時は第二次世界大戦の真っ只中、敵国である日本が超大型決戦兵器を導入しつつあるという情報を得たある国の軍事司令部は日本に向けてスパイ作戦を企てた。国の各地方でスパイとして活躍していたPC達が集められ、日本の超大型決戦兵器情報の奪取とそのパイロットの拉致を任務として言い渡し、とある研究施設に諜報活動を行うように促す。しかしスパイ達には、その任務とはまた別に、所属していたギャングから別の任務を言い渡され、スパイ達にその任務を気が付かれないように諜報活動をすることになる。このスパイ作戦の結果やいかに。
PDF版も公開しています。印刷する場合や、読みにくい場合はご利用ください。
またセッション中に使う地図もPDF内で公開しています。
PDF:スパイ大作戦
大きく分けて7つのセッションルールがあります。
ステータスとダイスはこのゲーム独自のものを採用しますが、TRPGの中でも人気のあるクトゥルフTRPGのキャラを流用できるよう調整してあります。以下に具体的なステータスの振り方について説明します。
[STR]:3D6でステータス決め。主に力系のダイス判定に参照します。
[POW]:3D6でステータス決め。主にスキルの判定に参照します。
[DEX]:3D6でステータス決め。主に器用さ・注意力・俊敏性の判定に参照します。
[LUC]:3D6でステータス決め。主に幸運の判定に参照します。
[INT]:3D6でステータス決め。主にアイディアの判定に参照します。
[残機]:2D6でステータス決め。文字通りPCの残機です。
※クトゥルフTRPGのキャラから流用する場合、LUC・INT・残機を独自に振ってステータスを決めてください。それ以外はクトゥルフTRPGと同じなのでそのまま流用してもらって大丈夫です。
特段この行動はこれで判定しなきゃダメ!というのは指定以外ではスキルを使うPOW参照くらいなので、GMが適宜参照して判定してもらえたらと思います。
ダイスは20面ダイスを使います。1D20をしてステータス以下の出目なら判定成功、ステータス以上なら判定失敗です。ステータス最大値の場合でも18なので確率は最大90%になります。またクリティカル・ファンブルはありません。
GMとPLは個人チャット経由で他のPLにバレないよう意思疎通を行うことが出来ます。例えばスキルを使う場合や、隠密にある部屋に入って自分だけその情報を仕入れたい、などといった場合に有効です。他PLに対し隠密に行動する場合、技能判定前にDEXで一度判定を行い、隠密に行動が出来たかどうかを判定してください。失敗した場合、その行動はGMを通じて何をしていたかを他PLに伝えてください。
このセッションの時代背景は第二次世界大戦中の日本で、PC達はスパイ活動をしています。外から入ってきたものがコソコソ活動をしていたら目立つことこの上ない、とスパイ活動を命じられた上官から奇妙な「腕輪」をもらい、その腕輪の効果により日本人風の風貌に変化します。また、仮に力尽きてもその場で復活する蘇生機能付きではありますが、その使用回数は限られています(残機)。と同時に、お互いが裏切らないようにするための密告装置でもあります。セッション中、日本に着いた段階から外国語は禁止で、うっかり喋り他のPLにバレた場合はその場で燃え盛り処分されます(残機-1)。また一緒の任務を受けた仲間を裏切る行為を告発されても同様の処分を受けることになります。GMからのペナルティは極力避け、PLが気がついて告発をしている場合にのみ適正な処分を下してください。
各PCには一人一つずつ特殊能力が使えます。上にも書いた通りPOWで判定します。この特殊能力はPLが独自で考えたものを出来れば採用してもらった方が戦略と卓の幅が広がるのですが、思いつかない・扱いきれない等の問題がありましたら、各プレイヤーに任務と合ったおすすめスキルを書いておくのでそれを採用してください。特殊能力は失敗すると残機が1減り、その場でドロドロに溶けてPCは死んでしまいます。が、その後上記の「腕輪」の力によりその場に復活します。
今回のセッションではHPの概念がありません。PCの何らかの攻撃がヒットした場合、その時点で相手を死亡または気絶させてください。死亡気絶判定はその時のPCの攻撃具合に応じて変えてください。(銃で打つとかなら即死など)
