2019年09月07日更新

降り続く雨

  • 難易度:|
  • 人数:2人~2人|
  • プレイ時間:2~3時間(ボイスセッション)

街で行われた妹の結婚式に出席した帰り道。故郷の村へ戻るために森の中の通り道を歩いていた時のこと。
急に降りだした雨は、瞬く間に勢いを増して。あなたたちは雨宿りできる場所を探すことにしました。
木々の合間にぼんやりと見えた灯りを頼りに、土砂降りの中を夢中で走ります。
そうして、あなた達は森の只中にある、その洋館へと辿り着いたのです。

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◆あらすじ
街で行われた妹の結婚式に出席した帰り道。故郷の村へ戻るために森の中の通り道を歩いていた時のこと。
急に降りだした雨は、瞬く間に勢いを増して。あなたたちは雨宿りできる場所を探すことにしました。
木々の合間にぼんやりと見えた灯りを頼りに、土砂降りの中を夢中で走ります。
そうして、あなた達は森の只中にある、その洋館へと辿り着いたのです。
 
◆配役
PC1・PC2共通:男女の幼馴染。周囲にはいずれ結婚する二人と認識されている。
 
 

チャプター1 オープニング

◆準備
 「あらすじ・配役」に従って、PC作成をします。
 PC達は生まれた時から同じ村で生活する幼馴染で、誰が決めたわけでもなく、将来はお互いと結婚するのだろうと村中の人が思っている、そんな関係です。望むと望まざるに関わらず、PC達もそんな関係を自覚しています。
 いずれかのPCの妹の結婚式に村を代表し、二人で出席した帰り道です。
 
◆シーン描写
 運命『結婚』を生成する。
 二人は並んで森を抜ける通り道を歩いています。村へと続く森の通り道は、周囲の木々は高く陽光を遮り、日中もどこか薄暗く、今日のような曇り空であれば、はっきり不気味と言っていい様子です。
 森の通り道のちょうど中間地点を過ぎた頃でしょうか。空を覆う雲はぐんぐんと厚みを増して、ついには雨が降り出します。はじめはポツリ、ポツリと遠慮がちに。しかし、すぐに雨は勢いを増し、大雨の中で二人は雨宿りできる場所を探します。
 雨宿り場所を探す判定(失敗時『疲労』)を行います。
 やがてPC達は森の木々の合間に灯りを見付けます。二人は灯りに向かって走り、森の只中にある洋館に辿り着きます。随分と古い洋館ですが、PC達はこんなところに洋館があるなんて聞いたこともありませんでした。PC達に『凶兆』を与え、伝承Ⅰ『森の洋館』を提示、チャプターを閉じます。
 

チャプター2 展開Ⅰ

◆準備
 PC達はこの洋館で雨宿りをする必要があります。
 軒下ではここまでに至るまでにぐっしょりと濡れてしまった衣服と身体のせいで風邪を引いてしまうでしょう。
 洋館の中へと踏み込みましょう。
 
◆シーン描写
 洋館の窓からは明かりが漏れていますが、窓から中を覗いても見える範囲に人影はありません。
 扉に取り付けられたドアノッカーを鳴らせば、扉が中から開きます。扉を開いたのは執事の服装をした長身の神経質そうな男です。執事服の男はPC達を観察しすると「雨に降られてしまったのですね。風邪を引きます。中へお入りください」と告げます。
(PC達が中に入りたがらず、洋館の外部を調べたがる場合は『疲労』を与えます。その後、執事服の男が外に出てきて、館の周囲にいるPC達を中に招き入れます)
 これ以後のシーンでPC達がNPCに対し質問を行うことが想定されます。GMは質問に対し、NPCになるべく誠実な回答をさせてください。答えたくないこと、考えていないこと、『解釈』でPLに考えてもらうことに関しては回答を濁すか、そもそも質問を無視することを推奨します。
 
 洋館の中へと入ると執事服の男は「部屋をお使いください」と言ってタオルを手渡してきます。そのまま二人をそれぞれ隣り合った個室へ案内すると「食事を用意して参ります。部屋の物はご自由にお使いください」と言って去って行きます。
 部屋の中で何か探したり、調べたりしたい場合は、GMがその対象が妥当であると思えるのであれば、判定(失敗時『失意』)を行いましょう。この判定はルールの例外として、失敗した場合は何かを見付けたり、十分に調べる前に執事が戻ってきます。成功時は何かを見付けたり、調べ終えた後で執事が戻ってきます。
 
