2019年06月27日更新

おいでよ妖精温泉

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~4人|
  • プレイ時間:3~4時間(テキストセッション)

「妖精たちが力を合わせて運営しているという『妖精温泉』に訪れたPCたち。ところが温泉は枯れていて...?」

レベル7の四大妖精、シルフ・ノーム・サラマンダー・ウンディーネが登場するシナリオです。コメディ寄りであったかほのぼの?時間も長くないので軽い気持ちでプレイできます。
どの妖精と接触するかによってボスが分岐しますが、トゥルーもバッドもないので、「今回のメンバーはどのルートにいくかな?」と気楽に楽しめます。

180

1

ストック

0

コメント

概要

妖精たちと接触しながら、枯れた温泉の謎を解こう!
レベル帯:冒険者レベル5〜6程度(総経験点11,000)
PL人数:3〜4人
所要時間:オフセで4時間程度
使用ルールブック:SW2.5 基本ルールブックⅡ、Ⅲ(敵データ参照のため)
マスタリング難易度:低(分岐によっては戦闘の難易度が上がるかもしれません)描写を読み上げるだけでも進行できます。
プレイング難易度:低(トゥルーもバッドもありません)
備考:PCの中に妖精語が話せる人がいること


あらすじ

 妖精が力を合わせて運営しているという「妖精温泉」に訪れたPC。ところが温泉は枯れていて、妖精たちの気持ちはばらばら。
冒険者よ、ここはいっちょ、ひと肌脱いでやってください!


真相

 妖精温泉はノームの風呂釜、サラマンダーの火力、ウンディーネの清水によって作られていますが、シルフはそこに加われず暇でした。ある日、サラマンダーのねぐらに風を送り込むいたずらをしたところ大爆発。風呂釜は砕けて温泉は枯れてしまいます。温泉に宿る妖精ヴァンニクは力を失い、ノームは「サラマンダーが故意に壊した」と勘違いをしていじけ、ウンディーネはヴァンニクが弱ったことを嘆き滝の中に引きこもり、何も知らないサラマンダーはいつも通りねぐらでぼーっとしています。
シルフはなんとか穏便に事を済ませたいと思い、真実を言えないまま冒険者に同行します。


舞台

妖精温泉は山奥にあります。それだけ満たせればどんな地方でもOK。


オープニング

 PCたちはそれぞれの理由により、とある山奥にあるという秘湯、「妖精温泉」を目指します。PCは、「妖精温泉はノームの風呂釜、サラマンダーの火力、ウンディーネの清水によって作られた、マナが豊富な素晴らしい温泉だ」という情報を得ています。
 
 セッション時間を短縮したければ、すでに温泉に向かっているところから始めてもいいでしょう。
じっくりやりたい、キャンペーンに挟みたいなどの場合、
「冒険者の店のマスターが休暇がわりに旅費と温泉の情報をくれた」
「マスターあるいは依頼者と契約している妖精の『ヴァンニク』が、呼びかけに応じなくなった」
「家族の病気が治るかもしれないので、温泉の湯を採取してきてほしい」
など、それらしい理由をつけて出発させましょう。報酬金はGMが好きに設定して構いません。


導入 シルフ

概要:必ず起こるイベント。シルフがPCにいたずらを仕掛けてきます。シルフ的には挨拶のつもり。

描写:あなたたちは今、山の中腹にあるという妖精温泉を目指して登山を始めたところです。

ここで聞き耳判定。

<聞き耳判定>
達成値5〜 交易共通語で、「立ち去れ、ここから立ち去れ...」という不気味な声が聞こえる。どこから聞こえてくるのかわからない。

聞き耳判定に成功したPCは、続けて真偽判定。

<真偽判定>
達成値12〜 よく聞いてみると、子どもが必死に低く出しているような感じの声だ。含み笑いも感じる。
真偽判定に成功したなら、魔物知識判定が可能。

<魔物知識判定>
(目標値はルールブックⅡ p.440を参照) いたずら好きな風の妖精「シルフ」のしわざではないか。上をみると、上空に幼児ほどの背丈の、男の子のような見た目の妖精が飛んでいる。

