2024年04月21日更新

墓守のうつろ

  • 難易度:|
  • 人数:1人~3人|
  • プレイ時間:3~4時間(テキストセッション)

小さな町で、一人の少年が行方不明になった。探索者たちは少年の担任教師からの依頼を受け、少年を探す手伝いをすることになる。
少年を探す手がかりは、この町に昔から伝わる言い伝え、そして町の片隅にある小さな塚であった。
展開次第では後味の悪いことになるかもしれないざっくりとしたシティシナリオです。
なお戦闘はしようと思えばできますがあまりおすすめしないことは伝えておいてください。
6版シナリオですが7版へのコンバートなどご自由にどうぞ。
【推奨技能】目星、交渉系技能
【準推奨技能】図書館
2018/3/26追記:アホみたいな誤字があったので修正。NPCの設定と矛盾してるやん…

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ストック

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コメント

はじめに

本作は、「サンディ・ピーターセン」「リン・ウィリス」「中山てい子」「坂本雅之」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

(C)サンディ・ピーターセン/リン・ウィリス/中山てい子/坂本雅之/株式会社KADOKAWA

おおまかなあらすじ

木梨涼が、ほんの悪戯心から樫塚の椀を持って帰ってしまったことが全てのきっかけ。
それによりモルディギアンの怒りを買ってしまった涼は、食屍鬼により拉致され、神の生贄を待つ身となってしまう。
探索者は小鳥遊しずく(依頼者。木梨涼の担任)から依頼を受け、食屍鬼に拉致された木梨涼の捜索を行うことになる。
 

おおまかな背景

江戸より少し昔の話。この地にたまたま根を下ろした神話生物:モルディギアンは、偶然に偶然が重なり人間たちから鬼(=食屍鬼)の退治を依頼される。ほんの小さな気まぐれを起こした彼はそれを承諾、信仰の代わりとして椀に入った米を所望し、人間たちもそれを受け入れた。
その後彼は食屍鬼たちを自身の眷属とし、塚にある一層小さな暗闇の中で静かに過ごしていた。
とはいえ静かに暮らしているとはいえど、自身のものを勝手に持っていく者に対しては、彼は非情である。
彼の機嫌を損ねたものに待っているもの、それはただ死のみである。
 

NPC

小鳥遊しずく(たかなし -)(28歳(年齢可変)。小学校教諭)
STR:9 CON:12 SIZ: 11 INT: 16
POW:11 DEX:12 APP:13 SAN:55
EDU:14 アイデア: 80 幸運:55 知識:70
耐久力:12 MP:11 DB:±0
母国語 70 信用 70 説得 60 歴史 50
心理学 70 精神分析 60 応急手当 60 図書館 65
目星 65 聞き耳 50 芸術(ピアノ) 56
探索者たちの友人で小学校の教諭。現在は小学4年生を担当。
明るくハキハキした性格で信用も厚く、生徒からは「しずく先生」と呼ばれ慕われている。
(探索者に合わせて年齢を変えても構わない。年齢が若い場合、教育実習生というのもあり。)
 
木梨涼(きなし りょう)(10歳。小学校生徒)
小学4年生。ヤンチャなガキ大将的な性格で、女子よりは男子から慕われているフシがある。またこの性格については、彼の家庭環境(両親は離婚、母親は働いており深夜遅くまで帰ってこない)が深く影響している。
今回彼が行方不明になったことが全てのきっかけ。
STR:7 CON:10 SIZ:8 INT:9
POW:7 DEX:8 APP:8 SAN:35
EDU:9 アイデア:45 幸運:35 知識:45
耐久力:9 MP:7 DB:±0
(なお彼の詳細な技能については省略する)
 

