2024年10月29日更新

DX3『Living Flower Fake』

  • 難易度:★★★|
  • 人数:2人~4人|
  • プレイ時間:8時間以上(テキストセッション)

~あらすじ~
M市で発生した不可解な"同時殺人事件"を調査するべく君たちはUGN支部へと招集された。
手がかりを集め、君たちは事件の解決へと奔走する―
※若干気持ちの悪い描写があります。閲覧の際はご注意ください。
※このシナリオではミステリー要素が少しありますが推理できなくてもクリア可能です。
 
シナリオの改変は構いませんが自作発言、無断転載などはおやめください。

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ストック

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コメント

*シナリオアップデート
23/12/16 シナリオ公開
24/03/03 ボスデータ修正


シナリオデータ

プレイヤー人数:2~4人
プレイ時間:8時間~
消費経験点:130+30+4(EE用)点
使用するルルブ・サプリ
PL必須ルルブ・サプリ
・基本ルルブ①②
・上級ルールブック
准必須
・エフェクトアーカイブ(エフェクトはEA準拠)
・アイテムアーカイブ(アイテムはIA準拠)
・ヒューマンリレーション
・バッドシティ(GM確認用に推奨)
※その他ルールブックは相談して追加


ストーリー

街で発生した不可解な同時殺人事件の調査を依頼されるPCたち。事件を調査するにつれ、FHセルリーダー“ヴァイオレット・プランター”の陰謀へと迫る。
新たなる被害者を増やさないためにもUGN、R担の協力で事件の黒幕である“ヴァイオレット・プランター”を捕らえるためにPC達は奔走する。
このシナリオは殺人事件の黒幕である“ヴァイオレット・プランター”を撃破すれば終了となる。


トレーラー

汗ばむ夏も鳴りを潜めた九月の始まり
隠されていた殺意の刃が牙をむき、平穏な日常切り裂いていく
 
街中に舞い散った三つの花弁、残された手掛かりを紡いで共通点を見つけ出せ
 
君たちは秘密の土壌に埋まった真実を掘り起こす
 
ダブルクロスThe 3rd Edition「Living Flower Fake」
ダブルクロス――それは、裏切りを意味する言葉。


ステージ

■東京都M市
解説:
【UGN支部】M市支部
保護育成を中心とした活動なので戦闘員は少なめ。大規模な任務となると外部の支部から応援を要請したりする。


NPC詳細(※ネタバレ含む)

“ヴァイオレット・プランター”
性別:女 種族:人間
一人称:私
二人称:あなた
◆データ
ブリード:クロスブリード
シンドローム:オルクス/ソラリス
▼概要
大学時代は一般人として心理学を専攻しており、人心掌握術を用いて様々な事業を拡大していた。研究者としても優秀で、植物から抽出される薬品などを主に取り扱っていた。
数年前あるとき事業に目を付けたFHと接触し、その際に遺産【祈りの造花】に触れ覚醒。
自身の身に起きた遺産の力を目の当たりにし、遺産の持つ魔性の魅了に憑りつかれ、この力を利用してビジネス展開しようとFHセル“ミスチーフ”を立ち上げる。
口では被害者たちを可哀想に言っているが腹の底では単なるビジネスの土台程度にしか思っていない。


HO PCには以下の設定がつく

PC共通:PCはUGN関連のワークスもしくはUGNに協力するオーヴァードとなる
 
★データ的なアドバイス
・範囲攻撃を使用できるアタッカー1人以上参加推奨


HO詳細

PC共通 ワークス:UGN関連 カヴァー:指定なし
まだ日が昇り切っていないある夏明けの早朝。通信端末から鳴り響くUGNから緊急招集のアラームで君は叩き起こされた。
『レネゲイドが関わっていると疑われる殺人事件が発生。調査可能なエージェントは至急応答ください』


☆オープニングフェイズ☆

MASTER:暁の惨劇

解説
第一の被害者が殺されるまでを描いたマスターシーン。
 
描写
【午前5時10分】
太陽が顔を出す前の静かな朝。
うだるような夏の暑さはほんの少しだけ鳴りを潜め、朝晩は過ごしやすい日が続く今日この頃。
まだ人々が活動する前の人気のない通路、そこから少し外れた雑木林の草地を少女のローファーの靴底が踏みしめる。
 
セリフ:赤間 結香
「どうしよう…」
「家からもう随分離れちゃったし…学校はまだ開いてないし…」
「もぅ…なんでこんな時、に…」
 
描写
困ったように髪をかき上げ、焦る少女の足元で何かかがトサ、と草地を叩く。
 
セリフ:赤間 結香
「………えっ」
「…あれ」
「私、今…」
「なにか―」
「えっ」
「え、い、い、いやッ―――」
 
描写
足を止めて後ろを振り返ろうとした少女の言葉がピタリと途切れる。
代わりに聞こえてきたのは―
 
結末
赤間結香が殺されたところでシーン終了。


OPENING:慌ただしい朝 ScenePL:-

解説
早朝から緊急招集されたPC達へ任務通達するシーン
 
描写
【午前7時半】
太陽が顔を出してまだ間もない早朝。
本来ならばまだ安眠の中で新しい日常が訪れるのを待ち焦がれているかもしれない時間は端末から鳴り響いた緊急招集アラームで引き裂かれた。
招集をかけたのはM市に拠点を構えるUGNM市支部。
君たちを呼び出したのはそのUGN支部長だった。
シッカリと閉じられた正面玄関の裏、関係者用の裏口から中に入るとスーツ姿の人物が君たちを迎える。
 
セリフ:秘書
「お待ちしておりました。ドタバタしており申し訳ございません」
「こちらの支部長秘書をさせいていただいておりますエージェントです」
「この度はご助力ありがとうございます」
「応接間で支部長がお待ちです。ご案内いたします」
 
