2018年12月12日更新

扉の先は

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~5人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

初心者用に作ったチュートリアルシナリオ。推奨人数は3〜5人となっていますが、何人でも構いません。設定の矛盾はない筈ですが、質問がありましたらコメントでお知らせください。【探索パート】と【戦闘パート】にわかれています。どちらかだけでも、両方でも使えます。ルールの確認に活用してください。

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ストック

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コメント

前書き

本シナリオは【探索パート】と【戦闘パート】にわかれている。基本的には両方行うことを前提に作られているが、非戦闘のシナリオとして遊ぶこともでき、戦闘のルールを確認するためにも使える。クトゥルフ神話TRPGのプレイ感を感じ取ってもらいたい。ただ、ホラー要素を控えめに作っており、ホラーの雰囲気を感じ取ることは難しいかもしれない。
神話生物は弱体化したショゴスを採用しているが、それ以外に使いたい神話生物がいれば、そちらと入れ替えても構わない。なお、このシナリオには明確な背景が用意されているが、それを公開する予定はない。傲慢ではあるが、少しばかり考えてみてくだされば、それは作成者として光栄なことである。
技能名や行動の後に「ー」が書かれている部分がある。これはその行動に成功したときにどうなるかを表したものである。

シナリオ

【探索パート】

探索者たちは見知らぬ部屋で目を覚ます。壁は白く、家具は木目調の落ち着いた雰囲気の部屋だ。床には温かい色のカーペットが敷かれ、どことなく雪国の暖かさを感じる。窓からは明るい日差しが入って来る。昨日は自分の部屋で寝たはずだ。はて、一体ここはどこだろうか。
周囲を見渡すと本棚、机、暖炉、扉があることがわかる

本棚

暗い木目の本棚である。英語の本がズラリと並んでいる。

他の言語(英語)ー有名なタイトルの文学作品が多いことがわかる。注意深く見ていると、同じタイトルの本が2冊あることにも気がつく。それらは離れて置かれており、一見すると同じ本には見えない。

目星ー全体に目を通すと、同じ文字が背表紙に書かれた本が2冊あることに気がつく。

図書館ーパラパラと本を開いてみると、一冊だけ他とは違う本が見つかる。

上記の3技能に共通ーその本を開くと、ページは糊付けされており、中央がくり抜かれていることがわかる。これは本型の小物入れだったらしい。中には3本の鍵が入っている。
頭部が丸く曲げられた金属でできており、簡素なブレードを持つ鍵(1番)、頭部が装飾の施された四角形で、複雑なブレード部分を持つ鍵(2番)、頭部が丸く、一見すると鍵には見えないような不思議な形をしたブレード部分を持つ鍵(3番)の3種類である。それぞれの鍵は同じ程の大きさである。

黒檀(こくたん)で作られた高級感のある書物机だ。机の上は整頓されており、羽根ペンとインク瓶がおいてある。ヴィンテージ風の卓上ランプが乗っており、つけてみると橙の暖かい光が漏れ出す。机の引き出しには鍵がかかっている。1番の鍵を使うことで開けられる。

目星ー机の裏に封筒が貼り付けられている。中には誰かの手書きの文書が入っている。
 読むと宣言した場合ーその文書には、この部屋から自分がいなくなること、次の入居者がこれを読んでいるであろうということ、扉の先は見ないほうがいいこと(【戦闘パート】がある場合のみ)が書かれている。
(本棚や写真を見ていた場合)アイデアーこの部屋にいたであろう人物は、本や写真から欧米の人物であろうと予想されるが、この文書は日本語で書かれている。日本語で書いたということも考えられるが、それにしては字がほどよく崩れており、一朝一夕で書けるような字ではないという印象を受ける。では、この文書は一体誰が書いたのか?

