2019年09月09日更新

ようこそトゥルーランドへ

  • 難易度:★★|
  • 人数:4人~上限なし|
  • プレイ時間:4~5時間(ボイスセッション)

ある日探索者たちの共通の友人である山本君に呼び出され、飲み会をすることになった。しかし、乾杯をする前に先輩に呼び出された山本君は席を外し戻ってこなかった。心配した探索者は彼の家まで押しかける・・・。

推奨技能は戦闘が少しあるので戦闘技能あると便利
難易度はノーマルエンドを目指すなら★はひとつ。
プレイ時間は実際やったセッションのもの、だいぶわき道にそれていたのでさくさく進めばもう少しかかる時間は短くなると思われる。

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ストック

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導入
あなた方は共通の友人である山本に一緒に飯を食べないかと誘われ、それに参加することにした。
注文した料理が並び、各々方の手には飲み物が並々と注がれたグラスが握られている。
いざ乾杯をする、と言ったタイミングで誰かの携帯がピロピロと音を鳴らす。
持ち主の姿を探すと、興が削がれたような表情の山本がポケットから携帯を取り出すと誰かと電話をし始める。
「はあ、分かりました先輩。少しだけですよ」
とため息混じりに言うと電話を切ると手を合わせて探索者たちに一度謝罪を入れる。

「すまん!お世話になった先輩から急に話がしたいって言われちまった。この店の近くまで来てるみたいだから少しだけ話してくる。何、料理が冷める前に話は終わるはずさ。ちょっと行って来るから先に始めていてくれ」

そう告げると席を立った。

しかし、彼が戻ってくることは無かった。
連絡を入れても出ることが無い山本に心配したあなた方は、次の日山本の家に行くことを決めた。

山本の家
古いアパートの2階に住んでいる。この情報は探索者全員持っていてもよい。
ドアに鍵はかけられておらず、普通に入ることが出来る。(ピッキングされた後等は一切ない)
パッと見では部屋に以上は見られないが、居間に踏み込むとはベッドで寝かされている山本の姿と、その横にあぐらで座り込んでいる人物がいることが分かる。胡坐をかいている人物はフードつきのマントを着用しており、フードを深々とかぶっているため顔は分からない。
話しかけるor近づくと探索者の方をグルリと振り向く。
振り向いた人物の服の端からのぞく体は骨に皮が張り付いているようにしか見えないほどガリガリに痩せこけており、フードからのぞく顔も頬がこけていることが分かる。また、フードの奥の瞳は狂気に犯された人間特有の濁りが見える。
君たちの存在に気がついたフードの人物はゆっくりとした口調で話しかけてくる。

「君たちはこいつの知り合いかい?もしそうなら何も見なかったことにして帰ってくれないかい?僕はこいつを救うので忙しいんだ」
と笑顔を見せる。ダイスを降るまでも無く分かるだろう。その笑顔は邪悪な、何かしでかしてやろうという意思が感じ取れるほど醜悪なものだった。
2つぐらいの質問には答えてくれるだろう。
Q:お前は誰だ?
A:こいつ(山本)の高校のときの先輩だよ。

Q:どんな理由で会いにいったんだ。
A:久々に話がしたくなってな、幸い近くで見かけたから連絡したんだ。そしたら急にぶっ倒れやがって。ここまで運ぶのがどれだけ大変だったと思っていやがる。

Q:寝ている山本は大丈夫なのか?
A:大丈夫さ。こうして寝ているだけで彼は救われる。ずぅっと、ずぅっと寝続けるだけで心が救われていくんだ。

Q:救い?
A:ああ、救いだとも。現実を忘れ、夢の世界で好きに生きる。最高だろう?まあ、滞在費は必要だがな。気に入ったならずっと向こうの世界にいればいい、アッハハハハハハハハハハ!!