描写
秘書の後をついていくと慌ただしく業務に奔走する支部のエージェントと何人かすれ違う。
それだけで緊急事態であることを肌で感じ取ることができるだろう。
と、その先に一つの扉の前に差し掛かる。
ノックを数回すると「どうぞ」と声が返ってくる。
 
セリフ:秘書
「失礼いたします。招集に応じていただいたエージェントの皆さんがお見えになりました」
 
描写
扉を開けると机に一人の人物が書類整理に追われていた。
その人物は読んでいた書類を一度机に置くと君たちへと姿勢を正す。
 
セリフ:支部長
「今回、招集をかけたM市支部支部長です」
「まずは緊急招集に応答してくれてありがとう」
「皆に来ていただいたのは他でもありません…突然の事件に人手が足りなくてですね」
「うちの支部はただでさえ前線に出られるエージェントが少ないため皆さんに招集をかけたという経緯です」
「では早速、事件の概要を説明します」
 
描写
支部長は全員の顔を一度見渡してから机の上の資料を手に取ると、紙面に書かれた概要を読み上げる。
 
セリフ:支部長
「本日午前5時15分頃に殺人事件が発生」
「被害者は周辺の高校に通う高校生…それが3人も…」
「事件当時に稼働していたレーダーから現場周辺でエフェクトを使用された形跡はないため当初はレネゲイドとは無関係とされていたが…遺体の司法解剖を担当した監察医から通報がありレネゲイド事件と発覚…」
「つい先ほど関係者への根回しが完了してあなたたちを調査チームとして緊急招集したというのがここまでの経緯よ」
「現場を担当しているR担の捜査官にはすでに話を通し終えています。私の名前を出してくれれば調査に協力してくれるはずです」
「遺体安置所には例の通報した監察医がいるから詳しい話を聞けでしょう」
「ある程度情報収集が完了したら一度支部に戻ってきて報告をお願いします」
「…任務の内容は以上です。疑問点等ありませんか?」
 
描写
そこで一度支部長は読んでいた資料から顔を上げ、集まった君たちの顔を見渡す。
(PCたちから質問を受ける)
 
セリフ:支部長
「もちろん、連絡をいただければこちらも相応のバックアップはさせていただきます」
「何があるかわかりません。少しでも危険な予感がしたら支部に戻ってきてください」
「……それでは、よろしくお願いします」
 
描写
支部長は部屋を後にする君たちの後ろ姿を期待と不安が入り混じった眼差しで見送った。
こうして、不可解事件その調査の幕が開いたのだった。
 
結末
支部長から任務を通達されたところでシーン終了。
シーンが終了すると以降のミドルフェイズではUGN支部から以下の支援を受けることができる。(※配置NPCによって支援内容を変更すること)
 
【支援:支部長】
《妖精の手》
対象が判定ダイスを振った直後に使用。ダイス目の一つを10に変更する。1回の判定につき1回。1シナリオ1回。戦闘時には使用不可
 
【支援:秘書】
《C:ノイマン+生き字引》
全ての〈情報:〉判定の代わりに(6+1)DX8で判定ができる。1シナリオ1回。戦闘時には使用不可


☆ミドルフェイズ☆

MIDDLE1:KEEP OUT ScenePL:-

解説
遺体の現場を調べるシーン。事情徴収や聞き込みも可能。
PC数によってはR担捜査官もこのシーンのみ情報収集判定に参加しても可。参加の際は以下のデータとなる。


【事情徴収:R担捜査官】
〈情報:噂話〉を2DX10+2で判定可能。


MIDDLE1~2はシーンのタイミングが前後しても構わない。
 
描写
君たちは事件が発生したという現場の一つ、逢魔公園へと訪れていた。
教えられた現場の近くでは「KEEP OUT」と黒字で書かれた黄色のテープ、そして付近で止められているパトカーがその物々しさを演出していた。
君たちが現場に歩み寄ると一人の警官が呼び止める。
 
セリフ:R担捜査官
「コラそこ、ここは今関係者以外立ち入り禁止だ。野次馬なら帰んな」
 
⇒調査協力に応じたエージェントであることを話す
描写
その単語に思い当たる節があったのか警官はあぁ、と少し面食らいつつも事情を理解した様子で口を開く。
 
セリフ:R担捜査官
「…あの支部の言っていた調査員か…私がR担の捜査官。この現場の指揮を預かっている」
「UGNから事件解決に協力しろと話は聞いている」
 
描写
咳払いを一つして警官はそう名乗る。
警官はサッサと口を閉じると懐から書類を取り出す。
 
セリフ:R担捜査官
「ここに来たってことは現場の状況を聞きに来たのだろう?…今回の事件の遺体発見までの経緯を説明する」


★この情報は自動開示される
・「現場A」
被害者の名前は赤間 結香(あかま ゆか)
十字高校普通学科専攻の3年生。18歳女性
遺体発見時刻:【午前5時20分】
第一発見者:近所に住む30代男性(一般人)。日課のジョギング中に近くの雑木林から呻き声を耳にして恐る恐る見に行ったところ遺体を発見。周辺に人影はおらず、遺体のみとの証言。
遺体発見時の状況:遺体発見現場は被害者の通学路脇に広がる雑木林の一角で発見された。
 
・「現場B」
被害者の名前は青木 明日香(あおき あすか)
三ッ星高校外国語学科専攻の2年生。17歳女性
遺体発見時刻:【午前5時25分】
第一発見者:近所に住む40代主婦(一般人)今朝ゴミ捨て場にごみを捨てに行った住人が路地裏から顔を出して倒れている遺体を発見。ごみを出すために家から出るまで住宅地は静かだったと証言。
遺体発見時の状況:現場は家々が立ち並ぶ住宅地内。遺体は下肢が路地裏に入った状態で倒れているところを発見。
 