導入

探索者たちが小鳥遊しずくから依頼を受けるところからストーリーは始まる。
もしくは舞台となる町に居を構えているのであれば(一軒家なら尚良)、町内会あたりから連絡があったとかでも構わない。
夜、探索者が道を歩いていると、やたらと人が歩いているのが見える。みな、それぞれ「りょうくん」と呼ばれる人物の名を読んでいることがわかる。事情を尋ねると、小学生の男の子がいなくなった旨を伝えてくる。ここで手伝うことを伝えるにしろ伝えないにしろ、探索者たちは偶然から小鳥遊しずくと遭遇する。
彼女は探索者に会うと少しホッとした様子で、「小学生の男の子を見ていないか」と訪ねてくる。探索者が何事かと尋ねると、自分が担任を務めている児童である木梨涼が、夜になっても帰ってこないのだという。彼の母親いわく、この日は特に習い事の予定もなく、下校時もまっすぐ帰っていったのを彼女も確認したとのこと。それで町内会の人も合わせて探している旨を伝える。(心理学で、彼女はとても不安に思っている旨を伝える。尤も彼女が黒幕というわけではないので成否問わずこの返答。)
またここで、探索者に彼女から捜索の手伝いの依頼を受ける。
この依頼を受けた直後、町内会のおじさん(40~50代ぐらいが妥当だろう)が、堰を切ったように駆けつけてくる。急いで走ってきたことや後に彼が見たものから相応の混乱をしているが、<精神分析>もしくは数分の時間の経過である程度は落ち着く。
落ち着いた彼が言うに、「化け物が出た」とのこと。見た目は普通の人間にも似ているが、顔はどこか犬に似ていて、手足もよく見ると人間とはほとんど違うという。ここで探索者が見に行った場合、食屍鬼の一人と遭遇する(その際はもちろん0/1D6SANチェック)。
もし、探索者が彼に事情を聞こうとすると、彼はそのバケモノが「ぎあん様の贄だ」と言っていたと話す。(もちろん、探索者が見に行った場合もそう発言する。そのまま戦闘に移るでも構わないが、その直後に食屍鬼はその場を逃走する。)
ここで舞台となる町に古くから住んでいた設定の探索者は<アイデア>に成功すれば「ぎあん様はこの町に古くから伝わる神様である」ことを思い出しても構わない。(クリティカルの場合、「そういった昔話が残っている」事も一緒に思い出しても良いだろう)
その言葉を町の人間に話すと、彼らはみな「えっ」といった感じの表情になり、「涼くんは諦めた方がいい」とか言い出す。
おそらく探索者もそれに異を唱えるとは思うが、それでも「ぎあん様がお怒りなのなら仕方がない」と言った感じ。<言いくるめ><説得>などのロールを使えば一応夜通しでは探してくれるがなんとなく渋々感は漂う感じ。
また、探索者が夜通し探すと宣言した場合も食屍鬼との遭遇がある。<目星>成功で、子供のものと思われる靴を手に持っていることがわかる。食屍鬼たちは探索者の問いに答えることはなく、ただ「ぎあん様の贄だ、もう返さぬぞ」とだけ答えて去ってしまう。DEX13との対抗に成功すると追いつけるが、その際は戦闘になる(そして、追いついた場所は樫塚のちょうど真ん前ぐらいにする)。失敗した場合、見失ってしまう。
そんな状況を見て、しずくの方から探索者へと依頼がある。内容は単純明快、【木梨涼の捜索】である。
 

調査事項

ぎあん様について

伝承として調べるなら<図書館>。言い伝え関連から調べるなら説得系技能。

ぎあん様の伝承について

<図書館>で調べることができる。成功、失敗、クリティカルで分かる情報は以下。
成功:町に伝わる樫塚の神様。詳細は後述。
失敗:特に分かることはなし。
クリティカル:町に伝わる墓場の神様。詳細は後述。
 

◯ぎあん様についての伝承詳細。

むかしむかし、この町がまだ小さな村だった頃のことです。このころ、村には何匹もの鬼が住み着いていて、村を襲っては悪さをしておりました。
困り果てた村人たちはある夜、神社の神主さんにどうにかならないかと相談に行きました。
神主さんは、「それなら、樫塚の神様にお願いをしよう。神様にご飯を持っていってお願いをしよう」と言いました。
村人たちはそれぞれの器にその年とれたお米を入れ、神様のいる場所へお願いに行きました。
「神様、おねがいです。私達の村を助けて下さい」
村人たちの願いを聞いた神様は言いました。
「わかった、鬼たちに悪さをしないように懲らしめてあげよう。その代わり、お米の入ったお椀を私にくれないだろうか」
村人たちは困りました。村人たちも、お椀がなければ食べることが出来ません。どうかそれだけはと村人たちが答えると、神様は少し考えて言いました。
「ならば、本当に困ったときには、このお椀と米をお前たちに貸そう。ただしそれは貸したものだから、ちゃんと返さなければいけないぞ」
と。村人たちはこれで村が助かるのならと、神様にお米とお椀を差し出しました。
神様は満足したような声を上げて、それからふっと消えてしまいます。
それから先、鬼が現れることもありませんでした。めでたしめでたし。
 
