2019年10月04日更新

【CoCシナリオ】神話生物:確保・収容・保護 2話 神話生物収容編

  • 難易度:★★★|
  • 人数:2人~6人|
  • プレイ時間:2~3時間(ボイスセッション)

H.P.ラブクラフトが現実改変能力者で執筆した文章が世界に適用され、神話生物を生み出すSCPであったら?
本作は続き物であるため、前作1話 SCP財団就職編のご一読をよろしくお願いします。
特別収容プロトコルを制定するための実験を行った場合の実験結果を追加していない為、考えつき次第項目を増やす予定です。
また、2話で片付くと思っていましたが尺が長くなる為3話に変更しました。

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ストック

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導入

6か月間の訓練期間は通常の職員と同じく9時から始まる。特殊な職業についた実感はあったが特に9時から9時10分の間はそれを感じる。宗教的な祈りとでもいうのだろうか。最初は躊躇っていた探索者達だったが半年もすれば羞恥心は既に塵ほどもない。
「確保・収容・保護。確保・収容・保護。確保・収容・保護。確保・収容・保護。」
10分間のスピーカー放送に合わせて呟く。
暫くするとデイビッドから探索者達に支部長室に来るよう連絡が入る。

「やあ。今日集まってもらったのは他でもない。本日で6か月の訓練の満期終了となった。晴れてレベル3セキュリティクリアランスの特別採用エージェントとなったわけだ。まぁといっても今日から劇的に勤務内容に変更があるわけではないけどね。ただ、異常現象が発生した際に現地に赴いて対処する権限が与えられただけだからね。それと貸し出していた戦闘服等の装備品は返却して、オーダーメイドのものを受け取ってくれ。これでより自然に動けるだろうからね。」

●SCP財団アメリカ支部に支給されている戦闘服
特殊な素材で形成されており、打撃・斬撃・銃撃などのあらゆる衝撃に対する装甲を持つ戦闘服。通常の戦闘服と比べ衝撃吸収力および耐久性に優れている。また、外見は偽装を行うため死体石鹸製品社の従業員が身に着けているツナギと同様のものとなっている。オーダーメイドのため、十全に身体を動かすことが出来、技能値にマイナス補正はない。
装甲:物理的ダメージを半減する。耐久力30

●軍用ナイフ
 手の形状を考慮してつくられたオーダーメイドの軍用ナイフ。自前の軍用ナイフを用いるときのみ、技能値に+10%して振ってよい。

●火器
 訓練を積んだ火器のみ使用が許され、理由がある場合のみ持ち出し可能。

●トラック
 3人乗り。死体石鹸製品社が採用しているトラックと同様の外見をしているが、あらゆる改造が施され、爆撃にもある程度耐えうる強さを誇る。可及的に速やかに鎮圧されなければならない事案でない限りはこのトラックで現地に赴くこととなる。

探索者達は戦闘服などのオーダーメイド品を受け取り、しばらく慣らしながら勤務を続けるだろう。そんな折、デイビッドから連絡が入る。

From デイビッド
件名:召集命令
本文:サウスカロライナ州にて事案発生。詳細の説明を行うため、直ちに業務を中断し出動準備を整え支部長室へ集合せよ。

更に重ねて社内スピーカーでも探索者達の名前が呼ばれる。出動命令を受けた探索者は出動準備を行い支部長室に集合する。

●支部長室にて
 「では、説明を行う。本件は民間人が発見し警察へ通報があった。内容を考慮した結果異常現象の可能性が高いため、SCP財団が介入し対処することとなった。まず現地の状況だが、サウスカロライナ州山間で直径50cm程度の穴が開いており、そこから悲鳴のような音が鳴っているそうだ。音自体人間のものに近いが言語ではないそうだ。報告された情報は異常だ。現在財団が周辺地域の封鎖に当たっている。君たちは現地に赴いて調査を開始してくれ。また、食堂で略式ミーム予防措置を経由するように。初のフィールドワークで緊張するかもしれないが、頑張ってくれ。」

