2022年12月04日更新

【2万字超/350PV】復讐の鐘の音がなった

  • 難易度:★★★|
  • 人数:3人~上限なし|
  • プレイ時間:4~5時間(ボイスセッション)

〜それは、よくある復讐の話〜
○このシナリオにはTRPG歴3年の拙い文章が含まれています

○シナリオ概要
親友が殺された。シロツメクサ事件と呼ばれるその事件の犯人は、半年経った今でも特定されていない。突然探索者の家に訪れた白咲乱夜という女の子と共に、探索者たちは犯人特定に奮闘する。だが、探索者たちの記憶は一部欠けている…?現れるキャラクター、犯した勘違いと罪、そして復讐。さぁ、復讐の鐘の音がなった。

○ジャンル
クトゥルフ ハンドアウトあり 秘匿チャットあり 一部クローズド 一部シティ 戦闘あり シリアス ロボット

○とりあえず見てみ?の精神

変なところは順次つくりかえます

398

0

ストック

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コメント

復讐の鐘の音がなった

☆諸注意

個人利用お好きに!感想、結果教えていただけると嬉しいです!
配信などで、もし、もし(強調)使いたいと言う方がいらっしゃいましたら、概要欄などに私(もしくは、シナリオ)の名前を載せてください!
なお、以下からはシナリオのネタバレが含まれておりますので、PLをしたい方は、ここで閲覧をおやめください。

&&&&&&&&&&&&以下ネタバレあり&&&&&&&

作者より

クトゥルフ神話TRPGではありますが、直接的にクトゥルフ神話関係に絡むことはあまりありません。
主題は

「仲の良い少女がロボット&加害者であり、事件の原因とも思える立場(及び少女の製作者)が自分だった時、PLは、PCはどうするのか」

と言うものになります。
これが、全てです。一つの思考実験のように楽しんで頂けたら、私としては最大の喜びでございます。

☆全体公開情報

ノーベル賞の元となったノーベルはダイヤモンドの新しい採掘方法として「ダイナマイト」を発明した。

でも、それは兵器として戦争に使われるようになった。

後に、そのことをひどく悲しんだノーベルは兄に、こう手紙を送ったという。

「この惨めで半病人のアルフレッド・ノーベルはこの世に産声をあげたときに、人道的な医師によって窒息させられていればよかった」

これは、それによく似た4人の復讐劇。

推奨技能

信用、説得、戦闘系技能(特に回避)

仲良し四人組

探索者達と、夜崎真奈(よざき まな)は親友であった。

シロツメクサ事件

約半年前、夜崎真奈は死体として確認された。切り裂かれたような彼女の亡骸と、白詰草の花畑で横たわる姿は話題となり、ついこの前までマスコミが賑わっていた。
なお、事件現場となった金見公園(かなみこうえん)は現在は普通に営業している。

探索者達の記憶

探索者たちには、三年前から事件当日までの一部の記憶がない。

夜崎真奈の兄

兄である夜崎革巢(よざき かくす)という人物がいるらしい。会ったことはない。

ハンドアウト

ハンドアウトは中身を見せずに選ばせ、その人だけに公開してください。また、4人以上のPLがある場合はシナリオ改変をし、増やしてください。

HO1

あなたは、名前に「白」が入っている。
あなたは、夜崎真奈の親友である。
あなたは、夜崎真奈を殺した犯人を許せないと思っている。
ミッション:夜崎真奈を殺した犯人を警察につきだす
あなたは、ひとつだけ知っていることがある。
自分は天才エンジニアである。
(技能:機械修理+90%を初期からいれた状態でPCを創作すること)
なお、このことは誰にも言っていない。

HO2

あなたは、名前に「咲」が入っている。
あなたは、夜崎真奈の親友である。
あなたは、夜崎真奈を殺した犯人を殺してやりたいと思っている。
ミッション:夜崎真奈を殺した犯人を殺す
あなたは、ひとつだけ何故か覚えている名前がある。
「夜崎研究所」
なお、このことは誰にも言っていない。

HO3

あなたは、名前に「乱」が入っている。
あなたは、夜崎真奈の親友である。
あなたは、夜崎真奈を殺した犯人を知りたいと思っている。
ミッション:夜崎真奈を殺した犯人を知る
あなたは、ひとつだけ直感していることがある。
夜崎真奈が殺されたのは、自分のせいだ。
なお、このことは誰にも言っていない。
また、あなたは夜崎明流(ヨザキ アケル)という名前を知っており、その人が殺されたことを覚えている。

シナリオ本文

☆導入

これは、半年前のこと。探索者たちは、親友である夜崎真奈が殺された事件をまだ知らない時。さて、探索者たちはHO1の家に集まっているが、どのような話をしているのか。
(RP)
そうやって話していると、突然、ドンドンとドアをノックする音が部屋に鳴り響く。

ドアの外を見る

 血だらけの白髪の少女がいる。助けを求めているようだ。

聞き耳

 ドンドンという音は少しずつ弱まっていく。

ドアを開けない

 KPからドアを開けるよう促す

ドアを開ける

 「ゲホ、ゲホ、助けゲホ」
そこには、病気のように髪から爪先まで真っ白な少女がいた。その青い目は、今にも消えかけてしまいそうだ。彼女の白いワンピースや手袋、白い肌には、血がついている。
SANチェック 0/1

医療、応急

  →医学へ

医学

 傷は少ししかなく、血が出るような傷ではない。

目星

 彼女の白い髪の隙間に少しだけ黒い髪が見える。時間が経つと、それらは白い髪になった。

医学、応急成功or時間経過

 急に彼女は立ち上がり、こう言います。

「感謝、マスター。お久しぶり、です。」

彼女は探索者たちに深々と礼をする。

彼女を知っているのか

知らないです。会ったことも見たこともないだろう。

会ったことないよ、と言う

「…なるほど。承知、しました。」
 →以降、タメ口

彼女に名前を聞く

「私は、白咲乱夜(しらさき らんや)。」

何してたのか聞く

「…何も、して、いなかった。」

なんの傷か聞く

「…分からない。」

時間経過

白咲乱夜は、突然言った。
「私、行くところ、ない。あなたたちに、ついて、行きたい。いい?」

いいよ

「感謝。」
彼女は言った。
こうして、探索者達は白咲乱夜との出会いを果たした。

それから程なくして探索者たちは親友の死を知り、犯人特定を望むだろう。
半年もの間、警察やらマスコミやらでは犯人は特定できなかった。
なら、自分たちで。
白咲とある程度仲良くなった探索者たちは犯人特定のため捜査を始めるのだった。

シティだよ

このシナリオは導入含め五日間で構成されており、1日がシティ方式で進む「日中フェイズ」と一本道方式で進む「夜フェイズ」に分けられる。
日中フェイズの始まりにPLに選択肢の中から何処に行くか聞くこと。なお、1日1つのため全て行くことができる。

選択肢

_夜崎家  夜崎革巢に会いに行こう!
_新聞局  事件現場や、犯行について詳しく聞こう!
_金見公園  事件があった公園を見に行こう!
_金見商店街  息抜きに行こう!技能成長イベントがあるよ!