机の引き出しには写真が何枚か入っている。複数の人間が写っている。ここと同じような内装の部屋でパーティでもしていたのだろうか。皆幸せそうな顔で笑いながら料理を食べたり、話したりしている。

目星ー写真を見ていると、木製の扉の前に人が立っている写真が気になる。その手には2番の鍵が握られている。
アイデアーその写真の人物は2番の鍵の頭部を鍵穴に差し込む向きに持っている(ブレード部分を持っている)ことに気がつく。

暖炉

火はついていないが、部屋はほどよく暖かい。
(窓の外を見ていたとき)目星ー暖炉に灰がたまっている。ホコリが積もっており、ここしばらくは使われていないらしい。窓の外は一面の雪景色だった筈だ。この暖かさは一体…?sanチェック(0/1d3)(既に暖炉でsanチェックしていた場合はしなくて良い)また、たまった灰の中に白いものを見つける。

目星ー暖炉に灰がたまっている。ホコリが積もっており、ここしばらくは使われていないらしい。それでも暖かいということは、外の気温が高いのだろう。また、たまった灰の中に白いものを見つける。

上記の2つに共通ー拾い上げて見ると、生物の骨らしい。丁度自分の腕と同じくらいの長さの…
この骨はもしや、ヒトのものではないか?
sanチェック(0/1d4)

暗い木目の窓枠を持った窓。外には一面の雪景色が広がっている。周囲に他の建物はないらしい。

(暖炉を探索(目星)していたとき)アイデアー暖炉はしばらく使われていなかった筈だ。幾ら日が射しているとはいえ、この暖かさは一体…?sanチェック(0/1d3)(既に暖炉でsanチェックしていた場合はしなくて良い)

部屋の中にある金属製の扉。部屋の雰囲気にはそぐわないが故に、異様な存在感を放っている。鍵穴がある。どの鍵を使っても合わないが、2番の鍵の頭部を差し込むことで開けられる。【探索パート】のみであればここで脱出となり、シナリオは終了する。【戦闘パート】があるときは、この先で戦闘が発生することになる。

鍵開けー奇妙な構造をした鍵穴だ。非常に開けるのが難しい。−50%

カーペット

暖かい色をしたカーペット。触り心地が良い。めくってみると、床下収納を見つける。

幸運ー床下収納から望むものを手に入れる。戦闘のための武器を調達する場所。KPは基本的にはどんな武器でも認めてほしい。ただし、明らかにサイズに無理があるもの(対戦車砲など)や、あまりにも強すぎる武器(デザートイーグル、ダイナマイトなど)は、戦闘ルールを説明する前に終了してしまう可能性があるので、控えるよう伝えること。また、机の鍵程度なら認めてもよいが、扉の鍵は探索が無くなってしまうので認めないようにお願いしたい。

【探索パート】は以上である。【戦闘パート】をする場合はそちらに。行わない場合はアフタープレイに入ること。

【戦闘パート】

扉を開けると、その先は暗闇であった。壁がコンクリートでできているのか、先程までの部屋とは異なり、冷たい空気が漂ってくる。暗闇に目が慣れるにつれ、少しずつ様子が見えてくる。床にこびりついた暗赤色、窓の無い壁、壁によりかかる白骨。何よりも目を引くのは、中央の物体。
「テケリ・リ!テケリ・リ!」と聞こえる奇妙な声を挙げながら、ぬるりと鎮座している。刻々と形を変え、その表面には牙や口が覗き、目玉が周囲をじっと見渡している。
その目の一つがあなた達を捉えると、一斉にすべての目があなた達の方を向く。不定形の体を揺らしながら、それは近づいてくる。

後ろを振り返る(来た部屋を見る)ー先程までいた部屋は酷く荒れている。本は床に落ち、机の引き出しは全て抜かれ、カーペットはボロボロに破れている。何よりも、窓から入っていた筈のあの光が入ってこない。部屋は真っ暗になり、あなた達は言いようの無い恐怖を感じる。突然部屋が変化したことに対するsanチェック(0/1d6)(【戦闘パート】のみの場合、この処理は発生しない)

【戦闘パート】のみの場合、いくつか不自然な点が発生することになる。扉を開けてきたのではなく、目が覚めたらこの部屋にいることとする。冷たい空気が漂っていることを伝えること。目が覚めた原因はショゴスの鳴き声としても良い。

