2017年02月28日更新

ドッペルゲンガー

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~5人|
  • プレイ時間:2~3時間(テキストセッション)

気付くとそこには廃病院(精神病院)の前にいました。
周りに(探索者)人がいました。

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ストック

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コメント

シナリオ「ドッペルゲンガー」

全員見知らぬ人
所持品はありません。
時代は2016年です。

【あらすじ】
気付くとそこには廃病院(精神病院)の前にいました。
周りに(探索者)人がいました。

【導入】
気付くとそこには廃屋(精神病院)の前にいました。
周りに(探索者)人がいました。
深夜の山奥。辺りに人気はなく、夜の闇と森の木々のざわめきに包まれる。
周りは暗く山奥なので何が出るかわからないので帰ろうとしたくありません。
小さな3階建ての病院です。古い病院を目の前に探索者たちは集っている。
ここで探索者たちに 『知識』ロールによって、この廃病院のことを知っているかを確認してもらう。

成功:高度経済成長期に余った予算で作られたが、山間部の人口減少により二十年前には廃屋となった。
失敗:なし。
※無理矢理帰るとキャラロストです。

━━━玄関
玄関の扉に触れるとその扉はひとりでに開き切りました。
中を見るとほこりが舞い、中を見るにはもう少し入らないと分かりません。

━━━玄関ロビー
そこには、受付と書いてあるカウンターと椅子がたくさん並んでありました。
そして、左右均等に廊下と部屋があります。
※全員が病院の中に入ったら『聞き耳』を行う。
 成功:先ほど入ったばかりの玄関の扉から音がする。
    見てみると、誰も触れることなく、勝手に扉は締まり、鍵はかかりました。
    このような異様な光景によるSANチェック(0/1d3)
    ※これ以降、扉は『鍵開け』をしても開きません。

 失敗:自分たちの背後から音がした気がするが良く分からない。
    ※気になって扉を確認すれば、成功時と同じ情報が手に入る。

椅子を調べると(イベント1へ)

━━━受付
目の前には受付と書いてある下に、小さなカウンターの奥にテーブルやいすがあります。
受付の横の柱に避難経路と書いてある病院の案内がありました。

地図を見ると病院の見取り図が書いてあります。
1F 玄関から見て左が診察室A、B レントゲン室 左奥は行き止まり
右がナースステーション、手術室A、B 右奥に階段

2F 201号室~204号室、図書館、倉庫
3F 会議室、食堂、厨房、医院長室
受付の奥の空間を調べると(イベント2へ)

━━イベント1
椅子にはほこりや傷がたくさんあり、あまり座りたくはありません。
そのロビーの椅子の中にほこりをかぶっておらずに人が座ったであろう椅子が(探索者)個ありました。
ほこりをかぶっていない椅子を触るとまだ生暖かい感覚があります。
床に足跡はありません。

━━イベント2
受付の奥の空間へ入ると、床にはガラスの破片や、地図、カルテなどの物が散乱してます。
たくさんのカルテの中にはいろいろな人の名前がありましたが、その中に探索者たちの名前が書いてあるカルテを見つけました。
そのカルテには、以下のことが書いてありました。
「1996年入院、精神に異常が確認された。患者は(探索者の名前)」
それ以上のことは文字がかすれていて読めません。
※このカルテは最初に見つけた探索者にしか見ることができません。
※これは、精神疾患説の一つであり、夢でこの病院に行くという真相です。

━━右廊下
廊下の奥には階段がありました。
奥に進み階段を上る(━━2Fへ)

━━手術室A
手術室Aの扉の上に手術中のランプが光っていました。
手術室Aには小窓があり、部屋の中を見ることができます。
・扉→『聞き耳』成功で、部屋の中からぐちょりぐちょりと音が聞こえてきます。
手術室に入ると、手術台の上に人の死体がおいてあり、部屋中には血に染まった手術台に手術道具やライトにも血で染まっていました。
そして、手術台の前に人間に似ていながらも、前かがみになった姿勢や顔つきはどことなく犬めいており、肌は不快なゴムのようなものである。
脚には蹄とも鉤爪ともつかないものが備わっている怪物(食屍鬼)が死体をむさぼっていました。SANチェック(1/1d3)(戦闘へ)
※怪物を見たらSAN値チェックと、部屋の悲惨な状況を見てSAN値チェックです。