本編

●サウスカロライナ州山間にて
 探索者達がトラックでGPSを頼りに指定地域へと向かう。途中で警官に偽装した財団職員による検問を受ける。指定地域に侵入し、しばらくすると奇妙な音が耳に入ってくる。最初は耳鳴りのような音だったが、音源へ近づくほど精神を逆撫でする音声として聞き取れるようになる。
「イイイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィギィィィィィィイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
人間の悲鳴にも動物の咆哮にも似つかぬあまりにも精神を不安定にさせるような異常な音にSANチェック0/1
探索者達は車内から数人の職員が現場の整理を行っているところを発見する。探索者達が降車すると彼らは探索者達に対して報告を始める。彼らは最も現場に近かった支部のエージェントであり、探索者達が来るまでの間一般人に被害が出ないように努めていたのである。
「あなた方が特採収容チームの方々ですね。我々は一般のフィールドエージェントです。現在周辺地域の整理を行い、最低限の安全を確保しました。報告にあったとおりでしたらSCP-1939-αの可能性が高いため、我々はこれ以上の関与が禁止されています。そのため、ここから先の対処については引き継ぎという形になります。」
暫くすると、彼らは撤退を開始する。

ここから探索者の調査が始まる。

・穴について
【KP情報】
土を構成する主要物質の二酸化珪素や酸化アルミニウム等を吸収しながら這っていた特殊ショゴスは時間の経過とともに土の吸収速度が上昇した。結果として今回の穴の付近に達した時点で穴を開けるほどの吸収速度となった。ただし、丁度地下水が溜まっている地域であったため、あまり水を吸収していなかった特殊ショゴスは水の吸収速度が遅く、ここで地球の中心部へ到達することなくせき止められている状況である。更に這っている状況では空気との接触が生じる為、空気の吸収も起こっている。したがって、探索者達は穴が空気を吸い込むような流れを感じるだろう。
【PL情報】
 穴は横穴となっている。しばらく何かが這ったように土にくぼみが出来ており、段々とそのくぼみが大きくなり、最終的に横穴となっている。また、不快な音声に変わりはない。
穴は暗く奥はよく見えないが、〈目星〉に成功するか、手を突っ込むか、ライトで照らす等の行為を行えば横穴が奥に向かうほど下へ続いているような形状をとっていることが分かるだろう。
 〈聞き耳〉に成功すれば反響音の様子からかなり地下深くから気色の悪い音がしていることが分かる。更に穴に近づくとわかるのだが、やや空気を吸い込むような流れを感じるだろう。

探索者達はどうにかしてその音源の正体を探ろうとするだろう。探索者達に対して財団が提供できるものであればある程度融通を聞かせてくれることを伝えよう。恐らく掘削機やショベルカーなどの重機械等によって地面を掘り出すだろう。重機械操作についてはCRVが13以上の適正職員を同伴してもらえるため、探索者達は指示を行うだけでよい。
10数メートルほど掘り下げたところでその姿は現れる。穴の中心の明らかに異常な存在が。肌色の肉塊がもぞもぞと脈を打ち動いているのだ。更にそれは人間と同形状の眼球を持っていた。様子を探っていた探索者達はふとその眼球と目が合ってしまう。この悍ましい肉塊が生物として存在していると確信を持ってしまった探索者達はSANチェック1d3/1d10
(サイズが人間大のため、SANチェックはショゴスの半分としている)

探索者達が職員たちに協力を求めていればここでおよそ1/3の職員が狂気に陥る。突然掘り出し作業を行っていた職員の一部が嘔吐したり、殴り合いを始めたり、金切り声を上げ一時混乱状態となる。ここで探索者達にこの場を収めるロールプレイをとってもらおう。現場が落ち着いてからは無事な職員が最終的に肉塊の引き揚げ作業まで行ってくれる。探索者達はトラックに備え付けてあるゲージに特殊ショゴスを入れ、支部へ戻るという流れとなる。KPはここで肉塊に対し何かしてもよいが、最終的に支部へ持ち帰るように伝えること。