・「現場C」
被害者の名前は黄瀬 美穂(きのせ みほ)
四葉高校商業学科専攻の1年生。16歳女性
遺体発見時刻:【午前5時40分】
第一発見者:最寄りの交番所属の警察官。見回りの帰りに遺体を発見。見回りを始めた午前5時頃には被害者を含む人影は見られなかったと証言。
遺体発見時の状況:現場は被害者の通学路から少し離れた公園のトイレ付近で発見された。


セリフ:R担捜査官
「…以上が遺体発見の流れだ」
「現場と現場の間はまぁまぁ離れていて大人の足でも10分以上はかかる」
「それに早朝の人通りの少ない街中だとしても目撃されずに一人一人殺していくのは難しいだろうな」
「それと、殺害されたガイシャ同士の接点だが…今のところまだ見つかっていない」
「ガイシャ同士での交友関係なし、今のところ共通しているのは全員女性で高校生、ってところくらいだ」
「気になるのは被害者三人がなぜ朝の5時なんていう時間帯に外を徘徊していたのか……その辺りは被害者の関係者から聞き込みをして見つけ出すしかないだろうな」
「……被害者のご両親は現在憔悴気味でとても話を聞ける状態じゃない。当たるなら学校関係の方だろうな」
 
(★情報項目公開)
  
結末
シーンが発生すると以下の情報収集項目が公開される。


☆情報収集☆

☆最初に提示されるのは以下の3つ
・「赤間 結香」〈情報:噂話〉達成値6
・「青木 明日香」〈情報:噂話〉達成値6
・「黄瀬 美穂」〈情報:噂話〉達成値6
 
・「赤間 結香」〈情報:噂話〉達成値6
真面目で素行のいい生徒という評価を聞く。
今年は大学受験を控えており、志望校を目指して勉学に励んでいた模様。
周囲には「今年は秘策があるから大丈夫」と友人に対して意気込んでいた様子。
実は子供の頃飲んだ漢方薬が苦すぎて薬嫌いになったらしく、子供っぽいから直したいとクラスメイトにこぼしていた。
 
・「青木 明日香」〈情報:噂話〉達成値6
水泳部に所属している。入部当時からかなり好成績のタイムを収めていたらしく、水泳部のエースの一人。
先週夏休み中に行われた水泳大会では堂々の一位という快挙を成し遂げていた。去年は体調不良のせいで出場できなかったため、今回の大会は夏休み返上で練習に打ち込み、かなり張り切っていた様子。
 
・「黄瀬 美穂」〈情報:噂話〉達成値6
中学の頃から彼女を知る人に尋ねると私服中学だった彼女はあまり交友関係が広くなく、よく黒い服を着て教室に一人でいることが多かったそうだ。運動も苦手らしく体育の授業も休みがちだった。
しかし、卒業が迫る頃には雰囲気が柔らかくなり話す機会も増えていたらしい。


MIDDLE2:死体は語る ScenePL:-

解説
遺体安置所へ遺体の遺留品確認と死体所見を聞くシーン。
MIDDLE1~2はシーンのタイミングが前後しても構わない。
 
描写
君たちは警察署内の受付へと訪れていた。
受付とはいえ、警察内部ということもあってかどことなくピリついた空気が漂う。
少し落ち着かないながらも受付嬢は淡々と手続きを進めていた。
 
セリフ:受付
「はい、えぇっと……面会ご予定の…でしたね」
「先生、お客様がお見えになりました」
 
描写
受付嬢の視線の先を追うと白衣を着た人物が君たちの前に現れた。
 
セリフ:監察医
「お疲れ様です」
「本件の検死と解剖を担当したUGNホワイトハンド所属の監察医です」
「えぇっと、支部長さんがおっしゃっていたUGNの調査員…であっていますか?遺体をご確認に来た」
 
⇒そうだと答える
セリフ:監察医
「はい、確認しました」
「それではご案内します」
 
描写
監察医に連れられ、解剖室に足を踏み入れると3つの台が行儀よく並べられていた。
ベッドから伸びる手足は年頃の少女らしく細くすらりとしているが、みずみずしかったであろう肌つやはすっかり青ざめてしまい、その全員が死人の様相を浮かべている。
その首元には赤黒い真一文字の一線がグルリと囲み、生の執着を生々しく浮かび上がらせる深いひっかき傷が刻まれていた。
一つ一つの痕跡が残された肢体が冷たく横たわる様は彼女たちがどうしようもなく命を絶たれた存在なのである、という事実を君たちの眼前に陳列していた。
 
セリフ:監察医
「三人とも大体状況が同じなのでまとめてご報告させていただきますね」


★この情報は自動開示される
・「死体検案調書」
※3人ともほぼ内容が同じため一括表記
死因は被害者の首に索状物を巻き付けてから絞めつける頸部圧迫による【窒息死】。顔にうっ血と眼瞼結膜溢血点、防御創として首周りに擦過傷が見られるため【他殺】と断定。
凶器は【植物の茎部分を編んで作られた策条物】であると推定されるが、現場からそれらしき凶器は見つかっていない。
死体所見と遺体発見時の状況を鑑みて、死亡推定時刻は【本日午前5時10分】である。
また、被害者3人に微弱なレネゲイド反応が見られたため解剖を行った。その結果、彼女らの子宮内からそれぞれ【ある物】が摘出された。
 
・「ある物」
親指サイズの白くて丸い石のような物体。
高濃度のレネゲイド反応を発しており、この存在が今回の事件を【レネゲイド関連事件だと決定付けた】
現在この謎のレネゲイド物質が何なのかUGN本部に確認を取っているところであり、結果が判明するまで遺体安置所の金庫に厳重に保管されている。