<以下クリティカル情報>クリティカルした場合、以下の情報も追加。
むかしむかし、樫塚に数人の泥棒が入り込みました。泥棒たちは、樫塚にあるたくさんのお椀を、値打ちがあるものだと思ったのです。
泥棒たちはお椀を袋に詰め、まんまと逃げ出そうとしました。しかし、樫塚から出た、その時です。
急にあたりが寒くなり、星が出ていたはずの空にはなにもなく、そしてなにも見えなくなってしまいました。
「ぎあん様の呪いだあ」泥棒の一人が叫びました。そう、泥棒たちはぎあん様を怒らせてしまったのです。
ぎあん様は、大きな口を開けました。ぱっくりと大きな口は、泥棒のうち一人を、あっという間に飲み込んでしまいました。
「うわあああ」泥棒たちは叫びます。袋に入れたお椀を取り出し、「ごめんなさい、もうしません」と何度も何度も謝り続けました。
謝っているうちに、空は明るくなりました。泥棒たちは空に向かって謝っているところを、村人たちに発見されました。
それから泥棒たちは心を入れ替えました。しかし飲み込まれた泥棒は、泥棒たちがそれから何度お米を持って行って謝っても、ついに帰ってきませんでした。おしまい。
 
この文章の後、<アイデア>成功で、「涼はぎあん様の怒りを何らかの形で買ってしまったのでは?」(図書館成功時)「涼は樫塚のお椀を持ちだしたのでは」(図書館クリティカル、もしくはアイデアクリティカル)と思う。そしてこの後の涼の顛末を想像してしまい、0/1D3(クリティカルの時は0/1D4)のSANチェック。
 

◯ぎあん様の言い伝えについて

説得技能で聞き出せる。失敗、成功、クリティカルで分かる情報は以下。
失敗:以下の歌のみ。
成功:伝承の成功部分+歌。
クリティカル:伝承の成功部分+歌+昔話。
 
わらべうた
「いちのばんにはにええらび(一の晩には贄選び)
にのばんにはかみをきる(二の晩には髪を切る)
さんのばんにはつめをはぎ(三の晩には爪を剥ぎ)
よんのばんにはゆびをきる(四の晩には指を切る)
そうしてやくそくできたなら(そうして約束できたなら)
ぎあんさまはおいでになる」
※タイムリミットの目安。一の晩(=導入で涼が拉致された日)で終わっているため、無傷で木梨涼を取り戻すならこの日の晩、もしくは次の日の晩までに解決する必要がある。
 (二日目夜~三日目夕方までならば髪をざんばらにされるだけで済むが、三日目夜~四日目夕方にはすべての爪が剥がされてしまい、四日目夜以降はすべての指が引きちぎられてしまう。
もちろんそれ以上だとモルディギアンによって食われてしまう)
歌を聞いた場合、<アイデア>成功で「ひょっとしてこれは生贄にされたものの末路ではないか?」と思い至り、0/1のSANチェック。
 

児童、もしくはしずくへの聞き込み

児童の場合、説得系ロールで聞くことになる。もしくは探索者があまりに色々と不適合(子供に対して不審人物的印象を持たせるとか)の場合は<信用>も必要になる。
しずくへ聞き込みした場合、探索者が対人技能のロールを持っていない場合に限り、彼女が事情を聞いてくれる。ただしその場合、数時間のタイムラグが発生する。(もちろん依頼したのが夕方であった場合、結果が聞けるのは次の日の昼休み時間帯になる)(また、彼女はいわゆるお助けNPCなので、もしPCたちが図書館で失敗するなど見落とした情報があるようなら、彼女の口から伝えても構わない)
そこでわかるのは以下のこと。
「木梨涼は数日前の貸塚への校外学習で、ふざけて奥の方へ入っていきお椀の一つを持ち帰ってしまった」
「本人はほんのいたずらのつもりだったのでしずくにはなにも報告していなかった」
「本人にそれを返す気があったのかどうかは不明」
(クリティカル時)「犬っぽい人間がこっちを見ている夢を見たと言っていた」(※モルディギアンが夢を通じて警告した)
 

涼宅へ乗り込み

涼の家へ乗り込んだ場合、まず母親がいるため、怪しまれないために<信用>ロールが必要。失敗した場合は<言いくるめ><説得>も使用可。(ただししずくも一緒にいた場合は対人系ロールに+20)
涼の部屋にあるものとしては
目星→書きかけの連絡帳
目星なし→割れてしまったお茶碗
 