※あくまでPL同士の戦いがメインなので、あまりこの戦闘で長引かせたくないためです。
またPCに攻撃が当たった場合、その場で残機を-1させてください。NPCからの攻撃に当たると基本的に即死させてください。素早さ・回避はDEX判定(ただし回避は1ターン一度のみ)、パンチなど肉弾戦はSTRで判定してください。
シナリオ終了後、国に帰って軍の上官へ任務の報告会があります。報告会では
・上官の任務をきちんと遂行することが出来たか
・痕跡を残さず任務をこなしたか
を主に聞いて、その原因を追求し、誰かに責任を負わせてください。
同時に、他PCの特殊能力の推理をしてもらってください。
最終的に一番任務失敗に加担し、特殊能力がバレてしまった者を上官が処分(ペナルティ残機-3)します。
任務がある程度片付いたら帰国し、結果を報告するという形。表向きは軍事司令部の任務を遂行することになりますが、PC達は所属しているギャング内の別の任務を他のPC達に知られないように遂行することが目的となります。帰国し成果を報告する際、任務に失敗した場合、任務に失敗した原因をあら探りし、一番任務に貢献出来ていないと判断されるPCに対して重いペナルティを受けてもらいます。結果として残機が0にならず、ギャングの任務を全て遂行出来たPCの勝ちです。残機が0になった者はその場でキャラロストになります。
4人分作っていますが、人数の関係上増えたり減ったりした場合は適宜任務を減らしたり増やしたりしてください。増やす場合は上官の命令に背くような任務であること、他のPCの妨害をしなければ達成が難しそうな任務であることが望ましいです。
またスキルに関しては任務発表後に変更しても構いません。セッション中は変更不可です。
PL自身で特殊能力を考えてもらうのがベターですが、思いつかない場合はおすすめスキルを使わせてください。PL自ら特殊能力を考えてきた場合、あまりにも強力なスキルにするとゲームバランスが崩壊するので、GMは以下のおすすめスキルを見つつ、ゲームバランスを調整してください。
<プレイヤー1>
[任務]機密情報の横取り、研究所の破壊
[おすすめスキル]一握りの火薬(リトルフラワー)
⇒手に掴んだものを爆発させることが出来る能力
⇒触ったものを爆弾に変えることも出来、爆弾に変えたものは次誰かが触ったり、何かに当たったりすると爆発する。
⇒生物を爆薬に変えることは出来ない。
⇒どっかで見たことあるスキルとか言ってはいけない
<プレイヤー2>
[任務]研究所所長の暗殺と機密情報の処分、兵器を暴走させる
[おすすめスキル]ザ・ワールド
⇒5秒間ほど時を止められる能力(一回行動くらい)
⇒時を止められた他PCは結果だけ伝わり、時が止まったことに関しての情報は伝えられない。
⇒どっかで見たことあるスキルとか言ってはいけない
<プレイヤー3>
[任務]兵器とパイロット両方の奪取、不可能ならばパイロットの暗殺と兵器の破壊
[おすすめスキル]心転身の術・改
⇒NPCを操り、自分で行動できるようになる。(PCは不可)
⇒PCの直前にやりとりしたGMとの個人チャットの内容を見ることが出来る
⇒即死トラップなどがどこにあるかが分かる。
⇒どっかで見たことあるスキルとか言ってはいけない。
<プレイヤー4>
[任務]兵器の内部燃料の奪取、パイロットをアジトまで拉致する
[おすすめスキル]瞬間移動
⇒一度見たことがある場所に瞬間移動できるスキル。
⇒また屋外であれば一人だけ体に触っていれば一緒に移動もできる。
⇒どっかで見たことあるスキルとか言ってはいけない。
※この前説は本編を始める前、PLとGM1対1で行ってください。
※また以下の文章は例です。この通り進めてもいいですが、いくらでも改変してもらって構いません。ここで必要なことはギャング内任務を伝えることと特殊能力を決めることです。
第二次世界大戦中、某大陸の小さな国でスパイ活動をしていたPCはその腕を見込められ、国の軍の特殊作戦に参加することになった。これはPCが軍に招集される数日前の話である。久しぶりの休暇を満喫していたPCに突如連絡が届く。自分が所属しているギャングのボスからであった。
