信的なカルト宗教団体についての資料が見つかる。
深淵教団と仮に名づけ密かに調査していたらしい。一切の教義、慣習は謎に包まれているが、太平洋の海底深くに沈んていると言われる神を信仰しているらしい。
いくつかの行方不明事件を引き起こす、または関与していた疑い。
調査はまだ途中であった形跡。

図書館
教授の調べていた資料が書籍取り寄せ一覧に残っている事が判明する。それは1920年代から1930年代に日本で頻発した奇怪な夢を見たという証言集で、みな一様に海底に沈んでいる幾何学模様に包まれた都市についての内容であった。
1920年 東京府内において同時多発的に同じ夢を見たという奇怪な事件が発生する。
1922年 東京府内で神隠し事件が頻発。市内各地で謎の教団が夜な夜な集まるとの
情報が寄せられるようになり、警察は警戒を強める。
1923年 関東大震災発生 
1928年 芝浦の倉庫内で、数週間前から行方不明になっていた婦女子2名を誘拐していたとして男ら5人を逮捕。取り調べをするも全員拘置所内で自殺。
1929年 芝浦埠頭において起きた事件。 夜中に数十人の狂信者が集まり、
怪しい集会を開いていたという。
1931年 夢を見たというもの達が、横浜港にある寂れた倉庫内に集まり、夜な夜な狂ったように祈りともつかない言葉を叫び続けたという。・
日本の玄関口である横浜において発生したこの事態に対して、国内における治安維持に、著しい損害と悪影響を与えたとして、特別高等警察は徹底的に弾圧し、実に158名もの逮捕者を出している。
1936年の2.26事件発生時に、日本帝国海軍は反乱部隊鎮圧の為、戦艦長門以下の連合艦隊を出動させる。その時の海兵の証言では、海上から芝浦埠頭方面で青白い煙が立ち上ったのを目撃したという。
1939年以降は報告自体が無くなる。

芝浦倉庫~芝浦埠頭

日の出桟橋に到着すると、誰かに見られている感覚が発生する。
倉庫が激しく炎上しているのを目撃する。
(実は八条教授宛に、太平洋上の多くの資料を検討するために、船便でトーマス教授が運んでいたものを保管していたが、狂信者によって燃やされる。)
誰か怪しい男が燃える倉庫から逃げていくのを目撃する。
追跡すると、黒いバンに乗り込み走り去っていくのを目撃する。

横浜ホテルネオグランド

1927年オープンの歴史あるホテルである。
トーマス教授はこのホテルに宿泊している。

PM13時以前に訪ねた場合 
黒いコートに身を包んだ教授が迎えてくれる。(正体はニャルラトホテプ・人間の姿)
彼は、探索者達に今すぐ共に南太平洋の海底遺跡の調査で一緒に飛んで欲しいと話し、
航空券を渡す。その日の17時発羽田発ハワイ経由ラバウル島行きである。

PM13:00以降に訪ねた場合
予め電話しておくと、フロントに鍵を渡しておくので直接部屋に訪ねて欲しいとの事である。306号室だが部屋には彼の姿は無い。代わりに置き手紙のようなものを見つける。
どうしても解明すべき事態が生じた為に、彼は横浜港に行く車はという。横浜港と横浜の倉庫街の場所を記した地図が置かれている。
彼の荷物は置きっぱなしである。

横浜港 PM14:00~15:30

太平洋周遊の豪華客船が停泊している。
船の名前は、ダイヤモンドカオスティック二世号。巨大な船である。
1週間前にハワイから出港している。
客船ターミナルから眺めていると、船の上で言い争っている二人の男性が見える。
次の瞬間片方の男は銃のようなものを取り出し発砲する。撃たれた側の男性は、衝撃によりそのまま海面に落下していった。 SAN値チェック0/1D4

ニャルラトホテプが今後の探索者の動きにおいて邪魔者となる教授を全く自分が瓜二つの外見に
似せて出現。トーマス教授は半狂乱に陥り、その後に撃たれて死ぬのである。

水晶玉を所持していた場合、撃った人間はこちらをいきなり見つめ、こう言う。「見つけた」
不安になるBGMをここから流す
距離にして100メートル超。普通ならば聞こえる筈が無いのにも関わらず頭の中にはっきりと響く。SAN値チェック1/1D3

横浜港 15:30以降

警察による非常線が張られている。
外国籍の男性が海面に落ちたという情報。
顔と身元は判別が不可能。
ホームレスの男性が直接では無いが海面への激突音は聞いている。

水晶玉を見ると、誰かに監視されている感覚が生じる。

倉庫街

逃げたり、向かったりしている最中→ 倉庫街のほうに嫌な予感を感じる。かなり強烈な悪寒と、監視されている感覚を覚える。

倉庫
地図にしるしてあった場所へ行くと、そこは
かつての食品倉庫であり、中には数十人の人間がいる。
船の出来事を見ていた場合、芝浦から直接来た場合
入り口に様々な罠が仕掛けられている。

船での出来事を見ていない場合
彼らはネストラーダを崇拝している。体は白くぶよぶよとしており、スライムのような目を何個も持っている。何本もの触手を持ち、強烈な異臭と青白い煙を発生させる。倉庫内にいた場合POW×3で気絶する。
気絶した場合、間もなく邪神が現れ自分の分身を宿すか、それとも肉体の死を迎えるかの選択を迫られる。宿すを選択するとやがて狂信者になっていく。D100を振る。この日数の後に、完成された信者として生きる。肉体の死を迎える場合両手両足が切り落とされた状態で病院で目を覚ます。

