探索者は日常の中で生活しているうちに電車に乗ることがあるだろう。友人と遊びに出かけた帰宅途中に乗った電車で疲れからうたたねしてしまった探索者が目覚めた場所は、見たことない廃れた駅のホームだった――…。 ほぼキャラロスト前提の趣味で作ったシナリオです。改変等、GM様のやりやすいようにどうぞ。♦推奨技能:目星、聞き耳、図書館、リアルINT 時間制限あり
友人に電車に突き落とされた探索者がきさらぎ駅の怪異そのものである。きさらぎ駅は、嘗ては存在しそして廃駅になる際に時空の狭間に取り込まれ存在を忘れられた駅である。探索者は友人に最寄りの駅のホームで突き落とされ死んだその際、死ぬ間際に気まぐれを起こしたニャルラトホテプにより忘れ去られたきさらぎ駅へと連れてこられた。その体がきさらぎ駅から解放されるとき、突き落とされたその瞬間へと還る。
ニャルラトホテプは更に探索者の記憶を封じ、殺そうとした友人をきさらぎ駅に連れてくる。
探索者は友人の体を手に入れるしかここから出ることが出来ない、かも…?
探索者は、一番親しい友人である山田結子と一緒に電車に揺られていた。
相談ついでに一緒に買い物に出かけていたのだが、少し帰りが遅くなってしまったようだ。スマホの時刻は終電間近の23時近くを指している。時刻も時刻なため、疲れが溜まっていた探索者は次第に眠りについてしまう。
次に目が覚めると、そこは見知らぬ廃れた駅のホームの椅子だった。
そこは一つの線路しかないホームだった。腰を掛けている椅子は少し動くだけでキィキィと音を立てるくらいさび付いていて、周りを見渡せば人の手が入っていないことが一目瞭然なほど寂れ廃れているのがわかる。つるされている白熱灯が唯一の光源であり、辺りは真っ暗闇である 線路には雑草が生えており、ホームの床はタイルが剥げ所々コンクリートが見えていた。奥には改札があり、その横に待合室がある。時刻表と駅名の書かれている看板はボロボロで遠目からでは読めないだろう。探索者は自身の持っていた荷物が何一つ無いことに気が付く。
なぜ貴方はここにいるのか、友人の姿も見えず知らない場所に一人でいる恐怖に、SANチェック 0/1。
♢目星
駅名の看板:茶色く寂れていて読みにくい。
〈図書館〉/ 『鬼駅』と書いてある。ふりがなは『きさらぎ えき』。前後の駅は劣化が激しく読めなかった。
→〈オカルト〉または〈知識1/2〉/ 都市伝説のきさらぎ駅を思いつく。(詳細は♦右の道『都市伝説集』より引用)
ベンチ :足の部分が茶色くさび付いており、青いプラスチックでできた背もたれと座椅子部分は所々穴が開いている。
<目星> / 背面に、赤いペンキで『何回目?』と書いてあるのがわかる。
改札 :動かない。少し頑張れば乗り越えて向かい側に行けそうである。
線路 :線路の先は暗くて見えない。灯りがあれば辿ることは出来そうだ。
時刻表 :所々錆びておりなおかつ時刻が一切書かれていない。
<目星> / 隅の方にノートの端の部分がくっついている。
『一時間で全てを終わらせろ』と一言書いてある。
♢大体の探索が終了次第、強制的に <聞き耳> / 太鼓と鈴の音が聞こえる。方向は分からない。(都度聞き耳を適当に振らせて太鼓と鈴の音で時間経過をプレイヤーに知らせてください。段々と近づいてきます)
よくある硝子張りの扉の待合室。扉を抜ければ、さびついたボロボロの椅子が並べられた簡素な待合室。心もとない天井からぶら下がっている白熱灯だけが光源で、照らされている木製の壁は腐食が目立つ。またボロボロのポスターが所々張られていて、キャッチフレーズが文字化けしている。部屋の隅には引き出しのついたチェストがあるのがわかる。
♢目星
・ベンチ :ホームにあるベンチと同じ青いボロボロのベンチ椅子の上に二つ折りにされた小さな紙があることに気が付いた。
『器を変えろ。そのままなら、お前は死ぬ』と書いてある。
<目星> / 一つだけ背面の鉄パイプに硬く縄が縛られている。
・ポスター:文字化けしている見慣れた絵柄のポスターがいくつも張られている。
探索者はいくつかある中の一つだけ剥がれかけていることに気が付く。