シルフのいたずらを無視し続ける、シルフに声をかけるなどすると、

「くそー、おれの声を無視しやがって〜!(ウインドボイスを見抜いたか!)だったら奥の手だい!」
と言って、をPCの足元につむじ風を吹かせてきます。
PCは全員、生命抵抗判定を振ります。

<生命抵抗判定>
達成値15以下 つむじ風に足元をすくわれ転倒。ゴツゴツの山肌に体をぶつけて2d6ダメージ(防護点適用)

シルフは

「やーい見たか!悔しかったら妖精温泉においで〜」

と言って逃げていきます。このシルフは温泉にやってきた人族を驚かすために交易共通語(会話)を勉強しており、これは彼なりの歓迎なのです。


探索 妖精温泉

描写:PCは山の中腹にある洞穴にたどり着きます。洞穴の中は淡いマナの光で満たされておりとても幻想的で、明かりには困りません。
中は銭湯の受付のようになっていて、番頭台のような岩の前には温泉の妖精「ヴァンニク」がいます。PCは魔物知識判定を振っても構いません。

<魔物知識判定>
(目標値はルールブックⅢ p.414を参照) おそらく温泉の妖精「ヴァンニク」。一般的にはうら若き裸の乙女の姿をしているはずだが、目の前にいるのはしわしわで干からびていて、今にも消えてしまいそうだ。

ヴァンニクはPCを見ると、

「あぁ、いらっしゃい。遠いところから来てくれたんだねぇ。でもごめんねぇ、今はちょっと、温泉に入れてあげられそうにないんだよぉ...」

と言います。
PCは一体何があった、などと尋ねると思います。ヴァンニクは、

「わからない...けれど、私がかぴかぴになってしまっているということはつまり、温泉が枯れているということだねぇ...あぁ、もうだめね...」

と言って、PCの目の前でマナに還ってしまいます(妖精なので、これで死んだわけではありません)。

番頭台の部屋には出入り口のほかに、分かれ道が2つあります。大きい入り口と、もう一つは大人がかがんで入るような小さな入り口です。

描写:
大きい入り口...妖精温泉の大浴場です。
小さい入り口...ノーム、サラマンダー、ウンディーネが暮らす空間です。ボイラー室のような役割の大釜と、それぞれの妖精の居住空間があります。


大浴場

描写:大浴場のようです。男女で分かれているわけではないようです。お湯は張られておらず、妖精や生物はいません。

<探索判定>
達成値7以上〜 風呂釜には、お湯を引き込むと思われる穴が空いている。しかし、そこからお湯は流れていない。

大浴場にこれ以上の情報はありません。

妖精たちのほらあな

描写:
狭い通り道はななめ上に向かって伸びていくようで、しばらく悪戦苦闘したのち、開けた空間に出ます。
中央には、大浴場と似た底の深い大釜があり、その周りに沿って足場があります。
あなたたちが出て来た穴の反対側に、人間の大人一人が立って入れるくらいの穴が二つあります。
天井はかなり高く、天井近くに人間の大人二人が立って手を広げたくらいの大きさの穴があります。
大釜は底が抜けており、その穴を中心に釜じゅうに亀裂が走っています。
大釜の底は真っ暗闇で、落ちたらどうなってしまうか考えただけで寒気がするでしょう。

<探索判定>
大釜を調べる
目標値7〜 大釜の底を覗き込んで見ると深い闇のようだが、一番下にちいさな赤い光が見える(光はサラマンダーですが、ここからでは詳細な判別は不可能です)。

<聞き耳判定>
左の穴
目標値7〜 「む〜ん、むんむんむん、むむむぅ〜ん」という唸り声が聞こえる(この先にノームがいる)

右の穴
目標値7〜 呼吸に似た一定の間隔で熱気を感じる(この先にサラマンダーがいる)

