2019年09月01日更新

嘘つきだーれだ

  • 難易度:★★|
  • 人数:2人~4人|
  • プレイ時間:3~4時間(ボイスセッション)

ニャルラトホテプが気まぐれに作り出した人形の館。
そこにまぬかれた不幸な探索者たち。
脱出のカギを握るのは、一人の嘘つき
探索者は謎を解いて、無事脱出できるのだろうか。

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ストック

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推奨技能 探索系技能全般(目星、聞き耳、図書館)
振るところがある技能 生物学、医学
戦闘あり(探索者の行動次第では回避可能)
  
・KP情報1
このシナリオは、ガッチガチの謎解きシナリオです。「ストーリーとか関係なく、暗像を解いてすっきりしたい!」といったPLがいたら盛り上がれるかもしれません。
具体的な謎やその解き方に関しては、後述のKP情報2を確認していただければと思います。ここでは、シナリオを始める前の準備について話します。
  
・画像について
このシナリオは、画像で情報を出すことがまあまあ多いです。画像はこちらで用意しますが、事前にどの画像をいつ出すか確認しといたほうが、スムーズにシナリオが進むと思います。 PL用の画像は本文中に挟みます。KP用の画像はネタバレ防止のため、最後の方に配置しておきますので、ご了承ください。
  
・時間について
シナリオ本編にも書かれている通り、このシナリオには制限時間があります。この制限時間は、各卓の進行速度によって変わってくると思うのでKPがちょうどいいと思う時間を設定してください。参考までに自分でやった時の話を書くと、3人でプレイしたときに、制限時間を3時間にしたら結構いい塩梅でした。ただ、謎解きに熱中してロールプレイが少なかったので、ロールプレイが多い宅だともっと伸びるかもしれません。おすすめはリアルタイムで3時間くらいですが、プレイ人数やロールプレイの有無によっては増やしたり減らしたりしてもいいかもしれません。

  
・ストーリーに関して
今回のシナリオは、謎解きに重点を置いたので、ストーリーや背景の方があまり描かれていません。僕は、背景とか何か聞かれたときはだいたい「ニャル様の気まぐれ」とか言ってました(汗)。
ただ、いろいろと設定とかを作れそうなおも事実ですので、裏ストーリーを作り上げて、それをシナリオに反映するとかも面白いかもしれません。そういった改変は全然してもらって構いませんので、余力があったらぜひやってみてください。


導入
いつも通りの日常を過ごしている探索者たち。
眠っていると、夢の中で声が聞こえた
「嘘つきだーれだ?」
目が覚めると、探索者たちは見知らぬ部屋に転がっていた。
服は私服ではあるが、持ち物はすべてない状態である
(突然見知らぬ部屋で目が覚めた探索者はSANチェック 0/1)
  
!F
〇客間
部屋の描写
外からの光が入っていないためか、あたりは薄暗い。電気はついているようだが、その明かりは弱弱しく、頼りないような印象を受ける。
部屋に窓らしきものはあるが、すべて板でぎっちり防がれている。自力ではがすのは無理そうだとわかっていい。(仮にはがすことに成功したとしても、家の周りに広がっているのはただの闇である。もちろん、それを見てしまった場合SANチェックである。)
部屋にはビリヤード台、机が置かれている。どうやら遊戯室のような場所のようである。
  
・机
1枚のメモが置かれている。メモには以下のように書かれている。
  
「0時の鐘が鳴るまでに
7体の人形のかくれんぼ
出口のカギは一つだけ
人形の中には嘘つきが一人
出口のカギはうそつきが握っている」
  
探索者が紙の裏を見ると宣言した場合、裏には
「人形の裏の裏をすべてつなげろ」
と書かれている。
※KP情報
人形の裏(背中)にメモがあり、さらにそのメモを裏返すと本物の鍵につながる暗号が見つかるというヒントです。若干わかりづらいかもしれないので、PLが気づいてないなら、アイデアとかで気づいてもらうのもいいかもしれないです。
  
・ビリヤード台
特に変哲のないビリヤード台。台の上にはボールとキューが無造作に置かれている。目星などで注意深く観察した場合、テーブルに血が染みついていることに気がつく。無警戒にキューを触った場合、キューに血が付着していることに気が付くだろう。この事実に気が付いたものはSANチェック(0/1)
目星に成功すると、台の裏側に何かが張られていることに気が付くことができる
その髪は二枚あり、折りたたまれている。
カミを開くと、屋敷図が書かれていることがわかる。
  