夜崎家  ☆夜崎革巢との邂逅

  探索者達は白咲乱夜と会った次の日、夜崎真奈の兄である、夜崎革巢(よざき かくす)と会うことにした。犯人を探すため、革巢なら、何か知っているのかもしれないと思ったからだ。ピンポーン、とインターホンを鳴らすと、「はい。今行きます。」と落ち着いた男性の声が聞こえてきた。しばらくするとドアが開き、黒髪天然パーマで黒いパーカーの男性、夜崎革巢と探索者達は邂逅することになる。

「あの、どうかしましたか?」

メガネの奥の赤い瞳が疑うようにこちらを見ているだろう。

 妹の知り合いなんですよー。

「あぁ、妹から聞いたことがあります。あなた方が… 今日はどうされたんですか?」

以下は質問ごとに信用or説得

シロツメクサ事件について

彼は少し口を噛んだ。悲しそうに俯きながら話す事件のことはおおよそ、探索者達が知っていた通りだった。そしてその後、こう話した。
「こんなこと言うのは本来ダメなんですけど…僕は、犯人を殺してやりたいと思っています。姉に引き継ぎ妹までいなくなってしまって、僕、もうどうすればいいか…」

姉?

「あぁ、僕と真奈には姉がいるんです。夜崎明流(よざき あける)っていいます。真奈は姉さんっ子だったんですよ。姉さんはとある研究をしていたんですけど、その研究の途中で行方知れずになってしまって…もう2年前の話ですが…」

何の研究?

「それが、教えてくれなかったんですよね。研究所にも入るなって言われて何処にあるのかも知らないし…」

時間経過

しばらくすると、革巢は白咲に気づいたようだった。彼は小さい声で言った。
「…!? お前、生きてたのか…?いや、それだと…まぁいい。」
「あの、すいません。いつも、真奈が夜にどこかへ出掛けていたのですが、それについては何か知らないですか?」
「そうですか…すいません。ありがとうございます。」
彼は悲しそうにするだろう。

強制ダイス→目星
成功→ふと、彼がしていた手袋が目についた。その手袋は少し裂けており、その箇所から手が見える。だが、見えたのは手…ではなく、ぬらぬらとした異形のナニカだった。
SANチェック 1d4/1d6

新聞局 ☆犯人への手掛かり

探索者達と白咲乱夜は新聞局に来ていた。ここはシロツメクサ事件を大々的に取り上げた会社のひとつであり、そのマスコミ精神からの新情報を期待していることだろう。
新聞局のインターホンを鳴らすと

「あいあーい!今行きまっせー。」

と言う元気そうな声が聞こえた。
数秒後、ドアが開き先ほどの声の主であろうスーツ姿のチャラそうな男性が言った。
「こんにちは、どうされたんすか?って、あれ?(HO1の名前)や!それに(HO2の名前)と(HO3の名前)も!いやー久しぶりやなぁ。元気…ではないか、真奈ちゃん亡くなってもうたもんな。待ってな。馬野(ばの)さん呼んでくるわ!…ってかはよ上がり!」
不思議なことだが、彼の声を、見た目を探索者達は初めて知った人としか思えないのだった。
強制ダイス→目星
成功→
男性の肩から下げられたネームプレートには楠畑登(くすはた のぼる)
と書かれている。

ドタドタと新聞局の中に戻り声を上げる。
「馬野さーん!お客さんでっせー!」
そう言われて出てきたのは小太りハゲの男で、少し睨むように探索者達を見ている。

「どうした、こんな突然。金と情報なら渡さんぞ。」

シロツメクサ事件について

「半年前に真奈が亡くなったやつだろ?アンタらまた事件を追ってんのか?」

また?

「あぁ、お前ら明流(あける)殺人について散々聞きに来やがったじゃねぇか。」

明流?

「あんな仲よかったのに忘れたのかよ。真奈の姉だよ。姉。覚えてんだろ?揶揄ってんのか。」

殺人?

「2年前、明流が研究中に殺されたやつだろ。頭部を殴られて…ってやつ。お前ら、明流がころされたー!犯人ころしてやるー!っつって騒いで色々してただろうが。お前らの方が嗅ぎ回ってたから知ってんじゃねぇのかよ。」

明流の研究

「詳しくはしらねぇけどなんか脳系じゃなかったか?」

色々ってなに?

「なんか夜な夜ななんか作ってたりしてただろ。何かは聞いてないがな。」

以下、時間経過

馬野は白咲を見て言う。
「というか、そこの嬢ちゃん。初めましてだな。なんでコイツらについてってんだ?」
白咲は少し間が空いてから言った。
「そういう、命令、だから。夜崎が、そう指示した、から。」
「嬢ちゃんも夜崎と知り合いなのか。夜崎何だ?」
「…知らない。」
「知らないって…」
白咲は俯き始めた。
「まぁまぁ、いいじゃないっすか、馬野さん。なんか可哀想っすよ。それより、はい!」
楠畑は白いクマの人形を持って白咲に笑いかけた。
「ほら、見てーや!可愛いやろー?うちの唯一の癒しのクマちゃん!この職場どこ見ても紙と馬野さんやけん目が廃れるやん?これあげるから元気だしーや!」
馬野は顔を顰めたが、
白咲はクマの人形を受け取って言った。
「…感謝。」
「えー、なんか嬉しくなさそうやなぁ。ほら、もっと笑ってみ!にぃーって!」
白咲はぎこちなく笑顔をうかべた。
「お!ええやん!そっちの方がもっとかわええで!」
白咲は少し嬉しそうであった。

帰ろうとすると、楠畑に呼び止められた。
「なあ、俺のこと、覚えとるん?」
「覚えてないよなぁ…君ら、記憶ないんやろ?よー知らんけど。 実はな、俺、真奈ちゃんから伝言預かっとってん。もし、白髪の女の子が来たら君らに言って協力しろって。…これ、俺の連絡先。なんかあったら共有しよな。俺も情報あれば共有するわ。」
探索者たちは新聞局をでた。

金見公園

シロツメクサ事件の事件現場である金見公園は数ヶ月前に通常の営業へと戻り、ホラースポットとしても扱われ客足がより増えている。
金見公園で調べることができるのは、
事件現場である「白詰草の花畑」。
また、白咲と「遊ぶ」こともできます。

白詰草の花畑

事件現場の花畑である。今は死体のあったところは除草されており、白詰草の花畑というより野原に白詰草が咲いているような状態になっている。

目星

よく見ると一部地面が血で赤くなっている。そこに黒の長い髪の毛が落ちている。

 髪の毛にアイデア

髪の毛はロングくらいの長さで、被害者の真奈は茶髪のボブであったため被害者のものではなく、加害者のものなのではないかという予測がつく。

遊ぶ

白咲とボールで遊ぼう!