セリフ:監察医
「――解剖結果は以上です」
 
(★情報項目公開)
 
セリフ:監察医
「皆さんこの後は現場の方へ行かれるんですか?」
「私の方は調査が終わるまでこちらの安置所に居ます。他にもこちらで仕事がありますので」
「何かありましたらまたまた受付の方にご連絡ください」
「……被害者はオーヴァードでもなんでもないただの普通の日常を過ごしていた高校生の方々です」
「真実は明かせないとしても彼女たちのご遺族やご友人のためにも調査、お願いします。皆さん」
 
結末
遺体安置所で監察医と遺体から情報を全て取得するとシーン終了。


☆情報収集☆

☆最初に提示されるのは以下の1つ
・「被害者の遺留品」〈知覚〉達成値7
 
・「被害者の遺留品」〈知覚〉達成値7
被害者の遺留品を調べると以下の3点が気になった。
①赤間 結香
事件当時身に着けていた白いソックスに彼女の血痕が僅かに付着していた。遺体の外傷は首周りのみで血痕は首周りや指先に付着しており、それ以外だと身に着けていたソックスのみである。
②青木 明日香
所有しているスマホからSNSで誰かとやり取りをしている形跡がある。チャットログは消去されているためUGN支部の端末を使用すればログの復元が可能と思われる。
③黄瀬 美穂
遺留品のカバンの中から複数種類の錠剤が発見された。どれもドラッグストアなどで購入可能な痛み止めであるが、未開封のものもあり使用期限から推定するに約1年前から使われなくなっていることがわかる。


MIDDLE3:腰を据えて ScenePL:-

条件:現在提示されている情報収集をすべてクリアする
解説
情報収集を終えて一度全員が報告のために支部に戻るシーン。
 
描写
日も高く昇り始め、時計の針が頂点を通り過ぎ始めた頃。
一通りの調査を終えて君たちは一度M市支部へと帰投した。
応接間の扉を開けると支部長とその秘書が君たちを迎える。
 
セリフ:秘書
「皆様、早朝からの調査お疲れ様でした」
「お待ちになっている間ささやかながら軽食の方をご用意させていただきました。よろしければ召し上がってください」
 
描写
差し出された手の先にはそれぞれが腰かけられるスペースにサンドイッチや紅茶、コーヒーが用意されていた。
 
セリフ:支部長
「調査ありがとうございます」
「集めていただいた資料を元にこちらも調査を進めます。それまで一度待機をお願いします」
 
描写
集めた情報を渡し終え、情報収集も次なるフェーズへと移行する。
 
⇒レーダーについて尋ねると以下を開放(未開放でも進行OK)
セリフ:支部長
「私に聞きたいことでしょうか?」
・「レーダーについて」
街中で発生したレネゲイドの反応を検知して場所を特定するレーダー。しかし、無条件に反応すると必要な情報を見落としてしまう可能性があるため以下の条件を設けている。
1.《リザレクト》以外のエフェクトの使用にのみ反応
2.オーヴァードやレネゲイドビーイングは検知しない
 
⇒★情報収集をすべてクリアする
描写
情報収集があらかた終わった直後、少々慌てた様子でバッと扉を開きながら資料を片手にした支部長が現れた。
 
セリフ:支部長
「たった今本部からあの白い石についての調査報告が返ってきました」
「だいたい察しはついていると思いますが、結論から言うと…【遺産】です」
「分類的には【祈りの造花】と呼ばれる代物…ただし、完全な遺産ではなく未熟な状態のようです」
「それこそ芽の出ていない種みたいな状態です」
「それより、遺産と分かった以上むやみに移動させるのは危険と判断しました」
「たった今本部に遺産の取り扱いに詳しいチームを編成してこちらに向かうよう要請しています。それまであの遺産は遺体安置所の金庫で厳重に保管するよう連絡済みです」
「皆さんは“ミスチーフ”の方をお願いします。これ以上野放しにもしていられませんので」
「敵地に向かうのならば、公共交通機関は見張られている可能性があるのでこちらが車を出します」
(秘書へ)「車を一台お願いします」
 
セリフ:秘書
「はい、かしこまりました」
「皆様、ご準備ができましたら玄関の方までお越しください」
 
セリフ:支部長
「皆さん、あと少しです。よろしくお願いします」
 
結末
PC達がヒヨスクリニックへ向かうところでシーン終了。


☆情報収集☆

☆最初に提示されるのは以下の1つ
・「チャットログの復元」〈知識:機械工学〉or〈情報:裏社会〉達成値8
 
★特定の情報を入手することにより解放される情報
・「チャットログの復元」〈知識:機械工学〉or〈情報:裏社会〉達成値8
を入手→「ヒヨスクリニック」〈情報:UGN〉達成値11 or 〈情報:FH〉達成値9
開放
 
・「ヒヨスクリニック」〈情報:UGN〉達成値11 or 〈情報:FH〉達成値9
を入手→「“ヴァイオレット・プランター”」〈情報:UGN〉達成値9 or 〈情報:FH〉達成値7
開放
 
・「チャットログの復元」〈知識:機械工学〉達成値8
チャットログは所々内容に抜けはあるものの、復元に成功した。
ログは数年前に開業した“ヒヨスクリニック”のスタッフとのものだった。1年前から被害者とやり取りをしている。
 
・「ヒヨスクリニック」〈情報:UGN〉達成値11 or 〈情報:FH〉達成値9
ヒヨスクリニックは保険証などなくても安値で治療を受けることができるという完全予約制の女性向けクリニックである。
さらに深く調べるとFHセル“ミスチーフ”のフロント企業の一つであることが判明。
セルリーダー“ヴァイオレット・プランター”は遺産の研究に執着しており、遺産を用いたビジネス展開を主に活動している。
現在このセルがどのような活動をしているかを調べるには直接このフロント企業に乗り込むしかないだろう。
 