死体は怪物に食べられていたのでわかりません。
※別の手術室を見たらSANチェックはなし
床にはボロボロになったメスやはさみ、ピンセットなどがあります。
上のライトはつきません。

【戦闘】
食屍鬼のステータス
1ラウンドに<かぎ爪>の攻撃と<噛み付き>の攻撃が行える。
・STR 3D6+6 ・CON 2D6+6 ・SIZ 2D6+6
・INT 2D6+6 ・POW 2D6+6 ・DEX 2D6+6 ・耐久力 13

<かぎ爪>30 1D6+DB
<噛み付き>30 1D6+1D4
<噛み付き>は成功すると自動的にダメージ1D4ずつ与え続ける。
STR対抗のロールに勝てば食屍鬼を押しのける。
装甲
火器や飛び道具はロールで出た値の半分のダメージを与える(端数切り上げ)

━━手術室B
手術室Bのランプはついています。
※扉の前で『聞き耳』をしても何も聞こえません。
手術室に入ると、手術台の上に人の死体がおいてあり、部屋中には血に染まった手術台に手術道具やライトにも血で染まっていました。
壁にもSANチェック(1/1d3)
※別の手術室を見たらSANチェックはなし
※手術台の死体は探索者の中の一人である(受付でカルテを見つけた人以外です。)
その死体の顔は探索者であり、探索者と瓜二つです。
・死体→『医学』でわかることは、脳の手術をしているとわかります。
床にはボロボロになったメスやはさみ、ピンセットなどがあります。
上のライトはつきません。
※これは、脳疾患説の一つであり、脳の手術中に夢を見ているという真相です。

━━ナースステーション
ロッカーがある。その中には、ナース服がありました。
服はボロボロになっており、着ることはできない
ポケットに白黒の写真がありました。
・写真→『写真術』で年代を知ることができる。『知識』なら-50
その写真は1994年に撮影されたことがわかります。
写真はナースたちの集合写真です。

━━左廊下
廊下を進んでいきますが奥は行き止まりでした。

━━診察室A
その部屋に入ると、怪しくレントゲン写真が光っていました。
レントゲン写真→『医学』特に分かることはありません
※反対側の部屋と同じ写真同じテーブルで、同じの配置です。

━━診察室B
その部屋に入ると、怪しくレントゲン写真が光っていました。
レントゲン写真→『医学』特に分かることはありません
※反対側の部屋と同じ写真同じテーブルで、同じの配置です。

━━レントゲン室
機材などにほこりがかぶっているだけで、特に変わった様子はないです。

【2F】
左のほうは、201号室と書いてある扉があり、右にはひびが入った壁があります。
3Fに行くこともできます。

━━201号室
扉に「201号室、岡田幸子」とかいてあります。
その部屋を見るとベッドが一つだけあります。
ベットの上にはシーツや、布団はなく、ほこりをかぶっていました。
その部屋の床にカルテが落ちていました。
カルテには以下のことが書いてありました。

<岡田幸子のカルテ>
現在、総合失調症で入院中。
・血液型→A型 ・趣味→読書 ・好きな食べもの→サンドイッチ ・好きな色→赤 ・好きな数字→2

━━202号室
扉に「202号室、坂原健太」とかいてあります。
その部屋を見るとベッドが一つだけあります。
ベットの上にはシーツや、布団はなく、ほこりをかぶっていました。
その部屋の床にカルテが落ちていました。
カルテには以下のことが書いてありました。

<坂原健太のカルテ>
現在、骨折にて入院中。
レントゲン時、黒い影あり。
・血液型→AB型 ・趣味→ツーリング ・好きな食べもの→焼肉 ・好きな色→黒 ・好きな数字→0

━━203号室
扉に「203号室、広崎夏帆」とかいてあります。
その部屋を見るとベッドが一つだけあります。
ベットの上にはシーツや、布団はなく、ほこりをかぶっていました。
その部屋の床にカルテが落ちていました。
カルテには以下のことが書いてありました。

