2018年10月10日更新

【10分間クトゥルフ】選択電車

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~3人|
  • プレイ時間:

【基本情報】

人数:1~3
恐らく3人が限度だと思います。それ以上でできないこともないですが10分間位では終わらなくなると思います。

所要時間:約10分
場合によっては10分以上かかるかもしれませんが30分もかかるということはほぼ無いと思います。まだ回していないのであくまで推測です。申し訳ありません。

推奨技能:目星、聞き耳

改変自由です。もし遊んで下さった方などいらっしゃいましたら是非所要時間や感想などお伝え下さると幸いです。

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ストック

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コメント

【シナリオについて】

ニャルラトホテプは、人間の窮地での選択について興味を持っていました。「人間は恐怖に抗い自身を傷付けるような選択もできるのだろうか」と。
そこでニャルラトホテプはとある人間を精神と肉体の存在に分け、精神をマネキンに閉じ込め、肉体に探索者を放り込みます。そうして探索者は体が別人の状態で、永遠に止まらない電車の中に閉じ込められます。
この世界では肉体的な死ではなく、精神の死が現実世界の死に繋がります。探索者はそれに気付き、恐怖に打ち勝って自分から死を選ばなければなりません。

【導入】

探索者達はいつものように仕事や学校を終えて帰路につき、平和な夜を過ごします。そして探索者達は次の日に備えようとベッドに入り眠るでしょう。探索者達は、柔らかいベッドに包まれ深い眠りに落ちて行きます。眠りに落ちる直前、探索者は何かが耳元で囁くのを感じます。
聞き耳→成功:「精神と肉体はふたつの命……覚えておいてね」と男性とも女性ともつかない囁き声がする
そうして探索者達は、深い深い眠りに落ちていくのでした。

※ここからKPは探索者のことを「あなた」と呼んでください。探索者の体が探索者のものではなく、別人の体だからです。

……そうしてあなたがたが目を覚ますと、そこはベッドの上ではなく揺れる電車の中でした。
電車はガタンゴトンと心地のいい音を立てながら動いています。しかしその電車は1両しかなく、さらに運転席には誰もいません。
突然この不可思議な現象に襲われたあなたがたはSAN値チェック1/1D3(電車が永遠に止まらないことに気づいた探索者はさらにSAN値チェック0/1)
あなたがたは床に書かれた文字に気付きます。そこには黒い文字でこう書かれています。
「ここから出たいなら殺すこと
1人1回しかチャンスはない」
(KP情報:もし夢かと思って頬を抓るなどの行動をした探索者には「痛くない」ことを告げて下さい。これは探索者が自分の肉体ではなく別人の肉体に存在しているせいです)

※探索者同士が知り合いの場合、ここで既に体が別人になっていることに気付いて良い。

【電車】

電車は1両しかなく、永遠に動き続けています。そして席には人が誰もいません。かわりにあなたがたと同じ人数分のマネキンが座っています。

ここから探索者のRPとなります。初心者PLには調べられるものを提示するのもいいでしょう。
<調べられるもの>
・電車全体
夕日が差し込んでおり、座れば眠くなってしまいそうな雰囲気。扉はどうやっても開かない。(※KP情報:席に座って電車に揺られても探索者が眠ることはありません。探索者の肉体ではないからです)
目星→成功:荷物置き、椅子の下に何かがあることが分かる


・運転室
細かな機械がぎっしり並んでおり、電車がひとりでに動いていることが確認できる。線路は永遠に続いている。機械をいじっても反応はない。
目星
成功:機械の隙間に紛れるように薄い本が1冊置いてある。
「精神と肉体について」
精神と肉体は、人間が持つふたつの命である。基本的に重要とされるのは肉体の命で、これが無くなれば人間は死を迎えるだろう。しかし、それが常に真実とは限らない。なぜならあくまでそれは人間の常識であり、常に通用するものとは限らないからだ。
失敗:機械の窓の辺りにぼろぼろの紙切れが貼ってある。
「●●と肉体について」
●●と肉体は、人間が持つふたつの●である。基本的に重要とされるのは●●の●で、これが無くなれば人間は死を迎えるだろう。しかし、それが常に●●とは限らない。なぜならあくまでそれは人間の常識であり、常に通用するものとは限らないからだ。


・席
ふかふかな長椅子があり、そこにあなたがたの人数分のマネキンが座っている。
目星→成功:椅子の下に古びた本を見つける。
「精神の器」
精神と肉体は鍵と鍵穴のような存在である。精神は相応の、唯一の肉体と存在してのみその存在が許されるのである。もし精神がそれに相応しくない器にいるのだとしたら、精神と肉体は連動せず、例えば肉体が傷付いたとしても精神は傷付つかないのだ。
(※KP情報:探索者に対して「自分を殺すのはいいけどつまりそれって別人の肉体だけじゃなくて自分の精神も殺すことにならない?」という疑惑を否定するための本です。ので不必要と感じたら消してしまって構いません)


・マネキン
店のショーウィンドウにあるようなマネキンだが、服は着ていない。まるで人間のように席に座っているが、微動だにしない。マネキンの腹部にはセロハンテープで貼られた張り紙があり、そこには「命」の書いてある。またマネキンの胸部には赤いインクでハートマークが書いてあることが分かる。
聞き耳→成功:マネキンの口元に耳を近付けると、僅かに呼吸をしているように感じた。この奇妙な現象にSAN値チェック0/1