天井近くの穴を見てみる(登攀できるか調べる)
判定不要:壁はかなり高くツルツルしており、ここを登るのはかなり難しい。また、落ちた場合死ぬ確率が高い。(あえてデータ化するなら、目標値18、落下ダメージは54点)。
頑張って登攀する、リルドラケンの「風の翼」などを使って飛行するなどすれば様子を見ることは可能ですが、この時点では穴は氷の壁によって塞がれています(ウンディーネが悲しみに浸りたいため。サラマンダーあるいはノームと一緒に訪れれば、氷の壁を除去してくれます)。
ここは、のちにシルフの協力を得てリスクなしに来ることができます。


ルート分岐について

 これ以降、PCは自分たちの判断で探索を進めることになります。
ルートは大きく分けて3つ。

①はじめにサラマンダーに接触する→シルフが合流→ウンディーネに接触する(中ボス戦:ウンディーネ×1、ウィリ×2)→ノームと合流→シルフのいたずらがばれて戦闘(ラスボス戦:シルフ×1、エコー×2)

②はじめにノームに接触する→シルフが合流→ウンディーネに接触する(中ボス戦:ウンディーネ×1、ウィリ×2)→シルフのいたずらがバレる→シルフがサラマンダーを騙して合流(ラスボス戦:シルフ×1、サラマンダー×1)

③サラマンダーorノームに接触する→シルフの助言を無視し、はじめに接触しなかったほうと接触。ノームがサラマンダーに戦いを挑む(中ボス戦:ノーム×1、ムリアンの群れ×2orサラマンダー×1、エインセル×2。PCはどちらに味方してもOK)→ウンディーネが襲って来る(ラスボス戦:ウンディーネ×1、ウィリ×2)

分岐ポイントは、
一つ目:ノームかサラマンダー、どちらに先に接触するか
二つ目:シルフの助言を受けてウンディーネのところに行くか、無視するか

戦闘難易度的には③が一番難しいです(腰から下が水に浸かるペナルティがあるため)。


サラマンダー

概要:右の穴(熱気が来る穴)に進むと螺旋状の下り階段になっていて、下りきって奥に進むと、サラマンダーが寝ています。サラマンダーは何が起きているのか知らず、PCに協力的です。ノームと一緒に来ている場合には、ノームが戦いを挑んで戦闘になります。

描写:熱気のする螺旋階段を降り、奥に進むと、火の玉のようななにかが中央にいる部屋にたどり着いた。部屋の天井は穴が空いており、風呂釜のちょうど真下にいることがわかる。目を細めて見ると、炎に包まれた体長2mほどのとかげの姿をした妖精「サラマンダー」(ルールブックⅡ p.440)が体を横たえ、気持ちよさそうに眠っている。

(はじめて接触するのがサラマンダーの場合)

PCが何かしらのアクションを起こすと、サラマンダーは起きます。
セリフは以下を参考にしてください:
「あれー君たちだれ?」
「こんなところにいたら危ないよー、ぼくとってもあついからさー」

PCがわけを話すと、
「そーなんだーわかった、ぼくもきょうりょくするよー。温泉がもとにもどるといーねー」

と言って、PCに合流します。フェローシート「サラマンダー」をPLに渡してください。


(ノームと一緒に来ている場合)
ノーム「むーん!サラマンダー!おまえ、よくもわしの風呂釜をぶっこわしてくれたもん!」
サラマンダー「あ、ノーム。こんにちはー。おはよー?こんばんは?えっとー、風呂釜ってなんのこと?そんなに強くしたつもりはないんだけどなー」
シルフ「げげっ!?おいおいおい、ナチュラルな煽りやめろ!」
ノーム「むむーーーん!?やっぱりバカにしてるもん!許さないんじゃもん!覚悟するもん!ゆくんじゃもん、わしのこどもたち!」
ムリアンの群れ「おこったむーん!こらー!」「こらこらー!」
サラマンダー「あはは。なんかわかんないけど、遊びにきてくれたの?やったー!おいでー、いもうとたち」
エインセル姉妹「わーい!のーむのおじちゃん!むりあんちゃんかわいー!ひとぞくのおにいちゃん、おねえちゃんもいるー!」
シルフ「うわー!だからまずはウンディーネのところに行けって言ったんだー!!」