<広崎夏帆のカルテ>
現在、ガン緩和治療で入院中。
・血液型→A型 ・趣味→なし ・好きな食べもの→なし ・好きな色→なし ・好きな数字→1

━━204号室
扉に「204号室、松岩うめ」とかいてあります。
その部屋を見るとベッドが一つだけあります。
ベットの上にはシーツや、布団はなく、ほこりをかぶっていました。
その部屋の床にカルテが落ちていました。
カルテには以下のことが書いてありました。

<松岩うめのカルテ>
現在、ガン緩和治療で入院中。
・血液型→O型 ・趣味→散歩 ・好きな食べもの→梅干し ・好きな色→緑 ・好きな数字→6

【図書館】
本棚がたくさん置いてありました。
※時間をかければ一つの本を見つけることができる
ドッペルゲンガーについての本を見つける
「ドッペルゲンガーを見ると、見た人物は近日死ぬ」
その本には、いくつかの仮説が書いてありました。
「精神疾患説、脳疾患説、未来の自分説、パラレルワールド説、心霊現象・超常現象説である。

一つは、精神疾患説
精神疾患の症状には多重人格のように複数の自分を発現させるものが存在します。
また、幻覚として自分の姿を目撃するという事例もあるそうです。ドッペルゲンガーを目撃する人物の中には精神疾患が認められる人も少なくないため、
病気がその原因ではないかといわれています。しかし、分身は本人以外にもその姿を見せていることからその全てを説明することはできません。

一つは、脳疾患説
側頭葉と頭頂葉の境目にある「側頭頭頂接合部」に腫瘍ができるとドッペルゲンガーに似た症状が出ることがあります。
側頭頭頂接合部には自身の認識機能があり、これが侵されると自分の感覚が自身の身体を離れたように感じるそうです。

一つは、未来の自分説
未来の自分(年老いた自分)を目撃した例も報告されています。
そのため、ドッペルゲンガーは未来から人為的、もしくは超自然現象的にタイムトラベルしてきた自分ではないかという説もあります。
また、タイムトラベル自体が確認されておらず、現在の自分のドッペルゲンガーを目撃している事例にも説明が付きません。

一つは、パラレルワールド説
未確認の超自然現象などにより異次元に存在する自身を目撃したとする説です。
パラレルワールドが存在する可能性は、現在では実現し得るものとして科学的に議論されるようになりました。
この異次元の自分が、何かしらの理由により目撃できたのではないかというものです。

一つは心霊現象・超常現象説
ドッペルゲンガーは常識では説明が付かないため、幽霊や死神などの心霊現象、超常現象として語られることが多いです。
また、その内容が幽体離脱などの臨死体験と酷似していることもこの説を信じる人が多い理由としてあげられます。
しかし、ドッペルゲンガーは一般的な幽霊のように曖昧なものではなく、生きた人間としての存在感があるといわれています。
以上の仮説があるが著者の人物は最後の心霊現象・超常現象説を推している。」
といったことが書いてありました。

━━倉庫
その部屋は真ん中に車いすがぽつんと一つありました。
探索者一人が車いすの人をみることができる。ほかの探索者は車いすしか見えません。(最初のカルテ、手術室の死体、会議室の人以外)
車いすの人は見えている人と同じ人です。
※車いすに座っている人は、何も言いませんし、触れることはできません。特徴は首にギプスを付けております。
これは未来の自分説です。

【3F】
左のほうは、会議室と書いてある扉があり、右には壁があります。

━━会議室
※最初のカルテを見つけた人、倉庫の人、手術台の死体以外の人
(選ばれた探索者)がたくさんいます。一人は部屋に立っていたり、一人は椅子に座っていたり、一人は床で横になっていたりなどです。
触れることは、できません。
※これはパラレルワールド説です。

━━食堂
たくさんのテーブルやいすが並んでいます。
いすやテーブルはひどく散乱しています。
そして、探索者(最初のカルテ、手術室の死体、会議室の人、倉庫の人以外)に向かって椅子が一つ飛んできました。