「ようPCよ。前の任務はご苦労だった。お陰で有利に事を進めることができたよ。その腕が認められたかなんだか知らねえが、軍に招集されたってな?ちょっとそのことで話があるんだ。休暇中悪いがアジトに来てくれ。」
PCはその連絡を受け取った後すぐアジトに移動し、ボスの所まで行きます。
「おーPCよ、よく来たな。休暇中すまなかった。さっそく本題に入らせてもらおう。今回の作戦は風の噂程度に耳に入ってきたくらいなんだが、どうやら敵国の巨大兵器に関する任務らしいな。我らのギャングもこの任務で手に入る物で力をつけたいと考えている。だから軍の任務には従わず、我々ギャングの任務を遂行してほしい。お前ならできるはずだ。」
「任務の内容は、(事前に決めた任務内容を伝えてください)」
「ただ、腕が立つお前でも軍の任務に反して遂行するのは難しいとは思う。しかもどうやら今回はお前単独ではなく他のギャングから複数人のスパイチームを構成するらしいからな。妨害されちゃ敵わん。そこでといっちゃ何だが、一つ餞別だ。いつぞやのゴタゴタで回収した特殊能力が発現する薬があっただろ?あの中から一つ選んで自分の力にしてくれ。」
(PLに特殊能力を選ばせるなり、考えさせるなりしてください。)
「この特殊能力は強大だ。強大なものにはリスクを伴う(残機-1)。そのリスクを重々理解して、ここぞという時に使ってくれ。あと他のギャングのスパイ達にお前がその特殊能力を持っているということをバラしてはならないぞ。今後の活動にも不利益が生じるし、軍から目をつけられる可能性もある。気をつけて使ってくれ。」
「任せたぞPC。いい知らせを待っている。」
時代は第二次世界大戦の真っ只中、敵国である日本が超大型決戦兵器を導入しようとしているという情報が入ってきた。国の軍事司令部は超大型決戦兵器の情報を得るため、日本にスパイを送る作戦を立て、実行されることになった。国内のギャングで活躍していた諜報員であるPC達は、その腕を認められ軍に招集されることになった。
軍の上官が今回の作戦の説明を行う。
「よく来た優秀な諜報員達よ。私が軍の司令部副部長のプーチン・プリンという者だ。さっそくだが今回の任務についての話をさせてもらおう。我が軍の優秀な同胞達の働きにより、敵国日本には今までに存在しえない強大な力を持つ兵器を開発していることを掴み、その研究施設の把握と実験の妨害に成功した。この結果施設内部の研究員達は妨害の後処理・解析に人員を割かれており、施設内部にはごく少数の人員しかいないものと予想される。この混乱に乗じて施設内部に潜入し、機密情報の奪取とパイロットの拉致を行うのが今回の任務だ。敵国日本の強大な力を持つ兵器の情報とだけあり、他の国も喉が出るほど欲しい情報なはずである。敵国の日本だけでなく他国にも情報を手に入れたということは知られてはならない!施設内に諸君らが侵入したという痕跡を残さず今回の任務を果たしてきて欲しい。」
さらに上官は話を続ける。
「今回は難しい任務であり、いつも以上に細心の注意を払って行動してほしい。特に厳戒態勢の日本であるからして、身元不明の外国人をすんなり入国するということはないと考えられる。そこで我々も諸君らの任務を成功に導くための支給品を配布する。」
上官が部下に合図をすると、どこからか木の箱を持ってくる。上官に渡されると、箱を豪快に開き、その中に入っていた鉄製の腕輪をスパイ達に見せる。
「この腕輪は諸君らの外見を日本人に見えるようにするための装置であり、かつ致死的ダメージを食らった場合、その場で再び蘇生し、任務を再開出来るようにするための装置である。しかし回数制限があるから使用回数には十分注意しろ。」
上官は腕輪を配り、右腕に装着させる。PC達は日本人風の人間に早変わりした。
「これで諸君らは日本人になれた。しかし言動や行動には注意しろ。日本人らしくない行動や言動を行った場合は任務に失敗する恐れがある。また相手は超大型の兵器を作り出す技術を持った国だ。人格を乗っ取られ任務に支障をきたす場合があるかもしれない。今の日本でふさわしくない言動や行動を取ったもの、または任務に背くような行動を取った物がいたらすぐに諸君らにつけられている腕輪に『ギルティ!』と叫べ。腕輪がそれを認識し、正しく裁くだろう。」
