使用ルールブック
SW2.5基本ルールブック1、2、3
冒険者ギルドは今日もにぎわっている。朝早くから依頼へ勇んで向かう者、ちょっと早めのモーニングと共に依頼を吟味する者、そして彼らをしり目に何するでもない者。最後の奴をする中で一人、冒険者には似つかわしい奴がいる。あいつは以前依頼を持ってきた奴だ(シナリオで仲良くなったNPCを代入可能)。
そいつはギルドで休みながら、君たちを見かけると声をかけてくる。
「あ!おーい、こっちこっち!」
「前の依頼の節はお世話になりました」
「それで新しい依頼を持ってきたんだ」
依頼を確認し、出発を宣言すると導入は終了する。
ハ―ヴェスから北へ、雪の国ダイケホーンへ続くディガット山脈の麓は、常々雪と魔物たちによって進行を阻まれている。道路の掃討は度々行われており、前回の掃討も終わっている。しかし一度掃討が終われば順々に危険性は増えていく。そのためダイケホーンに向かうまでの間で護衛を願い出る。
期間としてダイケホーンまで四日の行程で組んでいる。
前渡し報酬として、ひとりにつき一つ、救命草を渡す。
報酬として、一人当たり1500Gを払う。失敗の場合はなし。
ダイケホーンまでの道のりは途中まで安泰だ。しかし山越えをしなければいけない。山越えに入るのは三日目からだ。三日目に山を越えきり、四日目に到着する予定。しかし今期のような雪の少ない季節ならば雪山での行程も行えるはず。
出発準備が終わった冒険者たちは早速依頼人を引き連れてダイケホーンへ向かう。
作成イメージ
「サルサ」
ブルライトのハ―ヴェス王国で育った問屋の娘。兄の遺品を整理していると兄がダイケホーンのとある人物と手紙をやり取りしていることが分かった。兄は15年前に亡くなったが、亡くなってからも三年間は手紙を送っていたようだ。その手紙にサルサに気づいたのは今年になってから、兄の話を両親にして教えてもらった。両親は手紙の人物の住所を知らず、手紙を届けることができなかった。
ダイケホーンへ向かう理由は、兄充ての手紙を書いていた人物に会うこと。
・以下最後の手紙
親愛なる友人へ
親愛なる友人、こちらは雪が穏やかになってきた。もうじき道が浮かび上がるだろう。君の可愛い妹は息災だろうか。こちらの厭味ったらしい妹は家を出払ってどこかへ行ってしまった。もう顔も見たくないと、言われてしまった。あんなに......。
今回は、久々に感情を抑えて手紙を送っている。というのも、君からの手紙が途絶えて三年が経ってしまったから。君からの手紙のないことに、苛立ったり君の心変わりを疑ったりした。でもきっとそれらではないのだろう。君は死んでしまったのだろう。だから届けられないのだろう。心変わりだというのなら今からでも驚かしてほしい。ともかく君の友人は、君からの返信がないことに随分と病んでしまった。
もう悲しくなってしまった。手紙もこれで止そうと思う。
また会う日まで 君の友人カリ
※メモ
鴈のカリ
ランダムイベント。移動中、PC達は一人一回ランダムイベントを振る。イベントの内訳は下記の通り。一度通過したイベントが選択された場合、出た目の数を1減らしその数字のイベントを適用する(1の目の場合は6へ)。これを通過していないイベントに達するまで行う。
1:採集 救命草×1d6-3(最低1)
2:魔物と遭遇 ゴブリン×PC人数
3:採集 救命草×1d6-3(最低1)
4:宿主不在の巣。 HP3分の消魔の守護石(1p355)を獲得
5:魔物と遭遇 ゴブリン×PC人数
6:採集 魔香草×1d6-4(最低1)
朝 上のランダムイベントをそのまま流用。冒険者の内誰かが代表して一回、前回行ったイベントは同様に変更。