強制ダイス 投擲orキック

成功→楽しそうに白咲も遊びに参加する
失敗→探索者に向けて手加減をするように参加する

1d100

1番出目の低かった探索者(もしくはNPC)の勝利だったとする

金見商店街

金見商店街はいつでも賑わう古き良き商店街である。基本的に何でもあると思っていいだろう。この商店街で探索者達は何をしているのか。
(好きな3つの技能の成長判定を行なってください)
商店街の探索が終わると、近くでコソコソと喋っている女性二人組を見つけた。耳をすますとこんなことを言っているだろう。
「私さ……事件見た……」
「え!?あの……事件?」
聞き耳か、二人に近づき信用→
「実は、シロツメクサ事件は黒髪の長い髪の女の子が犯人みたいなの。」
「え…!なんでそれマスコミに言わなかったの!?大スターだったのに……」
「なんか、言っちゃダメって言われてる気がして。それでね、その子から黒い鉤爪がでてきてね、それで…被害者の子を………」
「それ……ほんとなの?」
「嘘だったらこんな手震えてないって……」

しばらくすると、犯人を語っていた女性の前に黒い鉤爪が現れる。彼女は
「ヒィ!」
と小さな悲鳴を残し、切り裂かれた。彼女はばたりと倒れ、彼女の横で話していた女の子が叫びながら逃げ出す。

夜 2日目

突然白咲が苦しみ出した。彼女の息はどんどんと浅くなり、滝のように汗をかきながら崩れ落ちるように座り込む。目の焦点が合っていないようで過呼吸になってきた。そして、何かぶつぶつと言いながら怯えるように耳を塞いだ。
SANチェック 0/1

聞き耳

「マスター、マスター。あなたが、マスターなのですか。分かり、ました、命令を、果たします。…いえ、大丈夫、です。」

精神分析、説得など

「すみません。なんとも、ない、です。白咲が正気を取り戻したようだ。

強制ダイス アイデア

白咲の目に光がなくなったように感じる。
SANチェック 0/1

夜 3日目

夜、探索者たちはどこにいるのだろうか。
(好きなところで)
シークレットダイス→1d(PLの人数) 出た人が以下のことに気づく(秘密通信)
「あなたは急に気になり出したことがある。それは、白咲の手袋だ。白くて銀の刺繍が細やかに縫われたそれは綺麗に白咲の白さと馴染んでいる。所々うすく赤や茶色に汚れてしまってはいるが、とても大事にしているのか、はたまた新品なのか、綻び1つない。不思議に思ったのはその綺麗さではなく、彼女がそれを一度も外していないことだった。食べる時も、寝る時も、外していない。」

問い詰める

「これ…は、大切な、もの。外す、のは、いけない。」

手袋を取ろうとする

取ろうとした探索者とKP(白咲)による1d100の対抗ロール。なお、探索者側の出目を2倍した上で出目の小さい方の処理をする。また、複数人で掴みかかった場合は1番出目の小さいものを探索者側の出目とする。
探索者成功→シークレットダイス 手袋を取った探索者幸運
成功→
白咲の手袋を取った。その手は同じように白く、金具がいくつかついていた。そして、全ての関節が人形の様な球体になっていた。
SANチェック 0/1d3
失敗→何も起きない

夜 4日目

家に帰っていると白咲が急に立ち止まった。何かを見つけたようで、ぶつぶつと囁いている。

聞き耳

「爆発物、検知。武器照合、開始。……結果、不明。ただちに、コアへ、送信、します。」

なぜ立ち止まったのか?

「…これ、何?」
彼女の手に握られていたのは、パーティーなどに使われるクラッカーであった。

それは…

「クラッカー?」
彼女は徐にクラッカーの横についている紐を引っ張った。クラッカーの、円錐の、底面が弾け飛ぶ。そこから吹き飛ぶ耳をつんざく爆発音が、全員を襲う。音が止むと、その円錐はもう白い煙を出すだけのガラクタとなった。
白咲は驚きもせず、ただ、それを見つめていた。そして、言った。
「これ、は、もう、捨てる、の?」

捨てるよ

貴方の答えを聞いた白咲はクラッカーに向けて言った。
「…貴方、は、私、と、似てる、のね。もう、用は、ない。……今の、私に、存在価値は、あるの、かな。もう、私は、必要、ない、もの。」
彼女はクラッカーを握りつぶした。彼女の目が泣きそうになるように少し赤くなっていた。

夜 最終日

探索者達は夜、ご飯を食べている(何屋さんかは探索者達なら決めてもらおう)。そうな時、探索者のスマホが鳴った。かかってきたのは「のぼ」という人物からであった。

電話にでる

「もしもしー。登です。あんな、ヤバいことが分かったんよ。今どこおる?……あー。分かった。待っといてや、すぐ行く。」
楠畑からの電話を切ると、突然白咲が机に突っ伏した。いや、気絶した。中身がなくなったかのように、電池が切れたように。
(精神分析、心理学、応急手当、医学。何をしても白咲の意識は戻らない。)
十数分経つと、楠畑は探索者達の前に現れた。
「!? お嬢ちゃん!?大丈夫なんか…?」

「いいか、簡潔に言うで、

夜崎革巢が君らを殺しにきとる。

お前らが、真奈ちゃんを殺した犯人やと思っとるっぽい。
実は俺、かっくん…じゃ伝わらんか。革巢の幼なじみやねん。少し昔話になるんやけどな?俺の楠畑家と革巢の夜崎家は、古くから仲良しやった。楠畑家も夜崎家も、とある事情でこの街を守ってたんよ。その事情ってのはな、

女の子孫には完璧な頭脳、男の子孫には超人的な能力を持たせる血筋

でな、超人的っていうか……夜崎家は気色悪いバケモンの能力やけど。元々は楠畑家しか持ってなかったんやけど、夜崎家のむかーしの当主が怪物と契約して力を貰ったらしい。んで、俺は能力を使うと少し強くなんのと、未来が見える能力を持っとるんよ。あ、少し強くなんのが覚醒したら常にで、未来が見えるんがたまに自分の意志に関係なく、な。でな、お嬢ちゃんと俺と革巢がどっかの屋上?にいて、なんか革巢が君らを殺しに来てるのが見えたんよ。さっき。
俺は君らを全面的に信用しとる。理由は……ぶっちゃけないんやけど……一応聞くで、?