「なあに心配はいらんよ。任務を忠実にかつ正確にこなせばいいだけの話だ。本来蘇生機能なんざ必要ないはずだからな。万が一不幸にも死んでしまった場合でも、その腕輪が復活させてくれた新しい自分が任務を遂行してくれるさ。」
「難しい任務ではあるが、成功してくれた暁には莫大な報酬を用意している。ただし、失敗した場合は、覚悟しておけよ?」
「さあ諸君たちの検討を祈る。」
彼らは慣れない腕輪と風貌に戸惑いながらも日本に飛び立つのであった。
日本に来た皆さんは、事前に諜報活動をしていた同国のスパイの案内を受け、研究機関にまでたどり着いた。研究機関は一階建てのやや小さい正方形の建物で、正面にはガラスの玄関が見える。どうやらここから中に入れそうだ。
ここから探索者は行動が可能になる。(と同時に外国語禁止も始まる)
玄関からは自動改札口のような機械があり、どうやらカードを通せば通れるようである。玄関の右側には受付の小窓が設置してあるが、そこには人がおらず奥で仕事をしているようだ。話しかければ対応してくれるかもしれない。その先には通路と両側の壁に1つずつ部屋に続く扉がある事がわかる。
INT→時代にはそぐわないテクノロジーが使われているということを感じる。
(左の部屋)会議室
ホワイトボードと縦長の机が並んでおり、机の上にはパンフレットのような資料があった。
読むと以下のことが分かる。
<資料について>
特務機関Narv(ナーヴです。ネルフじゃないです。)
長引く第二次世界大戦を終わらせるため開発された兵器を開発するための研究所。最近日本政府が資金援助を行うようになったため、開発のスピードが上がっていることが分かる。しかしその研究内容は公にされておらず、この資金援助自体も極秘裏に進められているようだ。
極秘裏に開発が進んでいたようで研究内容から見るに、この時代にはそぐわない技術研究がされている事がわかる。
(右の部屋)事務室
事務員が2人、忙しそうに働いている。話を聞けば情報が得られる。
・この研究室について
事務員だから詳しいことよくわからないけど、日本の将来を左右するようなことを研究している研究室らしい。地下に進むようになっているが、事務員さんは地下に行くことはなく、詳しいことはよくわからない。しかし今は中の研究員さんも出張中らしく、ほとんど人がいない状態らしい。なんでもここから少し離れた所で大規模な実験事故があり、原因究明に研究員達が駆り出されている状況なのだとか。
しかし全くの無人というわけではなく、所長や数人の技術者は研究所内に残っているのだとのこと。何か分からないことがあればその人達に聞くといいと言う。
・ここがどこなのか
現在の日本の熱海付近らしい
・オーバーなテクノロジーについて
全てここで開発されたものらしいが、詳しいことはよくわからない。便利だから普通に使っているとのこと。
→所長に会うために来たなどと言う事で所長室までのカードキーである緑色のカードキーを1枚入手することが出来る。と同時に所長室は地下三階にあり、このカードキーでは入れる場所が制限されるかもしれないと忠告される。
(廊下の突き当り)扉
扉は硬く閉ざされている。扉の左を見ると、緑色のカードリーダーがある。
誰か一人のカードキーを通すと通れるようになる。
開けると下に続く階段がある。
玄関と同じ、廊下の両側にそれぞれ1つの扉がついている。
廊下の突き当りにも同様に扉があるようだ。
(左側の部屋)
倉庫になっている。いくつかの雑貨類とたくさんのダンボールがホコリを被っている。
棚を調べると何かの実験に使うであろう薬品やそのほか色々な道具が置いてあった。知識と幸運でロールすれば必要なものは手に入るかもしれない。
その他の必要となる情報の類は手に入れることは出来ない。
(右側の部屋)
工事作業員の事務所のようだ。幸い中に人はいない。
長机とパイプ椅子が部屋に並んでおり、作業服やヘルメットが雑多に置かれている他、机の上には研究所の地図もあった。(最終ページに記載。)調べると大規模な改修工事を研究所全体で行っているらしい。より深く広く掘り進め地下空間で生活が可能になるようにするらしい。また、机の上に緑色のカードキーがあるのも発見できる。(DEX判定不要)
(奥の扉)
