2017年11月08日更新

記憶の道筋 【NPC有 1本道シナリオ】

  • 難易度:★★|
  • 人数:2人~4人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

初めて作ったシナリオです。
NPC有り、ロスト無し、半クローズド型のシナリオです。初心者向け。狂気化等はあまりないと思います。
ゆったりとしたシナリオをしたい方向けです。

動画等への使用は規制しません。よければ是非ご使用ください。
投稿した際、よければコメントで一言教えていただけると嬉しいです。喜んで拝見させて頂きます。
ただ、作者の私の名前と、ここのサイトURLは記載必須です。お願いします。

シナリオの改変等は、大きすぎなければある程度すきにしてください。ただエンディングやNPCの設定を変更するのはご遠慮願います。

なにかご質問やご意見ございましたらコメントお願い致します。

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ストック

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オリジナルシナリオ

推奨【目星】
技能値上限【90】
推奨人数 3〜4人(NPCを含む)
NPC 1人
時間 1~2時間程度

「KPへ」
事前にNPCとなる人にはこのシナリオを全て話して置いてください。
読み合わせや、一つ一つの設定も把握しておくことを推奨します。
探索者達にはNPCがいることを絶対話してはいけません。ここは改変せずお願いします。

NPC情報
夜神 優気 (やがみ ゆうき)
アメリカと日本のハーフ。アメリカ人の母親と、狩猟師をしている日本人の父親。大学で心理学を教えている大学講師。
童顔で優しい。フレンドリーで初対面にも明るく接する。所謂モテ男。既婚者で、お嫁さんのお腹には生命が宿っている。つまり一児のパパ。
甘いものが苦手で辛いものは好き。
ステータス↓
STR15CON13POW14DEX14APP17SIZ12INT17EDU16
HP13
MP14初期SAN値70アイディア85幸運70知識80
拳銃20
図書館60
目星75
いいくるめ45
信用50
説得50
値切り10
英語45
医学60
オカルト30
心理学90
天文学61
【NPC画像有り】

〇シナリオ背景〇
探索者達の親友であるNPCの生い立ちを表した世界を、夢の中でめぐる話。所謂夢オチです。全員同じ夢を見ていただけ。探索者同士は知り合いでもなんでもない、住んでる場所さえ一切違う他人。ただ、探索者とNPCはそれぞれ親友。

【導入】
昨日の記憶が曖昧に残る。だがその殆どが抜け落ちて、夕飯に何を食べたか、何時に寝たのか。今こうやって意識を覚ますまで何をしていたかさえも思い出せ
ないでいた。
とりあえず寝ている体を起こそうと動くと、その瞬間強い目眩に襲われ、再度意識を離した。

潮の香りと不自然な肌触りに気が付き、あなたは意識が戻る。目が覚めると、何故か見覚えのない、無人の海で一人寝ていた……いや、1人ではない、隣には自分の他に3人、「何故ここにいるんだ」と言わんばかりの顔をしてまわりを見渡していた。
突然の出来事に頭が混乱してしまったあなたはSAN値チェック0/1d3

(記憶が無いのは夢の中だから。何故最初の舞台が海なのか。それはハーフであるNPCの夜神優気(以下夜神)が初めて日本の海をみた場所。そこが舞台になっている。)

〇よくみると、他にいた3人に見覚えがあることにあなたは気が付きます。それは、昔からの知り合いである友人であるということを。(実際、現実世界では探索者達は一切の他人です。が、夢の中では混乱もしているせいかお互いを友人だと思い込んでいる。)
((ここからRPを導入しても可能なので、PLがRP開始したらそのまま流しても◎))

〇周りを見渡すと、だだっ広い砂浜と有限に広がる海、そして海とは反対側の陸にはヤシの木とジャングルが続いていた。
ふと、自分の持ち物を確認しようとポッケなどを調べると何も入っておらず。
その代わりに、自分が倒れていた場所に一丁の拳銃があった。
ここは一体どこなのだろうか。何者かに連れ去られたのか?それとも変な夢を見ているだけか?あなたは困惑した頭のまま、この現状について考えるのだった。
(RP開始)

調べられる箇所【海、ヤシの木、ジャングル、砂浜】

【自分や服装、現状についての目星】-10で振ること。(突然の状況に混乱している為、成功率が下がる。)

☆上記の海の説明をした後に目星を振って、成功した場合
→自分達は裸足だということが分かる。
☆上記の海の説明をした後に目星を振って、失敗した場合
→近くにあった貝殻を踏んずけて足に切り傷を負う。強制的にHP-1