張り紙を剥がして裏を見ると、「どっちの命でしょう」と書いてある。赤いインクのハートマークには特に何も無いが、擦っても消えない。
マネキンを動かすと、非常に軽いことがわかる。それはマネキンを持ったことがなくても分かるほど、羽のように軽い。
目星→成功:動かしたマネキンの隠れていた部分に小さく「魂の重さは21g」と書かれている。アイデアに成功すれば、マネキンの重さが大体そのくらいであるとわかって良い。


・窓
何故かやや曇り気味で、外の景色は見えずらい。窓は開かない。

★窓を拭いた探索者には強制目星を行う。成功:外の景色だけでなく自分の姿も良く見えるようになる。そこであなた達は気付くだろう。窓にぼんやりと映し出された自分の姿が「自分のもの」では無い「誰か別の体」になっていることに。
SAN値チェック1/1D4

・荷物置き
あなた達と同じ人数分の鞄が置いてあり、それはちょうどマネキンの頭上にある。
鞄を調べると、普通にバッグに入っているようなもののほかに、身分証明書・鏡・そして拳銃が一丁入っていることが分かる。

<身分証明書>
ここで既に自分の体が別人のものだと知っている探索者は、身分証明書にある写真がその別人の体のものだということに気付く。
★更にそこから「精神と肉体」の本を読んでいる・マネキンに何らかの「命」が入っていると気づいている状態でアイデアに成功すると、自分の今いる誰かの体は肉体と精神に分けられ、精神の方がマネキンに入っているのではないかと勘づくことが出来る。

<拳銃>
目星→成功:1発だけ弾が入っていることが分かる。

<鏡>
鏡を見たあなたがたははっきりと気付くだろう。小さな鏡に映し出された自分の体が「自分のもの」ではない「誰か別人の体」であることを。SAN値チェック1/1D4

☆自分の体に気づいた状態で更に自分の体に目星
→成功:腕をまくるとそこには小さく「命」と書いてある。

【探索者の決断】

「マネキンを銃で撃つ」
→あなたがたは、震える手で銃を手に取ります。そしてその銃口をマネキンに向けて、引き金を引きました。鋭い音とともに、マネキンに穴があき、そしてその穴はどんどんと広がります。とうとうマネキンはその場から塵ひとつ残さず消え去り、同時にあなた達の意識もまた暗闇に落ちて行くでしょう。目を閉じる間際、あなたがたの耳元に声が響きます。
「あんなにヒントをあげたのに、人間って愚かなんだねぇ」
はっと目を覚ますと、そこは探索者が眠っていたベッドの上でした。体に外傷はなく、何もかもがいつも通りです。夢だったのかと起きた探索者は寝ぼけまなこでテレビを付けます。目に飛び込んできた最初のニュースは、誰かが交通事故で亡くなったというニュースでした。
それを見た探索者の背中に冷や汗が走ります。探索者は気付いてしまったのです。ニュースに表示されたその顔と名前が、あなたが夢の中の「別人の体」のものということを。
探索者は、あの時握った銃の重さを思い出します。それはまるで夢の中で奪った命の重さのように、いつまでもあなた達の手のひらにまとわりつくでしょう。
報酬なし


「自分の体を銃で撃つ」
→あなたがたは、震える手で銃を手に取ります。そしてその銃口を自分に向けて、引き金を引きました。鋭い音とともに、あなた達の意識はまた暗闇に落ちて行きます。目を閉じる間際、あなたがたの耳元に声が響きます。
「……これが君の選択なんだね。まあ楽しませてもらったよ」
はっと目を覚ますと、そこは探索者が眠っていたベッドの上でした。外傷もなく、何もかもがいつも通りです。探索者はあれは夢だったとかと寝ぼけまなこでまた朝の準備を始めます。そうして探索者は何事もなくまた日常に戻っていくことになるでしょう。
SAN値回復1D10


「誰も撃たない」
→あなたは銃を手に取ることが出来ませんでした。永遠に揺れる電車の中で、あなたは永遠に揺られ続けることを選択します。次の瞬間、あなたの周りからマネキン・拳銃・バッグ……全てのものが消え去ります。あなたはそこで、誰かを殺す手段も、自分を殺す手段も奪われたことを悟るでしょう。
それは終わらない悪夢です。眠ることも死ぬことも許されず、あなたは誰もいない電車に1人永遠に取り残されるのでした。
ロスト

※複数人探索者の場合のEND
(探索者に対応したマネキンは探索者が自分を撃つor撃たれたと同時に消滅します)
「他の探索者を撃つ」
→『撃たれた探索者』は、為す術もなく意識が遠ざかっていきます。そして次に目を覚ますと、そこはいつも眠りにつくベッドの上でした。外傷もなく、何もかもがいつも通りです。探索者はあれは夢だったとかと寝ぼけまなこでまた朝の準備を始めます。そうして探索者は何事もなくまた日常に戻っていくことになるでしょう。SAN値回復1D6
『撃った探索者』は、自分が銃で貫いた探索者が塵のように消えていくのを目にします。そしてあなた自身も段々と意識が無くなっていきます。次に目を覚ますと、そこは先程の電車の中でした。しかし、そこには人の姿も、物も一切ありません。(探索者の体は既に自分自身の体に戻っています)そこで、誰かを殺す手段も、自分を殺す手段も奪われたことをあなたは悟るでしょう。それは終わらない悪夢です。眠ることも死ぬことも許されず、あなたは誰もいない電車に1人永遠に取り残されるのでした。
ロスト

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