導入

貴方は（貴方達は）目が覚めると先程いた空間とは別の空間にいました。手荷物はなくなっていないようで、貴方は少し安堵するでしょう。部屋をざっと見渡すとそこは可愛らしい赤い部屋のようです。
そして貴女達は目に入るでしょう。
ドア1に面した壁に血のように赤い文字で「出るな　逃げるな　ずっと一緒に居て」と書いてあることに
SAN値チェック;1or1D4
　
少し（大分？）パニクりましたが落ち着いた貴方は再度辺りを見渡します。
　
ここで「目星」
そこには、棚、ドア二つが向かい合うようにあり、そして、部屋の中央には机があり、人形が一人、座っていました。近くにはメモも有ります。家具や壁紙はすべて赤で統一されており、人形の服も赤色です。部屋は最近まで掃除をされていたように綺麗であり、明るいですが光源はありません。
　
ここで「アイデア」
貴方は最近話題の怪奇現象に良く似ているな。ということを思い出します。詳しい内容は思い出せません。
　
もし、ここでスマホ等で調べるといったら、調べても良いです。（インターネット等振らせてください。）電気は通じてます。調べに成功した場合、以下の情報が与えられます。
　
　その怪奇現象は、「神隠し人形」と呼ばれており、周期は１０年から５０年空いているようだが、ずっと前から続いているようだ。数度の神隠し→暫く無し→また数度の神隠しのように。
　
ここまでが導入です。探索開始です。
　
机（人形･メモ）に「目星」
セミロングの可愛らしい人形が有ります。
但し精緻過ぎてまるで貴方にはホンモノの人間のように見えます。
SAN値チェック;2or1D6+１
机上にあったメモには「一緒にいようよ」と赤いナニカで書かれていました。
気分でSAN値チェック;0or1D3
「博物学」「医学」などを振れば、血でなくインクであることが分かります。
　
棚に「目星」か「図書館」
その棚にはぎっしりと本が詰まっています。その厚みはバラバラであり、パラ読みをすれば、その本は人の半生、いや一生が書かれていることが分かるでしょう。
↓
強制アイデア
失敗→特になにも感じることなく、その本を閉じます。
成功→もしかしてこの本は元々人であったのではないかという考えが頭をよぎり、その時、後ろから笑い声がします。後ろを振り返れば人形がこちらをいつのまにか見つめていて、にっこりと笑いました。
それにより、この考えに確信を持った貴方はSAN値チェック;1D6or1D10
　
そして、狂わずに二分の１の「目星」と二分の１の「幸運」に成功した場合のみ、棚から小さな鍵を手にいれることができる。
　
ドア２に「目星」
横に小さなプレートで「ミナの部屋」と書かれている。
開ける場合には、三回程度「開けますか？」と確認。
　
ドア１（最初見たドア）に「医学」
どうやら血ではなく、赤いインクのようだとわかる。
ドア２と同様に三回程度「本当に開けて良いですか？」と確認を。

ドア１に入った場合、END１へ

　
ドア２に入ったら、以下の描写を
　この部屋もさほど先程の部屋と作りは変わらない小さな部屋だ。ただ、先程と違い、家具や壁紙は青で統一されている。明るいが光源はない。
　
部屋２に「目星」
部屋には棚が１つ、人形の乗った先程と同一の机と、棚のついた机合わせて２つ。
人形の乗った机は中央にあり、先程と同じように微笑んでいるようだ。
しかし、この部屋はかなり汚い。まるで何年もの間、誰も訪れなかったように。
　
机１（人形）に対して「目星」
人形の服は青く、とても可愛らしい。こんな状況下であるにも関わらず、貴方は人形によって癒される。
SAN値回復;1D3
↓
更に「アイデア」
先程の赤の人形はとても楽しそうに笑っている印象を受けたが、この青の人形はとても悲しそうな表情をしている気がする。
↓
更に「目星」
よく見ると、この人形は手や足に鎖がついていて、机に固定されているようです。そして、その鎖には小さな鍵穴がついています。（鍵開け可能、但しペナルティ付き）
↓
「博物学」などでこれが実在しない金属のようなものと分かります。
　
机3（棚あり）に「目星」
棚には人形の服や小物類が雑多に入っている。もし、「幸運」に成功すれば、大体なんでも手に入りそうです。
例）電動ノコギリ、ペンチ、ナイフ、小型銃、針金など。勿論人形の服も。
　
もし、どちらかの人形に服を着せ替えた場合はSAN値回復;1D3
人形が口パクで「ありがとう」と微笑む。
　

もし、人形を殺す（壊す）などしてしまった場合は、END3へ。

もし、人形と一緒にいることを選択した場合はEND2へ。

　
棚へ「目星」
先程と同様に厚さがバラバラの本が置いてあるが先程よりは量が少ない気がする。
部屋１で、SAN値チェックを回避している場合は、再度アイデア後、成功なら、
再度SAN値チェック;1D6or1D10
　
なお、人から聞いた場合も、アイデア&SAN値チェックです。
↓
「目星」成功なら、日記が見つかります。
表紙には「ミナの日記」とあります。
「図書館」成功ですぐに、「目星」成功で１時間から二時間ほどで読むことができます。
　
日記にはこう記されていました。（抜粋）
「さみしい。それ以上に悲しい。ヒトをいじめたって何にもなりはしないのに･･･、ナミちゃんはヒトをいじめ続けてる。きっと、ナミちゃんはさみしいだけ。私なら、そのさみしさを癒してあげられるのに。」
　
そしてその日記の最後には「ナミの部屋　上　３段目　左端　私を助けて」
と書かれていました。