★上記の海の説明をせず、昔からの友人であるという ことの情報しかない状態で目星を振って、成功した場合
→上記の海の説明をする
★上記の海の説明をせず、昔からの友人であるということの情報しかない状態で目星を振って、失敗した場合
→今の突然のこの状況に頭が混乱して追いついていないのか、特に周りに気にかかるものは見つからなかった。

【砂浜】
白く細かい砂がサラサラと肌気持ちいい。人工的なものではないのが感じられ、ここがちゃんとした海であることが分かる。(ここでどの技能を使っても何も発見することは何も無い)
(砂を採取したいとの発言も不可能。詰める為の瓶も無ければ方法すらない。)

【海】
青く、そして透明度の高い綺麗な海。よく見ると魚もゆらゆらと泳いでいるのがわかり、ここが完全に自然の海であることが分かる。それと同時に、その場の気温と太陽の向きや風向で、なんとなく今の季節は夏であることが分かる。(この情報は目星で知らせてもいい。)
海には目星などは必要ない。が、魚を捕まえたい等の発言をしたら幸運-DEXで判定。魚は食べても害はないが、夜に火を起こしてる状態でなければ食べれない。

【ヤシの木】
3m近くあるであろうヤシの木には、ちゃんと実がなっており見ているとお腹が空く気がする。
木に衝撃を与えても、実は落ちて来る気配が無い。(ここは目星やキック、こぶしなどで振らせて情報を渡しても良い。どんな技能でもヤシの実は落ちてこないので注意。)(PLが持っている拳銃で撃ち落とすとかそんなことを言っても無駄です)

【ジャングル】
今はだいたい夕方前ほどだろうか。当たりは明るくも空は夕日のようなオレンジがかって、暑さも感じるのにジャングルらしき森の奥は薄暗く、どこか寒気を帯びていてあまり中に入りたい気にはならなかった。

☆聞き耳
⚠︎(RPを開始してから一発目にジャングルを調べ目星を振る場合は、混乱がまだ残っている為-10の成功率になる。その他に調べた後等なら成功率はそのままで-10しないで良い。)
成功した場合
→ジャングルの置くから、猿か鳥か分からないような甲高い動物の鳴き声が遠くから聞こえてくる。どうやらここは一つの島でありそうな感じがします。
失敗した場合
→特に聞こえてくるものはなかった。

【自分が倒れていた場所 or 拳銃】
自分が倒れていた場所は少しだけ砂が凹んでおり、長い時間そこで横たわっていたかのような跡があった。その少しの凹みに入ってるようかのように、一丁の拳銃が落ちていた。黒光りしたそのフォルムに少し狂気じみた雰囲気を感じたあなたはSAN値チェック。1/1d5
【拳銃の画像有り。】

☆拳銃には【機械修理】又は【拳銃】を降ることが出来る。
成功した場合
→拳銃の中には弾が入っていないことがわかり、この拳銃はデザートイーグルという猛獣等を撃退する事に使用されるとても威力の強いものだというのが分かる。
失敗した場合
→親近感の湧かないその拳銃に少しの恐怖を感じるだけで、その他にわかることは無い。

(拳銃の存在の意味。それは夜神の父親が狩猟師である事のヒント。この存在を少しでも匂わせるため、NPCは最初の自己紹介やキャラ説明時に、「日本人の父親は狩猟師なんだ」等と説明をしておくこと。)

一通り調べるものがなくなったら進行
〇しばらく周りを調べていると、時間がどんどんと進んでいき、いつの間にやら夜に近づいていた。周りもだんだんと暗くなっていき、視界が不自由になってゆく。
そこであなた達は、ヤシの木の下にたくさん落ちている木の枝があるのが分かった。それで火を起こし明かりを確保することが出来る。
ここで、知識ロールを行う。成功すると火を起こすことが出来る。

木の枝は小さいものから大きなものまである。
だが燃やすことが出来るのはどちらかになる。火を起こしているうちにどんどん暗くなっていき時間も限られているからだ。

☆知識ロールに成功し、小さいめの枝を選ぶ
→あなたはサバイバル番組などで覚えていた知識を振り絞り、小さめの枝を集め火をつけた。火力はほどほどだが、当たりは明るくなって少し安心した。SAN値を1D3で回復する。

