【人数】1人~4人
【推奨技能】基本探索技能、薬学、生物学 (芸術:料理)
【形式】クローズドサークル
【傾向】RPメイン、茶番
【難易度】☆☆☆☆☆
【危険度】ロストは一応なくはない
・改変、アレンジ等も大いに歓迎です。
・二次配布・自作発言は禁止します。
・茶番シナリオですのでネタバレするようなことなどは特にないとは思いますが、人目につかないようシナリオ内容に触れることに関してはどどんとふやスカイプ、ディスコードなどの閉鎖的なチャットを使用する、プライベッターやフセッターなどを使用いただけると幸いです。
・使用報告等(動画化・リプレイ等々)は任意です。(お知らせいただければ見に行きますので是非お知らせください!)
・予告なく非公開にすることもあります。予めご了承ください。
神話生物のデータ詳細などはマレウス・モンストロルムまたはラヴクラフトの幻夢境を参考にしてください。
時代背景は現代日本を想定して作りましたが、(多少の改変は必要かもしれませんが)どの年代でも使えるとは思います。
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2017/06/11 軽く追記・校正
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=============以降、ネタバレを含みます====================
気が付くと探索者たちは見覚えのない森を歩いている。
道をまっすぐ進むとその先にはそこそこの広さの空間があり、その中心には祭壇と大きな鍋にて何かが煮られている。
それらのものの奥には玉座のように成長した白いきのこが生えており、
その上には人のよさそうな、脇に狼と馬、肩にキツツキを乗せた男がにこやかに座っている。
この男のまわりにはなんと巨大なきのこが踊ったりハミングしたりしている。
この男性こそ、菌類の王であるロビグス様であり、
この森はドリームランドに存在するロビグス様の納める菌類の森……つまるところキノコの森である。
なぜ探索者たちがドリームランドに来てしまったのかはわからない。
なんにせよ、ロビグス様はキノコ鍋を振る舞い来訪者である探索者達を歓迎する。
その鍋の材料となったキノコがどのような物であり、人間にどう作用するのかまでは気にしてはいないようであったが。
気が付くと探索者達は見覚えのない森の中を歩いていた。
森の中の様子を見ると、見たことのない植物……いや、きのこがあちこちに生えている。
また、森の中には前方に一本道があるのみで、不思議なことに歩いて来たはずの後方の道はきのこに覆われなくなっている。
※ドリームランド内であるため、探索者の格好がドリームランドらしいファンタジックな格好になっているかもしれません。ここは必要あればKP判断で調整してください。
例:服装が変わっている、懐中電灯がランプに……など
きのこは一人最大で探索者の人数の数だけ箸をつけて掬い上げることができます(リリース分は含まない)。
探索者同士での掬い上げたきのこのトレードは可。
ただし、掬い上げたきのこを鍋へリリースするのは一人2回までで、
皿にきのこを盛った時点でそのきのこはリリースすることは出来ず食べなければいけません。
(皿に盛ったきのこをリリースするとその探索者はロビグス様の怒りに触れる結果となります)
例:4人PCが参加していた場合、一人4回掬うことができるが、2回リリースする場合は総計6回掬える。
掬い上げられた回数が制限内であれば一人がきのこを幾らでも食べても問題ありません。
(ただし他探索者から取り上げる、欲張って他探索者からきのこを奪ったうえで一つも他探索者に渡さないなど
粗暴な態度を取った場合はロビグス様の怒りに触れます)
また、きのこを意図的に粗末に扱うとロビグス様の怒りに触れます。
これらのルールはロビグス様にアナウンスさせても眷属のきのこに話させても構いません。
マレモンP258参考
またはラヴクラフトの幻夢境P148参考
ロビグスを見たことによるSAN消費はありません。
基本的には気前のよく、話を聞いてくれる神様です。
この鍋パに参加しないで逃げ出そうとした者、また鍋をひっくり返そうとしたり、
近くの動物やきのこ達に乱暴するなどの粗野な行動を取った者に対し
踊るきのこに変えてしまう制裁を与えます。
ロビグス様は鍋パに参加する探索者にそれぞれ長い箸と底が深めの皿を眷属のきのこ達に配らせます。
鍋パに参加する者全員が鍋からきのこをひとつでも取り出し食べればロビグス様は満足し、
探索者たちの元いた世界へと帰してくれます。
ロビグス様は探索者がきのこを食べるよう勧めると気前よく食します。
食したきのこがどのような効果を持つきのこであっても効果を発揮しません。
