【レギュレーション】
使用ルールブック:『ソード・ワールド2.5 ルールブックⅠ』
・シナリオの概要
ソード・ワールドの肝であるダンジョン探索を初心者に楽しんで貰おうという気持ちと、初心者にはキャラメイクが難しいのではという想定を悪魔合体させた結果誕生したキャラメイクダンジョンである。
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA
・セッションの準備
白紙のキャラクターシートを人数分
ダイスと筆記用具を必要分
・シナリオ本編
【イントロダクション】
ここは何処だろうか、自分は何者だろうか、隣に居るのは誰だろうか?君達は何もわからない。
ただ一つ、冒険者になろうと思った事は覚えている。だから思い出そう、自分がどんな冒険者になりたかったのかを。
【シナリオの流れ】
0)導入
1)主技能
2)種族
3)産まれと能力値
4)技能と戦闘特技
5)記憶を奪った敵
6)経歴と結末
【0)導入】
ふと気が付くと君達は真っ白な壁に覆われた何もない部屋に居た。部屋の広さは大凡6畳、10平方メートルほど有り、5~6人が寝っ転がって居られる程度の広さがあった。
壁には扉が一つ、そして光源である松明が三本あり、視界は十分に確保出来ていると言えた。
何処からともなく声が聞こえてくる。
「思い出して、君達自身を。自分が何者なのかを!」
声が聞こえなくなると扉がひとりでに開く。君達を誘うかのように。
【1)主技能】
開いている扉から出ようとすると見えない何かに遮られて通れません。
そして再び声が聞こえてきます
「汝の進むべき道を示せ。武を振るうか、魔導の杖か、癒しの御手か、さもなくば己が進むべき道を我が前に示せ」
〇透明な壁
PL達にそれぞれ自分のPCが何をしたいのか、最低限の方向性をここで考えて貰います。
PLが「武器で殴りたい」などの指針を口にする、武器や杖を掲げる、(意思表明として)壁に手を伸ばすなどの行為を示せば通れる様になります。
勿論具体的に「ファイター」「コンジャラー」などでも構いません
それどころか、これはあくまで考えて貰う為のギミックなので「決められない」「わからない」などの回答であっても壁を通る事は可能となります。
【2)種族】
扉の向こうはやはり白い壁に覆われた部屋であった。
この部屋は先程の部屋より広い部屋の中央には円卓があり、その上には7つの小さな石像が置かれていた。
部屋の四隅にはそれぞれ暖炉、水槽、バーベル、トラバサミ、そして入口とは反対の壁には鈍色の甲冑が立っている。
この部屋の奥行と幅はほぼ等しい様であった
〇7つのフィギュア
円卓に近づくと「種に相応しき場所へと誘え」と声が響く
フィギュアは7つ
普通の人間、
ずんぐりむっくりしたドワーフ、
すらっとして耳の長いエルフ、
見るからにウサギっぽいタビット、
ほぼ人間だけど執事服を着たメカ(耳からアンテナが伸びている)、
王冠を被った角の生えた人間、
筋肉もりもりの狼人間
をモチーフとしている。
暖炉にドワーフ
水槽にエルフ
バーベルの所にリカント
トラバサミのところにタビット
ナイトメアの居る処にルーンフォーク(種の特徴として穢れに強い、また誰かに仕える為に製造される事が多い為)
甲冑の所にナイトメア
円卓に人間(場所的に一の出目の場所、また能力値が平坦である。そのため部屋が正四角である事を強調する)
を配置する事で西の壁が開く。
配置した際、描写としてフィギュアが動き出して火に飛び込んだりバーベルを上げ始めたりしてもよい。タビットは魔法でトラバサミを破壊するなどのアピールをしてもよい
【3)生まれと能力値】
扉の向こうは長い通路になっていた。
特に目新しいモノも見当たらず、君達は終わりの見えない道を歩き出す。
〇種族の確定
通路を歩くうちに君達は自分が何者だったのか少しは思い出したかも知れない。
自分はなんという種族だっただろうか。先ほどの部屋で見た種族の特徴を参考に思い出せないだろうか。
思い出せない(決められない)場合特徴が感じられなかった人間を奨励する。
〇生まれ
歩いているうちに自分が何者であったか思い出せて来たようだ、父母の顔ははっきりと思い出せないが自分がどの様な人生を歩んできたのか思い出してきた
各自生まれ表を使用する。ダイスを振っても良いし自分で選んでも良いが、最初の部屋で宣言した技能と食い違う事があればGMは確認を取る事
〇能力値
しばらく歩いていると行く手に石碑が立っている。石碑にはこう記されている
『心技体の定まらぬ者、賽を振りてより進むべし』
またその下にはルールブックⅠ、72ページの内容が記されている
振りなおしに関してはGMの好みで良いが、全部のダイスを振りなおす形式を推奨する。
キャラクターシートの能力値の欄が埋まった事を確認してから先に進むべし
【4)技能と戦闘特技】
石碑の先を歩いていくとすぐに壁に突き当たった
壁には扉があるが、その前には武装した男性が立っていた。
「お主等にこの先に進む資格があるか!」
〇技能
「オヌシらに何が出来る!拙者が構えるより早く動けるか?拙者が何者か判るか?武器も防具も発動体も無しで戦うつもりか?」
PC達は魔物知識判定を行っても良い、良いが……彼はただのNPC商人である。武装?はったりと商品だよ
「最低限冒険者としてLv2くらいになっとらんとこの先に進ませる訳にはいかぬ。仲間と役割を分担するが良い。」
「出来る事が一つしかないワンパターンの脳筋は他で何も出来なくなるぞ」
「戦闘特技も忘れるでないぞ。武器を二つ持つ、敵だけにうまく当てる、魔法を使いやすくする。どれも重要だ、拘りが無いならば武器、防具の習熟よりも別の物を取るべきだな。どうせ金が足りなくなる」
〇彼は商人なのでここで買い物が行える。
所持金はキャラクター作成のルールに則り1人1200ガメル持っているものとする。
「技能と戦闘特技に見合った物を買う、それが鉄則だぞ。」
「この先にはオヌシらの失った記憶がある、負けるでないぞ。」
【5)戦闘】
武具を身に着けたPC達が扉の先に進むと部屋には君達が待っていた。
彼等は問答をするでもなく襲い掛かってくる
〇戦闘
敵:もう一人の自分達(×人数体)
知名度:0/11 弱点:(ナイトメアのみ)銀の武器によるダメージ+2点
先制値:10 移動速度:敏捷度を参照
生命抵抗力:7+生命力ボーナス 精神抵抗力:7+精神力ボーナス
命中力:7+技能Lv+器用度ボーナス
打撃点:1d6+追加ダメージ
回避力:7+技能Lv+敏捷ボーナス
魔力:技能Lv+知力ボーナス
戦闘特技は無し 魔法は本体と同じものを同レベルで使用できる
HP、MPは本体と同値とする
ドロップアイテムは『記憶のカケラ』
換金不可、経歴表を振る。一体につき3つ落とす。(自動取得)
【6)経歴表】
君達は記憶を取り戻した、本当にそれが自分の記憶であったかは定かではないが。
経歴表を振り、PC達は記憶を取り戻します。
最後に経歴を踏まえて、自分が男だったか女だったか、何歳だったかをキャラクターシートに記入したらPC達は冒険者の宿で目を覚まします。
このシナリオはあくまで初心者にキャラクター作成を体験してもらう為のものなので経験点や成長、金銭報酬を想定してないがGMは独自の判断で1000点の経験点と一回の成長を許可しても良い。
Twitter:@Tenkei1
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