2022年10月07日更新

〇〇といっしょ

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~1人|
  • プレイ時間:3~4時間(ボイスセッション)

【概要】

クトゥルフ神話TRPG6版
推奨人数:1人(KPCまたはNPCとのタイマン)
形式:クローズド
推奨技能:目星、聞き耳、応急手当or医学、心理学
推定プレイ時間:3時間〜(RPによる)
推奨探索者:18歳以上。シナリオ通過により探索者に設定が生えても良い。後遺症が残っても良い。
※注意※
若干のグロ、異種姦、孕ませ要素ありなので、R15になっております。
ロスト:あり(低~中)
後遺症:あり(軽~重)
SANチェックが割と頻繁にあります。

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ストック

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コメント

あらすじ

外出先から帰宅した貴方は、気がついたら見知らぬ部屋に居た。
何も無い真っ白な部屋に1人きり……と思いきや
貴方の直ぐ近くに、目を閉じて倒れている幼い子供が居る。
不意に、その子供の瞳が開かれ、向けられる視線。
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稚く微笑むその顔は、向けられた瞳は、とてもとても美しく、そして、何故か───
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ロリショタと白い部屋に閉じ込められる探索者
2人は無事に生き延びる事が出来るのか

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✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼

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(自分の性癖を詰め込んだ結果、ロリショタと探索しようぜ!!ってなりました)

以下、KP向け情報

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【真相】
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黒幕は、毎度お馴染み、にゃる様。
今まで色んな部屋を作って、色んな探索者を閉じ込めて来たけれど、何れも何かしらの脱出方法、解決方法を残して来た。
脱出出来て生き延びた探索者も、出来ずに死んだ探索者も居る訳だけれど、共通して「どうにかすれば脱出出来る筈」と言う希望を持って探索してる姿を見てきて
「じゃあ、脱出出来る手段はあるけど、それをしたら死ぬってなった時、どんな反応をするのかな?」って好奇心の元、今回の部屋を作った。
.
から、脱出=確定死の方法しか最初から用意してない。
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閉じ込める人間は1人ずつだったんだけど、今回の人間はなんか無理矢理着いて来た奴が居るなぁ、と面白そうに眺めつつ、あきらか人間じゃないけど力は弱いし自分の脅威じゃないから放置してた
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そしたら、ハッピーエンドの場合は探索者との交流によって力をつけて無理矢理脱出したものだから、そんな事あるー!?って、驚きながら、めちゃくちゃ笑って喜ぶ
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バッドエンドの場合は、力の弱い奴だからって捨て置いた結果、してやられた事に驚きつつ、やるじゃん?面白いなぁ?って気に入って、残ったNPCを殺し魂を捕まえ手元に置く事にする。
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【NPC】
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力の弱い神様(ショタロリの姿)
探索者がにゃる様に狙われてるのに気づき、助ける為に探索者が拐われる所を無理矢理に着いてった
探索者と協力して脱出の為に探索しつつ、神様パワーを増やしていく(信仰、信頼、親愛によって増減)
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バッドエンドでショタロリ神様は身を呈して探索者を守りきりロスト
(時空に無理矢理穴を空けて逃がすが自分は取り残され、にゃるに殺され捕えられる)
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ハッピーエンドでショタロリから成人に進化して
(※成人なら何歳でも。にいさん、ねえさん、おっさん、おばさん、じいちゃん、ばあちゃん、好きなのを選んでね)
強くなった神様パワーを使って脱出する
(同じく時空に無理矢理穴を空けて、こちらは探索者と一緒に脱出する)
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脱出後、脱出でパワーを使い切った事でショタロリに戻る
(探索者の信仰によっては、また成長する未来がある)
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その後、神様だから姿を消しても良いし、探索者に好意をもって気軽に会いに来ても良いし、場合によっては将来的な神嫁にするとか何とかの話になっても良い
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NPCが探索者を助ける理由は特に決まってない。KPが探索者にあわせて考えて下さい。
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例)
昔飼ってたペットが神獣になってて、飼い主を助けたかった。
良くお参りに行く神社があって、そこの神様である。
元々が探索者の家の守り神orご先祖さま
偶然見掛けて、つい飛び込んじゃった
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NPCの性格も特に決まってません。
元気っ子だったり、人見知りっぽい子だったり、生意気な子だったり、無愛想だったりしても良いです。
探索者にあわせて性格を変えてください。
性格によって一人称や台詞も改変して大丈夫です。
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ただ、NPCは必ず探索者を助けようとします。
警戒されても、疑われても、人の子を助けるのが末席とは言え神である自分の役目だと心の底から思っているから。
そこだけは変えずにお願い致します。
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外見も特に決まってないです。
探索者にとって好印象になる見た目である事から、可愛い、綺麗、格好良い、等になるんじゃないかな?とは思います。
ハッピーエンドだと大人の姿になるので、大人差分も、忘れず作っておいてくださいませ。
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本来の姿が子供、大人、何方かも特に決まって無いです。
元々最初から子供の姿で探索者の信仰で位が上がって大人の姿になれた、でも良いですし
元々は大人の姿だったが、にゃる様の領域に無理矢理着いて行った結果、大人の姿を保て無くなって子供の姿になってた、でも良いです。
KPが探索者にあわせて変えて下さい。
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NPCは普通の子供を装ってるけど、分かりやすく人外っぽさを出す(天然、わざとじゃない)
自分が神様である事は極力秘密にする(信じて貰えないで否定されると逆に益々弱まってしまうから、警戒されたり気味悪がられると助けにくくなるから)
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【神様ポイントについて。増減のタイミング】
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.神様ポイントは、エンド分岐に関わるギミックです。
最終的に神様ポイントが10以上か、9以下か、でエンディングが別れます。
(※探索者の行動によっては、エンディングまで行かず途中でロストも有り得ます。ロストエンドあり)
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シナリオ内に出てくる神様ポイントは、探索者には秘匿でお願い致します。
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以下、神様ポイント増減表です。
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『目覚めの時の対応』
好意的なら+1ポイント
一緒に探索する事を探索者から持ち掛けた場合は更に+1ポイント
好意では無く警戒から置いていこうとした場合は-1ポイント
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『探索中』
各部屋でNPCを庇う、信頼するような態度をとると+1ポイント
黒幕だと疑うと-1ポイント
(※あくまで探索者が疑っていた場合。口や態度に出さなくても、探索者がそう思った時点でマイナス。黒幕とはいかないレベルで警戒してる、とかならマイナスにはならなくても良い)
「脱出する」スイッチを押すと-1ポイント
NPCに「脱出する」スイッチを押させようとする、押せと言うと-1ポイント
「脱出する」スイッチを全種類押すと更に-1ポイント
会話にて「守って」「助けて」「一緒に脱出しよう」のフレーズが探索者の口から出るとそれぞれ+1ポイント
発狂してからNPCに解除して貰うとNPCに対する依存度が増して+3ポイント
神様だと気づくと+3ポイント
信仰する、信じる、とハッキリ伝えると+5ポイント
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NPCを神様だと認識した上で契約(神様との約束)をすると+5ポイント
(※NPCから持ちかける事は無い。神様との約束なんて、本来なら人がしてはいけないものだから。探索者が自ら提案して来た時、1回叱ったり拒否した上で、心理学に成功or説得に成功した時のみ受け入れる)
〈心理学〉
成功⇒拒否こそされたが、どうも迷いがあるように思える。もう一度強く言えば受け入れてくれるかもしれない。
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〈説得〉
成功⇒脱出にどうしても必要なんだ、リスクの覚悟はある、などを伝え、なんとか受け入れて貰う事に成功する(説得の内容はRPに任せて良い)
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探索者
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探索者自身は自覚無いけど、実は巫女だとか神主だとかの才能持ってて、神様との相性がべらぼうに良い。なので、ちょっとの感謝とか、親愛とかが、そのまま神様の信仰になって力になる。
(クリア報酬「神職の才能」)
また、シナリオ中に発狂するとNPCに対して依存度が高くなる他、バッドエンドに行くと後遺症「扉恐怖症」「幼児崇拝」を患うことになる。