(扉は、食堂以外はすべてロビーからはいる形になります。)
(二階の真ん中の四角は吹き抜けです。)
  
1階見取り図
2階見取り図


〇ホール
扉から出ると、ホールに続いている。
最初の部屋同様、外からの明かりが届いていないためか、あたりは薄暗い。
左手には階段が見えており、その近くに扉があることに気が付ける。
手に入れた地図と照らし合わせることで、現在位置を把握することができるだろう。
聞き耳に成功した場合、時計が動くチクタク音が聞こえてくるだろう。それが、二階から聞こえてきていることに気が付いてもいい。
セッションスタート時は、21時を指している。
(この時計が0時になると探索者ロストです。)
  
〇食堂
燭台が起これている大きめの長机に、複数の椅子が設置されている。ぱっと見で、ここが食堂だとわかっていい。
扉から入って右側の壁には暖炉が設置されている。
また逆の左側の壁には、一つの扉が見える。
  
・暖炉
火のついていない暖炉。
暖炉の上には、飾り物の楯や小さな彫像などが飾られている。
博物学や知識で、旅行のお土産として買われるくらいの価値の物であるとわかる。
また、その飾り物の陰に隠れて、一つのメモが置かれていることに気が付ける。
  
ベラ名前
  
暖炉には火は付いていないが、何かを燃やしたかのようなあとは残っており、灰がたまっているようだ
目星に成功すると、暖炉の灰に隠れて、洋風人形が転がっているのが見える。
(その後出てくる人形はすべて洋風人形です)
その人形は上半身と下半身に分かれており、左腕がない。首から鍵をぶら下げている。
灰によってかなり汚れているため、服の色が何色かはぱっと見ではわからない。
灰を手で払いのけた場合、かろうじて青っぽい色であるとわかる。
(正確には上半身が藍色、下半身が青色である。)  
ベラ人形
  
人形を裏返すと、背中にメモが張られている。
メモには以下のような文言が書かれている。
「キャンディは嘘をついておらず、ギャリーも嘘をついていない」
メモを取り外してその裏を見ると、真っ黒になっている。アイデアに成功することで、この黒いものはテープのようにはがすことができるのではないかと気が付く。
(以降出てくるすべての人形メモにも同様のテープがあります。今回気づかなかった場合、次のタイミングでもアイデア振ってもいいです。)
テープをはがすと、メモの裏には以下の物が書かれている。
  
ベラメモ裏
  
・扉
何の変哲のない扉。キッチンに続いている。
聞き耳を立てると、中からもぞもぞと何かが動く音が聞こえてくる。クリティカルした場合、その中に咀嚼音のようなものが混じっていると気が付ける。
(中にグールがいるためである)
  
〇キッチン
キッチンの扉を開けると、探索者の目には化け物の姿が飛び込んでくる。
蹄上に割れた脚、犬に似た顔、手には鋭いかぎづめを備えており、ゴムのような皮膚を持つ恐ろしい亜人間型の怪物がそこにはいた。(グールの発見によるSANチェック 0/1D6 )
その怪物は一心不乱に何かの肉を食っているようだ。探索者がグールの注意をひくような行動をしない場合、探索者に気付かず肉を食い続ける。
  
グールのステータス
STR 16 CON 13 SIZ 13 INT 13 POW 13 DEX 13
耐久力 13 ダメージボーナス +1D4
かぎづめ 30% 1D6+DB
噛みつき 30% 1D6+牙でいたぶる(1D4)
装甲
火器、飛び道具はダメージ半減
  
グールを撃退しない場合、一定時間がたつとグールが屋敷の中を徘徊し始める。
徘徊するタイミングはGM判断に任せます。
  
キッチンのほかに、食器棚や冷蔵庫等が配置されている。
そこは何者かが暴れた後かのようにあれている。
床には足の踏み場もないほどに皿の破片が散らばっている。裸足で入った場合、足のケガは免れないであろうと感じる。
部屋の奥にある食器棚は倒されており、奥の壁がむき出しになっている。
※KP情報
この食器棚の奥の壁が、後述する壊す壁です。しっかり探索者に伝えておいてください。
  
