2024年04月06日更新

【新クトゥルフ】地獄列車

  • 難易度:★|
  • 人数:2人~3人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

推奨技能:目星、聞き耳、手さばき(触覚を使用する技能での代用可)

概要
気が付くと知らない電車に乗っていた探索者。窓の外は暗闇が広がり不穏なアナウンスまで入り始める。
チクショウ!こんなところにいられるか!ゼッタイニ脱出したらぁ!

まあ、いつものだよね。
タイトル通り、地獄行きになるのか?はたまた脱出することが出来るのか?
さあ、探索するよろし。

初心者向けの割とシンプルなシナリオです。
また、KPも誘導しやすい環境が整っているため、KP初心者でもとりあえず回せるかと。

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ストック

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導入
あなた方は普段通りの生活を送っていたはずが、気が付くと、見知らぬ電車に乗っていることに気が付く。
外の景色を確認しても墨汁で黒く塗りつぶしたかのような暗闇が広がっている。ガタンガタンと音を鳴らし、微妙に揺れていることから走っていることぐらいしか分からない。いきなり見ず知らずの場所にいることに気が付いた探索者達はSANチェック(成功/失敗:0/1)を行う。
このタイミングで以下の車内放送が流れ始める。
「本日はご乗車いただき、誠にありがとうございます。次は終点、閻魔殿、閻魔殿でございます。ご乗車の皆様はこれまでの人生を反省して後悔しながら震えてお待ちください」

探索スタート

1両目
目星無し
列車内を見渡すと、少し古臭い内壁に壁際に座席と網棚が設置されているスタンダードなタイプの電車内であることが分かる。他の車両との連結部の扉にはそれぞれ【お帰りはこちらです】、【御用の方はこちらです】と掘りこまれている。普通の列車には天井付近に広告の類が大量にあるが、それらは一切見られない。
また、探索者たちの他にも、もう一人男性が座席で横たわっていることに気が付く。
探索者達が起きた時に、自信の持ち物を確認する発言をした場合、ポケットから一枚の紙が見つかる。

この車両には技能を使って調べられるような物はどこにも無く、技能に成功しても情報は出ない。

ポケットから見つかった紙
『あなた方の大事な物をお預かりしました。この先の車両に隠しましたので、是非とも探してみてください』

男性に声をかけた場合
男性に声をかけると体をもぞもぞと動かし、ゆっくりと起き上がる。
「ここはどこだ?君たちはいったい?」とスゴイ混乱した状態で周囲を見回し始める。

男性を落ち着かせた場合
「あぁ、すまない。・・・そうだな、こんな状況ではあるけど、自己紹介をしておかないか」
「僕は布袋 新羅斗(ほてい にらと)だ。変装するパフォーマーをしている」
男性を起こした状態で探索者がポケットの中の紙に気が付かなかった場合、この男性がポケットから紙を発見する。

布袋に対する質問
Q.ここにどうやって来たか分かるか?
A.分からない。朝普通に起きたはずなんだが・・・気が付いたらここにいたんだ。

Q.この列車についての質問
A.分からない。一般的な車両にしか見えないが・・・。

Q.何か罪を犯したのか?
A.ちょっと心当たりが無いな。

Q.大事な物にツイての心当たり。
A.・・・気のせいだと思うんだが、この列車内で目が覚めてからどこか体の感覚が鈍い気がするんだ・・・いや、きっと関係ないな。すまない、忘れてくれ

この男性は探索者と同じ程度の情報しか持っていない。KPが探索者たちをそれとなく誘導するために使用すればよいかと思います。

他の車両に行かずに【お帰りはこちらです】の扉を開いた場合
扉を開けると、まだ車両が続いているのが見える。
その車両の奥にある扉付近に、3人の人間がいることが分かるだろう。そして、その背中を探索者達は知っている。何故なら、それはあなた達自身の背中なのだから。もし、後ろを振りむいた探索者がいた場合、後ろの扉は開き、その先には同じ恰好をしているあなた方の姿が見えるだろう。
このような不可思議な減少を目撃してしまった探索者達はSANチェック(成功/失敗:0/1D2)を行う。
この光景を見ても探索者たちがこの扉をくぐろうとした場合、KPは布袋を使って「大事なものを探さなくていいのかい?」等の声かけを行い、探索者がそのまま帰ってしまわない様に警告を一度出すのが無難だと思われ。それでも扉を潜る選択を探索者たちが取ったのならば、BAD ENDを参照

