2023年12月08日更新

【謎掛けの部屋】 

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~1人|
  • プレイ時間:3~4時間(テキストセッション)

推奨技能:図書館、目星
2hほどの単発クローズド脱出系。初心者用の簡単なものです。
ロストはない。

探索者すぐ死ぬなぁと思ったニャル様。手ほどきのつもりでたまたま目に入ったPCを部屋にぶち込んだ。
別名「はじめての たんさくしゃ」 どーれみふぁーそーらしーどー的な音楽が流れていそう。流れていない。
とても簡単な謎掛けだからね、大丈夫大丈夫答えられなくても死にはしないがSANと身体的被害が1D6ヵ月続くだけ。
やったねPC!探索者になれるよ!

起きたら白い部屋でした、謎掛けを出されるので正解を答え脱出しましょう。

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ストック

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このシナリオでは答と答に応じた謎かけ文をKPに1D3で決めてもらいます。
答えは「海」「大地(陸)」「空(天)」です。
部屋にあるものを技能を使用し成功することでヒントを得ることが出来る、初心者用のシナリオです。また、リアルアイデアが必要になるため(そこまで難しくはないですが)詰まっているようであればそれとなくフォローしてあげてください。

[導入]
あなたが気が付くと、白い部屋にいた。
四方は真っ白い壁でふさがれ、窓も、扉もない。天井はとてもとても高く、長方形のような形をした部屋だ。
そして部屋の中には壁と同じく白いソファー、白いテーブル、白いメモ、白い本棚、白い本。
何もかもが白、白、白。その部屋で白以外の色があるのはあなたという存在と、白いメモに書かれた文字だけ。
 →SANC(0/1)

≪KP情報≫
PCは普段通り過ごしていたときにこの部屋にぶち込まれています。
そのため記憶等はしっかりしていますし荷物も持っていてOK。
携帯などは辞書などの内蔵ツールは利用可能ですがネットを介する機能や外部との交信(メール/電話/SNS投稿、更新など)は出来ません。

<部屋> 図書館、目星
目につくものすべてが真っ白い。
椅子も机も本棚も本棚に収められている本も、すべてが真っ白で目が痛いほどだ。
天井などにライトはないのに部屋全体は明るく、窓も扉もない密室空間だが息苦しいということもない。

★調査可能
・ソファー
・机
・メモ
・本棚
・本

<メモ>
真っ白い一枚の紙。よく見るメモ帳サイズのそれには以下のことが黒いインクで書かれている。

・表
「この部屋は何か答えよ。」

<答え:海の場合は以下の文章>
「私は女王である
 私は母である
 私は全ての始まりであり、全ての終わりである
 私は恵みである
 私は災厄である
 私から総てが生まれ、総てが還る

 私の名を答えよ」


<答え:大地(陸)の場合は以下の文章>
「私は母である
 私は育むものである 
 私は恵みである
 私は万物を載せるものである
 私は揺れるものである
 私は還るものであり、それを包むもの
 
 私の名を答えよ」

※私は万物を載せるものである =大空は万物を覆うため大地は万物を載のせるために出来ている
 →夏目漱石「吾輩は猫である」より

<答え:空(天)の場合は以下の文章>
「私は父である
 私は与えるものである
 私は見守り、見上げられるものである
 私は常に廻るものである
 私は世界を覆うものである
 私は神を戴くものであり、何にも遮られない
 
 私の名を答えよ」


・メモ裏
「チャンスは一度だけ。
 ヒントは部屋の中にある
 正しき答えを宣言せよ」


 
この謎掛けのメモを確認後は答えを言う場合は宣言をしてもらうまでは答えと見なさないため、独り言などつぶやいたりしても問題はありません。すぐに気づかれた方、解答すると答えた方には「探索はしなくて大丈夫か?」など確認後、「答える場合は宣言してください」など伝えてください。
宣言した場合は回答を確認し、正誤の文章を提示しシナリオを終了してください、お疲れ様でした。

<本棚>目星、図書館
壁一面に取り付けられている本棚。
ネジなどは見えないがしっかりと固定されており動かすことは不可能。
またがっしりどっしりとしており登ったりしても倒れることはなさそうだ。