扉は硬く閉ざされている。扉の左を見ると、緑色のカードリーダーがある。
誰か一人のカードキーを通すと通れるようになる。
開けると下に続く階段がある。
ここも先程の階と同じく両側に1つずつ部屋があり、廊下の突き当りには扉がある。
(左側の部屋)
事前に聞き耳などをすることで中に人がいることが分かる。
かなり大きな部屋に大きなモニターがある。色々な情報が出ているが、どのようなことが書いてあるかは分からない。そのモニターの前には巨大な操作盤があり、二人の職員が情報端末を操作している。静かに入れば気が付かれることはなさそうだ。(隠密の場合:DEX判定)
気が付かれた場合RPによって騙す事が可能である。ダイスに成功した場合にのみ警戒を解く(対抗値は13。以下なら成功)。失敗した場合、戦闘に入る。
<職員のステータス>
A…STR:7 POW:10 DEX:10 LUC:8 INT:4
B:STR:12 POW:7 DEX:8 LUC:12 INT:12
二人とも懐から取り出した拳銃を持って戦闘に入る。(拳銃:DEX判定)
話を聴くことが出来ると以下の情報が手に入る。
<この部屋について>
パイロットに情報を与える部屋。作戦司令や機体情報などがここに表示される。今は開発段階なので、実験しながらの操作になる。今は発進していないため特に変わったことが映ることはないらしい。
<何をしていたのか>
先日起こった別実験施設での事故原因解明。研究員達から送られてきたデータを解析していた。
<兵器について>
超大型の兵器。右側の部屋にいくと実際に見ることが出来る。名前はエヴァヌゲリオヌと呼んでいる。詳しいことはこの部屋の先の研究者が何らかのレポートを残しているかもしれない。
<パイロットについて>
パイロットは14歳の子供。実験訓練で疲労しているのか、今は実験室先の医務室にいる。
<機密情報について>
詳しいことはよくわからないが、研究所所長が持っているのではないか。所長室は地下三階に部屋がある。
<動かし方について>
通常パイロットが乗り、私達オペレーターが誘導しながら動かすものだが、起動実験などを行う際はパイロットを乗せずに動かすこともある。その際はパイロットの代わりをオペレーターが行う。
<モニター前の操作盤>
操作盤には様々なボタンとたくさんの書類が雑多に散らばっている。
机をDEXで判定すると兵器の操作するための操作兵器マニュアルを手に入れる事ができる。
(GCのワイヤレスコントローラーの形と同じ。操作方法はだいたいスマブラと同じ。スタートボタン長押しで起動する)
また、この操縦兵器には隠しコマンドが設定されていることも分かる。
→隠しコマンド=L+R+A+Z:燃料を自動で装填する
職員の持ち物から青色のカードキーを手に入れる事ができる。
(司令室奥の部屋)
扉は硬く閉ざされている。扉の左には青色のカードリーダーがある。
中に入っても誰もいない。
かなり広い部屋で実験机には様々な薬品や実験器具、実験レポートなどが大量にある。
奥にはパイロットがいる医務室がある。
<研究室を調べると>
いつかの実験結果なのか、以下の文章が手に入る。
第34回 有人起動実験
被験者 25歳女性 健康状態:良好
パイロット席に座らせ、起動するかどうかを調べる。
結果:失敗 被験者ロスト
兵器は暴走状態に入る。1時間後燃料切れによる活動停止。
第35回 有人起動実験
被験者 36歳男性 健康状態:良好
パイロット席に座らせ、起動するかどうかを調べる。
結果:失敗 被験者ロスト
兵器は暴走状態に入る。1時間後燃料切れによる活動停止。
第15回 無人起動実験
パイロットがいない状態で起動し、制御可能かどうかを調べる。
結果:起動成功。数分は制御が可能だったもののその後暴走状態に入る。
1時間後燃料切れによる活動停止。
第36回 有人起動実験
被験者 14歳男性 健康状態:良好
結果:成功 一時的に兵器をコントロールすることが可能
実験中パイロットが錯乱し、機体は暴走状態に
パイロットは緊急脱出装置で回収したものの、機体は暴走。
1時間後燃料切れによる活動停止。被験者の精神状態が機体のコントロールに関わる可能性。
更に調べると以下の考察が分かる。
・14歳の第二次思春期の男女がパイロットの場合、操作可能