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【導入】
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貴方は今日も、何時も通りの、なんの変哲も無い日常を謳歌していた。
仕事の帰りか、はたまた休日を堪能した後か、いずれにせよ、貴方は外から帰宅して、自宅の鍵を開けて、扉を開く事だろう。
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〈聞き耳〉
成功⇒「──ちゃダメ…っ!!」と言う制止する声が背後から聞こえてきた
(扉を閉める、扉から手を離して振り返ろうする、等しても、何故か振り向け無いし、自然と扉は開いてしまうし、止める事は出来ない)
失敗⇒特に何も聞こえる事は無く、そのまま扉を開ける
.
がちゃ……と扉が開く音がやけに響いた。
そこには、何時も通りの自宅の玄関……ではなかった。
深淵。暗闇が広がっている。
怖気づいて下がろうとしても、もう遅い。
強い力で吸い込まれるように、為す術なく、貴方はその暗闇に身を投じる事になる。
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〈幸運〉
幸運成功⇒暗闇へと意識が落ちる寸前、自分の背中側の服が引っ張られる感覚に気づく(引っ張られても落ちて行く)
〈さっき聞き耳成功してたら聞き耳〉
聞き耳成功⇒さっき聞こえた声が、背後から何か言ってる、叫んでる気がしたが、意識はそこで落ちる

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【目覚め】
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貴方は、何も無い真っ白な部屋で目を覚ます
当然ながらそこは自宅の玄関では無いし
見も知らぬ場所である。
外出先に持って行っていた物は、手荷物として所持しているが、携帯やパソコンなんかは県外になっており外と連絡する術は無い。
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また、何処かから悪意のある視線を感じる気がして、自分の家に帰宅した筈なのに、異様な事に巻き込まれている。訳の分からない状況に、SANチェック(0/1d3)
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(部屋の状況の確認や探索をするなどの宣言が出たら)
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貴方はひとまず、この部屋を調べようと思い立つ。
そうして周囲に目線を向けて、すぐに気づく事だろう