あんたら、真奈を殺してないよな?

……そうよな。いや、疑ってるわけちゃうで?一応、や。」
そう言うと楠畑の目が黒から橙へと変わる。彼が言っていた覚醒なのだろう。
「俺は革巢を止めなあかん。俺はあいつを…殺さな。じゃないと、あいつは多分もうすぐ、能力に支配されてバケモンになってまう。そうなったら、この街は少なくとも全壊する。俺が、止めな。俺が…」
楠畑は少し悲しそうに目を伏せる。
楠畑がそこまで言い終わると、突然、白咲がガバっと立ち上がり、フラフラと歩いてどこかへ向かい出した。

追う

そこには、白い二階建ての建物があり、白咲はその正面の扉から入っていってしまった。
扉の近くには、「夜崎研究所」と書いてある。
HO2は SANチェック 0/1

最終局面だ!!!

(ここで時間がない時以外は休憩をとって下
さい。 今までの話を整理しておいてもらいましょう。 ここからは展開が早く、探索者及びPLの根本的な思考によって進んで欲しいので、ノンストップが望ましいです。)

夜崎研究所

正面の扉を開けると、前には二階へと続く階段があり、左には手前と奥に二つの部屋がある。
目星→かなりの間使われていないのか、埃が溜まっている。

オフィス

(PLの人数+1)人分の机と棚が置かれている。机は、(探索者の性格を踏まえた机の描写を一つずつ)、多種多様であるが、すべて埃かぶっており、ここ最近は使っていなかったのだと分かる。扉から入って右には研究部屋と書かれた扉がある。

探索者達の机

(探索者の性格を踏まえた机の描写)

研究日誌と書かれた本がある。要約した内容は以下のとおりである。

・○月×日 今日から所長の命令を受け研究日誌を書くこととなった。現在の研究はロボットの製作である。現在、プログラミング班、製造班共に順調であるが、何故か試作品が動かない。どうしたものか。
・○月△日 見た目がちゃんと人間じゃないと意味がないということ製造班がデザインを大幅に変更していた。だが、どうしても関節が人形のようになってしまうらしいので衣服で隠そうと試行錯誤している。
・×月○日 かなり見た目や動作はできたのだが…まだ動かない。
・×月△日 皆疲れていると言うことで所長だけで一晩作業したらしいのだが、なんと動いたのだ!後は動作の確認と名前を決めてAIを育てるだけだ。

強制ダイスHO2アイデア→自分の筆跡と似てる気がする

研究部屋

扉から入った左にさまざまな薬品、奥側には下へと行けると思われる扉、真ん中には大きな手術用のベッドと手術台がある。

薬品

大小様々な薬品が置かれていて、全て埃かぶっている。
目星→ラベルには日付が書かれて、3年前のものと2〜1年前のものとではっきりと置き場所が分かれている。
薬学→脳や対人兵器に関するものが多く置かれている。
目星と薬学どちらも成功→3年前の薬品は脳、記憶関係、2〜1年前の薬品は脳、対人兵器関係のものが多くある。

所長の部屋と書かれた床に埋め込まれた扉がある。鍵がかかっていて入ることができない。

倉庫

機械が雑多に置かれていて、入って右側に扉がある。真ん中に白咲がいるが、こちらに気づいていないようだ。

気づかせる

白咲がこちらを見ると、こう言った。
「遅かった、ね。こっち、こっち。」
白咲は奥の部屋へと行ってしまった。

部屋に目星→なにかキラリと光るものを見つける。鍵を入手

屋上への部屋

奥の方に屋上へと続く階段がある。だが、探索者たちの目に真っ先に飛び込んできたのはきっとそれではないだろう。自分達が入ってきた扉を取り囲むように人形、いや、ロボットが乱雑に、大量に置かれている。それらは、あなたがとても良く知った顔だ。そう、それらは全て白咲乱夜のロボットだった。いや違う。白咲乱夜、そのものだったのだ。
SANチェック 1d3/1d6

地下室(所長の部屋)

ベッドや、机、普通の部屋に置かれているようなものが沢山ある。その普通さに探索者たちは違和感を覚えるほどだろう。
部屋に目星→一部だけ壁が薄い箇所がある。蹴破れそうだ。(壁のHP5)

引き出しを開けると2つ手記が入っていた。右下には名前が書いてある。筆者の名前のようだ。そこには、一つには「夜崎明流」もう一つには「夜崎真奈」とある。夜崎明流の手記の方が古びているようだ。

夜崎明流の手記

中身を要約すると以下のとおりである

私は脳、記憶を人為的に無くす技術についての研究をしていて、妹の夜崎真奈がその研究を手伝っている。
最初に、選択した時期の特定の時間を消す装置をつくった。成功した。
次に時限爆弾のように数日、数年後に発動する、選択した時期の特定の時間を消す装置を作ろうとしている。だが、うまく動作しない、これは試験体に野良猫や野良犬を使っているからだと思われる。今度からは、ヒトを試験体として使ってみよう。
実験は、成功した。真奈はとても喜んでくれた。早速、2年後に妹や、その友達のここ1年間の夜の記憶を消す設定をつけた。こんな犯罪まがいの実験に真奈を巻き込んでしまって申し訳ない。だから、真奈に試験体として野良猫や人を使っていることを打ち明けてから、この事件に関することの一部の記憶をなくそうと思う。

ここで手記は途切れている。

真奈の手記

お姉ちゃんが殺された。絶対に犯人を突き止めて殺してやる。
(HO3)に 復讐のアドバイスを求めたら、思っていたより良い案が出たから、それを採用しようと思う。それから、(HO1)や、(HO2)にも協力を頼もう。
犯人追撃装置のモデルには、お兄ちゃんの鉤爪を使っているから、殺傷能力が高い。犯人を絶対殺してやる。
犯人追撃装置の試作品はうまく動いていたのに、人間の形にした途端にうまく動かなくなった。こんな時、お姉ちゃんならばどうしていたっけ。あ、そうだ。ヒトを使ってた。今までコンピューターで操作していたところ人間の脳にしてみたらどうだろう。でも、みんなにはバレないように1人でやろう。
うまく動いた。犯人追撃装置の名前は製作者の名前から一文字ずつとって「白咲乱夜」になった。
今は、犯人追撃装置に色々と教え込んでいる。例えば、関節がまるっきり人形のようだから手袋は大切なものだと言って自分で外さないようにしたり、君の存在価値は犯人を殺すためだけにある、とか。そしたら、「はい、マスター。」だって。…苦しくなっちゃうな。自分のためだけにこの子を作ってしまって少し申し訳ない。
…よし。ついに、準備が揃った。犯人を絶対殺してやる。私の、復讐の鐘が鳴った。