2つ以上の質問には答えようとせずに
「そろそろお引取り願おう。ああ、何かこいつに言付けがあるなら聞いておこう。内容はシッカリ考えろよ?もう一生会わないんだからな」
そう言うとゆっくりと立ち上がりながら鉄パイプをマントの中から取り出して構える。
戦闘開始

気絶させるor殺すことで戦闘が終了する。
倒れて沈黙する先輩の体からゴリゴリと人間の体からなってはいけない音が先輩の体の中から響き渡り、確かに死んだor気絶したはずの先輩は咳き込み始める。しかし、動くことは出来ないようだ。常識では考えられない減少を目にした君たちはSANチェック気絶(成功/失敗:0/1D3)、死亡していたら(成功/失敗:1/1D6)
 意識はまだ混濁しているようでボソボソと何事かをつぶやき始める<聞き耳>成功した場合つぶやきの内容が聞こえる。
「ああ、。なぜ!なぜ!なぜ!俺の代わりに山本を捧げたはずなのに、まだ返済が終わらないのか!次は何を、誰を捧げれば・・・クソ、終わらない。終わらない終わらない終わらない終わらない終わらない」

拘束orしばらく放置or山本を助ける方法を聞きだそうとすると急に先輩が話しかけてくる。

「なあ、お前らは山本を助けたいのか?助けたいならこいつを使うがいいさ」

 ニタニタとした笑みを浮かべながら取り出したのは、青い錠剤の入った小瓶だった。

「安心しろよ。別に毒じゃあない。山本もいる夢の国の招待状さ。一粒飲めば同じところにいけるはずさ。そんなに不安なら俺も飲んでやるよ」

なんで急に協力的になったのかを尋ねると、お前らを夢の国に呼び込んでもデメリットが無いからと答える。
もし先輩を連れて行く場合、誰かが錠剤を飲まない限り彼が錠剤を呑むことは無いだろう。

錠剤を飲んだ探索者はその場で抗うことが出来ないぐらい強力な眠気に教われるだろう。
探索者たちはこの眠気に抵抗するまもなく眠りに落ちる。

夢の世界
目を覚ますとそこは真っ白な部屋の中、四方を見ても白い壁で覆われており、脱出するすべは無いだろう。
そして、目の前には石碑が聳え立っている。
石碑には以下の言葉が書かれている。

『ようこそ。トゥルーランドへ
 ここは夢と現の境にある人ならざるもののための遊園地。
 入園にお金は不必要でございます。
 必要なものは唯一つ。
 あなた様でございます。
 また、アトラクションを楽しむにはあなた様の特別な力で支払っていただきます
 それでは、素敵な時間をお過ごしください』

なお、この石碑に対して目星を成功させると、以下の文が石碑の下のほうに書かれていることに気がつく。

『申し訳ございません。記載を忘れていました
 こちらの遊園地、1度までなら特別な力の貸し出しをしております。
 しかし、我々の貸したその力の返却をしなかった場合、何をしても徴収いたしますので、借りる際は返済の目処を立てて、計画的なご利用を願います』

 と書かれていた。

 石碑を読み終わった辺りで頭の中に声が響き渡る。(先輩が一緒にいる場合は括弧内が追加される)

『ようこそお客人。
 入園の意思が固まったらそこの石碑に触れるといい。我は貴様らを歓迎しよう』
 (『・・・ああ、そこの凡愚はダメだ、貴様も理由は分かっているだろう?』
そんな声に対して、先輩が狼狽した声で答えるだろう
 「ま、待ってくれ!今回俺はこうして生贄候補を連れてきたんだぞ!なのに、なあ、冗談だろ!もうす」
先輩の声は不自然なところで途切れてしまうだろう。なぜなら、先輩の足元から突如鋭い槍が突き出されたからだ。股から頭頂部まで貫通した槍は尚勢いを落とすことなく、先輩の体ごと天井に突き刺さるこのような凄惨な光景を目撃した探索者はSANチェック成功/失敗:1/1D6)

 石碑に触れてトゥルーランドに入園しようとすると、体の中から自分の知らない何かが抜けていくのが分かる。MP5減少(もし引き継ぎキャラで魔術を習得しているキャラならそれが魔力、MPであることが分かってよい)
 MPが減少した探索者の視界は一度暗転したかと思うとすぐに光が入ってくる。そこは楽しげな音楽が鳴り響く広場だった。
 足元には銀色の筒が置かれており、少し揺れている。
 もし開けた場合、中から黒っぽい玉虫色のスライムのような物が出てくる。それはテケリ・リ、テケリ・リと泣き声のようなものをあげると、球体へと姿を変えて触手のようなものを生やす。SANチェック成功/失敗:1/1D4
 急に出てきたそれに対して警戒を向けるであろう君たちの前で触手を振りかぶると、やぁ、と挨拶をするように触手を左右へ降る。
 実はこの遊園地における案内人のショゴス君である。木の枝など棒状のものを使い、地面に文字を書くことで意思の疎通が可能である。
 尚、本当についてくるだけである。また、もしこの筒を探索者が開けずに移動をしようとした場合、中から勝手に出てくる。