☆知識ロールに成功し、大きめの枝を選ぶ
→あなたはサバイバル番組などで覚えていた知識を振り絞り、大きめの枝を集め火をつけた。火力はどんどんと強くなり、当たりはかなり明るくなって気持ちも落ち着いた。1D3でSAN値とHPを回復する。

☆知識に失敗する
→火の起こし方が分からず、辺りは暗いまま。

【ここでNPCが「海はアメリカのばかり見てきてたけど、日本の海も綺麗だよね。1度昔に来た海もこんな場所だったよ」みたいな事を呟いて匂わせます】

RP等が終わったら進行する

〇何時間経ったかは分からない。だが、当たりはもう真っ暗。

【大きな枝を選択した場合】
→ぱちぱちと音を鳴らしながら燃え続ける火をただ呆然と見つめるだけだった。これからどうなるのか、ここは一体どこなのか、自分に何が起きたのか。とにかくその事が不安で怖くて。
だが、少しの興味心がウキウキとしているのは事実だった。
と、そんな事を考えていると、ジャングルから大きな音がガサガサと鳴り始めた。
それと同時に、どこかで聞いたことのある唸り声までも聞こえてくる。そう、これは動物園などでよく聞く鳴き声…ライオンであることがわかった。鋭い目をしたライオンは、きっと大きく燃えるこの炎の明かりに誘われてやってきたんだということを察した。
勢いよく飛び出してきた大きな巨体に、持っていた拳銃さえでも抵抗する間もなく。自身達は動けず、そのまま意識を手放した。

【小さな枝を選択した場合】
→柔らかく光り続けるこの炎が心を落ち着かせ、今後どうするかという不安を唯一落ち着かせてくれていた。だが不安は完全には消えず、この先どうするか、食料はどうするか、何故ここにいるのか。謎は思い浮かんでは溜まっていき、頭を悩ませるだけだった。
そう考えていると、いつの間にか意識を手放し、ぱちぱちと鳴り続ける炎の音を尻目に眠りについた。

【次の場面に切り替わる】

〇ふわ、と目が覚めると強烈な甘い匂いが鼻奥まで襲った。咄嗟になんの匂いだと驚きを隠せず、バッと目を開けると、ピンク色と紫色…水色や白などの色をした世界が広がっていた。所謂、最近流行りの『夢カワイイ』という部類に属されるものだろうか。フワフワとした雲のような地面に、真っ白なテーブル。ピンク色アヒルのモビールがどこからか垂れてきていて辺りはどことなくキラキラとしていた。

(この場所は、甘いものが苦手な夜神が唯一好きだったわたあめ屋さんを表している。ここの場所で探索している時に、NPCはどこかのタイミングで「甘いものは苦手だったけど、わたあめは結構好きだった」ということを発言して匂わせなければいけない。)

【ライオンに襲われた人】
→と、綺麗なこの世界とは打って変わって寝起きは最悪だった。野獣に襲われた 恐怖 という感覚が脳内に焼き付いた貴方はSAN値チェック。1d3/2d4

【ライオンに襲われていない人】
→先程まで突然海にいたハズなのに、今度はこんな場所。これは多分、攫われたとかではない。では一体この状況はなんなんだと困惑が止まらない。これは夢なのか幻覚なんだろうか…

探索箇所
〇もこもこした雲のような地面
〇アヒルのモビール
〇白いテーブル
〇どこまで続いているのかわからない空

ちなみにこの時点で拳銃はもう所持してない。

【地面】
雪のように白いその雲のような地面は、触っても何も感覚がない。ただ足は安定してちゃんと着いてるのだけは分かる。
(目星)
→触っても感覚がないその雲たちだが、何故だか少し冷たい冷気を感じる。そして足元に何か不思議なものがある事に気が付く。触ってみるとそれは、星のキーホルダーだった。
(星のキーホルダーの意味は、「夜神」の苗字にかけている。夜、星。ここで夜神の存在を匂わせるため。)

【アヒルのモビール】(図有り)
カラカラと綺麗なアヒルのモビールがどこからかぶら下がっている。薄いピンクのアヒルや水色、黄色…小さな子供が喜びそうなものばかりだった。
今自分がいる空間には風が吹いていないのにも関わらず、何故かゆらゆらと形を変えながら揺れていた。
(目星)
→アヒルの裏側になにか文字が書いてあるのに気がつく。それはローマ字でYUKI(わい、ゆー、けー、あい)と書いてあった。
(これは「ゆき」ではなく「ゆうき」と読む。つまり夜神優気の名前を示している。だが探索者達自身に理解させるため、「わい、ゆー、けー、あい」と読んで読み方は教えない。)