ノームは「サラマンダー、ぜったい逃がさないもん!」と言って出入り口と天井を塞いでしまいます。
PCはこの戦闘に巻き込まれるほかありません。「妖精たちの戦いを傍観する」と宣言したなら、1ターンごとに1d6を振り、

1〜2でノームの「ペブルショット」
3〜4でサラマンダーの「ファイアボルト」
5でノームの「地揺らし」
6でサラマンダーの「炎の息吹」
がPC全員対象で飛んできます。


PCが「どちらかに味方する」と宣言したなら、ノームorサラマンダーのフェローシートを渡してください。シルフはPCに加勢します。
ムリアンの群れ(ルールブックⅢ p.415)×2、エインセル(ルールブックⅢ p.414)×2の操作はGMが行ってください。PCの味方側妖精の行動順序は、PC陣営のあとになります。

戦闘後、倒した妖精もフェローとなりますが、あらゆる判定の達成値は半減(切り上げ)、ダメージも半減(切り上げ)になります。


ノーム

概要:左の穴(「むんむ〜ん」と唸り声が聞こえる穴)に行くと、ノームが怒っています。PCがわけを聞くと、「サラマンダーが風呂釜を破壊した」と言います

描写:「むんむ〜ん」という唸り声のする方向へあなたたちが歩いて行くと、開けた空間に出て、その中央に身長1mほどの小さな老人の姿をした妖精「ノーム」(ルールブックⅡ p.441)がいる。ノームは腕を組みあぐらをかいて、眉をひそめ口をへの字にしていて、「むんむん、むむ〜ん」とずっと唸っている。

PCが話しかけるとノームは応じます。PCに怒っているわけではないので敵対的ではありませんが、サラマンダーに対する怒りをあらわにします。

セリフは以下を参考にしてください:
「むんむ〜ん、サラマンダーのやつめわしをばかにしおって〜、許せんのじゃもん!」
「ややっ!おぬしらは誰じゃもん?」

PCがわけを話すと、
「なるほど、話はわかったもん。やっぱりサラマンダーが悪いもん!あいつがふざけてわしの風呂釜を壊したせいで、大変なことになってしまったんじゃもん!いますぐとっちめるんじゃもん!」

と言ってサラマンダーのねぐらに行こうとします。フェローシート「ノーム」をPLに渡してください。

サラマンダーと一緒に来ていた場合は、上述の流れで戦闘になります。


シルフふたたび

概要:ノームorサラマンダーと合流後、中央の壊れた風呂釜まで戻って来るとシルフが合流します。シルフは、まずウンディーネのところに行くよう、PCに勧めます。

描写:妖精と一緒に穴ぐらを出たあなたたちの前に、しゅるしゅると風が吹いて、砂煙が巻き上がる。その中から、シルフが現れた。

セリフは以下を参考にしてください:


(サラマンダーと同行している場合)
シルフ「よっ、サラマンダー!元気かい?」
サラマンダー「あ、シルフー。こんにちはー。ぼくはげんきだよー」
シルフ「そしてお客さんも一緒じゃんか!ようこそ、妖精温泉へ!」
「といってもまぁ、今はあいてないんだけど...その、ごめんな?君たちにどうにかしてもらいたかったんだけど、つい癖でいたずらしちゃったんだ!許してくれ!」
「ちなみにさっき、ノームのところに行ってきたんだけど。なんかすごい怒ってたぜ?あいつ短気だから、今行ったら確実にケンカになるね」
「だから、まずはウンディーネのところに行くのはどうだい?」
サラマンダー「あ、それさんせー。ウンディーネの言うことはみんな聞くもんねー」
シルフ「それに、一番こじらせて厄介なのもウンディーネだからなぁ。早めに手を打った方がいいよ」


