2019年02月01日更新

冒険の幕開け

  • 難易度:★★|
  • 人数:2人~3人|
  • プレイ時間:6~7時間(テキストセッション)

ソードワールド2.0 基本ルールブック 1 改定版 および 2 改定版のみでプレイできるように作ったシナリオです。

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本作は「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0』のシナリオです。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

レギュレーション

使用ルールブック: ソード・ワールド2.0 改訂版基本ルールブックIとII(以降I、IIと略す)
経験点: 初期作成+2000点(計5000点)
所持金: 初期作成+2000G(計3200G)
推奨冒険者人数:2~3人
パーティーバランス目安: 前衛1~3人、後衛0~2人
冒険者レベル上限: 3
必須技能: スカウト1人以上、セージ1人以上
GMはスカウトがスカウトツールを持っていることを確認してあげましょう。
スカウトツールはIのP279です。

シナリオの流れ

①依頼の発注

村から出て冒険者になろうとしているプレイヤー達のところに、隣の村を通って来た商人から依頼の情報が流れてくる。

②道中

道中は平和だ。1度だけ探索判定をしましょう。
探索判定をしてみると魔香草や救命草が手に入ります。

③荒らされた村

村は酷い有様だ。生存者がいるか探索判定をしてみよう。ここでは手がかりが得られる。

④蛮族の巣へ

手がかりの情報を元に事件の犯人の拠点に向かう。
道中で一行は危機感知判定をしよう。
手伝ってくれる狩人と一緒に目的の洞窟に入ろう。

⑤蛮族との接触

洞窟の奥には蛮族がいます。またその奥には数人の村人が檻に囚われています。
蛮族を倒して村人を助けましょう!

⑥村人を救出

村人の囚われている檻の鍵は探索してみたところ見つかりませんでした。村人の証言によると先程の蛮族とは比べ物にならないほど強い蛮族が鍵を持っていて今は外に出ているそうです。
鍵開け判定をして村人を助けだしましょう。

⑦ルートA エンディング 村へ帰還

時間があまり残っていない場合にここで終了するためのルートです。
救出され村に無事帰れた村人達は、危険な蛮族が討伐されるまではプレイヤー達の村に避難してもらうことにしましょう。

⑦ルートB 強大な蛮族との邂逅

時間が1~2時間余っている場合にはこのルートをプレイすることを推奨します。

このルートは敗北が前提とされた難易度のエネミーが登場します。これはSW2.0にて代表的なエネミーであるドレイクが初期作成付近ではどれだけ脅威なのかを伝えたいからです。

プレイヤー達は村人を救出して洞窟を出ます。このときに遠くに強大な蛮族を見つけることができます。狩人によると最近ここに現れた蛮族らしく恐ろしいほど強いためプレイヤー達では勝てないらしいです。ここで挑まずに村人の救出を優先するならルートAに合流します。
挑む場合には狩人に村人達の誘導を任せてプレイヤー達は蛮族に挑みましょう。

⑧ルートBで敗北した場合 エンディング 村へ帰還

蛮族にやられかけたところを遅れて救出に来た冒険者達に助けられたプレイヤー達はそれでも村人を助け、周辺の平和を守ろうとした勇気ある冒険者です。この敗北を糧に次は負けないようにより強い冒険者になるために冒険しましょう。

⑧ルートBで勝利した場合 エンディング 村へ帰還

プレイヤー達は周辺の村の危機を救った英雄として讃えられます。この経験は偉大な冒険者としての第一歩です。これからもより強い冒険者を目指して冒険しましょう。

シナリオ詳細

いつも付近の村を回っている行商人のジャックが隣の村から人が消えたという情報を持ってきます。
このときちょうど冒険者になるためにカシュカーンに出発するために準備しているプレイヤー達。武装して村から出発しようとしているプレイヤー達に目を付けたジャックは、プレイヤー達に隣の村の調査と村人の捜索、生きているなら救出を依頼します。
ジャックはこのまま大きな町へと移動して冒険者にも依頼を出すが早く動いた方が助かる命も多いかもしれないからという理由を説明しましょう。
依頼の報酬は調査で500G、解決したら追加で1000Gを各人に出してくれるそうです。
このあたりの村は協力体制にあるため付近の村で資金を貯蓄しており報酬金はそこから出ます。