━━厨房
厨房には、調理器具や食器はありません。

【医院長室】
鍵がかかっています。
そのカギは廃病院にそぐわない4桁のパスコードロックでした。
※パスワードは2016です。
※探索者がパスワードがわからない場合・『知識』→成功の場合数字が出てきた場面を思いだす。(受付のカルテ、ナースステーションの写真、病室のカルテ、病室の番号)
その部屋に入ると一人の男が監視カメラを見ていました。
そして、ゆっくりとこちらを向きました。
その男は、以下のことを言います「あなた達の行動をすべて見せていただきました。
あなたたちは図書館へ行きましたね?その中でドッペルゲンガーについての本を見つけたでしょう。
その中にはとても興味深い仮説がいくつもありました。
さぁ、あなたたちはどの仮説のドッペルゲンガーが有力だと思うかな?」

※答え合わせではなく、自分が有力だと思う説を言う。ということを探索者に言う。
一通り聞いたら以下の言葉を言う。
「さて、最後に聞きたいことはあるかな?」
探索者たちの仮説を聞き、全員の信じる仮説を聞いたらエンディングです。

探索者が医院長にヒントを求めれば(ヒントへ)

※その男を殺すことはできます。
攻撃を開始、また攻撃態勢になると「よかろう、俺を殺せばよい。だが、お前らはここから絶対に出ることはないぞ」(エンディングFへ)

━━ヒント
「私は、自分が精神病患者や、脳腫瘍患者だとは思いたくはないな
そして、未来の自分が見えたとき、未来の自分が若かったら、なんて思うとその説も信じたくはないな
ましてや、パラレルワールドなんてのは、もってのほかだ!自分は一人しか存在しないのだからな。俺と同じやつがいるなんて気持ちが悪い
心霊現象・超常現象説が一番有力だし平和的だとは思わんかね?」

【エンディング】

エンディングA<精神疾患説>
探索者の目の前が暗くなりだんだんと明るくなってきました。
探索者が目覚めるとそこは知らない天井でした。
周りには叫んだり、枕に頭を打ち付けたりしている人がいました。
自分は、手足を鎖でつながれ身動きが取れない状態になっていました。
そして探索者は精神病院で一生を過ごすことになります。
※キャラロスト

エンディングB<脳疾患説>
探索者の目の前が暗くなりだんだんと明るくなってきました。
探索者は自分と瓜二つの人間が手術の途中でした。手術を受けている人を上からあなたは見ています。
その人は、大量の血が飛び散り一定の電子音が手術室の中に響いています。
※キャラロスト

エンディングC<未来の自分説>
あなたは、家で寝ていました。あなたは仕事に遅刻しそうになっていました。
仕事へ向かう途中、急いでいたため信号を無視して道路へ出たら不幸にも交通事故にあいあなたは打ち所が悪く死んでしまいました。
※キャラロスト

エンディングD<パラレルワールド説>
探索者の目の前が暗くなりだんだんと明るくなってきました。
あなたは、タイムトラベルの実験中でした。その実験ですが失敗し、
あなたが死んだ世界に飛ばされその原因を探りますがもともとこの世界の自分を殺したであろう人間に殺されてしまいました。
※キャラロスト

エンディングE<心霊現象・超常現象説>
あなたは家で寝ていました。
町中を歩いていると、ふと自分に似た人を見つけます。その人を追うも町中で見失ってしまいました。
あなたは平和な日常を過ごすことになります。
シナリオクリアです。

エンディングF<バットエンド>
探索者全員は、医院長を殺した後これが夢であればいいのに、なんて考えながら永遠とその病院を迷い現実へ帰ることができませんでした。
全員がキャラロストです。

心霊現象・超常現象説の仮説を信じることがクリア条件

【攻略報酬】
オカルト<1D20>
図書館<1D10>

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初めまして♪PIROです。 ここではオリジナルシナリオを掲載しています。 ご自由にシナリオを回してくださいな お気軽にシナリオに関する意見、ご感想をお願いします。

Comment

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猫中@猫チュー 2018年02月13日

はじめまして。
こちらのシナリオをお借りしたいと思っているのですが、回す際にSANc箇所を増やしたり、情報内容を一部変えるなど(ナースの写真を、写真ではなくパスについてのヒントのメモにするなど)の改変を行ってもよろしいでしょうか?
お手数ですが回答よろしくお願いします。

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