基本ルルブ1~3
PC達は冒険者だ。PC達は依頼を求めてギルドにやって来た。そこでこのような依頼を発見した。
PC達は各々の理由で依頼を求めにギルドに来た。ギルドは依頼争奪の真っ最中で、今日の日銭を求める新人達が挙って依頼板に張り付いている。
PC達もなんとか依頼を取ってくると、それを受付へと持って行った。受付はその依頼とPC達の名前を確認して一つ頷いてサインをした。
「よし、確認した。依頼内容はもうみたか?確認がまだだろうか済んでようが、最後に確認だ」
「今回の依頼はハリオ村に現れた魔物の討伐が目的だ。被害は家畜と住民に及んでいる。魔物は動物系であると判断されているが、種類までは知らされてない。お前らで討伐できないようなら戻って知らせてくるように」
「それじゃ、依頼の達成を祈っているぞ」
受付は依頼内容を確認すると、PC達を快活な笑顔と共に依頼に送り出す。準備ができたら出発だ。
[ハリオ村からの依頼]
依頼人 :ハリオ村・村長 ヨシュア
目標地点:ハリオ村の森方面
依頼報酬:一人当たり2000G。前報酬にヒーリングポーションを一人二つ支給
依頼内容:ハリオ村に動物系の魔物が出没した。四足の動物であり、鋭い金属の爪を持っている。家畜が五、六体潰されており、牧畜と狩人の村人が既に事切れている。早急な対処を求める。
PC達は街を出てハリオ村へ向かうことになった。街から村までは歩いて半日ほどかかるそうだ。途中で食事もとろう。
村に辿りつくまでの間に、三回のランダムイベントマスを踏む。下記参照。
1 救命草を発見した。1D3個獲得。
2 道中に魔物を発見した。戦闘を避けきれない。魔物は下記参照。
3 朽ちた人族の死体を発見した。もはや誰かもわからない。冒険者のルールに則り、遺品を回収しておこう。遺品を回収(遺品はシナリオ終了時、一個500Gで買い取られる)。
4 道中に魔物を発見した。戦闘を避けきれない。魔物は下記参照。
5 魔香草を発見した。1D2個獲得。
6 朽ちた魔物の死体を発見した。その周りには道具が落ちている。もはや元々の持ち主もわからない、貰っておこう。幸運のお守り(ルルブ1p329)を回収。
・ランダムイベント魔物データ
1 パックリーダー×1 ウルフ×PC人数-2(最低1) 2 ボルグ×1 ゴブリン×PC人数-2(最低1) 3 ドルン×PC人数-1(最低1)
半日をかけてハリオ村へと到着した。もう夕暮れまで日が沈んでいる。今日は村で一泊して明日から森に行くことになる。夜までは自由だ。
etc.村人に聞き込み、宿の確保、それ以外必要なことをしておくといいだろう。
《情報》
・宿の確保
→村長宅の客間を無料で貸してもらえるらしい。しかし食事は自分たちで用意する必要がある。
・魔物の情報
→四足歩行で動物系の魔物。金属のように鋭い爪を持っており、実際に村人がもっていた鉄器の農具とぶつかって金属音が鳴っていた。しなるように滑らかな体で森の中、木の上とスルスルと動いていた。
・森に何があるか
→森には古い遺跡がある。中は詳しく調べていないためわからない。
夜中。村中も眠りについた静かな時間に、物音がした。この村長宅に誰かが来たらしい。しかしPC達も眠っている。
目標値13の危機感知判定(スカレン観察)に成功すると起床。起きたPCは補助動作で他PCを起こすことができる。
起きたPCは武器を手に、耳を澄ますだろう。すると音の主が屋根の上にいるのを理解できる。
もしPCが外に出る選択をした場合、家屋の屋根に器用に立つ四足の動物のシルエットを目撃するだろう。
そのシルエットは停止したように村中をじっと見つめている。その後、PC達にも視線を向かわせ、キラリと怪しげに光る視線に晒された。シルエットはその視線を外し、村中を見渡す。シルエットはその後、視線を一点へと向かわせた。
シルエットの向いている視線の方へPCが向かった場合、そこは森側の牧畜地帯だ。そこには小屋に入れ忘れたのか、一頭の家畜がふらふらと出歩いている。
シルエットはそれを見かけるやいなや、凄まじい跳躍力を持って家畜に肉薄し、一撃のもとに家畜の首元に鋭い牙を突きいれた。シルエットは、きびすを返すように森へと跳んでいった。
あれが、今回の標的だ。
夜が明けた。PC達は森へ向かう。
昨夜にも標的が現れたため、足跡は真新しいのだが、木の上を跳んだりと足跡が一定でない。中々難しい追跡になりそうだ。
目標値14の足跡追跡判定に成功すると、例の動物の物と思われる足跡を発見する。足跡を辿ると、古い建物を見つける。