カシュカーンについて詳細はIIのP189

村から出発したプレイヤー達は隣の村までとりあえず向かいます。道については既知であるとして動きましょう。なんせ隣の村ですから。
道中に危険はありませんが一応の警戒として探索判定を1度だけ行いましょう。

探索判定について詳細はP117です
探索判定の目標値は8です。
成功したなら1d6本の救命草と1d3本の魔香草を手に入れられます。
魔香草と救命草については詳細はP280です。

村に到着すると人の気配が全くないことがわかります。建物は5個あります。
どの建物でもいいので探索判定をしてもらいましょう。探索判定に失敗したら別の建物に移動し再度探索判定をしてください。

目標値は10です
探索判定に成功したら何か人間以外の足跡を発見できます。

魔物知識判定でなんの足跡か調べましょう。
足跡の主はレッドキャップなので魔物知識判定の目標値はレッドキャップ(IのP374)を確認してください。
魔物知識判定について詳細はIのP118,119です。
魔物知識判定に失敗してもおそらく犯人はこの足跡の主だと理解はできます。

足跡追跡判定をしましょう。
目標値は9です。
足跡追跡判定について詳細はIのP115です。
失敗しても再チャレンジして大丈夫です。
判定の再挑戦についての詳細はIのP128です
成功したら住処であろう洞窟に行くことができます。

洞窟に入る前に危険感知判定をしてもらいましょう。成功すると近くの茂みになにかが隠れていることがわかります。

目標値は13です。
危険感知判定について詳細はIのP115です。
成功しても失敗してもプレイヤー達の姿を認識して狩人のピーターが出てきます。
狩人のピーターは普段人が現れない場所に人が現れたため警戒して身を隠したと説明してくれます。もしバニッシュを提案されても快く受け入れてくれます。
事情を説明すると狩場の安全のためだと言って依頼を無償で手伝ってくれます。
データは以下の通りとして扱ってください。

狩人のピーター

基本的に戦闘ではフィールドの外から支援している扱いとして攻撃対象になりません。
マギテック2とシューター3で戦闘特技は精密射撃と鷹の目(IのP250,251)を持ちロングバレル(IのP273)を扱っています。
行動として命中2d6+7、ダメージは2d6+7の魔法ダメージでプレイヤーの指定した敵に射撃してくれます。
次のターンはリロードのために行動できません。
射撃を4回行うとMPが足りなくなり行動しなくなります。

ピーターとともに洞窟に踏み込みましょう。
入り口付近は薄暗いですが、少し進むと壁に火のついた松明が備え付けられておりその明かりが洞窟を照らしてくれているため視界は問題ないとわかります。
さらに奥に進むと3体の蛮族とその奥にある檻に囚われた村人が確認できます。
もしGMは隠密判定を行えば不意打ちとして先制判定をせずに先手を取れると提案しましょう。
もちろん普通に突入し戦闘しても構いません。

隠密判定の目標値は9です。
隠密判定について詳細はIのP113です。
戦闘開始前に魔物知識判定を行いましょう。
出現する蛮族はレッサーオーガ(IのP376)が1体、レッドキャップ(IのP374)2体です。
レッドキャップについては足跡の魔物知識判定に成功していた場合は魔物知識判定を省略しましょう。

プレイヤーが3人以上の場合はレッサーオーガに剣のかけら4個が入っています。
剣のかけらについて詳細はIのP341です。
隠密判定に失敗、もしくは判定しなかった場合は先制判定を行います。
先制判定について詳細はIのP114です。

戦闘時の魔物の扱いの詳細はIのP342です。
戦闘が終了したら剥ぎ取りを行いましょう。
剥ぎ取りは魔物の数だけ代表者が2d6を振って
出目に応じて魔物の戦利品欄にある報酬を記録してください。最後に計算します。

戦闘時にはレッサーオーガは基本的に魔法は使わずにレッドキャップと一緒に前に出て殴ります。レッドキャップとレッサーオーガは それぞれ1番大きいダメージを与えてきた者に攻撃します。ダメージを受けてない場合はダイスロールで決めてください。後衛がレッサーオーガに 1番多くダメージを与えた場合はMPがあるならリープスラッシュ(IのP215)を後衛に撃ちます。
レッドキャップは後衛から 1番多くダメージを受けても前衛を狙います。