はがせば、何やら奇妙な呪文のようなものが書かれている紙を見つけた。なんでか探索者は理解することができるだろう。
〈精神転移〉の取得。<クトゥルフ神話>技能を1ポイント取得。
・チェスト:チェストの上には少し古臭いスタンプラリー用の台紙と『如月駅』と掘られたスタンプ、乾ききった朱肉がある。
引き出しを開けば、見覚えのある携帯があることに気が付く。
それは探索者の携帯で、すぐに着信が入った。呼び出し先は文字化けしており、誰だか検討が付かないだろう。
また、携帯の下には二つ折りにされたメモ用紙が置いてある。
『お前の所為にすれば自分は助かるんだ、すべてお前の所為なんだ』とどこかで見た筆跡の文字で書かれていた。
(筆跡を思い出したいPLが居た場合アイデアと幸運の弁用ロールをさせてください。成功で山田結子の字だとわかるでしょう)
・携帯 :時刻はバグっていますが、秒数は正確に時を刻んでいる。ライトなども付く。圏外で、充電は減る様子を見せない。
・通話先の音声
探索者が操作する間も無く携帯は勝手に応答した。探索者が語り掛けるにしろ何にしろ、通話先からの応答はないだろう。
しばらくすれば、通話先から人混みの中にいるような音声が流れてきて、電車の到着するアナウンスが聞こえてくる。
そして、二つの声がしっかり聞こえた。
『ねえ』
『ん?なに?』
二つの声のうち後者は探索者自身のもので、もう一つは親友のものであると探索者はわかるだろう。
電車のキキィと言う耳障りなダイヤの音が聞こえ始め、探索者自身の『え?』と言う声の後、
硬い物と硬いものがすごい勢いでぶつかるような不快な音が聞こえてくる。そこで通話はブツッと途切れた。
探索者は電話越しに聞こえた身に覚えの無い自分の声に恐怖を覚えた。SANチェック 0/1 。
暗闇の中光源も持たずに線路を辿ることは不可能だろう。線路の脇はすぐ森で、入ったら迷って出られなくなりそうだなと探索者は感じる。
待合室で携帯を取得しライトを使う、もしくはほかの手段でKPの采配次第で光源を手に入れられた場合のみ線路を辿ることが出来るだろう。(ここでKPは聞き耳を振らせてください)
♢聞き耳
・成功 右へ行こうと左へ行こうと、遠くから電車の音が聞こえてくる。
すぐさま避ければ、引かれることはない。
・失敗 電車が間近に迫らないと気が付くことができない。<幸運>で成功すれば避けることが出来る。
もし<幸運>に失敗した場合、探索者は電車に引かれることになる。
電車と衝突したことによりものすごい衝撃の後痛みすら感じる間も無く意識を手放すことになり、
意識を失う瞬間探索者は一度自分はこの経験をしているのではないかと言う自身の知らない記憶がフラッシュバックをする。
全身を激痛が走り目が覚めるとそこは先ほどの駅のホームで、電車に引かれたのが夢だったかの様に一瞬感じた痛み以外体に違和感はなかった。
しかし、衝突した衝撃は確かに感覚として探索者に残っている。SANチェック 1/2。
電車を避け歩き続けると、探索者の目の前にトンネルが現れた。足元に刃こぼれしたナイフが落ちていた。切れ味は悪いがまだ使えそうではある。
トンネルに入ったと思ったら次の瞬間には探索者は先ほどの駅のホームに立っていた。
改札を超えた先は、暗い闇の中で目を凝らせばそこは森の中であるようだった。
舗装もされていない砂利道から少しでも外れれば、一生迷って出られないのではないかと言う恐怖が湧いて起こる。砂利道は左右につながっており、どちらも数歩先には道が見えないほどの闇が広がっている。
光源が無ければ道の先に進めないだろう。
進んでも進んでも闇があるばかりである。しかし、少し遠くに街灯と街灯の足元のベンチが見えた。ベンチ以降先を進もうとすれば駅の前にたどり着くことになる。
♢街灯
特に何の変哲もない街灯である。近づけば、街灯に張り紙がしてあるのがわかるだろう。
『買い物リスト』と言う文から始まり、数種類の商品の名称が探索者自身の字で書かれている。
これは駅で目覚める前に友人と街で買い物をしていた際のメモだった。
<目星>で、紙の裏に、書いた覚えのない文字が赤で書かれていることに気が付く。
