要素(これを知っていれば中の人がピンと来てくれるかも)
・花札
・13日の金曜日(タイトルだけでおk)
・累が淵(知らない人も多いと思うので、途中でヒントだしてもいいと思います)
設定
大正初期
登場人物は大体お金持ちに限るのでキャラシート作成時に一言言ってあげてください。
プレイ時間や難易度は日にちや売りに出される家をずらせばよいです。ルール性があるので。
例:短時間でプレイしたい→菖蒲橋(しょうぶばし)荘、萩猪(はぎのい)荘、菊杯(おうはい)荘、柳燕(りゅうえん)荘、の全四棟に変更、(ロザリオは増やす)
例:難易度をたやすくしたい→桜幕(おうまく)荘、菖蒲橋(しょうぶばし)荘のどちらかを選ばせる。
例:難易度を難しくしたい→別荘のある場所を入れ替える(彼女の訪れる順番はそのまま)、日にちを伸ばしてすべての別荘に彼女が来るようにする。
オススメスキルなど
・目星、アイデア、幸運、知識、を頻繁に使います。
・言語系のスキルは(外国語含め)取っておくとお得かもしれません。
・最終手段は殴ればおkです。
・SAN値がガンガンへるので、その対策もすると良いかも(GMさんは初心者などがいる場合、精神薬を与える等してあげてください)
導入
探索者たちは、水晶湖近くの避暑地、岡田村の別荘を購入
【松鶴(しょうかく)荘(少し派手)、菖蒲橋荘(落ち着いた)、桜幕(おうまく)荘(洋風)、柳燕(りゅうえん)荘(どこか暗い雰囲気)】
遊びにやってくる。
【×月2日】
空も山も青く、滝の流れ込む湖は、水晶のように輝く。
探索者たちは岡田村水晶池近くの避暑地へ遊びにやってきていた。
この別荘地は、元は外国人用のモノであり、部外者の侵入を妨げるように高い鉄製の柵に囲われ、ふもとの村とは距離がある。
避暑地には6棟の別荘が立っていた。
今回売りに出されていたのは内4つ、【松鶴(しょうかく)荘、菖蒲橋荘、桜幕(おうまく)荘、柳燕(りゅうえん)荘】である。※柳燕荘は一番のハズレです※
[菊杯(おうはい)荘]に住む、料理上手な管理人夫婦(有田 与右衛門とお杉)が出迎えてくれる。
与右衛門「よく来たね、ここの別荘地は中々買い手がつかなくて困っていたのだよ」
お杉「私たちも息子を亡くしていてね、若い人がやって来てくれて嬉しいわ」
以下六棟、松鶴(しょうかく)荘、
桜幕(おうまく)荘、
祠 菖蒲橋(しょうぶばし)荘、
滝← 湖 →村
萩猪(はぎのい)荘、
菊杯(おうはい)荘、
柳燕(りゅうえん)荘、のように湖の周りに並んでいる。
構造は同じ。二階全三部屋
まず、玄関に入ると正面に階段が見える。
左手には引き戸が二つ。手前は畳の間(1)、奥は調理室(2)。二階に上がると寝室(3)。
[桜幕(おうまく)荘]には妖艶な美女、累(るい)と、はつらつとした青年実業家、羽生 菊助ら若い許嫁同士が婚前旅行にやってきていた。
累「ご近所同士、よろしくね、探索者さん」
羽生菊助「僕の婚約者をよろしく頼むよ(威圧」
NPC
管理人……有田与衛門
管理人の妻………お杉
青年実業家…羽生菊助
婚約者………………累
タイムライン
【毎夜】
深夜12時には基本的に眠りにつくこと。(NPCは眠る)
何も対策をしないPCもなぜか12時を過ぎると途方もない眠気に襲われる。
電気などはないので、夜出歩く際にはそのあたり対策をさせる事。
深夜、「ころ、ころ、ころ、ころ、ころ、ころ、」と繰り返すナニカに呼ばれる。幸運成功で目が覚めない。覚めるとSAN-1
アイデア成功で「ころすころすころすころす」というのを聞いてしまう。SAN-1
※彼女は12時に祠の前を出発、一時間ごとにゆっくりと移動、その日の家の中を徘徊して朝の6時までに滝の中に入っていく。この時彼女の通った道は水で跡がつくが、朝日とともにそれは消えてしまうだろう。
【朝】
早起きしたものは時間帯によって彼女を目撃する。
起きた時間によっては戦闘が始まったりするだろう。
尚、なにかしら事情がない場合、起床は全員六時とする。
【×月二日月曜日、夕方】
管理人夫妻が翌朝の食料を調達しに、少し離れた村里まで行こうとしたところ、別荘群を囲う鉄柵の門に何者かの手によって鎖と鍵で封鎖されていた。