倉庫から逃げた場合
ニャルラトホテプが時空を歪める。
人気は無くなり、空は紫色に包まれる。
黒い男が現れる。男の顔は判別出来ない。
次の選択を探索者に問う。

END

自らを楽しませるか→ネストラーダの元へ送られる。
外なる神と契約するか→転生。八条瑠璃子として生きる。
混沌の淵に至るか→南太平洋の島に飛ばされる。目の前には冒涜的な石造の遺跡都市
時空の旅をするか→気づいた時貴方は、八条瑠璃子の家で話を聞いている。(最初に戻る)
過去の秘密を探りにいくか →遺跡内部の少し時間軸が昔の頃にいく。
             タンカーエンド・2章では少し早めに始まる
または、水晶をその男が水晶を確認できる範囲で見ると、水晶の中に石造都市が浮かび上がる。
気を失い、次の瞬間南太平洋の島に飛ばされる。

ハワイ

ハワイに着いた時、ホノルル空港のニュース画面を見る。
八条瑠璃子が行方不明になったというニュースである。
トーマス教授は気にする事無く、仮に静止したとしても気にせずラバウル行きの
航空機に乗り込む。

ラバウル

ラバウル市は1994年に火山の噴火により町の半分が廃墟となっている。
教授はどんどんと歩いていく。そこはラバウルの旧市街地を見渡せる丘であった。
廃墟都市は、上空から見るとある一定の方角を示している事に気づく。
パプアニューギニアのある島に到着すると、幾何学模様に包まれた冒涜的な遺跡都市が
目の前に現れる。その次の瞬間教授は姿を変え、おぞましい姿に変わる。全員気絶し、しばらく
後に起き上がるが教授の姿はなかった。

アメリカ

ミスカトニック大学
トーマス.E.フェンリル教授は、ダイヤモンドカオスティック二世号という太平洋周遊の豪華客船に乗って出かけている事が判明する。丁度横浜に停泊している頃だという情報を得る。

フランシス・ウェイランド・サーストンの遺した手記が保管されている。
彼の大叔父であるジョージ・ギャマル・エインジェル教授が最初の粘土板を見つける。
粘土板は現存しない。推定される復元図が残されている。考古学的な価値は皆無で、
ウィルコックスという若者が自ら奇妙な夢を見たと証言し、1925年3月1日に教授に渡したらしい。
両名とも今はいない。
帝神大学との合同調査では、パプアニューギニアのラバウル島沖にある諸島の考古学的な
調査を行う予定であって、ダイヤモンドカオスティック2世号に乗り込んでいる。これは1年前には決定していた。希望さえあれば、グアム発のその船に乗りこむことができるという。この船はトラック諸島をめぐる予定である。

トラック諸島

トラック島の少し離れた所に謎の海底遺跡の噂がある。
そこにいくと冒涜的な海底遺跡があり、探索者達を待ち構えていた。

*ネストラーダ→オリジナルの邪神。体は白くぶよぶよとしており、スライムのような目を何個も持っている。何本もの触手を持ち、強烈な異臭と青白い煙を発生させる。強烈な異臭と青白い煙で犠牲者をまず、気絶させ触手でからめとり動けなくする。そして、自分自身の分身を宿すかもしくは肉体の死を迎えるかの選択を迫る。分身を宿すことを決断すると、触手の中に犠牲者を取り込み、その後世界のどこかに肉体を転送される。それが地球上とは限らない。宿した分身は個体差はあるが、3日~1か月の後に腹を裂き、幼体となって出てくる。非常にグロテスクな最期を犠牲者は遂げることになる。腹を裂きでてきた幼体は意外な程生命力は弱い。特に外気にさらされていると1時間もあれば全ての個体は死に絶える。犠牲者を土の中に埋め、土の中で幼体が腹から出てくるようにすれば、多ければ1~2体は成長していく。成体は近代兵器、特に大砲以上の威力のある武器を使えば確実に葬る事ができる。成体は死ぬと泡と煙に消え跡形も残らない。

第2章へのエンディング

遺跡入り口編
・気付いた時、石造の遺跡の入り口が見えている(最も用例多数)

・八条瑠璃子転生スタート(女性・年齢21・STR5・CON7・SIZ10・INT16・POW5・DEX5・APP18・EDU19)

・トーマス教授転生スタート(男性・年齢61・STR8・CON8・SIZ13・INT15・POW8・DEX5・APP10・EDU18)

遺跡内部編
・タンカーENDスタート

・八条宗次郎転生スタート(男性・年齢79・STR5・CON5・SIZ9・INT17・POW4・DEX4・APP14・EDU19)

GOODEND→八条瑠璃子を連れ出す→(それなりに知識・解明を進め)→自力で遺跡
光の水晶保持
グッドエンディングの条件として、八条瑠璃子と同行している。水晶玉を持っている。ラバウル港の船の航路と出港時間を知っている、遺跡の場所を知っている、トーマス教授とは会わない、もしくは途中まで同行してもどこかのタイミングで離れる、自力で遺跡の入り口まで辿り着く。グットエンド後はボーナスあり。ボーナス判定は各GMの判断による。メンタル値回復とメンタル値増強1D6がもっともやりやすい。

時間経過により、現地に向かう素振りが無いほど状況は悪化していく.

残されている伏線
・八条宗次郎の死の真相
・近づくな近づくな近づくな
:八条宗二朗はなぜハワイへ向かったのか
・八条さやこの交通事故死の怪
・深淵教団
・トーマスは死んだのか
・海底遺跡とは

第2章をお楽しみに!

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