『体を捨てろ』と書かれていた。
♢ベンチ
ベンチの上に一冊の本が置いてあることに気が付く。
都市伝説集という本で、<図書館>で斜め読みすれば、『きさらぎ駅』と言う都市伝説を見つけることが出来る。
内容は以下。
『きさらぎ駅とは、この世に存在しない駅である。電車に乗っているといつの間にか連れてこられるという話だが、真実は定かではない。
今まできさらぎ駅に囚われた人数は4人。そのうち一人はデマかせだったとか。脱出方法はいろいろあるらしく、火を焚く、眠る、電話をかけてもらう等、定かではないがそれで脱出している人がいるらしい』
探索者が道に歩き出そうとしたとき、光源で見える範囲に人の足があることに気が付いた。姿が見えるように照らせば、それは先ほどまで一緒だった友人で。しかし友人はこちらを見て驚いたような表情をし、そのまま逃げるように左の道へ走り去ってしまった。また、友人が立っていた場所にマッチの箱があることに気が付く。中身は空。
友人を追って暗闇の中を進んでいくと、小さな光源が見えてくる。それは近づくにつれて一つの電球だという事が分かった。
外で、しかも道の途中であるはずのこの場所に真っ暗な空間から電球が垂れている。さらに近づけば、そこは部屋だった。
テレビに正方形の白いローテーブル。鉄パイプの安めのベット。そこは見慣れた自室で、一つの人影があった。姿が影で見えないが何かをぼそぼそと喋っている。
♢聞き耳
『だってカレが足りないって言ったの。もっと必要なんだって』
『お家建てようねって、そのためのお金だからって。カレが貯金しておいてくれる』
『もっとお金渡したら、私と結婚してくれるって約束したの。だから、もっと』
『事故、事故だよね。持ってたお金も、貸してくれる約束だったもんね』
急に目の前がブラウン管テレビの様にブツンと途切れ、耳元で声がした。『ヒトゴロシは閉じ込めた』冷たく肝が冷えるような声は確かに自分の声。そして目の前が手の様な物で塞がれたようにブラックアウトし、目を開けばそこは駅の入り口だった。自分は本当に友人を見たのか、追いかけていたのか。あれは幻覚だったのかもしれないと、言い表せない恐怖が探索者を襲う。SANチェック 1/3。
♢一時間経過もしくはすべてを調べ終えた時
・駅構内にいた場合:電車の到着アナウンスと歪なメロディが駅内に響いた。
・外に居て一時間経過した場合:
耳元で大音量で鳴り響く太鼓と鈴の音に耐え切れなくなった探索者は、瞬きした少しの瞬間でいつの間にか待合室前に立っていた。また、あれほどうるさく鳴っていた音がすっかり聞こえなくなっていることにも気が付くだろう。何かが迫ってきていたという恐怖を急に自覚した探索者は、 0/1。
♢左の道イベントを回収していない場合、END 3へ。
『眠る、どうにかして火をつける、電話を待つ』等の選択を選んだ場合、<アイデア>で「電車に乗れば帰れるかも?」と思考を促してください。
それでも眠るなどしようとした場合、電車は発車し、探索者と友人はどちらも駅から出ることは叶わないでしょう。END 5へ。
◇(左の道のイベントが終了していれば)駅の待合室でイベント
待合室の前を通ろうとした探索者は、ガラス越しに待合室の中に人影が見えた。その人影に引き寄せられるように待合室の扉を開ける。
親友はベンチに力なく座り込んでいた。そして、探索者を見るなり情けない悲鳴と恐怖に顔を引きつらせた。
<聞き耳> / 許して』『ごめん』『仕方がなかった』『だって、』意味のない言葉を並べているようだ。
<目星> / 友人はどうやらベンチのパイプに手首を固く縄で縛られているようだった。また、友人の顔は、記憶にあるものより老けているように見えた。
♢友人の拘束を解く
友人は探索者に怯えながらも大人しくしている。どうやら精神的に疲れてしまっているようだ。
ナイフまたは時間をかけて縄を解くと、ベンチの背もたれにぐったりと力なく持たれかかりながら友人は一言『ごめん』とつぶやいた。
・このまま友人を置いて待合室を出る→END 4へ。
・友人と一緒に待合室を出る→END 2へ。