広場
 広場には様々な屋台が開かれておりかなり賑わっている。広場の中央には何かの書籍を模した石版が噴水の上に設置されており回転している。その回転する石版に噴水が当たることで不規則な水しぶきを上げているため見ていて非常に面白いと感じるだろう。
 広場にはマスコットだろうか、全身緑色の体をした謎の生物が歩き回っている。もしイメージしにくいならプリズマイリヤのガクガク動物ランドのライオンをポプテピピックの旧支配者に置き換えていただければ早いと思う。

 もし<クトゥルフ神話技能>に成功した場合、石版がネクロノミコンを模したものであること、歩き回っているマスコットがクトゥルフを模したものであることが理解できてしまう。SANチェック成功/失敗:1D10/2D10

 <目星>or<アイデア>に成功した際は自分たち以外の客の顔が見えないことに気がつく。近づいてみても何かペンキや絵の具で塗りつぶされてしまったかのように相手の顔が読み取れない。普通なら絶対にありえないこの現象に気がついてしまった探索者はSANチェック成功/失敗:0/1

屋台
食べ物系ならMP1と引き換えにSANを1D3回復させる。射的なら欲しい景品があるか幸運で判定後、景品のレア度に応じてDEX*?で判定すればよいだろう。くじなら幸運を2回成功させれば欲しいものが手に入る。また、魔力の込められた金属片は幸運を降るまでもなくあることが分かってよい。KPから教えるのもありだ。射的とくじも遊ぶにはMP1の消費が必要である。

メリーゴーランド
ノーデンスの楽しいメリーゴーランドと看板に書かれている
何かの生物を模したものがクルクルと回っている。
MPを1消費すると乗ることが出来る。乗っていると穏やかな音楽とゆっくり上下しながら回転する乗り物により眠気が誘発されるだろう。もしCON×5に失敗した探索者は意識を失うだろう。
 意識を失った探索者は夢を見る。
 メリーゴーランドのモチーフとなったであろう生き物に貝殻の戦車を引かせている、白いひげを蓄えた老人が出てくる夢だ。夢の中でその老人から、ボロ布を纏ったものの相談に載ってやってくれぬか?と言われた所で目が覚める。目が覚めるともうメリーゴーランドは停止しており、顔の見えない係員がアトラクションからの退場を促している。

ゴーカート
イゴーロカートと看板に書かれている。MP1消費で乗る事が可能
ゴーカートのハンドルの横には謎のボタンが付いており、ハンドル部分にイゴーロナクと刻み込まれている。もしこれを読み上げてしまった場合、探索者たちの運転するゴーカートの真後ろに頭の無い化け物が召還される。その化け物は服などを一切纏っておらず、その手のひらには鋭い牙の生えた口がついている。SANチェック(成功/失敗:1/1D10+1)もし召還してしまった場合呼び出してしまった探索者を全力で追いかけてくる。ゴーカートとイゴーロナクの移動速度は全く同じため逃げ切るには純粋に運転する探索者の腕次第となるだろう。(DEX×5)もしつかまった場合は手のひらに付いた牙に噛み付かれて1D3のダメージを受ける。成功するまで繰り返す。
 尚、ハンドル横のボタンを押した場合ゴーカートに搭載されているニトロが起動DEX×4を2回振り、1度でも成功したら逃げ切ることが出来る。

迷路
バースト迷宮と看板に書かれている。MP1消費で入ることが可能
迷宮内には大量の猫があっちこっち徘徊している。
<目星>、<アイデア>、<追跡>に成功した場合、猫たちが探索者たちをどこかに誘導するように動いているのが分かる。もし誘導に従って移動した場合、迷宮の奥深く、普通に探索していたら到達できなかったであろう場所にたどり着くことが出来る。そこには、一人の女性が玉座のようなものに腰掛けているのが分かる。
 その女性の頭には猫の耳が生えており、顔には所々猫の特徴が強く表れている。二の腕にはふさふさとした毛が生えていて、手は猫のような獣の手になっていた。
 探索者たちを待ち構えていたのだろう。瞑っていた目をゆっくりと開けると一言、ようこそとだけ告げて再び目を瞑る。
 もし探索者がここで引き返そうとした場合、猫たちがものすごい勢いで群がってきてモフモフの海に溺れることになるだろう(SAN回復:2D3)

