「あなたを待っていたのは暗闇だった。」
【基本情報】
推奨人数:1人。KPCとのタイマンです。
目安時間:オフセボイセで30分。テキセで2~3時間
発狂率:低
ロスト率:後述
推奨職業:なし
持ち物:自由
推奨技能:聞き耳
暗闇の中で、KPCと探索するシナリオです。
PCのロストの可能性有り。
KPCに重大な後遺症、ロストの可能性があります。
PCとKPCは、PCがKPCの家の場所および部屋の位置を知っている程度以上の関係限定です。
知っていれば、仲が良くても悪くても問題ありません。
暗闇で会話する、うちよそ系としてプレイすることも可能です。
お好みに合わせてご利用下さい。
【あらすじ】
ある日突然、KPCと連絡が取れなくなった。
意を決したあなたは、KPCの自宅を訪れることになるが……?
【注意】
神話生物、呪文に対する独自の解釈を含みます。ご注意ください。
▼は、KP向け注釈および情報となります。
ネタバレなどを含む感想は、ふせったーなどワンクッション置いて頂きますようお願い致します。
また、「#しばゆーP」のタグをつけて頂けると、作者が読めるので大変喜びます。
TRPGシナリオの動画化は、私の許可を得ず制作・投稿してくださって構いません。
シナリオの改変は自由です。その際、改変した旨を表記願います。
自作発言はおやめください。
動画URLを頂ければ、喜んで拝見いたします。
【概要】
突然、KPCと連絡が取れなくなったPCは、KPCの家は向かう。
PCに自分の姿を見るなと書かれた張り紙がある扉を開けると、中は暗闇となっている。
KPCの家は一時的に幽世になっており、KPCを幽世から常世である外に引き戻せばクリアです。
【真相】
PCは大怪我を負い、五感の全てを失いました。
予断を許さないという状況下、KPCは魔術師の力を借りてPCの傷と失った五感を肩代わりします。
それは一時的に黄泉の国へ行く代わりに、きちんと手順を踏んでPCによって神話をなぞる形で引き戻してもらえれば現世に戻り2人とも死から逃れられるという儀式です。
ただし、ルールとしてKPCが直接「生き返らせてほしい」や「現在の状況を説明する」ことは禁じられています。
あくまでPCに自発的に行動してもらう必要がある為、「どうしてここにいるのか」「なんでこんなことをしているのか」などの質問にはKPCははぐらかす、もしくは無言で対応するなどして答えません。
PCは、怪我のことや入院していたことを魔術により忘れています。
シナリオ進行に無関係な詳しい設定は、最終頁に記載。
●クリア条件
◇KPC生存条件:
玄関からKPCを出す
◇KPCの五感が戻る条件:
聴覚、触覚、嗅覚、味覚、視覚に対応する各種対応を行う。
行わなかった行為があった場合、対応する五感がKPCから失われる。
◇KPCロスト条件:
KPCを出さない。もしくは、途中で光で照らす。
◇PCロスト条件:
暗闇に残る。
●エンド分岐
A:五感の全てを取り戻し、PCKPC共に生還。
B:五感の欠けはあるが、PCKPC共に生還。
C:PC生存、KPCロスト。
D:PCKPC共にロスト。
●≪怪我判定≫
このシナリオにおける特殊な判定です。
KPCが五感を取り戻す度に、KPCが引き受けていた傷がPCに戻ります。
その為、順に
体に痛み(ダメージなし)→1ダメージ→1d2ダメージ→1d2ダメージ
とPCにダメージが入ります。
「≪怪我判定≫」と記載されている箇所で、行って下さい。
各種五感のトリガーをクリアするまで、KPCは対応する五感を失っています。
【うちよそ系として扱う場合】
特に制限などはありません。
仲良い同士で行って、暗闇の中で手を繋いだりハプニング判定を挿入して楽しんだり、イチャイチャしてもどうぞ。
仲悪い同士で行って、喧嘩しながら進んだりなんかもできます。
お遊び判定などがありましたら、自由に追加して下さい。
暗い中を楽しみましょう。