冷蔵庫の中にはぎっしりと肉らしきものが詰まっている。生物学を持っているなら、それが人肉であることがわかるだろう。SANチェック 0/1d3

  
〇洗面所
扉を開けると、そこは脱衣所のようである。目の前には鏡と洗面台がある。鏡はひびが入っており、蛇口をひねっても水が出てくることはない。鏡に注目した場合、その鏡は開けることができることに気付ける。開けると、中に以下のメモが入っている。
  
エフィ名前
  
タオルなどを置く棚が設置されているが、調べても特にめぼしいものは見つからない。探索者が望むなら、タオルなど一般家庭にありそうなものが見つかってもいい
洗面所の奥にはドアがある。その先はどうやら風呂のようだ。
  
・浴室
一般家庭よりは少し広めの浴室きちんと掃除をされていないため、ところどころ汚れなどがうかがえる。
浴槽には水が張られている。水は汚れているため、底を見ることはできない。
浴槽の水を抜くか、そのまま手を突っ込んで水の中を探ると、袋に密閉された人形を見つけることができる。その人形は藍色の服を着ており、肩から右腕にかけて存在していない。
  
エフィ人形
  
人形とともに、鍵が袋の中に入っている。人形の背中にはメモが付いている。
メモには以下のように書かれている。
「食堂の隣の部屋は、キッチンである」
メモの裏には模様のような何かが書かれている。
  
エフィメモ裏
  
〇トイレ
どの家庭にもあるであろう洋式のトイレ。
ここは探索しても特に情報はない。
  
〇物置
壁一面に棚が配置されている物置。棚には、救急セットや工具箱、日用品の予備などが置かれている。入って一番奥の棚のみ手前に倒れてしまっており、そのため物が散乱している状態である。探索者がその棚を持ち上げた場合、倒れた棚の下に地下室への扉を見つけることができる。
鍵がかかっているため、開けることはできない。(鍵は書斎で見つけることができる。)
  
探索者はこのシナリオ中任意のタイミングでそれぞれ一回のみ、物置での目星を行うことができる。目星した場合、武器以外のアイテムで探索者が望むものが手に入ったことにしてもいい。日用品以外で、普通の家にあるかどうかわからないものを望んだ場合、幸運を振ってもらう。
  
〇玄関
両開きの大きな扉。扉を開けることはできない。
扉の中央には大きめのカギ穴がある。
  
・本物の鍵を使った場合、ED1へ
・それ以外の鍵を使った場合
扉の先は、真っ暗な闇に包まれている。明かりで先を照らしても光は闇に消える。完全に日常とはかけ離れた光景を目にした探索者は、大きな不安を感じることだろう。
この光景を目撃してしまった探索者はSANチェック 0/1d6
勇気を出して足を踏み出すと、足は落ちることなく、目に見えない地面を踏みしめる。
そのまま先に進むこともできそうだとわかる。
  
・扉をそのまましめた場合
難なく扉は閉まる。その後、カチリという音が鳴る。どうやら、再び鍵が閉まったようだ。
  
・そのまま外に進んだ場合。
どこまで続くかわからない闇の中を探索者はひたすら進んでいく。右も左も、上下さえもあやふやな空間を歩くことは、探索者の神経をすり減らしていくだろう。(SANチェック 0/1D10)やがて、わずかな光が探索者の目に入る。やっとこの暗闇から解放されると、探索者はその光に向かっていく。そしてその光に近づいた時、探索者は気が付く。見覚えのある扉に、見覚えのあるロビー。再びあの屋敷の中に戻ってきてしまったことを知るだろう。
  
2回目以降は、運が悪ければ全く違う世界に飛ばされる。その確率は失敗するごとに上がっていく。どこの世界に飛ばされるかや、どの程度失敗する確率が上がるかはGMに任せるが、少なくとも自分の元居た場所に戻るといったことはないだろう。

  

2F
〇廊下
階段を上がってすぐの壁に、振り子時計が置かれていることに探索者は気が付けるだろう。
その時計は現在進行形で進んでいる。現在時刻は0時から残り制限時間を引いたものである。
(例えば制限時間が残り2時間なら、時計は22時を指している)
時計に目星した場合、振り子の部分に何かが詰まっていることがわかる。
取り出してみるとそこには、一枚のメモが挟み込まれている。
  
アビゲイル名前
  
時計のすぐ下には台が置かれており、そこには透明なガラスの箱が置かれている。
その中には、首のない人形が入っており、人形の横には鍵が置かれている。
ガラスの箱は3点ダメージを与えれば破壊可能ではある。ただし素手で破壊した場合、幸運失敗でガラスによるダメージが入るだろう。
  