貴方の丁度真後ろの、足元に、小さな体が、体を丸めるようにして倒れている事に。
自分1人だと思い込み気づかずに居て、下手したら柔く脆い体を踏んでいたかもしれない。その事実に気づいた貴方はSANチェックです(0/1)
.
その小さな体…まだ幼い子供は、長い睫毛に縁取られた瞼を閉じて、意識を失っているようだった。
(声を掛けて起こす、見守る、放っておく、などのアクションを聞いた後)
貴方が子供に対して、どのように対応しようか決めた、その時。
ふる…と微かに震えた瞼は、ゆっくりと開かれる。
数瞬、ぼんやりと集点の定まってない瞳は宙を眺めていたが、不意に見詰めている貴方と目が合うと、それはそれは綺麗に、美しく微笑んだ。
貴方は、それを見て、何故か……心が酷く落ち着いてる事に気づくでしょう。
そんな状況じゃないと言うのに、緊張が解かれ、ほうっと、有り得ない程に穏やかな吐息が、口から漏れ出ていた。
.
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子供は意識がハッキリと覚醒したのだろう、やおらに体を起こしたなら、キョロキョロと周りを見渡している。さっきの微笑みは也を潜めて、「ここは……?」と戸惑った声で呟いていた。
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(ここから子供との会話)
↓想定される会話内容↓
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・どうして此処にいるの?
⇒分からない、気づいたら此処に居た。
〈心理学〉
成功⇒嘘は言ってないけど、なにか隠してるような気もするな、と気づける。
・名前は?
⇒少し黙った後に答える
(神名を人間らしく改変した、名前が元々無い神だった)
〈心理学〉
成功⇒今とっさに考えたのでは?と思う。
・何歳?
⇒えっと…と指折り数えていたが、5…5歳!と勢い良く答える
〈目星〉
成功⇒指折りが明らかに10を超えていたし、途中で慌てたように止めていた。
〈心理学〉
成功⇒慌てて誤魔化したように思う。
・両親は?1人?
⇒両親は居ない。おにいさんorおねえさん(探索者)が居るから1人じゃない。
〈心理学〉
⇒嘘は言って無い。何か強い意思を感じる。
.
※心理学に関しては此方から提示しないで、探索者からの宣言を待っても良い。
心理学の多用は本来なら相手に疑心、不快感を覚えさせるものだが、神様なのでその辺は無頓着。黒幕だとの疑いを持たれない限りは、多少の警戒は気にしない。
.
(ある程度の会話をした後に、好意的なら神様ポイント+1)
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貴方がそうやって子供との会話をしている中で、この部屋で目覚めてからの緊張感、恐怖心が薄れている事に気づく。
だからと言って、現状は何も変わらない。
改めて、脱出する為に色々と調べる必要があると思い至るでしょう。
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※NPCは探索者から特に言及が無ければ、そのまま探索者に着いて行く。
置いて行く、と提案された時は理由を聞いて、警戒や疑いからなら神様ポイントを-1にして、悲しそうに眉を下げたNPCは少し距離を置きつつも、それでも探索者の後を着いていこうとする。置いて行くことは出来ない。と、いった風に1人での探索は出来ない事を伝えて下さい。
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好意、善意からだった場合は苦笑、もしくは少しムッとしながらも、大丈夫!!絶対着いてく!!と探索者の服の裾をしっかりと掴んでくる。置いて行く事は出来ない。と言った風に1人での探索は出来ない事を伝えて下さい。
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一緒に行こう、脱出方法を探そうと提案した場合は、NPCは嬉しそうな笑顔を浮かべて大きく頷いた後に
、おにいさん(orおねえさん)は、わたしが守るから大丈夫、と宣言する。神様ポイント+1
〈アイデア〉
成功⇒子供らしい言動、良い子だとは思いつつも、助けるだなんて現実味は無い筈なのに、不思議と心が落ち着いてる事に気づく。
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※今後の探索について※
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探索者がSANチェックを3回失敗した時と、合計で5以上のSANが減った時に、NPCとの会話イベントが発生する。
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「大丈夫?おねえさんorおにいさん、疲れてるみたい…1回休憩しよう?」
「無理したらダメだよ、早く脱出したいのは分かるけど、おねえさんorおにいさんが傷ついたり辛くなるようなのは、ダメだよ」
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子供からの優しく労る言葉、慈しむような瞳が、真っ直ぐに貴方に向けられ、知らず知らず張り詰めていた神経が、疲弊していた心が、不思議と和らいでいった。SAN値回復1d3
.
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※途中で探索者が発狂した場合
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「…大丈夫、大丈夫、落ち着いて、わたしがいる、必ず助けるから……悪神なんかに負けない、必ず、ここから出してあげるから…」
発狂している貴方は、子供からの言葉をきちんと理解する事も、言っている意味を考える事も出来ない。
だが、そっと抱き締めてくる、その小さく柔らかな腕に、心地好い体温に、段々と精神が落ち着きを取り戻していき、気がついた時には、身を屈めて、その小さな身体に縋り付くように抱き締めていたのは、貴方の方だった。
.
みたいな描写をしてから、発狂解除。以降も探索者が発狂する度に、NPCが上記みたいにヨシヨシして解除するが、探索者のバブ度、NPCに対しての精神的依存度が高くなっていく(抱きしめていた⇒小さな胸や腹に顔を埋めていた⇒キスや撫で撫でを強請っていた、など)
発狂解除するたびに、NPCに対しての依存度=信仰、になる為、神様ポイント+3
.
発狂内容は「幼児崇拝」で統一
貴方は酷く恐怖した時、心が乱された時に、幼い子供に救いを求めてしまう。恥も外聞も無く縋りついてしまう事でしょう。
それと同時に、幼い子供が酷い目にあったり、被害を受ける事が許せなくもなります。
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.部屋の探索を経て、NPCとの信頼関係が良好だったり、庇ったり助けたりすると神様ポイント+1
.
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真っ白な何も無い部屋
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技能無しでわかるのは、3方向の壁に扉がそれぞれある。
残った壁は自分達の丁度真後ろ、子供が倒れていた方面で、そこには扉じゃなくて黒板がある。
〈目星〉
成功⇒よくよく見てみれば、床にいくつかの足跡が残ってる。サイズも形状もバラバラである。
〈更にアイデア成功〉
自分達以外にもこの部屋に誰か来ていたんだろうと分かる。
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《探索箇所》
右の扉
正面の扉
左の扉
背後の黒板
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・右の扉
なんの変哲も無い石材の扉。
鍵は掛かっておらず、ドアノブを捻れば簡単に開くだろう。
〈目星〉
成功⇒分かり難かったが、扉と同じ材質のプレートが扉に張り付いていた。プレートには「5人脱出」と彫り込まれている。
〈聞き耳〉
成功⇒鉄錆っぽい饐えた臭いがする。
.
・正面の扉
なんの変哲も無い木材の扉。
鍵は掛かっておらず、ドアノブを捻れば簡単に開くだろう。
〈目星〉
成功⇒分かり難かったが、扉と同じ材質のプレートが扉に張り付いていた。プレートには「3人脱出」と彫り込まれている。
〈聞き耳〉
成功⇒ちゃぷ……と、大量の水が溜まってる音が聞こえる。塩の臭いがする。
.
・左の扉
なんの変哲も無い鉄材の扉。
鍵は掛かっておらず、ドアノブを捻れば簡単に開くだろう。
〈目星〉
成功⇒分かり難かったが、扉と同じ材質のプレートが扉に張り付いていた。プレートには「0人脱出」と彫り込まれている。
〈聞き耳〉
成功⇒何か生き物が動く音、荒い呼吸音が聞こえてきた。洗ってない獣の臭いがする。
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※他の部屋からこの部屋に戻ってくる際に、扉に目星をするとプレートを見つける事が出来る。内容は
「餓死、衰弱死にて2人脱落」
.
・黒板
白のチョークで文章が書いてある
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『可哀想に、貴方はこの空間に閉じ込められてしまいました。
待っていても助けなんて来ません、1人で何とかするしか無いでしょう。
でも大丈夫、脱出方法はちゃんと用意してありますから、好きな脱出方法を選んでくださいね。
制限時間は特にありませんが、餓死や衰弱死する前に脱出する事をオススメします
では、頑張って とある神様より』
〈目星orアイデア〉
成功⇒1人で、と人数が断定して書いてある事から、本来なら1人で閉じ込められる筈だったのでは?と思い至るでしょう。
〈聞き耳〉
成功⇒「悪神が…」と憎々しげな呟きがNPCから聞こえてきた。
(追求されたら、何のこと?とすっとぼけましょう)
〈心理学〉
成功⇒明らかに焦ってる。誤魔化してるなって分かります。だがそれ以上追求しても何も答えないなって分かります。
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黒板の文字を消そうとすると、チョークに触れた箇所が、じゅっ…と音を立てて焼けます。HP-1
服の裾とか手荷物で拭った場合は、その拭った物が一気に燃え尽きて、やっぱりHP-1
しかも黒板の文字は消えません。