以降、(PC)と記載している箇所にはPC、(KPC)と記載している箇所にはKPCの名前が入ります。
書かれている文章は全て一例です。関係性に合わせて適宜変更して下さい。
※強制と書かれていない判定については、PCが希望した時に提示できる判定になります。
他、適切と思われる判定の挿入は自由です。
【導入】
ある日突然、(KPC)と連絡が取れなくなった。
どれだけLINEや電話をしても、反応がない。
彼(彼女)から、なにもない。君へなにも、届かない。
それなら直接、と君が(KPC)の家を訪ねると、外から見た(KPC)の家はカーテンや雨戸がぴっちりと閉じられている。
インターフォンをもし鳴らしても、反応はない。
扉には張り紙がしてある。
『(PC)は(KPC)を見てはいけない』(▼KP情報:見るなという意味の文章であればなんでもよいです)
ドアノブをひねるなら、鍵はかかっていない。すんなりとドアは開く。
中は───全ての光が消えた暗室だった。
それでは、探索を開始して下さい。
【探索】
▼KP情報:
照らした場合、KPCロストとなります。
カーテンを開ける、のちに出てくる懐中電灯でKPCを照らすなど、KPCに光を当てようとした場合は最初の1回のみ<アイデア>を振らせて下さい。
<アイデア>
→(成功)あなたは玄関の張り紙を思い出す。見てはいけないのは、なにか理由があるのではないかと思い当たった。
→(失敗)あなたは玄関の張り紙を思い出した。それ以上は特に浮かばない。
■玄関■
玄関の先は真っ暗だ。ここから入る光も、家の奥まで届いていない。
▼KP情報:
スマホなどで照らそうとした場合、玄関から中に踏み込んだ瞬間にスマホの電源が落ちます。
その他、電子機器および光を出すものは一切使えません。電波も通じません。
◇聞き耳
→(成功)奥から寝息が聞こえる。KPCの部屋からのようだ。
→(失敗)なにも聞こえない。
PCがKPCの部屋へ向かおうとするならば、自動で辿り着けます。
■KPCの部屋■
KPCの部屋の前まで来ると、玄関の光は一切届いておらず完璧な暗闇となっています。
部屋の鍵は開いており、自由に入ることが可能です。
【聴覚回復トリガー】
部屋の前もしくは同じ空間にいる際にKPCに話しかけるとトリガークリア。
→KPCから返事が返ってきます。≪怪我判定≫
【触覚回復トリガー】
KPCに触れようとする。
◇※強制<聞き耳>or<幸運>
→(成功)上手く抱えることができた。
→(失敗)意図せぬ場所を触ってしまう。あなたの手に、ぬるりとした液体の感触がまとわりつく。感触に嫌な思いを抱いたあなたはSANチェック0/1。(▼KP情報:KPCの対応は自由です。)
▼どちらであっても、以下のイベントが発生します。
KPCに触れると、氷のように冷たい。背筋に奇妙な悪寒が走った。SANc0/1d3
SANチェックの後に≪怪我判定≫。
触れた時点でトリガークリア。
●探索箇所
この時点では、暗闇の為になにも探すことはできません。
KPCから「空腹だ。リビングに懐中電灯があり、キッチンには電気がなくても食べられる食料があるから食べよう」という旨の話をして、リビングに誘導して下さい。
■リビング■
入室したタイミングで
※強制<聞き耳>
→(成功)花の匂いがする。何故かこの匂いには嗅ぎ覚えがある。
匂いのほうへむかえば、テーブルがあり、上には懐中電灯らしきものがある。
→(失敗)花には気付かない。
聞き耳に失敗していても、KPCより照らさないよう念押ししつつ、懐中電灯が渡される。
同時に、PCに花の水を替えてほしいとテーブルの上の花をPCに渡します。
KPCは光に慣れないからなど、理由をつけてリビングのテーブルで待っています。
【嗅覚回復トリガー】
PCから花の話題を出した場合、KPCから匂いを嗅ぎたいと伝えます。嗅がせればトリガークリア。≪怪我判定≫。