戦闘が終わったら鍵を探すために檻周辺について探索判定をしましょう。探索判定前に檻の中の人に話しを聞きたい、解除判定を行いたいとプレイヤー達が提案してきた場合は探索判定は省略して構いません。

探索判定の目標値は
探索判定に成功すると2d6×100Gが見つかります。
探索判定に成功しても失敗しても檻の中の村人が話しかけてきて、檻の鍵は今外に出ているとんでもなく強い蛮族が持っているため、プレイヤー達が鍵を開けてほしいと頼まれます。

解除判定をしてもらいましょう。
目標値は9です。
失敗しても再挑戦して構いません。
解除判定について詳細はのP110です。

ルートAについてです。
村人を救出します。しかし村人は強大な蛮族が怖いため討伐されるまで一時的にプレイヤー達の村に避難するそうです。
これで依頼は達成です。報酬をもらいましょう。
無事村人達を助けられたのは素晴らしいことです。しかし強大な蛮族を倒すことが出来ず悔しいと思うでしょう。この経験をバネにより強くなることを目指し冒険しましょう。
ちなみにその後町から来た冒険者がドレイクを討伐し安全を確保したと報告してくれます。

ルートBについてです

このルートは敗北が前提とされた難易度のエネミーが登場します。これはsw2.0にて代表的なエネミーであるドレイクが初期作成付近ではどれだけ脅威なのかを伝えたいからです。

洞窟を出た時に遠くにピーターが蛮族を発見します。この時ピーターからあれには恐らく勝てないと断言されます。
魔物知識判定をして戦うか、魔物知識判定をせずに逃げるかプレイヤーに選択してもらいましょう。
魔物知識判定もせずに逃げる場合には戦闘を回避して村に帰還できます。その後はAルートと同じです。
魔物知識判定を行う場合には戦闘は回避できません。
出現する蛮族はドレイク(IのP377)1体です。
プレイヤーが3人以上の場合はドレイクに剣のかけらが6個入っています。

もし討伐できたら⑧の勝利した場合にを参照してください。ドレイクを倒したことでさらに追加報酬で各人に1000G(つまり計2500Gの報酬です)が支払われ讃えられます。

戦闘中に誰かが生死判定を行うことになった場合は即座に戦闘が終了します。
なぜなら生死判定を行うことになる直前に熟練の冒険者4人が救出に来てくれるからです。
ここの熟練の冒険者達の戦闘はカットしましょう。
その後はシナリオの流れ⑧の敗北した場合を参照してください。

戦闘時には人間形態でHPが15点以上減っていたら竜化します。人間形態では魔法は使いません。竜化した場合は後衛が1番多くダメージを与えてきた時に撃てるならばエネルギーブレスを後衛に撃ちます。基本的にはエネルギーブレスと通常攻撃を交互に行う行動パターンです。

最終的な報酬について

ルートA

1500G+(道中や剥ぎ取りで得た金額をプレイヤーの人数で割った額)、経験点1000+80

ルートB

敗北した場合

1500G+(道中や剥ぎ取りで得た金額をプレイヤーの人数で割った額)、経験点1000+80+500

ドレイクを倒した場合

2500G+(道中や剥ぎ取りで得た金額をプレイヤーの人数で割った額)、経験点1000+150+1000

NPCについて

ジャック(男)リルドラケン

いつも村々を回って物資を売ったり情報をくれたりする親切な行商人。
気さくに話しをする人物であり村に住んでいる人で知らない人はいない。兄がカシュカーンで冒険者をしており、今回助けに来てくれた冒険者達の中でリーダーをしている。

ピーター(男)人間

隣村のさらに隣の村で狩人として生活している。口調は少し厳しいが行動や内容は優しさに満ち溢れており、周りに常に気を使ってくれる。

助けに来た冒険者達

熟練冒険者(レベル6)の四人パーティー。
構成は
リーダーであり、サカロス神官兼ファイターのガイア(男)リルドラケン
スカウト兼グラップラーのヴァン(男)人間
セージ兼ソーサラーのルイーダ(女)ドワーフ
シューター兼レンジャーのフィム(女)エルフ

その他

  • 判定についてわからなくなったらIのP100から128を確認してみてください。
  • 戦闘についてはIのP142から168を参照し簡易戦闘を行ってください。
  • GMがマスタリングに困った場合はIのP332から345を確認してみてください。
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