目星情報
・本棚の上に目を凝らすと、同化して見えづらいが本棚の上に箱のようなものが乗っていることに気付く。
 →投擲、もしくは時間は掛かるが慎重に上れば入手は可能。
  成功で両手のひらサイズの長方形の小箱を入手。

<長方形の小箱>
固い材質で作られた小箱。振っても特に音はなく、鍵もついていない。
中には折りたたまれたメモ。
 →「答えは三つに一つ。しかして、確信がないままに答えるのは命知らずの愚者のみ。」

<本>目星、図書館、知識
表紙やカバーなどがすべて真っ白い本。
開くと真っ白い紙面には普通に黒のインクで文字が印刷されており読むことが可能。
多くは英語などの外国語で記されておりわからない。

外国人探索者や外国語に強い探索者であればそれらはスペイン語やフランス語などの様々な言語で記されていることがわかる。
また、これらの本のページ内容には一貫性がなく、元々は別の本のページを混合し作られたもののように感じる。
探索者は目星判定を行い、成功で以下の三つの単語だけ印刷された文字が新しいことに気付く。それらはすべて英語で記載されて、翻訳する必要がある。
失敗の場合は目が滑ってしまい見付けられなかった。時間がたてば(2探索くらいしたら)見付けられるかもしれない。

 この情報について携帯の辞書を利用するなどの宣言を行った場合、以下の文章の翻訳に成功する。
  ※幸運で辞書の取得も可能。辞書を使用する場合は+10など技能に補正を付けてもかまわない。

・Festa della Sensa(センサの祭り) ⇒外国版の観光案内情報誌の一部のようだ
 知識/もしくはクリティカル成功で以下開示
 スラブの海賊よりダルマチアとイストリアを開放しアドリア海を「ヴェネツィア湾」とした事を記念した祭であり、ヴェネツィアと海との結婚を宣言するもの。これはキリスト昇天祭後の日曜日に行われ、永遠の海洋支配と海に働くものの加護を祈念している。アドリア海はその美しさから女王、または真珠と例えられている世界でも人気の観光名所である。

・「大地讃頌」(だいちさんしょう) ⇒音楽雑誌の一部のようだ。
 知識/もしくはクリティカル成功で以下開示
 1962年(昭和37年)に大木惇夫の作詞で佐藤眞が作曲した「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』」の終曲。
 「大地賛頌」と書かれることもあるが誤りである。卒業式や合唱コンクールで歌われる定番ソングとして知られている。
 第1楽章「農夫と土」、第2楽章「祖国の土」、第3楽章「死の灰」、第4楽章「もぐらもち」、第5楽章「天地の怒り」、第6楽章「地上の祈り」
 第7楽章「大地讃頌」
 幻の第8楽章が存在するとも言われ、8楽章では第7楽章「大地讃頌」にて大地の有り難さ、自然の尊さに気づいた人類の前に女神が現れ人々は
 女神を讃えるが、女神は人間を一人残らず食い殺し人類がいなくなった地球に真の平和が訪れた、というような内容であった。
 この第8楽章は作者達により封印されたという。

・「空の鳥を見なさい」聖書:マタイによる福音書 6章25-26節聖書: ⇒聖書の一部のようだ
 知識/もしくはクリティカル成功で以下開示
「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。
 命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。空の鳥をよく見なさい。
 種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。
 あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」


<机>
四足の土台に天板が乗せられている、小学校などでよく見るタイプの机だが、脚も天板も全てが真っ白。
またピタリと固定されており揺すっても持ち上げようとしてもビクともしない。
引き出しとなる空間は光が入らないからか暗く、奥の方に何かが転がっているようにも見えるがよく見えない。
手を突っ込めば取れそう。

目星で細いものだなというのがわかる。
また天板に何か引っ掻いたような傷、凹みがあることに気付くが部屋中が白すぎて判別がしにくい。


▽手を突っ込む
手を突っ込みまさぐると指先にこつんと固いものが当たった。
それはころころと転がり少し奥に入ったが弄ればすぐにまた手にこつんと固いものが触れる。
あなたがそれを掴み腕を引き抜こうとしたとき、手首や腕に何かが巻き付いている感覚に気付くだろう。
そして巻き付いたそれがゆっくりと、しかし徐々に机の奥へ奥へと探索者の腕を机の奥へと引きずり込もうとしている。
STRかPOW対抗/もしくは幸運で成功すれば振りほどくことができるがあなたの腕には何か強い力で引きずられたことが嘘ではないというような痛みを伴った感触と赤くなった跡が残っている。 SANC 1/1D3
 →鉛筆を入手