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【右の扉(四肢切断の部屋)】
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部屋に入るとそこは、最初に目覚めた部屋と同じく無機質な白い部屋……だったのだろう。
しかし部屋の半分は、飛び散ったような赤黒い色で染められており、異様な程に血腥い、鉄錆の臭いで満たされている。
染められた半分の丁度中央辺りには、大型の機械と、ベッドが置かれていた。
〈目星〉
成功⇒何処かに繋がる扉なんかは無いが、壁を良く見てみると、うっすら切れ込みがある。(切れ込みを調べる、触る)
切れ込みに手を這わせていると、不意にカチッと音がして、隠し収納になっていた引き出しが出てきた。
その中には、肩から先、太腿から先の四肢が乱雑に詰め込まれていた。SANチェック(1/1d3)
〈目星〉
成功⇒数はそれぞれ10本ずつ、計20本ある事がわかる。
〈更にアイデア〉
成功⇒丁度5人分の手足だなって分かる。
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《探索箇所》
機械
ベッド
.
・機械
ベッド横にある機械。スイッチが3つあり、それぞれプレートが着いている
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《探索箇所》
説明
デモンストレーション
脱出する
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・説明
説明、と書かれたプレートのボタンを押すと、ジジ…と少しのノイズ音の後に、何故か老若男女の判別がつかない声音で、不必要な程に朗らかな口調の言葉が機械から聞こえてくる
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「四肢を切断する機械を使って四肢を無くせば、残った胴体と頭は現世の自室に戻れるよ!つまり脱出だね!
ただ、当然ながら痛みで気絶あるいはショック死するかもしれないし、そこで死ななくても止血とかしてないから現世に戻っても救急車とか間に合わなかったら出血多量で死ぬね!運良く間に合って命が助かったら、芋虫みたいな体になって転がる面白愉快な人生がキミを待ってるよ!!脱出する、のスイッチを押せば直ぐに切断してくれるから、とっても簡単!では、頑張って良き脱出を!」
その音声が流れた後は、もう一度スイッチを押しても、もう何も聞こえない。
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ふ、と一瞬の静寂。近くにあるNPCが何やら呟いているようだった。
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(ふざけるな、悪神め……みたいな悪態をついていた)
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〈目星〉
成功⇒NPCの表情が酷く険しく、子供らしくない剣呑な眼差しだった。
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・デモンストレーション
デモンストレーションと書かれたスイッチを押すと、隣のベッドに探索者の姿形をした人形が現れ、四肢をベッドから生えた枷で拘束したかと思えば、ブイイイイン!!と盛大な音を立て駆動した丸鋸が、人形の四肢を切り落とす様を見ることになる。人形の筈なのに、切り取られた箇所からは、血が、真っ赤な鮮血が吹き出し、近くに居る貴方と子供のところまで飛んで来て、肌を、衣服を紅で染めるだろう。SANチェック(1/1d6)
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・脱出する
脱出する、と書かれたスイッチを押した瞬間…貴方は何の反応をする間も無く、機械から溢れるように突如として現れたコードに体を絡みとられ、隣のベッドに寝かされていた。そして、いつの間にか生えていた拘束具が貴方の四肢を逃さないとばかりに抑えつけている。
必然的に見上げる形になる照明は眩しく、思わず目を閉じてしまいたくなるだろうけれど、ブイイイイン!!!と聞こえる丸鋸の駆動音が、近寄ってくる4つの機械が、目を逸らす事を許さないと迫ってくる。
そして、太腿の付け根、肩の付け根に丸鋸の刃が触れ…ヂッ!と肉が削られる耳障りな音、激痛、現実逃避か何かか、何処かぼんやりとした意識の中、それでも理解する。自分は今から、四肢を切断されるのだと………そう思った矢先
「ダメぇ!!!止まれ!止まれ止まれ止まれぇ!!!」っと叫ぶNPCの絶叫、メゴォ!と何とも言えない、重い音。
気づいた時には機械は止まっており、四肢の拘束も外れていた。
しかし、刃が触れた箇所は浅いながらも傷ついており、鮮血を流しているし、強い痛みが残っている。(ダメージ1d3)
その痛みを感じて居る内に、何処かぼんやりとしていた意識が、脳が、段々と現状を認識すると共に、自分は今、本当に、死んでしまうところだったのだと。
そんな恐怖心が、探索者に一気に襲いかかってくる。
SANチェック(1/1d10+1)
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ベットから降りて機械を確認してみると、機械の真ん中がベッコリと大きく凹み、中の配線やら基盤などが丸見えでバチバチと火花やら電流やらが迸り、明らかに壊れているのがわかるだろう。
そして、貴方の体にドンッ!と何かがぶつかってくる。それは、貴方の腰元に抱き着いてきたNPCだ。
両目いっぱい溜めた涙を流し、ぎゅうっと貴方を抱き締めてる子供は、しゃっくりをあげながら、小刻みに震えていた。
〈目星〉
成功⇒子供の両手は、何時の間にか擦り切れており、傷が出来ている。
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(どうして脱出するのスイッチを押したのか、こんなので脱出は駄目だ、もう押さないで欲しい、といった感じで探索者を責めたり、怒ったりして下さい)
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泣きじゃくってる子供の声は悲痛で、自分が子供の目の前でとんでもない事をやらかしたのだと自覚するだろう。SANチェック(1/1d3)
神様ポイント-1
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・ベッド
手術台みたいなベッドで、あきらかな赤黒い染みが着いてるし、鉄錆臭い。
ベッドの上には照明と一緒に機械に繋がった丸鋸が4つ。どれもベッタリとした赤黒い液体が付着している。
〈目星〉
成功⇒ベッドの下に破り取られたような紙の破片が落ちてるのに気づく
赤黒い染みで、所々読めない箇所もあるが、内容は以下
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「どう●て、どうして私が●●●●●●
ずっと、ずっと待●●るのに、●●助けに来て●れない、持●●いた食べ●●●●なって、●腹で意●が飛ぶ事が増●●
もう、こう●●たら、どれかを●んで、脱●●るしか●法は無い。1番●き残るのに可能●●●●のは、四肢切●●、嫌だ、嫌だ●●●●●●!
死に●●●い、誰か、誰か助けて」
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震える字で書かれた、読みにくい文だが、どんな事が書いてあるのか、大体察してしまう事だろう。
自分の前に閉じ込められていた人の末路を想像し、自分の未来を予想してしまった貴方は、SANチェック(1/1d3)
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【正面の扉(海底に沈む部屋)】
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部屋に入るとそこには、天井が見えない程の高さを持った広い広い空間があり、敷地いっぱいを埋める程の巨大なプール。
プールサイドから唯一繋がるのは、こちらも随分と高くまで伸びた飛び込み台。
〈目星〉
成功⇒飛び込み台の根元に携帯電話が落ちている。
電池残量は残り1%、今にも電源が落ちそうで、画面を開いて見ると特に指紋認証やパスワードも無く起動する。
起動して直ぐに目に写るのはメールの「送信出来ませんでした」の通知ポップ。
1番最新の送信メールを確認してみると、以下の内容
.
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「リカ、このメールも、きっと届かないんだろうな。
何度も失敗しているから、もう分かってる。
でも、これで最後だ、最後にするから、もう一度だけ送られせてくれ
この場所に閉じ込められて、もう1週間だ。
食べる物も無くて、塩水だけで生き延びるにも、もう限界だ。もうじき俺は死ぬだろう。