(ノームと同行している場合)
シルフ「おいノーム、そんなにむんむん唸ってどうしたんだよ!?」
ノーム「ややっ、シルフ!聞いて欲しいもん!どーしたもこーしたもないんじゃもん!サラマンダーのやつがふざけてわしの風呂釜を壊したんじゃもん!」
シルフ「うへー、そりゃ大変だな。サラマンダー、いいやつだけどおバカだからなー」
ノーム「シルフは話がわかるやつじゃもん!このひとたちと、今から一緒に殴り込みに行くんじゃもん!」
シルフ「えぇっ!そうなのかよ!?やめとけって!なぁお客さんさっきは悪かったよ。本当はこの状況をどうにかしてもらいたかったんだけど、つい癖でいたずらしちゃったんだ。許してくれ!」
「ノーム、ケンカはよくないぜ?まずはウンディーネのところに行くのはどうだい?一回頭を冷やすべきだぜ」
ノーム「むむ...たしかに。それに、ウンディーネの機嫌を損ねるのがいちばん厄介な気がするもん」


シルフ「とはいってもな〜、実際おれたち相手の気持ちなんてわかんないから、ここは人族さんたちに任せたほうがいいかもしれないな〜」
「ウンディーネのとこに行くなら、おれが風で運んであげるよ。」
「...なんだよぅその目は。落としたりしないって!さすがに死んじゃうだろ!」

PCはどのように行動しても構いません。


ウンディーネ

概要:ウンディーネはヴァンニクを失ったショックで悲しみに打ちひしがれています。何を言っても聞かず、戦闘になります。

描写:シルフの風があなたたちを包み込み、ゆっくりと体が浮上していく。
シルフ「へへん、人助けで風を吹かせるのも悪くないな!」
壁際に空いた穴に降り立つと、先は氷の壁で閉ざされていた。
シルフ「うへぇ、これはもしかすると手遅れかもしれないな」

(サラマンダーが来ている場合)
サラマンダー「ぼくにまかせてー。えーい!」
サラマンダーが口から炎を吐き、氷の壁をみるみる溶かしていく。

(ノームが来ている場合)
ノーム「むむーん、やれるだけやってみるんじゃもん」
ノームが手をかざすと、ほら穴全体が細かく振動を始めた。氷の壁に細かい亀裂が入る。
ノームが手を振り上げると、地面から槌を握った巨大な手が現れ、氷壁を砕きにかかる。しかしなかなか砕けない。
これだけじゃやっぱり難しいもん...?」
シルフ「おれも手伝うぜ!」
ノーム「む〜ん、む〜ん、むむ〜ん!」
激しい突風に押されて岩槌の威力が増す。そしてついに、氷が砕け散った!

穴ぐらの奥から
「よよよ...うえーんしくしく...うえーんしくしく...」
という声が聞こえる。

奥にいたのは、エルフに似た美しい青みがかったの女性の姿をした妖精「ウンディーネ」(ルールブックⅡ p.439)と、少女の姿をした妖精「ウィリ」(ルールブックⅢ p.416)だった。
さめざめと泣くウンディーネに二人のウィリが寄り添っているように見える。

ウンディーネ「あぁ、ヴァンニク。どうして消えてしまったの」
ウィリ姉「お母様、どうか泣かないで」
ウィリ妹「いいえ、お母様は悲しいのです。好きなだけ泣いて良いのです」
ウンディーネ「しくしく。あぁ、ウィリ。優しい子たち。ありがとう、しくしく」

シルフ「これはやばいやつだ。どうしようお客さん、あれをほっといたら300年はこのままだぜ」
(サラマンダー「まーヴァンニクは僕らの子どもみたいなもんだからねー。ウンディーネはすっごく可愛がってたから、きもちわかるなー。たぶん」)
(ノーム「ウンディーネ...かわいそうに。あれもこれも全部サラマンダーが悪いんじゃもん!」
シルフ「…あー、えっと、そ、そうだな」)

PCが話しかけるとウンディーネは怒って答えます。

ウンディーネ「きっ。なんですかあなたがた!わたしは今、悲しみに打ちひしがれているのです!」
ウィリ姉「そうです!なんて無礼な!」
ウィリ妹「ぶしつけな!」
ウンディーネ「いまあなたがたは不要です!立ち去りなさい!従わないなら...容赦しません!」