▽手を突っ込まない
探索者がどうしようかと悩んでいると机の中からコロコロと軽く固いものが転がるような音がした。
 →アイデアで鉛筆が転がった時などに聞く音だなと思う。
再度机を覗こうとすると、君の目のすぐ近くを何かがぶんっと飛び掠めた。

 何かを見る。
 →それは一本の鉛筆だ。
普通の鉛筆で持ってみても特に変わったところはないがその先端は鋭く尖っており、もしあと少し頭をかがませるタイミングが早ければ鉛筆は確実にあなたの目に突き刺さっていただろう。 SAN1/1D2 

※机の中を覗いても何も見えない。

鉛筆を使い机の上を塗りつぶすと「たすけてこたえをまちがえた」という文字とともに机の端までガリガリと伸びた線。
 →SANC 0/1

<ソファー>目星
真っ白い革張りのソファー。座ると強い反発感で沈み込むというようなことはない。むしろ岩に座っているかのような安定感。
ソファーの下には何もない。

目星でソファーのひじ掛けと椅子部分の隙間にねじ込まれたメモを見付ける。

メモ
 「本は読んだ?」と書かれている。


このメモはニャルさんからのヒント。
本の情報を開示出来なかったり解読をまだ行っていないなどがあれば「携帯に辞書はないの?」など助言をしてもかまわない。

[ラスト]
全ての情報を出す、もしくはPCが回答を行うと宣言したあと回答してもらう。
答えの正誤を以下のようにする。



<海:正解>
あなたが解答を伝えると部屋は少しづつ暗くなっていく。
照明が落ちるかのように少しずつ暗くなり、そんな中でふとあなたは潮の匂いと優しい波の音に気付くだろう。
寄せては返す波の音、懐かしさを覚える濃い潮の匂い。海鳥のような鳴き声がどこか遠くから聴こえる。

そしてあなたが瞬きをした瞬間、真っ白だった四方の壁は一瞬ですべてが深い蒼に変わり、色鮮やかな魚の群れやエイ、海亀などが優雅に泳ぎ、去っていく。
上へ上へとどこからか生まれた泡がゆらゆらと心地よさそうに上がっていく。

その美しい光景に目を奪われているとあなたの足元からブワァッと泡が立ち上り、次第に目の前は泡に遮られ見えなくなる。
同時にあなたは沈み込むような眠気に襲われ、意識を手放すだろう。
その時、泡の弾けるような音に混じりパチパチと手を打つような音も聞こえた気がしたがそれを確かめる術もない。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡しても四方には目が痛くなるほどの白い壁などは存在せず、あなたのよく知る道、部屋、あるいは場所だ。
白昼夢にしてはあまりにも強い出来事に首をかしげながらも、あなたはいつも通りの日常へ帰るだろう。

<海:不正解>
あなたが解答を伝えると一瞬の沈黙が落ちた後、部屋がドォンという音と激しい揺れととも一瞬で真っ暗になる。
混乱するあなたのすぐ近くにまたドォンと轟音がし、閃光が落ちた。
その瞬間、壁だったはずの四方は荒れ狂う波と暗雲立ち込める空、そして雷鳴とともに閃光が走る景色へと変わっていた。
荒れ狂う波に合わせるように足元は揺れ、目の前に大波が迫てきていることを稲光で視認したと同時にあなたは水中に身を放り投げられる。
もがいても足掻いても掻き出すことも出来ずに体はどんどんと沈んでいき、意識も途切れていく。
ごぼごぼと自分の口から漏れ出した泡が弾けるのを最後に、あなたは意識を失った。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡すと周囲はクリーム色のカーテンで覆われており、口元は酸素マスクで覆われている。