また後述する不浄のきのこはロビグス様の眷属とはずれた位置にある存在(招かれざる客、外来種と言った感じ)であるため、
探索者が不浄のきのこと判断して処分を願った場合は速やかに鍋を煮ている炎を取って燃やします。
また不浄のきのこを食したり触れたりした探索者に対し、探索者が誠実な態度を取っていれば炎で焼くと良いことを教えます。
炎で焼く場合は1d6のダメージを負いますが、不浄のきのこの侵食を止めることができます。
底の深い鍋。もくもくと煙が立ち、近づくと様々なきのこが煮られている。
・目星
肉や野菜などはなく、具材は本当にきのこしか入ってなさそうだ。
・聞き耳
非常においしそうな匂いがする。塩のスープで煮られていることと、きのこの匂いが混ざった匂いだと感じる。
・芸術:料理など、調理に関する技能
鍋は塩味で濃いめに味付けされている。
様々なきのこが入っているが、料理で使った覚えのない、または書籍で見た覚えのないきのこばかりだ。
・薬学
鍋自体に毒が入っている気配はない。きのこに毒があるのかないのかまでは判別付かない。
スープに毒が溶けだしているのかまでは判別がつかない。
探索者がきのこを掬い皿に盛る宣言をした際にきのこの見た目と効果を決定してください(下記の表参照)。
・目星、知識
見覚えのないきのこだと感じます。
さらに幸運を振り成功である場合、対象のきのこが毒であれば、きのこからのぼる湯気が目に染みてきます。
・薬学
対象のきのこに毒があるかないかがわかります。
・生物学
どの図鑑にも載っていた覚えがない、異界のきのこであると気が付く。
また対象のきのこに毒があるかないかがわかります。
かなり致命的な毒きのこもあるため、ある程度振る技能に融通をきかせて情報を渡してあげていいかと思います。探索者同士で調べあってももちろんOK。
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以下、きのこの見た目を決定するランダム決定表です。
それぞれの表を1d20振り、出た出目を組み合わせ
「きのこ」をつけ足せば適当なきのこが出来上がります。
(①~③全てを組み合わせる必要はありません。また①が重複するなどしても良いでしょう)
④はきのこを食べたときの効果です。1d20を振り、出た出目の効果を発揮します。
コピペすればどどんとふ用ダイスbotとして使えます。
1:食べられなさそうな
2:毒のありそうな
3:まずそうな
4:エグい
5:鋭い形状の
6:ぬるぬるした
7:泡立った
8:オシャレな
9:綺麗な
10:固そうな
11:ざらざらした
12:群集している
13:きらきらした
14:かわいい
15:柔らかそうな
16:もふもふした
17:ぷるぷるした
18:派手な
19:つやつやした
20:おいしそうな
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1:白い
2:赤い
3:玉虫色の
4:黄色い
5:青緑の
6:灰色の
7:青い
8:紫の
9:黄金に輝く
10橙の
11:七色の
12:鉛色の
13:緑の
14:空色の
15:桃色の
16:茶色の
17:銀色の
18:紺色の
19:卵色の
20:黒い
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1:横縞の
2:無地の
3:細かいドット模様の
4:ランダムなパターンの
5:波模様の
6:豹柄の
7:大きな水玉の
8:格子模様の
9:縁取りのされた
10:マーブル模様の
11:縦縞の
12:市松模様の
13:まだらな模様の
14:蜘蛛の巣模様の
15:点滅する
16:ギンガムチェックの
17:ワンポイント入った
18:グラデーションの
19:ツートンの
20:モザイク模様の
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1:とてもおいしい。SAN値1d3回復
2:普通に食べられる。甘い味。
3:POT10の毒。失敗で腹痛に見舞われる。SAN値チェック0/1
4:POT10の毒。失敗で一時的発狂表を振り、出た発狂内容に即したRPをする。エンディング時に自動で回復。
5:普通に食べられる。しょっぱい味。
6:まずい。SAN値チェック0/1d3
7:POT10の毒。失敗で気絶、エンディング時に自動で回復。
8:とてもまずい。SAN値チェック1/1d3+1
9:POT25の毒。失敗で3d6のダメージ。死亡以外はエンディング時に自動で回復。SAN値チェック2/1d4+1
10:不浄のキノコ(マレモンP101) 食べると最終的にキノコになってしまう。処理しなければ実質ロストとなる。毒キノコ判定される。
11:まずい。SAN値チェック0/1d3
12:普通に食べられる。酸っぱい味。