どうせ死ぬなら、最後に、微かな望みを掛けて、脱出してみようと思う。
掛けるなら、リカの故郷である島と繋がってる、海が良い。
充電も出来ないこの場所で、この携帯も、もう、何の役にも立たない鉄くずに成り果てるだろうな
リカとの写真が、大好きなリカの姿が、生きる糧だったよ
最後に、1目だけでも、生きて、リカに会いたい。
愛してる、きみを最後まで愛してる」
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そこまで読んだ途端に、画面は真っ黒になり、「充電してください」の文字が数秒映った後、うんともすんとも言わなくなった。
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自分の前に閉じ込められた人の残した文には、現世に残した愛する人への強い渇望が伺えると共に、同じように閉じ込められた自分も、現世に残した人を渇望しながらも衰弱する道を辿るのでは無いか…そう不安になりSANチェック(1/1d3)
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《探索箇所》
プール
飛び込み台
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・プール
プールの底は深く、入ったら子供は勿論、自分でも足が届かないだろう事は分かるし、潜っても底まで息が続かないだろう事も分かる。
〈目星〉
成功⇒プール底に切れ目がある。潜って確かめに行くのは無謀だろう。
〈聞き耳〉
成功⇒プールの水からは海のような臭いがする。
(舐めてみると海水だと分かる)
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・飛び込み台
長い長い階段を登り、1番上の踊り場までやってくると、飛び込み台の中腹辺りにモニターがあった。そのモニターにはスイッチが3つあり、それぞれプレートが着いている
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《探索箇所》
説明
デモンストレーション
脱出する
.
・説明
説明、と書かれたプレートのボタンを押すと、ジジ…と少しのノイズ音の後に、何故か老若男女の判別がつかない声音で、不必要な程に朗らかな口調の言葉が機械から聞こえてくる
.
「合わせて100kgの鉄の重りを両足につけてプールに飛び込めば、プールの底が開いて太平洋沖の海に繋がってるからそこに沈んで行けるよ!!現世に脱出って訳だね!足枷は脱出した後は何があっても外せないよ!!100kgの重りをつけたまま海面まで泳げれば、運良く近くに船とかあって助けて貰えたら生き残れるかもね!!生き残れても重りつきの足枷は一生着いてまわるよ!足を切り落としても残ってる部分に生えてくるからね!太腿の根元からバッサリ切り落とすなら流石に生えてこないかな!ちなみにデモンストレーションじゃ底は開かないからズルは出来ないよ!脱出する、のスイッチを押せば自動的に重りがついて飛び込ませてくれるから、とっても簡単!では、頑張って良き脱出を!」
その音声が流れた後は、もう一度スイッチを押しても、もう何も聞こえない。
〈聞き耳〉
成功⇒NPCが「人の子にそんなの出来る訳無いだろう……!」などと呟いてるのが聞こえる。
〈目星〉
成功⇒NPCの表情が酷く険しく、子供らしくない剣呑な眼差しで何か呟いてた事に気づく
.
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・デモンストレーション
デモンストレーションとプレートに書かれたスイッチを押すと、飛び込み台の先端に探索者の姿形をした人形が現れ、両足に重りの着いた枷が嵌められたかと思えば、飛び込み台から落下して、そのままプールの底まで落ちて行った。
水の抵抗なんてまるで無いかのように、物凄いスピードで底に辿りついた人形は、暫くは、もがき苦しんでるみたいに両手をばたつかせていたが、やがて動かなくなると、ただ、ただ、鉄の重りに繋がった体を、海藻みたいに揺らめかせていた。
SANチェック(1/1d6)
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・脱出する
脱出する、と書かれたスイッチを押した瞬間…貴方は何の反応をする間も無く、飛び込み台から伸びてきた足枷が嵌められていた。大きな重りのついたその足枷により身動きができない状態。そして飛び込み台がベルトコンベアの様に動き、先端まで勝手に運ばれてしまう。そのまま落とされるのかと思いきや、ギリギリの所で止まり、先端から恐る恐る遥か下にあるプールを覗き見てみれば、ゴゴゴ…と重低音を響かせ底が開いて行くところだった。
プールの底の先には暗闇……否、よくよく目を凝らしてみると、砂や岩に混じり海藻のようなモノ、深海魚らしき生物が動くのが見える。貴方がそれを認識した丁度その時、ゆらり…身を翻して現れたのは、人1人余裕で丸呑みに出来るだろう巨大な魚……鮫、なのだろうか?鋭い歯を覗かせるその怪魚は、今まで見た事も無い恐ろしい姿をしており、貴方が口の中に飛び込んでくるのを、今か今かと待ち構えている様に思えた。
現実味の無いその光景に呆気にとられてる内に、ガゴン!!と完全にプールの底が開ききっていて、それと同時に、止まっていた飛び込み台のコンベアが、ぎしり、音を立てて動き出し、今度こそ、鉄の重りごと、貴方はプール目掛けて宙に放り出され……そうになった、その瞬間
「させるものかぁ!!はやく、はやく此方に来るんだ!!」っと叫ぶNPCの絶叫、バギャ!!と響く金属がへしゃげる様な音と共に、グイッと凄い力で引っ張られたかと思えば、その勢いのまま思い切り踊り場に倒れ込む事になった。(ダメージ1d3)
倒れ込んだ際に打ちつけた体の痛みを感じて居る内に、唖然としていた脳が、段々と現状を認識すると共に、自分は今、本当に、死んでしまうところだったのだと。
そんな恐怖心が、探索者に一気に襲いかかってくる。
SANチェック(1/1d10+4)
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どうして自分は助かったのだろうと、飛び込み台の方に視線を向けてみる。するとそこには、大きな塊であった筈の鉄塊が、見るも無惨に粉砕されていて、両足に嵌っていた足枷も、いつの間にやら外れており、そこにあった。
未だに動いていた飛び込み台が、それらを目の前で、プール目掛けて落とし……少ししてから、ボチャン!と水飛沫の音が聞こえてきたかと思えば、遥か下の方で、ゴゴゴ……と、プールの底が閉まる音が響いてきた。
その音が止んだ所で、ふと気がつく。倒れ込んでいる自分の直ぐ横で、NPCが膝を着いて、その両目から次々と大粒の涙を落としながら、悲しそうに、苦しそうに眉を寄せて、此方を覗き込んでいる事に。
〈目星〉
成功⇒NPCの両手には鈍く光る粉が付着しており、擦り傷が出来ている。
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(どうして脱出するのスイッチを押したのか、こんなので脱出は駄目だ、もう押さないで欲しい、といった感じで探索者を責めたり、怒ったりして下さい)
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泣いている子供の声は悲痛で、自分が子供の目の前でとんでもない事をやらかしたのだと自覚するだろう。SANチェック(1/1d3)
神様ポイント-1
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【左の扉(孕む部屋)】
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部屋に入り先ず最初に気づくのは、この部屋は全体的に暗く、自分の足元ぐらいしか見えないと言う事。
しかし、気分が悪くなる程の獣臭と、時折聞こえてくる息遣い、唸り声が、大型のイキモノが居るのだと、その存在を伝えてきている。
〈目星〉
成功⇒今入ってきた扉の横に、小さなスイッチがあるのに気づく。
〈続いてアイデア〉
成功⇒この部屋の照明のスイッチでは、と思い至る。
(スイッチを入れる)
パチッ、と軽い音と共に、ぼんやりと部屋の中が少し明るくなり、部屋の様子が多少分かる様になった。
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〈目星失敗した場合は幸運〉
成功⇒暗く良く見えない為、よろめいたところ、たまたま手をついた先にスイッチがあったらしい。
パチッ、と軽い音と共に、ぼんやりと部屋の中が少し明るくなり、部屋の様子が多少分かる様になった。
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.部屋が少し明るくなった事で分かるのは、丁度部屋を真ん中で仕切るように存在する巨大な鉄格子。
鉄格子の向こう側は未だ暗く、調べる為には近寄る必要があるだろう。
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《探索箇所》
鉄格子