♢<精神転移>を使用する。
自動成功。MP10を消費し1D3のSAN値減少。
目を開けばそこは今まで見ていた視界ではなく、呪文は成功したらしい。拘束されていた手は何故か自由で、自分のガワを被った友人は何か黒いもやに巻かれて力なく座り込んでいた。黒いもやは友人に何かを囁き続けている。
この後探索者が電車に乗れば→END 1へ。(友人と一緒に電車に乗り込んでも同様)
♢END 1 : ture end
待合室を出て、そのまま電車に乗り込んだ。車内は誰一人乗っていなく、座席に腰を掛ければすぐに眠気が貴方を襲う。気が付けば眠りに落ちていた。
『なかなか面白かったよ、それが君の答えなんだな。あとは好きにすると良い、次はあれで遊ぶとしよう』男性か女性か分からない、アナウンスと同じ声が聞こえた気がして目が覚める。そこは真っ白い部屋で、すぐに白衣を着た人がやってきた。どうやらここは病院らしい。
「大丈夫ですか、分かりますか?」
医者が言うには、自分は減速中の電車の前に落ちたらしい。落ちた場所と速度から何とか一命を取り留めたが、なかなか目覚めなかったみたいだ。
しかし困った、何も覚えていないのだ。電車に跳ねられたことも、家族も、何も。ただ一つ、山田結子と言う名前を除いて。
クリア報酬:山田結子のキャラクターシートの獲得。また2D6のSAN値回復。
♢END 2 : happy end
座席に二人で座り込めば、アナウンスと共に出入口が閉じ、静かに電車は出発した。
友人は瞳を閉じ、静かに寝息を立てていた。電車の揺れが心地よく、貴方もいつの間にか眠りに落ちていた。
『本当にそれでいいんだ。あー…、君がいいって言うならいいんだけどさ? ま、おかえり』そう聞こえた途端、トン、と言う衝撃に次いで浮遊感が貴方を襲った。
目を開けば、人の群れの中から友人が貴方に向かって両手を突き出していた。「え?」自身の口から出た掠れた声は轟音で迫りくる電車にかき消される。線路に体が傾いているとこの時貴方は初めて気が付いた。突き落とされたのだ、目の前の友人に。微かに、「ごめん」と言う掠れた声が聞こえた気がした。
キャラロスト
♢END 3 : bad end①
視界の隅に走り去る友人の姿が見えた。慌てて後を追えば、姿は電車の中に消えていて入り口は閉じていた。
『発車いたします』電車のアナウンスが響き、プシューと電車が出発する音が聞こえる。出入口の窓に張り付き中をうかがえば、友人はこちらを一度も見ずに立っていた。とりつく島もなく電車は貴方をホームに置き去りにして出ていってしまう。
途方に暮れホームにあるベンチに腰を掛けた貴方は、耳元でずっと聞こえ続けていた声に耳を傾けた。『殺してしまえばよかったのに』視界の端に映った黒いもやの様なものが、自分の首を絞めていくのを感じる。そのまま、貴方の意識は落ちていった。
目が覚めた。あれ、自分はどうしてここにいるのだろう。先ほどまで結子と一緒に出掛けていたはずなのに。此処はどこなのだろう。
見慣れない駅のホームを調べるため、貴方は腰を掛けていたベンチから立ち上がった。
キャラロスト
♢END 4 : bad end②
微動だにしない友人をそのままに、貴方は電車に乗り込んだ。ゆっくりと座席に座れば、アナウンスと共に出入口が閉じる。
友人は待合室から出てこなかったようだ。電車の揺れに身を任せていれば、いつの間にか眠りに落ちていた。
トン、と言う衝撃に次いで浮遊感が貴方を襲った。目を開けば、人の群れの中から友人が貴方に向かって両手を突き出していた。「え?」自身の口から出た掠れた声は次第に近づく電車の轟音にかき消される。線路に体が傾いているとこのとき貴方は初めて気が付いた。突き落とされたのだ、目の前の友人に。
しかし、両手を突き出していた友人は貴方を見て目を大きく見開いた。そのまま貴方の腕を掴んでホームへ引っ張り戻す。
電車の轟音すら聞こえなくなっていた貴方に、周囲のざわめきが戻る。友人は貴方を抱きしめ、『ごめん』と一言呟いた。
クリア報酬:2D6+3のSAN値回復
♢END 5 : normal end
