鵺鏡
鵺鏡
茨木童子
源頼光
若き女子を浚い、切り殺しては生のまま喰らった、と云われる。茨木童子は人食いの鬼であった。少なくとも酒呑童子が退治されてしまう以前は。
恐ろしくも美しい食人鬼、茨木童子に恋をする人間が現れた。その恋は苛烈にして、留まるを知らず、周囲の者を不安にさせた。
その不安に応えるように、源頼光は動き出す。茨木童子の力を削がんと立ち上がる、怨霊となり果てた英霊の目は怪しく輝いていた。