ここで途切れている。

壁を蹴破った先(本体)

部屋の真ん中には人が1人入れるほどの近未来的なポッドがある。横にはいろいろなケーブルが繋がれており、接続されているパネルには、時期・時間・対象・発動時間・履歴と書いてあり、部屋に照明がないためこのパネルの光と先ほどまでいた部屋から漏れた光だけがこの部屋を照らしている。

ポッド

人が一人入れそうな近未来的なポッドである。何に使うのかわからないか、とても怪しい。
アイデア→先程の手記に書かれていた記憶を消す装置だと推測できる。

パネル

時期・時間・発動時間は数字が、対象は文字が入力できるようになっている。
なんとなく操作はできそうだ。
履歴には(PLの数+2)個残っていて、新しい順から、

・時期発動当時から2年間前まで、時間夜、発動時間1日後、対象(HO1) 約3年前に設定
・時期発動当時から2年間前まで、時間夜、発動時間1日後、対象(HO2) 約3年前に設定
・時期発動当時から2年間前まで、時間夜、発動時間1日後、対象(HO3) 約3年前に設定
・時期発動当時から2年間前まで、時間夜、発動時間1日後、対象夜崎真奈 約3年前に設定
・時期当日、時間24時間、発動時間5分後、対象夜崎真奈 約2年前と3ヶ月前に設定
・時期発動当時から数えた半年と25日前の22:45、時間30分、発動時間3秒後、対象犯人追撃装置「白咲乱夜」 本日設定

アイデア→そういえば記憶ないところはこの時期のこの時間帯だと気づく。
知識→今から約2年前と3ヶ月前のその日付は明流が殺された日。

操作→機械修理かアイデア

屋上

そこには、白咲乱夜と何かを持った夜崎革巢が立っている。革巢が探索者たちを見つけると、ニヤリと笑いこう言った。
「遅かったね。どうだい?君たちの研究を思い出した感想は。」
革巢は手が鉤爪になっており、少しずつ化け物となっていっているようだ。
「かっくん!やめろ!(探索者たち)を殺すな!」
楠畑が声を上げる。
「嫌だね。こいつらが、こいつらが俺の姉さんと真奈を殺したんだ、!」
「そうとは限らんやろ!お前は殺した現場を見たって言うんか!」
「姉さんが死んだ日、こいつらが姉さんと一緒に研究所に入っていくのを見たんだ!」
「でもそれは明流さんを殺した証拠にならんやろ!」
「じゃぁ誰が殺したって言うんだ!?真奈だってこいつらが殺したんだろ!」
楠畑はなにか言いたげにしたが、そのあと唇を噛んだ。
「どうせ、おまえのことだ。俺が化け物になるから殺しにきたんだろ。でもな、お前は俺を殺せない。お前は無駄に情にあついからな。」
そうすると、楠畑が覚悟を決めたように息を吸い込んでいった。

「すまんけど、俺はお前を殺せるよ。お前はそのくらいのことをしたんや。」

「そうかそうか。」
と笑いながら革巢が手を白咲に差し伸べるとなにやらこそこそと囁く。
「はい、マスター。」
そういうと白咲の体が、衣服が黒くなっていく。彼女の白い髪は真っ黒になり、白い手は黒い鉤爪となった。彼女はあなたたちに向かって攻撃を繰り出そうとしてくるだろう。
「まぁ、[これ]もなんかバグってるからな。感情が芽生えてきてるらしい。殺しの記憶を消すの大変だったんだ、ちゃんと命令をきけよな?」

「さぁ。これが俺の復讐劇のラストページだ。」

今この瞬間から探索者たちの秘匿ミッションはすべて書き換えられる。
新しいミッションは
「物語を最後まで紡げ。」
犯人を許したって、殺したっていい。探索者らしく、この物語を締めくくってくれ。

最終決戦だ!

特殊戦闘。ターンの初めに毎回KPから質問が出され、正解するとそのターンの技能が+20される。正解しなければ次の質問には行けない。

質問は以下の通りである。
1「犯人追撃装置の別名は、なんだ。」
正解:白咲乱夜
2「犯人追撃装置、別名を白咲乱夜。それをつくったのは、誰だ。」
正解:探索者達と夜崎真奈
3「シロツメクサ事件にて、夜崎明流を殺したのは、誰だ。」
正解:白咲乱夜
4「この物語は、誰が悪いか。」
正解:なし

また、エンディングは各自の後日談となる。
以下が分岐である。

・分岐1 貴方が殺した
 質問「シロツメクサ事件にて、夜崎真奈を殺したのは、誰だ。」に「白咲乱夜(黒枯治朝)」と解答する。そして、白咲が戦闘不能になっている(死んでいない)。

・分岐2 狂った3姉弟
質問 「犯人追撃装置、別名を白咲乱夜。それをつくったのは、誰だ。」に「探索者達と夜崎真奈」と解答する。

・分岐3 「言えなかったこと。」
夜崎革巢の説得をしない(革巢が夜崎明流を殺した犯人を夜崎真奈だと知らずに殺す)。

・分岐4 「君が悪い」
質問「この物語は、誰が悪いか。」に「探索者達」と解答する。
革巢が死ぬ。

・分岐5 「やっと会えた」
 質問「この物語は、誰が悪いか。」に「探索者達」以外の解答をする。
革巢が死ぬ。

また、白咲生存には
・脳缶の電源(?)をオフにする
・白咲を3回説得する
のどちらか、
革巢説得には
・革巢に明流を殺した犯人を教えて1回説得
・革巢の記憶を無くして殺害
のどちらかが必要である。

戦闘の前に

初期位置
・探索者達と楠畑は横一線に並んでいる
左から楠畑、HO1、2、3…
・屋上⇔2階の階段が探索者達の後ろ
・革巢は探索者達から1番遠く、小高くなったところからこちらを見ている
・白咲乱夜の戦闘モード(黒枯治朝コクガレジチョウ)は革巢と探索者達の間にいる
・白咲の脳缶は革巢が持っている
・記憶消去の装置は地下室の脆い壁を蹴破った先にある