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・鉄格子
天井から床まで隙間無く嵌っている鉄格子。
隅から隅まで見ても、扉の様なものは着いていない。
鉄格子の向こう側を良く見ようと目を凝らしたり、スマホ等の光源で照らしてみると、一瞬……毛皮に覆われた大型のナニカが視界の端に映る。
ほんの一瞬、ほんの1部だと言うのに、それを目にした探索者は、何故かゾッと背筋が冷えるような感覚に襲われ、同時に、それ以上この鉄格子の向こう側を見ようとする気が起きなくなってしまうだろう。
(それでも見ようとした場合、NPCが引き止めます。他の所を探して見よう、と促してください)
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・壁
鉄格子の存在感が強く、何も無いかと思われた部屋の壁だが、よくよく見てみると、鉄格子から若干離れた壁にモニターが埋め込まれてあった。
そのモニターには「電源」と書かれた大きなスイッチが1つと、他にもスイッチが3つあり、その3つには、それぞれプレートが着いている。
プレートの着いてるスイッチは、電源ボタンを押さないと何も反応しないだろう。
(電源ボタンを押す)
電源ボタンを押すと、ブゥン!と電子特有の起動音がしたのと同時、暗く見えなかった鉄格子の向こう側の照明が連動していたらしく、突如、存在だけ認識していたナニカを、煌々と明るく照らし出した。
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子供の象程に巨大なそのイキモノは、悪臭のする獣毛で全身を覆われており、四足の先には鉤爪が生え、動く度に固い床に傷をつけている。平べったい嘴にも見える口元は、しかし、開いて見ると細く鋭い歯がビッシリと生えており、細く長い舌が歯の間をうねり這っていた。バケモノだ、バケモノが居る。存在をはっきりと認識したのは、向こう側も同じだったらしい。ゆっくり、ゆっくりと此方に近づいて来るが……鉄格子の隙間は、バケモノが通るには、どう足掻いても無理だろう。此方から近寄らない限りは一先ず安全とは言え……すぐ近くに恐ろしい存在が居ると改めて認識してしまった事によるSANチェック(1/1d3)
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《探索箇所》
説明
デモンストレーション
脱出する
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・説明
説明、と書かれたプレートのボタンを押すと、ジジ…と少しのノイズ音の後に、何故か老若男女の判別がつかない声音で、不必要な程に朗らかな口調の言葉が機械から聞こえてくる。
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「人外の子供を孕んで出産したら、なんと子供共々に現世に戻れるよ!!母子で脱出だなんて我ながら太っ腹だよね!女でも男でも孕ませて繁殖出来る優秀な子だから安心してね!ただ、その人外は孕ます体さえ在れば良いってタイプの子だから、生命活動維持の為の機能だけ残してきみの脳味噌を啜ってくるよ!きみと言う人格は確実に消えて無くなるけど、体は生きてるから別に問題は無いよね!出産した子供と一緒に現世に戻った際には、きみの子供が同じ生殖活動を周りにする事になるけど、大丈夫、安心して!街1つ分の人間を使って繁殖した後は、ちゃんと此方で引き取るから、人間が絶滅したり世界が滅亡する事は無いよ!脱出する、のスイッチを押したら直ぐに子作り出来るから、とっても簡単!では良き脱出を!頑張って元気な子を産んでね!」
その音声が流れた後は、もう一度スイッチを押しても、もう何も聞こえない。
〈聞き耳〉
成功⇒NPCが「おぞましい…!孕み腹になぞ絶対にさせぬ…!」などと呟いてるのが聞こえる。
〈目星〉
成功⇒NPCの表情が酷く険しく、子供らしくない剣呑な眼差しで何か呟いてた事に気づく
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・デモンストレーション
デモンストレーションとプレートに書かれたスイッチを押すと、鉄格子の向こう、バケモノの目の前に探索者の姿形をした人形が現れた。
直後、その人形に対してバケモノが勢い良く襲いかかったと思いきや、容赦なく巨体で覆いかぶさり、獣毛に覆われていた股ぐらから、ズルリ……と、まるでドリルの様な形状の、細かな鱗だか棘だかが生え、不規則にボコボコと膨らみを持つ、その異形の生殖器を、慣らす様な行為もせずに、人形の陰部に(※男性なら肛門)に服を突き破り挿入する。それだけでは終わらない。人形の筈なのに、突き刺さった箇所からは血を流し、バケモノの衝動に為す術なく揺らされているソレの頭の部分に、バケモノは細く長い舌をブスリと突き刺したかと思えば、どうやら管みたいになってるらしく、ずるずる……ずずずっと、音をたてて、何かを…おそらく、本来なら脳だろう、それを、吸い始めるのだった 。自分と同じ姿形をした人形の惨状を見た探索者はSANチェック(1/1d6)
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・脱出する
脱出する、と書かれたスイッチを押した瞬間…ガラガラガラン!!と、劈く様な、けたたましい音を立てて、鉄格子が崩れ落ち、床に乱雑に転がっていく。
遮るモノが無くなったのに逸早く気づき反応したのは、探索者でも、NPCでも無く、バケモノだった。
巨体からは想像もつかない速さで、足元に転がる鉄格子の残骸なぞ意に介さずメキメキと踏み潰しながら、真っ直ぐに探索者に近寄り、口元から、ぬめり、ずるりと、長く細い舌を伸ばして、未だ状況が把握出来ていないのか、はたまた恐怖からか、一歩も動けないでいた探索者の頭に突き刺そうと……した瞬間
「それ以上近寄る事は許さんぞ!!」とNPCが叫び、探索者の前に踊り出る。
すると、何か見えない壁にでも当たったかの様に、伸ばされていた舌が弾かれる。
「っ、今のうちに!はやく!!」と急かし腕を引くNPCに連れられた貴方は、鉄格子の残骸に足を取られ転びながらも、何とかこの部屋から脱出し、目が覚めた部屋に戻る事が出来た。(ダメージ1d3)
暫く鉄材の扉をガン!ガンガン!!と叩く音が響いていたが、少ししてからそれも止まり、辺りは静寂に包まれる。
幸いな事に、バケモノは、この部屋に来る事を諦めたらしい。……だけれど、もし、もしも、気が変わって、今度こそ、この扉を破り、入って来たとしたら、その時は…己の身に起きるだろう未来を想像した貴方はSANチェック(1/1d10)
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静かな部屋で、引きつった己の呼吸音を聞いていて、ふと気づく。腕を引き助けてくれたNPCが静かな事に。
未だに強く強く、痛い程に探索者の腕を握っているNPCに視線を向けてみれば、ぽたり、ぽたり……と。声もあげずに、両目から雫を流し、唇を噛み締めていた。
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〈目星〉
成功⇒一瞬、NPCの姿がブレて、揺らいだ気がした。