【白いテーブル】
真っ白なテーブル。高さは1mもないほどで、小さな子供でも手が届くようなもの。
(目星は必要ないが、「もっと探す」や、「テーブルの下を調べる」などの発言をした場合)
テーブルの下を覗くと、割り箸が1本(1膳ではない)落ちていた。その割り箸は一部分少しベトベトしている。

『ここでNPCが「昔自分もわたあめ屋に来て、食べ終わった棒をどこに捨てていいかわからずテーブルの下に隠して捨てたことがある」と、笑い話っぽく過去を匂わす発言をします。』

【PLがRP一通り終わったら進行】

〇4人は、その甘い匂いのする空間で少し安心感に浸っていると、突然、地面をもこもことしていた雲がどんどんせり上がってくる。気がつけば首近くまで迫ってきていた。そして、何も感覚のないその雲が目元を通り過ぎていく瞬間、あなたは意識を手放した。

【次の場面に切り替わる】

〇パッと意識が戻ると、あなたは綺麗は草原に立っていた。空は青く澄んで、風も春と夏の間の優しい季節風が肌を掠って心地いい。その風につられて、後ろをふと振り返ると、真っ白で、とても綺麗な教会が立っていた。少し、その教会の美しさに意識を取られていると、綺麗な鐘の音色が鳴り響いた。どうやら教会から鳴っているようで、なんだか結婚式のような雰囲気が感じられる。
(これは、既婚者である夜神が結婚式をあげた場所です。)

【中へ入る】
〇中はとてもシンプルな造りをしていて、木の椅子がズラリと並び、奥中心部には黒く綺麗な大きな祭壇が設置されていた。
中には4人の他には誰もいなかった。が、祭壇の前に白い布の塊があるのに気がつく。

(調べられる箇所)
〇黒く綺麗な祭壇
〇木の椅子
〇白い布の塊

【祭壇】
グランドピアノが一緒になっている黒く綺麗な祭壇。壇上に隣接してあるテーブルには様々な曲の楽譜、そして聖書が置いてあった。
聖書は英語ですべて記載されていて、なんて書いてあるかは分からない。だが、聖書の最後のページには「He sent a wonderful life. All the world so far is his story.」と書いてありました。(意味は伝えない。英語を振っても外国語を振っても無駄。意味はあなた達それぞれで解釈してくださいって伝えるのがいいかもしれないです。)
(ちなみに、意味は「彼は素敵な人生を送った。今までの世界は彼の全ての話だ。」)

他に目星などは振る箇所はない。以上。

【木の椅子】

横長の木でできた椅子が何列もずらりと並んである。昔話や外国の映画に出てくるようなその見た目に、少しワクワクした気持ちが湧いてくる。
と、同時になぜだかあることに気がつく。この教会、なぜか1度来たことあるような気がすると。
一度そう思うとなぜだかどんどんそう思えてくる。けれども今までの場所にはそんな既視感はなかった。だが、この教会だけは、何故だか忘れてはいけないような…そんな、自分にとってとても大事な場所に感じてくる。
(目星)
成功→一番前の席の下に、1枚の手紙がある事に気がつく。
中身を見ると
『最高なお嫁さんを貰って、アンタは世界でいちばん幸せな人間だと私は思う。お嫁さんを、永遠に大事にしてね。I love you.』
と、書いてあった。
失敗
→特に何も見つからない。

(これは夜神の母親が結婚式の時に渡したメッセージカード。アメリカ人の母からの手紙である為、最後の一文は英語で書いてある。夜神の結婚式場であることを匂わせるため。)

【白い布の塊】

〇祭壇の前にぐちゃぐちゃとまとめられて塊状になった白い布。いや、布というより、シルクと呼ぶべきだろうか。
それに触れてよく見てみると、それは女性のウェディングドレスだった。シンプルなデザインで、ところどころにパールが散りばめられ花の刺繍が際立つ。胸元はシースルー状のオシャレなデザインで、そのドレスから幸せな結婚式が想像出来た。

(目星)
成功→ドレスを大きく広げると、カランと小さなものが床に転がり落ちた。落ちたものを目で追い、拾い上げる。何かと見るとそれは、結婚指輪だった。
ツルツルと綺麗なシルバーのフォルムに、綺麗な筆記体で女性の名前が書いてあった。その名前に、あなたはとても強く身に覚えを感じる。が、誰の名前か、なんの記憶だったかは思い出せない。
失敗→広げても何も特に気がつくことはなく、そのまま調べるのをやめた。