特殊さ

・毎ラウンドの最初に探索者達はPOW×5を行い、失敗した場合1d(PLの人数+3)をふり対応する文章を秘密通信に送る。

1

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは(HO1っぽい描写)の記憶。

その人は親友である夜崎真奈にとある相談を受けていた。それは、明流殺しの犯人を殺してやりたいと言うもので、その場にいる全員がそれを真剣な話だと理解していた。誰かが犯人追撃装置の話をするとその人はそれに賛成した。真奈もそれに賛成し、犯人追撃装置の製作が決まった。犯人追撃装置を作るために、明流の研究室施設を使って制作することにした。犯人追撃装置をつくった後、その人は一部の記憶をなくした。犯人追撃装置の存在を忘れたその人は、死んでしまった親友のためその犯人を許せないと思っている。」

2

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは(HO2っぽい描写)の記憶。

その人は親友である夜崎真奈にとある相談を受けていた。それは、明流殺しの犯人を殺してやりたいと言うもので、その場にいる全員がそれを真剣な話だと理解していた。誰かが犯人追撃装置の話をするとその人はそれに賛成した。真奈もそれに賛成し、犯人追撃装置の製作が決まった。犯人追撃装置を作るために、明流の研究室施設を使って制作することにした。犯人追撃装置をつくった後、その人は一部の記憶をなくした。犯人追撃装置の存在を忘れたその人は、死んでしまった親友のためその犯人を殺してやりたいと思っている。」

3

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは(HO3っぽい描写)の記憶。

その人は親友である夜崎真奈にとある相談を受けていた。それは、明流殺しの犯人を殺してやりたいと言うもので、その場にいる全員がそれを真剣な話だと理解していた。その人は、復讐のために犯人追撃装置の話をした。 真奈もそれに賛成し、犯人追撃装置の製作が決まった。犯人追撃装置を作るために、明流の研究室施設を使って制作することにした。犯人追撃装置をつくった後、その人は一部の記憶をなくした。犯人追撃装置の存在を忘れたその人は、死んでしまった親友のためその犯人を知りたいと思っている。また、自分はその犯人なのかもしれないと思っている。」

4

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは今は亡き親友の記憶。

彼女はその場にいる数人にとある相談をしていた。それは、姉殺しの犯人を殺してやりたいと言うもので、その場にいる全員がそれを真剣な話だと理解していた。誰かが犯人追撃装置の話をすると彼女はそれに賛成し、犯人追撃装置の製作が決まった。犯人追撃装置を作るために、明流の研究室施設を使って制作することにした。犯人追撃装置をつくった後、彼女は一部の記憶をなくした。犯人追撃装置の存在を忘れた彼女は、公園に白髪の女の子を見つけた。家出かと思い、話しかけるとその子の髪が黒くなり、手が鉤爪となった。反撃も虚しく、彼女は無惨にも切り裂かれてしまった。その少女が、彼女とその仲間でつくった姉殺しの犯人追撃装置だとも知らずに。」

5

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは人殺しの彼女の記憶。

彼女は姉と脳、記憶の研究をしていた。研究施設に泥棒が入ってきたのを見ていた彼女は泥棒へ近くにあった像を思い切り振り落とした。だが、それは泥棒ではなく姉の明流であった。打ち所が悪く、姉は死んでしまった。彼女は大切な姉を殺してしまい、狂って叫びながら証拠を消した。そして、思った。
「ならば寸途、なかったことにすればいいんだ。」
彼女は姉と自分で作った装置に入り、姉殺しの記憶を無くした。次に彼女が目を覚ますと、姉が殺されていた。犯人は誰なのか、全く見当もつかなかず、記憶がなくなっていることなど気にもとめなかった。彼女は姉殺しの犯人を殺すことを決意した。その犯人が、自分であるとも知らずに。」

6

「あなたは頭に映像が流れ込むかのような感覚に陥る。いや、それは記憶であった。

それは人殺しの兵器の記憶。

その兵器は、自分は人を殺すためだけに作られたとマスターに教わった。マスターの姉が殺されたらしく、その犯人を殺すのがその兵器の使命だった。ある日、その兵器は犯人が近くにいると気付き、公園で待ち構えた。犯人は警戒すらせずその兵器に話しかけてきたため、その兵器は犯人を殺した。抵抗され少し傷を負ってしまった。犯人はどこか、見たことのある顔だった。使命を終えたその兵器は命令を求めていたが一向に来なかった。マスターの信号が途絶えていたため、とりあえずは、とマスターの親友の元へ向かったのだった。」

・研究所内のどこかにキャラクターが動く場合どこへ行くとしても1ターンの消費でよい。
・白咲(黒枯)が壊されるor説得される、革巢が殺されるor記憶を無くす場合次の文章を読む。

白咲

説得

一回目 [それ]の赤い目が揺らぐ。動揺しているようだ。
2回目 [それ]が俯く。苦しんでいるようにおもえる。
3回目 [それ]は涙を流し始めた。バグにより生まれた感情は、[それ]を苦しめていた。殺ししかできない[それ]は命令を聞かなくてはいけなかった。今まで命令にそむいた試作品達が壊されるのを見ていたから。だが、この数日間で探索者達と過ごした記憶は、[それ]にとって本当に重要なものだった。いつしか、殺しをしたくないと思っていた。探索者達なら、なおさらだった。そのことはさらに心を苦しめた。説得されるにつれ、そんな思いが増えていった。
ついに[それ]は、いや、彼女は、殺せという命令にそむいた。

白咲が戦闘不能になった。

壊される

[それ]の頭や足が変な方向にひしゃげている。中には、鉄のフレームがみえているところもあるだろう。[それ]の頭が落ちる。体はがくりとうなだれ、もう動かないことが理解できる。攻撃に何度当たっても、[それ]は顔色1つ変えなかった。なのに、最後の攻撃に当たった瞬間、少し悲しそうな目をしていた。
[それ]は探索者達の、なんだったのだろうか。

[それ]が壊された。

革巢

殺される

「すまない……。」
楠畑が言った。
「何が、すまない、だ。早く殺せよ。だからお前は甘いんだ。さっきまであんな殺しにきたじゃないか。」
楠畑が泣きながら言った。
「分かってる。分かってる……よ。でも、でも!嫌なんだよ!仮にも幼なじみなんだぞ!」
「こんなバケモンがか?」
革巢のいうとおり、彼の体はもうぬらぬらとした黒い液体となっているところや、ツノのようなものがあったりと、もう化け物といって差し支えない姿になっていた。
「結局、お前らが姉さんも殺したんだろ?」

なにか探索者達から言うことはないだろうか。

明流殺しの犯人を言わない。

「もう、いいよ。殺せ。」
「………分かった。」
楠畑は短い鏡の破片のようなものをポケットから取り出した。それを振りかぶって革巢の胸元に突き刺した。血が流れ出る。しばらくして楠畑は立ち上がり、探索者達にいった。
「……もう大丈夫だ。帰ろう。」

革巢は死んだ。

明流殺しの犯人を言って説得に成功する

「本当に、本当に、真奈が殺したのか?」
「ハハ、ハハハハ!そうか!そうだったのか!全部、全部。俺の勘違いだったんだな?