ショゴスとの戦闘に入る。本来のショゴスからかなりステータスを改変しており、弱体化されている。これは、本来クトゥルフ神話TRPGが極力戦闘を避けるように作られているためであり、ショゴスが登場するシナリオはその封印を目的にしているものが殆どであるからだ。
したがって、この神話生物が通常よりもかなり弱く作られており、他も同じように撃退できるとは思われないように一言添えてから戦闘に臨んでほしい。

ショゴス(弱体化)
STR 12
CON 9
SIZ 20
INT 8
POW 6
DEX 4
耐久力 15
ダメージボーナス +1d6
武器 押しつぶし 35%
装甲 なし ただし、貫通する武器は1ダメージしか与えない。(探索者の人数や技能によって変更アリ)また、火や電気を伴った攻撃は半分のダメージしか与えない。
ショゴスは1ラウンドに1ポイント耐久力を回復する。
ショゴスを見て失う正気度(1d3/1d10)  

ルールブックをお持ちの方はぜひショゴスの欄を確認してほしいのだが、かなり弱くしている。何も知らない探索者らが急に出会っても対処できるようにと、人間と同じレベルまでステータスを減らしているのだ。

【エンディング】

 このシナリオは【探索パート】と【戦闘パート】にわかれている関係上、どのような処理をしたかによって正気度の減少量が異なってくる。以下に回復量を記載するので、参照してほしい。

○エンド1 美しい鍵 2d6
両方のパートを行い、無事に生還したとき

あなた達が化け物に手を下すと、急激に意識が薄れてくる。次に気がついたときは自分の部屋だった。あれは夢だったのか?それにしては随分とリアルだった…
あなたが自分の部屋の机に目をやると、そこには鍵がおいてある。美しい装飾が施された一本の鍵と一枚の手紙…
そうか。あの夢は…

○エンド2 不思議な夢 1d6
【探索パート】のみを行い、生還したとき

鍵を開けると、その先の明るい光を見て急激に意識を失う。次目覚めると、そこは自分の部屋だった。あれは夢だったのか?それにしては随分とリアルだった…
あなた達は夢の中での不思議な体験を振り返る。不思議な部屋、不思議な手紙、不思議な扉… あれは確かに、不思議な『夢』だった。

○エンド3 もう見ない悪夢 1d8
【戦闘パート】のみを行い、生還したとき

あなた達が化け物に手を下すと、急激に意識が薄れてくる。次に気がついたときは自分の部屋だった。
あの化け物は何だったのか?思い出しただけで身震いをする。今でも耳元にあの奇妙な鳴き声が聞こえてきそうだ。あれが夢で良かった。あんな存在が、本当にいて良いはずがない。確かに倒した手応えに、あなた達は安堵する。きっとあの夢を見ることは二度と無いだろう。

○エンド4 確かに聞こえたあの音 1d3
【戦闘パート】で敗北したとき

体が潰れていく感覚。一瞬の痛み。あなた達が意識を失い、次に目が覚めたのは、あなたの部屋だった。
あの化け物は何だったのか?思い出しただけで身震いをする。今でも耳元にあの奇妙な鳴き声が聞こえてきそうだ。あれが夢で良かった。あんな存在が、本当にいて良いはずがない。
さて、心なしか外が暗いのが気にかかる。あんな悪夢を見た後にこんな天気なんて、不吉だな…
…いや、まて。この音は…この鳴き声は……!

後書き

このシナリオについて質問がある方は、このページにコメントを残して頂きたい。できる限りお答えしたい。
初めての投稿ということもあり、どれほどの方に使っていただけるかはわからないが、ぜひ、クトゥルフ神話TRPGのみならず、他の多くのTRPGを楽しんで欲しい。
最後になるが、お見苦しい点が多々あったにも関わらず、最後までご覧くださった貴方に、感謝を伝えたい。

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メリーと申します。投稿したシナリオは設定の矛盾だけ第三者の目から確認しています。バランス調整はご連絡頂ければ。 いろいろなシステムのシナリオを投稿していきたいと考えています。どうぞお気軽にご使用ください。 (無いとは思いますが)動画やリプレイでの使用は一言ご連絡と作者の明記をお願いします。

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