・「“ヴァイオレット・プランター”」〈情報:UGN〉達成値9 or 〈情報:FH〉達成値7
大学時代は一般人として心理学を専攻しており、人心掌握術を用いて様々な事業を拡大していた。研究者としても優秀で、植物から抽出される薬品などを主に取り扱っていた。
数年前、事業に目を付けたFHと接触し、その際に遺産【祈りの造花】に触れ覚醒。
自身の身に起きた遺産の力を目の当たりにし、遺産の持つ魔性の魅了に憑りつかれ、この力を利用してビジネス展開しようとFHセル“ミスチーフ”を立ち上げる。


☆トリガーイベント☆

TRIGGER1:潜入!敵地へ ScenePL:-

条件:ヒヨスクリニックに向かう
解説
ヒヨスクリニックに訪れたPC達はもぬけの殻になった診療所を調査し、“ヴァイオレット・プランター”の目的を探る。
 
描写
日もどっぷり沈んだ夜のM市。
ヒヨスクリニック。住宅地から少し離れた雑居ビルの奥地にそれは鎮座していた。
車を路地裏に隠し、君たちがヒヨスクリニックに潜入すると…そこはすでに、もぬけの殻だった。
待合室、診察室、果ては倉庫まで見渡したが人っ子一人いる気配がない。
それどころか資料類は目につくものはすべて片付けられており、PCに至ってはデータを削除した形跡がある。


☆情報収集☆

☆以下の2つの情報収集が可能※〇/〇表記のものは高い方をクリアすればもう片方の情報もクリアという項目になる
・「診療所の様子」〈知覚〉達成値7
・「データ削除されたPCの復元」〈知識:機械工学〉達成値9/11
 
・「診療所の様子」〈知覚〉達成値7
もぬけの殻になった診療所の中で机の上に並べられたガラスドームが目を惹いた。
ガラスドームにはそれぞれラベルが張ってあるが中身には粉々に砕かれた石の破片が収まっているだけである。
その中で一つだけ破片もなく空っぽのガラスドームが目についた。ガラスドームのラベルには【TYPE-Carthamus Tinctorius】と書かれている。
 
・「データ削除されたPCの復元」〈知識:機械工学〉達成値9
復元されたデータの一つはカレンダーのようだった。様々な予定がメモ書き程度に記載されている中、今日の予定に【本日午前5時半、来院後収穫×3】とメモが書いてあった。
そして日付の丁度1年前、同じようにメモ書きがされており【本日午前5時半、播種×3】と書かれていた。
 
・「データ削除されたPCの復元」〈知識:機械工学〉達成値11
復元されたもう一つのデータはFHセル“ミスチーフ”が行っていたレネゲイド研究の計画書、その一部分だった。
【リビングフェイク計画】という遺産の一つとして登録されている【祈りの造花】を人工的に量産するための計画である。
“祈り”という無形の原動力を収集するために注目したのがブラム=ストーカーの操血能力だった。不安や悩みを解消したいという少女の祈りを、血液を通して【種】に吸わせることで人工の【祈りの造花】を量産することを目論んでいた。
【種】は定期的に血液を摂取させる必要がある。生贄の用意はコストがかかり、献血などの活動は目立つ…そこで“ヴァイオレット・プランター”が目を付けたのは【中高生の月経】だった。改良を重ね、血液の摂取と共に鎮痛作用のある物質を分泌させることに成功。一度体内に入れることで定期邸な血液の摂取を実現させた。
萌芽するのに必要なのはおよそ1年分と計算結果だった。


⇒情報収集項目をすべてクリアする
描写
“ヴァイオレット・プランター”の目的はリビングフェイク計画で作り出された【種】を手に入れることだった。
その時君たちはあることを思い出す。被害者の子宮から摘出されたという白い石、あれこそ“ヴァイオレット・プランター”が求めた【種】だったのではないかと。
(★PC達のリアクションを挟む)
君たちがその答えに辿り着いたその時―
―ドゴォオオオオ!!
外から爆音が鳴り響く。
続いて―
―ダダダダダッ!
外から銃撃戦らしき音が繰り広げられている。
急いで外に出てみたのならば、遺体安置所の方角で黒煙が上がっているのが見えるだろう。
続いて武器を構えこちらに向かう秘書が現れた。
 
セリフ:秘書
「皆様、ご無事でしょうか!」
「申し訳ございません、どうやら待ち伏せされていたようです」
「私はここで敵の足止めをしていますので皆様は爆発があった方へ向かってください」
 
描写
早口にそう捲し立てると秘書は身を翻し、銃撃音が鳴り響く路地の方へ駆け出す。
 
結末
遺体安置所に向かうところでシーン終了。


TRIGGER2:轟音、そして追いかけっこ ScenePL:-

条件:TRIGGER1後
解説
遺体安置所に辿り着いたPC達が監察医から情報をもらい、“ミスチーフ”の構成員をR担捜査官と共に追いかけるシーンとなる。
 
描写
爆発が起きてから数分後、いまだにもうもうと煙を上げ続ける遺体安置所に辿り着いた。
今朝案内された道をたどり走ると、例の金庫の場所に通じる扉はひしゃげ、破壊の爪跡が遺っていた。
ボロボロに破壊され、大穴まで開けられた部屋の一角、瓦礫に紛れて監察医が血まみれで倒れていた。
 
セリフ:監察医
「…………」
「大丈夫です…生きていますよ…何発か撃たれた挙句爆発で吹き飛ばされましたけど…」
「奴ら、私が金庫の開け方を話さないからって金庫ごと破壊して中身を持って行ってしまいました…」
 