そうか。あぁ、じゃあ俺に、意味はなかったんだな。あぁそうなのか。そうだよな。」

「もう、いいよ。殺せ。」
「………分かった。」
楠畑は短い鏡の破片のようなものをポケットから取り出した。それを振りかぶって革巢の胸元に突き刺した。血が流れ出る。しばらくして楠畑は立ち上がり、探索者達にいった。
「……もう大丈夫だ。帰ろう。」

革巢は死んだ。

・白咲の脳缶が機能しなくなった場合次の文書を読む。

[それ]が電池が切れたように崩れ落ちる。バタリと気絶する。そのことは、[それ]が本当に兵器だったのだと証明するには充分すぎるだろう。

白咲が戦闘不能になった。

・PLからいい案が出ない場合KPの裁量でヒントを出すこと。

・戦闘中、白咲は[それ]と呼ぶこと。

・白咲と革巢が死ぬ
 革巢が死に、白咲が戦闘不能になる
 白咲が死ぬ(もしくは戦闘不能)になり、革巢が記憶を無くす
 探索者全員がロストし、楠畑が死ぬ
のいずれかを達成したら戦闘終了とする。

エンディング

まずは各PLから後日談をしてもらって下さい。
その後、分岐の処理をします。分岐に関係ない描写はKPさんが頑張って下さい()。

分岐1 貴方が殺した

白咲は迷っていた。彼女にもういる意味はなかったから。もう命令は出ない。もう、兵器としては生きれない。彼女は少しだけ勇気を出して言った。

「私、行くところ、ない。あなたたちに、ついて、行きたい。いい?」

分岐2 狂った3姉弟

探索者達と夜崎真奈は姉殺しの復讐として「犯人追撃装置、白咲乱夜」を発明した。

それは兵器だった。

後に、夜崎真奈は殺された。
その、犯人追撃装置によって。

「この惨めで半病人のアルフレッド・ノーベルはこの世に産声をあげたときに、人道的な医師によって窒息させられていればよかった」

これは、そんな4人の復讐劇。

分岐3 言えなかったこと。

楠畑登は普段の暮らしに戻っていた。新聞の文字で黒くなった手を洗いながら彼は思った。やはり、伝えるべきだっただろうか、と。それは姉殺しの犯人のことだった。彼は姉殺しの日、未来を見ていたのだ。犯人を知っていながら、犯人を支える道を選んだ。
もう考えても仕方ない。なんていったって、その問いは2年前からずっと頭の中に住み着いていて、もう何年も先でも離れそうにもないのだから。

分岐4 君が悪い

彼女は花畑にいた。まさに天国のような場所だった。彼女は死んでいた。弟が、そこにきたから言ってやった。
「思ってたより遅かったね。」
「そんなこと言わないでよ明流姉さん。結構頑張ったんだ。」
しょうがないのは分かっている。けれども、彼女はやはり許せなかった。
この物語を紡いだ君を。そう。探索者ではなく、このシナリオを聞いている君を。

分岐5 やっと会えた

彼女は花畑にいた。まさに天国のような場所だった。彼女は死んでいた。弟が、そこにきたから言ってやった。
「思ってたより遅かったね。」
「そんなこと言わないでよ明流姉さん。結構頑張ったんだ。」
彼女は弟に抱きつく。弟は嫌そうな顔をした。
「やっと会えたね、革巢。」
「うん。」
「でも、もうお別れだ。」
周りの花々が枯れて、綺麗な木漏れ日は黒く塗りつぶされていく。天国から地獄へと変わっていく。
「あたしは研究が重度の鬱病の人に使われてて、人も殺してない……いや、殺してたや。研究のために。まぁなんか帳消しになったっぽくてさ。天国行きらしいんだ。でも革巢は何人も殺してるでしょ?だから、地獄行きだって。あ、真奈もそっちにいるみたいだから頼んだよ。」
「そうなんだ……わかった。バイバイ、姉さん。」
「うん。地獄で頑張って。さよなら。」

彼女は弟と別れた。少し苦しかった。抱きしめた時の体温が、もう伝わってこなかった。もう、死んでしまったのだから。

NPC達

夜崎革巢

よざきかくす。26歳男性。夜崎家の化け物の能力(主に腕の変形)を得て生まれる。普段は夜崎家の能力を知る人の会社に勤めているが、今は探索者達への復讐のため休みをとっている。最近は探索者達に牽制するため能力を使いっぱなしのため化け物へ変わり始めている。
黒天パ、赤目、黒の四角メガネ、黒パーカー。黒手袋でその下には鉤爪。

ステータス

STR 12 CON 9 SIZ 12 DEX 12 APP 13 EDU 10 INT 11 POW 8
HP 10(戦闘時 30) MP 8 SAN 40 LUK 65 装甲 2 回避 35%
攻撃方法:
・鉤爪 70% 成功したら-20%で連続攻撃(70%→50%→30%…)。成功した回数d4。回避は一個ずつで判定。
・キック 55% 1d6
・パンチ 70% 1d3
・能力の侵食 80% 1d6自分にダメージ

行動理念

姉と妹思いのいい人だが、その能力と大切な二人が死んだことなどで精神がぶっ壊れており、探索者達が犯人だと信じて疑わない。頼むからそうであってくれ、もう何も考えたくないんだ。…という心境である。探索者達に復讐できるならこの街が、自分が、他人がどうなってもいいと思っている。また、真実を教えて説得し、姉殺しの犯人を知ると精神が完全に崩壊する。もうどうにでもなれ系じゃなかったのがよかったのか、悪かったのか。

目標:探索者達を殺す

関係性

明流→姉
真奈→妹
楠畑→幼なじみ
探索者達→妹の親友。妹と姉を殺したと思ってるから復讐対象。

作者から

革巢のイメージは「勘違いしすぎた人」。たしかに大元は探索者達が悪いところもあります(白咲乱夜を作るの提案したり)が、事件の犯人ではなかったですね。ただのいい人ですから、勘違いと気付いてからは狂いながらも反省してます。PLとしては割と嫌なキャラだと思うので精一杯いい人感を出していただけると幸いです。

楠畑登

くすはたのぼる。26歳男性。楠畑家の能力(登の場合は主に未来の予知)を得て生まれる。普段は新聞局に勤めている。最近は能力を使いっぱなしのため化け物に変わり始めている革巢を止める(殺す)ことを目指している。
赤髪に触覚?が灰色。黒目で覚醒時オレンジ。初登場はスーツでそれからは赤タートルネックニット。