・それ以外の場合パイロットは機体に取り込まれ、暴走状態に入る
・パイロット不在で起動させた場合も同様に暴走状態に入る
・パイロットの精神状態によって機体の操作が可能
(医務室)
医務室には4つの病室がある。地図で見て上から二番目の部屋にパイロットがいる。ベッドで寝転がっているようだ。
辺りに人はいない。
話しかけると以下のことが分かる。
・名前は碇しんのすけ
・普通の中学生だったはずが突然ここに呼ばれて兵器の起動実験をしている
・どうやら今のとこ自分にしか起動できないらしい
・母親はいない
・先日実験をしたばかりでやや疲弊している。
・と同時に過酷な実験を繰り返し強要してくる所長にやや恨みを持っているようだ。
・RPなどなどで彼を連れて行くことも可能。
(右側の部屋)
兵器の格納庫のようだ。巨大な兵器がそこにはある。
※参考画像としてエヴァ初号機を出してあげてください。
全長15mほどの大きさ。奥には桟橋のようなものがあり、兵器の近くにいけるようだ。
さらに兵器の裏側にははしごがあり、登ると兵器に乗れるような扉がある。
さらに奥を見ると整備員室と書かれてある部屋がある。
<整備員室>
中には誰もおらず、8畳くらいの小さな部屋の中に長机とパイプ椅子、机には資料が雑多に置かれている。
(資料について)
兵器の燃料についての資料のようだ。
・燃料は電気の他、特別な燃料を使う。電力は待機中でも常に供給されているが、燃料は出発ごとに装填する必要がある。
・燃料は地下4階にストックしてある
・燃料は常に活性化されている状態で保存され、充填すればすぐに使えるものの、取扱に注意で大きな衝撃を与えると一時的に不活性化し、最初の衝撃から30分後に半径1kmが吹き飛ぶ大爆発が起きる。
(奥の扉)
扉は硬く閉ざされている。扉の左を見ると、緑色のカードリーダーがある。
誰か一人のカードキーを通すと通れるようになる。
開けると下に続く階段がある。
行き止まりになっており、三方向に扉がある。
(左の部屋)
入ると廊下があり、右側にガラス張りの壁と食堂のようなものが見える。キッチンや冷蔵庫もある。
⇒キッチン冷蔵庫を調べると食料があり、食べることで残機を回復出来る(食べた人だけ1D3回復。個人チャットで食べたPLに結果を伝えてください。)
(真ん中の部屋)
エネルギー貯蔵室兼ボイラー室になっている。見ると大きな機械が大きな音を立てて働いていることがわかる。奥に大きな鉄の扉があるが開かない。扉の左には青色のカードリーダーがある。
⇒調べるとここのインフラ設備のエネルギー生産をここでやっているようだ
⇒奥の部屋には真っ白い部屋に大切そうに備えられた棚がある。中には単一乾電池の形の燃料が大量にある。
⇒ここでコマンドを入力するとエヴァに電池を装填するため、電池の後ろの壁が電池一つ分だけ開き、どこかへ運ばれていく音がする。
(右側の部屋)
所長室になっている。8畳ほどの小さい部屋で、大きな机にパソコンとたくさんの書類、壁には大量の本と本棚がある。扉に向かい合う形で所長が座っており、入ってきたPC達に敵意を向け、懐から銃を取り出す。
[所長について]
そのまま突入すると戦闘になるが、地下三階で大きな音などを立てたりすると、所長は騒ぎに駆けつける。その際所長室には誰もいなくなる。所長室から所長が飛び出した場合はその場で所長と戦闘。
所長…STR:3 POW:14 DEX:12 LUC:6 INT:9
懐にある拳銃を取り出し攻撃をしてくる。(拳銃:DEX判定)
机を調べると<機密情報・N計画について>の資料が得られる。
<機密情報・N計画について>
・エヴァの作り方、設計図
→燃料は兵器の腹の部分に格納されている
→パイロットは兵器のうなじ当たりから乗り込む
また以下に所長の手記が添えられていた。
第二次世界大戦中、この時代に移動出来たのは大変幸運だった。日本は戦時中で安価で強い兵器の量産に躍起になっているため、政府からエヴァの開発費を引っ張ってくるのは簡単だった。あとは全てゼイーレのシナリオ通りに進めればいいだけ。これによって世界はエヴァの恐怖に支配され、私のものとなる。ネックだったエヴァの量産とパイロットの確保は目処がついた。あとは世界を我が掌握するだけだ!