(▼KP情報:タイミングは、花を発見、もしくは手渡した後にPCから花の話題が出た時であればいつでも構いません)
■キッチン■
中に入って光を点けると、手渡された花が目に入る。
オレンジや黄色を基調としたフラワーアレンジメントだ。籠になっており中はスポンジだ。そもそも水を変える必要はない作りになっている。
※強制<知識>
→(成功)あなたはこれが入院した際に、見舞いでよく贈られるタイプの花ということを知っていた。
→(失敗)知っていることはなさそうだ。
キッチンを探せば、缶詰やパウチの冷製スープが見つかる。
器に盛って、スプーンでも添えればすぐに食べられるだろう。
▼KP情報:
他に探索箇所はありません。ガスや電気を試しても、つかないことがわかります。
リビングに戻ればKPCが待っています。
■リビング(2回目)■
KPCがテーブルで待っています。
【味覚回復トリガー】
PCに食べさせるよう頼みます。食べさせればトリガークリア。≪怪我判定≫
なお、PCが手持ちで菓子などを持っていた場合はそれを食べさせてもトリガークリアとなります。同様の判定を行って下さい。
食べ終わると、KPCはそのままテーブルに突っ伏して眠ってしまいます。
今なら調べていない場所も照らせると伝え、KPCの部屋へ誘導して下さい。
■KPCの部屋(2回目)■
照らすと、(KPC)の部屋が目に入る。
本棚、デスク、ベッド。ベッドにはなにもないようだ。
デスクの上には紙が一枚置いてある。
●探索可能箇所
・デスクの上の紙
・本棚
◇デスクの上の紙を見る(判定不要)
あなたは紙を見た。
そこにあったのはカルテだ。患者の名前は───『(PC)』。
中身は、(PC)が大怪我を負い五感の全てを失ったと書かれているものだ。病院に緊急搬送されて入院したが、最初は予断を許さない状況だったこと、そして急激に回復したことが書かれている。
※強制<目星>
→(成功)あなたは、(KPC)に触れて血が出ていた箇所、そして痛みを感じて出来た傷の箇所。それらが、カルテにある傷の場所と一致していることに気づく。
→(失敗)気が付くことはない。
●カルテ発見後目星の後に強制イベント
(▼KP情報:一人称やセリフなど、2人の人物像や関係に合わせて適宜変更して下さい。この文章は、友情以上の関係性を想定して作成されています)
カルテを見たあなたに、こんな記憶が流れ込んでくる。
頭に、不鮮明な映像がよみがえる。
過去の記憶、だろうか。
○月×日
目を開けると、あなたはベッドに横たわっていた。自分は何故ここにいるのだろう。
ちょうど(KPC)が部屋に入ってくるところだった。
あちらこちらにぶつかってよろよろとしている。あぶなっかしい。
○月△日
食事の最中に(KPC)が訪ねてきた。
医者曰く、チューブからの栄養補給でない食事は久々らしい。回復が早いと褒められた。あまり実感はない。筆談だからだろうか。
まだ食べられない土産の品を(KPC)に勧めたが断られた。
おかしいな。好物だったはずなのだが。
○月●日
久しぶりにテレビを見た。
音が聞こえると違う。医者が耳が聞こえるようになったことに驚いていた。
(KPC)は今日も病室に来ている。
話しかけたが反応が鈍い。大声で呼びかけたのに、服をひっぱってやっと気づく始末だ。
どうしたのだろう。
○月▼日
(KPC)は毎日訪ねてくる。
今日は花を持ってきた。黄色とオレンジを主体としたフラワーアレンジメントだ。
もうすぐ退院できるから祝い、とのことだ。……いい匂いがする。
そういえば、今日の食事は特別美味い。匂いを感じるからだろうか。
(KPC)にそう言うと、笑って首を傾げていた。
○月×■日
うたたねをしている間に(KPC)が訪ねて来ていたらしい。
やたら乱暴に頭を撫でるので、目が覚めてしまった。力加減をしてほしい。
目を開けようとしたが、誰かと話していたのでつい狸寝入りを決め込んでしまった。知らない声だ。誰だろう。