13:まずい。SAN値チェック0/1d3
14:とてもおいしい。SAN値1d3回復
15:普通に食べられる。可もなく不可もない味。
16:POT10の毒。失敗で不定発狂表を振り、出た発狂内容に即したRPをする。エンディング時に自動で回復。
17:普通に食べられる。辛い味。
18:POT25の毒。失敗で一時的発狂表を振り、出た発狂内容に即したRPをする。エンディング時に自動で回復。
19:とてもまずい。SAN値チェック1/1d3+1
20:POT25の毒。失敗で3d6のダメージ。死亡以外はエンディング時に自動で回復。SAN値チェック2/1d4+1
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全員が鍋のきのこを一つでも食した場合、ロビグス様は機嫌よく元の世界へ帰してくれます。
はっと気が付くとそこは自室の布団の中で、夢だったのだろうかと感じるものの
歯の間に挟まっていたのか夢で見たきのこと同じ味のする欠片を噛む不思議な体験をするでしょう。
報酬 SAN値回復
・きのこをx個食べた 1d3+x
ロビグス様は不満気味ではありますが元の世界へ帰してくれます。
はっと気が付くとそこは自室の布団の中で、夢だったのだろうかと感じるものの
布団や絨毯などには様々な種類のきのこが生えていることに気づきます。
夢ではなかったとの実感と共に、きのこと布団や絨毯の処分を迫られた探索者は焦りと不安に苛まれることでしょう。
報酬 なし
きのこに変えられた探索者は1d20年の間ドリームランド内でロビグス様の傍につかえることとなります。
この年数が経った後、探索者の幸運を振り成功すれば元の世界へ帰ることができます。
幸運を失敗した場合はさらに1d20年の間ロビグス様につかえなければなりません。
元の世界へ戻った場合、はっと気が付くとそこは自室の布団の中で、夢だったのだろうかと感じるものの
布団や絨毯などには様々な種類のきのこが生えていることに気づきます。
夢ではなかったとの実感と共に、きのこと布団や絨毯の処分を迫られた探索者は焦りと不安に苛まれることでしょう。
またドリームランドで過ごした年数は元の世界でも引き継がれています。
報酬 なし
初見で気に入ったマニアックな神様と何度も人数気にせずやれる茶番が欲しかったので作成しました。
KPは毒があるかないかの情報を秘話で伝えるなどして秘匿情報にするのも面白いかもしれません。
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簡略化のため、このシナリオには最低限の情報しか載せていません。
RPの際、探索者がきのこを食べるたびに踊るきのこ達をワーワー騒がせて盛り上がらせるなど
多少過剰に演出するとお祭り感または酔っ払いテンションになって楽しいです。
(きのこが盛り上がって激しく踊りはじめた、ピーピー口を鳴らす音が聞こえる、など)
渡す情報の内容を、例えば観察しているきのこが毒であった場合は直接毒とは言わず
「異常に不快な臭いがする」「湯気が目に染みただけで痛みを感じる」「吐き気を催す」など
明らかに危険なものである(ファンブルなどをした場合はHP-1などをしてもいい)ことをアピールすると、
より毒なのかの判断をPL間ですることになるので面白いかもしれません。
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2回目以降のPLはメタ推理でどの出目が出たらどんな効果のきのこなのか判断できてしまうかもしれないので、
効果内容のみKPが振るなどの措置を取るといいかもしれません。
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特に毒の効果がないきのこであっても、例えばまずいきのこを口にした場合
「口に入れても無味無臭で、噛んでも噛んでも味がしないガムのようだった」「固いわりに味が形容詞がたく、吐き戻したくなる不快な味」など色々描写するとRPしやすくさらに面白くなるかもしれません。
おいしく食べられるきのこであれば「甘く優しいショートケーキの味がする」「香り高く高級感を感じさせる」「適度な塩加減が癖になる」などなど。
他、食べても全く効果がないきのこを引いた場合、ラッキー賞ということでSAN回復+1渡すなどをしてもいいかもしれません。
突拍子のない効果のきのこを足す・または差し換えるなどをすると茶番度が増します。
(笑い上戸になるきのこ、性転換するきのこ、SIZが+または-1d6するきのこ、年齢が変化するきのこ、冒涜的な知識をなぜか得られるきのこ、などなど)
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