 ここで果敢に目を瞑った女性に話しかけた場合
「なんでしょうか。今の私はあの馬鹿者のせいで非常に疲れているのです。弱みを握られてから休みも無く働かされてもう100年。いい加減私のちょっとしたお茶目な悪戯も時効でしょうに」
 二、三ほどブツブツな何か文句をつぶやいたかと思うと、探索者をジッと見つめ、

「そうだ、あなた方にちょっと協力していただこうかしら。この遊園地の支配者を蹴落としてくれない?多分無貌のに相談すれば何かしら手を思いついてくれると思うから。大丈夫、私、バーストかの願いだと伝えれば嫌々でも話ぐらいは聞いてくれると思うから。もしこのお願いを聞いてくれるのならちゃんと餞別も上げるけど?」

 もしこの願いを引き受ける場合、薄く青色に光るロザリオと高級またたび酒を探索者それぞれに渡す。
 ロザリオは魔力が込められており、アーティファクトとなっている。

Q:悪戯って何をしたんですか?
A:いつでも猫と戯れることが出来るように井戸小屋に細工をして覗き込んだ人間に猫の幻覚を見せるようにしたの。でも少し失敗ちゃって・・・猫の詳細を他の人に伝えたらその人にも同じ症状がおきるようになったの。これで世界は平和になるわね。たしか外の世界じゃ・・・そうそうSCP-040-JPって名称になってたわね。

お化け屋敷
無貌の館と看板に書いてある。
出入り口に現在調整中と書かれている。

観覧車_
イブ=フェリスと看板に書かれている。MPを1消費することで乗る事が可能
少々グロテスクな外装をしているが至って普通の観覧車。ただ、乗り込み口と降車口が別であることが分かる。
観覧車の中からランド内を見たいと言われた場合<目星>で判定。成功した場合、クトゥルー城に複数ある窓、恐らく窓の向こうは通路になっているのだろう、そこを山本が歩いているのが見える。
また、降車後<聞き耳>で判定。
成功した場合、聞きなれたようで聞きなれない声が乗り込み口の方から聞こえてくる。そちらを見た際、ちょうど自分たちが観覧車に乗り込む姿を目撃する。このような不可解な現象を目撃した探索者はSANチェック成功/失敗:0/1

ジェットコースター
 ドールコースターと看板に書いてある。MPを1消費して乗る事が出来る。
 パッと見は何の変哲も無い腰をシッカリと抑えるタイプの安全バーが採用されているジェットコースターである。
 ジェットコースターが動き出しレールの頂点に到達した頃、探索者たちの視界にノイズが走る。POW×5で判定。もし失敗した場合、その探索者はとんでもないものを目撃する。
 グシャグシャと硬質な何かが無理やり押しつぶされる音が真後ろからする。
 もし振り向いてしまった場合、巨大なミミズのような生き物がジェットコースターのレールを噛み潰しながら迫ってきているのに気がついてしまう。SANチェック成功/失敗:1D4/1D10
 スタート地点に戻ってきた時レールを再度確認してもどこも壊れていなく、あの化け物も見られない。

フリーフォール
クトゥグォールと看板に書かれている。MPを1消費して乗る事が出来る。
探索者が立ち寄った際、ちょうど準備中の看板を端にどけている女性がいる。
その女性は髪が燃え盛っており、あまり近づきすぎると火傷するのではと思う。
探索者たちに気がついた女性は、ちょうどこれからフリーフォールを稼動させるからよかったらどうかと訪ねてくる。
 フリーフォールの座席は非常にふかふかとしたクッションで出来ており、安全バーの他にロープが設置されている。
 乗車する探索者は腰に専用の安全ベルトを装着させられ、座席に繋がっているロープと安全ベルトを接続させられる。
 動き出したアトラクションは、いきなり最高速度で上昇を始めると、頂点へ到達したタイミングで安全バーが解除され探索者たちは上空にその身を躍らせることとなる。
 しかし、5メートルほど上空に吹っ飛ばされたあたりでロープの長さが限界に達したのか腰を強く引かれる。
 その瞬間座席は急降下を始める。同時にロープの巻き取りも始まり、座席が地面付近に到達する頃には探索者たちの体は座席に収まっていた。座席のクッション性のおかげだろうか。怪我らしい怪我はしていないが、リアルな死の気配を感じてしまったためSANチェック成功/失敗:1/1D4