何が起こったのか、一体自分はどうしたのか。
そんな風に思いながら目線だけで周囲を視認しているとカーテンが開かれあなたと目が合った看護師は目を丸くさせるだろう。

後日、あなたは事故にあったことを説明される。
相手の不注意による追突事故に巻き込まれた際に頭を強く打ち、1週間昏睡状態だったのである。
目が覚めたということで検査やら何やらで忙しくはなるだろうがしばらくすれば退院も出来るだろう。
この事故による後遺症として探索者は1D4を振り、両手足どれか一個所に1D6ヵ月間しびれなどが発症する。
 →この間は該当箇所に応じた技能に-20%のハンデがかかるものとする。
1ヵ月ほどは入院であると告げられ、あなたは日常に戻ってきたという安堵と、事故にあったという現実へのやるせない色々な感情を込めたため息を漏らすだろう。



<大地(陸):正解>
あなたが解答を伝えると部屋は少しづつ暗くなっていく。
やがて照明の色が柔らかな黄みを帯びた白に変わり、真っ白だった四方の壁には地平線まで続く麦畑に変わっていた。
体を優しく撫でる風は草と土の香りを身に纏い、夏の匂いのような青臭さがほのかにする。
そして一瞬の突風に目を閉じ、開けば目の前は一面の雪景色と、淡い桃色の花弁を散らす桜の木。
キンと肺に刺さるような冷たい空気には、微かに溶ける枯葉を燃したような独特の煙臭さを感じる。

ほぅ、とため息が漏れるほどに美しいその光景に見入っていると、一際強い風があなたを包む。
ぐるぐるとその風があなたを取り囲み、あなたの足がふわりと地面から持ち上げられる。
目を開けて確認をしたくても風の勢いは治まらず、あなたの体はハンモックに乗せられ揺らされているようにゆらゆらと優しく揺れる。
その揺れ心地よさにゆっくりと意識を手放していったあなたは、風の音に混じってパチパチと手を打つような音を聞いた気がした。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡しても四方には目が痛くなるほどの白い壁などは存在せず、あなたのよく知る道、部屋、あるいは場所だ。
白昼夢にしてはあまりにも強い出来事に首をかしげながらも、あなたはいつも通りの日常へ帰るだろう。

<大地(陸):不正解>
あなたが解答を伝えると一瞬の沈黙が落ちた後、次第に部屋がガタガタと揺れ始める。
それは縦に、横にドンッドンッと激しい音をたてながら強く長く揺れ、本がバサバサと落ちる音が部屋に響く。
立っていられないほどの衝撃に床に座り込み目を凝らせば、次第に真っ白だった四方の壁はひび割れたコンクリートに変わっていた。周りを見渡せばあちこちに壊れた何かの破片倒れた椅子や段ボールが散乱し、遠くからはウーウーとサイレンの音が聞こえる。
砂と埃に塗れたそれは酷く不快で、移動しようにも時折揺れる地面に恐怖で足が震え縮こまることしか出来ない。
混乱と恐怖に震えるあなたが何とか場所を移動しようと足に力を入れた瞬間、また大きな縦揺れが発生しあなたの足元がガラガラと崩れた。
とっさに手を伸ばし何処かにつかまろうとしたが間に合わず、あなたの体は先が見えない暗闇の穴に放り込まれる。
ガラガラと棚などが倒れるような音を聴きながら、あなたは意識を失った。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡すと周囲はクリーム色のカーテンで覆われており、口元は酸素マスクで覆われている。

何が起こったのか、一体自分はどうしたのか。
そんな風に思いながら目線だけで周囲を視認しているとカーテンが開かれあなたと目が合った看護師は目を丸くさせるだろう。

後日、あなたは事故にあったことを説明される。
相手の不注意による追突事故に巻き込まれた際に頭を強く打ち、1週間昏睡状態だったのである。
目が覚めたということで検査やら何やらで忙しくはなるだろうがしばらくすれば退院も出来るだろう。
この事故による後遺症として探索者は1D4を振り、両手足どれか一個所に1D6ヵ月間しびれなどが発症する。
 →この間は該当箇所に応じた技能に-20%のハンデがかかるものとする。
1ヵ月ほどは入院であると告げられ、あなたは日常に戻ってきたという安堵と、事故にあったという現実へのやるせない色々な感情を込めたため息を漏らすだろう。


<空:正解>
あなたが解答を伝えると部屋は少しづつ暗くなっていく。
そしてあなたが瞬きをした一瞬で真っ白だった四方は青空へと変わりあなたの足元の床がふっと消えた。
束の間の浮遊感、それから重力に従いあなたの体は宙へと放り出される。
見渡す限り果てのない青空、ところどころに浮かぶ白い雲。バタバタとたなびく衣服と、左右上下を見まわしても青空と白い雲。