・肉塊について
【KP情報】
特殊ショゴスは日本生類創研がショゴス細胞を用いて人間に寄生させたものである。また質量吸収に関しては日本生類創研の技術によるもので商品化するために後付けされたものである。ショゴスを寄生させた後に骨を全て抜き取り、内臓を包む形で体を塊となるように長期間にわたって容器にはめ込み、ショゴスに形を覚えさせた。このときに圧着された部分が切れ目となっている。また、異常な再生力を持つ特殊ショゴスはどれだけ外傷を受けても直ちに再生するため、爆発で消し飛ばしても再生力が上回り死亡することはないイメージとしては亜人に近いだろう。ただし、ナイフで切り開いたり、MRIで検査すれば人間1人の内臓が収められていることが分かるだろう。

【PL情報】
肉塊に対する〈目星〉に成功した場合
 肉塊の表面には人間の顔のパーツのようなものが一通り、バラバラな場所についている。また、口が動いていないにも関わらず、不快な音声を発していることが分かる。更に肉塊の質感としてはやけに生暖かく、人間の皮膚に近い感触をしている。さらに継ぎ接ぎのように切れ目のようなものが多く入っている。

●SCP財団施設における質量放出事故
 探索者達は肉塊をゲージに収め作業を終えると、財団に現場の調査が終わったことを報告する。すると、しばらくして職員達が現場に集まり隠蔽工作を開始する。それを横目に探索者達はトラックに乗り込んで、これまでの経緯をレポートとして纏めながら帰還することとなる。特に探索者達の要望がない限り、トラックに防音加工は施されているが、ゲージには防音加工は施されていない状態となっている。
 防音加工の施されたトラックに肉塊を積み込むと、肉塊の不快な音声がぱたりと止み探索者達は一息つく。あーだこーだと悪態をつきながらレポートを書き、施設に到着すると再びトラックの扉を開け、うるさいゲージを運び込む。また、デイビッドからの要請委があったのだろうか、機動部隊H-P”編集者”が施設入り口で警戒態勢となっている。編集者達も不快な音声を聞き、やや頭を抱えていたが、銃口は全くブレずに肉塊の方へ向けられていた。”編集者”達が施設の扉を開け、誘導を開始する。探索者達が誘導に従って施設内部に肉塊を運び込もうとしたそのときだ。
探索者達に説明なしに以下のダースロールを行わせる。
〈アイデア〉〈クトゥルフ神話〉〈幸運〉〈跳躍〉〈マーシャルアーツ〉

〈アイデア〉または〈クトゥルフ神話〉に成功した者は生命の危機を察知する。習得している者は反射的に爆風キャンセリングを行ってよい。爆風キャンセリングに成功した探索者は0ダメージとなる。失敗してもダメージは半減してよい。また、爆風キャンセリングを習得していないものは反射的に対ブラスト姿勢を取れたとしてダメージを半減してよい。
〈幸運〉に成功した探索者は質量放出時に当たりどころがよく、ダメージの入りにくい形で吹き飛ばされる。ダメージ半減となる。
〈跳躍〉成功した探索者はダメージが1d6無効化される。
〈マーシャツアーツ〉に成功した探索者は受け身をうまくとることに成功する。ダメージとなる。
また、探索者は防具を身に着けているため、ダメージ半減。

以上の効果を重ねてダメージ計算を行うこと。

質量が爆ぜる。突然目の前が真っ暗になり、激しい衝撃を受けたことに気が付いた時には探索者の体躯は宙に舞っていた。否、空を飛んでいた。掠れ行く意識の中大地を見下げた探索者達は土色に染まった施設が視界に広がっているのが分かるだろう。もはや反射的に受け身をとった探索者達は爆発的な音を響かせながら地面へ墜落する。ダメージ8d6(地上から24mの地点から落下する場合のダメージ)おそらくダメージが1d6か2d6となる。