足跡追跡判定に失敗した場合、以下のルートを辿る。
•村で遺跡について聞いた。宛ての無くなったPC達は、そこへ行ってみる以外の選択肢がない。道中、PC達を見え見えの罠に誘おうとする蛮族と遭遇する。戦闘(先制敵)or逃げる(敵の攻撃必中。かばう持ちがいる場合はかばうことができる)となる。
前線:シールドフッド×1 サーベルフッド×1
後方:アローフッド×2
•村で遺跡について聞いていない。闇雲に彷徨うか、一度村に戻ることになる。
闇雲に彷徨う場合、例の動物から奇襲をかけられる。ランダムにPCを一人選び、必中でダメージ(かばう持ちがいる場合はかばうことができる)。PCは標的を見つけることに成功し、遺跡へと向かうことができる。
村に戻る場合、二度目の出発時には自動で遺跡に到着するが、時刻が夜となる。迂闊に眠れなくなった。
石材で建てられた遺跡を見つけた。ツタも生い茂り、一目みただけでは大岩と錯覚しそうだ。平屋の一戸建てに見え、あたりには壊れた魔導機が見られる。他にも、筒状の建造物も2つほど発見された。恐らく、魔動機文明時代の建築物だろう。
•建物の壁には魔動機文明語で「自然対抗研究所」と看板が下げてある。
扉を開けて、中に入ることができる。部屋は3つだ。扉のない倉庫、木造の扉の部屋、鍵のかかった鉄扉の部屋。
•倉庫の中には未駆動の魔導機や、大型の研究道具などが安置されている。
•木造の扉の部屋には 。目標値11の探索判定(スカレン観察)に成功すると、鍵のついた小箱を発見する。普通の鍵で施錠されており、中には古い手記が入っている。
「手記の内容」(魔導機文明語)
要約すると、この施設で何を研究していたか、どのような成果があるか、鍵の合言葉である。
この施設では自然の動物を魔導機で模した、マギレプリカを作成するための研究をしていたらしい。つまり、自然の動物を観察するための施設であるようだ。本職のマギレプリカ技師はいなかったため、低レベルのマギレプリカしかここでは作っていなかったと書いてある。成果として、レベル9以下の動物のデータ回収、レベル5以下のマギレプリカの作成がある。データは既に本国に輸送済みでここにはない。作成したマギレプリカは倉庫に安置されているようだ。手狭になるため、稼働済みの機体は「グレイリンクス」のマギレプリカだ。下した命令は「規定エリア内の立ち入り許可証のない人族の排除及び自衛行動。また、緊急時の(上から塗りつぶされている)」
また、鉄扉の扉の中は研究所であるようで、研究員以外の立ち入りを禁止していたようだ。合言葉は「自然に倣え」だ。発音も魔導機文明語をもとめられているかもしれない。
•鉄扉の扉の部屋は魔法で施錠されている。魔導機文明語で「自然に倣え」と発音すると鍵が開く。
中は研究室のようだ。随分経って、荒れている。探せば金目のものもあるやもしれない。目標値15の探索判定(スカレン観察)、もしくは目標値13の見識判定(セージ観察)に成功すると動物観察のデータ結果が僅かに遺されていた。中には過去に絶滅したとされる動物も存在する。データはPC人数×5000Gで売却が可能。
しかし、ここに目的の動物...改め、マギレプリカ•グレイリンクスはいなかった。ほかを当たるしか無いのだろうか...。
PC達がそう危ぶむと、外から音がした。どうやら、先程の懸念は消えたらしい。
PCたちが標的を求めて外に出ると、予想通りそこには鋼鉄の筋肉を引き締めた鉄猫の怪物がそこにいる。鋭い爪を携え、鋭利な鉄の牙にはいつかの血液が付着している。しなやかで滑らかな身体までをも模した山猫は、PC達を睨みつけている。そしてその目が再び怪しく煌めき出すと、周囲の筒状の建物に視線を合わせた。それに呼応し、それらからも赤い光が煌き、筒状の卵を開閉させて魔導機が鉄猫に力を貸した。
前線:マギレプリカ•グレイリンクス×1
後方:ザーレィ×(PC人数-2、1未満にはならない)
マギレプリカ•グレイリンクスは剣の欠片は(3+PC人数)個強化されている。
冒険者
起:依頼を受ける
承:依頼の場所へ向かう
転:遭遇した目標が消えてしまう
結:依頼の目標を討伐
マギレプリカ
起:作成され、命令を受け、稼働する
承:命令を実行
転:時間が流れ、命令内容と現実に齟齬が発生、それに伴い害獣判定
結:倒される
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