2024年08月31日更新

騒音駆除

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~4人|
  • プレイ時間:4~5時間(テキストセッション)

 SW2.5 シナリオ、少し慣れてきた初心者用(推奨LV3)。
 SW2.5の世界観に慣れることを目的としたシナリオ。

 ハーヴェス王国近郊の村、リカ村。この村はどうやら騒音で悩んでいるようで...。

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見出し2【概要】

使用ルールブック
SW2.5基本ルールブック1

見出し2【あらすじ】

 ブルライト地方南部に位置するハーヴェス王国の首都、ハーヴェス。冒険者であるPC達は依頼を求めてこの街へとやってきた。

見出し2【導入】

 ハーヴェスのギルドに依頼求めてやってきたPC達(知り合いかどうかは問わない)。ギルドの店内は、酒場と受付が7:3程の割合で作られており、大樽をつかったテーブルなど野性味が溢れた内装となっている。
 ここでは食事と、ギルドの受付の両方を行えるだろう。
 そんなPC達に筋骨隆々の受付が一つの依頼を勧める。
「ようてめえら。これなんかどうだ。ある村の付近にある洞穴だが、どうやらここに魔動機が存在していたらしい。過去の資料なんかの確認をすると、洞穴の奥は遺跡に通じていたらしいが、これは既に道が潰れている。どうだ?」

 魔動機は低位のものが確認されているようだ。

見出し2【依頼内容】

 ハーヴェス周辺の村であるリカ村、この村の近郊の洞穴に魔動機を発見した。村に危害が加わる場合も想定し、早急な駆除と、発生理由の調査を依頼する。
 尚、前渡し報酬として一人一品以下の物品を支給する。
・ヒーリングポーション×1
 依頼終了報酬として、依頼達成で一人当たり1000G、失敗の場合はなし。発生理由を調査し、納得した解答が出た場合、それの報告によって追加で最大500Gを支払う。

見出し2【状況】

 リカ村まではハーヴェスの街から半日、今からならば夕方までには到着できるだろう。また、リカ村の住民は魔物と戦うに足りる実力を持つ者はいない。確認できた魔動機は「ドルン」だけだが、他にも数種類の魔動機が存在している可能性がある。

 PC達はドルン(1P463)に対する魔物知識判定を行う。

見出し2【道中】

 半日をかけてリカ村へと向かったPC達は、村長が出迎えてくれるだろう。

「みなさま、依頼を通した方々ですな?では、この度はよろしくお願いいたします」

 リカ村の村長、ニルガイはPC達に洞穴の詳しい場所を教えてくれるだろう。魔動機は洞穴の外では見かけていないが、外から洞穴内の魔動機を確認できる程には近い位置にまで接近したという。
 また、直近に地震が発生したようで、それを起こしているのが魔動機やも知れない。速急な駆除を重ねて要求する。

 村長の話も終わり、時刻はおよそ19:00だ。今夜は村に一泊することを勧める。尚、宿は提供されない。村の人に宿の部屋を求めるならば、ルールブック1 P323を参考に提供するように。

見出し2【出発】

 望むならいつでも出発可能。
 PC達は、およそ1時間をかけて洞穴に向かう。GMは道中、動物カテゴリーのレベル1~2のモンスターと戦闘を挟んでも良い。
 PC達がたどり着いた洞穴は、地表から斜め斜めに下っていくようだ。ここはまだ入り口のため中が見えるが、少し進めば真っ暗の中歩かねばならないだろう。PC達が何かしらの明かりを用意しなければ、行動判定に-4の修正が加わる。【暗視】などによって打破できるようであれば、修正は加わらない。
 洞穴の入り口、PC達はここで目標値9の足跡追跡判定を行う。成功すると、魔動機と魔法生物を発見する。

見出し4【魔動機と魔法生物】

 洞穴をゆくと、どうやら番兵をしている様に見える魔動機と、彷徨っているような魔法生物を発見する。どのような命令がくだされているのだろうか...。

 先ほどの足跡追跡判定に成功した場合、エネミーを先に発見する。攻撃を仕掛ける場合、先制値判定に+2の修正が加わる。失敗した場合、戦闘になる。

前線:ガスト×2体(1P460)
後方:ドルン×(PC数-2)体

 ドルンにくだされた命令は【先に進むものの排除】であり、仮にPC及びその従者、あるいはガストが敵軍後方に向かえば、またはドルンに攻撃を加えれば、ドルンの反応は中立から敵対的へと変更される。
 また、ガスト討伐後、戦闘終了をしたとして、PC達が先に進もうとする場合も敵対的となる。その場合、不意打ちをうけたとして先制値判定に-1の修正が加わる。

見出し4【分かれ道】

 しばらく一歩道であった洞穴だが、どうやら二つにわかれたようだ。また、この辺りから先ほどの岩の中といった様相から、何かの建物の壁が崩れ、瓦礫がつみあがっている。おそらく、魔動機文明時代の遺跡だろう。それから、壁や天井には補修をしたような跡が残っている。
 また、壁には文字がうっすらと書いてある。
 魔動機文明語の読文が行えるなら、「右、宝物庫」という文が読めるだろう。
 入り口から二時間は経過しただろう。

見出し4【倉庫】

 右に進む場合、魔動機文明時代の倉庫にたどり着く。しかし倉庫には稼動中の魔動機が複数体門番をしている。
 これより一歩でも倉庫に近づいた場合、魔動機と戦闘になる。

前線:ドルン×(PC数-1)体
後方:ザーレィ×1体(1P463)

 戦闘終了後、目標値8の探索判定(レンジャー不可)に成功すると、雷を模した髪飾り×1、魔晶石(MP5点)×1を発見する。

 目標値7の宝物鑑定判定に成功すると、この髪飾りが迅雷の髪飾り(1P336)であることを見分けられる。

見出し4【騒音の原因】

 左に進んだ場合、行き止まりにぶつかる。その行き止まりは、瓦礫で道が埋まったかのような行き止まりだ。
 そこには、三体の魔動機が瓦礫をどかすように作業をしていた。

前線:ブルドルン×1体(1P464)、ドルン×(PC人数-2)体
後方:ザーレィ×1体

ブルドルンは剣の欠片×(2+PC数)で強化されている。配分部位は御自由に。

 PC達がそのまま戦闘を仕掛ける場合、即座に戦闘を始める。
 また、難易度9の隠密判定(p111)に成功したキャラクターは先制値判定に+2の補正を得る。

見出し2【報酬】

 駆除依頼終了として一人当たり1000Gをくばる、あるいは報酬なし。
 また、PC達が魔動機の発生理由を報告した場合、GMはその理由の信憑性を基準に追加報酬を渡すように。

模範解答:洞穴から通じていた遺跡への道は崩れたが、遺跡の中で発生した魔動機達が瓦礫を撤去し、道を復元した。しかし、発生した地震によって別の道が塞がった。地震の発生理由については分からないが、ひとまず近寄らなければ魔動機は襲っては来ないだろう。

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SW2.5のシナリオ。固有のギミック等を使用しないシンプルなシナリオ多め。

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