爆風キャンセリングに成功した者はその場で生還し、背後に土はあまり積もっていないため、すぐに這い出ることが出来るまた、足元に肉塊が落ちているだろう。分かることとしては不快な音声がほとんどしなくなっていることくらいであろう。

他の探索者達(吹き飛ばされた者達)はダメージを負っており、ショックロールを行ったものは成否にかかわらず一時的に動くことが出来ないだろう。(意識があるかどうかの違い)
あまりダメージを受けなかったものは手足や内臓系にダメージを負っており、身体を引きずりながらもなんとか動くことは出来る。そんな中、ほぼ全員が無傷の”編集者”たちが場の収束に向けて動き始める。
 「各員、行動に支障があるものはないか。了解。では生存者の捜索と怪我人の治療を開始しろ。私は施設内部の人間へ状況を通達する」
“編集者”達は淀みない動きで行動を開始した。重傷を負った探索者達もすぐに回収され、簡易的な処置を受けるだろう。しばらくして再び土が爆ぜ、穴が開いた。すると中から神野が大量の物資を抱えながら出てくる。
「医療セットとSCP-500を持ってきた!SCP-500については在庫があまりないため、重傷者にのみ使用するように!軽症者は医療セットで処置を施してくれ!」
ショックロールを受けた者はSCP-500により耐久力が完全に回復し、SAN値を1d3回復させて良い。ショックロールを受けなかった者は1d3+1耐久力を回復させて良い。

 また、生存者の治療および救出作業が終了し、死者の掘り出し作業が始まって一段落着いたところで探索者達は先ほどの異常現象を思い出し、SANチェック1d3/1d10

更に1F内部にいた職員のほとんどが死体となって掘り出される。また、死体の状態は全て酷い者で、紙のように薄くなったものもあれば探索者達と同様に地面に墜落し頭が粉々になったものも存在する。等間隔に並べられた凄惨な状態の職員の死体を眺めていた探索者はSANチェック1d3/1d6+1

●肉塊の収容方法の決定
 ここから探索者達は肉塊の収容方法を確立するための実験を行うことになる。質量放出という性質の為に地下の実験施設では非常に大きな危険が伴うために簡易的に工場周辺に工場に偽装した実験施設を数日中に建造し、そこで実験を行うこととなる。また、質量放出時に残っていたデータ(入口に設置されている防犯カメラ(音声付き)の映像などのデータ)は全て残されているため、探索者達は財団職員によって整理されたデータの解析を行うこととなる。このデータ解析によってジョイが怪しいということでジョイ他NPCの調査を探索者達が開始すると思われるが、あくまでも収容が優先事項であるため、NPCの調査は後ほどとなる。(3話に続く)
 収容方法として最も最適なものとしては現時点で質量をほとんど蓄えておらず、全ての物質の吸収速度が遅い為、We will rock youを常に流している部屋に保管することで、常に質量を安全に放出させ続ける音が出来る。またコストの面から見ても最も良い方法である。ただし、We will rock youによって爆発事故が生じたことからWe will rock youから遮断した状態での収容を検討することもあるだろう。その場合恐らく、定期的に収容する物質を変更する、真空中に肉塊を入れ電磁場によって真空中で浮かせるなどの方法をとるだろう。どれも収容方法として間違っていないし、実験を繰り返していることから性質もある程度判明しているだろう。本筋であるこちらに関しては収容方法が確立した時点でクリアとなる。

エンディング

 探索者達は発見時の経緯および特別収容プロトコル、SCPの性質の概要を記載した報告書を纏め、"編集者"へ提出する。これを元に"編集者が更なる実験を開始し、より良い収容方法の確立を行うだろう。あなた達はSCP財団における「最善の最善」と呼ばれる機動部隊を命の危険に晒すことなくSCPを引き継いだのである。あなた達は財団から受け持った初の事案を無事対処した。SAN値を1d10回復させて良い。
更に段位クリアランスが2に上昇し、段位クリアランス2までの技のうち1つを習得してよい。
また、クトゥルフ神話技能を3%得る

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