「助けを求められてここまでしてなんだけど、本当にいいのか?失敗したら君は戻れないんだぞ」
「ってあぁ……君はもう、目も耳も使えないんだったな。それなら───」
以降、その"誰か"は無言で(KPC)に何か伝えているようだ。
「……あぁ、失敗したら死ぬのはわかっている。」
「けどな、大丈夫。私は(PC)を信じてる」
「どうして?どうして……えっと……」
「多分、私な……」
(PC)が好きなんだ。どうやったって、生きていてほしいって思う程度には。
ふふ、と(KPC)が笑う声がする。
「どうしたって大事なんだ。……あっ、変な意味じゃないぞ!でも、うん」
「わたしは、(PC)が好きだよ」
※強制<聞き耳>
→(成功)"誰か"が小声であなたに話しかけるのが聞こえていた。(▼KP情報:"誰か"は、魔術師です)
???「……寝ているのか。聞こえていないのは、幸せか、不幸せか」
???「君は、怪我したことも入院していたことも忘れてしまう。けれど、」
???「それでも、きっと辿り着ける」
???「彼(彼女)は黄泉の国で待っているよ。どうか……戻してやってくれ」
→(失敗)"誰か"が小声であなたに話しかけたようだが、内容までは聞き取れなかった。
(KPC)は声に気づいていないのか、再び乱暴に俺の頭を撫でて謎の人物と共に出ていってしまった。
○月×▲日
全身にあった傷がすっかり治った。もうすぐ退院だ。
医者が回復速度に驚いている。本来ならありえないらしい。
……昨日、誰かと会話してから(KPC)がここに来ていない。
次の日も、そのまた次の日も、(KPC)は来なかった。
自分の知らない自分の記憶が流れ込んできたあなたはSANチェック0/1d3
◇聞き耳成功時のみ、追加SANチェックが入る。
聞き耳に成功したあなたは、ここが幽世と気付いてしまう。SANチェック1d3/1d8。
カルテの情報は以上となる。
◇本棚
調べる場合は<目星>か<図書館>判定。
→(成功)真新しく、なおかつ栞を挟んである本を発見した。
ギリシア神話の本だ。栞のあるページを開けば以下の内容が書いてある。
●ギリシア神話『オルフェウスとエウリュディケー』
オルフェウスとエウリュディケーは、互いに愛し合う存在でした。
しかし、その平和はある日崩れてしまいます。
エウリュディケーは蛇の毒牙により、死者の国へと召されてしまったのです。
悲しみにくれたオルフェウスは、エウリュディケーを取り戻そうと黄泉の国へと向かいました。
オルフェウスの熱意に負け、冥界の王ハデスは彼にエウリュディケーを返すと約束しました。
しかし、1つだけ条件がありました。それは、2人とも生者たちの世界に戻るまで、決して彼女のことを振り返ってはならないこと。
オルフェウスはその条件を守り、出口まで決して振り向きませんでした。
そして、オルフェウスが生者の国に出た時、後ろを振り向きました。エウリュディケーの存在を確かめるために。
それが、間違いだとも知らずに。
───彼女は、まだ、黄泉の国にいました。
彼が振り返って見たのは、一瞬のうちに消えていく彼女の姿でした。2人とも光の中にいなければならないということを忘れていたのです。
オルフェウスの不従のために、エウリュディケーは暗い黄泉の国に引き戻され、そしてそこに閉ざされてしまいました。永遠に……
(▼KP情報:2人とも完全に出口から出るまでKPCのことを見てはいけない、ということのヒントです)
→(失敗)気になるものは見つからない。
■PCがKPCの手を引き、出口に向かうとイベントが発生します。
PCがKPCの手を引いて出口に向かうと、以下のイベントが発生します。
【出口イベント】
あなたは、(KPC)の手を引いて出口へ向かう。
同時に出口に近づくにつれ、君の体には痛みがほとばしる。
ぴしり、ぴしりと全身に傷が入る。
それは、服を着ていてもわかる程度に、染みを作っていく。
それでも───進む?