 執事服の男はPC達に「食事の準備ができました。お嬢様がお待ちです」と告げ、ダイニングルームへ二人を案内します。ダイニングルームへの移動中、他の使用人や住人とは一切遭遇しません。人の気配も(執事とPC二人、ダイニングルームで待つお嬢様以外には)ありません。
 ダイニングルームには食事用の長机があり、短辺に若い女性が座っています。年の頃は15程に見えます。質素なドレスを着た、見目美しい女性です。女性は「ようこそ、私の館へ。どうぞお掛け下さい」と椅子を勧めます。PLが望むならGMはPCに『魅了』を与えても構いません。
 女性が「故有って、私も使用人も名を明かすことができません。ご容赦くださいね」「森で雨に降られるとは災難でしたね。雨も明日には止むでしょう。今夜はこの館にお泊りになってください」といった話をしている内に執事服の男が料理を運んできます。それらの料理は村人である二人にとって見たこともないような豪華なものです。しかし、これらの料理が執事服の男一人で(あるいは、主人らしき女性が手伝ったとしても)とても短時間に用意できるものではないことが察せられるでしょう。
 女性の「頂きましょう」という声で食事が始まります。PC達は未知の料理に対し、無様でない程度の節度を持って食事できるか判定(失敗時、ランダムなBS)を行います。執事服の男は給仕に徹し、一緒に食事は行いません。伝承Ⅱ『執事服の男』を提示します。
 
 PC達が食事を終えると(女性の方が先に食事を終えるでしょう)、女性は「では、私は失礼します。お疲れでしょう、今夜はゆっくりとお寛ぎください」と言い残して席を立ちます。そして、それぞれのPCに対し、もう一人には聞こえないように「今夜、お一人で私の部屋までいらしてください」と艶のある、媚びを含んだ声で囁き、退室します。女性の囁きの意味するところは明白に思われます。”そういう意味”と思って間違いないでしょう。この時だけ、女性はまるでPCよりも年上のように感じられます。伝承Ⅲ『館の女性』・魔法『一夜の過ち』を提示します。
 

チャプター3 展開Ⅱ

◆スクロール
《伝承Ⅰ》森の洋館
 道から逸れた森の中にある洋館。
《解釈》
 どうしてこんな森の只中にこのような洋館があるのだろうか?
 何故PC達はこの洋館の存在を知らなかったのだろう?
 
《伝承Ⅱ》執事服の男
 洋館にいた執事服の男。長身で神経質そうな顔をしている。
《解釈》
 彼はどうして短い時間で、急な来客であるPC達の食事まで用意することができたのだろうか?
 彼は何故この館にいるのだろう? 女性との関係は?
 
《伝承Ⅲ》館の女性
 執事服の男に「お嬢様」と呼ばれている女性。外見は15歳程。見る者を魅了するような美しい容姿を持つ。
《解釈》
 彼女は何者で、何の目的でPCを自室に誘うのだろう?
 あなたのPCは彼女の誘いに乗り、部屋を訪れるだろうか?
 
◆解釈の例
伝承Ⅰ『森の洋館』
 数百年前に存在した貴族の館。時間から取り残されてしまっている。
 
伝承Ⅱ『執事服の男』
 悪魔。ずっと以前にこの館に住んでいた貴族の望みを叶えるべく、この屋敷で給仕を行っている。
 女性はその貴族の娘。
 
伝承Ⅲ『館の女性』
 執事服の悪魔によって何百年を生かされている貴族の娘。この館から逃げ出したい。
 彼女の部屋を訪れると彼女はPC達に助けを求める。
 

チャプター4 クライマックス

 チャートの内容はPL達の『解釈』の内容によって大きく変化します。GMは『解釈』の内容を踏まえてチャートを作成しますが、PLにも協力を仰ぎ、どのような判定が必要か話し合いながらチャートを作成すると良いかもしれません。2回から4回の判定を経てゴールへと至る様にしましょう。
 

チャプター5 エンディング

 それぞれのPCは館に残るか、故郷の村に帰ることになるでしょう。二人の関係がどうなったのか、PLの希望を聞きながら後日談を演出しましょう。
 

ハンドアウト

運命:結婚
対象:PC1・PC2
あなた達は結婚する。あなた達の両親のような家庭を築くことになる。
 
魔法:一夜の過ち
館の若き女主人に誘われるがまま、一夜の過ちを犯す。忘れることのできない夜となろう。

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