(このドレスは夜神の妻のドレス。)

【一通りPRが終わったら進行】

〇ふと、だんだん教会の中が薄暗くなってきたのに気がつく。教会の中の電気をつけていなかったから窓からの光だけだった。窓をちらりと見ると、もう夕方頃だろうか、少し赤みのある空が広がっているのに気がつく。
大きな扉を開き、外に出ると…そこは公園だった。先ほどみた草原はどこにもなく、ただ近所にあるようなどこにでもある公園があった。完全に教会から出てから、後ろを振り返ると、既に教会はもう無かった。
その突然の出来事に今までのような大きな驚きは無かったが、ただこの場所はどこなんだと頭を巡らせていると、一人の女性がこちらへ歩いてきた。その女性に既視感が生まれた。誰だ?どこで知り合ったんだ?と、よく頭を回して考えていると、目の前の女性が微笑んだ。その瞬間、あなたの脳内にある1人の女性と一致した。

と、その女性に近づこうとした瞬間、頭に強い痛みを感じた。痛い、割れてしまうんではないかと疑うほど強く歪む頭部を抑え、うずくまる。
必死に声を出そうと、せめて知っている女性の名前を呼ぼうと女性の方を向くと、女性の隣には男性が立っていた。その男性を見て不思議に思ったあなたは隣を見る。隣には2人(探索者の人数だけ。夜神を抜いた人数を言う)の友人が同じようにうずくまっている。
前を見直すと、男性が笑顔でこちらを見ていた。

「…俺の人生、見てくれてありがとう。俺はこの通り、幸せだったよ。」(NPC自信がこのセリフを言うと良い)

そう一言男性が言った途端、意識が離れた。

目を覚ますと、自室のベットで寝ていた。
なんだ、今までのはすべて夢だったのか。と、先程まであった夢を最初から振り返っていると、ブーッブーッと隣に置いてあった自分の携帯がなった。

画面を開くと、メールが受信されていた。
大切な親友の、奥さんからだった。

『夫、夜神優気が天国へ旅立ってから1年が経ちました。先日、優気が生まれて初めて行ったという海に出かけ、息子とわたあめを食べてきました。彼は甘いのが苦手だったのに、わたあめだけは大好きだったんです。少しだけですが、優気と会えた気がしました。
優気も親友である貴方に会えるのを楽しみにしていると思います。お時間に暇が出来ましたら、夜神家へ遊びに来てください。息子も楽しみにしています。』
(ここはなるべくゆっくり読んで、一文一文理解させるように)

既読をつけたメールを閉じて、携帯の中のカメラロールを漁る。
先程まで夢の中で隣で笑っていた親友の笑顔が、自身のカメラロールにしっかりと保存されていて。

明日にでも、また会いに行こうかな。
そう思って、あなたは今日一日彼の分まで生きていく為、服を着替え始めた。

Fin

〇最終確認用の解説↓

〇海
夜神優気が人生で初めて訪れた海。それがわかるヒントとしては『小さい頃に始めてきた海も〜』という発言。
〇拳銃
夜神優気の父親が狩猟師である情報を匂わせる為。
〇雲のような世界
甘いのが苦手な夜神優気が唯一好きだったわたあめ屋を表している。
〇星のキーホルダー
「夜神」という名前にかけている。
〇アヒルのモビール
夜神は一児のパパであるというのにかけている。
YUKIっていうのは、ゆうきと読む。ここはとても大ヒント。
〇教会
夜神優気の結婚式場。
〇「He sent a wonderful life. All the world so far is his story.」
意味は、「彼は素敵な人生を送った。今までの世界は彼の全ての話だ。」つまり、夜神優気は素敵な人生を送った。今探索者達が見ているこの世界は夜神優気の全ての物語なのだ。というのを知らせている。
〇手紙
夜神優気のお母さんからの手紙。最後にI love youと英語なのがヒント。(夜神優気の母親はアメリカ人)
〇公園
天国を表している。

end
(質問、ご意見、感想など大歓迎です。よければ下さい。)
(鍵や閲覧規制の掛かっていないTwitter等のSNS上でのネタバレはご遠慮願います。必要以上の画像添付はご遠慮願います。動画への使用は許可しております。違反されている方を見かけた場合それに見合った対処を取らせていただく場合がございます。)

夜神 優気↓
'画像'

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