となり、戦闘です。
この場合、ウンディーネ×1、ウィリ×2との戦闘です。
はじめに味方した妖精+シルフがフェローとして加勢します。


(シルフの助言を無視してサラマンダーorノームと戦闘をした場合)
氷で穴を塞いだ風呂釜の中央に、ウンディーネがいます。
ウンディーネはこの上ない怒りの表情を浮かべ、他の妖精たちとPCを睨みつけています。

セリフは以下を参考にしてください:
ウンディーネ「あなた方...ヴァンニクが消えてしまったというこの状況で仲間割れですか...」
シルフ「あ!いや、待って、これにはワケが」
ウンディーネ「黙りなさい!!わたしは静かに涙を流していたかった...しかしもう見ていられません、あなたたちを許しません!」
サラマンダー「」
ノーム「」
ウンディーネ「ウィリ。いきますよ」
ウィリ姉、妹「はーい!お母様♡」
ウンディーネ「すべて!!水に流します!!!」

ウンディーネを中心に龍のような水柱が上がり、滝のように激しく打ち付け、暴れまわる!風呂釜は水に満たされた!

戦闘 ウンディーネ×1、ウィリ×2
この場合、ウンディーネに剣のかけら×3を入れてください。
また、全員(フェロー除く)に「腰から下が水に浸かっている」ペナルティ(生命抵抗、精神抵抗、生死判定を除くあらゆる行動判定に−2)を適用してください。
フェローについて、倒した方の妖精は体がちっちゃくなり、行為判定・ダメージの達成値が全て半減(切り上げ)で処理します。

戦闘終了後、ウンディーネは落ち着きを取り戻します。


犯人はだれ?

概要:サラマンダーが風呂釜を壊した事件の原因はシルフだったことが明らかになります。往生際の悪いシルフが最後にあがきます。懲らしめてやりましょう。
はじめに接触したのがサラマンダーだった場合、ノームのねぐらに移動してシーンを描写します。
はじめに接触したのがノームだった場合、中央の風呂釜の部屋にいます。
ラストバトルがウンディーネだった場合も、中央の風呂釜の部屋にいます。

描写:
ウンディーネは、PC、シルフ、サラマンダー、ノームの話を聞きうんうんと頷く。
「なるほど...そういうことでしたか。取り乱してごめんなさい」
「しかし変ですね。我々四大妖精の力はそれぞれ拮抗しているはず。わたしの水がサラマンダーの炎で一気に蒸発するのはわかるにしても、対ではないノームの風呂釜が壊れるとは考えにくい...」
(PLが真相にたどり着いているようなら、すぐにPCに話を振ってよいです。気づいていなさそうなら、
「先ほどノームとシルフが私の氷壁を砕いたように、二人が力を合わせていれば話は別ですが...(シルフをちらっと見る)」)
サラマンダー「?」
ノーム「?」

ウンディーネ「どう思われますか?人族のみなさん」

PCがシルフを糾弾すると、シルフは冷や汗をかきはじめます。

ラストバトルがウンディーネなら、シルフは大人しく白状します。


(はじめに接触したのがサラマンダー、次にウンディーネの場合)
シルフ「うぐ、ぐぬぬぬぬぬ!できることなら穏便に事を済ませたかったけど、ばれちゃしょーがない!」
シルフ「こい、おとうとたち!」
エコー兄「ほーい!」
エコー弟「ほーい!」
エコー兄「弟よ、がんばれよ!」
エコー弟「弟よ、がんばれよ!」
エコー兄「弟はおまえだろ!」
エコー弟「弟はおまえだろ!」
エコー兄「まねすんな!」
エコー弟「まねすんな!」
シルフ「うるせー!はやくやるぞ!」
エコー兄弟「ほーい!」

戦闘 シルフ×1、エコー×2
この場合、シルフに剣のかけら×3を入れてください。
フェローデータは、サラマンダー、ノームはそのまま。倒されたウンディーネはちっちゃくなり、行為判定・ダメージの達成値が半減(切り上げ)で加勢します。


