町を行き交う、感情の無い表情を浮かべた人々。
そんな中に紛れ込み、苦痛を噛み締める人々の、憎しみを込めたひと睨みさえ、「なにあれ、きもぉ〜い」なんて言って、彼は、彼女は、楽しそうにきゃあきゃあと笑っている。
____今日も君達は、いつものように学校やら、職場やらに行く事だろう。
道行く幸せそうな彼らは、毎日を、それはそれは幸せそうに生きている。
うざったらしく声を荒げて、愚かしくも規則を破り、間違え、しかも、君達がそれを指摘すれば、理不尽にも罰されるのだ。
こんな現実を、
許していいのだろうか?
◇PL前提情報
・貴方達はリア充が嫌いです。
・リア充のPCならば、まあそれはそれでいいんじゃないでしょうか。
◇KP事前情報
・リア充爆発しろ!!
・舞台は、君達の望みなら何でも叶えてさしあげよう系ドリームランド(?)です。
PLが武器などを要求したとしても、面白ければ承諾してあげてください。
ある日のこと。
探索者(PCのうち誰か1人)の通う学校、もしくは職場にて。
休み時間、そこそこ仲のいい友達が声を掛けてくる。
(彼女の名前は、「桐浦 愛美(キリウラ アイミ)」。PCとは、ときたま一緒に街へ出かけ、リア充を見つけては中指を立てる仲である。陰キャだが、優しくていい子である。)
彼女は親しげに、また、嬉しそうに貴方に話しかけてくることだろう。
聞くに、ついこの間、彼氏ができたとの事だ。
PCは羨ましがるもよし、憎むもよし。
やがて、今日の分のやる事を終えたPCは、彼女もあのうざいだけの女どもに成り下がってしまうのか。そんな事をぼんやりと考えながら帰路につく。ついてくれ。
そして夜には眠る。と、ふわふわする意識の中、夢に落ちる直前に、不思議な声が聞こえる。
「いつでもどこでも、何も考えずパシャパシャ写真撮りまくったり、生きる事に疲れてきてるような人や、孤独に苦しむ人なんかの目の前でも、構わずイチャイチャ、キャッキャと!
これらに怒りを覚えた人々の創り出した、1つの呪文がある。それは…って君、もうほぼ夢の中だね?
まあいい!じゃあ今夜は、痛快な幻を楽しんでくれたまえよ!」
そこで意識が途切れる。
ちなみに、全PCがこの声を聞いている。
声の主はKPという名の創造神でもいいし、遊び相手となる人間の友達がいないニャル様でもいい。
探索者達は、どこか違和感を感じる街の中で目を覚ます。周りを見ても、目の無い、THE☆モブみたいな奴らがそこらを歩いているだけだ。持ち物は、寝ている時点で持っている物のみとなる。
しかも、目の前にはゲームのコマンドのようなものが浮かんでいるのが見える。
分かりやすく言うとSAOみたいなアレだ。
全員が起きた所で、ピコン、という電子音と共に、吹き出しアイコン(触るとチャット画面が開く)にエクスクラメーションマーク(新規発言通知)がつく。
確認してみると、“匿名神”というやつが発言していた。
「やあ皆!僕だよ!神だよ!」
「今日は皆を夢の国に招待してあげたよ!」
「ところで、君達は、リア充に爆発してほしいと願ったことはあるかな?」
「単純に言うと、ここはそれが叶う世界だ!」
「何か注文があれば、僕との個人チャットで言ってね!」
「個茶は右上の、参加者、ってとこ押して、チャットしたい相手の名前を押せば入れるからね!」
「気になる事はヘルプを見ること!」
「このくらいかな?それじゃあね〜☆」
以降、匿名神の発言は見られない。
軽くチャットで話してもらおう。
ある程度話が纏まったら、行動に移る。
街に繰り出してリア充を探せば、綺麗な公園にはバカップル系リア充、小洒落たカフェにはイ○スタ蝿系リア充、ゲーセンなんかにはオレ達あたし達チョー仲良し系リア充等、色々なリア充に出会える事だろう。
リア充を攻撃をするならば、戦闘に入る。リア充どもの能力値は自由で構わないが、適当な物が必要なら、これを使ってほしい。
リア充
STR 5 CON 5 DEX 6 HP10 MP4
APP 8 POW 4 INT 10 EDU 10
殴る 30% 1D2
鬱陶しい声 95% うぜえ。うぜえ!! SANC0/1
文句 虫が何か言っている。 実質無行動!