そんな世界を眺めながら、あなたはふわふわとゆっくりゆっくり下降しながらも落ちていた。
最初こそは恐怖が勝っていたが、あまりにも変わらない景色と眠くすらなってくるほどに優しくふわふわと落ちていく。

あなたがふと視線を前に向けると。太陽が少しずつ傾き、青空は夕焼けへと変わっていく。
どこまでも続いていた青空は哀愁や郷愁のような寂しさを連れてくる橙と茜の間の色を伴う夕焼けとなり、紫と紺の間の夜空へと姿を変えていく。
完全に太陽が隠れ、あなたは青空から満点の夜空という言葉が相応しいほどの星空の中にいた。
きらきらと瞬き、時折流れ落ちていく星を眺めながらあなたはゆっくりと瞼を閉じる。
ふわふわと意識が浮き遠ざかる一瞬、どこか遠くでパチパチと手を打つような音を聞いた気がした。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡しても四方には目が痛くなるほどの白い壁などは存在せず、あなたのよく知る道、部屋、あるいは場所だ。
白昼夢にしてはあまりにも強い出来事に首をかしげながらも、あなたはいつも通りの日常へ帰るだろう。

<空:不正解>
あなたが解答を伝えると一瞬の沈黙が落ちた後、部屋の中であるはずなのにぽつぽつと雨が降り始める。

それは最初こそはにわか雨のようにぽつぽつと小粒の雨粒だったが、次第に勢いを増し、バケツどころかバスタブをひっくり返したような土砂降りへと変わっていく。
どこからともなく降り注がれる雨水は水かさを増し、あなたの足首、膝、太もも、腰とどんどん沈めていく。
何とか本棚の上に逃れ、勢いよく降り注いでくる水の発生源を見ようと天井を見たあなたはそこで、部屋の様子が変わっていることに気付くだろう。
四方真っ白だった部屋はどこかの廃墟のようにボロボロになった家やビルなどが傾き、ゆっくりと足下の水だまりへと崩れ落ちていく。
天井は暗く重い曇天へと変わり、そこから次々と雨が降り注ぐ。
ばちゃんばちゃんと首まで来た水が打ち付けられ跳ね狂う音とともにあなたの頭の上まで一気に水かさは膨らみ、そのまま意識を失った。

そしてあなたは、あの部屋に行く直前までの状態で意識を取り戻す。
あたりを見渡すと周囲はクリーム色のカーテンで覆われており、口元は酸素マスクで覆われている。

何が起こったのか、一体自分はどうしたのか。
そんな風に思いながら目線だけで周囲を視認しているとカーテンが開かれあなたと目が合った看護師は目を丸くさせるだろう。

後日、あなたは事故にあったことを説明される。
相手の不注意による追突事故に巻き込まれた際に頭を強く打ち、1週間昏睡状態だったのである。
目が覚めたということで検査やら何やらで忙しくはなるだろうがしばらくすれば退院も出来るだろう。
この事故による後遺症として探索者は1D4を振り、両手足どれか一個所に1D6ヵ月間しびれなどが発症する。
 →この間は該当箇所に応じた技能に-20%のハンデがかかるものとする。
1ヵ月ほどは入院であると告げられ、あなたは日常に戻ってきたという安堵と、事故にあったという現実へのやるせない色々な感情を込めたため息を漏らすだろう。

[シナリオクリア報酬]
・正しい解答で脱出できた
 →SAN 1D5回復

・解答を間違えた
 →報酬はない。

その他、ハウスルールがある場合はそれを適応して対処してください。
意見やコメント、やってみたらちょっとここ改善してほしいかもなど、あればコメントいただけたら嬉しいです。
また動画化、改変などはご自由にどうぞ。※過度な改変、有料動画及びリプレイログ物販販売等の金銭の絡む場合はお手数ですが当方までご連絡ください。

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はじめまして。初心者ですがちまちま作成しています。 シナリオやってみたらちょっとここわかりづらいから改善してほしいかも、などなど、ご意見あればコメントいただけたら嬉しいです。 また動画化、改変などはご自由にどうぞ。※有料動画、及びリプレイログ系物販販売等の金銭の絡む場合はお手数ですが当方までご連絡ください。

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