(はじめに接触したのがノーム、次にウンディーネの場合)
シルフ「うぐ、ぐぬぬぬぬぬ!できることなら穏便に事を済ませたかったけど、ばれちゃしょーがない!」
シルフは一迅の風となり、皆の間をすり抜けてサラマンダーのねぐらに向かっていく。
あなたたちが追いかけていくと、シルフがサラマンダーに話しかけている。
シルフ「お!きたきた!サラマンダー、あの人たちが一緒に遊んでくれるんだってさ!」
サラマンダー「えー!ほんと!うれしいなー。なんかつよそうだし、本気だしちゃおーっと!」
ウンディーネ「シルフ...本当に、あなたという子は。人族の皆さん、お供いたします。ノームも、よいですね?」
ノーム「がってんしょーちじゃもん!」

戦闘 シルフ×1、サラマンダー×1


エピローグ シルフの本音

概要:シルフもみんなと一緒に何かをしたかったのです。シルフの仕事を見つけてあげたら経験点が加算されます。ノームはPCの希望を聞き入れつつ、浴場を直してくれます。

描写:
戦闘が終わる(ウンディーネがラストの場合は他妖精とPCから睨まれて)と、シルフはぽつりぽつりと話しはじめます。

「だってさぁ、おれ以外のみんなはさ、水だして、釜手入れして、燃やしててさ、楽しそうだったからさぁ」
「山に来た人を驚かすのも飽きちゃったんだ、だから、ちょっといたずらしてみたんだ」
「こんなことになるなんて思ってなかったんだよぉ。ごめんよ、もうしないから許してくれよぅ」

ノーム「謝ったならわしは許すもん!」
サラマンダー「うん、ぼくたち友達だもんねー、怒ってないよー」
ウンディーネ「とはいえ、放っておけば間違いはいずれ起きます。『いたずらっ子には灸よりも仕事を据えよ』。なにか役目を与えたいですが、どうしたものでしょうか...」

シルフの仕事はいくつか予想できます。
シルフだけは交易共通語を話せることから、案内役や男湯の背中流し(いたずら禁止)、風の力を使って人を運んだり、ジャグジー風呂を稼働させたりなど。ただし、あくまでここはPLの発想におまかせしましょう。

ノーム「おぬしたちのおかげで、妖精温泉は復活できるもん!人族向けにリフォームしちゃるもん!」
このタイミングでノームに希望を出せば、ノームはその通りにします。
ノームが両手を合わせて全身を上下させる奇妙な踊りを始めると、ゴツゴツした岩肌はつるつるの人工的な壁のようになり、出入り口は大型の人族も楽に通れる大きさになり、階段や手すりがついたバリアフリーな浴場に瞬く間に変化します。

ウンディーネ「では、私たちも仕事をしましょうか」
サラマンダー「よーし、がんばるよー!」

ほどなくすると浴場はお湯で満たされ、番頭台にはみずみずしいヴァンニクの姿があります。

ヴァンニク「いらっしゃい!ここは妖精温泉、疲れて汚れた体を癒す、妖精たちの秘湯だよ!あなたもあなたもあなたも、今すぐ入りなさいよね!」


こうして、PCたちのはたらきにより妖精温泉の平和は保たれたのでした。


後処理

経験点

温泉を元どおりにした 1000点
シルフの仕事を見つけた 250点

基本経験点1250点

報酬金はGMの設定による

剣のかけら
ラストバトルがウンディーネorシルフの場合 3つ
ラストバトルがシルフ&サラマンダーの場合 なし


フェローシート

サラマンダー
'サラマンダー'

ノーム
'ノーム'

シルフ
'シルフ'

ウンディーネ
'ウンディーネ'

44e11a77 5933 4e65 808d 5910a36125a9

ソードワールドとクトゥルフのシナリオを時々自作します。 感想や、「こここうしたらもっとうまく回せたよ!」などあればお気軽に教えてください!飛びあがって喜びます。 ニコニコでクトゥルフ動画も投稿しています。https://www.nicovideo.jp/watch/sm31500873 twitterID→numachipachi blog:「あとで名づけるものがたり」

https://takahaltrpg.hatenablog.jp/

Post Comment

ログインするとコメントできます。