描写
愚痴っぽく軽口を叩いてはいるがまだ応急手当は完全にできてはいないようだった。
 
セリフ:監察医
「いえ、私の怪我は…大丈夫です。少なくともこの怪我では死にはしません…」
「リザレクトも機能していますし先ほど応急手当もしました。皆さんがここでできることはありません」
「…やられ際に一番きついやつを当てておきました…奴らを追ってください。今ならまだ間に合います…」
 
描写
ふわり、と土煙に混じった痕跡が鼻腔をくすぐる。
匂いの元はちょうど大穴が開けられた先を示していた。
 
セリフ:監察医
「どうか…追ってください。お願いします」
 
描写
遺体安置所を後にして匂いを元に駆け出すと丁度武装した人影が見えた。
 
セリフ:構成員A
「オイ、何派手にやってんだ!静かにやれって言っただろ」
 
セリフ:構成員B
「仕方ねぇだろ!あのクソ医者がなかなか口を割らねぇから―」
 
描写
君たちが車まで駆け出すと人影は君たちの存在に気が付いた。
車まであと少しと手を伸ばしたそのとき、やつらは窓から拳大の塊を君たちに向かって投げ捨てた。
―ドゴォオオオオ!
それは目を焼くほどの閃光を纏って破裂し、当たりに爆炎をまき散らす。
ようやく煙が晴れたかと思えば車はすでに小さくなっており、万事休すかと思ったその矢先―
けたたましいサイレンの音を響かせて、一台のパトカーが君たちの前で急停止する。
 
セリフ:R担捜査官
「おい!あんたら!今の爆発はなんだ!」
(★事情を説明する)
「大体事情が分かった、乗れ!追うぞ!」
 
描写
事情を聞いたR担捜査官はすぐにパトカーへと君たちを促す。
そして扉を閉めたと同時にアクセル全開にし、赤いサイレン音と共に夜の街を駆けだす。
 
セリフ:R担捜査官
『被疑者は国道を時速120kmで西方面に逃走中。色は黒、ナンバーは…』
 
描写
縦横無尽に駆けまわる車をパトカーが追いまわし、君たちはとある港へとたどり着いた。
狭い通路は車で抜けることはできない。
君たちはパトカーを降りるとコンテナの隙間を駆け抜けて、船舶が止まる波止場が見渡せる開けたところに飛び出した。
目的の人物を目で探す。しかし、こうなることを読んでいたのか港の明かりが全て落とされており、目で探し出しだすのは難しい。
だがやらなくては、ここで見つけなければ奴らをみすみす逃してしまうことになる。


・「“ミスチーフ”はどこだ」〈知覚〉達成値〈非公開〉
※全員挑戦可能
※場面に相応しいEEを宣言すると侵蝕+1と引き換えに達成値+1
GM向け解説:判定の成否に関わらず、挑戦すると襲撃者に付着した匂いを辿ると一隻の船に辿り着く。ここで重要なのは【全員が】判定に参加するという事。


描写
………襲撃者に付着した匂いを辿ると一隻の船に辿り着く。
コンテナが積まれた一隻の貨物船を見つけ出す。幸い、まだ発着しておらず急いで船に飛び乗ればまだ間に合う。
しかし…船を探すことに夢中になっていた君たちはカチャ、背後から銃口を向けるかすかな音を聞き逃した。
 
セリフ:R担捜査官
「ッ―!伏せろ―ッ!!」
 
描写
―ダァンッ!!
乾いた銃声が鳴り響く。
君たちが振り返ると同時にR担捜査官の左肩から鮮血が迸る。
 
セリフ:R担捜査官
「ぐっ…!」
 
描写
ブォ―――!!
同時に船が発進する汽笛が鳴り響く。
 
セリフ:R担捜査官
「くそっ…!待ち伏せか…!」
「この程度で死にはしない!ここは食い止る!さっさと船に乗り込んで犯人を捕まえろ!」
 
描写
そう叫ぶとR担捜査官は武器を掲げると構成員へ放つ。
船は少しずつ港から離れようとしている。
飛び乗るなら今しかない。
 
結末
PC達が“ヴァイオレット・プランター”が潜伏していると思われる船に乗り込んだところでシーン終了。


☆クライマックスフェイズ☆

CLIMAX:Living Flower Fake ScenePL:-

条件:TRIGGER2後
解説
船に忍び込んだPC達が”ヴァイオレット・プランター”と対峙する。
 
描写
貨物船に潜入し、警戒しながら船内を捜索する君たち。
するとその行く手をカツン、と甲板を叩くヒールの音が君たちの前に立ちふさがる。
 
セリフ:“ヴァイオレット・プランター”
「あら、騒がしいネズミが紛れ込んだと思ったら…」
 
描写
それと同時に、パチンと指を鳴らす音。
そして真っ暗だった船上が突然白いライトで照らされ君たちを暗闇から炙り出す。
 
セリフ:“ヴァイオレット・プランター”
「あの支部は前線のエージェントが全然いないと思っていたのだけれど…」
「トラブルは重なるものねぇ…」
 
描写
ウェーブのかかった長い髪をかき上げ、不敵な笑みを浮かべながらそう語る彼女こそがFH"ミスチーフ"のセルリーダー…"ヴァイオレット・プランター"に間違いなかった。
 