クトゥルー城
城の前の橋に看板が掲げられており、そこには『こちら最後のアトラクションのため、他の施設を遊びつくしてから来ることをススメます』と書かれている。もしアトラクションを3つ以上遊ぶ前にここに来た場合案内人のショゴス君が探索者のことを触手に絡めて必死に帰らないように引き止める。それでも強引に行こうとするのであればショゴス君とSTR対抗に成功する必要がある。もし入ったのならクライマックスへ。

MPが1になった場合
どこからともなく、フードを目深にかぶった小さな男が現れて話しかけてくる。
「ダンナ、もしかしてアトラクションを遊ぶのに必要なものが足りないのかい?ああ、何てことだろうナ。まだまだ遊ぶ時間はたっぷりあるっていうのに、必要なものが足りないんじゃぁ、帰るしかなくなっちまうもんナァ。そんなダンナに朗報だ。この遊園地に遊びに来た奴の何割かはダンナみたく必要なものが足らなくなっちまうのサ。しかし、おいらはそんな奴らを相手に生業をしている」

 ここまで一息にしゃべると、懐をガサゴソと探り、一つの金属片を探索者に差し出してくる。

「そこでこいつの出番さ、こいつはただの金属片にしか見えねえだろうが、なんとこの遊園地のアトラクションを遊ぶ回数券見てえなもんだま、一度だまされたと思って使ってみな。もし気に入らなければ返してくれればいいからよ。気に入ってくれたらそのまま使ってくれ」

 そこまで告げて探索者に金属片を握らせると、背を向けて立ち去る。その際に、

「ああ、もし使ってくれるってんならその金属片は帰る時にそのままの、元の状態で受付の譲ちゃん渡しておいてくれればいいよ。んじゃ、遊園地を楽しんでくんな。ああ、そうそう、また必要になったら読んでくれよな。とんでいくからよ」

とだけ言っていなくなるだろう。

アトラクションを半数以上遊んだ後

 アトラクションを遊んだ後に通路に出ると、この遊園地内では目立つ、ボロボロの衣装を纏った青年が倒れていることに気がつく。
 そして、探索者たちは注視したりすることも無く気がつくだろう。その青年の顔はハッキリと分かるのだ。
 埃で灰色になった黒髪に、目は落ち窪み頬がこけている。体は骨と皮だけに見えるほどガリガリに痩せている。
ボロボロな衣服を纏った男の近くを探索者が通りかかるor声をかけると、男はうつむいていた顔をそっと上げて驚いた顔をする。

「顔・・・お前たちは俺の顔が見えているのか?」
と訪ねてくる。

もし探索者が肯定しなかった場合嘘をつかないでくれないかと言う。

肯定すると、話を聞いてはもらえないだろうかと一言置いてから話始める。

「まずは自己紹介からだな。俺は古田 敬之(ふるた のりゆき)だ」
「君たちは外の、夢の外から来たのだろう?なら、きっと石碑を見たはずだ。その石碑の下に何が刻まれていたかは確認したか?」

もし石碑の目星に失敗していた場合、ここでその情報を教えてくれる。

「では本題だ、君たちのなかにフードを被った怪しい奴から金属片を渡された人はいるか?」
持っている探索者がいた場合
「クソ、手遅れか?いや、考えようによってはチャンスかもしれない」

「あの石碑を読んでいたらわかるだろう?それは奴らの言う貸したものだ。それを受け取ってからアトラクションに乗ってしまうと、人が持つ魔力より優先して金属片に蓄えられた魔力が消費するように出来ている。」
「ここに初めて訪れる夢の外の人間はもちろんそんなこと知らない。だから、帰るときにその金属片を返却しても魔力を借りた事実は無くならない」
「後は外の借金と同じだ。気がつかない内に利息で偉いことになり、その内この夢の国に捕らえられてしまう」
「捕らえられた後は悲惨なものさ。毎日毎日死ぬギリギリまで魔力を搾り取られる」
「もし死んだら?はは、君たちはその答えをもうそこらで見ているよ。そうさ、グールに体を作り替えられて着ぐるみに詰め込まれ、この遊園地の中を永遠にさ迷うことになる」
「そろそろ脱走がバレる頃か。このタイミングで脱走させてくれた猫に感謝を捧げるのはこれを君たちに託してからにしよう」