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(どうして脱出するのスイッチを押したのか、こんなので脱出は駄目だ、もう押さないで欲しい、といった感じで探索者を責めたり、怒ったりして下さい)
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唇を噛み締め泣いているNPCの姿は痛々しく、自分が子供の目の前でとんでもない事をやらかしたのだと自覚するだろう。SANチェック(1/1d3)
神様ポイント-1
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【探索を終えて】
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※探索者が「脱出する」のスイッチを3種類全部押した場合
NPCから「本当にあれらの行為をして脱出するつもりだったのか」と問い掛ける
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肯定された場合…
にゃる様が現れ、NPCを「脱出したいって言うんだから、邪魔しちゃダメじゃないか」って排除する。NPCが居なくなった時点でロストエンド確定(脱出方法を選ばなかったら餓死or衰弱死)
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否定された場合…好奇心か探索心か分からないが、もう脱出するのスイッチを押すのは止めて欲しいとNPCが強く訴える。それでもスイッチを再び押す事があれば上記と同じく、にゃる様に排除される。
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全ての部屋の探索をした結果、用意された脱出方法は全て、生きて達成出来ない無理難題である事がわかる。
そして、それ以外に脱出する術が何も用意されてない事もわかってしまう。SANチェック(1d2/1d5)
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※この時点でのNPCの神様ポイントによってエンドが変わる
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ハッピーエンド
NPCの神様ポイントを10ポイント以上
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バッドエンド
NPCの神様ポイントが9ポイント以下
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ハッピーエンド
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自分よりも前に此処に連れて来られた人達の様に、自分自身も失意のまま飢えて死ぬのを待つか、蜘蛛糸よりも細い生存の可能性に掛けて……いや、賭けにもならない。明らかに死んでしまうだろう、あれらの脱出方法を、それでも選ぶしか道は残されていない。どうしようも無い現状に、貴方は力なく項垂れてしまうだろうか?それとも激情にかられ、泣き叫んでしまうだろうか?何れにせよ、深い絶望がその身に重く伸し掛る事だろう……そんな貴方の背中を撫でる掌の感触。
振り返って見れば、ずっと傍に居た子供が柔らかく微笑みながら、優しく、慈しむかのように、何度も何度も貴方の背中を撫でる。
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「ありがとう…貴方が、私を信頼してくれたから、信じてくれたから。助ける。助けられる」
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場違いにも弾んだ声、嬉しそうに目を細め、頬を染め、蕩けるようなその微笑みは、幼い子供のする表情には思えない程に……否、そこには、幼い子度は既に存在して居なかった。
目の前で、まるで動画を早送りにしてるかのような速さで、伸びる背丈、足、腕、それと共に変化する衣服、一瞬、強い光が瞳を焼き、反射的に目を瞑ってしまった貴方は、ゆっくりと、恐る恐る、その両目を開いてみる。するとそこには、あの子供の面影の残る、見知らぬ人物が貴方を見詰めて居た。
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.(※探索中に神であると明かしてなかった場合)
「ああ、驚かせてごめんなさい、あの、わたしです。先程まで一緒に居た、あの子供が、私なんです…ええっと、説明は後でしますね」
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「さあ…早く、こんな所から出ましょう」
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その言葉と共に、柔らかく抱き締められる感触。
ふわり、と地面から両足が離れる浮遊感。
抱き上げられているからではなく、体が浮いているのだと、体感する浮遊感から察する事が出来るでしょう。
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「怖かったら、しがみついていても良いので……帰りましょう。貴方の家に、本来居るべき世界に。」
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突然の展開に戸惑う貴方を他所に、その原因たる目の前の者は、貴方を抱き締めたまま、片手を伸ばし、空間になにやら描く動きを見せる…直後、バリバリともガリガリとも言えぬ耳障りな音が響き渡り、何も無かった空間に、裂け目が出来る。
その裂け目は徐々に大きく広がり、歪み、楕円形にポッカリと穴が空いたかと思えば、その向こう側には見知った景色が……そう、貴方の家の、玄関の扉の前。
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「行きますよ」
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その一声と共に、元子供のその人は、抱き締めてる貴方ごと……空間の穴に飛び込んだ。
それと同時に、貴方は意識を薄れさせていく
〈聞き耳〉
成功⇒ゲラゲラと喜色に染まった下品な笑い声が何処からか聞こえた気がした。
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ふ、と目を覚ます。
貴方は気がつくと、自宅のベットで寝ていたようで、先程までの事は夢だったのだろうか…と疑いを抱きそうになる。
しかし、直後にガチャリと扉が開く音が聞こえ、其方の方に視線を向けると…水の入ったコップを持った、あの子供が居た。
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「ああ、良かった…なかなか目を覚まさないから、心配してたんです。えっと、勝手に家の中に入ってごめんなさい。人の子はか弱いから、介抱しなければと思って……」
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心配そうに貴方を覗き込みながら、水の入ったコップを差し出してくる。