アビゲイル人形
  
人形は橙色の服を着ている。背中にはメモがあり、メモには以下のように書かれている。
「ベラの文章の中には、嘘が二つある」
メモの裏には模様のようなものが書かれている
  
アビゲイルメモ裏
  

〇音楽部屋
部屋に入って最初に目につくのは、部屋の中央にあるグランドピアノである。
壁にはギターやバイオリンなどの弦楽器や打楽器などが置かれている。反対側の壁には棚があり、その隣にはぼろぼろのソファが置かれている。
  
・棚
棚の中には楽譜が大量に入っている。
中には有名な楽譜もあるかもしれない。
目星に成功した場合、その楽譜に紛れてメモを入手できる。
  
ドロシー名前
  
・ピアノ
屋根が下りているピアノ
ピアノを弾いてみた場合。一部の鍵盤の音が出ない(中に人形があるため)
ピアノの屋根を開けると、中から人形が出てくる。
その人形には左足がなく、黄色の服を着ている。
  
ドロシー人形
  
首から鍵がかけられている。背中にはメモが張られている。
「トイレには人形はいない」
メモの裏には次のようなものがある
  
ドロシーメモ裏
  
〇子供部屋
かわいらしい内装の部屋。探索者は、ここが子供部屋であることに気付いてもいい。
部屋には子供用のベッド、勉強机、おもちゃ箱などがある。
  
・ベッド
子供用の小さなベッド。布団などをめくっても何もない。
ベッドの下を調べると、メモを見つけることができる。
  
キャンディ名前
  
・勉強机
机の上には1冊のノートがある。そのノートは中には何も書かれていないが、1ページだけ破かれているページがあることがわかる
※KP情報
この破られたページは、書斎にいる男の死体が握っているものである。
  
・おもちゃ箱
玩具やゲームなどが雑多に入っている。
中を探してみた場合、西洋人形が中から出てくる。
その人形は右足がない。緑色の服を着ている。
  
キャンディ人形
  
首から鍵をぶら下げており、背中にメモを張り付けられている。
「ドロシーとエフィは嘘をついていない」
メモの裏には以下の物が書いてある
  
キャンディメモ裏
  
〇寝室
その部屋は寝室である。
部屋の奥の壁際にはダブルベッドがあり、ベッドのそばに電気スタンドと、それを置くため引き出し付きのナイトテーブルがある。また、壁に収納するタイプの衣装スペースがある
   
・衣装スペース
扉を開けると、男性ものの衣装と女性ものの衣装が半々ぐらいにかけられている。
目星に成功した場合、かけられている服の一部に血がべったりついていることに気が付く(SANチェック 0/1)
服のポケットなどを調べた場合、以下の紙が出てくる。
  
フィオナ名前
  
・ダブルベッド
きれいに整えられているベッド。
布団をめくった場合、人形が出てくる。
その人形は腰の部分がない。紫色の服を着ている。
足に注目した場合、人形の靴の色が、右は緑、左は黄色になっていることがわかる。
  
フィオナ人形
  
首から鍵をかけている。背中にはメモが張られている。
「物置には、地下への扉がある」
裏返すと以下のことが書かれている
  
フィオナメモ裏
  
・ナイトテーブル
小さな引き出しがあり、開けると鍵が出てくる
鍵にはタグが付いており、「書斎」と書かれている。
  
〇書斎
書斎には鍵がかかっている。鍵は寝室で入手可能
書斎に入った瞬間、腐臭が探索者の鼻を刺激する。
その匂いの正体は、目の前にある死体である。
おそらく男性であろう死体はうつぶせに倒れており、あたりには乾いた血が広がっている。
人間の死体を目撃してしまった探索者はSANチェック 0/1D3
  
医学成功で、男の死因は出血多量であるとわかる。その傷口は、獣のような何者かにかまれたようである。生物学を持っているなら、その歯形は獣の歯形とは違い、どちらかというと人間の歯型に近いものだとわかる。もしグールを目撃している場合、あの化け物によって体の一部を食われてしまったのではと感じてしまい、言いようのない恐怖に襲われるだろう。
SANチェック 0/1d2
死体に目星した場合、死体の延ばされた右手に、何か紙が握られていることに気付く。
その紙は、どうやらノートの切れ端のようである。
紙には以下のように書かれている。
  