お茶碗について:古めかしいお茶碗。真っ二つに割れてしまってもう使えない。
<考古学>に成功すると、これがかなり古いもの…少なくとも作られて数百年ほどのものであることがわかる。(クリティカル情報で新しく見積もって1600年代ぐらい?)
<目星+アイデア>でうっかり落として割ってしまったような形跡であることがわかる。ぱっと見何の変哲もない普通のお茶碗。
連絡帳の内容(小学生のキッタナイ文字なので母国語ロールに成功すること。失敗した場合一時間ほど時間がロスされる)「先生ごめんなさい、お椀を持って帰ってきたら、落として割ってしまいました。なんだか変な夢を見ます。ばけものがぼくをつかまえにくる。助けて」(<目星>成功で、新しいお椀持って行ったら化け物もうこないかなと書いて消したあとが見える。筆跡が濃いので分かる感じで)
また、母親はいなくなってしまった一人息子のことを大層心配しており、ぎあん様の言い伝えに関しては、半信半疑であるようだ。なおここで<説得><言いくるめ>などで聞き出そうとした場合、涼が「アロンア◯ファ的なものを親にねだっていた(どうにかくっつけようとしていた)」ことが判明する。
なおあまり長居した場合しずく同伴であろうがなかろうがつまみ出される(目安としては一時間半)
 

救出作業

ここまで出来たら救出作業に必要な物を準備する。と言っても新しいお椀とお米ぐらいなものなのだが。(※ここでお米を忘れた場合、バッド確定。一応炊いたご飯でもセーフではある)
また夜であることが必要。昼に行ってお供えをした場合、涼は出てこずお供え物もそのままにされる。
 
<昼に行った場合>
特になにも起こらない。また、樫塚に行っても涼は出てこない。
 
<夜に行った場合>
まず暗いので懐中電灯等を持っていない場合、<目星>技能にマイナス20がつく。
樫塚の中に入ってから暫く行くと小さな分岐点につく。(しずくがここにいた場合、古い昔から何故かここにはいくつか穴ができていたということを教えてもらえる。ちなみにその正体は食屍鬼たちのすみかである)
<聞き耳>を行うと、どこからか泣くような声が聞こえてくる。なおここでその声の方へ行くと、食屍鬼との戦闘が待っている。(彼らはモルディギアンの身に傷がつくことを良しとしないため、そのあたりを踏まえた<説得><言いくるめ>を利用すれば戦闘の回避は可能。)
グールは1D4体(戦闘技能が乏しい場合は2体ぐらい)出てくるが、そのどちらも能力値は平均のものを使用。
ここで声の方を無視して椀のある方へと向かうと、行方不明になってからの経過日数により、様々な姿で涼の姿がある。(一の晩には贄選び、つまり涼が選ばれているため、最短でも髪がざんばらの状態で発見される)
なお、条件を揃えてここに来るまでに三日以上(つまり、わらべうたでいうところの四の晩以降)経過していた場合、すでに涼はモルディギアンに食われており、彼を食った後のモルディギアンを直視することになる。(※ワーストエンド)
※ここでバッドエンドへの分岐。条件はこの際、お米、もしくは新しく購入したお椀どちらかの要素が欠けていること。
 

バッドエンド(ワーストエンド)の場合は以下の描写を加える。

涼の姿が確認でき、ほっと彼が安堵したのもつかの間、探索者たちのまわりを異様な空気が包む。おそらく人生のうちでそう何度も嗅ぐはずのない死の匂いと、決して冬のそれではない妙な寒気。
探索者たちは<回避>を振ることができ、失敗するとモルディギアンの姿を真正面から見据えてしまう。これにより1D8/1D20のSANチェック。また回避に成功したとしても、死の臭気と寒気によって何かが目の前にいることを感じ取ってしまい、1D4/1D10のSANチェック。
また、探索者たちがモルディギアンの存在を視認、もしくは確信した瞬間、涼の体がするりと浮き上がる。泣き叫ぶ少年の体が、頭からズルリと闇の中に呑まれていく。抵抗の声は頭を呑まれた瞬間に聞こえなくなり、最初は抵抗していたその体も、やがてだらりと弛緩し動かなくなる。ここで涼がモルディギアンに呑まれ食われたことによるSANチェック。0/1D6のチェック。
あとは探索者一人(しずくもいた場合は二人)で逃げることになる。
(ワーストエンドの場合涼の死亡描写は省き、<回避>不可でモルディギアンを正面から見据えてしまうことになる)
 