最後に古田はそう呟くと折り畳まれている薄汚れた紙片を探索者に差し出してくる。

「こいつを持ってお化け屋敷に行くといい。いいか?中を見るのはお化け屋敷についてからだ。これは絶対だぞ」

探索者が紙片を受け取ったタイミングで地面から鎖が飛び出してきて彼を拘束してしまう。そして徐々に地面へと沈み込んで行ってしまう(もし受け取りをためらったら鎖は彼の紙片を持つ腕から拘束し始める。紙片を取る場合はDEX×5で判定)

紙片を持ってお化け屋敷に行った場合
探索者たちがお化け屋敷に到着すると、準備中の看板はなくなっており、中に入れるようになっている。

中に入ると、無人の受付がある。
そこに近づくと誓約書が置いてあるのがわかる。
そこには、『私との面会を望む?YES or NO』と書かれている。

ここで紙片の中身を確認すると『私は然るべき場所にて無貌の伝令との約束を果たす。招来されたし』と書かれている。

「ああ、かつての信者からの嘆願に応えて来てみれば、いるのは見たことの無い人ばかり。君たちはいったい誰かな?」

 受付の奥からそんなことを言いながら一人の男が現れる。
 その男は浅黒い肌に切れ長で綺麗な赤色の瞳を持ち、艶やかな黒髪をオールバックで纏めている。肢体は高級そうなスーツの上からでもハッキリと分かる均整と取れたものとなっている。きっと雑踏の中ですれ違った人間が全員振り向いて二度見をするのではないかと思うほど整った外見をしている。

探索者たちが自分たちの素性を話すまで口を開くことは無いだろう。

「さて、君たちの事情は分かった訳だが、君たちはどうしたい?このまま何も見なかった振りをして帰るか、それともこの夢の世界の支配人を追放して囚われている人間全員を助けたいのか?どれだ?」

見なかった振りをして帰る→素直にクトゥルー城に行くことを進められる。

夢の世界の解放→「ハハハ、人間がこの世界の支配人を引きずり落とす?私から提案しておいてアレだが、実に馬鹿馬鹿しいことを言うね。だからこそ人間は観察しがいがある!まあいい、彼女の解放もしなくちゃいけないし、あの方にもそろそろ帰ってきてもらわないといけないからね、いいよ、方法を教えてあげるよ」
一頻りゲラゲラと笑う男は一枚の折りたたまれた紙を探索者に手渡す。

「この夢の遊園地の支配者の名前はチャウグナー・フォーン。彼のものをこの世界から追放するためには一度呼び出す呪文を唱えた後それを反転させる必要がある。本来なら長々と魔道書を研究した上でアレンジを加える手間が必要なんだけどね。君たちはそんな暇無いだろう?だから代表者を1人、いや、予備を含めて2人選ぶといい。直接頭に叩き込むから」

代表者を決定後、男は手渡した紙を見るように促す。
紙を見た探索者は本来なら知ってはいけない、深淵の底にこびりついている様な酷い知識を頭に叩き込まれる。SANチェック成功/失敗:1D3/2D4(一時的発狂は無しとする)
また以下の呪文を覚える。

『チャウグナー・フォーンの退散』
使用するためには1度目は幸運の半分、それ以降は幸運で成功する必要がある。尚、事前に申請すれば消費MPを追加した分だけ判定に補正が入る。(1MP=補正+2)
この呪文を使用するのに2ラウンドの経過が必要。経過するまでは動くことが出来ない。
1回の使用に消費するもの:MP20(他のPLが呪文使用者に接触することでMPを提供することが可能)+POW1
活性状態のチャウグナー・フォーンに遭遇した際のSANチェックが成功/失敗:0/1D8になる
クトゥルフ神話技能+3

また、彼はショゴス君を見ると以下のことを口走る。
「ショゴスに人の魂を詰め込むなんて、いくら体が欲しいからって実につまらないことをするね、あの方も。そのショゴスを山本君?の体と接触させれば彼は帰ってくると思うよ。彼本人が魔力の貸しを作ったわけではないからね」