__ アビーはかくれんぼが苦手。「あたまかくしてしりかくさず」__
__ ベラは寒いのが苦手。いつも暖炉で温まってる__
キャンディは遊ぶのが好き。他のおもちゃと一緒に遊ぶの
ドロシーは音楽が好き。よくピアノの世界に入っちゃうの
エフィはお風呂が好き。いつも肩まで浸かってる
フィオナはお父さんとお母さんが大好き。今日もきっと一緒に寝るの
ギャリーは暗くて狭いところが好き。地面の下がちょうどいい
  
書斎には書斎机がひとつと、壁に沿って本棚が置かれている。
本棚にはあまり本が置かれておらず、置かれている本もほとんどがボロボロである。図書館か目星に成功した場合、人名事典が読める状態で見つかってもよい。
人名辞典で人形の名前を調べると、名前の綴りがわかる
  
アビゲイル→Abigail 
ベラ→Bella
キャンディ→Candy
ドロシー→Dorothy
エフィ→Effie
フィオナ→Fiona
ギャリー→Garry
  
・書斎机
机の上には何もなく、引き出しがついている。引き出しの中には小さな鍵が入っている。鍵にはタグが付いており、タグには「地下室」と書かれている。 

  

●地下室
物置にある扉に、書斎の鍵を使うことで行くことができる。
扉を開けると、その先にはしごがある。中は光が届いていないため、そこの床が見えないくらいに暗い。
懐中電灯など、何か明かりになるものがない場合目星に-10する。
  
・地下室の壁
地下室は、武器庫になっている。地下室の壁には、拳銃や剣、ハンマーなどの武器が飾られている。幸運成功で、探索者が望む武器を手に入れることができる。
(壁を壊すのに使うと思うので、ハンマーの存在は必ずPLに伝えといてください。)
  
・地下室の床
床には一つの死体が転がっている。死体を調べたあなたはSANチェック 0/1D3
医学などで死因を調べた場合、死因は餓死であることがわかる。
(この部屋に入った後、物置の棚が倒れたことであかなくあった。その結果餓死してしまった、哀れな前の探索者である)
死体を目星などで詳しく調べた場合、死体のポケットからメモ帳が出てくる。
メモ帳には以下のものが書かれている。 
  
暗号メモ
  
もう一つのメモには震える文字で以下の内容が書かれている。
「人形はなぜバラバラなのかこのにんぎょうはほんとう7体か?」
  
・机
地下室の奥に設置されている、引き出し付きの机。
その中を調べると、紙束が入っている。その内容は、その部屋に存在する武器の使用方法である。
この紙を読んだ探索者は、その武器を使用する際の成功率にプラス補正をかけてもいい。(どの程度プラスするかはKPの裁量に任せます)
また、紙束に紛れて、メモを見つけることができる。
  
ギャリー名前
  
机の上には人形が飾られている。その人形には胸の部分がなく、首に鍵をかけている。
服の色は上半身が藍色、下半身が紫色である。
  
ギャリー人形
  
背中にはメモが張られている。
「アビーは嘘をついていない」
裏には以下のことが書かれている
  
ギャリー人形

  

KP情報2
以上が、探索者が手に入れることのできるヒントのすべてです。ここからは探索者の謎解き&暗号解読タイムになると思います。探索者が悩んでいたりしたらKPの許す範囲でヒントとか与えてもいいと思います。
  
・人形に書かれているメモ
探索者は最初のメモに従って嘘つきを見つけようとするかもしれないが、どう考えても嘘つきを一人に絞ることはできないと思う。ただ、あることに気が付いたら、このメモの言っていることはすべて真実であるとをわかる
ポイントは、アビーの文章。これは実は、ひっかけである。
「ベラの文章の中には、嘘が二つある」
そのまま考えると矛盾が生じてしまい、嘘つきが複数いることになってしまうが、
ベラの文章には「嘘」の文字が二つあるととらえるならば、正しいことを言っているということになる。
キャンディのメモ「ドロシーとエフィは嘘をついていない」もベラ同様二人分の嘘を追及しているが、書き方が違っているという点で一応差別化している。それでも気付くのが難しいと思うなら、アイデアロールとかで気づいてもらってもいいと思います。
  