セリフ:“ヴァイオレット・プランター”
「……まぁ、いいわ。幸か不幸か実験動物がわざわざ出向いてくれたようなものだし…」
「あら、止めるって何を?」
「悪いけど、こっちはただビジネスをしていただけよ?」
「そう、本来ならあの子たちも辛い思いしなくて済むし私たちもビジネス展開できる…ウィンウィンの関係になれるはずだったのよ?」
「痛い、辛い、でも…その【絶望】はなかなか他人と共有できない」
「挙句の果てには”話題に出すのもタブー”なんて空気にされちゃってたった一人で抱え込まないといけなくなっちゃう…」
「何とかしてって【祈り】を抱えてね」
「だぁれも救おうとしないから私が手を差し伸べたってわけ」
「あぁ、ちょっと誤算はあったけど…新しいことに失敗はつきものでしょ?」
「トライ&エラー、この失敗は次に活かさないとねぇ」
「そういうことであなたたちにはこの子たちの次の”プランター”になっていただこうかしら」
「フフ、ご存じ?この船にはねぇ、海外に運び出すための医薬品がたくさん積み込まれているの」
「錠剤とか薬液とか…造血剤とか、ねぇ?」
 
描写
不敵な笑みを浮かべながら“ヴァイオレット・プランター”はポケットからあの白い種を取り出すと後方のタンクへと投げ入れた。
ドポン、と液体の中に放り込まれた種が覚醒する。
黄色い花を咲かせた異形のバケモノがタンクから這い上がり、"ヴァイオレット・プランター"を護るように囲む。
その覚醒をトリガーにし、君たちの後ろから武装した"ミスチーフ"の構成員が現れ銃口を向ける。
 
セリフ:“ヴァイオレット・プランター”
「お目覚めかしら、私の可愛い坊やたち」
「お腹が空いているわよねぇ?まずはそこのネズミさんたちからいただいちゃいましょうか」
 
描写
怪しく、妖艶な空気を纏う"ヴァイオレット・プランター"の《ワーディング》が甲板全体に展開される。
 
【衝動判定:難易度9】


▼描写&セリフサンプル集(TYPE-Carthamus Tinctorius)
(★攻撃)
描写
TYPE-Carthamus Tinctorius…そう名付けられた怪物がしなる植物の両腕を伸ばすと銃弾に気を取られている君たちを背後から襲い掛かった。
太く長い蔦が回避し損ねた君の首に巻き付き締め上げ、引き寄せる。
その瞬間、ふと脳裏を過るこの事件の被害者たちの赤黒い一線を。
 
(★撃破)
描写
おおよそ生き物とは思えないような断末魔を上げてとなったTYPE-Carthamus Tinctoriusはひき潰される。


▼描写&セリフサンプル集(“ヴァイオレット・プランター”)
(★攻撃)
描写
"ヴァイオレット・プランター"の両手に毒々しく咲く石造りのベラドンナが掲げられる。
形を歪ませ、それは銃となり紫焔の弾丸を君たちへ放つ。
着弾した紫焔はその身を焼くだけにとどまらず、くらくらとする甘い香気が集中力を削いでいく。
 
(★TYPE-Carthamus Tinctorius撃破時)
「…あら、結構タフにしたつもりだったけど…やるじゃない」
 
(★与ダメージ)
「……あら、まだ動けるのね?」
 
(★被ダメージ軽傷)
「は、ハハ…残念ねぇ…仕留めそこなったみたいよ?」
 
(★被ダメージ深刻)
「あら、なに?…ちょっと、ムカついちゃったじゃない」
「でも、その程度の力なんかで私は――」
「ッ!?」
描写
新たに銃を形成しようとした…"ヴァイオレット・プランター"の手が凍り付く。
【祈りの造花】を握る片手が徐々に石化していく。
それはその力の【代償】に相応しく、彼女が【絶望】をしている何よりもの証拠だった。
 
(★被ダメージ撃破)
「あ、あぁ………」
「あ、が…は、ハハッ…私、わた、しは…この程度でぇ…」
「【絶望】、なんかぁ…!」
「あぁぁあああああがぁああああああッ!!!!」
描写
手先から始まった石造りの硬直はすっかり彼女の全身を包み。
最後に、君の一撃を見上げる彼女の眼を石へと変えて打ち砕かれる。


結末
戦闘終了条件を満たしたところでシーン終了。
★バックトラックについて
使用されたEロイス:なし
※PCに合わせて増減して構わない


★戦闘データ★

【PC4人の場合】
“ヴァイオレット・プランター”(HP:110)
TYPE-Carthamus Tinctorius×3(HP:50)
“ミスチーフ”構成員×2(HP:40)
 
【PC3人以下の場合】
“ヴァイオレット・プランター”(HP:80)
TYPE-Carthamus Tinctorius×3(HP:40)
“ミスチーフ”構成員(HP:30)
 
◆エンゲージ解説
後方7mに“ミスチーフ”構成員(種別:トループ)×2
前方5mに“ヴァイオレット・プランター”、TYPE-Carthamus Tinctorius×3
中央にPC達全員で一つのエンゲージ
 
勝利条件:エネミーの撃破
敗北条件:PCの全滅
 
“ヴァイオレット・プランター”
性別:女 種族:人間
一人称:私
二人称:あなた
◆データ
ブリード:クロスブリード
シンドローム:オルクス/ソラリス
【肉体】1 〈回避〉3
【感覚】1 〈射撃〉5
【精神】2 〈意志〉7
【社会】5 〈情報:FH〉1
【HP】110 【行動値】4
装甲値:5
侵食率:120%(ダイス+3個)
Dロイス:【遺産継承者:祈りの造花】
取得エフェクト
▼オルクス
《C:オルクス》3
《ディストーション【射撃】》1
《領域の盾》3
《オーバーロード》1
《完全なる世界》4
▼ソラリス
《罪人の枷》4
《甘い芳香》4
《ポイズンフォッグ》3
▼遺産継承者
《ハンドレッドガンズ》5
▼エネミーエフェクト
《生命増強》3
※レベルは侵蝕値修正済み
 