【御用の方はこちらです】を開いた場合
探索者たちが現在いる車両とほぼ同じ形状の車両が続いている。2両目へ

2両目
1両目と殆ど同じ様に見える。しかし、前の車両との相違点として、次の車両へと続く扉には目が掘りこまれているのと、天井付近には広告らしきものが張り出されているのが分かる。
また、この扉には鍵がかかっているわけではないため、先に行こうと思えば行くことが出来る。

広告について
広告は漢文でかかれていることが分かる。これをちゃんと読むためには≪歴史≫か≪知識≫ロールをする必要がある。またこれとは別に≪目星≫でも情報を得ることが出来る。
≪目星≫成功
広告の文字の配置に強い違和感を覚えた探索者は広告内の文章のサイズが一部大きくなっており、それが矢印の様に見えることに気が付く。矢印を目で追っていくと、網棚を刺していることが分かる。この網棚に対して行う目星にボーナスダイス+1

≪歴史≫or≪知識≫成功
広告には、『鬼の握力でも折れない文房具なら鬼人堂』や『亡者を痛めつける拷問道具のレンタル始めました 閻魔殿』等かかれている中に、漢文の文法としてはおかしい文字が紛れていることに気が付く。その文字を追っていくと網棚と読める。網棚に対して何か行う際、ボーナスダイス+1

車両全体に≪目星≫を行った場合
≪目星≫成功
普通の車両のように見えるが、どこか強烈な違和感を覚える。しかし、それが何なのかまでは分からない。

網棚
一般的な網棚であるように見える。
この網棚に対して≪目星≫を行うことが出来る。
≪目星≫成功した場合
成功すると網棚の中の一つにマジックミラーのような物が置かれているのが分かる。
その向こう側を手さぐるった場合、硬質な球体がいくつかあることが分かるだろう。それらの球体を手に取って確認すると非常にリアルに作られた義眼であることが分かる。あまりに精巧な作りなため、周囲で見ていただけの探索者はSANチェック(成功/失敗:0/1)を行う。
マジックミラーを無理やりどかした場合、眼球らしき物が合計で6つ転がっている光景が目に入るためSANチェック(成功/失敗:0/1d3)を行う。手を伸ばして触れると、それが精巧に作られた義眼であることが理解できるだろう。
この発見した義眼は、一人二つまでしか所持出来ない。それ以上持とうとすると持ち上げた筈が、網棚に置いている不可思議な体験をすることになる。当然このような体験をした探索者はSANチェック(成功/失敗:0/1)

座席、背もたれ等残りの車両内にあるもの
情報は無いため、技能に成功しても情報は何も出ない。

目の刻印されている扉を潜った場合
3両目に移動

3両目
列車の壁に対して垂直に二つずつ設置された座席が同じ方向を向いて並んでいる。席の上には荷物棚が設置されている。座席の背面には折り畳み式のテーブルとネットがついており、壁には小さな窓がついている。窓の外は先ほどまでと同じように真っ黒な空間が広がっている。
奥に見える扉には手が刻印されている。

荷物棚
高さ的に覗き込むことが出来ないため、基本的に探索する場合は手探りで行う形になる。そのため≪手さばき≫or触覚を使う技能で判定を行える。

技能成功
荷物棚の奥の方まで手を突っ込んだ際、ヌルリとした感覚が指先に当たる、疑問に思って手を荷物棚から抜き出すと、指先が血がついている。SANチェック(成功/失敗:0/1)
ネット
エチケット袋が入っている。それ以外には何も無い。

座席
一般的な座席。≪目星≫ロールに成功することで新しい情報が出てくる。
≪目星≫成功
座席の背もたれにかかっているレース刺繍のパターンがいくつか違うものが混ざっていることに気が付く。

テーブル
パッと見一般的なテーブルであるように見える。基本的に情報は何も無い。

背もたれのレース刺繍のパターンが違う座席
この座席に対しては≪手さばき≫or触覚を使う技能で判定を行える。
技能成功
座席の背もたれに設置されているテーブルの一部の手触りがプラスチックの物ではなく、柔らかくサラサラとしたシートが貼られていることに気が付く。このシートは上手く剥がせそうである。
剥がした場合、シートの裏側の色が良く見慣れた、探索者自身の肌の色と同じ色になっていることが探索者の目に入るだろう。
この情報を共有した場合、他の探索者はダイスロール無しでこのシートを発見できる。
また、このシートは一人1枚しか取得できない。