・バラバラの人形
では嘘つきがいないではないかとなるが、実はそうではない。
この屋敷には、もう一体人形が隠れている。
そもそも人形がばらばらだった理由は、6体に人形をバラバラにして、7体に見せかけるという一種のトリックである。1体、バラバラになっていない人形がいる。
(このトリックは「金田一少年の事件簿」のトリックを参考にしています。「金田一 人形 バラバラ」などで検索したら出てくると思います)
服の色がバラバラなのには、二つの理由がある。一つ目は、服の色が虹になぞられているので、それに気が付くことができれば、赤い人形がないことに気が付けるという理由。二つ目は、色の違う人形同士が組み合わさっているのに気が付けば、それを分解してうまく元の色同士が合うようにすれば、6体の人形に戻ることに気が付くかもしれないという理由。(二つ目に関しては時間に余裕がないと難しいと思うので、無理にやる必要はないと思います)
  
・赤い人形
先述の通り、赤い人形を見つけることが探索者の最終目標である。
赤色の人形の隠し場所は、それぞれのメモの暗号を解けばわかる。
解き方としては、「アルファベットの順に」という記載の通り、それぞれの点にアルファベットを当てはめていく。(KP用暗号参照)
それに従って解けば、いくつかのアルファベットが浮かび上がる。人形の名前も各所にちりばめて配置してるので、そこから法則を導き出すこともできると思います。
また、人形の名前も、イニシャルがĀ~Gのアルファベットの順に並んでいる。
そこで、アビゲイル→ベラ→キャンディ→ドロシー→エフィ→フィオナ→ギャリーの順番に読むと「kit/chen/no/oku/kabe/wo/kowase」=「キッチンの奥壁を壊せ」と出てくる。

  

指示通りの壁を壊すと、地下への階段が出てくる。
キッチンの壁を壊すと、その向こうに狭い道が見える。その道を進むと、新たに地下に降りる階段を発見する。
階段を降り切った先、古びた扉を見つける。
  
●地下室②
この地下室は、どうやらもともと独房だったようである。
独房にはいたるところに血痕などが付着しており、何か恐ろしいことでもしていたのかもしれないと探索者は想像するかもしれない。
(ここにグールを閉じ込めていたという設定です。あまりないとは思いますが、時間が余っててかつ戦闘物足りないというPLがいたら、ここでグール出してもいいかもしれません)
独房を進んでいくと、一番奥の壁に机が一つ置かれている。
その机には、真っ赤な服を着た洋風の人形が置かれている。その人形の手には、鍵が握られている。人形の背中にはメモが書かれている。
「私は人間である」

  

ED1
赤色の人形の鍵を玄関の扉に使った場合。
扉を開けた先は、強い光に包まれている。その光の飛び込んだ場合、頭の中に声が響く
「知恵あるものよ、現へと戻り給え」
気が付くと探索者は、自分が眠っていた場所で目が覚める。
あの屋敷での出来事は夢だったのだろうか。そんな疑問が頭をよぎるだろう。
探索者はいつもの日常に帰っていった。
SAN報酬
生還できた 1D6
グールを倒した 1D3
  
ED2
時間制限までにクリアできなかった場合
時計の針が零時を指すと、どこからともなくゴーン、ゴーンと鐘の音が鳴り響く。
その瞬間、屋敷のいたるところからくすくすと笑う声が聞こえてくる。
その笑い声の正体は人形である。
その人形は口々に話しかけてくる。
「残念」「嘘つきを見つけられなかったね」「もっとできると思っていたのに」・・・
最後に人形たちは言う
「バイバイ」
直後、探索者は突然の浮遊感に襲われる。探索者はその浮遊感の正体にすぐに気が付くだろう。探索者が今まで踏みしめていた地面がなくなっており、探索者たちは落ちているのだと。
落ちていく先は、完全なる闇。その先に何が待ち受けているのかわからない。ただ一つだけわかるものがある。
あの闇に飲み込まれたら、もはや生きることはできない、と。
探索者たちは絶望とともに、深い、深い闇の中に落ちていった
ロスト
  
ED3
誤った鍵で玄関を開け続けた場合
一度目ならば、暗闇をさまよった挙句、また同じ屋敷に戻ってくるだけである。
しかしそれを繰り返した場合、もしかしたら運悪く別の空間につながってしまうかもしれない。どこにつながるかは定かではないが、少なくとも安心する我が家ではないことだけは確かである。

  

ここから先は、KP用の資料になります。
1階見取り図KP用
2階見取り図KP用
暗号メモKP用
暗号
暗号KP用

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