(※探索中に神であると明かして無かった場合、探索者が望むなら、自分が神であると…探索者を助ける為に自ら巻き込まれたのだと、此処で説明してくれます。)
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「自ら飛び込んでおきながらも、本来なら、あの邪神の作った異空間を破れる程の力は私に無かった。けれど、貴方が私に心を寄せ、心配してくれる度に、驚くぐらい力が溢れてきて……あんな力技が出来たのは、貴方のお陰なんですよ。脱出するのに力を使い果たして、また子供の姿ですけど、それは良いんです……改めて人の子よ、挫けず良く頑張ってくれました。おかえりなさい」
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そう言って微笑んだ目の前の神は、そっと手を伸ばし、貴方の頭を柔く撫でる。
その慈愛に溢れたその手つき、言葉、瞳に、現実味が無かった貴方も、漸く自覚する事が出来た。
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ああ、自分は生きて帰る事が出来たのだ、と。
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ハッピーエンド『神様といっしょ』
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シナリオクリア報酬
SAN値回復1d10+4
探索中にNPCが神様だと知る +1d5
1度も『脱出する』のスイッチを押さなかった +1d5
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『神職の才能』
実は貴方は生まれながらにして神職の才能を持っている。
貴方の信頼や好意は神にとっては信仰と同義であり、力を与えるものである。
(この設定は今後のシナリオ参加に反映してもしなくても良い。KPと相談して下さい)
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バッドエンド
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自分よりも前に此処に連れて来られた人達の様に、自分自身も失意のまま飢えて死ぬのを待つか、蜘蛛糸よりも細い生存の可能性に掛けて……いや、賭けにもならない。明らかに死んでしまうだろう、あれらの脱出方法を、それでも選ぶしか道は残されていない。どうしようも無い現状に、貴方は力なく項垂れてしまうだろうか?それとも激情にかられ、泣き叫んでしまうだろうか?何れにせよ、深い絶望がその身に重く伸し掛る事だろう……そんな貴方の背中を撫でる掌の感触。
振り返って見れば、ずっと傍に居た子供が柔らかく微笑みながら、優しく、慈しむかのように、何度も何度も貴方の背中を撫でる。
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「大丈夫…安心して、貴方は絶対に…無事に帰してみせるから」
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穏やかに、しかし、まるで言い聞かせるかのように響くその言葉は、何処か張り詰めたものを感じさせて…よくよく顔を見てみれば、そこには子供らしくない、何か、覚悟を決めたかのような、真剣な瞳をしている事に気づくだろう。
背中を撫でていた手が、そっと静かに離れて行く。
それと同時に、子供が数歩、後ずさるように離れていって
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「どうか、どうか人の子よ、貴方の行く末に、幸多からん事を……さあ、ここは悪い夢。目を覚まして、何時もの日常に戻りなさい」
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その言葉と共に、離れた子供は、勢いをつけて貴方に駆け寄ってくる。
その速さは、およそ人間らしく無い程のもので、貴方は咄嗟に反応する事も出来ないだろう。
当然ながら、そんな勢いで飛びついてくる力は、支えきれるものでは無く…貴方は床に押し倒される事となる。
しかし、床に叩きつけられた背中には、痛みは無かった……否、そこは床では無くなっていた。
歪に捻れて、歪んだ穴の中に広がる異空間。
そこに放り込まれた貴方は、穴の縁から覗き込むようにして此方を見下ろす、あの子供の姿に気づく事が出来た。
子供は、笑っていた。
慈愛に満ちた瞳で、心の底から安堵した表情で、貴方を優しく見守り、そして、その微笑みのまま、胸元から、三角錐のようなモノを生やして……否、違う。後ろから、貫かれている。ガクン、と糸が切れた人形のように、頽れる子供の後ろに、渦巻く闇が、悪意が、確かに存在しているのに、貴方は気づく。
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落ちて、落ちて、穴の縁から、子供から徐々に離れて行く貴方が手を伸ばしても、決して届かない。助けられない。
やがて、穴そのものが、静かに収縮していき、あとには、真っ暗な、暗闇が、貴方の視界を、意識を、覆い隠し……
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ふ、と目を覚ます。
貴方は気がつくと、自宅のベットで寝ていたようで、先程までの事は夢だったのだろうか…と。
そう、あれは、悪い夢、ただの悪夢、自分に言い聞かせるように、そう思い込もうとすればする程に、頭で、心で理解する。理解してしまう。あれは、夢なんかじゃない、と。
恐怖か、後悔か、はたまたそれ以外の感情か、震える自分の体を抱き締めても、もう、大丈夫だと言ってくれる子供は、あの子は、居なくなってしまったのだと。
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バッドエンド『あなた1人』
シナリオクリア報酬
SAN値回復1d5
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後遺症「扉恐怖症」(期間は特に決めてません。KPの采配やPCの任意にお任せします)
貴方は扉を開けた先に白い部屋が、血に染る機械が、飛び込み台が、化け物が待ち構えているのでは無いか、との恐怖心に悩まされる事となる。
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終わりに
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自分の性癖、歳の差、体格差、身分差、種族差、を詰め込んで、子供から大人への変貌とか、合法ロリショタとか、同じように好きな人に刺さったら良いなぁと思って書きました。
人生初シナリオなので、抜けとか、矛盾とか、やりにくさとかあると思いますが、大まかなストーリーが変わらなければ細かい所は改変して下さって大丈夫ですので、皆様のやりやすいように楽しんで下さると幸いです。

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