幸いにもひと月程度ならゆうに過ごせる程度の食品を管理人夫婦は蓄えていたので問題はないが……[※電話はこの時切れているが、聞かれるまで答えなくてもいい。因みに鋏でちょっきんされている。]
【×月三日火曜日、1時】(1/1D3)
[桜幕(おうまく)荘]彼らを含め、楽しく遊んでいたある日の朝、萩猪荘の玄関先に累の首なしの悲惨な死体と、そのそば血みどろで倒れ絶命した羽生の死体があるのが発見される【残り:菊杯(おうはい)荘、柳燕(りゅうえん)荘、松鶴(しょうかく)荘、桜幕(おうまく)荘、菖蒲橋(しょうぶばし)荘】
【×月五日木曜日、2時】(1/1D3)
[菖蒲橋(しょうぶばし)荘]管理人、有田 与右衛門の手をもぎ取られた死体が発見される【残り:柳燕(りゅうえん)荘、松鶴(しょうかく)荘、桜幕(おうまく)荘、菖蒲橋(しょうぶばし)荘】
【×月七日土曜日、3時】(2/1D3+1)
[柳燕荘]人がいた場合のみ発見させる。発見された場合、【残り:松鶴(しょうかく)荘、桜幕(おうまく)荘、菖蒲橋(しょうぶばし)荘】
【×月九日月曜日、4時】
[松鶴(しょうかく)荘、]【残り:桜幕(おうまく)荘、菖蒲橋(しょうぶばし)荘】
【×月十一日水曜日、5時】
[桜幕(おうまく)荘]【残り:菖蒲橋(しょうぶばし)荘】
【×月十三日金曜日、6時】
[菖蒲橋(しょうぶばし)荘]END
それぞれの別荘の詳細
松鶴(しょうかく)荘
1松と鶴の金の掛け軸がかけられた茶の間、お茶道具が一式そろえられている。
[アイデアか目星:戸袋に仕舞われた、絵の描かれた茶碗を見つける(※輪になった玉を捧げるように水色の線の前の赤い物にささげる人々の絵)]
2少し埃っぽい。まだ竈炊きだが、あまりつかわれていない用だ。
3真っ白なベッドが置かれている。ベッドの横の引き出しの付いた机には、なぜか、三年前の新聞が置かれている[読む&幸運か知識:事件の詳細がわかる][引き出しの中に2つのロザリオ]
「3つの記事が目に留まった
・カサネガブチ講演
演劇、カサネガブチ大盛況、満員御礼
・亜米利加の人気作家、J・ボーヒーズ氏来日
・助彦事件
百里にわたり噂になっていた醜い青年、助彦が湖でおぼれ死んだという話(以降はひっかき傷のようなもので荒らされており読めない[彼女が荒らした][日付は大正○年]
桜幕(おうまく)荘(助彦が住んでいた家)(恋人たちの住む場所)
1桜と幕の張られた陽気な油絵が飾られている
[目星:額縁のふちに血のついているのが見える]
2キレイな青と白のタイル張りのきっちんだ。竈ではなくガスが引いてある。
[アイデア、目星:綺麗すぎることに気が付く](自殺現場)
3青いベッドが置かれている。枕の上にはマスケット銃が飾りとしておかれている。(弾は込められていない)
菖蒲橋荘
1床の間に僧侶の絵が描かれた掛け軸がある。また、その前に花瓶があり、二本の時計草が飾ってある[知識:裕天上人][中に2つの数珠]
2昔ながらの竈がある。たくさんの食料が置いてある。ベーコンなど、異国の食材も釣るしてあったりする。[目星成功で精神薬。SAN+2*10]
3
萩猪(はぎのい)荘
1原稿用紙とカルタが散らばっていた。ふすまには一面菖蒲の絵が描いてある。[アイデア:カルタではなく花札][知識:三年前、殺人事件に巻き込まれた作家、J・ボーヒーズの原稿だということが分かる][目星:紙の中に一枚、下手な輪や玉の絵を見つける→アイデア:数珠とロザリオの絵だということが小さくかかれた但し書きで分かる]
2整理整頓のされた、銀食器の印象的な台所だ。ガスが引いてある。
3枕の上には斧のモチーフの旗[目星もしくは探索:探せばベッドの下に鉛玉の入った箱を発見する]→[アイデアか目星、もしくはリアルひらめき:数個使われた痕跡があることが分かる。]
菊杯(おうはい)荘
1観音様の水彩画が飾ってある。[知識、そのほか:聖母マリアの絵だということが分かる]
2タイル張りの美しい台所。使われた痕跡がない。
3二つのベッドが仲睦まじく並んでいる。[枕の下に、一つずつロザリオ]
柳燕(りゅうえん)荘
1良く分からない文字の掛け軸