手が刻印された扉
この扉には鍵が掛かっていないため、先に進むことが出来る。先に進んだ場合4両目に移動する。

4両目
この車両は人がすれ違えない程度の幅の通路が奥の扉まで伸びており、通路には等間隔で扉が設置され甘ったるい匂いが充満している。扉についている窓から中を覗くと、コンパートメント席になっていることが分かる。次の車両に続いている扉には鼻が刻まれており、一枚の紙が張り付けられている。

鼻の扉に張り付けられている紙
この扉はどこか一か所以上コンパートメントの扉を開けないと開くことはありません。
また、あなた方の大事な物はコンパートメント席に隠させていただきました。
甘い香りにはお気を付けください。
ああ、脳筋式で片っ端らから開けて探られるのも面白くないので、お一人につき、開けられるコンパートメント席の扉は2つとしましょう。
それでは、良き探索を

窓から覗き込んだ場合(全ての部屋)
普通のコンパートメント席が広がっている。窓の向こうはのどかな田園が広がっている。

コンパートメント席の扉の前では≪聞き耳≫(香りに対して)を行うことが出来る。

1,2,3,5,6,7,8,9の扉
≪聞き耳≫成功
部屋の中から甘ったるい匂いが漂ってくる。

扉を開けた場合
扉を開けた瞬間、強烈な風が吹き込んでくる。あまりの強風に反射的に顔の前に腕を持ってきた探索者たちの視界には、自分たちの腕の他に壁事座席を抉り取られたかのようなコンパートメント席が広がっており、そこから見える外の光景は乾いた荒野を赤黒い霧が覆いつくしていた。さらに、残っているスペースにそれはいた。
あなた方はそれを見たことがある。いや、日本の義務教育を終えた者なら誰でも見たことがあるだろう。そこに立っていたのは人間の骨、骸骨である。普通は動くはずがないそれはカタカタとあなた方をあざ笑うように歯を打ち鳴らすと、手に持った巨大なメイスを振り被り、緩慢な動作で襲い掛かってきた。このような非現実的な光景と命の危機が唐突に目の前に現れた探索者はSANチェック(成功/失敗:0/1D6)を行う。
戦闘開始
探索者達が誰も武器を所持していなかった場合、布袋の行動順になると、マヌーバーを行い骸骨からメイスを奪う行動を取る。
骸骨を破壊することで戦闘は終了する。
これ以外この部屋で行う処理は無い。

4,10の扉
≪聞き耳≫成功
部屋の中から甘ったるい匂いに紛れ腐敗臭が漂ってくる。

扉を開けた場合
一般的なコンパートメント席であることが分かる。しかし、扉の窓から覗き込んだ時とは違い外の景色は荒野を赤黒い霧が覆っている物になっている。
4の部屋にはオルゴールが置いてあり、そこから流れ出る旋律はどこか心を落ちつけてくれる気がする。SAN値を1回復する。
6の部屋の座席には小さな宝石箱が置いてあり、開けると宝石で作られた草花が6輪入っている。この草花は一人2輪までしか所持出来ない。

扉を一人2つ以上開けてしまった場合
開けた瞬間、その扉から今まで開けた扉の数だけ骸骨が出現し、無限湧きするようになる。おそらく探索者たちは尻尾撒いて逃げるしか無くなるだろう。KPは布袋を使って探索者たちを1車両目の【お帰りはこちらです】と刻まれた扉まで誘導するといいだろう。その場合は今まで通過した車両の数だけDEXを振り、失敗した数だけ骸骨から攻撃を加えられる。

鼻が刻印された扉
一つ以上のコンパートメントの扉を開けていると鍵が外れ、先に進めるようになる。先に進む場合は5両目へ

5両目
いくつかのテーブルとイスが並び、その上には旨そうな食事が並んでいる。また、座席には明治初期の紳士淑女の恰好をした人たちが座っており、楽しそうに談笑しながら食事を取っている。しかし、その喋り声があなた方の耳に届くことは無く、まるでパントマイムを見ているような気分にさせる。
車両の窓からは幅が何キロもありそうな川に掛かっている橋の上を走っていることが分かる。
次の車両へ続く扉には口が掘りこまれており、紙が張り出されている。

口の扉に張り付けられた紙
お客様方もそろそろお腹が減っている頃でしょう。ですので、お食事を用意いたしました。
どうぞ食べてから先へ進まれてください。
別に不要の場合はそのまま進んで貰っても構いません。