各PL達は自分の任務達成に向け、様々な行動をしてくると思います。研究所のシーンの最終的な終わりは上官に与えられた任務の機密情報の確保とパイロットの拉致の両方ともが達成、または達成が不可能になった時点で国へ帰国することになります。帰国する前にPL達にここでやり残したことはないかどうか確認をしつつ、帰国させてください。
討論会です。ルールに書いてある通り、失敗した場合はその失敗責任を誰かに負わせ、PC達の特殊能力の推理をさせてください。
各PC達は所属のギャングに帰り、ボスに報告をします。ここからはそれぞれの任務のネタばらしになるので、1対1ではなくPL全員で任務のネタばらしをしてください。
情報が多く、かつ個人チャットまであり処理が大変ですが、処理が混線する所はPLに待ってもらって一個ずつ解決してください。またGMとKP二人体制で行うのもいいかもしれません。
今回のシナリオの鍵は情報収集にあります。重要になるのは兵器の起動方法と起動条件、燃料の特性になります。いかにPLが自分に有利な情報を集めそれを活用できるか、になるので探索はしっかりとさせてください。(探索させずに殺し合いでもまあそれはそれで、と思いますがw)
また序盤は情報がまだ揃っていないため、全員で協力する形を取ることが多いです。即死トラップなどは仕掛けてないので、PL達が何もしなければ平和な探索がしばらくは進むと思います。開始直後は潰し合いが見られずドギマギするでしょうが、情報が手に入るにつれ、徐々に協力関係が敵対関係に変わっていくので、それまではゆっくり探索させて情報を与えてください。
閲覧ありがとうございます! なかなか遅筆で難産なのですが気長にお待ちいただけると幸いです(´・ω・`) TRPG関連のツイートは少な目ですが、TRPGフレンド募集しているのでよければTwitterフォローお願いします!
Twitter:@rill1255
Comment
閲覧ありがとうございます!!
何書いてあるか全然理解できねえ!!誤字あるんだけど!!!などなどご意見ご要望ございましたらお書きください。全身全霊で感謝しつつ、お返事と修正をさせていただきます。
初めまして、厚着様。
身内卓でPLとして参加させていただきました。操縦士を間違えてパイロットと言ってしまい慌てて操縦士と言い直したり、任務を一つ達成出来ずボスに「お前ならできると信じていたのに……残念だ。」と言われてしまったりしましたがとても楽しくできました。
とても面白いシナリオをありがとうございました!
プレイいただきありがとうございます!
外国語禁止ルールや隠密任務の遂行など難しいながらハラハラしながら楽しんでもらえたようで何よりです!
GMをしていた子がPLとして参加したいという事だったので、今度自分でもシナリオを書いてみようと思います!
もし厚着様が新しいシナリオ書かれた時にはGMとして回してみたいと思います。新作を楽しみにしています。
遅くなりました!!新作投稿致しました!ぜひプレイされてみてください!
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