逃亡

涼を救出、もしくはバッドエンドルートを踏みモルディギアンに涼が食べられた後は、探索者たちも樫塚から脱出を余儀なくされる。
バッドエンドならばもう一人の生贄かつ備えが不十分だったものをモルディギアンが逃すはずもなく、それ以外のルートでも生贄を奪われてしまったグールたちが黙っていないからである。
逃げ出そうとした探索者たちの耳に、聞き耳せずともグールたちの咆哮が聞こえてくる。これは、祭壇の後ろに隠れていたグールたちのものであり、このままこの場にとどまっていた場合、グール+モルディギアンとの戦闘になる。そうなると勝ち目はまずないので逃げるよう忠告すること。
逃亡を図った場合、それよりも先に探索者たちのまわりを異様な空気が包む。おそらく人生のうちでそう何度も嗅ぐはずのない死の匂いと、決して冬のそれではない妙な寒気。これにより、後方で何かが目覚めてしまったのだと直感する。1D4/1D10のSANチェック(この描写及びSANチェックは、バッドエンド及びワーストエンドルートを踏んだ場合は省くこと)。
このまま逃亡を続ける場合、DEX10との対抗になる。(グールたちもまたモルディギアンの影響を受けているため、多少の速度は遅くなる。)DEX対抗に失敗するごとにグールからの鉤爪攻撃(30%、ダメージは1D6+1D4。優先的に涼を狙う)が飛んで来る。
ここで踏みとどまり戦闘になる場合はモルディギアンの姿を直視することになり、その後の戦闘では攻撃をするためには<幸運>ロールに成功した上で、攻撃の技能値は1/4になる。(この時、モルディギアンからは自身を攻撃しない限りは攻撃してこないが、もちろんモルディギアンを直視したことによるSANチェックは回避できない)
DEX対抗に成功すると、樫塚から脱出することができる。
 

エピローグ的な何か。

ハッピーエンド、ノーマルエンドの分岐条件は以下の二点。
・バッドエンドルートを踏んでいない(つまり涼の生存が第一条件)
・早い段階で涼を救出している(爪をはがされていない状態がハッピー条件。爪が剥がされている、もしくは指が切り落とされている場合はノーマル)
 
ハッピーエンド…探索者たちのもとにしずくを伴い、髪を切った涼がやってくる。「お兄ちゃん(もしくはおねえちゃん)、ありがとう」と言って微笑んでくれる涼の手には、マリーゴールド(季節によっては菊)の花束。樫塚にお詫びの気持ちを兼ねて置いてくるのだとのこと。<知識>に成功した探索者は知っている。これが弔いの花であることを。
ノーマルエンド…入院した涼の元へ、探索者たちがお見舞いに訪れる。指の経過が思わしくなく、彼は長く入院しているのだった。「あんなことしなきゃよかったんだ…先生、ごめんなさい」と呟く涼の表情には、すでにかつての快活さはなくなっていた。
バッドエンド…(探索者と)しずくが樫塚の元へ訪れる。ここは、先日命を落としてしまった涼が死んだ場所だ。白く小さな花をそっと手向け、手を合わせる。彼女の口からは絶えず、「ごめんなさい…ごめんなさい…」という言葉があふれていた。
ワーストエンド…あの一件から数ヶ月がたった今も、涼の姿はどこにもない。探索者たちは日常へと戻っていくが、その日常の片隅には、色あせた行方不明の少年を探すポスターが、風に揺られてはためいているのであった。
 

報酬関係いろいろ。

・生還ボーナス 1D10
生還ボーナスに加え、たどり着いたエンドによって以下のボーナスを加える。
・ハッピーエンド 1D4
・ノーマルエンド 1D3
・バッドエンド及びワーストエンド 報酬なし

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基本ゆるいシナリオばかり書いてます。クトゥルフとかサイコロフィクション多めになるかも? ※Pixivの方に記載のシナリオは、腐ったお姉さん的二次創作も同じユーザーで掲載されておりますので二次創作及び腐ったお姉さん向け作品が苦手な方は別の作品へ飛ぶ場合は細心の注意をお願い致します。 シナリオについては改変等は自由です。(万一回してくださった際は連絡いただけると喜びます)

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