◆コンボデータ
▼ヴァイオレット・カース
《C:オルクス》3+《ディストーション【射撃】》1+《完全なる世界》4+《罪人の枷》3+《ポイズンフォッグ》3+《オーバーロード》1
タイミング:メジャー
技能:〈射撃〉  ダイス:13
クリティカル値:7 難易度:対決
対象:範囲(選択) 射程:至近
攻撃力:30
解説:命中した場合、ラウンド中対象の判定の達成値-6。メインプロセス後選択武器破壊
❖マクロ
13DX7+5 ヴァイオレット・カース
(x)d10+30 命中した場合、ラウンド中対象の判定の達成値-8。メインプロセス後選択武器破壊
 
■戦闘プラン
1. 1RのセットアップでPC達のエンゲージに《甘い芳香》で【行動値】-8
2. 自分の手番マイナーで《ハンドレッドガンズ》で武器作成
3. メジャーでコンボ《ヴァイオレット・カース》を使用して同エンゲージのPCを攻撃。対象にできるPCがいない場合、《ポイズンフォッグ》をはずして単体攻撃へ
4. 攻撃を受ける直前、《領域の盾》を使用しTYPE-Carthamus Tinctoriusを盾にし、ダメージを防ぐ
 
TYPE-Carthamus Tinctorius
種別:一般 ブリード:クロス
シンドローム:エグザイル/ブラム=ストーカー
【肉体】4 〈白兵〉10
【感覚】3 〈知覚〉2
【精神】1
【社会】1
【HP】50 【行動値】7
装甲値:8 侵食率:80%(ダイス+2個)
装備:ワイヤーウィップ
◆コンボデータ
《C:エグザイル》2+《妖の招き》3+《踊る髪》1+《鮮血の一撃》5+《ブラッドバーン》3
タイミング:メジャー
技能:〈白兵〉  ダイス:12
クリティカル値:8 難易度:対決
対象:単体 射程:10m
攻撃力:21
❖マクロ
12DX8+10-2 末摘花
(x)d10+6+15
解説:HP7点消費。HPダメージを与えた場合、対象を自身のエンゲージへ移動しBS硬直付与。
 
“ミスチーフ”構成員
種別:トループ ブリード:クロス
シンドローム:エンジェルハイロゥ/ブラックドック
【肉体】2
【感覚】4 〈射撃〉5
【精神】2
【社会】1
【HP】40 【行動値】10
装甲値:0 侵食率:100%(ダイス+3個)
装備:ボルトアクションライフル
◆コンボデータ
《アタックプログラム》5+《スタンボルト》1+《小さな塵》5+《ピンポイントレーザー》5
タイミング:メジャー
技能:〈射撃〉  ダイス:7
クリティカル値:10 難易度:対決
対象:単体 射程:200m
攻撃力:18
❖マクロ
7DX10+15+5
(x)d10+8+10
解説:装甲無視。HPダメージを与えた場合、BS放心付与


☆エンディングフェイズ☆

ENDING:その後― ScenePL:-

解説
事件後のエピローグとなる。
 
描写
UGNの応援が駆けつけ、FHミスチーフは構成員共々あえなく全員お縄となった。
積荷の中にあった研究データはすべてUGNが押収し、その中にはミスチーフが施術した患者のリストも発見された。
同じく発見された摘出方法を元に患者たちは後遺症もなく無事に治療され新しい被害を出すこともなく彼女達の日常は守られた。
かくして、M市を襲った同時殺人事件は幕を閉じた。
 
亡くなった3人は通り魔殺人として処理され、弔われた。真実が彼らの前に明るみになることはおそらく、ないだろうが…
誰かが真実を見つけることで被害者たちを2度、殺さずに済むのかもしれない。
今はそう、信じて―
 
結末
エピローグを展開してシーン終了。このシーン後PCそれぞれのEDを行ってもよい。


☆アフタープレイ☆

経験点配布時の「シナリオの目的を達成した」は5点になる。
セッションに最後まで参加した : +1点
Dロイス【遺産継承者】: +1点
最終侵蝕率による経験点:各々宣言
よいRPをした:+1点
他のPLを助けるような発言や行動を行った:+1点
セッションの進行を助けた:+1点
場所の手配、(ry:+1点


☆あとがき☆

あとがきまで目を通していただきありがとうございます。
シナリオ作者の月影アトと申します。
まずはダブルクロスThe 3rd Edition「Living Flower Fake」を最後までご覧いただきありがとうございます。
今回のシナリオは「女子高生連続殺人をしたい」という衝動と「いやでも適当な理由で女子高生が死ぬのは嫌だな」という作者の思いが融合した形になります。
被害者が女子高生であることの合理的な必然性を求めた結果が今回のシナリオのオチというわけです。
シナリオ前半は若干のミステリー要素である「被害者の共通点はなんだ?」という謎をPCPLの皆さんにあれこれ楽しみながら推理してもらい、後半で答え合わせをしてクライマックスへという構成を目指しました。
皆さんの推理は当たりましたか?もし当たった方がいらっしゃったらGMはたくさん褒めてあげてください。
後半、クライマックスまでの道のりは前半の後味の悪さを払しょくするようなアクションの連続を配置しました。今までのNPC達と協力し、諸悪の根源を打ち倒すまでの流れは劇場版名探偵コナンシリーズを参考にさせていただきました。
ボス戦ではぜひPL達には気持ち良くなっていただきましょう。
また、劇中のUGN側NPCは自由に配置できるようにできる限り表現等を汎用的にしました。お手持ちのお気に入りNPCを配置してぜひこのシナリオで遊んでください。
それでは改めまして、シナリオを最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
このシナリオはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
『ダブルクロス』は有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。

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ダブルクロスを中心に自作シナリオを公開しています。 シナリオは基本自作発言をしなければ改変をして構いません

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