シノビガミ
特殊型
二人用
「魔女」と「人間」がそれぞれの思惑を旨に魔女集会が行われる夜の山を訪れる、という内容のエモさ重点シナリオです。
導入:
どうしてこうなったのか?
魔女は日に二度ほど――つまり、夜起きたときと朝眠りに就くときだ――考える。
あれは、たしか魔女の爪の先に載るほど小さかったと思うのだが……、いや、両のてのひらを合わせたくらいだったかしらん? ともかく、このように図体の大きな獣を拾った覚えはないのだ。あれから魔女の静かな暮らしはすっかり侵されてしまって、人間の臭いは膚から消えない。
いまさら元の巣に戻そうにも故郷などとうに忘れたと言う。どうして追い出したものやら……。