駅から電車が去った後、貴方の視界が何かに遮られる。それは誰かの手の様な感触だった。その手の様な物はゆっくりと首元までやってきて少しずつ力がこもり始めた。その間貴方は動くことが出来ず、唯一回る目で何とか後ろを見ようとするが、薄暗い廃れた駅しか見ることが出来ない。
そのうち貴方は人間ではあり得ない程の力で締められる首に、空気が塞き止められ意識を失う。その一瞬、『なんで?』という冷たい声が耳元でした気がした。
目が覚めた。あれ、自分はどうしてここにいるのだろう。先ほどまで結子と一緒に出掛けていたはずなのに。此処はどこなのだろう。
見慣れない駅のホームを調べるため、貴方は腰を掛けていたベンチから立ち上がった。
キャラロスト
STR 8 CON 12 POW 10 DEX 9 APP 13 SIZ 11 INT 12 EDU 16
HP 12 MP 10 SAN 50 アイデア 60 幸運 50 知識 80 母国語 80 回避 18 db 0
職業P 320 趣味P 120
PLにどのような人間だったか聞かれたら、『さばさばした明るい性格の持ち主だった』と伝えてください。
・山田結子について
結子は会社の金を横領しそれがバレる前に闇金に手を出しました。会社に金を返せましたが、闇金の利子が日に日に膨れ上がって困っていました。その結子と友人である探索者に、お金を借りようと『相談事がある』とお金を貸してほしいと持ち掛けますが探索者は断ります。その後も何度も連絡を取り、どうしてもと言う結子に仕方なくお金をすことにしました。しかし、寸前でやはり自身で何とかしろと断りを入れた探索者に、ついカッとなった結子に電車に突き落とされてしまいます。
この話に登場する結子は上記よりも2.3年後の結子です。探索者を突き落とした後の結子は、借りるはずだったお金を持って蒸発し付き合っていた男に絞られるだけ絞られて捨てられる運命にありました。自身に絶望し、あてもなく歩いていた所でふとした拍子に線路に落ちてしまい電車にひかれる寸前だった結子を、ニャルラトホテプはきさらぎ駅へと連れ去ったのです。
つまり、END 1で精神転移した後山田結子になるという事は、借金に追われる人生を探索者は歩むという事になる…、という事ですね。
※名前も性別も変えてもおkです。ただ、POWだけは高くなりすぎないように気を付けてください。
・黒いモヤの正体について
これは線路に突き落とされた忘れられた記憶の探索者自身であります。友人へ殺された恨みを抱えた探索者であり、『きさらぎ駅』でのみ存在し続けられるモノです。
・END 4について
このENDだけなぜ二人生還endなのかですが、シナリオ自体に完全な救いがなかったためこしらえました。後付けの設定としては、突き落とした一瞬だけきさらぎ駅に閉じ込められた結子がひょっこり出てきて一番の後悔を正すというふわっとした感じです。なんでもニャル様に頼りすぎですね、万能だと思ってます。きさらぎ駅に閉じ込められた結子は一生そのままです、かわいそうですね。
・友人をナイフで殺した場合
待合室で友人を殺す選択をしたPLが居た場合、そのまま電車に乗るのであればEND 4へ繋げてください。友人や探索者はきさらぎ駅にいるのであれば死ぬことは決してありません。友人はしばらくの後目が覚めるでしょう。
・探索者がナイフで自殺をした場合
『♦分岐』の時点で自殺するのであれば、END 5へつなげてください。意識がないときに電車が走り去るのであれば、『目が覚めた。』から初めて貰えれば辻褄が合うと思います。また、分岐以前に自殺しようとした場合は、電車にひかれた後の様な対応で結構です。
・きさらぎ駅について
このシナリオは、きさらぎ駅と言う場所を舞台にした全く違うきさらぎ駅に関係のないお話です。きさらぎ駅自体がブラフ。騙されたな。電車に乗ってとっとと帰るんだよォ。
・精神転移
代償: 対象のPOW分のMP他、1D3SAN消失
詠唱時間:10R
射程:目視
備考:精神転移を行った場合犠牲者は術者の肉体から精神転移の呪文を習得する。
画像が保存できない場合は こちらのリンク先 のツイートから保存してください。
Post Comment