《The most pathetic person in the world is someone who has sight, but has no vision.》
[言語成功、若しくは英語知識:「世界で最も哀れな人とは、目は見えてもビジョンのない人だ。-ヘレンケラー」と書いてあるのが分かる。]
2様々な薬草などがかけられている
3寝室には医学書の写しと思われる額縁がかけてある。
[語学成功:ドイツ語で魔物避けの煙の炊き方が書いてある]
[アイデア:額縁の中の絵で魔除けの煙の炊き方であるということがわかる→煙を作ろうと思うならば幸運をふる][その通りに作っても火薬のようなにおいしかせず、失敗したかと思われる。が、炊いた場所付近には彼女が近寄らなくなる]
滝
それなりに水量のある滝だが、魚の姿などは一切見えない。また、付近に小さな祠があることがわかる。最近は手入れされていない用で埃をかぶっている。
※中に数珠が[アイデアで死んだ人数分]あるのがわかり、その日までに死んだ人の名前が書かれた[死んだ人数分の]真新しい紙、それに古い紙が一枚、もう読めないほど風化している。
[深夜0時きっちりになる前に、数珠を10以上集めて中に入れれば成仏してくれる]
[0時にいると、出てくるので、その場にいると戦闘開始]
助彦?
STR (筋力)…18
CON (体力)…18
DEX (敏捷性)…18
APP (外見)…2
SIZ(体格)…18
HP50、装甲1
1D6+2D3
戦闘中は1ターン毎にSAN1消失
[滝の裏には一風変わった十字架があり、聖書とはまた違った本を発見する。本の中身は、『報われぬ死に方をした若者は、他人の手により10の呪具を奉納することで鎮められる』というような内容]
終焉と真相
数珠とロザリオを計10祠に奉納した場合
どこかからガサリと音がする。探索者たちはとっさにあたりを警戒したが、特に何も見つけられなかった[スキルを使って走り去る女性の姿を見てもよい]。
そして眠れぬ恐ろしい一晩を過ごしたが、その夜は特に怪奇もなく、朝を迎えることができた。
そして翌朝、別荘群の門はなぜか何事もなかったかのように開かれていた。
生き残った探索者たちは、警察に事情聴取をしたりされつつも、無事家に帰ることができた。
彼女を全スルーした場合
13日の金曜日を過ぎると一切の怪奇は止んだ。そして物資の補給の無いことを不審に思った村里の人々の手により門は開かれ、生き残った探索者たちは、警察に事情聴取をしたりされつつも、無事家に帰ることができた。
後日譚
その後、管理人夫婦のうち、行方不明だった妻、お杉が湖に浮いているのが発見されたという知らせが届く。
そのことを別荘を売った不動産屋に尋ねると、息子、助彦がなくなった心労によるものでは?と話した。
話によると彼女お杉はとても器量よしであったが、中々子供ができなかった。そんな中生まれた待望の息子、助彦は噂が百里にも渡るほどの醜男であったという。彼女はそれを夫に咎められ、虐げられ生きてきた。
助彦は父が道楽に起てた別荘群の中の家の一つに軟禁状態で生きてきたが、たまたま見かけた父の取引先のお嬢さんに恋をしてしまう。そして彼はその思いを堪えきれず、直接そのお嬢さんに会って想いを打ち明けるがお嬢さんはそれにショックを受け倒れてしまう。そのことに憤慨したお嬢さんの父親は管理人との取引を一切中止、周りにも手回しをした結果、管理人らは没落、別荘地の管理人というしがない職に落ち着いた。
そのうえ息子の助彦は失恋のショックで、湖に身を投げてしまい、そのことが事件となり別荘もかなり安く売りに出されていたのさ。
あの醜男も絵は上手かったんだけどねぇ……
という話を口の軽い不動産屋はべらべらと話した。
真相
殺して回っていたのは管理人の妻、お杉。
息子が死んだショックと、息子の使っていた面影の残る家を売りに出すこと。若い婚約者らが元々息子が使っていた家に入ったことによって発狂→殺人へと踏み切った。
元々繊細でマメな人物であったために発狂しても一定の条件によって行動する癖があった。
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