ここで「アイデア」
成功なら、そこにミナの鎖をはずす、鍵が有るのではないかと思い付きます。
（でも、基本的にアイデア振る前にみんな思い付きます。）
　
探せば確定で小さな鍵が見つかります。

その鍵を使いミナの鎖をはずすとEND4へ。

END紹介

　
END1「一人じゃない　みんな一緒」
ドア１を出ようとした貴方は、ドアを開けた瞬間、視界がブラックアウトします。そして、その場にバサリと、一冊の本が落ちることでしょう。その本を手に取った赤い少女は笑います。
「これでずーっといっしょだよ」
その後、貴方と親しい友や家族がどれだけ探しても、貴方が見つかることはありません。そしていつか、貴方の存在を覚えているものは、赤の人形しかいなくなることでしょう。
↓
怪奇現象続行エンド
　
そして、時間制限をつける場合もまた、このENDになります。
　
END1改「もう待てないよ」
「もういいかい？」可愛らしい声を最後に貴方の視界はブラックアウトします。
（以下同文）
　
　
END２「仲良しこよし」
人形と一緒にいると約束した貴方は、赤い人形の手によって人形となり、２人は仲良く過ごすでしょう。あなたが急に消えた神隠し事件はいつしか忘れ去られ、そして暫く･･･貴方の寿命が終わるまでは、怪奇現象は収まるでしょう。そして、皆が「神隠し人形」を忘れた頃、貴方が死んだときに彼女は言います。
「さみしいわ」
↓
怪奇現象再開エンド
　
　
END3「貴方なんて要らない」
故意でも他意でも少女の人形を傷つけた貴方は、その人形から赤い液体が出ることに恐怖することでしょう。傷つけられた少女は貴方を本に変えて燃やしてしまうでしょう。貴方の記憶や生きていた証はこの世から消え去ることでしょう。少女の傷が癒えた頃、少女達はこういいます。
「私達をタスケテ　さみしいよ」
さみしがり屋の赤い少女と悲しがり屋の青い少女はこれからも自信の目的を果たすため、ヒトを呼び続けるでしょう。
↓
怪奇現象続行エンド
　

ハッピーエンド　
END４「これからはずっと二人で」
ミナについていた鎖をはずすと、少女は「ありがとう」と笑い、てくてくとドア２へ･･･片割れの赤い少女の待つ部屋へ進み、ドアを開けます。そこには、赤い少女のナミが泣き笑いのような表情で立っていました。
「久しぶり･･･やっと会えたね」
二人は暫く抱き合った後、人差し指でドア１を指差します。すると、ドア１が白く光輝き、綺麗な紫色のドアが現れました。
ナミ「このドアを使えば現世に戻れるよ」
ミナ「私達を会わせてくれてありがとう」
ナミ「お礼に昔倒した魔術師の魔力と加護を授けよう。きっといつか役に立つ。」
ミナ「他のものも返すさ。では達者で」
　
そういった二人に見送られながら、貴方は現世へ戻った。
時間は全くたっておらず、一瞬夢かと思ったがニュース速報で「神隠しにあった人々　突然の帰還」と報じられているのを見て、先程起きたことが夢などではなかったことを貴方は知るであろう。
　
もし、新聞を読むようなキャラには、小さな記事で「幻の人形師、最後の作品の片割れ見つかる」というタイトルで、現在はパリの、ユーブル美術館にふたり揃って飾られていると書いてあったことを知ります。
見に行ったとしたら、仲良く手を繋ぎ微笑む、双子の人形をみることでしょう。
　

　
　
お疲れさまでした！如何でしたでしょう？
楽しんでいただけたなら感謝感激です！
　
　
ついでに、設定も知りたーい！という奇特な（ありがたき）人がいるかもしれないので、作者の自己満足をのせておきます。
　
　
この双子の人形、「喜怒哀楽」はルセーヌという人が作った最後の作品です。
少し違うのは、ルセーヌさんは魔術師であり、人形に魂を込める魔術、コッペリアの目覚めが使えたことと、ルセーヌさんを恨む魔術師が居たということです。
この敵は、許すマジー！と言ったかは分かりませんが、ニャルラトポテフ、ニャル様を呼び出します。
「面白そうだなー」と、ニャル様は敵に力を貸し、ルセーヌさんは亡くなってしまい、この作品自体も壊されてしまいます。
しかし、赤い妹の方が怨念化し、敵を呪い殺します。それをみたニャル様は、「もっと面白そうだな」と思ったのか、この双子を治し、あの空間を作り、姉の青い少女を鎖でもって部屋へ隔離。妹が入れないように、結界を張ってしまいました。
妹は怒りと楽しさの権化。ヒトを連れてきては、姉を解放するよう頼むうちに、ヒトで遊ぶようになってしまいました。悲しいことに、ニャル様から無限の魔力を供給される妹は、その魔力を使い、ヒトを本にする魔術まで創り出してしまいました。
姉の青い少女は哀しさと喜びの権化であり、哀しむことしか出来ず貴方たちが呼ばれるに至った･･･という次第です。
　
　･･･長かったけど、実際やると３０分w
　
クリア特典として、
END４クリアの方のみ;SAN値1D10
　　　　　　　　　　MP+10
　　　　　　　　　　幸運+10です。
　
他ENDの方は永久ロストです(>_<)

　
　
最後のおまけで、一応ある人形ステータス
　
人形（ナミ&ミナ）
STR5 CON32 POW∞ DEX8 APP20
SIZ8 INT18 EDU21

SAN値∞ 幸運∞ アイデア90 知識110
－1D4 HP 20 MP ∞