食事をする場合
周囲を見渡すと誰も座っていないテーブルがある。近づくとそこには探索者の人数分の食事が用意されているのが分かるだろう。(布袋の分は無い)
このことに違和感を覚えた場合、探索者は≪目星≫ロールを行う。
無視して探索者達がその食事を食べようとした場合、カトラリーを手に取ったタイミングで布袋が
「・・・あれ?僕の分は?」と悲しそうに言い始める。布袋の分を何とかしようとした場合は≪目星≫ロールを振って貰う。
それでも無視した場合、布袋は悲しそうな顔で周囲を見渡すと何かを見つけたようにふらりとどこかに行ってしまうだろう。ここのテーブルの食事を食べてしまった場合、幽霊に接触された際のPOW対抗にペナルティダイスを2つ追加し、減少するPOWが3D10になる。

≪目星≫成功
とあるテーブルに目が向く。そのテーブルには探索者と同じ人数の紳士淑女が座っているが、楽しそうに談笑しながらフォークを口元まで運んでいるが、そのフォークには何も刺さっておらず、肉を切るために動かしているナイフも肉にドンドン埋まっていっているが切れている様子は見られない。明らかに異常な光景を見た探索者たちはSANチェック(成功/失敗0/1)
またテーブルには探索者+1人分の食事が置いてある。

探索者たちがそのテーブルに近づいてしばらく何もしないor話しかけると、不思議そうな顔で探索者達の方を向く。紳士が探索者達に向けて何か話してくるがその声は聞こえないが、探索者たちの話声には反応を返す。
ここで探索者たちが開いているテーブルを指さす等のアクションを起こすと、申し訳なさそうに一度頭を下げると、ゾロゾロと席を移動する。
改めてテーブルの上を確認すると、それぞれの食事に添えられているカトラリーの中で一番小さなスプーンには持ち手に口の形が刻まれているのに気が付くだろう。

ちなみに、食事の味は可もなく不可もなくとなっている。

口の刻まれた扉
特に鍵は掛かっておらず先に進むことが出来る。先に進む場合は6両目へ

6両目
細い通路が伸び、奥の方に次の車両へ続く扉が見える。その扉には耳が刻まれている。
通路の左手には一つだけ扉があるが、窓等はついていないため、中の様子を窺い知ることは出来ない。右手にはいくつか窓があり、外は真っ赤な池やぐつぐつと煮られている大釜が見える。

通路の扉
この扉に対しては情報は特に出ない。鍵は掛かっていないため中に入ることは出来る。

扉の中
車両を一両まるまる客室にしている豪華な部屋となっている。
大きめのベッドにその横に設置されたサイドデスク、サイドデスクの上にはダイヤル式の金庫が置かれている。向かい合うように置かれた二つの皮張りのソファの間には繊細な彫刻を施されたテーブルが設置されており、その上にはクリスタルガラスで作られたチェスセットが置いてある。対局の途中なのか盤面には駒が置かれている。
ソファには二人の紳士が座っており何かを喋りながらチェスの駒を動かすモーションをずっと続けている。
ここで5車両目で食事を行った探索者は紳士が喋るたびに小さくノイズのような音が聞こえていることに気が付くだろう。探索者は≪聞き耳≫ロールを行える。

≪聞き耳≫成功
ノイズが走るたびに
「じょおうでぃー・・・おうえふ・・・じょうさいえー・・・ほへいえいち・・・きしえいち・・・そうりょしー・・・」と繰り返し言っていることが分かる(チェス盤の盤面を参照)

_金庫__
金庫のダイヤルに171538と入力すると開けることが出来る。
中には小さな十字架のついたチェーンピアスが3対入っている。一人1対しか獲得できない。

ちなみに、食事をしていないならノイズのような音は一切聞こえない。
タイミングを見計らい、布袋が次の車両に向かう為の扉が開かないか試してみないかと言われる。

ベッド
ふかふかのベッド。探索しても特に何も無い。

耳が刻まれている扉
この扉には鍵が掛かっていないため先に行こうと思えば行くことが出来る。
先に進むなら7両目へ移動

7両目
1車両目と同じような光景が広がっている。ただ一つ違うのは、扉の左右がガラス張りになっており、その向こうが運転席であることが見えているのである。
その運転席には運転士と思しき人物が立っていて、運転を行っている。
探索者はこの運転士に対して≪目星≫ロールを行える。
≪目星≫成功
運転席に立っている男性の体がまるで幽霊の様に微妙に透けていることに気が付く。このことに気が付いた探索者はアイデアを行う。
≪アイデア≫成功
これまで経験した事柄からあなたは気が付いてしまう。もしやあれは本当の幽霊なのではないか?そして、この列車が終点に到着したら本当に取り返しのつかないことになってしまうのではないかと・・・その考えに至った瞬間、背中から嫌な汗が噴き出す。SANチェック(成功/失敗:0/1D8)
≪アイデア≫失敗
特に何も思うこと無く、こんなおかしな空間だからそういうこともあるだろうと判断する。