クライマックス
クトゥルー城の中に入った探索者は、城の複雑な構造に対して迷子になりそうになるが、要所要所でショゴス君が先行して進むため迷うことは無いだろう。
お城で言う玉座の間、本来なら玉座が置いてある場所には象を醜悪な姿に加工したようにしか見えない石像が設置されている。しかし、その像の周辺は血に塗れており、その血だまりの中には人間のものと思しき肉が転がっており、その中に原型を留めている山本の姿もある。SANチェック成功/失敗:0/1D3

山本に近づくor石像に近づくor一定時間の経過

ガタガタと石像が震え始めると、表面に皹が入りボロボロと剥がれ落ちていく。
中から出てきたそれは、所々に人間の特徴を備えており、耳には水かきのような物と触手が付いており長い鼻の先は朝顔の花のように割れている。そんな超常の存在を目撃した探索者はSANチェック成功/失敗:1D4/2D6+1

「ああ、あの凡愚に無理やり招待された人間か、お帰りは私の後ろにある空間を通っていくといい。またのご利用を願っているぞ」

このまま帰る→END1

山本の解放orチャウグナー・フォーンを追放する意思を見せると彼のものは怒りをあらわにする。
「ただの客として見てやっていたのに、私に向かってくるの、この!私に!いいだろう。全力で叩き潰してくれよう!」

戦闘開始
STR:32 CON:70 SIZ:20 INT:25 POW:35 DEX:15 DB:+2D6 耐久:45
装甲:魔力を付与されていない攻撃の無効化+魔力の付与された攻撃に対して10の装甲
技能
組み付き:80  攻撃の際はかならず組み付きから。
噛み付き:80 1D6+DB-3
逃走に成功→ENDN
退散の呪文に成功→END
H

END_1
チャウグナー・フォーンの背後には真っ暗な空間があった。その中に入った探索者は意識が落ちる。
(もし怪しい金属片を持っている探索者がいた場合)
意識が落ちる直前「貸したものは返してもらいますよ」という声が聞こえ、持ち物から怪しい金属片がなくなる。その際、金属片から消費したMP*3ポイントを何かしらの形で持っていなければENDBとなる。盛っていたらENDNとなる。

END_B
目が覚めるとそこはあの錠剤を飲んで寝た場所だった。
あれは悪夢だったのだろうか。起き上がろうとした手に何か硬いものが当たる感触があったためそちらを確認すると、あの錠剤がたっぷりと詰まった小瓶が転がっていた。
日常の中に戻っていった探索者はしばらくして山本が死んだことを知る。
山本が死んだことを知ったその日の夜、捨てようとしても捨てる気になれなかった例の錠剤を急に気になってしまう。
ああ、これは山本の死の真相を知るためである。だから、これは自分が望んで飲む訳ではないのだ。そう言い訳をして錠剤の詰まった小瓶を手に取る。
バッドエンド:夢の国への永住(キャラロスト)

END_N

目が覚めるとそこは錠剤を飲んで眠った場所だった。
あれはただの悪夢だったのだろうか?いや、あれは明らかに自分の身に起こっていたことだと言う謎の確信を覚えた探索者は手に何か硬いものが当たる感触がある。確認するとそれは、あの世界に行くための錠剤がたっぷりと詰められた小瓶だった。(扱いは探索者に任せます)
日常の中に戻っていった探索者はしばらくしてから山本が死んだことを知る。
後味の悪いものを感じながらも探索者は日常を謳歌していくだろう。
ノーマルエンド:夢の国からの脱出
報酬:SAN回復→1D10
   技能P→1D10+幸運の半分
   取得AF
   夢の国への招待状(錠剤)

END_H
「こんなところでぇぇぇぇぇぇぇ!」
怨嗟の声を上げながら消滅していくチャウグナー・フォーンを尻目に、ショゴス君は山本の死体の方へ這って行く。そして、その触手を山本と接触させると、その体を端からサラサラと灰に変えながら崩れ落ちていく。
それと同時に、強い揺れが起こる。

「崩壊が始まったかな?」
探索者たちの背後から無貌の館にいた褐色の男が現れる。

「何、崩壊に巻き込まれても問題は何もない。外の世界に帰るだけだ。それでは皆様。また、会いましょう」
そう言って男は消える。

 足元が崩れ、崩壊に巻き込まれた探索者の意識はそこでいったん途切れる。
 目が覚めるとそこは自分の部屋のベッドの上だった。
 どうやら現実世界に返ってきたようだ。
 そして、テーブルの上には見慣れない紙切れが置いてあった。
 そこには見知らぬ携帯の番号と『実に面白かったからご褒美に私の連絡先を教えよう、一度だけ協力してあげようじゃないか   N』といったことが書かれていた。
 その日の昼ごろ、1D100で一番高い数値を出した探索者の元に電話がかかってくる。
 相手は山本だ。