命乞い 何かが蠢いている。実質無行動!
もっと雑魚がいい、強いのがいいって時は、これに変更をいれるもよし。
PCは、持っている技能の他に、スキルとアイテムが使える。
スキルは、PLが厨二臭い技名を言えば、それっぽいのを使用することができる。
例えば、PLが「エクストラフレイムバースト!!」と宣言したら、KPは、リア充どもは灰すら残さず焼失した、ということを描写する。等だ。
アイテムは、全PCが、爆弾を所持している。爆弾はどんな種類のものでも構わない。
また、匿名神に注文することでも、アイテムを入手できる。
アイテム自体が面白かったり、使い方が面白ければ、それを与えていいだろう。アイテムコマンドを開けば、もうそこにはお望みの物が入っているぞ!
そんな感じで、無双させてあげよう。リア充を許してはいけない!片っ端から、爆ぜろや爆ぜろおぉー!!
一行は、他のリア充はいないか、と、散策していた。と、歩いていると、急に人気の無い場所に出る。
引き返そうとすると、1人の探索者には聞き覚えのある声が聞こえる。
声のする方には、愛美と、その彼氏と思しき人物がいた。
愛美の名を呼ぼうとしたり、あの子は友達なんだと言おうとしたりしても、声が出ません。チャットで話しても、送信した際に文字化けし、誰も読めません。
愛美らを爆発させてあげましょう。あの子は裏切り者です!
彼女らを爆発させるか否かがend分岐です。
*愛美爆破→リア充を許すことなかれend
*逃す→情に流されend
*彼のみ爆破→生きているのは友達ボーナスend
(ここからはオチ的なアレです。そのまま読んで大丈夫です。)
(友は消えて無くなった。だからなんだ。自分を差し置いて、現実を満喫した、そっちが悪い。
神にも会った事ない癖に、勝ち組面するな!
そっちが悪いのだ、そっちが。(愛美爆破時))
そんなこんなで、周囲にウザいの塊みたいなリア充達はいなくなった。
別に、リア充にそんなに深い恨みはないけれど。なんだかすっきりした気分の一同なのであった。
すると、どこからかジリジリと目覚ましの音が鳴り響く。
ピコン、と、チャットの新規発言を通知する音が鳴る。
掠れる視界の中、皆がそれを確認しようと、アイコンに触れるのが見えた。
「時間だよ。今朝は、ニュースを見るといい。」
___探索者達は、ぱちり、と目を開けた。視界に、様々なコマンドは見当たらなかった。
夢の内容は繊細に覚えている。
急いでテレビをつける。ニュースがやっていた。
「〜〜…続いて、速報です。昨晩、××県××街で、集団不審死を発見したとの通報が入りました。」
怖いなあ、なんて思いながら、貴方はいつものように、学校や仕事に行くことだろう。
今日も街には、様々な人が行き交う。
見上げた空は、ただ、青かった。
(学校又は職場にて。(愛美と仲のいいPC)は、ふと不安になり、彼女を探す。
誰かの話し声が聞こえた。
「今日、桐浦さん休み?」
「ほんとだ、来てないn…うわ、先生(上司)来た!」(愛美爆破時))
怒りを表す、魔法の呪文。
“リア充爆発しろ”!
いずれかのendに到達した時点でシナリオクリアです。
シナリオクリアにおけるSAN回復
リア充を許すことなかれend
_1d6の回復
情に流されend
_1d2の回復
生きているのは友達ボーナスend
_1d4の回復
反省
深夜テンションで書いたら何かできたんですすみませんでした。
お暇でしたら回してやって下さい。推奨はしません。
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