運転席に近づくorその場である程度の時間観察を続ける
突如運転士が車内放送を行う為のマイクを手に取り口元に近づけたかと思うと
「本日はご乗車いただき、誠にありがとうございます。当列車はまもなく終点、閻魔殿へ到着します。ご乗車の方々は忘れ物ののないいよよよよううにににににににに命を引きずりこまこまれれれてててててくたばりなさやが死死死死死死死死死死死死死」(言語がバグったようなRPなら言葉選びはなんでもよい)
そう叫びながら首を180度回転させると探索者達の方を見てくる。その眼窩は何も収まっておらず、どす黒い血がとめどなく溢れ続けている。そして、そのままの姿勢で壁を貫通しながら急速に探索者たちの方へと接近してきた。その運転士の幽霊に続くように様々な恰好をした幽霊が老若男女問わず大量に車内の壁を貫通しながら群がって押し寄せて来る。このような光景を見た探索者はSANチェック(成功/失敗:1/1D8)を行う。
先ほどアイデアを成功させてSANチェックを終わらせている探索者は(成功/失敗:0/1)となる。

また、その光景を見た布袋は
「こんなところ居られるか!俺は帰るぞ!【お帰りはこちらです】ってあったよな!」
と言うと、通ってきた扉を開けて1両目目指して走り始める。

探索者たちも逃げる宣言をした場合、車両をまたぐ毎にDEXで判定を行う。失敗した場合、追いついてきた幽霊に触れられてしまうため、POW対抗をする必要がある。失敗した場合POWが永久的に2D10減少する。

幽霊or骸骨から逃げながら1車両目に到達した場合
1両目の半ばまで走ったタイミングで布袋が躓き転んでしまう。足をくじいたのか中々立ち上がる気配の無い布袋は探索者たちの方へと手を伸ばしている。

ここで探索者達は選択することが出来る。
布袋を助けるか、助けないか。

助けない場合
DEX判定を行うこと無く【お帰りはこちらです】の扉を潜ることが出来る。
END_Aへ

助ける場合
探索者達のSTRの合計値が布袋のSIZを10上回る度にボーナスダイスを一つ追加する。30以上上回っているなら自動成功となる。
また、足をくじいた布袋がいるため、探索者は≪DEX≫をハードで成功する必要がある。失敗した場合、脱出前に幽霊に触れられるor骸骨から攻撃を受けてしまう。

END_Bへ

BAD END:五感を一つも取り戻さずに帰還した場合
【お帰りはこちらです】と刻まれた扉を潜った瞬間、探索者たちはたった一人で真っ黒な空間に放り出されるだろう。喋ることも出来ず、何か音が耳に届くこともなく、体に何かが触れた感覚も無い。そんな空間で時間の感覚が無くなるほど放置された探索者達は正気を保つことは出来ないだろう。探索者ロスト。

END_A
扉を潜るとそこは真っ黒な空間だった。どこまでも落ちていくような感覚を覚えるあなた方の耳に、
「まさかためらいなく置いてかれるとは思わなかったよ。いや、それが正常な人間の反応だったっけ?それにしても見慣れた光景過ぎてちょっとつまらなかったよ。まあいい、君たちは無事脱出したのだ。それだけは賞賛に値する」
そう嘲るような声が聞こえたかと思うと、引っ張り上げられる感覚と共に周囲が明るくなっていく。
意識を取り戻したあなたは、見知らぬ天井が目に入る。横になっていた体を起こして周囲を見回すと、真っ白な部屋に様々な機器が置かれている。そしてあなたはここが病院で、デパートに買い物に行ったら天井の崩落事故に巻き込まれてしまっていた所まで思い出す。
病院で目が覚める前に経験したあれはただの夢だったのだろうか?それにしてはやけに現実感が強かったような・・・———セッション中にケガをしていた場合、同じ場所に同じようなケガをしていることに気が付くーーーそのような疑問を覚えつつ、売店に足を運んだあなた方は偶然そこで再開を果たす・・・。
セッション終了。