『この前は御免な、俺から飲みに誘っておいて先に帰っちまった感じになって。また今度誘うからよ、そんときは詫びも含めて俺の奢りだ!ただそれだけ言いたかったんだ。んじゃ、またな』

 探索者はまたいつもと変わらない日常の中に戻っていく。

ハッピーエンド:夢の国の消滅
報酬:SAN回復→1D10+5
   技能ポイント→幸運の半分+3D10
   取得AF
   ニャルラトテップとのコネ(一度限り使用可能)

NPC
山本 輝(やまもと ひかる)
25歳 男
航空自衛隊のパイロットをしている。
明るく前向きな性格をしている。しかし、日常的にはあまり運がよいとは言えず、よく周囲の人間のトラブルに巻き込まれてしまい、逃げ遅れている。意外と大雑把な性格をしている

先輩
羽化我 御霊(うかが みたま)
山本の高校のときの先輩。
夢の国に囚われた後、借金返済のために人間を招けと外の世界に放り出された。しばらくどん底生活をしていたが、ある日、楽しそうに友達らしき人物たちと居酒屋に入る山本の姿を見て醜い嫉妬に駆られた。
俺はこんな生活をしてるのに、なんであいつは!
そして、山本を呼び出して夢の国に強制的に送り込む
STR:13 CON:12 POW :13 DEX:16 APP:13 SIZ:13 DB:+1D4 耐久:13
技能:こぶし:70 鉄パイプ:50 ダメージ1D8+db

ショゴス君
クトゥルーランドの案内人
山本の魂が入れられている。かわいい
STR:3 CON:1 POW:15 DEX:1 SIZ:5 耐久:4

AF
願いのロザリオ。
仕事から解放されたい!
それだけを祈り続けたバーストの魔力がいつの間にか染込みアーティファクトとなった一品。

機能:このロザリオには1日に1ポイントMPを生み出して溜め込む機能が付いている。
   また、溜め込んだMPを消費した分だけ持ち主の傷を癒すことが出来る。
   尚、気絶していると使用することは出来ない。
   内包されたMPが0になった際、このロザリオは灰になって崩れ落ちる。
   内包できるMPは最大で10ポイント

バーストから渡された際にはMPが5ポイント内包された状態である。

怪しげな金属片
機能:この金属片には魔力が込められており、探索者がMPを消費する自体が発生した際にこちらに蓄えられた
   MPが優先的に使用される。尚、怪しいフードの男に渡された段階ではMPが10込められている。
   一人辺り1つしか持てない。

魔力の込められた金属片
機能:屋台の景品で獲得が可能。この金属片には魔力が込められており、中の魔力を使うには身につけたうえで呪文などを唱える必要がある。入手した際にはMPが10込められている。
一人辺り最大で3つまで持つことが出来る。

テストプレイ中困ったこと

クライマックス時にそのまま帰る探索者と残って夢の国を壊す探索者の意見が割れた場合。
→もし夢の国を壊す探索者が3人以下の場合でもめていたら強制的に戦闘にするなどの処置を行ってください。幸運しだいではありますが3人以下じゃまず全滅する確立が高いので。

復活した先輩に殴りかかる。
→先輩はHP半分で復活させてください。もしこれで再び死んだらHP全快で復活させてください。テストプレイ中に二回死にました。また、二度目以降の復活はSANチェック無しでゲームが進行するように動いてください。

先輩言ってること滅茶苦茶じゃん。支離死滅じゃん。
→そういうものだと思ってください。実際に先輩は自分を救いたくって必死です。

クライマックスで山本君の死体が燃やされちゃった!もしくは激しく損傷しちゃった。
→夢の国崩壊の際、たとえ探索者も死んでいようが、死体の損傷が少なければ魂は無事として復活できます(SANを1D6減らしてもらいますが)しかし、逆説的に死体の損傷が激しかったら復活できないわけで、ハッピーエンドのはずが、山本君から電話がかかってこないで、山本君が死んだ旨を伝える電話がかかってきます。

山本の家
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園内MAP
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シナリオ・・・作らないと(白目)

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