→進まない:PCとKPC共に黄泉の国に残されます。両者ロストです。■END:Dへ。
→進む:イベントが進行
進むことを選択すると、PCに1d3ダメージ。
痛みに耐え玄関をPCだけが出た段階で、血まみれになったPCを見てKPCがPCを止めます。
酷く血が出ているので、もう進まないでくれ。自分を見ろ。そうすれば終わるなどと伝えます。
→進のをやめる、もしくはPCを見る:KPCは君の手を離し、扉を閉じ暗闇に戻っていきます。KPCロストです。■END:Cへ。
→そのまま進む:
視覚以外の五感トリガーをクリア済み→■END:Aへ
視覚以外の五感トリガーでクリアしていないものがある→■END:Bへ
【エンディング】
●END:A
あなたは(KPC)の手を引いて、玄関からさらに一歩踏み出した。
二人とも、光の世界に連れ戻される。
その瞬間、
ぶしゅ、とあなたの全身から血が噴き出した。
意識が、暗転する。
遠くに(KPC)の悲鳴を聞きながら、あなたの意識は闇に溶けていった。
───
─────────
──────────────────
目が覚めると、病院の一室だった。
医師に話を聞けば、全身の傷で緊急搬送されたらしい。横には(KPC)がいる。
▼KP情報:
適当に会話したところでエンディングになります。
PCは全身の傷が自分に戻ったものの命に別状はなく五感に異常はありません。KPCは五感をすべて取り戻し、無傷です。
報酬のSAN回復 クリア1d6+(KPC)生存1d3
●END:B
あなたは(KPC)の手を引いて、玄関からさらに一歩踏み出した。
二人とも、光の世界に連れ戻される。
その瞬間、
ぶしゅ、とあなたの全身から血が噴き出した。
意識が、暗転する。
遠くに(KPC)の悲鳴を聞きながら、あなたの意識は闇に溶けていった。
───
─────────
──────────────────
目が覚めると、病院の一室だった。
医師に話を聞けば、全身の傷で緊急搬送されたらしい。横には(KPC)がいる。
しかし、どこかKPCの様子がおかしい。
▼KP情報:
適当に会話したところでエンディングになります。KPCの失われた五感について適当に描写を入れて下さい。あとで明言する形でも構いません。
PCは全身の傷が自分に戻ったものの命に別状はなく五感に異常はありません。KPCは失った五感があるものの、無傷です。
報酬のSAN回復 クリア1d4+(KPC)生存1d3
●END:C
するり、と(KPC)の手があなたから離れた。
もし振り向いていたのなら、あなたには顔から血の気が引き死者となったKPCの姿が一瞬だけ見える。
その表情は笑っていたのか、悲しそうだったのか……あなたには、どう見えたのだろう。
再度、引き留める間もなく扉はパタリ、と閉まる。ガチャリと鍵が閉まる音がした。
もしあなたがなんらかの方法で扉を開けたとしても、中はがらんどうだ。(KPC)の姿はどこにもない。
彼(彼女)は失われてしまったのだ。
あなたの生と引き換えに────
報酬のSAN回復 クリア1d4
KPCロスト
●END:D
あなたは、進のをやめた。
玄関の扉がパタリ、と勝手に閉じる。あなたも(KPC)も暗闇に包まれる。
───これでいい、のかもしれない。
たとえなにも見えなくても、暗闇以外なにもなくても
あなたたちのお互いの手だけは、しっかりと握られているのだから…………
PC・KPCロスト
このページは、魔術師や儀式について記載しています。
ただし、シナリオの最中に必要となることはないと思われる為、興味があれば、もしくは深くつっこまれた場合に使用する程度とお思い下さい。
必要ならば改変可となります。
【魔術師と儀式】
魔術師はなんらかの理由でネズミ怪物に狙われていました。
魔術師がネズミ怪物に惑わす呪文をかけたところ、ネズミ怪物は偶然にも近くを歩いていたPCを標的である魔術師と誤認し襲います。
この為、PCは酷い怪我を負い、ネズミ怪物の持つ病気により五感を失いました。
魔術師によりPCはすぐに病院へ搬送されました。そこに連絡を貰って事態をKPCが知ることになります。
魔術師は、罪悪感もありKPCに『物語をなぞることにより、物語の効果を得る』儀式をKPCに伝えます。失敗すれば死ぬことも含めて。
このままではPCの命はないとわかったKPCはその儀式を行うことを決意し、PCの怪我と喪失した五感を引き受けることになりました。
【儀式のルール】
・KPCがPCに状況を説明してはいけない。
・出口から2人ともが完全に出るまでは、PCはKPCを見てはいけない。
・PCがKPCに五感を戻す行為は、あくまで自発的に行わせなければならない。(無理やり触らせる、などはできない。誘導する、してもらうは可)
破られた場合、儀式は失敗しKPCは即座にロストします。
【あとがき】
作者が光を苦手とするので、なんか暗いところで探索できるシナリオやりたいと思って作りました。
暗闇で普段できないことして遊ぶのも楽しいです。
どうか、良い暗闇ライフを。
2019.11.19 柴田ゆー
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