もし、大事な物の回収が全部出来ていないor持って【お帰りはこちらです】の扉を潜らなかった場合以下の機能が失われる。
眼球→視力:目星は自動失敗、他の技能も知識系以外は常にペナルティダイスが3つ付く状態になる。
シート→触覚:触れている感覚が無くなる。触覚が作用するような技能は常にハードで判定を行う状態。
宝石草花→嗅覚:聞き耳(嗅覚)の場合自動失敗、味覚が必要な技能もハード判定になる。
スプーン→味覚:味覚が必要な技能は自動失敗するようになる。
ピアス→聴覚:聞き耳は基本的に自動失敗するようになる。

END_B
扉を潜るとそこは真っ黒な空間だった。どこまでも落ちていくような感覚を覚えるあなた方の耳に、
「まさかあのような場面で助けられるとは思わなかったよ。君たちとの探索は中々面白かったぞ。ふふふ、また会おうか。ああ、これはサービスだ」
そう楽しそうな声が聞こえ、体の中に何かが入ってくる感覚がする。そのまま体が引っ張り上げられる感覚を覚えると周囲が明るくなっていく。
意識を取り戻したあなたは、見知らぬ天井が目に入る。横になっていた体を起こして周囲を確認すると、真っ白な部屋に様々な機器が置かれている。そしてあなたはここが病院で、デパートに買い物に行ったら天井の崩落事故に巻き込まれてしまっていた所まで思い出す。
病院で目が覚める前に経験したあれはただの夢だったのだろうか?それにしてはやけに現実感が強かったような・・・———セッション中にケガをしていた場合、同じ場所に同じようなケガをしていることに気が付くーーーそのような疑問を覚えつつ、売店に足を運んだあなた方は偶然そこで再開を果たす・・・。
セッション終了。

もし、大事な物の回収が全部出来ていないor持って【お帰りはこちらです】の扉を潜らなかった場合以下の判定が入る
眼球→視力:目星が--20%
シート→触覚:手さばきや触覚が必要な技能が--20%される
宝石草花→嗅覚:聞き耳に--10%(聞き耳の数値が10%いかになることは無い)
スプーン→味覚:味覚が必要な技能が―30%
ピアス→聴覚:聞き耳に―20%(聞き耳の数値が10%いかになることは無い)

報酬
技能P:使用した技能×5P+幸運の半分
SAN回復:1D3
ニャル様の声を聞いているためクトゥルフ神話技能+1

END_B追加報酬
POW+1D10

エネミー情報
骸骨
STR(筋力):60/30/12
POW(精神力):5/2/1
DEX(敏捷性):40/20/8
APP(外見):95/47/19
SIZ(体格):45/22/9
INT(知性):65/32/13
幸運:40
アイデア:65/32/13
MOV(移動率):7
マジックポイント:1
ビルド:0
使用武器:メイス→通常の物より大きい物なため、大きめののこん棒以上の火力が出るものとする。また、STRが60未満の場合差が10出るごとにペナルティダイスを一つ追加する。
技能:近接戦闘(格闘)→45 1D10+DB、武器が無い場合は1D3 回避→30
喪失正気度0/1D6
特性:骸骨を討伐する場合、1D100を振り与えたダメージ×5以下の数値を出さなければならない(7版332ページ参照)

幽霊
幽霊に触れられるとPOW対抗を行い、失敗すると2D10ポイントを永遠に失う。成功するとその幽霊を追い払える。

APP(外見):90/45/18
POW(精神力):35/17/7

NPC
布袋 新羅斗

STR(筋力):65/32/13
CON(体力):85/42/17
POW(精神力):45/22/9
DEX(敏捷性):80/40/16
APP(外見):??
SIZ(体格):65/32/13
INT(知性):60/30/12
EDU(教育):75/37/15
幸運:50/25/10
SAN(正気度):45
アイデア:60/30/12
知識:75/37/15
耐久力:15
MOV(移動率):8
マジックポイント:9
ビルド:1
DB:1D4

技能:目星60 聞き耳60 近接戦闘(格闘)80 回避40
基本的に探索者がロールミスして情報を得られなかった時に情報を出すサポート枠。
その正体はニャル様。生死の境にいる人間の五感機能を奪い、あえて知らせずに大事な物として探さてその様子をニヤニヤしながら見ている。

1両目、2両目
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3両目
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4両目
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5両目
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6両目
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7両目
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チェス盤の盤面
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※チェスの駒はいらすとやさんの物をお借りしています。

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