昼 薄く雪が積もる地帯となった。PC達は蛮族の群れを発見した。蛮族たちは仮組みの小屋を建てている最中である。
→隠密判定11に一人以上が成功すると戦闘を回避あるいは奇襲を仕掛けることができる。奇襲を仕掛けることができるのはボルグのみ。
前線:ボルグ1体
小屋1戸※
後方:グレムリン1体
アローフッド1体
※仮組とはいえ小屋は小屋。小屋が破壊されるまでは敵軍後方への移動、攻撃が行えない。ボルグも小屋の恩恵を受けている。小屋が存在する間、回避判定に+1の修正。小屋のHPは15で設定されている。
戦闘が終了すると小屋の跡を探索できる。小屋の中ではメモとアビス強化のされたタワーシールド(1p319 2p275)を獲得する。強化内容は獲得した段階でランダムに決定。
・以下メモの内容。メモは汎用蛮族語で書かれている。
骨。夜の襲撃。冬越えと罠のための小屋。町に骨の女、近づかない。
夜、冒険者の内から一人をランダムに選択。選択された冒険者は夜中、一体でうろつくスケルトンを発見する。スケルトンは冒険者を確認すると退散する。冒険者がスケルトンを攻撃した場合、スケルトンは負傷しながら退散する。その場合スケルトンの欠けた骨が散乱する。
※この付近でアンデッドが自然に出現した事例はない。依頼人はこのことを知っていて良い。
雪山での行進により疲弊。冒険者たちはHPを1D6減少する。
朝 スケルトンの追跡が可能。目標値11。負傷させていた場合、追跡判定に+1。
追跡しない場合はそのまま昼へ。
昼 徒党を組んだスケルトンを発見。スケルトンを視認した冒険者たちは、同様に視認されていた。スケルトン×PC人数とスカルバード×1との戦闘。
夜 クライマックス戦闘。
・スケルトンを追跡していた場合
→襲撃者のアジトに奇襲ができる。襲撃者側は1ラウンド目の行動すべてにマイナス2の修正が加わる。
・スケルトンを追跡しなかった場合
→冒険者たちが就寝した頃合いを見計らって襲撃を受ける。寝ていた冒険者は1ラウンド目の行動すべてにマイナス4の修正が加わる。襲撃は睡眠開始から1時間目に行われる。
無事にダイケホーン。
エンディングへ。
前線:不死者の成り損ない1体(オリジナル)
スケルトン×pc人数-1(HPが1以上のスケルトンが1体も存在しない場合、敵軍行動開始時にスケルトン一体を追加。追加されたスケルトンの初めて行動は待機で固定化。経験値稼ぎにしようとしたらもっと強いのだしていいよ)
後方:
不死者の成り損ないはpc人数+2の剣の欠片で強化されている。
【不死者の成り損ない】
アンデッド:LV4
知能:低い
知覚:魔法
反応:敵対的 穢れ:-
言語:なし
生息地:遺跡
情報:
知名度/弱点値:9/14 弱点:回復魔法ダメージ+3
先制値:12 移動速度:12/- 生命抵抗力:4 精神抵抗力:4
攻撃方法:武器
命中力:5 打撃点:2d+4 回避力:3 防護点:3 HP:50 MP:18
備考:
剣の欠片:5
特殊能力:
〇精神効果無効
〇スケルトンの使役 戦場にHP1以上のスケルトンが存在しない場合、スケルトン一体を戦場に召喚する。召喚されたスケルトンは召喚されたターンは能動的な行動が行えない。また、召喚されたスケルトンはこのエネミーの命令に遂次従う。
▶死の儀式5/(12) 精神抵抗/消滅、射程/形状:1エリア(半径5m)/3:対象に毒属性の魔法ダメ―ジ2d+2、連続した手番に使用不可。この能力を使用するとMPを6点消費する。
戦利品:2~9穢れた骨(50G/赤B) 10~12穢れた頭蓋骨(300G/赤A)
備考:
Post Comment