ステータス

STR 11 CON 12 SIZ 13 DEX 10 APP 14 EDU 9 INT 14 POW 10
HP 12(戦闘時 40) MP 10 SAN 50 LUK 65 回避 45% 応急処置 60% 説得 45% 目星 50%
攻撃方法:
・未来予知 35% 1度だけキャラクターのファンブル→失敗 失敗→成功 成功→クリティカルにする。クリティカルチケット的な。
・キック 70% 1d6+3
・パンチ 60% 1d3+3
・能力の侵食 80% 1d3自分にダメージ

行動理念

街を守る一族であり、革巢を殺せるのは自分だけであろうし、探索者達を殺そうとしてることを許していない。ちなみに、幼なじみであったため結構情は残っている。彼女であった真奈を殺した白咲を恨んではいるが、しょうがなかったと思っている。

目標:街を守る(=革巢を殺す)

関係性

真奈→彼女
革巢→幼なじみ
探索者達→明流殺しの時に真奈と一緒にいた真奈の親友さん達。仲間

作者から

のぼっさんのイメージは「お人好し」。どれだけヤバいやつでも情がうつってしまうタイプです。正義感は強いのでちゃんと街は守ろうとします。真奈ちゃんとの関係性はセッション中に出さなくても出しても構いません。また、明流が真奈に殺される日に明流が死ぬところを予知しています(真奈が殺したことを知っている)。ですが、彼女が記憶を無くしているのを見て支えようとしましたが、探索者達と研究するにつれ彼女は狂ってしまいました。明流殺しを革巢に伝えると精神ぶっ壊れに拍車がかかるだろうと思ったのぼっさんは革巢にずっと言えず、色々と苦しんでいます。RPとしてはいいお兄ちゃん感を出していただけると嬉しいです。

白咲乱夜

しらさきらんや。設定上は9歳女性。単語ごとに区切られたような喋り方をし、無口で世の中をあまり知らない。正体は真奈と探索者達が明流殺しの犯人を殺す復讐のためにつくった犯人追撃装置である。
病的なほど真っ白な肌、腰まで伸びた白い髪。青目で白いタキシードシャツにフリルやリボンがついたようなワンピースを着ている。

ステータス

STR なし CON なし SIZ 4 DEX 16 APP 18 EDU なし INT なし POW なし(バグにより8)
HP 20 MP 0 SAN 0 LUK 0 回避 60% 目星 50%
攻撃方法:
・鉤爪 65% 1d6
・キック 45% 1d6
・パンチ 80% 1d3
・バグ 80% 1d3自分にダメージ

行動理念

行動理念:革巢の指示に従い探索者を殺そうとする。だが、脳缶のバグにより中の脳が自我を取り戻し始めていたため探索者達と過ごした日々を覚えており、殺したくないと思っている。説得によっては仲間とはならずとも敵ではなくなるだろう。

目標:探索者達を殺す(探索者達を殺したくない)

関係性

真奈→一代目マスター
革巢→一代目マスターの兄。二代目マスター。
探索者達→一代目マスターの親友。→仲間

作者から

白咲のイメージは 「感情が芽生える悲しき兵器」。白咲は真奈が明流殺しの犯人に復讐するためにつくったので、殺し以外のことを知りません。また、真奈が狂って脳缶を使ったためバグで感情を取り戻していきます。ちなみに、革巢とは面識があり、夜崎家に住んでいました(脳に普通の暮らしに必要な知識を取り入れるため)。その時、革巢は白咲が兵器だと知らなかったので真奈と仲良い女の子、くらいにしか感じておらず、真奈と一緒に死んだと思ってました。白咲は戦闘になると黒髪赤目、黒ワンピース、右頬にひび割れたような模様がはいります。この形態を「黒枯治朝(こくがれ じちょう)といいます。徐々に感情を取り戻す白咲。最終的には人を殺すためだけに作られた自分と人を殺してしまった悲しみ、兵器として生まれてきたため探索者達を殺さなくては存在価値がないが、仲間と認識しており殺したくない、など感情が垣間見えます。マスターの言うことは絶対なのです。

シナリオ真相

3年前
☆明流、記憶の研究を始める
☆真奈、手伝う

2年前
☆明流、特定の時間の記憶無くす装置開発
☆明流、闇堕ち
☆時間差で記憶消える装置開発&真奈と探索者に装置使う。
☆真奈、明流殺してしまう
☆真奈、狂って自分で記憶無くさせる
☆真奈、明流死んでる!誰が殺したんだ!
☆真奈、復讐を試みる
☆探索者達が復讐ロボを作ることを提案し、実行
☆真奈、闇堕ち、人の脳を使う(脳缶)

1年前
☆白咲乱夜、完成
☆犯人を殺すように設定
☆探索者達と真奈、明流が設定していた時間差で記憶無くす装置で白咲乱夜と復讐、明流の死の記憶無くなる

半年前
☆何も覚えていない真奈死す
☆何も覚えていない探索者達、復讐を試みる
☆勘違いした革巢、探索者達に復讐を試みる

☆革巢
姉を殺したのはお前ら(お前らを見たから)
妹が闇堕ち&殺したのはお前ら

☆のぼっさん
姉を殺したのは妹(現彼女)だと記憶を妹が自分で無くしたから言わないけど知ってる
妹を殺したのは誰か知らんけど探索者は信用してる

☆妹
姉殺して狂って記憶消す
姉死んどる!犯人殺そう!、なお、犯人自分
追撃装置(白咲)つくる
姉の仕掛けた時限記憶無くす装置発動追撃装置忘れる
追撃装置に殺される

☆探索者
妹に追撃装置教えて製作手伝う
時限記憶無くす装置で追撃装置忘れる
妹死んだ!犯人探そう!

報酬

コンピューター +1d80
時間経過によるSAN回復 +1d10

最後に(シナリオクリア後朗読して下さい)

シナリオクリア、おめでとうございます。作者のgather(ギャザー)です。
シナリオ、お楽しみいただけましたでしょうか?
このシナリオは前々から書きたかったのですが2回の挫折と1回の物語増えすぎ、そして5回の500字級のデータ消去などに心を折られ、あまり書けずにいました。
ですが、こうしてKPさんの手に渡り、PLさんがこの物語を紡いでくださいました。
本当にありがとうございました。
さてこのシナリオ、結局、誰が悪かったんでしょう?
それは、誰にも分かりません。
全員がちょっとずつ勘違いして、とんでもないやらかしをしたから出来上がった、ある意味奇跡の物語です。
このシナリオが、皆様の思い出になる事を願ってーー。

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ギャザーです。 ハスターと猟犬が好きです() シナリオ見てってくだせぇ

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